ウインダム (ウルトラ怪獣)

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ウルトラセブンの登場怪獣 > ウインダム (ウルトラ怪獣)

ウインダムは、円谷プロダクションが製作した特撮テレビ番組ウルトラセブン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する怪獣。英字表記はWINDOM[1][2][3][4][5]

『ウルトラ怪獣DVDコレクション』の解説では、名前の由来はイギリスの小説家とされている[要ページ番号]

『ウルトラセブン』に登場するウインダム[編集]

ウルトラセブン』第1話「姿なき挑戦者」、第24話「北へ還れ!」、第39話「セブン暗殺計画 前篇」に登場。

モロボシ・ダンに使役されるカプセル怪獣の1体。普段はモロボシ・ダンがケースに入れて携帯する3つのカプセルの1つに収められており、ダンがそれを投げると巨大化する。ダンがセブンに変身できない時、彼の代わりに戦う。金属質の表皮と電子頭脳を持つ。額の発光部からレーザーショット[1][6][4][9][11]を放つが[注釈 2]、ここを攻撃されると弱い。

第1話では黄色いカプセルから登場し[9]クール星人の円盤を2機撃墜するなど善戦するが、円盤の合体光線を受けて倒れたため、ダンにより回収される。

第24話では赤いカプセルから登場し[9]カナン星人のロケットを攻撃しようとするが、カナン星人に電子頭脳を操られてダンを攻撃する。セブンを追い回すも度が過ぎて目を回し、元に戻される。その後、再びカナン星人に挑もうとするが、光線を受けてダウンする。

第39話ではガッツ星人を倒すために登場するが、ガッツ星人のテレポートに翻弄された末、円盤からの光線を額に受けて電子頭脳を破壊され、大爆発を起こす。

  • スーツアクター:春原貞雄(第1話)[2][9]鈴木邦夫(第24話)[12][9]、西京利彦(第39話)[13][9]
  • 第1話の準備稿および第39話の台本三種類(準備稿・決定稿・決定稿2)では、いずれもミクラスが登場する予定であった[14]
  • 第32話でも登場してリッガーと戦う予定だったが、撮影の段階でアギラに変更となった[15][16]ほか、第46話の準備稿ではサロメ星人の秘密基地を破壊してダンを脱出させた後、にせウルトラセブンとの戦いで負ける予定だった[17]。未発表作品「宇宙人15+怪獣35」ではピグモンに助けられた病身のダンによってアギラと共に召喚され、セブンと共に東京に現れた怪獣軍団と戦うシナリオが予定されていた。
  • 声は東宝作品の『キングコングの逆襲』に登場したメカニコングの流用[18][19]

『ウルトラセブン1999最終章6部作』に登場するウインダム[編集]

ウルトラセブン1999最終章6部作』第3話「果実が熟す日」、第6話「わたしは地球人」に登場。

第3話では等身大のレモジョ星系人を追い払うために使用される。

第6話ではミクラスと共にザバンギと戦うが、2体でかかってもザバンギには敵わず、ミクラス共々倒される。

  • スーツアクター:横尾和則(第3話)[22]、山本論(第6話)[22]
  • スーツは新規造形[22]。プロデューサーの円谷昌弘は、『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』の後に事業部がアトラクション用のミクラスのスーツを作ったことを知り、カプセル怪獣を登場させることとした[23]
  • 『ウルトラセブンイズム』では、『最終章6部作』での再登場は同作品でカプセルに治癒能力があると新たに設定されたことが大きいとしている[4]。『ウルトラマン画報 下巻』では、『セブン』での個体と同一かどうかは不明としている[5]。『ウルトラ怪獣列伝』では、別個体である可能性も言及している[8]

『ウルトラマンメビウス』に登場するウインダム[編集]

ウルトラマンメビウス』第11話「母の奇跡」から登場。

  • 身長:ミクロ - 40メートル[24]
  • 体重:0 - 10000トン[24][注釈 3]
  • 出身地:CREW GUYS JAPAN[25]

かつてモロボシ・ダン=ウルトラセブンが持っていたカプセル怪獣の中の1体。GUYSのドキュメントUGにデータが記録されている。本作では、『ウルトラセブン』の時代のデータを下に防衛隊GUYSの手によって再現された「マケット怪獣」の第2号として登場し、人間に使役される。活動制限時間は1分で、メタリックなボディを持ち、頭からレーザーショット[25][8]を発射する。遠距離からの攻撃を得意とするが、接近戦を好む傾向がある。コノミ隊員以外のクルーによる運用が難しかったミクラスと違い、誰にでも扱える。劇中では主にテッペイが運用する。

第11話のディノゾールリバース戦で初出撃し、レーザーショットで攻撃するがすべて防がれ、接近戦を挑もうとしたところで時間切れになり、消滅する。第14話ではインセクタス(雌)を相手に再出撃し、勝利を果たす。第20話でハーメルンプロジェクトの試験で召喚された際には、盆踊りを踊らされる。第27話でゼットンに追い詰められたメビウスへの加勢にミクラスと同時出撃した際には、ミクラスの電撃との連携攻撃でゼットンを戦闘不能に追い込む。

  • スーツアクター:丸山貢治
  • 第20話の盆踊りは脚本にはなく、監督の小原直樹と特技監督の鈴木健二の打ち合わせで加えられた[26]。振り付けはオトワ役の野口雅弘によって考えられた[26]
  • バンダイの「DXガイズメモリーディスプレイ」のCFでは、『ウルトラセブン1999最終章6部作』でのスーツが用いられた[27]

マケット怪獣 ファイヤーウインダム[編集]

ウルトラマンメビウス』第24話「復活のヤプール」から登場。

  • 身長:ミクロ - 40メートル[28]
  • 体重:0 - 1万1千トン[28]
  • 出身地:CREW GUYS JAPAN[29]

新開発されたGUYSタフブックによってゼットンパンドンブラックエンドといった火炎を操る怪獣のデータを付加され、ファイヤーウインダムにパワーアップ。頭頂部のとさかが赤くなったほか、左腕に火炎弾を放つ銃口を獲得し、シミュレーションではムカデンダーバードンのホログラムを相手に善戦する。しかし、訓練中にリュウ隊員に憑依したヤプールの工作でガンウィンガーからのスペシウム弾頭弾の攻撃を受け、ガンウィンガーやガンローダーに対空砲火を浴びせるが撃墜には至らず、訓練が中止されて消滅する。

第31話ではロベルガーに苦戦するメビウスを援護し、接近戦で互角以上に渡り合った後に火炎弾を連射し、ガンブースター及びリュウのトライガーショットとの連携で、メビウスの勝利に貢献する。この回から戦闘スタイルにメビウスを思わせる動きが見られるようになり、動きもかなり身軽になる。第46話ではグローザムに苦戦するメビウスを援護すべく登場するが、火力をMAXまで引き上げた火炎弾もグローザムには通用せず、あえなく時間切れに追い込まれる。

  • デザインは丸山浩が担当[27]。検討案では手にアイスラッガーを装備したものも存在した[27]
  • スーツは通常形態との差し替え式となっている[27]。通常形態とは別に『ウルトラセブン1999最終章6部作』でのウィンダムのスーツを改造する案もあった[27]
  • 第31話は脚本ではロベルガーを撃つだけであったが、監督の八木毅がスーツを見て気に入り、アクション描写が増やされた[30]。馬跳びのシーンは空中回転させる案もあったが、上手く撮影できずに馬跳びの方が採用された[30]
  • 火炎弾は、『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では「ファイヤーショット」と表記されている。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するウインダム[編集]

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。

変身できないダンによってミクラスアギラと共に召喚され、ドラコベムスターサラマンドラと戦う。

本作では上半身だけを高速回転させながら、レーザーショット[31]を連射する技を見せる。サラマンドラとの戦いではこの技によって敵の弱点である喉を焼き尽くして再生不能にし、更にレーザーショット攻撃で追い打ちをかけて勝利する。

  • 着ぐるみは『ウルトラマンメビウス』の流用。[要出典]
  • シナリオではドラコと戦う予定だった。[要出典]

強化アームウインダム[編集]

てれびくん・テレビマガジンのウルトラマンフェスティバル2012連合企画「ウインダム強化アームコンテスト」で募集されたグランプリ作品「トゥインクルスター」、「光のパワーシールド」で強化されたウインダム[34]

ウルトラマンフェスティバル2012の『ウルトラライブステージ』ではピット星人の罠にはまったゼロを助けるために登場。指人形として商品化された。

左腕「トゥインクルスター」
てれびくんのグランプリ作品。流れ星が流れる一瞬の間だけ願いが叶う力が秘められている不思議な腕。ドリル状の先端部分は武器として使用可能。
右腕「光のパワーシールド」
テレマガ賞作品。吸収した光線をパワーワップさせて撃ち返すことができる盾。盾に2本のアイスラッガーが付いており、それを敵に飛ばすことも可能。
  • 『円谷プロ全怪獣図鑑』では名称を強化ウインダムと記述している[35]

その他[編集]

ウルトラシリーズ[編集]

  • 映画『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』ではウルトラマンキングの誕生日を他の怪獣たちと共に祝福する。
  • ウルトラマンマックス』の放送前に行われた「伝説の怪獣人気投票」では第8位にランクインしている。
  • バラエティ番組『ウルトラゾーン』では第3話のミニコーナー「怪獣漫才」に登場。ダダと「おかっぱシルバー」というコンビを組んでいる[36]。無愛想なキャラクターにされており、普段カプセルの中にいて、呼ばれるまで出てこないことをダダに「引きこもり」と言われる。また、第8話のアイキャッチでは結婚式場に現れた姿[37]、第20話のアイキャッチではジャックのポーズをしてカナン星人と灯台で映画『タイタニック』の真似をしている姿が描かれている[38]。第13話のミニコーナー「怪獣ことわざ」では、「ミクラスっこ世にはばかる」のイラストにアギラとともにミクラスを羨む姿が描かれている[39]
  • ウルトラマンX』第14話「光る大空、繋がる大地」では、ヒカルが大地に味方の怪獣について紹介している際に、セブンや他のカプセル怪獣(ミクラスアギラ)と共にイメージに登場していた。
  • データカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』には6弾より参戦。『NEO』以降ではミクラスとのタッグ必殺技「ワイルドストライク」が発動する。
  • 『ウルトラマンフェスティバル2012』ではライブステージ独自の武装でウルトラ戦士たちと共に怪獣軍団と戦う(前述)。
  • 漫画作品
    • 決戦!ウルトラ兄弟』では、セブンが宇宙でジプシー星人ダスペインと戦っている間、地球で惑星改造ロボット ターボファンにミクラスと共に立ち向かうが、歯が立たない。
    • ウルトラマン超闘士激伝』ではセブンの試合を観戦する。口調は片仮名交じりの丁寧語である。
    • ウルトラマンSTORY 0』では当初はバルタン星人に操られる怪獣として複数体が登場した後、1体がセブンのカプセル怪獣になるまでが描かれている。レッドキング出現時には瞬時に自分でカプセルから飛び出して人間たちを守ったり、レッドキングを簡単に倒すなどの活躍を見せる。
  • ウルトラ怪獣擬人化計画』にて擬人化される。デザインは冨岡二郎が担当。
    • 漫画『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』に登場。ゼットンの友人。眼鏡をかけた生真面目そうな生徒で、委員長ではないがその堅物そんな雰囲気から「委員長」というあだ名で呼ばれている(委員長ではないということがわかったベムスター・ゼットン・バキシムはその後彼女に「メガネ委員長」というあだ名をつけた)。またお堅い性格だからか若生のが苦手らしく、ライブキングにせがまれて無理矢理笑顔を作った際には、それを見たライブキングは何故か震えだし謝った。
    • アニメ『怪獣娘(かいじゅうがーるず) 〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』ではウインダムの魂を宿した怪獣娘・白銀レイカとして登場。声は遠藤ゆりかが担当。

その他[編集]

  • ゲーム『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』にも登場。ダンがザラブ星人にウルトラアイを盗まれた際、取り戻すまでの間のみ、セブンの代わりに戦闘に参加する。戦力としてはセブンに劣るが、回復効果を持つリライブ光線と、ウルトラ戦士の技に酷似した「ウィンダムギロチン」、「ウィンダムダイナマイト」といった技、さらに「死んだふり」を習得している。
  • 2009年2月24日放送のバラエティ番組『リンカーン』では、ダン役の森次晃嗣と共にオープンカーに乗って登場。騒いでいたためダンに静かにするように諌められていたが、逆に殴り返すなど反抗していた。
  • めちゃ×2イケてるッ!』では『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の宣伝を兼ねて他の怪獣達と共にオーディションを受ける役柄で出演した。アギラやミクラスと共にセブンのカプセル怪獣でウルトラ戦士の味方のためウルトラマンベリアルの「ウルトラマンを倒すためなら〜○○」という質問には参加していない。
  • プロバスケットボールbjリーグと円谷プロダクションのコラボ企画として開催された、ウルトラ怪獣を各チームのマスコットキャラクターとしてチームに加える「ウルトラ怪獣ドラフト2010」ではノミネート怪獣として候補に挙がり、滋賀レイクスターズよりドラフト指名された。
  • 2011年1月1日にBSで放送された『徹底検証! ぼくらのウルトラマン伝説 〜昭和のヒーロー「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」誕生秘話〜』ではセブンの中で好きな怪獣3位に選ばれた。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 『ウルトラ怪獣大全集』では「0 - 1万トン」と記述している[6]
  2. ^ 第1話では帯状、第24話では半月状のものを放っている[9]
  3. ^ バンダイより発売された「ウルトラ怪獣シリーズ2006」では、誤って過去のウインダムの体重データが記載されていたが、後のファイヤーウインダムで修正された。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 白書 1982, p. 54, 「ウルトラセブン 怪獣リスト」
  2. ^ a b c d e ベストブック 1993, p. 27
  3. ^ a b c d 画報 上巻 2002, p. 62, 「カプセル怪獣」
  4. ^ a b c d e f ウルトラセブンイズム 2002, p. 121, 文 秋廣泰生「MONSTER PROFILING EXTRA カプセル怪獣」
  5. ^ a b c d e 画報 下巻 2003, p. 210
  6. ^ a b c d ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 22, 「ウルトラセブン 全怪獣」
  7. ^ a b c d e f 大辞典 2001, p. 37
  8. ^ a b c d 怪獣列伝 2008, pp. 156-159, 「メタルボディのひょうきん者 カプセル怪獣ウインダム」
  9. ^ a b c d e f g h i キャラクター大全 ウルトラセブン 2012, pp. 24-25, 「カプセル怪獣」
  10. ^ a b c ウルトラセブン研究読本 2012, p. 210, 「ウルトラセブン 宇宙人・怪獣大図鑑」
  11. ^ a b c d 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 25
  12. ^ ベストブック 1993, p. 58.
  13. ^ ベストブック 1993, p. 78.
  14. ^ ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 48、187.
  15. ^ キャラクター大全 ウルトラセブン 2012, p. 27.
  16. ^ ウルトラセブン研究読本 2012, p. 173.
  17. ^ ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 200 - 201.
  18. ^ 河崎実 『ウルトラ THE BACK -ウルトラマンの背中-』 秋田書店2013年、96頁。ISBN 978-4-253-00926-3
  19. ^ 「円谷ロボット怪獣図鑑」『別冊映画秘宝 円谷プロSFドラマ大図鑑』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013年、137頁。ISBN 978-4-8003-0209-0
  20. ^ a b 宇宙船YB 2000, p. 21.
  21. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 223
  22. ^ a b c 平成ウルトラビデオ全集 2002, p. 7, 「カプセル怪獣」
  23. ^ 平成ウルトラビデオ全集 2002, pp. 80-81, 「ウルトラセブン1999最終章・6部作」.
  24. ^ a b hicbc.com:ウルトラマンメビウス 怪獣図鑑”. CBC. 2017年1月25日閲覧。
  25. ^ a b 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 334
  26. ^ a b アーカイブ・ドキュメント 2007, p. 74, 「ウルトラマンメビウス白書 小原直樹」
  27. ^ a b c d e アーカイブ・ドキュメント 2007, p. 61
  28. ^ a b hicbc.com:ウルトラマンメビウス 怪獣図鑑”. CBC. 2017年1月25日閲覧。
  29. ^ 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 336.
  30. ^ a b アーカイブ・ドキュメント 2007, p. 79, 「ウルトラマンメビウス白書 八木毅
  31. ^ a b c ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 33, 「カプセル怪獣」
  32. ^ a b ウルトラ銀河伝説VisualFile 2010, p. 59, 「カプセル怪獣」
  33. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 370
  34. ^ http://www.ulfes.com/2012/windom/
  35. ^ 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 391.
  36. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 74, 「怪獣漫才(ダイジェスト)UNIT 1-3」.
  37. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 40, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション3」.
  38. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 96, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション7」.
  39. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 122, 「怪獣ことわざ6」.

参考文献[編集]

関連項目[編集]