ゴドラ星人

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ゴドラ星人(ゴドラせいじん)は特撮テレビ番組『ウルトラセブン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する宇宙人。別名反重力宇宙人[注釈 1]。英字表記はALIEN GODOLA[2][3][4][5]

『ウルトラセブン』に登場するゴドラ星人[編集]

ウルトラセブン』第4話「マックス号応答せよ」に登場。

原子力タンカー2隻や海上保安庁の調査船を同じ海域で狙い、船が消失した海域に地球防衛軍の注意を向け、その隙に地球を征服しようと企む。鋏状の両手(ゴドラガン[3][9][10][11])から放つリング状の光線[注釈 2]や捕獲用カプセル(ゴドラ・カプセル[2][9])、変身能力などの能力を持つ。

地球人の女性に化けた個体がモロボシ・ダンを騙し討ちしてウルトラアイを奪い、続いて地球防衛軍の新造艦マックス号を赤色の反重力霧で宇宙に運ぶ。さらに、別の個体がマックス号の捜索に宇宙へ上がってきたウルトラホーク2号に現れてフルハシ隊員に化け、同機で防衛軍基地に潜入して第2動力室の原子炉に爆弾を仕掛け、基地を破壊しようと企む。ダンに発見されて彼をカプセルに捕獲するが、ダンの機転でカプセルを破壊されたうえにウルトラアイを奪還される。

ウルトラセブンとの戦闘では、マックス号から命懸けで脱出したアマギ隊員の助言を聞いて駆け付けたキリヤマ隊長に爆弾を解除され、爆破計画は失敗に終わる。ウルトラアイを奪った1体がエメリウム光線で倒されると、爆弾を仕掛けたもう1体はダンに化けてアンヌ隊員の拉致を企むが、それを阻んだセブンのアイスラッガーを額に受けて逃走し、正体を現す。最後は巨大化してセブンと戦うが、劣勢と見て逃亡を図ったところをエメリウム光線で倒される。

基地に仕掛けられた爆弾はセブンによって宇宙に運ばれ、ゴドラ星人の巣窟と化したマックス号の爆破に使用される。マックス号に残っていたソガ、フルハシ両隊員、タケナカ参謀はセブンに救出されて生還するが、他の乗員はゴドラ星人に抵抗したために宇宙空間に放り出されており、すでに全滅していた。

宇宙で隊員たちに倒される1体、地上で倒される2体、マックス号の通路内で倒される3体、ウェッジ光線で倒される1体と、少なくとも7体が登場するが[7]、スーツは1体のみである。

  • 演:水上竜子(人間体)
  • 声の出演:小林恭治
  • スーツアクター:西京利彦[3][10][14][15]
  • 名前は海を舞台にした話であることから、水の都ヴェネツィアゴンドラにちなんでいる[16]
  • 番組開始時の撮影会で、ウルトラセブン・ウルトラ警備隊隊員・円谷英二ミクラスと並んでいるショットが撮影され、書籍類で使用されている。
  • デザインは成田亨によるもので、成田は「『ウルトラセブン』での宇宙人デザインの基本スタイル」と称している[17]。デザイン画では、両手はハサミではなく、地球人のように五指があるものとして描かれていた[17]高山良策による着ぐるみも当初はデザイン画と同様に造型されており[18]、ハサミは円谷プロによって取り付けられたものである[19][10][14]
  • スーツアクターを務めた西京利彦は、表情で芝居ができないことから全体で感情を見せようと考え、高笑いする場面では肩や体を揺するなどしている[15]
  • 未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、バルタン星人や他の宇宙人たちと共に宇宙連合軍を結成し、蘇生させた怪獣たちを出撃させるが、ピグモンの提案した怪獣ファイトで暴走した怪獣たちに食い殺される、というシナリオが予定されていた。
  • 放送当時の出版物[要文献特定詳細情報]では、ゴンドラ星人と記述されているものもある。
  • 戦闘中、セブンの突進をかわして空中からキックするシーンで、ゴドラ星人を持ち上げているスタッフの腕が映り込んでしまっている。

『ウルトラファイト』に登場するゴドラ[編集]

ウルトラファイト』の新撮編に登場。本作では宇宙人も怪獣として扱うため、ゴドラと呼ばれる[20]

  • 身長:40メートル[20]
  • 体重:2万2千トン[20]

新撮編で唯一、超能力を駆使した戦いを見せる。金縛りの術・忍法宇宙縛りや、瞬間移動を使う様子が忍者に見えることから「宇宙忍者」と呼ばれている。超能力だけでなく、両手の鋏を使ったボクシングも得意としている。

  • 着ぐるみは『ウルトラセブン』の物をそのまま使用[21]。眼が黒く塗り潰されていたり、鋏が新造形になっていたりと、所々にマイナーチェンジが施されている。

『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』に登場するゴドラ星人[編集]

ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』EPISODE2「パーフェクト・ワールド」に登場。

かつて地球征服を企んだ初代と同様に戦闘能力が低いため、複数で活動する。造反したイナガキ参謀の手引きを受け、地球防衛軍基地の防衛隊員を自分たちの同胞とすり替える。その後、地球防衛軍の最高機密であるオメガファイルを狙って基地を占拠するが、逃走中に対峙したシラガネ隊長と以前より威力が増したゴドラ・ガンで交戦するも外れ、ウルトラガンで倒される。

本作では巨大化しないものの、特殊な精神波による攻撃でウルトラ警備隊の面々に幻覚を見せるなど、初代と同様にかなり狡猾な作戦を行う。

同胞のほか、ペガッサシティを爆破されて地球防衛軍に恨みを持っているペガッサ星人の強硬派と一時的に手を結み、地球防衛軍基地を占拠していた。

  • スーツアクター:平井敬太
  • 声:郷里大輔
  • 書籍によってはゴドラ星人(2代目)と表記している[8][23]

『ウルトラマンジード』に登場するゴドラ星人[編集]

ウルトラマンジード』に登場。

本作では、自分たちの繁栄のためにリトルスターの奪取を画策し、表向きは秘密組織AIBに協力している。

  • メイン監督の坂本浩一は、『ジード』の放送された2017年が『ウルトラセブン』放送50週年に当たることから同作品の登場怪獣を多く登場させており、ゴドラ星人もその1つとして採用した[24]。複数が同時に行動するという展開も、『セブン』の登場個体を踏襲している[24]
  • スーツは新規に造形された[24]

名無しの個体[編集]

第16話「世界の終わりがはじまる日」、第17話「キングの奇跡!変えるぜ!運命!!」に登場。

第16話では、AIB本部に潜入しており、シャドー星人ゼナを偽の帰還命令によって本部へ帰還させたうえで拘束しようとするが、ゼナの機転で形勢を逆転されて格闘戦で圧倒される。

第17話では、ゼナによるAIBの地下基地での取り調べを経て本部へ転送される。

  • スーツアクター:梶川賢司
  • 声:岸哲生

ゴドラ星人ゴドー=ウィン[編集]

第16話「世界の終わりがはじまる日」に登場。

  • 身長:2 - 52メートル[25]
  • 体重:120キログラム - 4万5千トン[25]

表向きはAIB研究セクションに所属する研究者としてピット星人トリィ=ティプと共にリトルスターを研究しており、上記の個体にゼナを鳥羽ライハたちから引き離させたうえで本性を現す。トリィ=ティプを人質に取ってリトルスター所持者たちを拉致しようとするもライハに奪還され、彼女との格闘戦に挑む。モップの柄を利用したライハの棒術で叩きのめされてなおあきらめず巨大化して暴れ、駆けつけたウルトラマンジードと交戦していたところ、復活したウルトラマンベリアルギガバトルナイザーの一撃で倒され、爆散する。

  • スーツアクター:梶川賢司
  • 出演:尾関伸嗣(人間体・声)
  • 第16話の脚本を担当した安達寛高(乙一)は、復活直後のベリアルに一蹴されることによってインパクトを出すことを、登場の狙いとしている[24]

ライブステージに登場するゴドラ星人[編集]

『ウルトラライブステージ2003』
セミ人間ワロガと結託して光の国の「コスモクリスタル」を手に入れようと企む。ワロガを盾にしてクリスタルを手に入れたかに見えたが、実はワロガに偽物のクリスタルとすり替えられており、そうとは知らずに不死身になったと思い込んでセブンと戦った末、アイスラッガーで倒される。ウルトラマンコスモスとの戦いで不利になった際には、クリスタルからペギラチャンドラーを召喚する。
『ウルトラマンプレミアステージ』
暗黒四天王が率いる宇宙人軍団の1人として登場。

その他[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 放送当時の少年雑誌では「宇宙魔人」と表記されたこともあった[1]
  2. ^ 資料によっては、光線の名称をゴドラガン[4]反重力光線[13]と記述している。
  3. ^ a b 資料によっては身長・体重に初代と同じ巨大化時の数値も記述している[8][5]

出典[編集]

  1. ^ 講談社『少年マガジン』昭和42年42号[要ページ番号]など。
  2. ^ a b c d e 白書 1982, p. 54, 「ウルトラセブン 怪獣リスト」
  3. ^ a b c d e f ベストブック 1993, p. 32
  4. ^ a b c d e 画報 上巻 2002, p. 64
  5. ^ a b c d 画報 下巻 2003, p. 211
  6. ^ a b c ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 23, 「ウルトラセブン 全怪獣」
  7. ^ a b c d 大辞典 2001, p. 134
  8. ^ a b c d e f ウルトラセブンイズム 2002, p. 107
  9. ^ a b c d ウルトラ怪獣列伝 2008, pp. 178-179, 「反重力光線を使う宇宙のテロリスト 反重力宇宙人ゴドラ星人」
  10. ^ a b c d e キャラクター大全ウルトラセブン 2012, pp. 44-45, 「第4話 マックス号応答せよ」
  11. ^ a b c d ウルトラセブン研究読本 2012, p. 212, 「ウルトラセブン 宇宙人・怪獣大図鑑」
  12. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 25
  13. ^ 全怪獣怪人・中 2003, p. 310.
  14. ^ a b ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 54 - 55, 「エピソードガイド第4話」
  15. ^ a b 友井健人「INTERVIEW 『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」ミクラス役・他 西京利彦」、『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社、2016年3月13日、 pp.242-245、 ISBN 978-4-8003-0865-8
  16. ^ ファンタスティックコレクションNo.29『ウルトラセブン 特撮ヒーローのすばらしき世界』(朝日ソノラマ・1983年)[要ページ番号]
  17. ^ a b 成田亨 2014, p. 132
  18. ^ 白書 1982, p. 106, 「高山良策 怪獣造型写真集」.
  19. ^ 宇宙船』vol.8「高山良策怪獣製作日記」より[要ページ番号]
  20. ^ a b c ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 31
  21. ^ 『円谷ヒーロー ウルトラマン全史』 講談社 編、講談社〈講談社MOOK〉、2013年、21頁。ISBN 978-4-06-389762-3
  22. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 224
  23. ^ キャラクター大全 ウルトラセブン 2012, p. 137, 「平成のウルトラセブン」.
  24. ^ a b c d ジードBDBOX II 2018, 「第16話「世界の終わりがはじまる日」」
  25. ^ a b 怪獣・宇宙人 - ウルトラマンジード 公式サイト
  26. ^ ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 78, 「百体怪獣ベリュドラ完全攻略」.
  27. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 40, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション3」.

参考文献[編集]

関連項目[編集]