シルバゴン

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シルバゴンとは、特撮テレビ番組『ウルトラマンティガ』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣。別名は剛力怪獣。英字表記はSILVERGON[1][2]

『ウルトラマンティガ』に登場するシルバゴン[編集]

ウルトラマンティガ』第26話「虹の怪獣魔境」に登場。

獅子鼻樹海の虹を越えた先にある異次元空間に生息する怪獣。頭の2本の巨大角、全身の鱗(うろこ)に包まれたような銀色の皮膚、背中から尻尾にかけて生えている棘(とげ)、瞳のない眼などが特徴。敵を倒すとドラミングする性質を持つ。300万馬力の腕力を持ち[6]、頭の角を生かした頭突き攻撃、尻尾攻撃が戦力である。体皮が非常に硬く、ガギIIの赤色破壊光線やウルトラマンティガのゼペリオン光線などの直撃にも耐えられる。視力の低さが弱点で、動いていないものを認識することができない。

縄張り争いでガギIIを噛み殺し、ガギIIの作り出したバリヤーを叩き割るほどの怪力でティガを苦しめるが、前述の弱点を指摘されたティガのだるまさんがころんだの戦法で混乱し、ダメージを受けたところでウルトラヘッドクラッシャーで頭を地面に埋め込まれて動きを封じられ、最後はティガ・バーニングダッシュを受けて倒される。

知能は高く、ティガのゼペリオン光線やタイプチェンジのポーズを真似するも、何も起こらず駄々をこねるといったユーモラスな一面も見せる。

  • スーツアクター:三宅敏夫[7][8]
  • 着ぐるみはシーリザーの改造[9]。尻尾には本編の大型のガギの鞭が再利用されており[10]、デザイナーの丸山浩もうまく再改造できたと語っている[11][12]
  • 第26話の制作にあたってはプロデューサーから「多々良島をやってくれ」との要望が出されており、『テレビマガジン特別編集ウルトラマンティガ』ではシルバゴンを「平成のレッドキング」と称している[13]
  • 当初の脚本では「光るものに反応する」という設定だったが、第26話監督の村石宏實の提案により「動くものに反応する」という設定に変更された[13]
  • 後に登場するゴルドラスは同族という設定があり、第36話脚本では「シルバゴンに似ている」などの台詞も存在していた[14][注釈 2]。形状は違うものの頭部に2本の角が生えているという身体的な共通点やシルエットの類似が見受けられる。
  • 第35話のTPCの会議で超古代怪獣を説明する際、シルバゴンが取り上げられている。
  • 新ウルトラマン列伝』第15話でサンダーダランビア(SD)に紹介された際は、ラゴン(SD)に「おバカさん」と批評される。

『ウルトラマンダイナ』に登場するクローンシルバゴン[編集]

ウルトラマンダイナ』第16話「激闘! 怪獣島」に登場。英字表記はCLONE SILVERGON[17][18]

オオトモ博士が人間に役立つように作ったクローン怪獣の1体で、『ウルトラマンティガ』に登場したシルバゴンのクローン。初代は動いているものしか見ることができなかったが、動いていないものでもはっきり見えるよう改良されており、敵を倒すとドラミングをする性質も受け継いでいる。また角と体の溝が青くなり、体が一回り大きくなっている。クローンシルドロンを倒して暴れ出した後、スーパーGUTSのブレイクシューターによる攻撃で退けられる。その後はネオザルスにジャイアントスウィングで研究所の方向へ投げ飛ばされ、ホーミングビームで倒される。

  • スーツアクター:三村幸司[19][7][23]
  • 着ぐるみは既存の物を改修し、体色の赤い部分を青く塗りなおして使用している[24]
  • シルバゴンとシルドロンを同時に登場させることについて名前が似通っているという懸念もあったが、有り物の都合とシルドロンをもう一度登場させようという意図から両者の登場が決定された[24]

剛力怪獣 キングシルバゴン[編集]

『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場するキングシルバゴン[編集]

映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場。

スーパーヒッポリト星人が侵略計画の止めに放つ怪獣で、同族のキングゴルドラスと共に横浜の街で破壊の限りを尽くす。

かつてウルトラマンティガに倒されたシルバゴンの同族に生体改造を施して強化したものである。元のシルバゴンと違い、頭がより大きく、首が長く前に突き、若干前傾姿勢の恐竜体系になっており、他にも背中の棘がやや長く伸び、全身の鱗のような皮膚が尻尾にも行き届いている。また目には瞳が入っている。体の溝は初代同様赤い。

初代のシルバゴンは視力が弱く動かないものを判別できなかったが、生体改造によりそれが克服されている。攻撃を寄せ付けない強靭な皮膚と470万馬力の怪力を持ち[6][25]、強力な角による頭突き攻撃と口から放つ絶大な威力をもつ青色火炎弾デモリション・フレイム[6][25]を得意技とする。

変身したティガをキングゴルドラスと共に2対1の戦いで追い詰めるが、そこにダイナとガイアも加わり、ウルトラ戦士3人との対決になる。自身はダイナと戦うが、最後はソルジェント光線を受けて倒される。

その後、影法師の手によって他の怪獣軍団の残存エネルギーと融合させられ、キングゴルドラスともども、ギガキマイラの首と腕と腰の付け根になる。

  • スーツアクター:山本諭[25]
  • デザインは酉澤安施。オリジナルとシルエットを変えるため、顔を大きくして首を前に突き出させている[27]。デザイン画初稿の時点では、オリジナルのシルバゴン同様目に瞳が入っていなかったが、キングゴルドラスと並び立たせるため入れられた[27]
  • キングシルバゴンとキングゴルドラスの登場シーンは怪獣映画を意識した演出がなされている[28]

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するキングシルバゴン[編集]

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。

ウルトラマンベリアルギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から蘇り、ベリアルが操る怪獣軍団の1体として他の怪獣軍団と共にウルトラ戦士やレイモンゴモラたちと戦う[29]。今作でも同族のキングゴルドラスと並ぶシーンが見られ、共に初代ウルトラマンと戦う。その後、ベリアルに傷を負わされたウルトラセブンに襲いかかるが、倒れる直前に力を振り絞ったセブンのアイスラッガーでキングゴルドラス共々切り裂かれ、爆死する。

『ウルトラゼロファイト』に登場するキングシルバゴン[編集]

ウルトラマン列伝』内のアクションドラマ『ウルトラゼロファイト』第2部「輝きのゼロ」に登場。

  • 身長:70メートル[30]
  • 体重:7万9千トン[30]

惑星ファネゴンに現れ大暴れしていたところに駆けつけたウルトラマンゼロと戦う。ストロングコロナのウルトラハリケーンで空中へ投げ上げられた後、ルナミラクルのフルムーンウェーブを浴びて大人しくなり、自分の住処である時空界へと帰って行く。

その他の作品に登場するシルバゴン[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 『ウルトラマン画報 下巻』では「時空界→獅子鼻樹海」[2]、『円谷プロ全怪獣図鑑』では「時空界」[5]と記述している。
  2. ^ プロデューサーの笈田雅人によると、当時チーフ助監督であった満留浩昌からこの件に関して「造形は確認したが、どう見てもシルバゴンに似ているとは思えない」と苦言を呈されてしまったという[15][16]

出典[編集]

  1. ^ a b c d FCティガ/ダイナ/ガイア 2001, p. 68, 「ウルトラマンティガ 怪獣リスト」
  2. ^ a b c d 画報 下巻 2003, p. 92
  3. ^ a b 宇宙船YB 1998, p. 17, 「TIGA guest character超図鑑〈完全版〉」
  4. ^ a b c 大辞典 2001, pp. 172-173, 「し」
  5. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 240
  6. ^ a b c d e 大決戦!超ウルトラ8兄弟超全集 2008, p. 52
  7. ^ a b 切通理作 2000, pp. 414-437, 「全154話完全解説&データ」
  8. ^ 増補改訂ティガ 2019, p. 360.
  9. ^ テレビマガジン特別編集ティガ 1998, p. 56.
  10. ^ 2016年3月13日のツイート - 丸山浩(@hiro_mrym)|Twitter
  11. ^ 2012年7月11日のツイート - 丸山浩(@hiro_mrym)|Twitter
  12. ^ 2016年3月13日のツイート - 丸山浩(@hiro_mrym)|Twitter
  13. ^ a b テレビマガジン特別編集ティガ 1998, p. 86
  14. ^ テレビマガジン特別編集ティガ 1998, p. 89.
  15. ^ 切通理作 2000, p. 362.
  16. ^ 増補改訂ティガ 2019, p. 305.
  17. ^ a b c d FCティガ/ダイナ/ガイア 2001, p. 72, 「ウルトラマンダイナ 怪獣リスト」
  18. ^ a b c d 画報 下巻 2003, p. 114
  19. ^ a b c テレビマガジン特別編集ダイナ 1998, p. 51
  20. ^ a b 宇宙船YB 1999, p. 21, 「DYNA guest character 超図鑑」
  21. ^ a b c 大辞典 2001, p. 119, 「く」
  22. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 252
  23. ^ 増補改訂ダイナガイア 2019, p. 378.
  24. ^ a b テレビマガジン特別編集ダイナ 1998, p. 84
  25. ^ a b c d e テレビマガジン特別編集 超ウルトラ8兄弟 2009, pp. 72-73
  26. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 344
  27. ^ a b 大決戦!超ウルトラ8兄弟超全集 2008, p. 87.
  28. ^ 大決戦!超ウルトラ8兄弟超全集 2008, p. 77, 「鈴木清×八木毅×長谷川圭一対談」.
  29. ^ ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 56.
  30. ^ a b 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 380.
  31. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 96, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション7」.
  32. ^ Blu-ray『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン Blu-ray メモリアル BOX』(バンダイビジュアル BCXS-1125)封入 SPECIAL NOTES 「STAFF INTERVIEW 脚本中野貴雄・監督田口清隆」(構成・執筆:ガイガン山崎、島崎淳)

参考文献[編集]

  • 宇宙船別冊(朝日ソノラマ
    • 『宇宙船YEAR BOOK 1998』朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、1998年4月10日。雑誌コード:01844-04。
    • 『宇宙船YEAR BOOK 1999』朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、1999年5月1日。雑誌コード:01844-05。
  • テレビマガジン特別編集(講談社
    • 『ウルトラマンティガ』講談社〈テレビマガジン特別編集〉、1998年1月18日。ISBN 4-06-178420-X
    • 『ウルトラマンダイナ』講談社〈テレビマガジン特別編集〉、1998年12月18日。ISBN 978-4061784222
    • 『テレビマガジン特別編集 大決戦!超ウルトラ8兄弟』構成・執筆・編集 小野浩一郎・岩畠寿明(エープロダクション)、講談社、2009年3月27日。ISBN 978-4-06-178434-5
  • 切通理作『地球はウルトラマンの星』ソニー・マガジンズ、2000年3月30日。ISBN 4-7897-1539-6
  • 切通理作『増補改訂版 地球はウルトラマンの星 ティガ編』徳間書店、2019年3月20日。ISBN 978-4198647568
  • 切通理作『増補改訂版 地球はウルトラマンの星 ダイナ&ガイア編』徳間書店、2019年3月20日。ISBN 978-4198647551
  • 『空想特撮映像のすばらしき世界 ウルトラマンティガ / ウルトラマンダイナ / ウルトラマンガイア』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション〉、2001年7月20日。ISBN 4-257-03624-9
  • 『ウルトラマン大辞典』中経出版、2001年12月21日。ISBN 4-8061-1556-8
  • 『ウルトラマン画報』下巻、竹書房、2003年5月9日。ISBN 4-8124-0999-3
  • てれびくんデラックス愛蔵版(小学館
  • ウルトラゾーンオフィシャル完全ガイド』監修 円谷プロダクション扶桑社、2012年8月11日。ISBN 978-4-594-06640-6
  • 『円谷プロ全怪獣図鑑』円谷プロダクション監修、小学館、2013年。ISBN 9784096820742

関連項目[編集]