グランドキング

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グランドキングは、映画『ウルトラマン物語』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する怪獣。別名は超合体怪獣[1][2][注釈 1]。英字表記はGRAND KING[1]

ウルトラシリーズ初の映画で新規に登場した怪獣である[4]

『ウルトラマン物語』に登場するグランドキング[編集]

映画『ウルトラマン物語』に登場。

ジュダの力によって、宇宙に漂う怪獣の悪霊が集結して誕生した怪獣。そのボディのパーツは角がゴモラ、尾はツインテール、両腕の鋏はサドラ、左腕の装甲はバルタン星人と言われているが、タイラントなどの過去のウルトラシリーズで登場した合体怪獣のように明確に合体したパーツが判断できる形状ではない[7]。全身が銅色の装甲に覆われているため、むしろロボット怪獣との印象が強い。腹部に無数の光の明滅があり、活動中は常に明滅している。

主な武器は頭部から撃つグランレーザー[5][6][3][1][2]と呼ばれる破壊光線。その威力は地球火星木星をまとめて貫き破壊できる威力を持つ。口や尾からも同類の破壊光線[5][3][1]を発射する。右腕の巨大な鉤爪スーパーハンド[5]も強力な武器であり、爆破性を持つガスを放出することもできる。飛行形態では足首が逆転しており、その本領は空間戦闘ではなく格闘戦である。惑星フェラントとその宙域でウルトラ兄弟と対決、凄まじい怪力とウルトラ兄弟の必殺光線一斉発射すら跳ね返す強固な装甲でウルトラ兄弟を追い詰めるが、ウルトラ5兄弟の力を与えられスーパーウルトラマンになったタロウのコスモミラクル光線を浴びて大爆発を起こし、消滅した。

  • 当初はタイラント同様の合体怪獣の設定で、上記の他にキングザウルス三世の角、シルバーブルーメの胸などが合成されていたが、美術スタッフの山口修によりロボット怪獣としてクリーンアップされた[8]
  • 造形物は着ぐるみと遠景用の人形が製作された。

大怪獣バトルに登場するグランドキング[編集]

『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』に登場するグランドキング[編集]

大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』第5話「レイオニクス暗殺計画」に登場。 バトルナイザーのデータ収集のためにガッツ星人に呼び出され、巨大化したガッツ星人と共にバトルナイザーの怪獣との戦いを繰り広げた末、倒される。

ステータスは原作同様スピードが低いものの、それ以外は高く設定されている。ロボット怪獣として扱われており、雷属性攻撃には滅法弱く、スピードゲージもロボット怪獣のものである。必殺技は劇中で使用した「グランレーザー」「グランビーム」に加え、両腕の爪で連続攻撃する「グランクラッシュ」が使える。グランビームには高熱属性が付加されている。

『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』に登場するグランドキング[編集]

漫画作品『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』第18話「レイブラッドを倒せ!」に登場。

レイブラッド星人の使役怪獣(ゲーム版における強化ゼットン)としてイオのゴモラ、ヴィットリオEXゴモラと戦う。

2体のゴモラ相手に互角以上のパワーで押しあい、レイブラッド星人が変身したレイモン(バーストモード)がイオ達を直接攻撃したため、優勢だったがレイモンと一体化したイオが変身した事でゴモラが強化され、超振動波とグランレーザーの撃ち合いで敗北し、爆散した。その後、レイモン(バーストモード)も分離したレイモンの特攻を受け、再び実体を失う。

超怪獣 スーパーグランドキング(SD)[編集]

ウルトラマンギンガ』第10話「闇と光」に登場。

  • 身長:14センチメートル - 78メートル[9][10]
  • 体重:150グラム - 21万5千トン[9][10]

グランドキングを強化した怪獣[9][10]。頭がよりシャープな形状となり、右腕の鋏が大型化し、左腕の装甲が3本の爪状になるなど、外見が大きく変化している。能力もよりパワーアップしており、口や胸から強力な破壊光線を発射する。劇中では単にグランドキングと呼ばれる。

ナックル星人グレイ(SD)が闇に魅入られた美鈴と共にダークライブし、降星小学校を襲撃する。美鈴を人質に取る形でギンガとジャンナインを動揺させて優位に立った後、ヒカルを美鈴の意識の中に送り込み動けなくなったギンガを援護するため、千草がウルトライブしたウルトラマン(SD)、石動がウルトライブしたウルトラセブン(SD)、健太がウルトライブしたウルトラマンティガ(SD)が加勢しても圧倒し、口からの破壊光線で逆に全員を倒す。残ったジャンナインも追い詰めるが、ヒカルに美鈴を奪還されて弱体化する。最後はギンガに空中へ投げ飛ばされ、ギンガサンシャインを受けて倒される。

  • スーツアクター︰梶川賢司
  • スーツは新規造形[11]。元々は別の企画用にデザインされていた[12]

超怪獣 スーパーグランドキング・スペクター[編集]

ウルトラファイトビクトリー』に登場。

ジュダ・スペクターが召喚した、スーパーグランドキングの別形態。ジュダ・スペクター同様、体色が金色に変色し、右腕の鋏がバットキャリバーと同様の剣に変化している。また、角にはジュダのマークも刻印されている。

ジュダ・スペクターの命令で、ウルトラマンギンガビクトリーウルトラマンAウルトラマンレオアストラに襲いかかる。A、レオ、アストラの攻撃を軽くあしらうどころか、ギンガビクトリーのメビュームシュートをも破壊光線で弾き返し、逆にフュージョンを解除させてギンガとビクトリーに戻してしまうほどの凄まじい戦闘力を誇り、レオ曰くジュダ・スペクターを倒さなければ止めることができない。その後もギンガ、A、レオ、アストラを苦しめるが、ビクトリーナイトによって発されたビクトリウム・コアのエネルギーの余波で弱体化し、最後はギンガのギンガクロスシュート、Aのメタリウム光線、レオとアストラのウルトラダブルフラッシャーの斉射で倒される。

土ノ魔王獣 マガグランドキング[編集]

ウルトラマンオーブ』第2話「土塊の魔王」に登場。

ウルトラマンタロウによって封印されていた、土属性の魔王獣。頭部には魔王獣特有のマガクリスタルを有する。『太平風土記』には「土を禍々しく乱せし巨大な魔物」と呼ばれる「禍蔵鬼マガグラキ」として記されていた。ジャグラーによって地底怪獣の怪獣カード[注釈 2]から力を与えられ、自らを封印する龍脈上にある建物を地盤沈下によって崩落させていた。やがて、全地点の封印が解かれると完全復活し、地上に姿を現す。

ウルトラマンオーブ(スペシウムゼペリオン)のスペリオン光線も通じないほど、きわめて頑丈な皮膚による防御力に加え、マガ一閃[15]という全身からのエネルギー放出によって周囲を吹き飛ばすほか、胴体から放つマガ穿孔[15]というレーザー光線はビルに風穴を開けるほどの威力を持つ。オーブとの戦いでは攻守に優れた能力を発揮して追いつめるが、ガラス張りのビルだけにはマガ穿孔が反射されたことにヒントを得たオーブがバリアで作った鏡面に反射させた結果、自らがマガ穿孔を受けて風穴を開けられてしまい[注釈 3]、そこにスペリオン光線を受けて内部から肉体を破壊され、倒される。

  • スーツアクター:新井宏幸[18]
  • デザインは円谷プロダクションIP企画製作部の竹内純が担当した[19]。デザイン画はイラストではなく、既存スーツの写真を加工している[19]。体色は監督の田口清隆により青銅色と指定されていたが、実際のスーツでは異なるものとなった[19]
  • スーツは既存のグランドキングの改造[19]。頭部は初代に似せており、尾は一節縮められている[20][21]
  • 脚本を担当した小林雄次は、オリジナルのグランドキングがウルトラ兄弟を苦戦させる存在であるため、ウルトラマンオーブが単独で倒すことの説得力をどう持たせるか決定するまでに苦労した旨を述べている[20]。また最初から登場させるとすぐに街を破壊することになってしまうため、封印された状態であるという展開となった[20]
  • 演出面では、完全なロボット怪獣ではないものの機械的に動いているイメージが演技に取り入れられている[20]。監督の田口は、スーツアクターの新井に対し玩具「ゾイド」のイメージを要望していた[21]
  • マガ穿孔でビルに穴が空く描写は、映画監督の樋口真嗣が映画『ドラゴンヘッド』で描いたが没案となったイメージボードを元にしており、監督の田口が樋口本人に許可をとって再現した[20][21]。倒される場面では、爆発する前に一度膨らむことで装甲の硬さを表現している[20]

その他の登場作品[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 『ウルトラマン大辞典』では超怪獣と記述している[3]
  2. ^ テレスドンアントラーゴモラゴルザ[17]
  3. ^ シンからは「矛盾」と評される。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g 画報 下巻 2003, p. 202, 「ウルトラマン物語」
  2. ^ a b c d e 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 198, 「70年代 - 80年代の劇場用作品」
  3. ^ a b c d e f 大辞典 2001, pp. 115-116
  4. ^ 「BonusColumn 銀幕で復活するTVヒーローたち」『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』 竹書房/イオン編、竹書房1995年11月30日、155頁。C0076。ISBN 4-88475-874-9
  5. ^ a b c d e ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 101
  6. ^ a b c 白書 1987, p. 119, 「劇場用ウルトラ怪獣」
  7. ^ 『語れ!ウルトラ怪獣』(KKベストセラーズ・2014年) p.24
  8. ^ 『不滅のヒーロー ウルトラマン白書・第4版』(朝日ソノラマ・1995年) p.229
  9. ^ a b c 登場キャラクター ウルトラマンギンガ 公式インフォメーション”. 2017年3月5日閲覧。
  10. ^ a b c ギンガS超全集 2015, p. 58, 「ウルトラマンギンガ怪獣大図鑑」
  11. ^ 「ウルトラマンギンガ メイキング解説」、『宇宙船』Vol.143、ホビージャパン2013年、 89頁、 ISBN 978-4-7986-0727-6
  12. ^ ギンガS超全集 2015, p. 95, 「the Art of ウルトラマンギンガS」.
  13. ^ a b 登場キャラクター ウルトラファイトビクトリー”. 2017年3月6日閲覧。
  14. ^ a b X超全集 2016, p. 11, 「特別付録 ウルトラファイトビクトリー超全集 怪獣図鑑」
  15. ^ a b c d 怪獣 ウルトラマンオーブ公式サイト”. 2017年3月9日閲覧。
  16. ^ a b オーブ完全超全集 2017, p. 56, 「ウルトラマンオーブ怪獣大図鑑」
  17. ^ オーブ完全超全集 2017, p. 63, 「怪獣カード」.
  18. ^ キャラクターランドSP 2017, p. 55, 「『ウルトラマンオーブ』スーツアクターヒーローズリスト」.
  19. ^ a b c d オーブBDBOX I 2016, 「MONSTER DESIGN 新規・改造怪獣デザイン」
  20. ^ a b c d e f オーブBDBOX I 2016, 「EPISODE GUIDE 第2話 土塊の魔王」
  21. ^ a b c オーブ完全超全集 2017, 「ウルトラマンオーブ監督インタビュー 田口清隆
  22. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 71, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション5」.

参考文献[編集]

関連項目[編集]