1980年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ

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1980年の
ナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
フィラデルフィア・フィリーズ 3
ヒューストン・アストロズ 2
シリーズ情報
試合日程 10月7日 - 10月12日
MVP マニー・トリーヨ(PHI)
チーム情報
フィラデルフィア・フィリーズ(PHI)
監督 ダラス・グリーン
シーズン成績 91勝71敗(東地区優勝)
ヒューストン・アストロズ(HOU)
監督 ビル・バードン
シーズン成績 93勝70敗(西地区優勝)

 < 1979
NLCS
1980

1981 > 

 < 1979
ALCS
1980

1981 > 
1980ワールドシリーズ

1980年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ1980 National League Championship Series, NLCS)は、1980年10月7日から10月12日まで行われたMLBナショナルリーグリーグチャンピオンシップシリーズである。

概要[編集]

1980年の対戦は、東地区フィラデルフィア・フィリーズと、西地区ヒューストン・アストロズとの対戦となった。結果は、3勝2敗でフィラデルフィア・フィリーズが30年ぶり3回目のリーグ優勝。ワールドシリーズへ進出した。

MVPは打率.381、4打点の成績を残したマニー・トリーヨが受賞。

試合結果[編集]

表中のR得点H安打E失策を示す。日付は現地時間。

第1試合 10月7日[編集]

ペンシルベニア州フィラデルフィア - ベテランズ・スタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
アストロズ 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 7 0
フィリーズ 0 0 0 0 0 2 1 0 X 3 8 1
  1. : スティーブ・カールトン (1–0)  : ケン・フォーシュ (0–1)  S: タグ・マグロウ (1)  
  2. :  PHI – グレッグ・ルジンスキー1号2ラン(6回フォーシュ)
  3. 観客動員数: 65,277人 試合時間: 2時間35分
アストロズは3回、2死1、2塁からゲーリー・ウッズの適時打で先制。一方フォーシュの前に5回まで無得点のフィリーズは6回、先頭のピート・ローズが遊撃への内野安打で出塁、2死後ルジンスキーが左中間に2ランを放ち逆転、続く7回にも2死3塁から代打グレッグ・グロスが左前打を放ち2点差。フィリーズは8回から登板のマグロウが相手の反撃を断ち、フィリーズが先勝。

第2試合 10月8日[編集]

ペンシルベニア州フィラデルフィア - ベテランズ・スタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
アストロズ 0 0 1 0 0 0 1 1 0 4 7 8 1
フィリーズ 0 0 0 2 0 0 0 1 0 1 4 14 2
  1. : フランク・ラコーティ (1–0)  : ロン・リード (0–1)  S: ウォーキーン・アンドゥハー (1)  
  2. 観客動員数: 65,476人 試合時間: 3時間34分
アストロズは3回、フィリーズ先発ラスベンからテリー・プールが適時打を放ち先制するが、フィリーズは4回、アストロズ先発ノーラン・ライアンを攻めルジンスキーとゲリー・マドックスの適時打で2-1と逆転。しかしアストロズは7回、プールがまたもラスベンから適時打を放ち追いつくと、続く8回にはこの回から登板のマグロウから先頭のジョー・モーガンが2塁打で出塁、続くホセ・クルーズの中前打でモーガンが生還し逆転。一方7回に1死満塁の好機を逃したフィリーズは8回に3番手スミスからマドックスが適時打を放ち追いつくと、続く9回にも4番手ラコーティを攻め再び1死満塁とするがトリーヨとマドックスが凡退し、試合は延長へ。すると10回、アストロズは9回から登板のリードを攻め1死1、2塁からクルーズの適時打と相手野選で2点を勝ち越し、なおも代わったケビン・ソーシエからデイブ・バーグマンの3塁打で2点を追加し4点差。その裏フィリーズはローズの2ゴロで1点を返すがそこまで。アストロズが延長線を制し1勝1敗のタイとした。

第3試合 10月10日[編集]

テキサス州ヒューストン - アストロドーム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R H E
フィリーズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 1
アストロズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 6 1
  1. : デーブ・スミス (1–0)  : タグ・マグロウ (0–1)  
  2. 観客動員数: 44,443人 試合時間: 3時間22分
アストロズ先発のジョー・ニークロの前に10回まで9残塁と拙攻続きのフィリーズは11回、この回から登板の2番手スミスに対し2死1、2塁の好機を作るもデル・アンサーが空振り三振に倒れ得点できず。一方フィリーズの投手リレーの前に10回まで8残塁のアストロズはその裏、9回から登板のマグロウから先頭のモーガンが3塁打で出塁、クルーズと代打アート・ハウが敬遠で歩き無死満塁とすると、デニー・ウォーリングが左翼へ犠飛を放ちサヨナラ勝ち、アストロズが初のリーグ優勝へ王手をかけた。

第4試合 10月11日[編集]

テキサス州ヒューストン - アストロドーム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
フィリーズ 0 0 0 0 0 0 0 3 0 2 5 13 0
アストロズ 0 0 0 1 1 0 0 0 1 0 3 5 1
  1. : ウォーレン・ブラスター (1–0)  : ジョー・サンビート (0–1)  S: タグ・マグロウ (2)  
  2. 観客動員数: 44,952人 試合時間: 3時間55分
王手をかけたアストロズは4回にフィリーズ先発カールトンからハウの犠飛で先制、さらに5回にもラファエル・ランデストイの適時打で1点追加。さらにアストロズは6回と7回にも満塁の好機を作るが追加点を挙げることは出来ず。すると直後の8回、フィリーズはアストロズ先発バーン・ルールを攻め、グロスとロニー・スミスの連打で無死1、2塁とするとローズの右前打でグロスが生還し1点差、さらにシュミットが代わったスミスから2塁内野安打を放ち同点、なおも1死1、3塁からトリーヨが3番手サンビートから犠飛を放ち勝ち越し。そのまま迎えた9回裏、アストロズは先頭のランデストイが歩き、サンビートが送って1死2塁とするとブールがフィリーズ5番手ブラスターから右前打を放ち同点となり、試合はまたも延長戦へ。しかしフィリーズは10回、2死1塁からルジンスキーが左翼線に2塁打を放ち、1塁から本塁に突入したローズが捕手ブルース・ボウチーをなぎ倒して勝ち越し、さらにトリーヨも2塁打で続き2点差。フィリーズはその裏をマグロウが3者凡退に抑え、フィリーズがタイに持ち込んだ。

第5試合 10月12日[編集]

テキサス州ヒューストン - アストロドーム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
フィリーズ 0 2 0 0 0 0 0 5 0 1 8 13 2
アストロズ 1 0 0 0 0 1 3 2 0 0 7 14 0
  1. : ディック・ラスベン (1–0)  : フランク・ラコーティ (1–1)  
  2. 観客動員数: 44,802人 試合時間: 3時間38分
30年ぶりの優勝がかかったフィリーズは、この大一番に9月にデビューして5勝を挙げた新人マーティ・バイストロムを先発に送るが、アストロズはその立ち上がりを攻め2死3塁からクルーズの2塁打で先制。一方悲願の初優勝を目指すアストロズはノーラン・ライアンが先発するが、フィリーズは直後の2回に2死2、3塁からボブ・ブーンの中前打で2点が入り逆転。毎回走者を出しながらも何とか抑えてきたバイストロムだったが6回にアラン・アシュビーに同点打を打たれ降板。さらにアストロズは7回、3番手ラリー・クリステンソンから2死1、2塁とするとウォーリングが適時打を放ち勝ち越し、続くハウの打席でクリステンソンが暴投し2点差、なおも代わったリードからハウが3塁打を放ちもう1点追加。初優勝のムードが高まるアストロドームだったが直後の8回、フィリーズはラリー・ボーワが中前打、ブーンが投手強襲安打、グロスが投前犠打安打で無死満塁とすると、ライアンは続くローズに押し出し四球を与えたところで降板。アストロズは投手をサンビートに代えるが、代打キース・モアランドの2ゴロで1点が入り1点差、さらに代わったフォーシュはシュミットを三球三振に打ち取り2死とするが、代打アンサーが右前打を放ち同点とすると、続くトリーヨが左翼線に3塁打を放ち2点を勝ち越し。リードを奪ったフィリーズは8回からマグロウを投入し逃げ切りを図るが、アストロズは2死1、3塁からランデストイとクルーズの連続適時打で再び追いつく。9回表、フィリーズは2死1、3塁と勝ち越しのチャンスを作り、マグロウに打順が回ったところでこの年メジャー1年目のジョージ・ブコビッチを代打に送るが遊ゴロに終わり、ついに4試合連続の延長戦へ。10回表、フィリーズは前の回から登板のラコーティから1死後アンサーが右翼線への2塁打で出塁、2死後マドックスが中前打を放ち、アンサーが生還し勝ち越し。その裏、こちらも前の回から登板のラスベンが2死を取ると、最後はイーノス・カベルを中飛に打ち取り、フィリーズが4試合連続延長という壮絶なシリーズを制した。

参考文献[編集]