サボテンダー (ウルトラ怪獣)

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ウルトラマンAの登場怪獣 > サボテンダー (ウルトラ怪獣)

サボテンダーは、特撮テレビ番組『ウルトラマンA』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣(超獣)。別名はさぼてん超獣[注釈 1]。英字表記はSABOTENDAR[6][7]

『ウルトラマンA』に登場するサボテンダー[編集]

ウルトラマンA』第12話「サボテン地獄の赤い花」に登場。

異次元人ヤプールが送り込んだ地球侵略用超獣の第11号で、超獣製造機で合成されたハリネズミサボテンの合体生物[9]。全身の棘(とげ)をミサイルとして発射し[8][注釈 2]、背の棘から放つショック波[7]、体当たりや長い舌で相手を捕らえるほか、霧状の溶解液[3][注釈 3]を吐くなどの攻撃手段を持つ。

最初に出現した際にはウルトラマンAに止めを刺される直前、小さなサボテンへ変身して逃れ、サボテン売りの露店に紛れ込む。頭頂部の花で虫を捕食していたところをサボテン売り親父の息子・三郎少年が発見し、彼によって「サブロテン」と命名されて学校で見せびらかされるが、夜間に飼育小屋のニワトリや巡回の用務員を捕食したうえ、三郎の父が食べていた焼き鳥までも盗み食べながら、徐々にエネルギーを蓄えていく。

ドライブ中の若いカップルを捕食したところでTACによって捕獲されるが、北斗の「宇宙昆虫がレーザーを浴びて巨大化した前例[注釈 4]がある」という意見により、地上で破壊すれば超獣として復活する危険があるとの判断から、宇宙に運んだうえでスペースミサイルによる破壊が試みられる。しかし、そのエネルギーすら吸収したことで復活する。

棘や舌でAを苦しめるが、ダブルビームで舌を焼き切られたうえ、球形のサボテン状に変形しての体当たりも敵わず投げ飛ばされ、最後はサーキュラーギロチンで身体を分断されて倒される。

  • デザインは鈴木儀雄が担当した[11]。サボテンというモチーフがトゲや角などの突起を多用する鈴木の作風にマッチしており、鈴木自身も巨大ヤプールに並んで気に入っている1体としている[11]
  • 着ぐるみマザリュースに改造された(首から下半身はリペイントされた)[12]

『ウルトラマンタロウ』に登場するサボテンダー[編集]

ウルトラマンタロウ』第30話「逆襲! 怪獣軍団」に登場。英字表記はRE-SABOTENDAR[1][13]

ウルトラマンAに倒されたサボテンダーが改造・強化された超獣で、巨大ヤプール(改造)が操る怪獣軍団の1体。初代より少し太目な体型で、体色が黄緑色となり、鳴き声も異なっている。また、初代に見られた無数の棘は生やしていない。ヤプールからは単に「サボテンダー」と呼ばれる。

青年・海野八郎によって危機に陥ったベムスター(改造)の援護を巨大ヤプール(改造)に命じられ、青い球に乗って出現するが、ベムスター(改造)を勢い任せに突き飛ばすと海野を殺害しようと進撃し、そこに現れたウルトラマンタロウに阻まれる。その後、出現したベロクロン二世(改造)はZATの攻撃に成す術がなく、ベムスター(改造)は海野に両目をナイフで攻撃されて苦しんでいたため、自分はタロウと肉弾戦を繰り広げ、一時はタロウを投げ飛ばすなど奮戦するが、最後はストリウム光線を浴びせられ、爆発せずに絶命する。

  • 関連書籍では、名称を改造サボテンダー[15][16][17]サボテンダー(改造)[18][13][4][19][5]と記載している。
  • 着ぐるみアトラクション用の流用[19][20]
  • オープニングに名前のテロップ表記がない。
  • ビデオ『ウルトラ怪獣伝説』では、ゼットンの命令でベムスター(改造)、ベロクロン二世(改造)、巨大ヤプール(改造)とともにタロウと戦うが、タロウのストリウム光線を受けて倒される。映像は『タロウ』の流用。

その他[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 『ウルトラマンタロウ』登場時はサボテン超獣と表記される[1][2][3][4][5]
  2. ^ 資料によってはトゲミサイルと記述している[3][7]
  3. ^ 資料によっては溶解性の霧と記述している[10]
  4. ^ 作中で具体的には言及されないが、前作『帰ってきたウルトラマン』に登場したノコギリンが該当する。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 白書 1982, p. 181, 「ウルトラマンタロウ 怪獣リスト」
  2. ^ a b c d ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 64, 「ウルトラマンタロウ 全怪獣」
  3. ^ a b c d e f g h i 大辞典 2001, p. 151
  4. ^ a b c d e 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 110
  5. ^ a b オール・ザットタロウ 2016, pp. 66、117.
  6. ^ a b c d 白書 1982, p. 176, 「ウルトラマンA 怪獣リスト」
  7. ^ a b c d e f 画報 上巻 2002, p. 130
  8. ^ a b c d ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 50, 「ウルトラマンA 全怪獣」
  9. ^ a b c d 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 71
  10. ^ 怪獣大図鑑 2012, p. 61.
  11. ^ a b 「70's円谷怪獣リスペクト検証 栄光の怪獣王国、狂乱のデザイン史 [第7回] 超獣を永遠に超獣たらしめる、鈴木儀雄の超感覚デザイン」、『宇宙船』vol.159(WINTER 2018.冬)、ホビージャパン2017年12月29日、 78-81頁、 ISBN 978-4-7986-1602-5
  12. ^ 『大人のウルトラマン大図鑑 第二期ウルトラマンシリーズ編』 マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK 大人のウルトラシリーズ〉、2014年1月25日、92 - 93頁。ISBN 978-4-8387-8882-8
  13. ^ a b c d e 画報 上巻 2002, p. 164
  14. ^ a b c オール・ザットタロウ 2016, p. 66, 「ウルトラマンタロウTVシリーズストーリーガイド」
  15. ^ 白書 1982, pp. 178、181.
  16. ^ 全怪獣怪人』上巻、勁文社1990年、283頁。ISBN 4-7669-0962-3
  17. ^ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 141.
  18. ^ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 110.
  19. ^ a b 『円谷ヒーロー ウルトラ怪獣全史』 講談社〈講談社MOOK〉、2014年3月25日、69頁。ISBN 978-4-06-389805-7
  20. ^ オール・ザットタロウ 2016, p. 117, 「登場怪獣資料写真」.
  21. ^ ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 79, 「百体怪獣ベリュドラ完全攻略」.

参考文献[編集]

関連項目[編集]