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ローリー・フィンガーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ローリー・フィンガーズ
Rollie Fingers
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オハイオ州スチューベンビル
生年月日 (1946-08-25) 1946年8月25日(78歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1964年
初出場 1968年9月15日
最終出場 1985年9月17日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
殿堂表彰者
選出年 1992年
得票率 81.16%
選出方法 BBWAA選出
フィンガーズのブルワーズ在籍時の背番号「34」。
ミルウォーキー・ブルワーズの永久欠番1992年指定。
フィンガーズのアスレチックス在籍時の背番号「34」。
オークランド・アスレチックスの永久欠番1993年指定。

ローランド・グレン・フィンガーズRoland Glen Fingers, 1946年8月25日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州スチューベンビル出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

MLBにおけるクローザーの草分け的存在であり、1982年に史上初めて通算300セーブを達成した。1992年アメリカ野球殿堂入りを果たした[1]

経歴

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1964年12月24日にカンザスシティ・アスレティックスと契約。1976年までオークランド・アスレチックスに在籍、当初は先発投手だったが、自らの慎重すぎる性格からなかなか才能が開花しなかったが、抑え投手に転向してからは才能が開花する。ヒゲはアスレチックスの当時のオーナー、チャーリー・O・フィンリーが選手に口髭を生やすことを奨励したことをきっかけに始めた。

1977年サンディエゴ・パドレスに移籍し最多セーブを2度記録。1980年オフに4対7のトレードで、一旦セントルイス・カージナルスに移籍。その4日後に、3対4のトレードでミルウォーキー・ブルワーズに移ることとなった。

そして、1981年には、3度目の最多セーブとともに、サイ・ヤング賞アメリカンリーグMVPのタイトルを獲得。ブルワーズとの契約には、登板数等に応じた出来高払い(インセンティブ)契約が結ばれていたそうで、当時の監督ウォーリー・バンバーガーは「フィンガーズが球団と、登板数に応じた契約を結んでいるのは知っていたが、自分の采配のために極力気にしないようにしていた。」と語っていた。

1985年オフにフリーエージェントとなり、翌1986年シーズンのプレイも希望していたところ、シンシナティ・レッズがフィンガーズの獲得に興味を持ったとされるが、レッズではヒゲを禁止しており、ヒゲ禁止については「例外を認めない」という姿勢だったため、現役を引退した。

1992年野球殿堂入り。殿堂のフィンガーズのプレートは最初にプレーしたアスレチックスの帽子を被っている。同年、殿堂入りを記念して最後にプレーしたブルワーズで、翌1993年に古巣アスレチックスでそれぞれ在籍時の背番号『34』を永久欠番に指定された。

フィンガーズのトレードマークとされる口髭は『ハンドルバー・マスタッシュ』と呼ばれるもので、自転車のハンドルバーのように湾曲し、尖端はやや上向きになったものであった。元南海ホークス阪神タイガースでエースとして活躍した江本孟紀は現役時代にひげを生やしていたが、これはフィンガーズの影響だったと、著書で語っている。

詳細情報

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年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
1968 OAK 1 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 9 1.1 4 1 1 0 1 0 1 0 4 4 27.00 3.75
1969 60 8 1 1 0 6 7 12 -- .462 503 119.0 116 13 41 5 4 61 1 1 60 49 3.71 1.32
1970 45 19 1 0 0 7 9 2 -- .438 608 148.0 137 13 48 5 2 79 5 0 65 60 3.65 1.25
1971 48 8 2 1 0 4 6 17 -- .400 503 129.1 94 14 30 3 8 98 1 0 46 43 2.99 0.96
1972 65 0 0 0 0 11 9 21 -- .550 437 111.1 85 8 32 7 1 113 2 1 35 31 2.51 1.05
1973 62 2 0 0 0 7 8 22 -- .467 521 126.2 107 5 39 6 4 110 2 0 41 27 1.92 1.15
1974 76 0 0 0 0 9 5 18 -- .643 483 119.0 104 5 29 6 1 95 1 1 41 35 2.65 1.12
1975 75 0 0 0 0 10 6 24 -- .625 493 126.2 95 13 33 5 6 115 6 0 43 42 2.98 1.01
1976 70 0 0 0 0 13 11 20 -- .542 559 134.2 118 3 40 10 7 113 2 0 40 37 2.47 1.17
1977 SD 78 0 0 0 0 8 9 35 -- .471 543 132.1 123 12 36 12 1 113 2 1 47 44 2.99 1.20
1978 67 0 0 0 0 6 13 37 -- .316 434 107.1 84 4 29 12 1 72 2 0 33 30 2.52 1.05
1979 54 0 0 0 0 9 9 13 -- .500 372 83.2 91 7 37 8 1 65 2 2 47 42 4.52 1.53
1980 66 0 0 0 0 11 9 23 -- .550 428 103.0 101 3 32 13 0 69 5 1 35 32 2.80 1.29
1981 MIL 47 0 0 0 0 6 3 28 -- .667 297 78.0 55 3 13 5 1 61 1 0 9 9 1.04 0.87
1982 50 0 0 0 0 5 6 29 -- .455 318 79.2 63 5 20 5 1 71 4 0 23 23 2.60 1.04
1984 33 0 0 0 0 1 2 23 -- .333 193 46.0 38 5 13 2 0 40 2 0 13 10 1.96 1.11
1985 47 0 0 0 0 1 6 17 -- .143 241 55.1 59 9 19 5 0 24 1 0 33 31 5.04 1.41
通算:17年 944 37 4 2 0 114 118 341 -- .491 6942 1701.1 1474 123 492 109 39 1299 40 7 615 549 2.90 1.16
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












1968 OAK 1 0 0 0 0 ----
1969 60 9 30 3 3 .929
1970 45 7 26 2 3 .943
1971 48 14 24 0 4 1.000
1972 65 7 11 0 1 1.000
1973 62 3 14 1 0 .944
1974 76 9 21 0 4 1.000
1975 75 8 14 0 2 1.000
1976 70 4 26 1 2 .968
1977 SD 78 5 19 3 0 .889
1978 67 14 12 1 1 .963
1979 54 3 9 1 0 .923
1980 66 9 11 1 0 .952
1981 MIL 47 2 13 1 1 .938
1982 50 4 10 0 1 1.000
1984 33 3 3 0 0 1.000
1985 47 7 10 0 1 1.000
MLB 944 108 253 14 23 .963
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル 

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表彰

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記録

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背番号

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脚注

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外部リンク

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