1993年のワールドシリーズ

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1993年のワールドシリーズ
チーム 勝数
トロント・ブルージェイズAL 4
フィラデルフィア・フィリーズNL 2
シリーズ情報
試合日程 10月16日 - 10月23日
MVP ポール・モリター(TOR)
ALCS TOR 4-2 CWS
NLCS PHI 4-3 ATL
のちの殿堂表彰者 ロベルト・アロマー(TOR)
ポール・モリター(TOR)
リッキー・ヘンダーソン(TOR)
パット・ギリック(TOR/GM)
チーム情報
トロント・ブルージェイズ(TOR)
監督 シト・ガストン
シーズン成績 95勝67敗
フィラデルフィア・フィリーズ(PHI)
監督 ジム・フレゴシ
シーズン成績 97勝65敗
ワールドシリーズ
 < 1992 1994 > 

1993年のワールドシリーズは、1993年10月16日から10月23日まで行われたメジャーリーグワールドシリーズである。

概要[編集]

第90回ワールドシリーズ。アメリカンリーグ西地区の覇者シカゴ・ホワイトソックスを破り2年連続出場で2連覇を狙うトロント・ブルージェイズナショナルリーグ東地区の覇者アトランタ・ブレーブスを破り1983年以来10年ぶり出場のフィラデルフィア・フィリーズとの対戦となった。ブルージェイズの3勝2敗で迎えた第6戦の9回裏に飛び出したジョー・カーターの劇的な逆転サヨナラ3点本塁打は、ワールドシリーズの長い歴史の中でも屈指の名場面と言われている。結果は4勝2敗でトロント・ブルージェイズが2連覇2回目の優勝。

MVPは打率.500、2三塁打、2本塁打、8打点の成績をあげたポール・モリターが初選出。

試合結果[編集]

表中のR得点H安打E失策を示す。日付は現地時間。

第1戦 10月16日[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
フィリーズ 2 0 1 0 1 0 0 0 1 5 11 1
ブルージェイズ 0 2 1 0 1 1 3 0 X 8 10 3
  1. : アル・ライター(1-0)  : カート・シリング(0-1)  S: デュアン・ウォード(1)  
  2. :  TOR – デヴォン・ホワイト (1) ジョン・オルルド (1)
  3. 観客動員数: 52,011人 試合時間: 3時間27分

3-4で迎えた5回裏、ブルージェイズは、デヴォン・ホワイトのソロホームランで同点に追いつき、6回裏ジョン・オルルドのホームランで勝ち越した。その後も効果的に加点し、ブルージェイズが勝利した。

第2戦 10月17日[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
フィリーズ 0 0 5 0 0 0 1 0 0 6 12 0
ブルージェイズ 0 0 0 2 0 1 0 1 0 4 8 0
  1. : テリー・マルホランド(1-0)  : デーブ・スチュワート(0-1)  S: ミッチ・ウィリアムス(1)  
  2. :  PHI – レニー・ダイクストラ(1) ジム・アイゼンライク(1)  TOR – ジョー・カーター(1)
  3. 観客動員数: 52,062人 試合時間: 3時間35分

3回表に5点を奪ったフィリーズがそのまま逃げ切り、1勝1敗のタイになった。

第3戦 10月19日[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ブルージェイズ 3 0 1 0 0 1 3 0 2 10 13 1
フィリーズ 0 0 0 0 0 1 1 0 1 3 9 0
  1. : パット・ヘントゲン(1-0)  : ダニー・ジャクソン(0-1)  
  2. :  TOR – ポール・モリター(1)  PHI – ミルト・トンプソン(1)
  3. 観客動員数: 62,689人 試合時間: 3時間16分

ナショナルリーグの球場で行われる第3戦は指名打者が使えないため、本来指名打者のポール・モリターを1塁、本来1塁のジョン・オルルドをベンチでスタートさせた。この年首位打者で、かつモリターより守備のうまいオルルドをベンチに置いたことは議論の的となったが、この試合モリターは4打数3安打ホームラン1本を含む3打点をマークし、見事シト・ガストン監督の期待に応えた。

第4戦 10月20日[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ブルージェイズ 3 0 4 0 0 2 0 6 0 15 18 0
フィリーズ 4 2 0 1 5 1 1 0 0 14 14 0
  1. : トニー・カスティーヨ(1-0)  : ミッチ・ウィリアムス(0-1)  S: デュアン・ウォード(2)  
  2. :  PHI – レニー・ダイクストラ2 (3) ダレン・ドールトン(1)
  3. 観客動員数: 62,731人 試合時間: 4時間14分

両先発とも3回もたずにKOされる荒れた試合となった。フィリーズ5点リードで迎えた8回表に一挙6点を挙げてブルージェイズが逆転、そのリードを守護神ウォードが守りきった。両チームの合計得点29はワールドシリーズ記録となっている。

第5戦 10月21日[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ブルージェイズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 1
フィリーズ 1 1 0 0 0 0 0 0 X 2 5 1
  1. : カート・シリング(1-1)  : フアン・グーズマン(0-1)  
  2. 観客動員数: 62,706人 試合時間: 2時間53分

前日と打って変わって投手戦。シリングはブルージェイズ打線を5安打に抑え完封勝利。

第6戦 10月23日[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
フィリーズ 0 0 0 1 0 0 5 0 0 6 7 0
ブルージェイズ 3 0 0 1 1 0 0 0 3 8 10 2
  1. : デュアン・ウォード(1-0)  : ミッチ・ウィリアムス(0-2)  
  2. :  PHI – レニー・ダイクストラ(4)  TOR – ポール・モリター(2) ジョー・カーター(2)
  3. 観客動員数: 52,195人 試合時間: 3時間27分

6回までに5-1とリードしたブルージェイズだったが、フィリーズは7回表にレニー・ダイクストラの3ランホームランなどで5点を奪って逆転。そのまま9回まで進み、守護神ミッチ・ウィリアムスがマウンドに上がる。ブルージェイズは先頭のリッキー・ヘンダーソン四球、1死後、ポール・モリターが安打を放つ。塁上に2人のランナーを置いてジョー・カーターがレフトスタンドにホームラン。劇的な幕切れとなった。

参考文献[編集]