ゲイリー・サンチェス

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ゲイリー・サンチェス
Gary Sánchez
ニューヨーク・ヤンキース #24
Gary Sanchez.jpg
2019年7月13日
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サントドミンゴ
生年月日 (1992-12-02) 1992年12月2日(26歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2009年 アマチュアFA
初出場 2015年10月3日
年俸 $669,800(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ゲイリー・サンチェスGary Sánchez, 1992年12月2日 - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。MLBニューヨーク・ヤンキース所属。

経歴[編集]

ヤンキース時代[編集]

2009年6月20日、アマチュアFAでニューヨーク・ヤンキースと契約。

2010年マイナーリーグのルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースとA-級スタテンアイランド・ヤンキースでプレーした。

2011年はA級チャールストン・リバードッグスでプレーした。

2012年はA級チャールストンとA+級タンパ・ヤンキースでプレーした。

2013年はA+級タンパでプレー後、8月3日からAA級トレントン・サンダーに昇格[2]。シーズン終了後の11月20日に自身初の40人枠入りを果たした[3]

2014年3月12日にAA級トレントンへ異動した。

2015年、マイナーではAA級トレントンとAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーした。マイナーのシーズン終了後の9月12日にメジャー初昇格を果たし、10月3日のボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビュー[4]。その後もう1試合に出場し、計2試合でメジャーの経験を積んだ。

2016年8月に入ると常時出場機会を得るようになった[5]。このチャンスを掴んだサンチェスは打率.389・11本塁打・21打点という新人離れの好成績を記録。捕手では史上初のプレイヤー・オブ・ザ・マンス (月間MVP) とルーキー・オブ・ザ・マンス (月間最優秀新人) の同時受賞を達成した[6]。デビューから51試合目で20本塁打に達し、ウォーリー・バーガー英語版と並んでメジャー史上最速タイの記録だった[7]。53試合の出場で打率.299・20本塁打・42打点を記録した。

2017年2月7日にシーズンを優先するため、第4回WBCドミニカ共和国代表への不参加の意思を表明した[8]。シーズンでは8月24日のタイガース戦で5回にマイケル・フルマーから死球を受け、6回裏にトミー・ケインリーが報復としてミゲル・カブレラに対して背後を通過する投球を行い退場になった際に、カブレラがオースティン・ロマインと口論になり殴打し、両チームから選手が入り乱れる乱闘になった際に、サンチェスもカブレラを殴打した[9]。8月25日にMLBより4試合の出場停止処分を受けた[10]。9月14日のオリオールズ戦でシーズン31号本塁打を放ち、ヨギ・ベラ1952年1956年)およびホルヘ・ポサダ2003年)が記録した捕手のシーズン本塁打球団記録を更新した[11]。最終的には自身初めて規定打席に到達し、122試合の出場で打率.278、33本塁打、90打点を記録した。

2018年4月26日にミネソタ・ツインズの守護神のフェルナンド・ロドニーから自身初のサヨナラ本塁打となるスリーランホームランを打ち、チームは4-3で勝利した[12]。2018年6月24日に、一塁を踏んだ際に鼠蹊部を故障した。その後、故障者リストに入ったため、控え捕手としてロマインが昇格した。7月24日に同じ鼠蹊部の容態が悪化したため、再び故障者リストに入った[13]。レギュラーシーズンでは、89試合に出場して打率.186、18本塁打、53打点を記録した。オフの11月8日に利き腕ではない左肩の手術を受けた[14]

2019年8月23日のロサンゼルス・ドジャース戦で通算100本塁打を記録したが、通算試合数としてはライアン・ハワードに次ぐ歴代2位の355試合という少なさであった[15]。9月3日のレンジャーズ戦では1試合2本塁打を記録し、シーズン34号本塁打で自身の持つ捕手としての球団記録を更新した[16]。規定打席には到達しなかったが、106試合で打率.232・34本塁打・77打点などを記録した。

選手としての特徴[編集]

  • MLBでは通算.391の盗塁阻止率を誇る強肩が持ち味で、二塁送球時の球速は2017年最速(86.6マイル)を記録したこともある[17]一方、捕球面で捕逸暴投の多さに課題があり、メジャー昇格当時の監督だったジョー・ジラルディにも苦言を呈された。[18]
  • 「持っている素材・素質は抜けている」と松井秀喜が語った[19]ように、未来のスターとして期待されたヤンキースの正捕手候補である。
  • 打率は高くないが、打球を速く遠くに飛ばすことができ、歴代2番目の早さとなる355試合で100本塁打を記録する[15]など、打撃能力は「捕手として」という注釈が不要なほど高い。

人物[編集]

  • 愛称はクラーケン[20]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2015 NYY 2 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2016 53 229 201 34 60 12 0 20 132 42 1 0 0 2 24 2 2 57 5 .299 .376 .657 1.032
2017 122 525 471 79 131 20 0 33 250 90 2 1 0 4 40 1 10 120 9 .278 .345 .531 .876
2018 89 374 323 51 60 17 0 18 131 53 1 0 0 2 46 0 3 94 10 .186 .291 .406 .697
2019 106 446 396 62 92 12 1 34 208 77 0 1 0 1 40 3 9 125 3 .232 .316 .525 .841
MLB:5年 372 1576 1393 226 343 61 1 105 721 262 4 2 0 9 150 6 24 397 27 .246 .328 .518 .846
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



捕手(C) 一塁(1B)


































2016 NYY 36 304 34 3 1 .991 6 32 19 13 .406 -
2017 104 935 60 13 4 .987 16 60 37 23 .383 2 7 0 0 1 1.000
2018 76 731 35 6 5 .992 18 40 28 12 .300 -
2019 90 793 32 15 5 .982 7 47 36 11 .234 -
MLB 306 2763 161 37 15 .988 40 132 84 48 .364 2 7 0 0 1 1.000
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

記録[編集]

MiLB
MLB

背番号[編集]

  • 73(2015年)
  • 57(2016年 - 同年途中)
  • 24(2016年途中 - )

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 通称「新人ベストナイン」。選出対象となる新人扱い選手を両リーグ統一した中で、各守備位置ごとに各球団監督の投票により選出される(例えばシルバースラッガー賞のように各リーグごとに選出されるのではない)。

出典[編集]

  1. ^ Gary Sanchez Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2019年3月10日閲覧。
  2. ^ Top prospect promoted to Double-A ESPN New York
  3. ^ Yanks make deal with Padres, add six to 40-man roster MLB.com
  4. ^ Yankees stomped, 9-2, by Baltimore Orioles - Rapid reaction”. NJ.com (2015年10月3日). 2015年10月4日閲覧。
  5. ^ Gary Sanchez 2016 Batting Gamelogs - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年10月6日閲覧
  6. ^ マー君女房のサンチェスが最優秀新人&月間MVP”. 日刊スポーツ (2016年9月4日). 2016年10月6日閲覧。
  7. ^ ヤンキース 新人サンチェスが86年ぶり最速記録 51試合で20発”. スポニチ Sponichi Annex 野球 (2016年9月28日). 2016年10月6日閲覧。
  8. ^ Sanchez won't play in World Baseball Classic World Baseball Classic (英語) (2017年2月7日) 2017年3月4日閲覧
  9. ^ Yanks-Tigers dust up a prelude to punishment MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月25日閲覧
  10. ^ タイガースVSヤンキース大乱闘で5人に出場停止処分 カブレラは7試合スポーツニッポン (2017年8月26日) 2017年8月26日閲覧
  11. ^ Judge's 2 HRs fuel power show, rout of O's MLB.com (英語) (2017年9月15日) 2017年10月19日閲覧
  12. ^ Gary Sanchez hits walk-off HR as Yankees complete 4-game sweep against Twins”. MLB. 2018年4月26日閲覧。
  13. ^ Gary Sanchez reaggravates groin, placed on DL”. MLB. 2018年7月24日閲覧。
  14. ^ ヤンキースのサンチェスが左肩手術=米大リーグ”. 時事通信社 (2018年11月9日). 2019年10月16日閲覧。
  15. ^ a b c ゲーリー・サンチェス捕手最速100本塁打 ヤンキース「クラーケン」がピアザ超え”. 中日スポーツ (2019年8月24日). 2019年10月16日閲覧。
  16. ^ ヤンキース・サンチェス、捕手としての球団最多HR更新 レジェンド超える偉業に「名誉あること」”. ベースボールチャンネル. 2019年9月9日閲覧。
  17. ^ [1]【MLB】167キロ超に168キロ超! 今季メジャー最速送球は23歳ルーキーが“2冠”
  18. ^ [2]
  19. ^ [3]松井秀喜氏が語るジャッジの凄さ 特別インタビュー(中)「素質は抜けていた」
  20. ^ Yanks Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月27日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]