ザンボラー

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ザンボラーは、特撮テレビ番組ウルトラマン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣。別名は灼熱怪獣。英字表記はZUMBOLAR[1][2][注釈 1]

『ウルトラマン』に登場するザンボラー[編集]

ウルトラマン』第32話「果てしなき逆襲」(1967年2月19日放送)に登場。

高温で赤く光り輝く背びれを有する4足怪獣。人間が自分の生息地を工場建設のために破壊したことに怒り、鎌倉近郊に突如出現して暴れだす。頭部・背中の突起を発光させて対象を爆発・炎上させる能力を持つ[注釈 2]。これによって山火事を起こしたり山中の化学工場を破壊し、出動したM4中戦車を数台炎上させる。あまりにも高すぎる体温(10万度[1][8])のため、科学特捜隊の冷凍弾すら有効な手段とはなりえず、ウルトラマンにも熱光線を浴びせて一時は優勢に立つが、投げ飛ばされて気絶したところをスペシウム光線で倒される。

  • スーツアクター:鈴木邦夫[3][7][10][注釈 3]
  • デザインは成田亨で、モチーフはライオン[7][12]
  • 着ぐるみはガヴァドンBの改造[7][10][注釈 4]。角と背中の発光部分には40Wの電球を大量に仕込んでいた[10]
  • 準備稿では、ウルトラマンの冷凍液によって凍結され、スペシウム光線で倒されるという流れであった[10]
  • 撮影時には爆発と火勢が強かったといい、機電の倉方茂雄はスタジオの東京美術センター側から苦情があり、以後の撮影では火薬が控えめになったと証言している[10]。また当時現場を見学していた子役の山村哲夫は、火の勢いが強いためザンボラー役の鈴木が四足歩行怪獣にも関わらず立ち上がってしまうことが何度もあったと証言している[10]
  • 書籍などではウルトラマンがザンボラーに馬乗りになったスチールが多用されるが、作品中にはない描写である[7]
  • 『ウルトラ怪獣列伝』(2008年)では、特殊な一芸に秀でた怪獣の先駆けと評している[6]

『ウルトラマンパワード』に登場するザンボラー[編集]

ウルトラマンパワード』第7話「灼熱の復讐」(米国版サブタイトル:FIRES BELOW)に登場。過去の作品に登場した個体と区別し、玩具などではパワードザンボラーの名称が用いられている。

人間の自然破壊に怒って出現したとされる、山脈のように巨大な怪獣。原典より頭部は細く、身体は巨大化して恐竜状の姿となっている。緑色の身体と赤い角や背びれは山火事を彷彿させるもので、500度を超す自身の体温により周囲を自然発火させて炎に包み、ミサイルやビートルなどあらゆる攻撃を融解させる。上昇気流でハリケーンを現出させたり周辺の大気を屈折させるため、衛星レーザー「サイクロプス・アイ」も歪められて外される。さらにはウルトラマンパワードがメガ・スペシウム光線を屈折せず直撃させたにもかかわらず動じないが、ウルトラマンパワードが祈るようにテレパシーを送ることによって説得され、何処かへと立ち去る。

  • デザインは前田真宏[14]。前田は生物的な解釈を挟む余地はなく、大地から生まれた存在と解釈している[14]
  • 着ぐるみは2人のスーツアクターによって演じられていた[14]

その他[編集]

  • ウルトラセブン』の未発表脚本「宇宙人15+怪獣35」では、宇宙人連合によって蘇生されており、富士山麗に集結して東京を目指す怪獣軍団の中に名前が確認されている。
  • 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの右角を構成する怪獣の1体として姿が確認できるほか、同作のイメージボードにも姿が描かれている。
  • 漫画『ウルトラマンSTORY 0』では、火山がそのまま怪物化した超巨大怪獣という設定で登場した。放出したマグマを空中で自由に操る能力を持つ。同作独自のウルトラマンであるカラレスの隙を突いて腹に閉じ込め、ウルトラマンタロウにも重傷を負わせるが、星の声を聞いて真の戦士として覚醒したタロウのストリウム光線とウルトラダイナマイトの連続攻撃を受け、倒される。
  • 『大怪獣バトル』のEX7弾に技カードとして登場。スキルはザンボラーの特徴である「赤き閃光」。

過去の映像を流用しての登場[編集]

いずれも映像は初登場作品の流用。

ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団
暴れる様子とウルトラマンとの戦いをゾフィーが紹介している。
甦れ!ウルトラマン
ゼットン星人が暴れさせる怪獣の1体として登場。鎌倉近郊に出現し、分身したウルトラマンと戦う。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 『ウルトラマン ベストブック』ではZAMBOLARと記述している[3]
  2. ^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、閃光とともに熱光線を放っているものと記述している[8]
  3. ^ 当初は中島春雄の予定だったが、スーツの寸法が合わなかったため、鈴木邦夫に変更されたという[11][10]
  4. ^ ガヴァドンBは、当初グビラに改造される予定であった[10]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 白書 1982, p. 51, 「ウルトラマン 怪獣リスト」
  2. ^ a b c d 画報 上巻 2002, p. 46
  3. ^ a b c d e ベストブック 1993, p. 120
  4. ^ a b c ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 18
  5. ^ a b c d e f g 大辞典 2001, p. 155
  6. ^ a b c 怪獣列伝 2008, pp. 120-121, 「自然の怒りの体現者 灼熱怪獣ザンボラー」
  7. ^ a b c d e 全調査報告 2012, pp. 106-107, 「CASE FILE32 果てしなき逆襲」
  8. ^ a b c d e 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 18
  9. ^ a b c 研究読本 2014, p. 231, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
  10. ^ a b c d e f g h 研究読本 2014, pp. 188-189, 「エピソードガイド第32話」
  11. ^ (テレビマガジン特別編集スペシャル ウルトラマン』〈講談社、2006年ISBN 978-4-06-179158-9[要ページ番号]
  12. ^ 成田亨 2014, p. 102.
  13. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 218
  14. ^ a b c 「ウルトラマンパワード20周年記念特集 パワード怪獣完全図鑑」『語れ!ウルトラ怪獣【永久保存版】』 KKベストセラーズ〈ベストムックシリーズ44〉、2014年4月23日、91-101頁。ISBN 978-4-584-20544-0

参考文献[編集]

関連項目[編集]