ペダン星人

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ペダン星人は、『ウルトラセブン』をはじめとするウルトラシリーズに登場する架空の宇宙人。別名は策略星人[1][2][3][4][5][6]または策略宇宙人[7][8][9][注釈 1]。英字表記はALIEN PEDAN[10][13][2]

『ウルトラセブン』に登場するペダン星人[編集]

ウルトラセブン』第15話「ウルトラ警備隊西へ(後編)」に登場。

「暗黒の星」と言われ、生物は存在しないと思われていた第8銀河系にあるペダン星の出身。後述するように実際の容姿は終盤に一瞬映るだけで不明であるが、能力は地球人への擬態や大円盤群の編成、そしてスーパーロボット・キングジョーの使役など、相当に高いことが描かれている。作中には上司と部下(地球人に擬態した者)の2人が登場する。

地球防衛軍のワシントン基地が発射した観測ロケットの調査資料の分析結果から、地球人と同等かそれ以上の科学力を持つ生物の存在が確認される。観測ロケットを侵略と誤解し、「地球に対して復讐する」という無電をワシントン基地に送ると、驚いたワシントン基地が防衛会議のために六甲山の防衛センターへ緊急招集した地球防衛科学班のチーフたち(極秘のため、全員とも身分を偽っている)を、次々に暗殺する。さらにキングジョーに地球防衛軍の潜水艦や防衛センターを襲わせる一方、自分たちにとって脅威となる情報を持つワシントン基地の科学者のドロシー・アンダーソンを誘拐すると、彼女に成り済まして地球防衛軍基地に潜入し、動向を探る。ダン=ウルトラセブンに発見されると、キングジョーへの対抗兵器を地球防衛軍が開発していることを指摘し、自分と同じく異星人であるダンを仲間に誘ったうえ、やはり地球人はペダン星を侵略する気だと主張する。平和解決を望むダンが兵器開発を中止する代わりにペダン星人の地球撤退を提案すると、その条件を呑んでドロシーの解放を約束するが、上司が美しい地球を欲しくなったこともあり、目的を地球侵略に変更する。

まもなくドロシーの記憶を抹消したうえで彼女を解放し、ダンとの約束を破って大円盤群を呼び寄せたうえ、キングジョーで神戸港を破壊していくが、アンヌによるショック療法でドロシーが記憶を取り戻し、彼女の協力で完成した「ライトンR30爆弾」によってキングジョーが破壊されると、その内部から円盤で宇宙へ逃走を図ろうとしたところをセブンのワイドショットで撃墜され、キングジョーの残骸に墜落した円盤と共に大爆発する。その後、地球へ進行中だった大円盤群はペダン星へ引き返したことが、マナベとキリヤマの通信で明かされている。

  • 声の出演:八代駿、田辺洋[13][5][14]
  • 実際の容姿は、ドロシーに擬態した人間体以外はほとんどシルエットでしか登場しないために判別しにくいが、円盤がワイドショットを浴びて爆発する船内のシーンで一瞬のみ視認できる。2012年には、そのシーンを元に満田かずほ監督による監修を経てガシャポンの『HGヒーローズ』でフィギュア化され[15]、これまで謎とされていたものが明らかとなった[14][16]

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場するペダン星人[編集]

名称の表記は公式サイトに基づく[17]

レイオニクスハンター・ダイル[編集]

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第1話「レイオニクスハンター」から第11話「ある戦士の墓標」にかけて登場。資料によってはペダン星人ダイルと記述している[18][19]

ペダン星人のレイオニクスハンターの中でもトップクラスの実力者。惑星ハマーにおけるレイオニクスバトルによって故郷のペダン星が滅びたので、その歴史を変えるために50年後の未来から派遣された。レイオニクスを激しく憎んでおり、レイをはじめとして全レイオニクスを抹殺するという使命をおびている[20]

しかし、第6話でレイに命を助けられたことから心境に変化が生じたうえ、第10話で自身が操るキングジョーブラックが敗れたことからレイに無限の可能性を見出し、撤退をハーランに具申する。会談のためにレイを司令母船へ案内するが、ハーランが計画を変更したことに反発した際に攻撃され、負傷する。人質にされていたZAPクルーを救出した際に一般部隊の銃撃で致命傷を負い、レイに未来を託して絶命する。墓標には形見となったヘルメットが置かれ、ZAPクルーから敬礼を受ける。

ハーラン司令[編集]

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第10話「新たなる戦いの地平で」、第11話「ある戦士の墓標」で登場。資料によってはペダン星人ハーランと記述している[18][22]

  • 身長:1.65メートル[22]
  • 体重:49キログラム[22]
  • 出身地:ペダン星[22]

惑星ハマーに派遣されたペダン星レイオニクスハンターの女性司令官。ペダン星の科学力に絶対の自信を持っている。一般兵士と異なりヘルメットは着装せず、常に素顔を見せている。

ダイルの具申を受けてレイを迎え入れるが、実はペダン星上層部から「レイオニクスを洗脳して戦力化し、宇宙の覇権を握れ」との指令を受けており、実行のために一般部隊をスペースペンドラゴンに差し向けてZAPクルーを人質に取り、反対したダイルに重傷を負わせる。レイがゴモラを召喚すると、司令母船からキングジョーブラックを主力とした大部隊を差し向け、レイを捕らえようとする。しかし、ダイルの犠牲によりZAPクルーが脱出した後、レイがゴモラ、リトラ、ミクラスを全力で向かわせたため、形勢は逆転する。それでも自分の敗北が信じられず戦闘を継続したために戦場からの脱出が遅れ、スペースペンドラゴンのペダニウムランチャーで吹き飛ばされてきたキングジョースカーレットの頭部の直撃により、死亡する。残った部隊もハマーから撤退する。

ペダン星人 レイオニクスハンター[編集]

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第6話「史上最強のレイオニクス」、第10話「新たなる戦いの地平で」、第11話『ある戦士の墓標』で登場。書籍ではペダン兵[18]またはペダン兵士[7][24]などの名前で表記されている。

  • 身長:2メートル[24]
  • 体重:50キログラム[24]
  • 出身地:ペダン星[24]

レイオニクスハンターの一般兵士であり、基本的には2人1組で行動する。ダイルと同じ型のヘルメットを着用しているが、常にバイザーを閉じており、劇中では素顔を見せることはない。

『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』に登場するペダン星人[編集]

漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』に登場。

ナックル星人と戦争状態にあり、それを終結させるために主人公・御蔵イオのバトルナイザーの力を借りようとする。

『ウルトラマンジード』に登場するペダン星人[編集]

ウルトラマンジード』第11話「ジードアイデンティティー」に登場。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』の登場個体と同様、バイザーを下ろした状態でヘルメットを着用しており、素顔は隠されている。オープンカフェでくつろぐ伏井出ケイを、シャドー星人ゼナ率いるAIBの一員として彼や愛崎モア、同僚たちと共に本部から地球人と同様のスーツ姿で監視するが、ウルトラマンベリアルとの超光速通信で監視に気づいたケイに監視用機器を破壊され、本部にまでおよぶその爆発に動揺する。

その他[編集]

  • ウルトラマン』第18話に登場するザラブ星人は、「母星と同じ第8銀河にあるペダン星」という台詞を発する。
  • ウルトラマンタロウ』放送当時の学年誌の記事[要文献特定詳細情報]の裏設定では、怪獣軍団がタロウを倒すために地球へ送り込む怪獣を選ぶ際にキングジョーが候補に挙がり、ペダン星人に制作するよう問い合わせたところ、「ペダン星の科学力を持っても1体を製作するのに3年かかる」と答える。
  • 映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』でもキングジョーを操って地球を襲撃し、セブンと戦う。映像は『ウルトラセブン』の流用だが、台詞は新録されている(声は同作でウルトラセブンの声を担当した小滝進)。
  • 漫画『ウルトラマンSTORY 0』では祖体状態のキングジョーを操ってバッファロー星侵略を企むが、セブンに阻止されて敗れる。詳細な素顔が描かれているシーンもあるが、デザインは後の『大怪獣バトル』のものとは異なる。
  • ウルトラゾーン』第19話・第20話「最後の攻撃命令」(前編、後編)に登場するキングジョーに搭乗する洋子(演:石橋けい)は、劇中で出身星は明かされず関連書籍にも記載はないが[26][27]、Blu-ray・DVD第5巻映像特典「ドラマ班 田口組メイキング後編」や『円谷プロ全怪獣図鑑』(2013年、小学館)では洋子 / ペダン星人と表記されている[28][29]
  • ウルトラマンプレミアステージ3』では、女性司令官のシャーラン(演:内田ゆか)が登場。衣装はハーランのものを踏襲している[30]
  • ウルトラマンX』第11話にキングジョーが登場した際はペダン星人の存在に触れられているが、直接登場はしていない(キングジョーの内部は生命反応がないと解析されていた)。
  • 漫画『酩酊!怪獣酒場』では、『ウルトラセブン』を元にしたデザインで登場。キングジョーと遊園地で偶然出会い、本来感情を持たないはずのキングジョーが「楽しむ」ための施設である遊園地にいることを訝しむ。キングジョーを対等な存在として扱う、うるまに呆れ去っていった。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 資料によっては別名を記載していない[10][11][12]。『ウルトラセブン ベストブック』では侵略宇宙人と記述している[13]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 大辞典 2001, p. 288
  2. ^ a b c d e 画報 上巻 2002, p. 67
  3. ^ a b c ウルトラセブンイズム 2002, p. 111, 「ウルトラセブン宇宙人・怪獣大図鑑」
  4. ^ a b c ウルトラ怪獣列伝 2008, p. 211, 「抗議から侵略へ方針転換した宇宙の死の商人 策略星人ペダン星人」
  5. ^ a b c d キャラクター大全ウルトラセブン 2012, pp. 62-63, 「第14-15話 ウルトラ警備隊西へ 前編・後編」
  6. ^ ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 72、74.
  7. ^ a b ウルトラギャラクシー超全集 2009, pp. 25-26, 「宇宙人名鑑」
  8. ^ a b c d ウルトラセブン研究読本 2012, p. 216, 「ウルトラセブン 宇宙人・怪獣大図鑑」
  9. ^ 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, pp. 362、364.
  10. ^ a b c d e 白書 1982, p. 54, 「ウルトラセブン 怪獣リスト」
  11. ^ a b c d ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 24, 「ウルトラセブン 全怪獣」
  12. ^ a b c d 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 27
  13. ^ a b c d e f ベストブック 1993, pp. 46-47
  14. ^ a b ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 74-75, 「エピソードガイド第15話」
  15. ^ ペダン星人衝撃の立体化!! | ニュース | ガシャポンワールド
  16. ^ 『フィギュア王』2012年8月号[要ページ番号]
  17. ^ 登場怪獣”. ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY. 2016年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月30日閲覧。
  18. ^ a b c 「宇宙船vol.124特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2009」、『宇宙船』vol.124(2009.春号)、ホビージャパン2009年4月1日、 別冊p.23、 ISBN 978-4894258549
  19. ^ 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 360.
  20. ^ アニメ ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY | BS11
  21. ^ a b ウルトラギャラクシー超全集 2009, p. 43, 「THE ART OF ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY」
  22. ^ a b c d 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 364
  23. ^ Blu-ray『ウルトラマンX Blu-ray BOX II』(バンダイビジュアル BCXS-1027)封入 SPECIAL NOTES(構成・執筆:ガイガン山崎、島崎淳)「EPISODE GUIDE 第14話」
  24. ^ a b c d 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 362
  25. ^ ウルトラマンギンガS超全集 2015, pp. 92-93, 「ART of ウルトラマンギンガ」
  26. ^ 『ウルトラゾーン オフィシャル完全ガイド』 扶桑社、2012年ISBN 9784594066406
  27. ^ 『ウルトラゾーン 公式ガイドブック』 ミリオン出版、2012年ISBN 9784813021896
  28. ^ 田口清隆(ドラマパート監督) (2012年6月27日) (日本語). ウルトラゾーン 5 (Blu-ray/DVD). キングレコード.. ASIN: B007HBWKRG、EAN: 4988003811136 
  29. ^ 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 385.
  30. ^ 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 390.

参考文献[編集]