ミクラス (ウルトラ怪獣)

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ウルトラセブンの登場怪獣 > ミクラス (ウルトラ怪獣)

ミクラスは、特撮テレビ番組ウルトラセブン』を初めとする「ウルトラシリーズ」に登場する怪獣。英字表記はMICLAS[1][2][3][4][5]

デザインは成田亨によるもので、頭部のモチーフは古代インカ帝国の神面とされている[6][7][8][9][10]

『ウルトラセブン』に登場するミクラス[編集]

ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」、第25話「零下140度の対決」に登場。

カプセル怪獣の一つで、主人公モロボシ・ダンがウルトラセブンに変身できない場合に、代わりに戦う。500万馬力の怪力が一番の自慢であり[8]、口から熱光線を発射する[14]。電気に弱く、寒さに強い特徴を持つ[8][9]が、寒さに弱いと記載した資料も存在する[12]

第3話ではダンがピット星人にウルトラアイを盗まれたため、青のカプセルから登場する。エレキングを投げ飛ばすが、電気を浴びせられて敗れる。

第25話ではダンが雪中でウルトラアイを失くしたために、黄色のカプセルから登場する。ガンダーとの戦闘では善戦するが、敵の飛行能力に翻弄されて敗れ、カプセルはセブンがガンダーを倒した後に回収される[注釈 1]

第25話のみ口から赤い熱線を放つ。

  • スーツアクター:西京利彦(第3話)[2][注釈 2]鈴木邦夫(第25話)[17]
  • 造型は高山良策が担当した[8]。制作はウインダムより早く、第1回撮影会にも登場している[8]
  • 第3話の準備稿で登場するカプセル怪獣はレッドキングの予定だった[15]
  • 第1話の準備稿および第39話「セブン暗殺計画」の3種類の台本(準備稿、決定稿、決定稿2)にはいずれも登場が予定されていたが、完成作品ではウインダムに変更された[18]
  • 撮影中にオープンセットで少年誌の写真用に山村哲夫がミクラスの着ぐるみに入った[19]
  • 第25話の脚本では、ミクラスはロボットモンスターであるため冷凍光線が効かないと書かれていた[2]
  • 放送当時に発表された桑田次郎の漫画版では、エレキングを叩きのめす。

『ウルトラセブン1999最終章6部作』に登場するミクラス[編集]

ウルトラセブン1999最終章6部作』第6話「わたしは地球人」に登場。

ウインダムと共にザバンギと戦うが、2体でかかっても敵わず、角をへし折られて倒され、ウインダム共々カプセルに回収される。

  • スーツアクター:横尾和則[22]
  • 着ぐるみはアトラクション用を改修したもの[22][7]。プロデューサーの円谷昌弘は、『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』の後に事業部がアトラクション用のミクラスのスーツを作ったことを知り、カプセル怪獣を登場させることとした[23]

『ウルトラマンメビウス』に登場するミクラス[編集]

ウルトラマンメビウス』第4話「傷だらけの絆」、第8話「戦慄の捕食者」、第9話「復讐の鎧」、第13話「風のマリナ」、第27話「激闘の覇者」、第28話「コノミの宝物」、第36話「ミライの妹」に登場。

  • 身長:ミクロ - 40メートル[24]
  • 体重:0 - 2万トン[24]
  • 出身地:CREW GUYS JAPAN[25]

モロボシ・ダン=ウルトラセブンの仲間であるカプセル怪獣のうちの1体。GUYSのドキュメントUGに記録が残っている。『ウルトラセブン』当時のデータを基礎としてGUYSの手で再現された「マケット怪獣」として登場し、人間に使役される。活動制限時間は1分で、使用後は分子ミストの再チャージに1時間を要する。当初はGUYS隊員たちに「弱そう」「不細工」と不評で、リュウには名前を「ミコノス」と間違えられる。刷り込みでコノミを母親のような存在と認識し、彼女になつく。非常に臆病な性格であるが、コノミの思いに応えてケルビムに立ち向かう。『セブン』当時同様の雄姿を見せるが、活動制限時間により大きなダメージを与えることなく姿を消す。

コノミ以外の隊員による運用が難しいため、当初は上層部から不良品とみなされるが、徐々に他の隊員にも心を開くようになり、戦果も上がっていく。また、臆病だった性格もケルビムとの戦い(2度目)で克服する。

  • スーツアクター:西村郎
  • 第4話の脚本を担当した小林雄次は、『セブン』のアギラのような臆病で愛嬌のあるキャラクターとして描いている[26]

マケット怪獣 エレキミクラス[編集]

ウルトラマンメビウス』第8話「戦慄の捕食者」から登場。

  • 身長・体重:強化前と同一[25]

マケット怪獣ミクラスに電撃攻撃を付加した新形態であるが、外見上の変化はない。放電能力を付加させるための実験で様々な電気怪獣のデータを移植され、ドキュメントSSSPのネロンガとドキュメントMATのエレドータスのデータからは放電能力に加え、自らの姿を透明にする能力も手に入れた。この際、エレキングのデータも試されるが、オリジナルのミクラスから受け継いでいたトラウマにより拒絶され、リムエレキングが生まれる一因となる。

ボガールと交戦し、2度目の対戦の第9話では電撃で圧倒してノックアウトさせる(これが事実上、初の勝利記録となる)。しかし、その変異体のボガールモンスには電流攻撃が効かず、一方的に倒される。第13話に登場した際はムカデンダーと交戦するもののダメージを与えられない(発動したのがコノミではなくマリナだったこともあってか、出撃当初は指示を聞かない)。第27話ではゼットンに劣勢のメビウスを救援するために電脳空間へウインダムと同時出撃し、ウインダムのレーザーとの連携でゼットンにダメージを与える。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場するミクラス[編集]

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第9話「暗黒の鎧」より登場。

  • 身長:ミクロ - 40メートル[27]
  • 体重:0 - 2万トン[27]
  • 出身地:M78星雲バッファロー星[27]

アーマードダークネスから解放されたセブンにより自身の代わりとしてレイに託され、バトルナイザーに収納され手持ち怪獣となる。自身の怪力によるパンチや角によるかち上げ攻撃で戦う。当初は臆病でケルビム相手に逃げ出すが、レイの励ましで奮起した後はそのパワーでケルビムを圧倒する強さを見せる。

第13話の決戦後レイに別れを告げ、ペンドラゴンの救出に駆け付けたセブンのもとに帰る。

  • スーツアクター︰西村郎
  • オープニングでもケルビムと対峙している。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するミクラス[編集]

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。

変身できないダンによってウインダムアギラと共に召喚され、ドラコベムスターサラマンドラと戦う。500万馬力の怪力[28][29]を駆使した戦いでベムスターを追い詰め、ドロップキックで倒す。

『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場するミクラス(SDI)[編集]

映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場。

その他の作品に登場するミクラス[編集]

映像作品[編集]

漫画作品[編集]

  • 漫画『決戦!ウルトラ兄弟』では、セブンが宇宙でジプシー星人ダスペインと戦っている間、地球で惑星改造ロボット ターボファンにウインダムと共に立ち向かうが、歯が立たない。
  • 漫画『ウルトラセブン Vol.1 古都に燃ゆ』(COMIC'S★ウルトラ大全集)では、ダンを襲ったノウワーム星人の怪獣ガ・ドーラに立ち向かって撃破したが、その直後に星人の円盤群に攻撃を受け、ダンに回収される。
  • 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では、セブンの試合を観戦しており、語尾に「 - でゴワス」とつける口調である。完全版では、ミクラスもセブンのことを「親分」と呼び、 完全版第3巻収録の栗原仁の好きな怪獣ベスト5でミクラスは3位にランクインしている。
  • 漫画『ウルトラマンSTORY 0』では、バッファローが変異した怪獣であることが描かれ、ミクラスがセブンのカプセル怪獣になる過程が描かれている。テレビ版になかった巨大な一本角を持つがキングジョーに叩き折られ、光の国で治療を受けた際に一本角を失う。また、テレビ版とは違いキングジョーに進んで立ち向かったり、ウインダムと共にアギラを助けて後のセブンのカプセル怪獣で協力して怪獣たちと戦うなど、勇敢な正義の怪獣というイメージが強い。
  • 漫画『ウルトラジャーニー ツインテール少女とツインテールな僕』では、ミクラスの角が生えた人間として登場する。そのうちミクという少女が魔女サバトに奪われた「勇気」を取り戻す為に旅に同行する。また牛もミクラスの顔をしている。

その他[編集]

  • 小説『ウルトラセブン Vol.1 狙われた星』(作:実相寺昭雄)では、セブンが地球防衛軍の本部に向かっている間、アルベリッヒ星人の怪獣ネオ・ゴルトスに立ち向かう。
  • データカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』には、NEO以降より参戦。ウルトラマンタロウのウルトラダイナマイトに似たゲームオリジナル技「ミクラスダイナマイト」や、ウインダムとのタッグ必殺技「ワイルドストライク」を持つ。
  • めちゃ×2イケてるッ!』では、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の宣伝を兼ねて他の怪獣たちと共にオーディションを受ける役柄で出演。審査で前に立ったセブンには、やや緊張する姿も見られた。アギラやウインダムと共にセブンのカプセル怪獣でウルトラ戦士の味方のため、ウルトラマンベリアルの「ウルトラマンを倒すためなら〜○○」という質問には参加していない。
  • Twitterでのマグマ星人の発言によると、腕相撲が強いらしい。
  • S -最後の警官-』の主人公、神御蔵一號の現役プロボクサー時代のクルーザー級「ミクラス一號」というリングネームは、ミクラスから取られている[34]
  • AKB48メンバーの田名部生来は本怪獣をモデルにしたタナミクラスというキャラクターを展開している。
  • ウルトラ怪獣擬人化計画』にて擬人化される。
    • アニメ『怪獣娘(かいじゅうがーるず) 〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』では、ミクラスの魂を宿した怪獣娘・牛丸ミクとして登場する。声は鈴木愛奈が担当。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 『ウルトラマン大辞典』では、再起不能のダメージを負ったとしている[12]
  2. ^ 資料によってはミクラス役が池田芙美夫、エレキング役が西京利彦と記載しているものもあるが[8]、『ウルトラセブン研究読本』(2012年)においてスーツアクターの山村哲夫はスタジオセットでの撮影は池田がエレキングを演じていたと証言しており[15]、西京自身も『特撮秘宝Vol.3』(2016年)のインタビューでミクラスを演じたことを証言している[16]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 白書 1982, p. 54, 「ウルトラセブン 怪獣リスト」
  2. ^ a b c d e f ベストブック 1993, p. 31
  3. ^ a b c d 画報 上巻 2002, p. 62, 「カプセル怪獣」
  4. ^ a b c d ウルトラセブンイズム 2002, p. 122, 文 秋廣泰生「MONSTER PROFILING EXTRA カプセル怪獣」
  5. ^ a b c d 画報 下巻 2003, p. 210
  6. ^ ウルトラセブンイズム 2002, p. 94, 「怪獣+星人=創造デザインの世界」.
  7. ^ a b 『ウルトラ怪獣DVDコレクション』の記述より[要ページ番号]
  8. ^ a b c d e f g h キャラクター大全 ウルトラセブン 2012, p. 26, 「カプセル怪獣」
  9. ^ a b c d e ウルトラセブン研究読本 2012, p. 212, 「ウルトラセブン 宇宙人・怪獣大図鑑」
  10. ^ 成田亨 2014, p. 131.
  11. ^ a b c ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 23, 「ウルトラセブン 全怪獣」
  12. ^ a b c d e f g h 大辞典 2001, p. 313
  13. ^ a b c 怪獣列伝 2008, pp. 160-162, 「猪突猛進のパワーファイター カプセル怪獣ミクラス」
  14. ^ a b c d 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 25
  15. ^ a b ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 52 - 53, 「エピソードガイド第3話」
  16. ^ 友井健人「INTERVIEW 『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」ミクラス役・他 西京利彦」、『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社2016年3月13日、 pp.242-245、 ISBN 978-4-8003-0865-8
  17. ^ 制作第25話・高野組制作日報。『ウルトラセブン撮影日誌』復刊ドットコム、2017年。175~176頁
  18. ^ ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 48、187.
  19. ^ ウルトラセブン研究読本 2012, p. 265.
  20. ^ a b 宇宙船YB 2000, p. 21.
  21. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 224
  22. ^ a b 平成ウルトラビデオ全集 2002, p. 7, 「カプセル怪獣」
  23. ^ 平成ウルトラビデオ全集 2002, pp. 80-81, 「ウルトラセブン1999最終章・6部作」.
  24. ^ a b hicbc.com:ウルトラマンメビウス 怪獣図鑑”. CBC. 2017年1月25日閲覧。
  25. ^ a b 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 333
  26. ^ 「メビウス世界の匠たち CHAPTER1 脚本 小林雄次」『ウルトラマンメビウス アーカイブ・ドキュメント』 宇宙船編集部 編、円谷プロダクション 監修、朝日ソノラマファンタスティックコレクションNo.∞〉、2007年6月30日、80頁。ISBN 978-4-257-03745-3
  27. ^ a b c 登場怪獣”. ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY. 2017年1月30日閲覧。
  28. ^ a b c ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 33, 「カプセル怪獣」
  29. ^ a b c ウルトラ銀河伝説VisualFile 2010, p. 59, 「カプセル怪獣」
  30. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 369
  31. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 70, 「OLのウワサ話 vol.2」.
  32. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 40, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション3」.
  33. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 122, 「怪獣ことわざ6」.
  34. ^ コミックス第6巻.「episode.047・新たな戦場」

参考文献[編集]

関連項目[編集]