リッキー・ウィークス

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リッキー・ウィークス
Rickie Weeks
シアトル・マリナーズ #25
Rickie Weeks baseball.JPG
ブルワーズ時代
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州デイトナビーチ
生年月日 1982年9月13日(32歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手
プロ入り 2003年 ドラフト1巡目(全体2位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名
初出場 2003年9月15日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

リッキー・ダーネル・ウィークスRickie Darnell Weeks, 1982年9月13日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州デイトナビーチ出身のプロ野球選手二塁手)。右投右打。MLBシアトル・マリナーズ所属。

ジェマイルは、ボストン・レッドソックスに所属する内野手。2008年ドラフトでオークランド・アスレチックスから1巡目指名を受けた(全体12位)[1]。ポジションは兄と同じく二塁手、スピードを武器とする点も同じ。ただしジェマイルはスイッチヒッターであり、リッキーほどのパワーはなく、典型的なテーブルセッター(一・二番打者)であると考えられている[1]

身体能力と潜在能力の高さ[2]から例年ブレイク候補に上げられてはいるものの、攻守両面において粗さが残っており、その上故障も多く、満足な数字を刻むには至っていない[3]

経歴[編集]

アマチュア時代[編集]

リッキー・ウィークスは、アマチュアのときから5ツールプレーヤーとして高い評価を受けていた。サウザン大学ルイジアナ州)1年時の2001年サウスウェスタン・アスレチック・カンファレンスのオールスターに(当時は外野手として)選出され、フレッシュマン・オブ・ザ・イヤーを受賞[4]

2002年は順調に成長を続け、全米大学代表チームに(指名打者として)選抜された他、同カンファレンスのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーとヒッター・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞している[4]

大学3年時の2003年は50試合に出場の上、打率.500 ・ 16本塁打 ・ 67打点出塁率.619 ・ OPS 1.606 ・ 27盗塁(成功率100パーセント)の好成績を挙げ、大学生部門のベスト・アスリート(1位)、ベスト5ツール・タレント(1位)、ベスト・ピュアヒッター(1位)、ベスト・パワーヒッター(2位)、ファステスト・ベースランナー(2位)の5部門にランクされ[5]、前年に引き続き全米大学代表チーム(二塁手)に選抜された他、同カンファレンスのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーとベースボール・アメリカ誌選のカレッジ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、更にはアマチュア野球で最も優れた選手に贈られるゴールデンスパイク賞と全米大学野球年間最優秀選手を称えるロータリー・スミス賞、並びにディック・ハウザー・トロフィーの5賞に輝いた[4][5]

プロ入りとマイナー時代とブルワーズ時代[編集]

2003年6月3日MLBドラフトミルウォーキー・ブルワーズから1巡目(全体2位)指名を受け、8月7日に契約を結びプロ入り。契約金360万ドルは、2009年現在もブルワーズの球団史上最高額である[6]。この年からマイナーリーグ(ルーキー級アリゾナリーグ・ブルワーズとA級ベロイト・スナッパーズ)でプレーを始め、21試合で打率.358・出塁率.476・OPS 1.028の好成績をマーク。プロ入りからおよそ1か月後の9月12日にメジャー初昇格し、15日のセントルイス・カージナルス戦においてデビューを果たす。八回の表、ウェス・ヘルムズ三塁手に代わる代打として登場。この時は1打数安打(セカンドフライ)に倒れたが、20日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦ではジョン・パターソン投手から、キャリア初安打となるレフト前ヒットを放った[7][8]

2004年は、ベースボール・アメリカ誌の有望株リストでは5位にランクされたが[9]、AA級ハンツビル・スターズで133試合で打率.259・出塁率.335・OPS.742と平凡な成績に終わり、メジャー再昇格ならず。シーズン・オフに開催されたウィンター・リーグではアリゾナ・フォール・リーグに派遣され、.382の高打率を収め、オール・プロスペクト・チームに選出されている[10]

2005年はAAA級ナッシュビル・サウンズで55試合で打率.320・12本塁打・48打点・出塁率.435・OPS 1.090 ・ 10盗塁の好成績を残し、6月11日にメジャー再昇格を果たす。以後、レギュラー・ポジションを獲得し、主に二番打者を務めた[11]。守備では二塁手部門リーグ最多の21失策を犯し[12]、打率も低かったものの、新人としてはリーグ3位[13]の13本塁打 ・ 同2位[13]の15盗塁を記録したことなどが評価され、新人王投票では3ポイント獲得、6位にランクされた。また、オフのウィンターリーグでは、オールスターに選出されている[4]

2006年は、開幕戦から六番で先発出場を果たし、4月24日からは一番に定着[14]。5月は打率.347・出塁率.409・OPS.940・23得点・7盗塁の月間成績をマークし[15]、ブルワーズ内のプレーヤー・オブ・ザ・マンスを受賞[16]。しかし7月24日の練習中に右手首を痛め、8月15日手術[16]7月25日以降は全休してシーズンを終え、不安定な守備も相変わらずであったが、ダグ・メルビンGMは「彼は日々進歩しており、正二塁手として必要な戦力である」と擁護した[17]。また、チャド・コルデロ投手(ワシントン・ナショナルズ)とのトレード話も、同GMが断っている[18]

2007年は開幕から一番を任されたが[19]、右手首負傷により5月31日から6月17日まで故障者リスト入り[20]。18日に復帰してからは下位打線に回されたものの、8月10日に一番に返り咲くと、その試合でキャリアハイの1試合4四球を選び、決勝のホームを踏んだ[20]。後半戦の出塁率は.422、特に9月は9本塁打・10盗塁と好調で、球団史上3番目の長さとなる13試合連続得点を持続したままシーズンを終えた[20]。打率は前年比.044ダウンしたものの、ボールの見極めが上達し[21]、出塁率はアップ[22]。死球数と盗塁数はチーム最多[23]、盗塁成功率は92.6パーセント。また、ウィークスは野球普及のための啓発活動にも取り組んでおり、同年オフには地元ミルウォーキーの子供らを、カンザスシティにあるニグロリーグ博物館に招待するツアーに参加している。これは、今やMLB全選手の10パーセントを切ると言うアフリカ系アメリカ人の競技者人口を増やすための企画で、おおむね子供らのウケも良く、確かな手応えを感じたと言う[18]

2008年は開幕から4試合連続得点を挙げ、昨季終盤からの通算では17試合連続とした。これは、ポール・モリターがそれまで持っていたチーム最長記録を塗り替えたのみならず、1900年以降のMLBレコードまであと1試合に迫る、ナショナルリーグ・タイ記録でもある[3]。だが、5試合目で途切れると、それ以降は低空飛行が長く続いた。ネッド・ヨスト前監督は、「スランプ時のリッキーは正直見るに耐えないものだ、だがひとたび波に乗りさえすれば一級品のパフォーマンスを発揮出来るんだ」とビッグウェーブ到来を心待ちにしていたが[3]、左ヒザを負傷して6月9日に故障者リスト入り[24]したこともあって冴えない数字に終わり、一部では中堅へのコンバート論に加えてトレード論まで浮上して来た[25]

2009年、開幕から好調をキープし、長打を量産。打率も2006年以来となる.270以上の数値、長打率も.500以上をキープしていたが、故障による戦線離脱で37試合の出場に留まった。

2010年、それまで度々故障によるDL入りを繰り返していたが、この年は自己最高の160試合に出場し、大きな故障とは無縁のシーズンを過ごした。打席数と打数でリーグ1位となり、出場試合数の増加により他の多くの部門でも自己最高の成績を残した。

2011年、118試合の出場に留まったが、2年連続で規定打席はクリア。ホームランも2年連続で20本以上をマークしたほか、自身初のオールスターにも選出された。

2012年、2010年以来となる157試合に出場し、3年連続で規定打席に到達した。打率.230・21本塁打(3年連続で20本以上)・63打点・16盗塁という成績を残したが、打率に関しては規定打席に到達したシーズンとしては最低の数値であり、未到達の年を含めても自己ワースト2番目だった。守備面でもDRSで自己ワーストの-30を記録するなど、出場機会の割には攻守両面で精彩を欠いたシーズンとなってしまった。

2013年、4年連続で100試合以上に出場(104試合)したが、規定打席は未達だった。打率.209・10本塁打・24打点の打撃成績に終わり、2012年よりも更に低下した。

2014年オフに契約オプションを破棄されFAとなった。

マリナーズ時代[編集]

2015年2月13日シアトル・マリナーズと1年契約を結んだ[26]

選手としての特徴[編集]

リッキー・ウィークスとプリンス・フィルダー、2005年スプリング・トレーニング。

ずば抜けた運動能力を有するアスリート。特に「ライトニング・クイック・バット」とも言われる傑出したバットスピードを最大の武器とし、その空を切り裂くスイングは、かつて「球界最速」と謡われたゲイリー・シェフィールドを彷彿とさせる。加えて、大学・マイナー時代から選球眼があり、例年四球死球が多く、出塁率は高水準。その上、スピードと盗塁技術を兼ね備えた、優秀なベースランナーでもある。総じてジョー・モーガンに比肩する俊才と目されているが、三振数と故障の多さ、そして一向に改善の兆しが見られない未熟な守備が、ウィークスの長所を相殺している[2][3][27][28][29][30][31]

直近3年間(2006-2008)の合計失策数は、ナショナルリーグ二塁手部門ワーストの50個[32]。主観を排し、守備力を客観的に捉えるプラス・マイナス・システムにおいても、同期間中の評価は両リーグ・ワースト2位と酷評されている[33]。特に、自分の正面と左側に来たゴロに対してもろい傾向があり、エア(フライとライナー)も苦手である[34]。一方、二塁守備は拙いものの俊足強肩を併せ持ち、5ツール・プレーヤーとしてのポテンシャルを秘めていることから、「外野手中堅手)の方がより適性がある」と指摘する声もある[2][27]

マイナー4年間の通算成績は、打率.289 ・ 出塁率.404 ・ OPS.897。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2003 MIL 7 14 12 1 2 1 0 0 3 0 0 0 0 0 1 0 1 6 0 .167 .286 .250 .536
2005 96 414 360 56 86 13 2 13 142 42 15 2 2 1 40 2 11 96 11 .239 .333 .394 .727
2006 95 413 359 73 100 15 3 8 145 34 19 5 2 3 30 1 19 92 6 .279 .363 .404 .766
2007 118 506 409 87 96 21 6 16 177 36 25 2 3 2 78 5 14 116 3 .235 .374 .433 .807
2008 129 560 475 89 111 22 7 14 189 46 19 5 1 4 66 0 14 115 5 .234 .342 .398 .740
2009 37 162 147 28 40 5 2 9 76 24 2 2 0 0 12 0 3 39 1 .272 .340 .517 .857
2010 160 754 651 112 175 32 4 29 302 83 11 4 0 2 76 0 25 184 5 .269 .366 .464 .830
2011 118 515 453 77 122 26 2 20 212 49 9 2 1 3 50 3 8 107 6 .269 .350 .468 .818
2012 157 677 588 85 135 29 4 21 235 63 16 3 0 2 74 2 13 169 9 .230 .328 .400 .728
2013 104 399 350 40 73 20 1 10 125 24 7 3 0 0 40 0 9 105 13 .209 .306 .357 .663
通算:10年 1021 4414 3804 648 940 184 31 140 1606 401 123 28 9 17 467 13 117 1029 59 .247 .346 .422 .768
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 23 (2003年、2005年 - 2014年)

脚注[編集]

  1. ^ a b Draft: 2008 DraftTracker” (英語). MLB.com. 2009年1月14日閲覧。
  2. ^ a b c Tom Haudricourt (2003年12月2日). “Top 10 Prospects: Milwaukee Brewers: Rickie Weeks, 2b” (英語). BaseballAmerica.com. 2008年3月30日閲覧。
  3. ^ a b c d 出野哲也 「2008二塁手ランキング - 好選手が揃う激戦のポジション」、石山修二 「ナ・リーグ記録に到達したが、再びの波が待たれる」 『月刊スラッガー No.122 , 2008年6月号』 日本スポーツ企画出版社、20-21,85頁。
  4. ^ a b c d Rickie Weeks Awards” (英語). The Baseball Cube. 2009年1月10日閲覧。
  5. ^ a b Rickie Weeks: Biography:” (英語). brewers.com. 2008年3月30日閲覧。
  6. ^ Tom Haudricourt (2009年1月19日). “Largest Bonus in Club History” (英語). baseball america.com. 2009年1月20日閲覧。
  7. ^ 2003 Career Highlights:” (英語). brewers.com. 2009年1月14日閲覧。
  8. ^ Rickie Weeks 2003 Batting Gamelogs” (英語). Baseball-Reference. 2009年1月14日閲覧。
  9. ^ All-Time Top 100 Prospects” (英語). baseball america.com (2007年2月28日). 2008年3月10日閲覧。
  10. ^ 2004 Career Highlights:” (英語). brewers.com. 2009年1月18日閲覧。
  11. ^ 2005 Milwaukee Brewers Batting Orders” (英語). Baseball-Reference.com. 2009年1月10日閲覧。
  12. ^ National League Leaderboards ≫ 2005 ≫ Second Basemen ≫ Fielding Statistics” (英語). FanGraphs. 2009年1月20日閲覧。※E(error、失策)をクリック。
  13. ^ a b 2005 Career Highlights:” (英語). brewers.com. 2009年1月18日閲覧。
  14. ^ 2006 Milwaukee Brewers Batting Orders” (英語). Baseball-Reference.com. 2009年1月10日閲覧。
  15. ^ 2006 Batting Splits” (英語). ESPN. 2009年1月11日閲覧。
  16. ^ a b 2006 Career Highlights:” (英語). brewers.com. 2009年1月11日閲覧。
  17. ^ 「2006通信簿 FILE:219 - 500」『月刊スラッガー No.104 2006年12月号』 92頁。
  18. ^ a b 「2008MLB新戦力図」、石山修二 「子供たちにきっかけを与えたい」『月刊スラッガー No.119 2008年3月号』 29,82頁。
  19. ^ 2007 Milwaukee Brewers Batting Orders” (英語). Baseball-Reference.com. 2009年1月11日閲覧。
  20. ^ a b c 2007 Career Highlights:” (英語). brewers.com. 2009年1月11日閲覧。
  21. ^ Rickie Weeks ≫ Graphs ≫ BB% ≫ Batting” (英語). FanGraphs. 2008年3月10日閲覧。
  22. ^ Rickie Weeks ≫ Graphs ≫ OBP ≫ Batting” (英語). FanGraphs. 2008年3月10日閲覧。
  23. ^ 2007 Milwaukee Brewers Statistics and Roster - Team Leaders” (英語). Baseball-Reference.com. 2009年1月18日閲覧。
  24. ^ Adam McCalvy (06/09/08). “Brewers place Weeks on disabled list” (英語). brewers.com. 2009年1月14日閲覧。
  25. ^ 出野哲也 「今オフの戦略を読み解け」 『月刊スラッガー No.129 , 2009年1月号』 日本スポーツ企画出版社、33頁。
  26. ^ Mariners announce one-year deal with Weeks”. MLB.com Mariners Press Release (2015年2月14日). 2015年2月14日閲覧。
  27. ^ a b John Sickels (2003年11月4日). “Brewers prospect Rickie Weeks” (英語). ESPN. 2009年1月14日閲覧。
  28. ^ John Sickels (2004年11月5日). “Brewers prospect Rickie Weeks” (英語). ESPN. 2009年1月14日閲覧。
  29. ^ Rickie Weeks - Scouting Report , Transactions / Injuries / Suspensions” (英語). sportsnet.ca. 2008年3月30日閲覧。
  30. ^ Rickie Weeks - Pecota” (英語). BaseballProspectus.com. 2008年3月30日閲覧。
  31. ^ 「2008 MLB 30球団スカウティング・レポート」 『ウェルカム・メジャーリーグ 2008』 白夜書房〈白夜ムック 315〉、124-127,182-185頁。ISBN 978-4861913983
  32. ^ National League Leaderboards ≫ 2008 ≫ Second Basemen ≫ Fielding Statistics” (英語). FanGraphs. 2009年1月15日閲覧。※E(error、失策)をクリック。
  33. ^ 2006-2008 Plus/Minus Leaders” (英語). Fielding Bible. 2009年1月15日閲覧。
  34. ^ スラッガー編集部 「プラス/マイナス・システムで見る守備ランキング - 真のゴールドグラブは誰だ」 『月刊スラッガー No.123 , 2008年7月号』 日本スポーツ企画出版社、34-39頁。

外部リンク[編集]