クレイグ・キンブレル

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クレイグ・キンブレル
Craig Kimbrel
ボストン・レッドソックス #46
Craig Kimbrel on May 31, 2016.jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アラバマ州ハンツビル
生年月日 (1988-05-28) 1988年5月28日(29歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 ドラフト3巡目(全体96位)でアトランタ・ブレーブスから指名
初出場 2010年5月7日 フィラデルフィア・フィリーズ
年俸 $11,000,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2013年

クレイグ・マイケル・キンブレルCraig Michael Kimbrel, 1988年5月28日 - )は、アメリカ合衆国アラバマ州ハンツビル出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBボストン・レッドソックス所属。

愛称はダーティー・クレイグ[2]

経歴[編集]

プロ入りとブレーブス時代[編集]

2007年MLBドラフト33巡目でアトランタ・ブレーブスから指名されたが、この時は入団せず。

2008年MLBドラフト3巡目(全体96位)で再びブレーブスから指名され、プロ入り。

2010年5月5日ジェイアー・ジャージェンスの負傷に伴いメジャー昇格を果たし、5月7日フィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャーデビューを果たした。2度目のメジャー昇格は斎藤隆の15日間の故障者リスト入りに伴い昇格した。9月19日ニューヨーク・メッツ戦でメジャー初セーブを記録した。2010年シーズンは20.2回を投げ、4勝0敗1セーブ・防御率0.44・40奪三振を記録した。ポストシーズンではサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で好投した。

2011年は開幕から抑えを務め、6月3日のメッツ戦で球団史上最速で通算100奪三振を記録した。オールスターにも出場した。7月22日シンシナティ・レッズ戦で31セーブ目を記録し、ブレーブスでの新人記録を更新した。8月9日フロリダ・マーリンズ戦で36セーブ目を記録し、トッド・ウォーレルの持つナショナルリーグの新人記録に並んだ。8月17日のジャイアンツ戦にて記録を更新した。8月23日シカゴ・カブス戦でネフタリ・フェリスの持つ、MLB新人最多タイ記録となるシーズン40セーブ目を記録した。最終的には46セーブを記録し、ナ・リーグ最多セーブに輝いた(ジョン・アックスフォードと同数)。新人王も受賞した。

2012年は制球力が向上し、ますます難攻不落な存在となった。また、オールスターに2年連続で出場した。最終的に、42セーブで2年連続の最多セーブに輝き、6イニング以上投げた投手では史上初めて、対戦した打者の過半数から三振を奪った(打者231人から116奪三振)。9イニングあたりの奪三振率16.7は史上最高記録(50イニング以上が対象)だった[3]

アトランタ・ブレーブス時代
(2013年9月14日)

2013年は開幕前の2月27日第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表に選出された[4]。シーズンでは9度のセーブ機会で早くも昨年に並ぶ3度救援失敗するなど、不安定なスタートとなった[5]5月9日のジャイアンツ戦にて史上2番目の若さで通算100セーブを達成[6]7月27日セントルイス・カージナルス戦にてジョン・スモルツ以来球団史上2人目となる3年連続30セーブを達成[7]8月27日には連続セーブを27とし、スモルツが持つ球団記録を更新した[8] 。最終的には史上11人目となるシーズン50セーブを達成した[9]

2014年2月16日にブレーブスと総額4200万ドルの4年契約(2018年・1300万ドルの球団側選択オプション付き)に合意した[10][11]5月18日のカージナルス戦で通算150セーブを、史上最速の248試合目で達成した。8月29日には40セーブ目を挙げ、史上3人目となる4年連続40セーブを達成した(新人から4年連続では史上初)。

パドレス時代[編集]

2015年4月5日キャメロン・メイビンカルロス・クエンティンマット・ウィスラージョーダン・パローベック、さらにこのシーズンのドラフト指名権とのトレードで、メルビン・アップトン・ジュニアとともにサンディエゴ・パドレスに移籍した[12]5月25日ロサンゼルス・エンゼルス戦、史上最速となる305イニングでの通算500奪三振を達成し、ビリー・ワグナーの持っていた記録を更新した(このわずか55日後にアロルディス・チャップマンによって更新された)。6月8日のブレーブス戦で史上最速となる318試合目での通算200セーブを達成した。

レッドソックス時代[編集]

2015年11月13日ハビアー・ゲラ英語版ローガン・アレン英語版マニュエル・マーゴカルロス・アスアヘとのトレードで、ボストン・レッドソックスへ移籍した[13]

2016年2年ぶりにオールスターに選出されたが、7月に左膝の半月板損傷によりDL入りし[14]、オールスターには出場出来なかった (代替選手には、トロント・ブルージェイズアーロン・サンチェスが選出された) [15]。同年は、制球難によるメルトダウンが多く、57試合の登板で防御率3.40・2勝6敗31セーブ・WHIP1.09という成績を記録、50試合以上に登板したシーズンとしては防御率とWHIPは自己ワーストだった。なお、31セーブはリーグ8位だった[16]

2017年は、前半戦で36試合の登板で防御率1.19・2勝無敗・23セーブという成績を残し[17]、2年連続でオールスターのメンバーに選ばれた。最終的には67試合のリリーフ登板で防御率1.43・5勝無敗・35セーブ (ア・リーグ3位) ・69.0イニングで僅か14四球・126奪三振を記録した。防御率を1.00台まで引き下げたのは3シーズンぶりだった。

選手としての特徴[編集]

スリークォーターから繰り出す150キロ台半ばから後半のスピードのフォーシームカーブ (ナックルカーブとも、詳細は後述) で組み立て、比率はフォーシームが約70%、カーブが約30%である[18]。以前はチェンジアップツーシーム[19]も、レパートリーに含まれていた。

カーブは、その球速や軌道から、かつてはスライダーと称されていたが、キンブレル本人はカーブだと主張している。人差し指を縫い目に合わせ、投げる時に弾いてスピンをかける事で、高速且つ鋭い変化をするパワーカーブとなっている[20]

人物[編集]

既婚者であり、2012年12月にアシュリー夫人と結婚した。趣味はハンティングで、夫婦で楽しむ事もある。

学生時代は、野球のオフシーズンにテコンドーをやっていた。また、アメリカンフットボールの経験もあり、主にクォーターバックとしてプレーし、そこで培った体幹やバランス感覚が、結果的に投手としての球速を挙げる一因となったと語っている[21]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2010 ATL 21 0 0 0 0 4 0 1 2 1.000 88 20.2 9 0 16 1 0 40 4 0 2 1 0.44 1.21
2011 79 0 0 0 0 4 3 46 0 .571 306 77.0 48 3 32 1 1 127 4 0 19 18 2.10 1.04
2012 63 0 0 0 0 3 1 42 0 .750 231 62.2 27 3 14 0 2 116 5 0 7 7 1.01 0.65
2013 68 0 0 0 0 4 3 50 0 .571 258 67.0 39 4 20 2 3 98 3 0 10 9 1.21 0.88
2014 63 0 0 0 0 0 3 47 0 .000 244 61.2 30 2 26 0 2 95 6 0 13 11 1.61 0.91
2015 SD 61 0 0 0 0 4 2 39 0 .667 239 59.1 40 6 22 1 1 87 4 0 19 17 2.58 1.04
2016 BOS 57 0 0 0 0 2 6 31 1 .250 220 53.0 28 4 30 0 4 83 6 0 22 20 3.40 1.09
2017 67 0 0 0 0 5 0 35 1 1.000 254 69.0 33 6 14 0 4 126 5 0 11 11 1.43 0.68
通算:8年 479 0 0 0 0 26 18 291 4 .591 1840 470.1 254 28 174 5 17 772 37 0 103 94 1.80 0.91
  • 2017年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

  • ナショナルリーグ最多セーブ:4回 2011年、2012年、2013年、2014年

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 46 (2010年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Craig Kimbrel Contract, Salary Cap Details & Breakdowns” (英語). Spotrac. 2015年11月17日閲覧。
  2. ^ Red Sox Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月6日閲覧
  3. ^ Craig Kimbrel Pitches His Way Into Record Books” (英語). BEYOND THE BOX SCORE. SB Nation (2012年9月29日). 2015年11月17日閲覧。
  4. ^ Team USA final roster for WBC announced” (英語). USABaseball.com (2013年2月22日). 2015年3月27日閲覧。
  5. ^ “Kimbrels 100th save comes at historic rate” (英語). Fox Sports South. (2013年5月10日). http://www.foxsportssouth.com/mlb/atlanta-braves/story/Chopcast-Kimbrels-100th-save-comes-at-hi?blockID=901145 2015年11月17日閲覧。 
  6. ^ Mark Bowman (2013年5月10日). “Kimbrel earns 100th career save” (英語). MLB.com. 2015年11月17日閲覧。
  7. ^ David O'brien (2013年7月27日). “Simmons' double lifts Braves past Cardinals” (英語). AJC.com. 2015年11月17日閲覧。
  8. ^ David O'brien (2013年8月16日). “Home-field advantage important for Braves” (英語). AJC.com. 2015年11月17日閲覧。
  9. ^ Matthew Pouliot (2013年9月28日). “Craig Kimbrel is 11th with 50-save season” (英語). NBC Sports. 2015年11月17日閲覧。
  10. ^ “Braves and Pitcher Craig Kimbrel Agree to Terms on Four-Year Contract”. Braves Press Release. MLB.com. (2014年2月16日). http://m.mlb.com/news/article/67832664 2014年2月17日閲覧。 
  11. ^ Craig Kimbrel agrees to 4-year deal” (英語). ESPN MLB. ESPN (2015年2月16日). 2015年11月17日閲覧。
  12. ^ Mark Bowman (2015年4月5日). “Braves deal Kimbrel, Upton to Padres in blockbuster deal” (英語). MLB.com. 2015年4月12日閲覧。
  13. ^ “Red Sox acquire right-handed pitcher Craig Kimbrel from the San Diego Padres”. Red Sox Press Release. MLB.com. (2015年11月13日). http://m.redsox.mlb.com/news/article/157266516 2015年11月16日閲覧。 
  14. ^ Red Sox's Craig Kimbrel: Set for surgery, placed on DL” (英語). CBSSports.com (2016年7月9日). 2017年10月14日閲覧。
  15. ^ Scott Lauber (2016年7月11日). “Craig Kimbrel to miss 3-6 weeks after knee surgery” (英語). ESPN. 2017年10月14日閲覧。
  16. ^ 2016 American League Pitching Leaders - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年10月4日閲覧。
  17. ^ Craig Kimbrel 2017 Pitching Gamelogs - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年10月2日閲覧。
  18. ^ Player Card: Craig Kimbrel”. Brooks Baseball. Baseball Prospectus, LLC.. 2015年11月17日閲覧。
  19. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』 廣済堂出版、2013年、274頁。ISBN 978-4-331-51711-6
  20. ^ Ben Duronio (2012年2月6日). “Analyzing Craig Kimbrel’s Breaking Ball”. Capitol Avenue Club. 2012年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月17日閲覧。
  21. ^ 「メジャーリーグ記録集計号」、『ベースボールマガジン』2011年11月号、ベースボール・マガジン社、 72頁、 ASIN B005QBZRW4。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]