ウェイド・マイリー

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ウェイド・マイリー
Wade Miley
ミルウォーキー・ブルワーズ #20
ボルチモア・オリオールズ時代
(2017年6月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ルイジアナ州タンギパホア郡ハモンド英語版
生年月日 (1986-11-13) 1986年11月13日(37歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 MLBドラフト1巡目追補
初出場 2011年8月20日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ウェイド・アレン・マイリーWade Allen Miley1986年11月13日 - )は、アメリカ合衆国ルイジアナ州タンギパホア郡ハモンド英語版出身のプロ野球選手投手)。左投左打。MLBのミルウォーキー・ブルワーズ所属。

経歴[編集]

プロ入りとダイヤモンドバックス時代[編集]

アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代
(2013年4月10日)

2008年MLBドラフト1巡目追補(全体43位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名され、7月10日に契約。契約後、傘下のA-級ヤキマ・ベアーズ英語版でプロデビュー。7試合に登板して1勝1敗、防御率4.91、11奪三振を記録した。

2009年はまずA級サウスベンド・シルバーホークス英語版でプレーし、21試合に先発登板して5勝9敗、防御率4.12、91奪三振を記録した。8月にA+級バイセイリア・ローハイドへ昇格。3試合に先発登板して1勝1敗、防御率4.80・11奪三振を記録した。

2010年はまずA+級バイセイリアでプレーし、14試合に先発登板して4勝5敗、防御率3.25、50奪三振を記録した。6月にAA級モービル・ベイベアーズへ昇格。13試合に先発登板して5勝2敗、防御率1.98、63奪三振を記録した。

2011年はAA級モービルで開幕を迎え、14試合に登板後、7月にAAA級リノ・エーシズへ昇格。8試合に先発登板して4勝1敗、防御率3.64、56奪三振を記録した。8月15日にダイヤモンドバックスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[1]。8月20日のアトランタ・ブレーブス戦で先発起用され、メジャーデビュー。4回を投げ、7安打5失点で敗戦投手となった。2度目の登板となった8月25日のワシントン・ナショナルズ戦では、6回を無失点に抑え、 MLB初勝利を挙げた。この年メジャーでは8試合(先発7試合)に登板して4勝2敗、防御率4.50、25奪三振を記録した。

2012年3月3日にダイヤモンドバックスと1年契約に合意[2]。開幕後は4月に3勝0敗・防御率1.29の好成績でルーキー・オブ・ザ・マンスに選出された。前半戦は17試合の登板で、9勝5敗・防御率3.04を記録し、オールスターゲームに初選出された[3]。9回から登板し、打者1人を打ち取って降板した。この年は32試合に登板し、ダルビッシュ有と並んで新人最多タイの16勝(11敗)を挙げたが、ナショナルリーグ新人王の投票ではブライス・ハーパーに7ポイント及ばず2位となった。

2013年3月2日にダイヤモンドバックスと1年契約に合意[4]。この年は33試合に先発登板して10勝10敗、防御率3.55、147奪三振を記録した。

2014年3月3日にダイヤモンドバックスと1年契約に合意[5]。自身初めて開幕投手を務めた。この年は33試合に先発登板して8勝12敗、防御率4.34、183奪三振を記録した。

レッドソックス時代[編集]

ボストン・レッドソックス時代
(2015年4月26日)

2014年12月12日にルビー・デラロサアレン・ウェブスターレイメル・フローレスとのトレードで、ボストン・レッドソックスへ移籍した[6]

2015年は年間通じて先発ローテーションの座を守り、チームの先発投手最多の193.2イニングを投げた。2年ぶりの2桁勝利となる11勝(11敗)を挙げたが、防御率4.46は、3シーズン連続での防御率悪化となった。一方、3年ぶりに被本塁打を20本未満に抑えるなど、向上した面も見せた。

マリナーズ時代[編集]

2015年12月7日にロエニス・エリアスカーソン・スミスとのトレードで、ジョナサン・アロ英語版と共にシアトル・マリナーズへ移籍した[7]

2016年は開幕から先発ローテーションに入り、19試合に登板したが、防御率4.98・FIP4.76と芳しくなくて7勝8敗と負け越した。ただ、7つの勝ち星の中にはMLB初の完封勝利が含まれていた。

オリオールズ時代[編集]

2016年7月31日にアリエル・ミランダとのトレードで、ボルチモア・オリオールズへ移籍した[8]。オリオールズでは11試合に先発登板したが、移籍前にも増して打ち込まれ、2勝5敗、防御率6.17とここでも負け越した。シーズン通算では30試合に先発登板し、5年連続で規定投球回に到達したものの、防御率5.37・13敗・99自責点・25被本塁打等、マイナス面のスタッツで軒並み自己ワースト記録を更新してしまった。

2017年は32試合に先発したが、与四球率が前年の2.7から5.3に大幅に悪化し、結果8勝15敗、防御率5.61、WHIP1.73と前年から更に成績を落とし規定投球回到達も逃した。オフの11月3日にフリーエージェント(FA)となった[9]

ブルワーズ時代[編集]

2018年2月16日にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]。開幕は傘下のAA級ビロクシ・シャッカーズで迎えた。5月2日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。同日のシンシナティ・レッズ戦で先発して6回1失点の投球で勝利投手となった[11]。この年は16試合に先発登板して5勝2敗、防御率2.57、50奪三振を記録した。チームは地区優勝を果たし、マイリーはポストシーズン4試合に先発、防御率1.23を記録した。オフの10月29日にFAとなった[9]

アストロズ時代[編集]

2019年2月1日にヒューストン・アストロズと1年450万ドルの契約を結んだ[12]。開幕から8月までは防御率3.13であったが、9月の防御率は16.68を記録。この年は33試合に先発し、14勝6敗・防御率3.98を記録した。チームは地区優勝を果たしたが、9月の成績を受けてポストシーズンでは先発ローテションから外れた。アメリカンリーグディビジョンシリーズ(ALDS)では1試合に救援登板し、3失点を記録。アメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)以降は25人枠から外れ、シーズンを終えた。オフの10月31日にFAとなった[13]

レッズ時代[編集]

2019年12月18日に2年総額1500万ドル+クラブオプション1年1000万ドルでシンシナティ・レッズと契約を結んだ[14]

2021年5月7日のインディアンス戦でレッズ史上17人目のノーヒットノーランを達成した[15]。5月10日に自身初めてプレイヤー・オブ・ザ・ウィーク英語版を受賞した[16]

カブス時代[編集]

2021年11月5日にウェイバー公示を経てシカゴ・カブスへ移籍した[17]

2022年オフの11月6日にFAとなった[18]

ブルワーズ時代[編集]

2023年ミルウォーキー・ブルワーズでプレー。オフの11月3日に契約延長オプションを破棄して、FAとなった[19]。しかし、12月4日に1年最大850万ドル(2年目相互オプション)で再契約した[20]

投球スタイル[編集]

球種 配分 平均球速
カッター 47 % 88 mph
チェンジアップ 21 % 81 mph
フォーシーム 16 % 91 mph
カーブ 9 % 76 mph
シンカー 6 % 90 mph
スライダー 1 % 82 mph

平均球速145km/hフォーシームツーシーム、平均125km/hのカーブ、平均136km/hのスライダー、平均133km/hのチェンジアップを持ち球としている。スライダーは2013年から投げるようになった。また、2014年まではツーシームを主体としたグラウンドボーラーだったが、2015年にはツーシームを投げる割合を減らし、2016年では持ち球の中でもっとも投げる頻度が少なくなった。変化球はスライダー、チェンジアップがほぼ同等の割合で、この2球種に比べてカーブは少なめとなっている[21]。速球の最速は、2014年に計測した96.2mph(約154.8km/h)。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2011 ARI 8 7 0 0 0 4 2 0 0 .667 180 40.0 48 6 18 0 0 25 1 0 20 20 4.50 1.65
2012 32 29 0 0 0 16 11 0 0 .593 807 194.2 193 14 37 0 2 144 6 1 79 72 3.33 1.18
2013 33 33 0 0 0 10 10 0 0 .500 847 202.2 201 21 66 4 4 147 13 0 88 80 3.55 1.32
2014 33 33 0 0 0 8 12 0 0 .400 866 201.1 207 23 74 3 4 183 9 0 103 97 4.34 1.40
2015 BOS 32 32 1 0 1 11 11 0 0 .500 831 193.2 201 17 64 0 4 147 10 1 98 96 4.46 1.37
2016 SEA 19 19 1 1 0 7 8 0 0 .467 469 112.0 117 18 34 1 3 82 5 2 62 62 4.98 1.37
BAL 11 11 0 0 0 2 5 0 0 .286 242 54.0 70 7 15 0 3 55 3 0 38 37 6.17 1.57
'16計 32 32 1 1 0 9 13 0 0 .409 711 166.0 187 25 49 1 6 137 8 2 100 99 5.37 1.42
2017 32 32 0 0 0 8 15 0 0 .348 728 157.1 179 25 93 1 4 142 1 0 104 98 5.61 1.73
2018 MIL 16 16 0 0 0 5 2 0 0 .714 338 80.2 71 3 27 1 5 50 1 0 28 23 2.57 1.21
2019 HOU 33 33 0 0 0 14 6 0 0 .700 720 167.1 164 23 61 0 5 140 4 2 83 74 3.98 1.35
2020 CIN 6 4 0 0 0 0 3 0 0 .000 67 14.1 15 1 9 0 2 12 0 1 10 9 5.65 1.67
2021 28 28 1 1 0 12 7 0 0 .632 690 163.0 166 17 50 0 3 125 2 0 64 61 3.37 1.33
2022 CHC 9 8 0 0 0 2 2 0 0 .500 159 37.0 31 3 14 0 2 28 1 0 20 13 3.16 1.22
2023 MIL 23 23 0 0 0 9 4 0 0 .692 490 120.1 99 16 38 0 3 79 2 0 44 42 3.14 1.14
MLB:13年 315 308 3 2 1 108 98 0 0 .524 7434 1738.1 1762 194 601 10 44 1359 58 7 841 784 4.06 1.36
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2011 ARI 8 1 4 1 1 .833
2012 32 2 28 1 1 .968
2013 33 14 24 0 0 1.000
2014 33 7 27 3 2 .919
2015 BOS 32 7 30 1 1 .974
2016 SEA 19 2 13 0 0 1.000
BAL 11 0 8 0 0 1.000
'16計 30 2 21 0 0 1.000
2017 32 3 21 2 2 .923
2018 MIL 16 5 11 1 1 .941
2019 HOU 33 7 19 1 1 .963
2020 CIN 6 3 1 0 0 1.000
2021 28 3 30 2 3 .943
2022 CHC 9 0 3 1 0 .750
2023 MIL 23 4 17 0 2 1.000
MLB 315 58 236 13 14 .958
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 36(2011年 - 2014年)
  • 20(2015年 - 2016年途中、2018年 - 2019年)
  • 38(2016年途中 - 2017年)
  • 22(2020年 - 2021年)
  • 20(2022年)

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ D-backs Select Miley from Reno, Place Marquis on Disabled List”. MLB.com D-backs Press Release (2011年8月16日). 2014年12月15日閲覧。
  2. ^ D-backs agree to terms with 15 players”. MLB.com D-backs Press Release (2012年3月3日). 2014年12月15日閲覧。
  3. ^ Former Lion Miley Selected to MLB All-Star Team
  4. ^ D-backs sign 20 players; renew contract for Miley”. MLB.com D-backs Press Release (2013年3月3日). 2014年12月15日閲覧。
  5. ^ D-backs agree to terms with 22 players”. MLB.com D-backs Press Release (2014年3月3日). 2014年12月15日閲覧。
  6. ^ Red Sox acquire left-handed pitcher Wade Miley from Diamondbacks”. MLB.com Red Sox Press Release (2014年12月12日). 2014年12月15日閲覧。
  7. ^ http://www.barstoolsports.com/boston/red-sox-trade-wade-miley-to-seattle-mariners/
  8. ^ マリナーズ 先発左腕のマイリーを放出”. スポニチアネックス (2016年8月1日). 2016年8月3日閲覧。
  9. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2019年2月15日閲覧。
  10. ^ Miley inks deal, hops into Crew's rotation race MLB.com (英語) (2018年2月16日) 2018年2月18日閲覧
  11. ^ Jeff Wallner (2018年5月2日). “Miley solid in debut as Crew closes out sweep” (英語). MLB.com. 2018年5月7日閲覧。
  12. ^ Brian McTaggart (2019年2月1日). “Miley joins Astros' rotation mix on 1-year deal” (英語). MLB.com. 2019年2月15日閲覧。
  13. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月19日閲覧。
  14. ^ Sheldon, Mark (2019年12月19日). “Reds sign Wade Miley to 2-year deal” (英語). MLB.com. 2019年12月19日閲覧。
  15. ^ Mark Sheldon (2021年5月7日). “Miley pitches MLB's 2nd no-no THIS WEEK!” (英語). MLB.com. 2021年5月8日閲覧。
  16. ^ Shanthi Sepe-Chepuru (2021年5月11日). “Means, Miley earn Player of the Week honors” (英語). MLB.com. 2021年5月16日閲覧。
  17. ^ Cubs Claim Wade Miley Off Waivers From Reds” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月6日閲覧。
  18. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2022年11月6日). 2022年11月14日閲覧。
  19. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (2023年11月6日). 2023年11月10日閲覧。
  20. ^ Brewers Re-Sign Wade Miley” (英語). MLB Trade Rumors (2023年12月4日). 2023年12月5日閲覧。
  21. ^ Wade Miley Pitch Data”. The Baseball Cube. 2016年8月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]