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{{世界の市
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|画像の見出し = 左上から: 2番通り、[[ヴァンダービルト大学]]カークランド・ホール、[[パルテノン神殿 (ナッシュビル)|パルテノン神殿]]、 ダウンタウン全景、[[LPフィールド]]、『[[グランド・オール・オープリー]]』に出演する[[ドリー・パートン]]、[[ライマン公会堂]]
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|人口の時点 = [[2013年]]{{efn|''Consolidated'' refers to the population of Davidson County; ''Balance'' refers to the population of Nashville excluding other incorporated cities within the Nashville-Davidson boundary.}}<ref name="consolidated">{{cite web |url=http://quickfacts.census.gov/qfd/states/47/47037.html |title=State & County QuickFacts – Davidson County, Tennessee |work=Census.gov |date=February 2015 |accessdate=February 28, 2015}}</ref><ref name="nash-metroarea">{{cite web |url=http://factfinder.census.gov/bkmk/table/1.0/en/PEP/2013/PEPANNRES/310M200US34980 |title=Annual Estimates of the Resident Population: April 1, 2010 to July 1, 2013: 2013 Population Estimates |work=Census.gov |date=2013 |accessdate=February 28, 2015}}</ref><ref name="balance">{{cite web |url=http://quickfacts.census.gov/qfd/states/47/4752006.html |title=State & County QuickFacts – Nashville-Davidson (balance) |work=Census.gov |date=February 2015 |accessdate=February 28, 2015}}</ref>
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|総人口 = 601,222
|総人口 = 658,602
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}}
'''ナッシュビル'''({{lang-en|Nashville}})は、[[アメリカ合衆国]][[テネシー州]]にある都市。同州の[[州都]]であり、[[デイヴィッドソン郡 (テネシー州)|デイヴィッドソン郡]]の[[郡庁所在地]]である<ref name="GR6">{{cite web |url=http://www.naco.org/Counties/Pages/FindACounty.aspx |accessdate=2011-06-07 |title=Find a County |publisher=National Association of Counties}}</ref>。州内で[[メンフィス (テネシー州)|メンフィス]]に続いて2番目に、[[アメリカ合衆国南東部]]で4番目に大きい都市である。州の中央部北に流れる[[カンバーランド川]]沿岸に位置する。音楽、医療、出版、銀行業、運輸業の中心地であり、多くの大学が存在している。テネシー州[[最高裁判所]]の本部であり、[[中部テネシー]]の裁判所がある。音楽業界の中心地として知られ、「ミュージック・シティ」というニックネームがつけられている。


1963年から、6つの小さな地方自治体を含み、郡と市の政府が合併している。議員40名のうち35名は各地区から選ばれ、5名が全体から選ばれている。2013年のアメリカ地域調査によると人口は658,602名<ref name="consolidated"/>、半独立都市を除くと634,464名である<ref name="balance"/>。全13郡からなる2013年の[[ナッシュビル都市圏]]の人口は1,757,912名で、州最大の[[アメリカ合衆国大都市統計地域|大都市統計地域]]である<ref name="nash-metroarea"/>。2013年のナッシュビル・デイヴィッドソン郡・[[マーフリーズボロ (テネシー州)|マーフリーズボロ]]・[[コロンビア (テネシー州)|コロンビア]][[広域都市圏]]の地域は1,876,933名である<ref name="nash-csa">{{cite web |url=http://factfinder.census.gov/bkmk/table/1.0/en/PEP/2013/PEPANNGCT.US41PR |title=Annual Estimates of the Resident Population: April 1, 2010 to July 1, 2013 - United States -- Combined Statistical Area; and for Puerto Rico: 2013 Population Estimates |work=Census.gov |date=2013 |accessdate=February 28, 2015}}</ref>。
'''ナッシュビル'''({{lang-en|Nashville}})は、[[アメリカ合衆国]][[テネシー州]]にある都市。同州の[[州都]]である。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[ファイル:1st_street_nashville_tn_101504.jpg|thumb|200px|ファースト・ストリート]]
[[ファイル:1st_street_nashville_tn_101504.jpg|thumb|200px|ファースト・ストリート]]
[[ファイル:Parthenon.at.Nashville.Tenenssee.01.jpg|thumb|200px|パルテノン]]
[[オハイオ川]]支流である[[カンバーランド川]]沿岸に位置し、当初は交易拠点として栄えた。川沿いの[[ファースト・ストリート (ナッシュビル)|ファースト・ストリート]](1st street)には、市の条例により歴史的な外観を保存することになっているため、往事の倉庫の面影を残す建物がある。[[南北戦争]]では激戦地の一つにもなった。[[ギリシャ]]の[[アテネ]]にある[[パルテノン神殿]]を模した建築があり、南部のアテネの異名を持つ。
[[オハイオ川]]支流である[[カンバーランド川]]沿岸に位置し、当初は交易拠点として栄えた。川沿いの[[ファースト・ストリート (ナッシュビル)|ファースト・ストリート]](1st street)には、市の条例により歴史的な外観を保存することになっているため、往事の倉庫の面影を残す建物がある。[[南北戦争]]では激戦地の一つにもなった。[[ギリシャ]]の[[アテネ]]にある[[パルテノン神殿]]を模した建築があり、南部のアテネの異名を持つ。


[[カントリー・ミュージック|カントリーミュージック]]の中心地としてよく知られ、音楽産業が発展しており、カントリーミュージックに関連した博物館があり、多くのイベントが開催される。[[ダウンタウン]]の南西に位置する[[ミュージック・ロウ]](Music Row)には大小合わせて200近くの音楽スタジオが並ぶ。また街の北側にあるレジャー施設[[ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンション・センター]]はカントリーミュージックをテーマとしたリゾートとして親しまれている。
[[カントリー・ミュージック|カントリーミュージック]]の中心地としてよく知られ、音楽産業が発展しており、カントリーミュージックに関連した博物館があり、多くのイベントが開催される。[[ダウンタウン]]の南西に位置する[[ミュージック・ロウ]](Music Row)には大小合わせて200近くの音楽スタジオが並ぶ。また街の北側にあるレジャー施設[[ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンション・センター]]はカントリーミュージックをテーマとしたリゾートとして親しまれている。


また、一帯の[[経済]]、[[金融]]の中枢でもあり、[[機械]]、[[食品]]、[[化学工業]]が発達している。周辺の町には[[ゼネラルモーターズ|GM]][[サターン (自動車)|サターン]]工場や[[日産自動車|日産]][[スマーナ (テネシー州)|スマーナ]]工場などの自動車工場がある。西部には南部の名門である[[ヴァンダービルト大学|バンダービルト大学]]がある。
また、一帯の[[経済]]、[[金融]]の中枢でもあり、[[機械]]、[[食品]]、[[化学工業]]が発達している。周辺の町には[[ゼネラルモーターズ|GM]][[サターン (自動車)|サターン]]工場や[[日産自動車|日産]][[スマーナ (テネシー州)|スマーナ]]工場などの自動車工場がある。西部には南部の名門である[[ヴァンダービルト大学]]がある。


[[2008年]]1月に在ナッシュビル出張駐在官事務所が開設され、同年に総領事館に格上げされた。これにより、在ニューオーリンズ総領事館は廃止された。また、同年に米国日産の本社が[[カリフォルニア州]]から移転した。
[[2008年]]1月に在ナッシュビル出張駐在官事務所が開設され、同年に総領事館に格上げされた。これにより、在ニューオーリンズ総領事館は廃止された。また、同年に米国日産の本社が[[カリフォルニア州]]から移転した。

ナッシュビルの長い春と秋は多種多様な草木により[[アレルギー]]を引き起こすことがある。2008年、ナッシュビルは[[W:Asthma and Allergy Foundation of America|アメリカ喘息アレルギー財団]]より、アメリカで最もアレルギーを引き起こしやすい都市18位にランク付けされた。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
{{main|ナッシュビルの歴史}}
{{main|ナッシュビルの歴史}}
{{see also|ナッシュビルの年表}}
[[1779年]]に[[ジェイムス・ロバートソン (探検家)|ジェームズ・ロバートソン]]、[[ジョン・ドネルソン]]([[レイチェル・ジャクソン]]の父)と[[W:Watauga Association|ワトーガ開拓団]]がナッシュビル入植の基礎を築いた。彼らは初め入植地を[[アメリカ独立戦争]]の英雄[[W:Francis Nash|フランシス・ナッシュ]]に因みナッシュボロ砦と呼んだ。カンバーランド川に面し、交通や物流に便利であることからナッシュビルは発展し、後に鉄道交通の要所ともなった。ナッシュビルは[[1806年]]に市となり、[[デイヴィッドソン郡 (テネシー州)|デビッドソン郡]]の[[郡庁所在地]]となった。さらに[[1843年]]には恒久的に[[テネシー州]]の[[州都]]となった。
[[1779年]]に[[ジェイムス・ロバートソン (探検家)|ジェームズ・ロバートソン]]、[[ジョン・ドネルソン]]([[レイチェル・ジャクソン]]の父)と[[W:Overmountain Men|オーバーマウンテン・メン]]がナッシュビル入植の基礎を築いた。彼らは初め入植地を[[アメリカ独立戦争]]の英雄[[W:Francis Nash|フランシス・ナッシュ]]に因みナッシュボロ砦と呼んだ。オハイオ川支流のカンバーランド川に面し、交通や物流に便利であることからナッシュビルは急速に発展し、後に鉄道交通の要所ともなった。1800年には[[アフリカ系アメリカ人]][[奴隷]]136名、自由奴隷14名を含む人口は345名となった<ref name=SP1L132>{{Cite book |publisher=University of North Carolina Press |isbn=9780807831519 |last=Cumfer |first=Cynthia |title=Separate peoples, one land: The minds of Cherokees, Blacks, and Whites on the Tennessee frontier |location=Chapel Hill, NC |date=2007 |page=132}}</ref>。ナッシュビルは[[1806年]]に市となり、[[デイヴィッドソン郡 (テネシー州)|デビッドソン郡]]の[[郡庁所在地]]となった。さらに[[1843年]]には恒久的に[[テネシー州]]の[[州都]]となった。


[[ファイル:Old nashville riverfront.jpg|thumb|250px|南北戦争後の岸]]
[[ファイル:Old nashville riverfront.jpg|left|thumb|250px|南北戦争後の岸]]
[[南北戦争]]までには、ナッシュビルは[[アメリカ合衆国南部|南部]]の主要都市の一つとなっていた。南北戦争では、水運と鉄道輸送の要衝であったナッシュビルを押さえることが戦略的に重要となり、[[1862年]]2月、南部連合国の州都の中で最初にアメリカ軍([[北軍]])の手に落ちた。
1861年に開戦した[[南北戦争]]までには、ナッシュビルは[[アメリカ合衆国南部|南部]]の主要都市の一つとなっていた。南北戦争では、水運と鉄道輸送の要衝であったナッシュビルを押さえることが戦略的に重要となり、[[1862年]]2月、南部連合国の州都の中で最初にアメリカ軍([[北軍]])の手に落ち、テネシーは北軍に占領された。1864年12月15日から16日の[[ナッシュビルの戦い]]での圧倒的な北軍の勝利は最も決定的な戦術的勝利とされている。またこれが南北戦争において最後の主要な軍事行動とされ、その後は[[ゲリラ]]や小規模な小競り合いを含み[[消耗戦]]となっていき、南軍は続々と[[ディープサウス]]に後退していった。


南北戦争はナッシュビルの経済に多大な打撃を与えたが、戦争の終結とともにナッシュビルは急速に再発展をとげた。戦後数年でナッシュビルは水上および鉄道輸送の要衝の地位を回復し、[[製造業]]も発展した。ダウンタウン周辺に今も残る古典様式の大邸宅は、[[19世紀]]終わり頃のナッシュビルの繁栄を今に伝えている。
南北戦争はナッシュビルの経済に多大な打撃を与えたが、戦争の終結とともにナッシュビルは急速に再発展をとげた。戦後数年でナッシュビルは水上および鉄道輸送の要衝の地位を回復し、[[製造業]]も発展した。ダウンタウン周辺に今も残る古典様式の大邸宅は、[[19世紀]]終わり頃のナッシュビルの繁栄を今に伝えている。


=== 20世紀から現代 ===
[[1925年]]の[[グランド・オール・オプリ]]の開業と、当時すでに順調に発展していた出版産業が、カントリーミュージックの発信地としての役割を決定づけた。[[1963年]]にはデビッドソン郡の郡役所と市役所を合併し、アメリカで最初に大都市圏行政府を形成した大都市となった。[[1970年代]]から目覚ましい成長を続けており、[[アップランドサウス]]の主要都市の中でも最も急速に成長している。好景気が続いた[[1990年代]]には、当時の[[W:Phil Bredesen|フィル・ブレデセン]]市長の都心再開発政策の下で、[[カントリー・ミュージック殿堂博物館]]、ナッシュビル公共図書館、[[ブリヂストン・アリーナ]]、[[LPフィールド]]などのナッシュビルのシンボルというべき建築物の刷新が起こった。かつてナッシュビル・アリーナ、ゲイロード・エンターテイメント・センターおよびソメット・センターと呼ばれていたブリヂストン・アリーナは大型コンサート会場および[[NHL]]または[[NBA]]チームの本拠地として建造され、[[1997年]]にNHLがチーム数を拡張した時に新たに加わった[[ナッシュビル・プレデターズ]]の本拠地となった。かつてアデルフィア・コロシアムと呼ばれていたLPフィールドは、ヒューストン・オイラーズがナッシュビルに移転することに同意した[[1995年]]に建築が始まり、[[1999年]]夏に[[テネシー・タイタンズ]]の本拠地としてオープンした。
[[1925年]]の『[[グランド・オール・オープリー]]』の開幕と、当時すでに順調に発展していた出版産業が、カントリーミュージックの発信地としての役割を決定づけた。

1950年頃、州議会は議員の選挙において、人口の少ない自治体に配慮して、全体から選ぶのではなく[[小選挙区制]]での選挙に同意した。これにより、選挙区によっては黒人の人口が多数派である地域もあった。1952年に小選挙区制が実施され、1911年に州議会により黒人の選挙権が剥奪されてから初めて2名のアフリカ系アメリカ人弁護士が市会議員に選出された。

[[第二次世界大戦]]後、急速に郊外化が進んでいき、新たな学校など多くの様々な施設が必要となった。また多くの郊外の住民が、市内の住民の税金で設置した施設を使用するなど、税制の見直しが必要となっていた。数年におよぶ議論ののち、1958年に市と郡により住民投票が行われた。デイヴィッドソン郡裁判官[[ビヴァリー・ブライリー]]、ナッシュビル市長[[ベン・ウエスト]]の推奨にも関わらず、同意は得られなかった<ref name="bucy"/>。

住民投票で却下された後、ナッシュビルは税収を上げるため郊外の42平方マイルの土地を合併した。これにより住民の不信感は増大し、郊外住民の怒りを生んだ。1962年、都政の憲章のもと合意に達し、税金の違うジェネラル・サービス地区とアーバン・サービス地区の2段階のサービス供給が提案された。アーバン・サービス地区の住民は市のサービスを全て受けることができ、ジェネラル・サービス地区では税金を低く設定すると全てのサービスは受けられなかった<ref name="bucy">[http://www.nashville.gov/Portals/0/SiteContent/Government/docs/MetroHistoryBucy.pdf Dr. Carole Bucy, "A Short History of the Creation of Metropolitan Government for Nashville"], Nashville Metro Government, 2015</ref>。

[[1963年]]にはデビッドソン郡の郡役所と市役所を合併し、アメリカで最初に大都市圏行政府を形成した大都市となった。都市圏議会議員は21議席から40議席に増え、小選挙区から35名、全体から5名が選ばれる<ref name="bucy"/>。

[[1970年代]]から目覚ましい成長を続けており、[[アップランドサウス]]の主要都市の中でも最も急速に成長している。好景気が続いた[[1990年代]]には、当時の市長でのちに州知事となる[[W:Phil Bredesen|フィル・ブレデセン]]の都心再開発政策の下で、[[カントリー・ミュージック殿堂博物館]]、ダウンタウンにあるナッシュビル公共図書館、[[ブリヂストン・アリーナ]]、[[LPフィールド]]などのナッシュビルのシンボルというべき建築物の刷新が起こった。

[[ファイル:Downtown_nashville_tn_view_near_plaski_bridge_101405.jpg|thumb|200px|ナッシュビルの街並み]]
かつてナッシュビル・アリーナ、ゲイロード・エンターテイメント・センターおよびソメット・センターと呼ばれていたブリヂストン・アリーナは大型コンサート会場および[[NHL]]または[[NBA]]チームの本拠地として建造され、[[1997年]]にNHLがチーム数を拡張した時に新たに加わった[[ナッシュビル・プレデターズ]]の本拠地となった。2003年以降、2回を残して毎年プレイオフに進出している。かつてアデルフィア・コロシアムと呼ばれていたLPフィールドは、ヒューストン・オイラーズがナッシュビルに移転することに同意した[[1995年]]に建築が始まった。1998年にチームは[[ヴァンダービルト大学]]のスタジアムでデビュー戦を行ない、[[1999年]]夏にLPフィールドは本拠地としてオープンした。チームは[[テネシー・タイタンズ]]と名を変え、[[ミュージック・シティ・ミラクル]]でシーズンの幕を閉じ、[[第34回スーパーボウル]]で[[セントルイス・ラムズ]]と戦い、4日目に敗北が決まった。

現在、カンバーランド川沿いのナッシュビルはアメリカ文化の分岐点ともなっており、アップランドサウスで最も急成長している街である。


== 地理 ==
== 地理 ==
[[ファイル:Nashvilleskyline.jpg|thumb|200px|ナッシュビルのダウンタウン]]
[[ファイル:Nashvilleskyline.jpg|thumb|200px|ナッシュビルのダウンタウン]]
[[ファイル:Downtown_nashville_tn_view_near_plaski_bridge_101405.jpg|thumb|200px|ナッシュビルの街並み]]
[[File:Nashville TN satellite map cropped.jpg|thumb|200px|ナッシュビルの衛星写真]]
ナッシュビルは[[W:Nashville Basin|ナッシュビル盆地]]の北西部に位置し、[[カンバーランド川]]に面している。標高は海抜385フィート(117m)から、最高地点で1,160フィート(350m)の範囲に広がっている。
ナッシュビルは[[W:Nashville Basin|ナッシュビル盆地]]の北西部に位置し、[[カンバーランド川]]に面している。標高は海抜385フィート(117m)から、最高地点で1,160フィート(350m)の範囲に広がっている<ref name=usgs>{{cite web |url=http://egsc.usgs.gov/isb/pubs/booklets/elvadist/elvadist.html |title=Elevations and Distances in the United States |work=USGS.gov |year=2001 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>


[[アメリカ合衆国国勢調査局|アメリカ合衆国統計局]]によると、この都市は総面積1,362.6[[平方メートル|km<sup>2</sup>]](526.1[[平方マイル|mi<sup>2</sup>]])である。このうち1,300.8km<sup>2</sup>(502.3mi<sup>2</sup>)が陸地で61.8km<sup>2</sup>(23.9 mi<sup>2</sup>)が水地域である。総面積の4.53%が水地域となっている。
[[アメリカ合衆国国勢調査局|アメリカ合衆国統計局]]によると、この都市は総面積1,367[[平方メートル|km<sup>2</sup>]](527.9[[平方マイル|mi<sup>2</sup>]])である。このうち1,305km<sup>2</sup>(504.0mi<sup>2</sup>)が陸地で62km<sup>2</sup>(23.9 mi<sup>2</sup>)が水地域である。総面積の4.53%が水地域となっている。


== 気候 ==
== 気候 ==
[[ケッペンの気候区分]]では[[温暖湿潤気候]](Cfa)に属する<ref name="nashflgts">{{cite web |url=http://www.nashvilleflights.com/destinationguide/destinationguide.aspx?guide=Weather |title=Nashville Weather |work=NashvilleFlights.com |accessdate=January 29, 2010}}</ref>。短く緩やかな冬と温暖な夏がある。一般的に冬と春が湿潤で最も乾燥するのが秋である。月ごとの平均気温は1月の37.7 °F (3.2 °C)から7月の79.4 °F (26.3 °C)まで差があり、日中の気温差は18.2 °F (10.1 °C)から23.0°F(12.8 °C)である。冬の降雪量はそれほど多くなく平均降雪量は{{convert|6.3|in|cm|0}}で、、1月と2月、そして時折3月と12月に降雪がある<ref name="NOAA"/>。2000年以降の最高降雪記録は2003年1月16日で一度の暴風雪による7インチ(18cm)で、それ以前も含めると1892年3月17日の17インチ(43cm)が最高である<ref name="noaa-nash-snowst">{{cite web |url=http://www.srh.noaa.gov/ohx/?n=snowstorms |title=Snowstorms Producing at Least 6" at Nashville |work=NOAA.gov |date=November 17, 2009 |accessdate=December 30, 2009}}</ref>。11月、12月、春に降水量が多く、8月から10月はあまり雨が降らない。春と秋は過ごしやすく暖かいが、激しい雷雨が起こる可能性があり、時折竜巻をもたらす。近年の大きな竜巻は1998年4月16日、2006年4月7日、2008年2月5日、2009年4月10日、[[テネシー洪水 (2010年5月)|2010年5月2日]]である。相対湿度はアメリカ南東部の平均的な穏やかな湿度である朝の83%、午後の60%であり<ref>{{cite web |url=http://www.cityrating.com/cityhumidity.asp?City=Nashville |title=Nashville Relative Humidity |work=Cityrating.com |accessdate=August 4, 2008}}</ref>、南東部の平均程度とされている<ref>{{cite book |title=Cities of the United States |publisher=Thomson-Gale |location=Detroit |author=Gale Research |volume=1 |edition=5th |year=2006 |page=511 |isbn=0-7876-7369-2}}</ref>。ここ数十年、都市開発のため[[ヒートアイランド]]現象を引き起こしており、特に涼しい夜に郊外よりも都心の方が最高10°C高い。[[アメリカ合衆国農務省]]による植物耐寒性区分は7aである<ref>[http://planthardiness.ars.usda.gov/PHZMWeb/ USDA Plant Hardiness Zone Map]. Planthardiness.ars.usda.gov. Retrieved on 2013-09-05.</ref>。
[[ケッペンの気候区分]]では[[温暖湿潤気候]](Cfa)に属する。

短く緩やかな冬と温暖な夏がある。一般的に冬と春が湿潤で最も乾燥するのが秋である。春と秋は過ごしやすく暖かいが、激しい雷雨が起こる可能性があり、時折竜巻をもたらす。近年の大きな竜巻は1998年4月16日、2006年4月7日、2008年2月5日、2009年4月10日、2010年5月2日である。


ナッシュビルの長い春と秋は多種多様な草木により[[アレルギー]]を引き起こすことがある<ref>{{cite news |url=http://tennessean.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20070321/FEATURES04/703210425/1082/NEWS07 |title=Nashville's an allergy leader, but it's not alone |work=The Tennessean |first=Joy |last=Buchanan |date=March 21, 2007 |accessdate=March 21, 2007}}{{dead link|date=April 2014}}</ref>。2008年、ナッシュビルは[[W:Asthma and Allergy Foundation of America|アメリカ喘息アレルギー財団]]より、アメリカで最もアレルギーを引き起こしやすい都市18位にランク付けされた<ref name="allergy08">{{cite web |url=http://aafa.org/pdfs/FINAL%20public%20LIST%20Spr2008.pdf |format=PDF |title=Spring Allergy Capitals 2008 |work=AAFA.org |accessdate=April 29, 2008}}</ref>。
ここ数十年、都市開発のため[[ヒートアイランド]]現象を引き起こしており、特に涼しい夜に郊外よりも都心の方が最高10°C高い。また、相対湿度はアメリカ南東部の平均的な穏やかな湿度である朝の83%、午後の60%である。


最低気温は1985年1月21日の−17 °F (−27 °C)、最高気温は2012年6月29日の109 °F (43 °C)である<ref name="records">{{cite web |url=http://www.srh.noaa.gov/ohx/?n=calendar |title=Calendar of Significant Weather Events in Middle Tennessee |work=NOAA.gov |date=August 3, 2009 |accessdate=September 22, 2009}}</ref>。
冬の降雪量はそれほど多くなく、1月と2月、そして時折3月と12月に降雪がある。2000年以降の最高降雪記録は2003年1月16日で一度の暴風雪による7インチ(18cm)で、それ以前も含めると1892年3月17日の17インチ(43cm)が最高である。
{{Weather box
{{Weather box
|location = ナッシュビル([[ナッシュビル国際空港]])
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219行目: 254行目:
|source 1=NOAA(extremes 1873−present)<ref name="NOAA">{{cite web |url=http://www.ncdc.noaa.gov/oa/climate/online/ccd/pctpos.txt |title=Average Percent Sunshine through 2009 |work=NOAA.gov |publisher=National Climatic Data Center |accessdate=November 14, 2012}}</ref>Hong Kong Observatory (sun only, 1961−1990)<ref name="HKO">{{cite web |url=http://www.hko.gov.hk/wxinfo/climat/world/eng/n_america/us/nashville_e.htm |title=Climatological Information for Nashville, United States |work=Hong Kong Observatory |accessdate=May 13, 2010}}</ref> Weather.com<ref name="TWC">{{cite web |url=http://www.weather.com/outlook/health/fitness/wxclimatology/monthly/USTN0357 |title=Monthly Averages for Nashville, TN |work=Weather.com |accessdate=September 26, 2010}}</ref>
|source 1=NOAA(extremes 1873−present)<ref name="NOAA">{{cite web |url=http://www.ncdc.noaa.gov/oa/climate/online/ccd/pctpos.txt |title=Average Percent Sunshine through 2009 |work=NOAA.gov |publisher=National Climatic Data Center |accessdate=November 14, 2012}}</ref>Hong Kong Observatory (sun only, 1961−1990)<ref name="HKO">{{cite web |url=http://www.hko.gov.hk/wxinfo/climat/world/eng/n_america/us/nashville_e.htm |title=Climatological Information for Nashville, United States |work=Hong Kong Observatory |accessdate=May 13, 2010}}</ref> Weather.com<ref name="TWC">{{cite web |url=http://www.weather.com/outlook/health/fitness/wxclimatology/monthly/USTN0357 |title=Monthly Averages for Nashville, TN |work=Weather.com |accessdate=September 26, 2010}}</ref>
|date=November 2012}}
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== 景観 ==
[[File:Nashville Downtown.JPG|thumb|ナッシュビルのダウンタウン]]
{{See also|ナッシュビルの高層ビル一覧}}
ナッシュビルのダウンタウンにはエンタテイメント、レストラン、文化、建築を楽しめる様々な施設がある。ブロードウエイと2番通りにはエンタテイメント施設、ナイトクラブ、多様なレストランなどがある。ブロードウエイ北にはビジネスの中心地、レジスレイティヴ・プラザ、キャピトル・ヒル、[[バイセンテニアル・モール州立公園]]がある。町中に文化、建築を楽しめる施設がある。

ダウンタウン近くには[[州間高速道路40号線]]、65号線、24号線が通り、近隣への運転が可能である。

ナッシュビルの最初の高層ビル[[ライフ&カジュアルティ・タワー]]が1957年に完成し、その後ダウンタウンにさらに高層ビルが建設されるようになった。通称「バットマン・ビル」として知られる[[AT&T ビル (ナッシュビル)|AT&Tビル]]が1994年に完成すると、2000年代中期までダウンタウンでは続々と建設が行なわれた。現在ナッシュビル内外に多くの新たな大型アパートが建設または計画されている。近年では[[ピナクル・アット・シンフォニー・プレイス|ピナクル]]が2010年に完成し<ref>{{cite news |title=Gallery: Grand opening for Pinnacle tower |work=Nashville Business Journal |date=February 11, 2010 |url=http://nashville.bizjournals.com/nashville/stories/2010/02/08/daily23.html |accessdate=February 17, 2010}}</ref>、2017年には[[ブリヂストン]]・アメリカ本社がダウンタウンの[[スカマホン・シンフォニー・センター]]向かい、カントリー殿堂博物館隣に完成予定である<ref>http://www.bizjournals.com/nashville/blog/real-estate/2014/11/bridgestones-new-downtown-hq-high-rise-to-create.html</ref>。

多くの公共施設が計画、建設、完成している。電車の[[ミュージック・シティ・スター]]の試験場であった場所に、近年、新たな市営バスのハブがダウンタウンに完成した。パブリック・スクエアなどのいくつかの公立公園が建設されており、リバーフロント・パークは拡大が計画されている。120万平方フィート(11万m2)の土地に、展示面積37万平方フィート(34,000,2)のコンヴェンション・センターの[[ミュージック・シティ・センター]]が2013年5月に開業した。


== 人口動勢 ==
== 人口動勢 ==
{{US Census population
[[2000年]]現在の[[国勢調査]][[w:Geographic_references#2|<sup>GR2</sup>]]で、この都市は人口569,891人、237,405世帯および138,169家族が暮らしている。人口密度は194.5/km&sup2;(503.7/mi&sup2;)である。194.5/km&sup2;(503.7/mi&sup2;)の平均的な密度に252,977軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は[[白人]]66.99%、[[アフリカ系アメリカ人]]25.92%、[[インディアン|先住民]]0.29%、アジア2.33%、太平洋諸島系0.07%、その他の人種2.42%および混血1.97%である。人口の4.58%は[[ヒスパニック]]またはラテン系である。
|1780= 242
|1810= 1100
|1820= 3410
|1830= 5566
|1840= 6929
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|estyear= 2013
|estref=<ref name="consolidated"/>
|footnote=Sources:<ref name="consolidated" /><ref>{{cite web |url=https://www.census.gov/population/www/censusdata/cencounts/files/tn190090.txt |title=Population of Counties by Decennial Census: 1900 to 1990 |accessdate=August 18, 2014}}</ref><ref>{{cite web |url=http://www.census.gov/population/www/documentation/twps0027.html |title=Population of the 100 Largest Cities and Other Urban Places In The U.S.: 1790 to 1990 |work=Census.gov |first=Campbell |last=Gibson |date=June 1998 |accessdate=August 3, 2011}}</ref><ref>{{cite web |url=http://www.census.gov/population/www/cen2000/briefs/phc-t5/tables/tab02.txt |title=Ranking Tables for Incorporated Places of 100,000 or More: 1990 and 2000 |work=Census.gov |date=April 2, 2001 |archiveurl=http://replay.web.archive.org/20081108112254/http://www.census.gov/population/www/cen2000/briefs/phc-t5/tables/tab02.txt |archivedate=November 8, 2008|accessdate=November 8, 2008}}</ref>
<br />Notes:<ref>The significant increase between 1960 and 1970 is due to the merging of Nashville and Davidson County in 1963.</ref>
}}


{| class="wikitable sortable collapsible" style="font-size: 90%;"
この都市内の住民は22.2%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が11.6%、25歳以上44歳以下が34.0%、45歳以上64歳以下が21.1%および65歳以上が11.1%にわたっている。中央値年齢は34歳である。女性100人ごとに対して男性は93.8人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は90.8人である。
|-
!人種構成 !! 2010<ref>{{cite web |url=http://quickfacts.census.gov/qfd/states/47/4752006.html |title=Nashville-Davidson (balance), Tennessee |work=State & County QuickFacts |publisher=U.S. Census Bureau|accessdate=2010.12.31}}</ref>!! 1990<ref name="census1"/> !! 1970<ref name="census1"/>
|-
| 白人 || 60.5% || 73.8% || 80.1%
|-
| —ヒスパニック以外 || 56.3% || 73.2% || 79.5%<ref name="fifteen">From 15% sample</ref>
|-
| アフリカ系アメリカ人 || 28.4% || 24.3% || 19.6%
|-
| ヒスパニックまたはラテン || 10.0% || 0.9% || 0.6%<ref name="fifteen"/>
|-
| アジア || 3.1% || 1.4% || 0.1%
|}
この項のデータは[[ベル・ミード (テネシー州)|ベル・ミード]]、[[ベリー・ヒル (テネシー州)|ベリー・ヒル]]などの独立行政都市を含むデータである。


[[2009年]]現在、この都市は人口628,434人が暮らしている。人口密度は464.9/km&sup2;(1,204.2 /mi&sup2;)である<ref>{{cite web |url=http://factfinder.census.gov/servlet/ADPTable?-qr_name=ACS_2009_3YR_G00_DP3YR5&-geo_id=05000US47037 |title=Davidson County, Tennessee: ACS Demographic and Housing Estimates: 2007–2009 |work=Census.gov |year=2009 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>。216.4/km&sup2;(560.4/mi&sup2;)の平均的な密度に282,452軒の住宅が建っている。
この都市の世帯ごとの平均的な収入は39,797米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は49,317米ドルである。男性は33,844米ドルに対して女性は27,770米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入([[w:per capita income|per capita income]])は23,069米ドルである。人口の13.0%および家族の10.0%は[[貧困線]]以下である。全人口のうち18歳未満の19.1%および65歳以上の10.5%は貧困線以下の生活を送っている。民間労働力の4.6%は失業者である。


2010年の[[国勢調査]][[w:Geographic_references#2|<sup>GR2</sup>]]で、この都市の人種的な構成は[[白人]]60.5%(ヒスパニック系以外の白人56.3%)、[[アフリカ系アメリカ人]]28.4%、[[インディアン|先住民]]0.3%、アジア3.1%、太平洋諸島系0.1%、混血2.5%である。人口の10.0%は[[ヒスパニック]]またはラテン系である<ref>[http://quickfacts.census.gov/qfd/states/47/4752006.html Nashville-Davidson (balance) QuickFacts from the US Census Bureau]. Quickfacts.census.gov. Retrieved on 2013-09-05.</ref>。1970年、ヒスパニック系以外の白人は79.5%であった<ref name="census1">{{cite web |title=Tennessee - Race and Hispanic Origin for Selected Cities and Other Places: Earliest Census to 1990 |publisher=U.S. Census Bureau |url=http://www.census.gov/population/www/documentation/twps0076/twps0076.html |accessdate=April 16, 2012}}</ref>
== スポーツ ==
[[File:Nashville Population Density 2000.png|245px|left|thumb|2000年国勢調査による人口密度]]
[[NFL]]の[[テネシー・タイタンズ]]、[[NHL]]の[[ナッシュビル・プレデターズ]]、[[メジャーリーグベースボール|MLB]]の[[ナッシュビル・サウンズ]]([[マイナーリーグ]])の本拠地である。
254,651世帯および141,469家族(世帯の55.6%)が暮らしている。家族と暮らしている者のうち、37.2%が結婚および同居している夫婦、14.1%が夫のいない女性世帯主、4.2%が妻のいない男性世帯主である。全世帯のうち27.9%が18歳以下の子供がおり、18.8%が1人以上の65歳以上の者と同居している。世帯の44.4%は家族との同居ではなく、36.2%が独居で8.2%が65歳以上の独居である。平均世帯人数は2.38人で、平均家族人数は3.16人である<ref>{{cite web |url=http://factfinder.census.gov/servlet/ADPTable?-geo_id=05000US47037&-qr_name=ACS_2009_3YR_G00_DP3YR2 |title=Davidson County, Tennessee: Selected Social Characteristics in the United States: 2007–2009 |work=Census.gov |year=2009 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>。

この都市内の住民は22%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が10%、25歳以上44歳以下が33%、45歳以上64歳以下が24%および65歳以上が11%にわたっている。中央値年齢は34.2歳である。女性100人ごとに対して男性は94.1人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は91.7人である<ref>{{cite web |url=http://factfinder.census.gov/servlet/NPTable?-geo_id=05000US47037&-qr_name=ACS_2009_3YR_G00_NP01 |title=Davidson County, Tennessee: Population and Housing Narrative Profile: 2007–2009 |work=Census.gov |year=2009 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>。

この都市の世帯ごとの平均的な収入は46,141米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は56,377米ドルである。男性は41,017米ドルに対して女性は36,292米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入([[w:per capita income|per capita income]])は27,372米ドルである。人口の18.2%および家族の13.9%は[[貧困線]]以下である。全人口のうち18歳未満の29.5%および65歳以上の9.9%は貧困線以下の生活を送っている<ref>{{cite web |url=http://factfinder2.census.gov/bkmk/table/1.0/en/ACS/11_5YR/DP03/1600000US4752006 |title=Nashville-Davidson County metropolitan government: Selected Economic Characteristics: 2007–2011 |work=Census.gov |year=2011 |accessdate=November 13, 2013}}</ref>。25歳以上の住民の33.4%が学士以上の学位を持っている<ref name="consolidated"/>。

物価の安さや求人率の高さから、ナッシュビルは移民に人気となっている<ref name="refugees">{{cite news |url=http://www.nytimes.com/2003/07/20/national/20REFU.html?ei=5007&en=913fc8336985e647&ex=1374033600 |title=U.S. a Place of Miracles for Somali Refugees |work=The New York Times |first=Rachel L |last=Swarns |date=July 20, 2003 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>。1990年からの10年間で移民人口は12,662人から39,596人へ3倍以上になった。最も多い人種は[[メキシコ]]人、[[クルド人]]<ref>{{cite news |url=http://www.wsmv.com/news/18664025/detail.html |title=Nashville Refugee Population Grows |work=WSMV.com |date=February 7, 2009}}{{dead link|date=November 2014}}</ref>、[[ベトナム人]]、[[ラオス人]]、[[アラブ人]]、[[ソマリ族]]である。また[[アンティオーク (テネシー州)|アンティオーク]]には小さいながらも[[アフガニスタン]]や[[パキスタン]]からの[[パシュトゥーン人]]のコミュニティがある<ref>{{cite web |url=http://www.nashville.gov/humanrelations/docs/immigrant_community_assessment_nashville.pdf |title=Final Report of the Immigrant Community Assessment |work=Nashville.gov |first1=Daniel B. |last1=Cornfield |first2=Angela |last2=Arzubiaga |first3=Rhonda |last3=BeLue |first4=Susan L. |last4=Brooks |first5=Tony N. |last5=Brown |first6=Oscar |last6=Miller |first7=Douglas D. |last7=Perkins |first8=Peggy A. |last8=Thoits |first9=Lynn S. |last9=Walker |display-authors=5 |date=August 15, 2003 |accessdate=August 15, 2003 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20100531192900/http://www.nashville.gov/humanrelations/docs/immigrant_community_assessment_nashville.pdf |archivedate=May 31, 2010}}</ref>。ナッシュビルには約11,000人のクルド人が住んでおり、アメリカ最大のクルド人コミュニティとなっている<ref name="kurdish1">{{cite news |url=http://www.usatoday.com/news/nation/2006-06-15-south-big-fish_x.htm |title=Who's the biggest fish in the South? |work=USA Today |first=Larry |last=Copeland |date=June 15, 2006 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>。2009年、約6万人の[[ブータン]]難民がアメリカにやってきて、一部がナッシュビルへの定住を希望した<ref>{{cite news |url=http://www.tennessean.com/article/20090101/NEWS01/901010349/1001/RSS6001 |title=Newest refugees hail from Bhutan |work=The Tennessean |first=Chris |last=Echegaray |date=January 1, 2009}}</ref>。2005年、[[イラク]]の選挙の際、ナッシュビルは数少ない海外選挙の地の1つとなった<ref name="kurdish2">{{cite news |url=http://www.tennessean.com/government/archives/05/01/63956949.shtml?Element_ID=63956949 |title=Local Iraqis ready to vote but worried about process |work=The Tennessean |first=Leon |last=Alligood |date=January 11, 2005 |archiveurl=http://www.aina.org/news/20050111105713.jsp |archivedate=January 11, 2005}}</ref>。ナッシュビルの[[ユダヤ系アメリカ人]]の歴史は150年前までさかのぼり、2002年には7,800人となった<ref>{{cite web |url=http://www.jewishdatabank.org/Studies/downloadFile.cfm?FileID=2359 |title=Census, Demographic, and Needs Assessment Study |work=www.jewishdatabank.org |publisher=Yacoubian Research|accessdate=January 11, 2005}}</ref>。

=== 都市圏 ===
{{Main|ナッシュビル都市圏}}
2013年現在、ナッシュビル都市圏は13郡1,757,912人のテネシー州最大の[[都市圏]]となっている<ref name="nash-metroarea"/>。ナッシュビルの大都市統計地域は中部テネシー41郡のうち13郡、[[キャノン郡 (テネシー州)|キャノン郡]]、[[チーザム郡 (テネシー州)|チータム郡]]、デイヴィッドソン郡、[[ディクソン郡 (テネシー州)|ディクソン郡]]、[[ヒックマン郡 (テネシー州)|ヒックマン郡]]、[[メイコン郡 (テネシー州)|メイコン郡]]、[[ロバートソン郡 (テネシー州)|ロバートソン郡]]、[[ラザフォード郡 (テネシー州)|ラザフォード郡]]、[[スミス郡 (テネシー州)|スミス郡]]、[[サムナー郡 (テネシー州)|サムナー郡]]、[[トラウスデール郡 (テネシー州)|トラウスデール郡]]、[[ウィリアムソン郡 (テネシー州)|ウィリアムソン郡]]、[[ウィルソン郡 (テネシー州)|ウィルソン郡]]を包括している<ref>{{cite web |url=http://www.census.gov/population/estimates/metro-city/List4.txt |title=Metropolitan Statistical Areas and Components, November 2004, With Codes |work=Census.gov |date=March 2005 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>。2013年のナッシュビル・デイヴィッドソン郡・マーフリーズボロ・コロンビア広域都市圏の人口は1,876,933人である<ref name="nash-csa"/>。
[[File:Davidson Co Tennessee Road Sign.jpg|thumb|right|150px|市の境に設置されている標識には「ミュージック・シティ」「グランド・オール・オープリーの本拠地」と表示されている]]
== 経済 ==
{{See also|ナッシュビルに本社のある企業一覧}}
「カントリー・ミュージックの本拠地」として、ナッシュビルはレコーディングやプロデュースの主要地となっている。大手レコード会社4社同様、多くのインディペンデント・レーベルがナッシュビル、主に[[ミュージック・ロウ]]に事務所を構えている<ref>{{cite web |url=http://www.clubnashville.com/labels.htm |title=Country Music Labels |work=ClubNashville.com |archiveurl=http://web.archive.org/web/20070808102905/http://www.clubnashville.com/labels.htm |archivedate=August 8, 2007|accessdate=August 8, 2007}}</ref>。1984年から[[ギブソン (楽器メーカー)|ギブソン]]の本社がある。1960年代より、[[ニューヨーク]]に続き全米で2番目の音楽産業の街となっている<ref>{{cite news |url=http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,711961,00.html |title=Hoedown on a Harpsichord |work=Time |date=November 14, 1960 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>2006年現在、ナッシュビルの音楽産業は地域から19,000人を雇用し、年間64億ドルの経済効果を生み出している<ref>{{cite news |url=http://www.mi2n.com/press.php3?ej=md&press_nb=86392 |title=Nashville's Music Industry Worth $6.38 Billion |work=MI2N.com |date=January 11, 2006 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>。

ナッシュビルは音楽産業や観光地として知られているが、最大の産業は医療である。ナッシュビルには世界最大の民間病院経営者の[[ホスピタル・コーポレーション・オブ・アメリカ]](HCA)など300以上の医療会社がある<ref>{{cite news |url=http://businessclimate.com/nashville-tn-area-economic-development/nashvilles-health-care-industry-has-great-prognosis |title=Nashville's Health-Care Industry has Great Prognosis |work=Businessclimate.com |first=Melanie |last=Hill |date=September 12, 2011 |archiveurl=http://www.webcitation.org/6ExSqe0yb |archivedate=March 8, 2013 |deadurl=no}}</ref><ref>{{cite news |url=http://jobs.aol.com/articles/2010/12/17/hospital-corporation-of-america-has-4-000-job-openings/ |title=Hospital Corporation of America (HCA) has 4,000 Job Openings |work=AOL Jobs |first=Jane |last=Genova |date=December 17, 2010 |archiveurl=http://archive.is/l23xo |archivedate=March 8, 2013 |deadurl=no}}</ref>。2012年現在、地域で20万人を雇用し、年間300億ドルを生み出している<ref>{{cite news |url=http://businessclimate.com/nashville-tn-area-economic-development/nashvilles-premier-medical-services-keep-health-care-industry |title=Nashville's Premier Medical Services Keep Health-Care Industry Booming |work=Businessclimate.com |first=Tiffany L. |last=Williams |date=April 12, 2012 |archiveurl=http://www.webcitation.org/6ExSqoL4D |archivedate=March 8, 2013 |deadurl=no}}</ref>。

中部テネシーにおいて自動車産業の重要性が高まっている。2006年に[[日産自動車]]の本社が[[カリフォルニア州]][[ガーデナ (カリフォルニア州)|ガーデナ]]からナッシュビル南西の[[フランクリン (テネシー州)|フランクリン]]に移転した。また日産は北米最大の工場を[[スマーナ (テネシー州)|スマーナ]]に所有している。1992年よりブリヂストンの本社がナッシュビルにあり、2017年にはダウンタウンへの社屋移転と業務拡大が行なわれることとなった。日産やブリヂストンなどの発展に伴い、ナッシュビル近辺に日系企業が増えたことから、[[ルイジアナ州]][[ニューオリンズ]]から日本総[[領事館]]がナッシュビルの[[パルマー・プラザ]]に移転した。

ナッシュビルの他の主な産業は、保険、金融、出版(主に地域的な出版)などがある。またナッシュビルにはユナイテッド・メソディスト教会、[[南部バプテスト連盟]]、ナショナル・バプティスト・コンヴェンション・USA、[[福音バプテスト宣教団]]などのプロテスタント系宗派の本部がある。

1912年にナッシュビルで創業した[[グー・グー・クラスター]]など、人気のある南部の菓子で知られている<ref>[http://www.googoo.com/ Goo Goo Cluster - A Real Milk Chocolate Original Southern Treat!]. Googoo.com (2013-08-13). Retrieved on 2013-09-05.</ref>。

『[[フォーチュン500]]』に掲載されたナッシュビルの企業は、[[デル]]<ref>{{cite press release |url=http://www.dell.com/content/topics/global.aspx/corp/pressoffice/en/2006/2006_06_02_nv_000?c=us&cs=19&l=en&s=dhs |title=Dell to Expand Nashville Operations; Increase Area Workforce By Up to 1,000 Employees |publisher=Dell.com |date=June 2, 2006 |accessdate=December 16, 2008}}</ref>、HCA、[[ダラー・ジェネラル]]である。

2013年、『[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]』誌はビジネスやキャリアに良い場所としてナッシュビルを第5位にランク付けした<ref>{{cite web |url=http://www.forbes.com/best-places-for-business/ |title=Best Places For Business and Careers |work=Forbes |first=Kurt |last=Badenhausen |date=August 7, 2013 |accessdate=January 13, 2014 |archiveurl=http://archive.is/iv63j |archivedate=January 14, 2014}}</ref>。

=== 雇用数 ===
2010年のファイナンシャル・リポートによる従業員数を以下に示す:<ref>{{cite web |url=http://www.nashville.gov/finance/docs/operations/cafr2010/H33.pdf |title=Principal Employers: Current Year and Nine Years Ago |work=Nashville.gov |year=2010 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>

{| class="wikitable"
|-
! #
! 雇用主
! 従業員数
|-
|1
| [[ヴァンダービルト大学]]および大学病院
|20,968
|-
|2
|ナッシュビル・デイヴィッドソン郡政府および公立学校
|20,162
|-
|3
|テネシー州政府
|20,000
|-
|4
|連邦政府
|11,496
|-
|5
|セント・トーマス病院
|6,500
|-
|6
|[[日産自動車]]
|5,850
|-
|7
|HCA
|5,447
|-
|rowspan=2|8
|[[ウォルマート]]
|4,500
|-
|[[ゲイロード・エンタテイメント]]
|4,500
|-
|9
|[[クラッカー・バレル]]
|4,189
|-
|10
|[[デル]]
|3,200
|}

== 文化 ==
20世紀初頭、[[ヴァンダービルト大学]]は[[ジョン・クロウ・ランサム]]、[[アレン・テイト]]、[[ロバート・ペン・ウォーレン]]などが所属した文筆グループであるフュジティヴズ、アグラリアンズで知られていた。

カントリー関連以外での人気のある観光地は植民地時代の住居を再現した[[ナッシュボロ砦]]、南北戦争の戦場である[[フォート・ネグリー]]、[[テネシー州立博物館]]、[[アテネ]]の[[パルテノン神殿]]の等身大レプリカの[[パルテノン神殿 (ナッシュビル)|パルテノン神殿]]などである。また[[テネシー州会議事堂]]は現在も稼働している全米最古の会議事堂の1つである。[[アンドリュー・ジャクソン]]の邸宅[[ザ・ハーミテージ (ナッシュビル)|ハーミテージ]]は一般公開されている大統領の邸宅で最古のものの1つである。

=== 飲食 ===
ナッシュビルは音楽で最もよく知られているが、名物料理でも有名である。最も人気のある名物料理には[[ホットチキン]]、ホットフィッシュ、[[バーベキュー]]、メインと3種のサイド・メニューの[[ミート・アンド・スリー]]がある。ナッシュビルの美食文化は『トラベル+レジャー』誌で第13位にランク付けされた<ref>{{cite journal |url=http://www.travelandleisure.com/articles/americas-snobbiest-cities/14 |title=America's Snobbiest Cities |first=Katrina |last=Brown Hunt |journal=[[::en:Travel + Leisure|Travel + Leisure]] |date=July 2012 |accessdate=June 29, 2013}}</ref>。

=== エンタテイメントおよびパフォーミング・アーツ ===
[[File:Rymanauditorium1.jpg|left|thumb|200px|「カントリー・ミュージックの母教会」ライマン公会堂]]
ナッシュビルは様々なジャンルの音楽やエンタテイメントにあふれている。[[テネシー・パフォーミング・アーツ・センター]]はパフォーミング・アーツの主要な公演地であり、テネシー・レパートリー・シアター、ナッシュビル・オペラ、ナッシュビル・バレエの本拠地となっているほか、[[ブロードウェイ・シアター|ブロードウエイ]]・[[ミュージカル]]の全米ツアーが上演される。2006年9月、[[ナッシュヴィル交響楽団]]の本拠地として[[スカマホン・シンフォニー・センター]]が開業した。

「ナッシュビル」という言葉自体がカントリー・ミュージック業界を表すように、[[カントリー・ミュージック殿堂博物館]]、[[ベルコート・シアター]]、[[ライマン公会堂]]など[[カントリー・ミュージック]]関連施設が観光客に人気である。1974年にダウンタウンから{{convert|9|mi}}東に移転するまでライマン公会堂から『[[グランド・オール・オープリー]]』が生中継されていた。現在『グランド・オール・オープリー』は[[オープリー・ミルズ]]隣のグランド・オール・オープリー・ハウスで週に何回か生中継されているが、毎年冬にはライマン公会堂から生中継される。

ダウンタウンには多くのライヴ・ハウスや[[ホンキートンク]]のバーがあり、このロウワー・ブロードウエイ、2番通り、[[プリンターズ・アレイ]]は「ディストリクト」と呼ばれる<ref name="Romine2006-117">{{cite book |title=Frommer's Nashville & Memphis |publisher=[[::en:John Wiley & Sons|Wiley]] |location=Hoboken |first=Linda |last=Romine |year=2006 |edition=7th |pages=117–120 |isbn=0-471-77614-9}}</ref><ref>{{cite book |title=Insiders' Guide to Nashville |publisher=Globe Pequot |location=Guilford |first1=Cindy Stooksbury |last1=Guier |first2=Jackie Sheckler |last2=Finch |year=2007 |edition=6th |pages=118–129 |isbn=0-7627-4186-4}}</ref>。

毎年[[CMAミュージック・フェスティバル]](旧ファン・フェア)が行なわれ、何千ものカントリー・ファンがナッシュビルを訪れる。毎年9月には[[テネシー・ステート・フェア]]が行なわれる。

1960年代から1980年代、[[ナッシュビル・ネットワーク]](現[[RFD-TV]])から『''[[::en:Hee Haw|Hee Haw]]'' 』、『''[[::en:Pop! Goes the Country|Pop! Goes the Country]]'' 』などカントリー関連のテレビ番組が全米放送されていた。現在もケーブルテレビの[[カントリー・ミュージック・テレビジョン]]、[[グレート・アメリカン・カントリー]]が全米に放送されている。1972年から1997年、遊園地[[オープリーランドUSA]]が操業されていたが、閉園後撤去されて巨大ショッピング・モールの[[オープリー・ミルズ]]となった。

[[コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック]]業界も近隣の[[ウィリアムソン郡 (テネシー州)|ウィリアムソン郡]]の影響を受けつつナッシュビルのミュージック・ロウを基盤としている。このジャンルのレコード会社には[[EMIクリスチャン・ミュージック・グループ]]、プロヴィデント・レーベル・グループ、ワード・レコードなどがある。

ミュージック・ロウの16番通りおよび17番通りにはコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック以外にも多くの[[ゴスペル (音楽)|ゴスペル]]関連会社がある。

[[File:Kirk Whelan.jpg|right|thumb|200px|2007年、リバーフロントの観客席で演奏する[[カーク・ウェイラム]]]]

[[ジャズ]]の街としては知られていないが、デイヴ・コンヴァース率いるナッシュビル・ジャズ・マシンやその後のジム・ウイリアムソン率いるナッシュビル・ジャズ・オーケストラ、ビリー・アデア率いるエスタブリッシュメントなど多くの素晴らしいジャズ・バンドが存在している。1929年から1945年、[[ザ・ハーミテージ・ホテル]]のオーク・バー・アンド・グリル・ルームでフランシス・クレイグ・オーケストラが客を楽しませた。クレイグのオーケストラはローカル・ラジオのWSM-AMのみならず、[[NBC]]ラジオに12年間出演し続けた。1930年代後期、彼はヒューム・フォグ高等学校とヴァンダービルト大学を卒業した地元出身の新人[[ダイナ・ショア]]を紹介した。

マーフリーズボロ近くのラジオ局WMOT-FMはかつてジャズ専門局であったが、現在週末のみジャズを専門に流しており、近年のナッシュビルでのジャズ復興を助け、非営利団体ナッシュビル・ジャズ・ワークショップは北部のジャーマンタウンにある改装した建物内でコンサートや講座を行なっている。[[フィスク大学]]もジャズ専門局WFSKを所有している。

舞台公演も盛んで、複数のプロ劇団やローカル・シアターが活動している。ナッシュビル・チルドレンズ・シアター、テネシー・レパートリー・シアター、ナッシュビル・シェイクスピア・フェスティバル、ダンス・シアター・オブ・テネシー、テネシー・ウーメンズ・シアター・プロジェクトなどが主なプロのカンパニーである。ローカル・シアターのサークル・プレイヤーズは60年以上活動を続けている。

=== 観光 ===
音楽の町(Music City)とニックネームが付いている通り、アメリカの[[カントリー・ミュージック|カントリー&ウェスタン・ミュージック]]の本拠地である。多くの観光客が世界最長寿ライヴ番組『[[グランド・オール・オープリー]]』のライヴを観に行く。カントリー・ミュージックのファンに人気の[[カントリー・ミュージック殿堂博物館]]も目玉の1つである。[[ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンション・センター]]やショッピングモールの[[オープリー・ミルズ]]、[[ジェネラル・ジャクソン (遊覧船)|ジェネラル・ジャクソン]]・[[ショウボート]]乗り場は全てミュージック・ヴァレイにある。

[[南北戦争]]史もナッシュビルの観光に重要な出来事の1つである。[[ベル・ミード・プランテーション]]、[[カーントン]]、[[ベルモント・マンション (ナッシュビル)|ベルモント・マンション]]など[[ナッシュビルの戦い]]や近郊の[[第二次フランクリンの戦い]]、[[ストーンズリバーの戦い]]のゆかりの地が随所にある<ref name="Davidson2005">{{cite journal |url=http://www.americanheritage.com/articles/magazine/ah/2005/6/2005_6_31.shtml |title=Singing City |journal=[[::en:American Heritage (magazine)|American Heritage]] |first=Carla |last=Davidson |volume=56 |issue=6 |date=November–December 2005}}</ref>。

また[[フリスト・センター・フォー・ヴィジュアル・アーツ]]、[[チークウッド・ボタニカル・ガーデン・アンド・ミュージアム・オブ・アート]]、[[テネシー州立博物館]]、[[ジョニー・キャッシュ]]博物館、[[フィスク大学]]のヴァン・ヴェクトゥン・アンド・アーロン・ダグラス・ギャラリー、[[ヴァンダービルト大学]]のファイン・アート・ギャラリーやサラット・ギャラリー、等身大レプリカ[[パルテノン神殿 (ナッシュビル)|パルテノン神殿]]など、美術館や博物館も豊富である。


== 観光 ==
音楽の町(Music City)とニックネームが付いている通り、アメリカの[[カントリー・ミュージック|カントリー&ウェスタン・ミュージック]]の本拠地である。
* ザ・ディストリクト - ナッシュビル中心地で古い町並みが残る地域。
* ザ・ディストリクト - ナッシュビル中心地で古い町並みが残る地域。
* ブロードウェイ - カントリー&ウェスタンのライブハウス、バーが建ち並ぶ通り。
* ブロードウェイ - カントリー&ウェスタンのライブハウス、バーが建ち並ぶ通り。
* カントリー・ミュージック・ホール・オブ・フェーム(Country Music Hall of Fame) - カントリーミュージックの殿堂博物館。
* カントリー・ミュージック・ホール・オブ・フェーム(Country Music Hall of Fame) - カントリーミュージックの殿堂博物館。
* [[グランド・オール・オプリ]](The Grand Ole Opry) - カントリーミュージックの老舗番組で、その公開収録会場。現在は郊外にホテルおよびコンベンションセンターとして開業。野外音楽イベントもよく行われる。
* [[グランド・オール・オプリ]](The Grand Ole Opry) - カントリーミュージックの老舗番組で、その公開収録会場。現在は郊外にホテルおよびコンベンションセンターとして開業。野外音楽イベントもよく行われる。
* [[AT&T ビル (ナッシュビル)|AT&Tビル]](AT&T Building) - [[バットマン]]ビルとも呼ばれる特異な形状のビルであり、テネシー州全体でも最も高いビル。
* [[AT&T ビル (ナッシュビル)|AT&Tビル]](AT&T Building) - [[バットマン]]ビルとも呼ばれる特異な形状のビルであり、テネシー州全体でも最も高いビル。
242行目: 447行目:
* [[ミュージック・シティ・センター]] - ブロードウェイ南側にあるコンベンション・センター。
* [[ミュージック・シティ・センター]] - ブロードウェイ南側にあるコンベンション・センター。
* [[ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンション・センター]]
* [[ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンション・センター]]

==== 毎年行われるイベント ====
{| class="wikitable" style="width:100%;"
|-
! style="background:LightSteelBlue; color:black;"|イベント名
! style="background:LightSteelBlue; color:black;"|時期および場所
|-
|[[ナッシュビル・フィルム・フェスティバル]]
|4月、何百ものインディペンデント映画が上映される。アメリカ南部最大の映画祭の1つである。
|-
|ナッシュビル・ファッション・ウィーク
|主に3月または4月、地元内外のデザイナーに焦点をあて、市内各地でファッション・ショーを行なう。<ref>{{cite web |url=http://nashvillefashionweek.com/ |title=Nashville Fashion Week |publisher=nashvillefasionweek.com |accessdate=June 13, 2013}}</ref>
|-
|[[カントリー・ミュージック・マラソン]]
|4月、マラソンおよびハーフ・マラソンが開催され、世界中から参加者が集まる。2012年の参加者は約3万人であった。
|-
|[[イロコイ・スティープルチェイス]]
|5月、[[パーシー・ワーナー・パーク]]にて[[競馬]]の[[障害競走]]が行なわれる。
|-
|[[CMAミュージック・フェスティバル]]
|6月の4日間に亘るイベントでカントリー・ミュージックのスターたちが集まり、コンサートだけでなくサイン会や交流会のほか様々なイベントが行われる。
|-
|[[ナッシュビル・プライド]]
|6月、パブリック・スクエア・パークにて中部テネシーの[[LGBT]]の啓発イベントが行われる。
|-
|レット・フリーダム・シング!
|7月4日の[[独立記念日 (アメリカ合衆国)|独立記念日]]、リバーフロント・パークにて祭、ライヴ、[[花火]]が行なわれる。
|-
|トマト・アート・フェスティバル
|8月、イースト・ナッシュビルにてトマト関連のアートのイベントが行われる。
|-
|アフリカン・ストリート・フェスティバル
|9月、[[テネシー州立大学]]のキャンパスで行われる。
|-
|[[ライヴ・オン・ザ・グリーン・ミュージック・フェスティバル]]
|8月と9月、ローカル・ラジオ局[[ライトニング100]]主催でパブリック・スクエア・パークにて無料コンサートが行われる。
|-
|[[テネシー・ステート・フェア]]
|9月の9日間、ステート・フェアグラウンドにて祭、遊園地、[[ロデオ]]、トラクター引き大会などのステート・フェアが行なわれる。
|-
|セレブレート・ナッシュビル・カルチュラル・フェスティバル
|10月、[[センテニアル・パーク (ナッシュビル)|センテニアル・パーク]]にて、音楽、舞台、飲食物、売店などがある中部テネシー最大の入場無料の国際文化イベント。日本のブースでは浴衣の試着、折り紙、書道、伝統玩具展示などが行なわれる。
|-
|ナッシュビル・オクトーバーフェスト
|10月、ジャーマンタウンにてドイツのビールや飲食物の売店のある入場無料イベントが行われる。
|-
|サザン・フェスティバル・オブ・ブックス
|10月、朗読、パネル展示、作者サイン会、書籍販売会などのイベントが行われる。
|-
|[[CMAアワード]]
|11月、[[ブリヂストン・アリーナ]]にてカントリー・ミュージック最大の授賞式が行われ、全米にテレビ中継される。
|-
|ヴェテランズ・デイ・パレード
|11月11日11時11分11秒から、ブロードウエイにて1951年からパレードが行われている。[[第101空挺師団 (アメリカ軍)|第101空挺師団]]([[ヘリボーン]])、テネシー[[州兵]]、昨今の退役軍人、軍用航空機上空飛行、タンク、バイク、緊急救援車、マーチング・バンドに焦点をあてている<ref>{{cite web |url=http://nashvillesveteransdayparade.com/ |title=Nashville's Veterans Day Parade – HOME |publisher=Nashvillesveteransdayparade.com |accessdate=October 23, 2011}}</ref>。
|}

=== ニックネーム ===
様々な視点によりニックネームがつけられている:
* '''ミュージック・シティUSA''': 1950年、ラジオ局WSM-AMのアナウンサーであるデイヴィッド・コブが使い始めて定着した。現在ナッシュビル観光局により正式に使用されている。ナッシュビルはライヴ放送『[[グランド・オール・オープリー]]』の本拠地であり、カントリー・ミュージック殿堂、その他多くのレコード会社がある<ref name="bmimusiccity">{{cite web |url=http://bmi.com/library/brochures/historybook/musiccity.asp |title=Music City, U.S.A. |work=BMI.com |archiveurl=http://web.archive.org/web/20010707123558/http://www.bmi.com/library/brochures/historybook/musiccity.asp |archivedate=July 7, 2001|accessdate=July 7, 2001}}</ref>。語源は1874年にまでさかのぼり、[[フィスク・ジュビリー・シンガーズ]]の演奏を聴いた[[イギリス]]の[[ヴィクトリア (イギリス女王)|ヴィクトリア女王]]が「この若者たちはきっと音楽の街(ミュージック・シティ)から来たのでしょう」と語ったことから始まったとされる<ref name="fisk2-1">{{cite journal |url=http://www.fisk.edu/pdfs/fiskmag/Fisk_Mag_March_07.pdf |format=PDF |title=Fisk Jubilee Singers Celebrate 135 Year Tradition with "Walk of Fame" Honors |journal=Fisk |date=March 2007 |volume=2 |issue=1 |page=14 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20070710015859/http://www.fisk.edu/pdfs/fiskmag/Fisk_Mag_March_07.pdf |archivedate=July 10, 2007}}</ref>。
* '''南部の[[アテネ]]''': 1897年、州制100周年記念万博のため等身大レプリカの[[パルテノン神殿 (ナッシュビル)|パルテノン神殿]]が建てられ、また市内にクラシックな建物が多いことからこのニックネームがつけられた<ref name="Kreyling1996" />。[[ナッシュビル大学]]学長[[フィリップ・リンズリー]](1786-1855)によりこの呼び名が広まったが、最初に名付けたのかどうかは定かではない。
* '''プロテスタント・[[バチカン]]'''<ref>{{cite book |title=Insiders' Guide to Nashville |publisher=Globe Pequot |location=Guilford, CT |first1=Cindy Stooksbury |last1=Guier |first2=Jackie Sheckler |last2=Finch |year=2007 |edition=6th |pages=13, 35, 396 |isbn=0-7627-4186-4}}</ref>または'''[[バイブル・ベルト]]のバックル''': 市内に700ヶ所以上の教会<ref name="nashcity1">{{cite web |url=http://nashcity.com/religious-institutions/christian-churches/index.shtml |title=Nashville Area Churches |work=NashCity.com |accessdate=April 30, 2008}}</ref>、 いくつかの神学校、多くのクリスチャン・ミュージック関連会社、[[南部バプテスト連盟]](ライフウエイ・クリスチャン・リソースィズ)、ユナイテッド・メソディスト教会(ユナイテッド・メソディスト・パブリッシング・ハウス)、ナショナル・バプティスト・コンヴェンション(サンデイ・スクール・パブリッシング・ボード)などクリスチャン関連出版社本社がある。またナショナル・バプティスト・コンヴェンション、ナショナル・アソシエーション・オブ・フリー・ウイル・バプティスツ、[[国際ギデオン協会]]、ゴスペル・ミュージック・アソシエーション、世界最大聖書出版社トーマス・ネルソンの本部がある<ref name="road&travel">{{cite web |url=http://www.roadandtravel.com/travel%20directory/Tennessee/nashvillestory.htm |title=Nashville: Sophisticated Southern City with a Country Edge |work=RoadandTravel.com |first=Rachel L |last=Miller |date=April 14, 2008 |accessdate=April 30, 2008}}</ref>。
* '''キャッシュビル''': ナッシュビル出身[[ヤング・バック]]のラップのアルバム『''[[::en:Straight Outta Cashville|Straight Outta Cashville]]'' 』がヒットし、若い世代にこのニックネームが広がった<ref>{{cite journal |url=http://www.nashvillescene.com/nashville/cashville-underground/Content?oid=1192246 |title=Cashville Underground |journal=Nashville Scene |first=Jack |last=Silverman |volume=24 |issue=34 |date=September 22, 2005 |accessdate=December 16, 2010}}</ref>。
* '''リトル・カーディスタン''': クルド人が約11,000人おり、全米一クルド人の人口が多い<ref name="kurdish1"/><ref name="kurdish3">{{cite news |title=Iraqis to cast votes in Nashville |work=The Tennessean ''and'' Chicago Tribune |first1=Ian |last1=Demsky |first2=Oscar |last2=Avila |date=December 30, 2004}}</ref>。
*'''ナッシュ・ベガス'''または'''ナッシュベガス''': ダウンタウンでは毎日ライヴ・ミュージックが演奏され、多くの観光客が訪れることから[[ラスベガス]]になぞり名付けられた<ref name="nashvegas1">{{cite news |url=http://www.nytimes.com/1997/07/06/travel/true-grits-in-nashville.html?pagewanted=3 |title=True Grits in Nashville |first=Eric |last=Asimov |work=The New York Times |date=July 6, 1997 |accessdate=January 22, 2010}}</ref>。
他に[[ホット・チキン]]で知られることから<ref name="yahoo20130327">{{cite news |url=http://news.yahoo.com/burning-desire--hot-chicken-takes-over-nashville-151831274.html |title=Burning desire: Hot chicken takes over Nashville |work=news.yahoo.com |first=Chris |last=Talbott |date=March 27, 2013 |accessdate=November 12, 2013}}</ref><ref name="abcnews20111103">{{cite news |url=http://abcnews.go.com/m/story?id=14875350&sid=80&p=10 |title=Scorching Hot Fried Chicken in Nashville |work=ABC News |first=Larry |last=Olmsted |date=November 3, 2011 |accessdate=November 12, 2013}}</ref>「ホット・チキンの首都」ともいわれている<ref name="pinpulpit20130703">{{cite web |url=http://pinstripepulpit.com/chicken-that-lights-you-up-boltons-spicy-chicken-fish-of-nashville/ |title=Chicken That Lights You Up: Bolton's Spicy Chicken & Fish of Nashville |work=Pinstripe Pulpit |first=Alan |last=Cornett |date=July 3, 2013 |accessdate=November 12, 2013}}</ref>。毎年ミュージック・シティ・ホット・チキン・フェスティバルが行なわれ、多くのレストランで南部のフライドチキンの辛い版であるホット・チキンを提供している<ref name="Music City Hot Chicken Festival">{{cite web |url=http://mchcf.blogspot.com/ |title=Music City Hot Chicken Festival |accessdate=November 12, 2013}}</ref>。

== スポーツ ==
1938年にアメリカン・フットボール・リーグにナッシュビル・レベルズが参加した。[[アリーナフットボールリーグ]]には2つの[[ナッシュビル・キャッツ (アリーナフットボールリーグ)|ナッシュビル・キャッツ]]があり、1つは1997年から2001年に活動し、その後アトランタに売却され[[ジョージア・フォース]]と改名した。もう1つは2005年から2007年に活動していたが解散した。全米で2番目に最古の[[サーキット]]である[[フェアグラウンド・スピードウェイ]]がある。[[リトルリーグ]]のチームが3球団あり、しばしば[[リトルリーグ・ワールドシリーズ]]に進出しており、2012年に[[グッドレッツヴィル (テネシー州)|グッドレッツヴィル]]のリトルリーグがワールドシリーズに進出してから3年連続でナッシュビル都市圏から出場している。ちなみに2012年は決勝戦まで進出し、東京北砂に敗退した。

=== プロ ===
[[File:LP Field 2009 crop.jpg|thumb|right|LPフィールド]]
ナッシュビルにはいくつかのプロ・スポーツのチームがあり、代表的なものは[[NFL]]の[[テネシー・タイタンズ]]、[[NHL]]の[[ナッシュビル・プレデターズ]]である。また[[メジャーリーグベースボール|MLB]]の[[ナッシュビル・サウンズ]]([[マイナーリーグ]])の本拠地である。他に[[NASCAR]]のウィレン・オール・アメリカン・シリーズのサーキット場の[[フェアグラウンズ・スピードウェイ]]も所有している。
{| class="wikitable"
|- "
! チーム名 !! ジャンル !! リーグ !! 施設 !! 創立年
|-
| [[テネシー・タイタンズ]]
| [[フットボール]]
| [[NFL|ナショナル・フットボール・リーグ]]
| [[LPフィールド]]
| 1960年
|-
| [[ナッシュビル・プレデターズ]]
| [[アイスホッケー]]
| [[ナショナルホッケーリーグ]]
| [[ブリヂストン・アリーナ]]
| 1997年
|-
| [[ナッシュビル・サウンズ]]
| [[野球]]
| [[パシフィック・コーストリーグ]]
| [[ファースト・テネシー・パーク]]
| 1978年
|-
| [[ナッシュビル・ヴェノム]]
| インドア・フットボール
| プロフェッショナル・インドア・フットボール・リーグ
| [[ナッシュビル・ミュニシパル・オーディトリアム]]
| 2013年
|-
| [[ナッシュビルFC]]
| サッカー
| [[ナショナルプレミアサッカーリーグ]]
| [[ヴァンダービルト大学]]サッカー場
| 2013年
|}

=== 大学 ===
[[全米大学体育協会]](NCAA)ディヴィジョンIのチームが4つある。またナッシュビルはNCAA[[カレッジフットボール]][[ミュージック・シティ・ボウル]]を主催している。
[[File:2004 Vanderbilt-Navy Game TE.jpg|thumb|200px|2004年、ヴァンダービルト大学対[[海軍兵学校 (アメリカ合衆国)|海軍兵学校]]]]
{| class="wikitable"
|- "
! チーム名 !! ディヴィジョン !! カンファレンス !! 主な施設
|-
| [[ヴァンダービルト大学]]
[[ヴァンダービルト・コモドアズ]]
| ディヴィジョンI
(''[[::en:Football Bowl Subdivision|FBS]]'' )
| [[サウスイースタン・カンファレンス]]
| [[ヴァンダービルト・スタジアム]] (フットボール)<br>[[メモリアル・ジムナジウム (ヴァンダービルト大学)|メモリアル・ジムナジウム]] (バスケットボール)<br>[[ホウキンス・フィールド]] (野球)
|-
| [[テネシー州立大学]]
テネシー・ステート・タイガーズ
| ディヴィジョンI
(''[[::en:Football Championship Subdivision|FCS]]'' )
| [[オハイオ・ヴァレイ・カンファレンス]]
| [[LPフィールド]] (フットボール)<br>[[ジェントリー・センター]] (バスケットボール)
|-
| [[ベルモント大学]]
ベルモント・ブリュインズ
| ディヴィジョンI
(''[[::en:NCAA Division I-AAA|non-football]]'' )
| オハイオ・ヴァレイ・カンファレンス
| [[カーブ・イベント・センター]]
|-
| [[リプスコム大学]]
リプスコム・バイソンズ
| ディヴィジョンI
(''[[::en:NCAA Division I-AAA|non-football]]'' )
| [[アトランティック・サン・カンファレンス]]
| [[アレン・アリーナ]]
|}

== 公園およびガーデン ==
[[File:Parthenon.at.Nashville.Tenenssee.01.jpg|thumb|250px|ギリシャのパルテノン神殿の、センテニアル・パークにある等身大レプリカ]]
ナッシュビル公園局はデイヴィッドソン郡総面積の3%以上にあたる{{convert|10200|acre}}の99ヶ所の公園や遊歩道を所有および操業している。

[[ワーナー・パークス]]には{{convert|5000|sqft|adj=on}}のラーニング・センター、{{convert|20|mi}}の景観道路、{{convert|12|mi}}のハイキング・トレイル、{{convert|10|mi}}の馬用トレイルのある{{convert|2684|acre}}の公園である。また毎年イロコイ・スティープルチェイスが行なわれる。

[[アメリカ陸軍工兵司令部]]は[[オールド・ヒッコリー湖]]と[[パーシー・プリースト湖]]を操業している。これらは釣り、ウォータースキー、セイリング、ボートなどに使用される。ハーバー・アイランド・ヨット・クラブはオールド・ヒッコリー湖を、ヴァンダービルト・セイリング・クラブはパーシー・プリースト湖を本拠地としている。

他に[[センテニアル・パーク (ナッシュビル)|センテニアル・パーク]]、[[シェルビー・パーク]]、カンバーランド・パーク、ラドナー湖州立自然区などがある。

2013年8月27日、カール・ディーン市長はダウンタウンのカンバーランド川沿い西と東の2つの新たな公園計画を発表した。2013年秋に東側の工事が始まり、2015年に西側が完成した。どちらの公園にも野外音楽堂が設置されることとなった。西側の{{convert|12|acre|ha|adj=on}}の公園の音楽堂は以前発電所のあった場所に建てられることとなった。座席数2,500席、最大収容人数6,500名となる予定である。{{convert|4.5|acre|ha|adj=on}}の東側の公園からはカンバーランド川の船着場に降りることができる。市長は「もし完成すれば発電所だった場所が代々市民にとって楽しめる、誇れる場所となるだろう」と語った(WKRN-TV Nashville)。

== 政府 ==
[[File:Tennessee State Capitol 2009.jpg|thumb|right|テネシー州議事堂]]
1963年、[[スプロール現象]]を解消するため、デイヴィッドソン郡とナッシュビル市は合併した。合併後の政府は「''Metropolitan Government of Nashville and Davidson County'' 」と名付けられ、住民からは「メトロ・ナッシュビル」または「メトロ」と呼ばれている。警察、消防、電気、上下水道を供給している。1963年にメトロが創設されてから、供給は当初の市境内の約{{convert|72|sqmi}}「アーバン・サービス・ディストリクト」と<ref name="citypap20101121">{{cite news |url=http://nashvillecitypaper.com/content/city-news/metros-two-tiered-revenue-system-raises-taxing-questions |title=Metro's two-tiered revenue system raises taxing questions |work=[[::en:The City Paper|The City Paper]] |first=Charles |last=Maldonado |date=November 21, 2010 |accessdate=February 5, 2015}}</ref>、郡内の他の地域「ジェネラル・サービス・ディストリクト」の二層に分かれていた。メトロ内には[[ベル・ミード (テネシー州)|ベル・ミード]]、[[ベリー・ヒル (テネシー州)|ベリー・ヒル]]、[[フォレスト・ヒルズ (テネシー州)|フォレスト・ヒルズ]]、[[オーク・ヒル (テネシー州)|オーク・ヒル]]、[[グッドレッツヴィル (テネシー州)|グッドレッツヴィル]](一部)、[[リッジトップ (テネシー州)|リッジトップ]](一部)の6ヶ所の独立都市があり、警察は独自で供給するが、他はメトロが供給する二層政府で行われている。以前は[[レイクウッド (テネシー州)|レイクウッド]]も二層政府であったが、2010年と2011年の投票により、独立行政を解消してメトロ一本になることが決まった<ref>{{cite news |url=http://www.newschannel5.com/story/14258754/residents-vote-to-surrender-lakewoods-charter |title=Residents Vote To Surrender Lakewood's Charter |work=NewsChannel5.com |first=Andy |last=Humbles |date=April 15, 2011 |accessdate=August 3, 2011 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20110320024943/http://www.newschannel5.com/story/14258754/residents-vote-to-surrender-lakewoods-charter |archivedate=March 20, 2011}}</ref>。

ナッシュビルの市政は市長、副市長、40名の議会議員で執り行われる<ref>{{cite news |url=http://nashvillecitypaper.com/content/city-voices/rein-council-redefines-mayoral-relationship |title=Rein of Council redefines mayoral relationship |work=[[::en:The City Paper|The City Paper]] |date=April 9, 2004 |accessdate=August 3, 2011}}</ref>。現在の市長は[[カール・ディーン]]、副市長は[[ダイアン・ネイバーズ]]である。議会議員は35名が小選挙区から、5名が全体から選出される。議会は毎月第一、第三火曜日午後6時から行われる。

中部テネシーのテネシー州最高裁判所がある。

=== 政治 ===
{{節スタブ}}
テネシー州が共和党支持であっても、ナッシュビルは遅くとも[[レコンストラクション]]から民主党支持である。市内の一部の富裕層は共和党支持であるが、市民の大多数は民主党支持である。

大統領選において、レコンストラクション以降デイヴィッドソン郡で民主党候補が選出されなかったのは3回のみである。1968年、第三政党候補[[ジョージ・ウォレス]]が35.1%の支持を得た。1972年、[[リチャード・ニクソン]]が61%の支持を得てレコンストラクション以降初の共和党候補となった。1988年、共和党候補[[ジョージ・H・W・ブッシュ]]が52%の支持を得た。

[[2000年アメリカ合衆国大統領選挙]]ではテネシー州の民主党候補[[アル・ゴア]]がナッシュビルで59%を獲得したにも関わらず、テネシー州では共和党候補[[ジョージ・W・ブッシュ]]が選ばれた。[[2004年アメリカ合衆国大統領選挙]]では民主党候補[[ジョン・ケリー]]がナッシュビルで55%を獲得したが、テネシー州では共和党候補[[ジョージ・W・ブッシュ]]が選ばれた。[[2008年アメリカ合衆国大統領選挙]]では民主党候補[[バラク・オバマ]]がナッシュビルで60%を獲得したが、テネシー州では共和党候補[[ジョン・マケイン]]が選ばれた。

== 教育 ==
{{節スタブ}}

=== 大学 ===
[[File:WTN EVula 100.jpg|thumb|200px|ベルモント大学のフリーマン・ホール]]
ナッシュビルが「南部のアテネ」と呼ばれる理由の1つには大学が多いことが挙げられる<ref name="Kreyling1996">{{cite book |title=Classical Nashville: Athens of the South |publisher=Vanderbilt University Press |location=Nashville |first1=Christine M |last1=Kreyling |first2=Wesley |last2=Paine |first3=Charles W |last3=Warterfield |first4=Susan Ford |last4=Wiltshire |year=1996 |isbn=0-585-13200-3}}</ref>。ナッシュビルにある大学、カレッジを以下に示す:

{| class="wikitable sortable"
|-
!大学名
!提携先
!入学者数
|-
|[[アメリカン・バプティスト・カレッジ]]
|
|
|-
|[[アクイナス大学 (テネシー州)|アクイナス・カレッジ]]
|ローマン・カソリック
|
|-
|[[ベルモント大学]]
|
|6,647
|-
|[[デイマー・カレッジ]]
|
|
|-
|[[フィスク大学]]
|ユナイテッド・チャーチ・オブ・クライスト ([[歴史的黒人大学]])
|800
|-
|[[ジョン・A・ガプトン・カレッジ]]
|
|
|-
|[[リプスコム大学]]
|チャーチズ・オブ・クライスト
|4,278
|-
|[[メハリー医科大学]]
|ユナイテッド・メソディスト・チャーチ (歴史的黒人大学)
|700
|-
|ノシ・カレッジ
|
|
|-
|[[ナッシュビル法律学校]]
|
|
|-
|ナッシュビル・オート・ディーゼル・カレッジ (''[[::en:NAFTC|NAFTC]]トレーニング・センター)
|
|
|-
|[[ナッシュビル州立コミュニティ・カレッジ]]
|
|9,853
|-
|[[テネシー州立大学]]
|歴史的黒人大学
|10,389
|-
|[[トレヴェッカ・ナザレン大学]]
|ナザレン
|2,345
|-
|[[ヴァンダービルト大学]]
|
|12,714
|-
|[[ワトキンス・カレッジ・オブ・アート、デザイン&フィルム]]
|
|400
|-
|[[ウェルチ・カレッジ]]
|フリー・ウィル・バプティスツ
|338
|}

ナッシュビルから約{{convert|30|mi}}のマーフリーズボロには[[ミドルテネシー州立大学]](MTSU)があり、テネシー州内の公立大学で最も学生数が多い。例年ナッシュビルでの[[中等教育]]以降の入学者は約43,000人である。MTSU、[[カンバーランド大学]]([[レバノン (テネシー州)|レバノン]]、[[ボランティア州立コミュニティ・カレッジ]]([[ギャラティン (テネシー州)|ギャラティン]]、デイマー大学、[[オモア・カレッジ・オブ・デザイン]](フランクリン)も含めてナッシュビル大都市統計地域の入学者数は74,000人である。約{{convert|40|mi}}の[[オースティン・ピー州立大学]]([[クラークスビル (テネシー州)|クラークスビル]])、[[コロンビア州立コミュニティ・カレッジ]]([[コロンビア (テネシー州)|コロンビア]])の入学者数は13,600人である。

ナッシュビルにはフィスク大学、テネシー州立大学、メハリー医科大学、アメリカン・バプティスト・カレッジの4つの歴史的黒人大学がある<ref name="tribune20130418">{{cite news |url=http://tntribune.com/education/american-baptist-college-designated-as-hbcu/ |title=American Baptist College Designated as HBCU |work=The Tennessee Tribune |date=April 18, 2013 |accessdate=January 4, 2014}}</ref>。

== メディア ==
[[File:Tennessean office.jpg|thumb|right|テネシアン本社]]
ナッシュビルの日刊紙は『[[テネシアン]]』である。1998年まで、同じビル内で共同経営していた『[[ナッシュビル・バナー]]』と競合していた。2013年までは無料の日刊紙『[[シティ・ペーパー]]』も読まれていたが、現在『テネシアン』が最も広く購読されている。オンラインの『[[NashvillePost.com]]』は紙媒体の日刊紙と競合している。週刊の冊子『[[ナッシュビル・プライド]]』、『[[ナッシュビル・ビジネス・ジャーナル]]』、『[[ナッシュビル・シーン]]』、『[[テネシー・トリビューン]]』も発行されている。歴史的に『テネシアン』は政治的にリベラルであり、『バナー』は保守的であって『シティ・ペーパー』に受け継がれた。『シーン』は娯楽記事を扱っており、『プライド』は地域の発展や企業関係者に向けている。

ナッシュビルにはテレビ局が11局ある。多くの家庭ではケーブルテレビを視聴しており、[[コムキャスト]]がデイヴィッドソン郡の大多数を占めるが全てではない。ナッシュビルは全米で29番目に大きいテレビ市場の地である<ref>{{cite web |url=http://www.tvb.org/market_profiles |title=Market Profiles |work=TVB.org |accessdate=August 3, 2011}}</ref>。

ナッシュビルには[[カントリー・ミュージック・テレビジョン]](CMT)などのケーブルテレビ局がある。CMTの[[主調整室]]はニューヨークの[[バイアコム]]にある。『トップ20カウントダウン』、『CMTインサイダー』などはナッシュビルのスタジオで撮影される。[[ショップ・アット・ホーム・ネットワーク]]は一時期ナッシュビルを拠点としていたが、2008年に閉鎖した。

大学ラジオや短波[[コミュニティ放送]]を含み、何十ものFM、AMのラジオ局があり、全米で44番目に大きいラジオ市場の地である。95.5FMのWSM-FMはカムラス・メディアが所有している。オープリーランドから放送しているWSM-AMはゲイロード・エンタテイメント・カンパニーが所有しており、全米で650AMまたはオンライン[http://www.wsmonline.com WSM Online]で聴くことができる。WSMは『グランド・オール・オープリー』を放送していることで知られている。1510AMのWLACはクリア・チャンネル所有のトーク局で、かつて保険会社ライフ・アンド・カジュアルティ・インシュアランス・カンパニー・オブ・テネシーがスポンサーであった。その競合相手のWWTNはコミュラス・メディアが所有している。

『[[グリーンマイル]]』、『[[ラスト・キャッスル]]』、『[[ガンモ (映画)|ガンモ]]』、『[[愛と呼ばれるもの]]』、『''[[::en:Two Weeks|Two Weeks]]'' 』、『[[歌え!ロレッタ愛のために]]』、『[[ナッシュビル (映画)|ナッシュビル]]』<ref name="Romine2006-32">{{cite book |title=Frommer's Nashville & Memphis |publisher=[[::en:John Wiley & Sons|Wiley]] |location=Hoboken |first=Linda |last=Romine |year=2006 |edition=7th |page=32 |isbn=0-471-77614-9}}</ref>、『[[カントリー・ストロング]]』など著名な映画がナッシュビルで撮影された。またテレビでは[[アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー|ABC]]で市内各地で撮影されている連続ドラマ『[[ナッシュビル (2012年のテレビドラマ)|ナッシュビル]]』が全米で放送されている。


== 交通 ==
== 交通 ==
[[File:Music City Star.jpg|thumb|right|シェルビー・ストリート・ブリッジ下を通るミュージック・シティ・スター]]
* [[ナッシュビル国際空港]]

=== 道路 ===
ナッシュビルは[[州間高速道路40号線]]、24号線、65号線の交差点中心地に位置している。ダウンタウンより南で440号線がそれぞれと接続している。州道155号線ブライリー通りが北側を囲むように通っている。クラークスビル・パイク、ギャラティン・パイク、レバノン・パイク、マーフリーズボロ・パイク、フランクリン・パイクなど市内の中心部から放射線状に延びる主要な道路には近隣の都市名に「パイク」がつけられている。

=== バス ===
ナッシュビル・メトロ交通局は、近年新築されたダウンタウンのハブから市内にMTAバスを走らせている。[[バス・ラピッド・トランジット]]により新たなルートの拡大を計画し、将来的には新たな電車の新設も検討している。

ナッシュビルは[[パイドモント・アトランティック・メガリージョン]]の1つとされている<ref>{{cite web |url=http://www.cqgrd.gatech.edu/program_areas/megaregions/pam.php |title=Piedmont Atlantic Megaregion (PAM) |work=GATech.edu |year=2009 |accessdate=September 27, 2010}}</ref>。

=== 航空 ===
[[ナッシュビル国際空港]](BNA)は、1986年から1995年まで[[アメリカン航空]]のハブとして機能していたが、現在[[サウスウエスト航空]]に焦点をあてている。2011年、搭乗4,673,047人で全米で34番目の搭乗者数となった<ref name="2011bnapass">{{cite web |url=http://www.faa.gov/airports/planning_capacity/passenger_allcargo_stats/passenger/media/prelim_cy11_primary_enplanements.pdf |title=Primary Airports based on Preliminary CY2011 Enplanements |work=FAA.gov |year=2011 |accessdate=August 1, 2012}}</ref>。アメリカン航空、[[デルタ航空]]、[[フロンティア航空]]、サウスウエスト航空、[[ユナイテッド航空]]、[[USエアウェイズ]]、[[エアカナダ]]など主要な航空会社が乗り入れている<ref name="bnaairlines">{{cite web |url=http://www.nashintl.com/airlines/ |title=Airline Information |work=Nashville International Airport |accessdate=August 1, 2012}}</ref>。また[[エアトラン航空]]が試験的に運航している{{Citation needed|date=November 2012}}。

現在日本との直行便はないが、日産およびブリヂストンの業務拡大および多数の日系企業の進出に伴い直行便が検討されている<ref>http://www.bizjournals.com/nashville/blog/real-estate/2014/11/nashville-landed-bridgestone-can-bridgestone-bring.html</ref>。

=== 電車 ===
==== アムトラック ====
[[CSXトランスポーテーション]]の主要なハブとなっているが、ナッシュビルは現在[[アムトラック]]を運航していない<ref>http://www.narprail.org/resources/fact-sheets/2056-msaservice</ref>。アムトラックがかつて運行していた、ケンタッキー州[[ルイビル]]およびナッシュビル経由でシカゴとフロリダを結んでいたフロリディアンは1979年10月9日までナッシュビルの[[ユニオン・ステーション (ナッシュビル)|ユニオン・ステーション]]を使用していた。

ナッシュビルでアムトラックの再開を望む声はあっても具体的になることは長らくない<ref name=amtrak>{{cite news |first=Kate |last=Howard |title=Fans of rail want Amtrak here; Nashville not ready to support train service, state says |work=[[::en:The Tennessean|The Tennessean]] |date=July 2, 2007 |url=http://reporterkatehoward.blogspot.com/2007/07/tennessean-7207-fans-of-rail-want.html |accessdate=October 30, 2012}}</ref>。ルートが拡大されれば集客を見込めるかもしれないが、テネシー州政府の経済的理由により再開の見込みはないとされる<ref name=amtrak/>。

==== 通勤電車 ====
2006年9月18日、通勤通学用電車[[ミュージック・シティ・スター]]の運行が始まった。レバノンとナッシュビルのダウンタウンにある[[ナッシュビル・リバーフロント (ミュージック・シティ・スターの駅)|ナッシュビル・リバーフロント]]を結んでいる。現在、クラークスビル、マーフリーズボロ、ギャラティンと接続の可能性を検討している。

==== 橋 ====
ナッシュビルの主な橋を以下に示す:
{| class="wikitable"
|- "
! 正式名称 !! 別名 !! 長さ !! 開業時期
|-
| ゲイトウエイ・ブリッジ
| 朝鮮戦争退役軍人記念橋
| {{convert|1660|ft}}
| 2004年5月19日
|-
| ケリー・ミラー・スミス・ブリッジ
| ジェファーソン・ストリート・ブリッジ
|
| 1994年3月2日
|-
| オールド・ヒッコリー・ブリッジ
|
|
| 1929年
|-
| マーティン・ルサー・キング・ジュニア・ブリッジ
| ボードー・ブリッジ
|
| 1980年9月18日
|-
| [[シェルビー・ストリート・ブリッジ]]
| シェルビー・アヴェニュー・ブリッジ
| {{convert|3150|ft}}
| 1909年7月5日
|-
| シリマン・エヴァンズ・ブリッジ
|
| {{convert|2362|ft}}
| 1963年
|-
| ヴィクトリー・メモリアル・ブリッジ
|
|
| 1956年7月2日
|-
| ウイリアム・グッドウィン・ブリッジ
| ホブソン・パイク・ブリッジ
| {{convert|2215|ft}}
|
|-
| ウッドランド・ストリート・ブリッジ
|
| {{convert|639|ft}}
|
|}


== 出身者 ==
== 出身者 ==
ナッシュビル出身者(居住経験があるだけの者も含む)を以下に示す。姓またはグループ名等の五十音順。
* [[チェット・アトキンス]] - ミュージシャン
{{col-begin}}
* [[ウィリアム・ウォーカー]] - 傭兵、冒険家、ニカラグア大統領
{{col-2}}
* [[ランディ・オートン]] - プロレスラー
;音楽関連
* [[キース・アーバン]] - カントリー・ミュージシャン、ポップ歌手、作曲家
* [[チェット・アトキンス]] - カントリー・ギター奏者、音楽プロデューサー
* [[キャリー・アンダーウッド]] - カントリー、ポップ歌手、作曲家
* [[ヘイリー・ウィリアムス]] - ミュージシャン、作曲家、作詞家
* [[ヴィクター・ウッテン]] - ベース・ギター奏者
* [[ロイ・エイカフ]] - カントリー歌手、作曲家
* [[キティ・ウェルズ]] - 「カントリー・ミュージックの女王」
* [[トミー・エマニュエル]] - ギター奏者
* [[ロイ・オービソン]] - 歌手、作曲家
* [[グレッグ・オールマン]] - ミュージシャン
* [[グレッグ・オールマン]] - ミュージシャン
* [[デュアン・オールマン]] - ミュージシャン
* [[デュアン・オールマン]] - ミュージシャン
* [[ミッキー・カンター]] - 政治
* [[ジョニー・キャッシュ]] - カントリー歌手、作曲、俳優
* [[グレン・キャンベル]] - ポップ、カントリー・ミュージシャン、TV司会者、俳優
* [[キングス・オブ・レオン]] - ロック・ミュージシャン
* [[ケリー・クラークソン]] - ポップ、カントリー歌手、『[[アメリカン・アイドル]]』優勝者
* [[パッツィー・クライン]] - カントリー歌手、作曲家
* [[エイミー・グラント]] - 歌手、作曲家
* [[クリス・クリストファーソン]] - カントリー作曲家、歌手、俳優
* [[シェリル・クロウ]] - 歌手、作曲家、女優
* [[J・J・ケイル]] - 作曲家、ミュージシャン
* [[ケシャ]] - ミュージシャン
* [[ビリー・コックス]] - ギター奏者
* [[ビリー・レイ・サイラス]] - カントリー歌手、作曲家、俳優
* [[マイリー・サイラス]] - 女優、歌手
* [[マイリー・サイラス]] - 女優、歌手
* [[ドナ・サマー]] - ディスコ、R&B歌手
* [[ウェイロン・ジェニングス]] - カントリー歌手、ギター奏者
* [[ブレイク・シェルトン]] - カントリー歌手
* [[ザ・シビル・ウォーズ]] - フォーク、アメリカーナ・デュオ
* [[ナオミ・ジャッド]]、[[ワイノナ・ジャッド]] - 母娘カントリー歌手、作曲家
* [[ランダル・ジャレル]] - 詩人、作家
* [[マイケル・W・スミス]] - クリスチャン・ミュージック・アーティスト
* [[エドウィン・スター]] - ファンク歌手
* [[アーネスト・タブ]] - 歌手、作曲家
* [[シャナイア・トゥエイン]] - カントリー、ポップ歌手、作曲家
* [[トンプソン・スクエア]] - カントリー・デュオ
* [[ウィリー・ネルソン]] - ギター奏者、カントリー歌手
* [[アーロン・ネヴィル]] - ソウル歌手
* [[ドリー・パートン]] - カントリー歌手、作曲家、女優
* [[ヤング・バック]] - ラッパー
* [[パラモア]] - ロック・ミュージシャン
* [[エミルー・ハリス]] - カントリー歌手、作曲家、ミュージシャン
* [[ザ・バンド・ペリー]] - カントリー・ポップ・バンド
* [[ケリー・ピックラー]] - カントリー歌手、作曲家
* [[フェイス・ヒル]] - カントリー歌手
* [[フィスク・ジュビリー・シンガーズ]] - ゴスペル・クワイア
* [[パット・ブーン]] - ポップ歌手、俳優
* [[ベン・フォールズ]] - 歌手、作曲家
* [[ザ・ブラック・キーズ]] - ロック・ミュージシャン
* [[ピーター・フランプトン]] - ロック・ミュージシャン、プロデューサー、作曲家
* [[ブラッド・ペイズリー]] - カントリー歌手、作曲家
* [[ジミ・ヘンドリックス]] - ギター奏者、歌手、作曲家、プロデューサー
* [[アニー・ポッツ]] - 女優
* [[ホット・シェル・レイ]] - ポップ・ロック・バンド
* [[ジャック・ホワイト]] - ギター奏者、[[ホワイト・ストライプス]]
* [[リーバ・マッキンタイア]] - カントリー歌手、女優
* [[ドワイト・ヨアカム]] - カントリー・ミュージシャン、作曲家、俳優
* [[ブレンダ・リー]] - ポップ歌手
* [[リトル・リチャード]] - ロックンロール・ミュージシャン
* [[テックス・リッター]] - シンギング・カウボーイ
* [[ロレッタ・リン]] - カントリー歌手、作曲家
* [[レディ・アンテベラム]] - カントリー・ポップ・グループ
* [[タミー・ワイネット]] - カントリー歌手、作曲家
{{col-2}}
;政治
* [[ミッキー・カンター]] - 元[[アメリカ合衆国商務長官]]
* [[アル・ゴア]] - 元[[アメリカ合衆国副大統領]]
* [[アンドリュー・ジャクソン]] - 元[[アメリカ合衆国大統領]]
* [[ウィリアム・フリスト]] - 元[[院内総務 (アメリカ)|上院多数党院内総務]]
* [[ジェームズ・ポーク]] - 元アメリカ合衆国大統領
* [[フレッド・トンプソン]] - 元上院政府問題委員会委員長

;その他
* [[リース・ウィザースプーン]] - 女優
* [[オプラ・ウィンフリー]] - トーク番組司会者
* [[ドーン・ウェルズ]] - 女優
* [[ウィリアム・ウォーカー]] - 傭兵、冒険家、ニカラグア大統領
* [[ロバート・ペン・ウォーレン]] - ピューリツァー賞作家、詩人
* [[ランディ・オートン]] - プロレスラー
* [[マイク・カーブ]] - カーブ・レコード創設者
* [[ニコール・キッドマン]] - 女優
* [[シェルトン・クォールズ]] - フットボール選手
* [[ティッパー・ゴア]] - セカンドレディ
* [[ハーモニー・コリン]] - 映画製作者、アーティスト
* [[ジョン・ローレンス・シーゲンソーラー]] - ジャーナリスト
* [[ジョン・ローレンス・シーゲンソーラー]] - ジャーナリスト
* [[ケイン (プロレスラー)|グレン・ジェイコブズ]] - プロレスラー
* [[ケイン (プロレスラー)|グレン・ジェイコブズ]] - プロレスラー
* [[ジェフ・ジャレット]] - プロレスラー
* [[ジェフ・ジャレット]] - プロレスラー
* [[ダイナ・ショア]] - 歌手、女優、テレビ司会者
* [[エディ・ジョージ]] - フットボール選手
* [[アデール・ティシュラー]] - 女優
* [[エドワード・エマーソン・バーナード]] - 天文学者
* [[エドワード・エマーソン・バーナード]] - 天文学者
* [[ジム・バーニー]] - 俳優
* [[ミニー・パール]] - カントリー・コメディアン
* [[ヌードルズ・ハーン]] - 野球選手
* [[ヌードルズ・ハーン]] - 野球選手
* [[ウィアム・フリスト]] - 政治家
* [[・フォード]] - 俳優
* [[ベティ・ペイジ]] - モデル、女優
* [[ベティ・ペイジ]] - モデル、女優
* [[ビル・ベリチック]] - NFLヘッドコーチ
* [[ビル・ベリチック]] - NFLヘッドコーチ
* [[アニー・ポッツ]] - 女優
* [[ロバライマン]] - 画家
* [[マーガレット・ランディス]] - サイレント映画女優
* [[トミー・リッチ]] - プロレスラー
* [[トミー・リッチ]] - プロレスラー
* [[ベス・リトルフォード]] - コメディアン、女優
* [[ケシャ]] - ミュージシャン
* [[ウィルマ・ルドルフ]] - 陸上競技金メダリスト
{{col-end}}


== 姉妹都市 ==
== 姉妹都市 ==
ナッシュビルは[[姉妹都市]]プログラムに積極的に参加しており以下の都市と提携している
ナッシュビルは[[姉妹都市]]プログラムに積極的に参加しており以下の都市と提携している:<ref name="sistercities">{{cite web |url=http://www.scnashville.org/ |title=Sister Cities of Nashville |work=SCNashville.org |accessdate=August 3, 2011}}</ref>
* {{Flagicon|CAN}} [[エドモントン]] ([[カナダ]]、[[アルバータ州]])
* {{Flagicon|FRA}} [[カーン]] ([[フランス]]、[[バス=ノルマンディー地域圏]])
* {{Flagicon|GER}} [[マクデブルク]] ([[ドイツ]]、[[ザクセン=アンハルト州]])
* {{Flagicon|UK}} [[ベルファスト]] ([[イギリス]]、[[北アイルランド]])
* {{Flagicon|UK}} [[ベルファスト]] ([[イギリス]]、[[北アイルランド]])
* {{Flagicon|FRA}} [[カーン]] ([[フランス]]、[[バス=ノルマンディー地域圏]])<ref name="Caen twinnings">{{cite web |url=http://www.cncd.fr/frontoffice/bdd-region.asp?action=getRegion&id=4#tabs3 |title=National Commission for Decentralised cooperation |accessdate=2013-12-26 |work=Délégation pour l’Action Extérieure des Collectivités Territoriales (Ministère des Affaires étrangères) |language=French}}</ref>
* {{Flagicon|USA}} [[マンチェスター (ニューハンプシャー州)|マンチェスター]] ([[アメリカ合衆国]]、[[ニューハンプシャー州]])
* {{Flagicon|CAN}} [[エドモントン]] ([[カナダ]]、[[アルバータ州]])
* {{Flagicon|GER}} [[マクデブルク]] ([[ドイツ]]、[[ザクセン=アンハルト州]])<ref name="Magdeburg twinnings">{{cite web |url=http://www.magdeburg.de/Home/CitizenPortal/City-Partnerships?La=2 |title=Twin cities |work=Magdeburg.de |first1=Uwe |last1=Zachert |first2=Annica |last2=Kunz |accessdate=August 8, 2013 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20120901033335/http://www.magdeburg.de/Home/CitizenPortal/City-Partnerships?La=2 |archivedate=September 1, 2012 |deadurl=no}}</ref>
* {{flagicon|ARG}} [[メンドーサ]] ([[アルゼンチン]]共和国[[メンドーサ州]])
* {{flagicon|PRC}} [[太原市]] ([[中華人民共和国]][[山西省]])
* {{flagicon|AUS}} [[タムワース]] ([[オーストラリア]]、[[ニューサウスウェールズ州]])

;パートナー・シティ
*{{flagicon|KOR}} [[広津区]] ([[大韓民国]][[ソウル特別市]])
*{{flagicon|JPN}} [[鎌倉市]] ([[神奈川県]])

;国際友好都市
*{{flagicon|FRA}} クロウイ ([[フランス]]、[[ピカルディ地域圏]])

;ミュニシパル・ユナイテッド・イン・フレンドシップ
*{{flagicon|ESP}} エル・ポート・デ・ラ・セルヴァ ([[スペイン]][[カタルーニャ州]])

== 関連事項 ==
* [[テネシー州デイヴィッドソン郡の国歌歴史登録財一覧]]


== 注釈 ==
また、[[ジローナ]]([[スペイン]])および [[ロードタウン]]([[イギリス領ヴァージン諸島]])と姉妹都市提携の準備を進めている。
{{notelist}}


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{Reflist|colwidth=30em}}
{{reflist}}

== 参考文献 ==
*{{Cite book |title=Fortunes, Fiddles, & Fried Chicken: A Nashville Business History |publisher=Hillsboro Press |location=Franklin, TN |first=Bill |last=Carey |year=2000 |isbn=1-57736-178-4}}
*{{Cite book |title=Historic Photos of Nashville |publisher=Turner |location=Nashville, TN |first=Jan |last=Duke |year=2005 |isbn=978-1-59652-184-1}}
*{{Cite book |title=Nashville: The Occupied City, 1862–1863 |publisher=[[::en:University of Tennessee Press|University of Tennessee Press]] |location=Knoxville, TN |first=Walter T |last=Durham |year=2008 |isbn=1-57233-633-1}}
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*{{Cite book |title=Historic Photos of Nashville in the 50s, 60s and 70s |publisher=Turner |location=Nashville, TN |first=Ashley D |last=Haugen |year=2009 |isbn=978-1-59652-539-9}}
*{{Cite book |title=The Nashville Way: Racial Etiquette and the Struggle for Social Justice in a Southern City |publisher=[[::en:University of Georgia Press|University of Georgia Press]] |location=Athens |first=Benjamin |last=Houston |year=2012 |isbn=978-0820343273}}
*{{Cite book |title=African-American History of Nashville, Tennessee, 1780–1930: Elites and Dilemmas |publisher=[[::en:University of Arkansas Press|University of Arkansas Press]] |first=Bobby L |last=Lovett |year=1999 |isbn=1-55728-555-1}}
*{{Cite book |title=Nashville & Memphis |series=Moon Handbooks |publisher=Avalon Travel |location=Berkeley, CA |first=Susanna H |last=Potter |year=2008 |isbn=978-1-59880-102-6}}
*{{Cite book |title=Historic Photos of the Opry: Ryman Auditorium, 1974 |publisher=Turner |location=Nashville, TN |first=Jim |last=McGuire |year=2007 |isbn=978-1-59652-373-9}}
*{{Cite book |title=Nashville & Memphis |series=Frommer Guides |publisher=Frommer's |location=Hoboken, NJ |first=Linda |last=Romine |edition=7th |year=2006 |isbn=0-471-77614-9}}
*{{Cite book |title=History of Nashville, Tennessee |publisher=Methodist Episcopal Church, South |location=Nashville, TN |editor1-first=John |editor1-last=Wooldridge |editor2-last=''et al''. |year=1890 |lccn=76027605 |oclc=316211313}}
*{{Cite book |title=Hidden History of Nashville |publisher=History Press |location=Charleston, SC |first=George R |last=Zepp |year=2009 |isbn=978-1-59629-792-0}}
* Winders, Jamie. ''Nashville in the New Millennium: Immigrant Settlement, Urban Transformation, and Social Belonging'' (Russell Sage Foundation; 2013) 340 pages; a study of Hispanic immigrants


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
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; 公式
; 公式
* [http://www.nashville.gov/ ナッシュビル市公式サイト] {{en icon}}
* [http://www.nashville.gov/ ナッシュビル市公式サイト] {{en icon}}
293行目: 962行目:
; その他
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* [http://www.nashvillechamber.com/ ナッシュビル商工会議所] {{en icon}}
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* [http://www.library.nashville.org/ ナッシュビル公共図書館] {{en icon}}
* [http://freepages.history.rootsweb.ancestry.com/~nashvillearchives/index.html ナッシュビルの歴史] {{en icon}}
* [http://www.library.nashville.org/research/res_nash_history_timeline.asp ナッシュビル市立図書館によるデイヴィッドソン郡ナッシュビルのタイムライン] {{en icon}}


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2015年7月6日 (月) 14:46時点における版

アメリカ合衆国 > テネシー州 > ナッシュビル
テネシー州ナッシュビル市
Nashville, Tennessee

Metropolitan Government of
Nashville and Davidson County
左上から: 2番通り、ヴァンダービルト大学カークランド・ホール、パルテノン神殿、 ダウンタウン全景、LPフィールド、『グランド・オール・オープリー』に出演するドリー・パートン、ライマン公会堂
左上から: 2番通り、ヴァンダービルト大学カークランド・ホール、パルテノン神殿、 ダウンタウン全景、LPフィールド、『グランド・オール・オープリー』に出演するドリー・パートンライマン公会堂
テネシー州ナッシュビル市 Nashville, Tennesseeの市旗 テネシー州ナッシュビル市 Nashville, Tennesseeの市章
市旗 市章
愛称 : ミュージック・シティ、南部のアテネ
位置
ナッシュビル市の位置(テネシー州)の位置図
ナッシュビル市の位置(テネシー州)
座標 : 北緯36度10分00秒 西経86度47分00秒 / 北緯36.16667度 西経86.78333度 / 36.16667; -86.78333
歴史
成立日 1806年
行政
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
  テネシー州
  デイヴィッドソン郡
 市 テネシー州ナッシュビル市
Nashville, Tennessee
市長 カール・ディーン
民主党
地理
面積  
  市域 1,362.2[1] km2 (525.94 mi2)
    陸上   1,305.4 km2 (504.03 mi2)
    水面   56.7 km2 (21.91 mi2)
標高 182 m (597 ft)
人口
人口 2013年[注釈 1][2][3][4]現在)
  市域 658,602人
    人口密度   480人/km2(1,300人/mi2
  市街地 634,464人
  都市圏 1,757,912人
その他
等時帯 中部標準時 (UTC-6)
夏時間 中部夏時間 (UTC-5)
公式ウェブサイト : www.nashville.gov

ナッシュビル英語: Nashville)は、アメリカ合衆国テネシー州にある都市。同州の州都であり、デイヴィッドソン郡郡庁所在地である[5]。州内でメンフィスに続いて2番目に、アメリカ合衆国南東部で4番目に大きい都市である。州の中央部北に流れるカンバーランド川沿岸に位置する。音楽、医療、出版、銀行業、運輸業の中心地であり、多くの大学が存在している。テネシー州最高裁判所の本部であり、中部テネシーの裁判所がある。音楽業界の中心地として知られ、「ミュージック・シティ」というニックネームがつけられている。

1963年から、6つの小さな地方自治体を含み、郡と市の政府が合併している。議員40名のうち35名は各地区から選ばれ、5名が全体から選ばれている。2013年のアメリカ地域調査によると人口は658,602名[2]、半独立都市を除くと634,464名である[4]。全13郡からなる2013年のナッシュビル都市圏の人口は1,757,912名で、州最大の大都市統計地域である[3]。2013年のナッシュビル・デイヴィッドソン郡・マーフリーズボロコロンビア広域都市圏の地域は1,876,933名である[6]

概要

ファースト・ストリート

オハイオ川支流であるカンバーランド川沿岸に位置し、当初は交易拠点として栄えた。川沿いのファースト・ストリート(1st street)には、市の条例により歴史的な外観を保存することになっているため、往事の倉庫の面影を残す建物がある。南北戦争では激戦地の一つにもなった。ギリシャアテネにあるパルテノン神殿を模した建築があり、南部のアテネの異名を持つ。

カントリーミュージックの中心地としてよく知られ、音楽産業が発展しており、カントリーミュージックに関連した博物館があり、多くのイベントが開催される。ダウンタウンの南西に位置するミュージック・ロウ(Music Row)には大小合わせて200近くの音楽スタジオが並ぶ。また街の北側にあるレジャー施設ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンション・センターはカントリーミュージックをテーマとしたリゾートとして親しまれている。

また、一帯の経済金融の中枢でもあり、機械食品化学工業が発達している。周辺の町にはGMサターン工場や日産スマーナ工場などの自動車工場がある。西部には南部の名門であるヴァンダービルト大学がある。

2008年1月に在ナッシュビル出張駐在官事務所が開設され、同年に総領事館に格上げされた。これにより、在ニューオーリンズ総領事館は廃止された。また、同年に米国日産の本社がカリフォルニア州から移転した。

歴史

1779年ジェームズ・ロバートソンジョン・ドネルソンレイチェル・ジャクソンの父)とオーバーマウンテン・メンがナッシュビル入植の基礎を築いた。彼らは初め入植地をアメリカ独立戦争の英雄フランシス・ナッシュに因みナッシュボロ砦と呼んだ。オハイオ川支流のカンバーランド川に面し、交通や物流に便利であることからナッシュビルは急速に発展し、後に鉄道交通の要所ともなった。1800年にはアフリカ系アメリカ人奴隷136名、自由奴隷14名を含む人口は345名となった[7]。ナッシュビルは1806年に市となり、デビッドソン郡郡庁所在地となった。さらに1843年には恒久的にテネシー州州都となった。

南北戦争後の川岸

1861年に開戦した南北戦争までには、ナッシュビルは南部の主要都市の一つとなっていた。南北戦争では、水運と鉄道輸送の要衝であったナッシュビルを押さえることが戦略的に重要となり、1862年2月、南部連合国の州都の中で最初にアメリカ軍(北軍)の手に落ち、テネシーは北軍に占領された。1864年12月15日から16日のナッシュビルの戦いでの圧倒的な北軍の勝利は最も決定的な戦術的勝利とされている。またこれが南北戦争において最後の主要な軍事行動とされ、その後はゲリラや小規模な小競り合いを含み消耗戦となっていき、南軍は続々とディープサウスに後退していった。

南北戦争はナッシュビルの経済に多大な打撃を与えたが、戦争の終結とともにナッシュビルは急速に再発展をとげた。戦後数年でナッシュビルは水上および鉄道輸送の要衝の地位を回復し、製造業も発展した。ダウンタウン周辺に今も残る古典様式の大邸宅は、19世紀終わり頃のナッシュビルの繁栄を今に伝えている。

20世紀から現代

1925年の『グランド・オール・オープリー』の開幕と、当時すでに順調に発展していた出版産業が、カントリーミュージックの発信地としての役割を決定づけた。

1950年頃、州議会は議員の選挙において、人口の少ない自治体に配慮して、全体から選ぶのではなく小選挙区制での選挙に同意した。これにより、選挙区によっては黒人の人口が多数派である地域もあった。1952年に小選挙区制が実施され、1911年に州議会により黒人の選挙権が剥奪されてから初めて2名のアフリカ系アメリカ人弁護士が市会議員に選出された。

第二次世界大戦後、急速に郊外化が進んでいき、新たな学校など多くの様々な施設が必要となった。また多くの郊外の住民が、市内の住民の税金で設置した施設を使用するなど、税制の見直しが必要となっていた。数年におよぶ議論ののち、1958年に市と郡により住民投票が行われた。デイヴィッドソン郡裁判官ビヴァリー・ブライリー、ナッシュビル市長ベン・ウエストの推奨にも関わらず、同意は得られなかった[8]

住民投票で却下された後、ナッシュビルは税収を上げるため郊外の42平方マイルの土地を合併した。これにより住民の不信感は増大し、郊外住民の怒りを生んだ。1962年、都政の憲章のもと合意に達し、税金の違うジェネラル・サービス地区とアーバン・サービス地区の2段階のサービス供給が提案された。アーバン・サービス地区の住民は市のサービスを全て受けることができ、ジェネラル・サービス地区では税金を低く設定すると全てのサービスは受けられなかった[8]

1963年にはデビッドソン郡の郡役所と市役所を合併し、アメリカで最初に大都市圏行政府を形成した大都市となった。都市圏議会議員は21議席から40議席に増え、小選挙区から35名、全体から5名が選ばれる[8]

1970年代から目覚ましい成長を続けており、アップランドサウスの主要都市の中でも最も急速に成長している。好景気が続いた1990年代には、当時の市長でのちに州知事となるフィル・ブレデセンの都心再開発政策の下で、カントリー・ミュージック殿堂博物館、ダウンタウンにあるナッシュビル公共図書館、ブリヂストン・アリーナLPフィールドなどのナッシュビルのシンボルというべき建築物の刷新が起こった。

ナッシュビルの街並み

かつてナッシュビル・アリーナ、ゲイロード・エンターテイメント・センターおよびソメット・センターと呼ばれていたブリヂストン・アリーナは大型コンサート会場およびNHLまたはNBAチームの本拠地として建造され、1997年にNHLがチーム数を拡張した時に新たに加わったナッシュビル・プレデターズの本拠地となった。2003年以降、2回を残して毎年プレイオフに進出している。かつてアデルフィア・コロシアムと呼ばれていたLPフィールドは、ヒューストン・オイラーズがナッシュビルに移転することに同意した1995年に建築が始まった。1998年にチームはヴァンダービルト大学のスタジアムでデビュー戦を行ない、1999年夏にLPフィールドは本拠地としてオープンした。チームはテネシー・タイタンズと名を変え、ミュージック・シティ・ミラクルでシーズンの幕を閉じ、第34回スーパーボウルセントルイス・ラムズと戦い、4日目に敗北が決まった。

現在、カンバーランド川沿いのナッシュビルはアメリカ文化の分岐点ともなっており、アップランドサウスで最も急成長している街である。

地理

ナッシュビルのダウンタウン
ナッシュビルの衛星写真

ナッシュビルはナッシュビル盆地の北西部に位置し、カンバーランド川に面している。標高は海抜385フィート(117m)から、最高地点で1,160フィート(350m)の範囲に広がっている[9]

アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積1,367km2(527.9mi2)である。このうち1,305km2(504.0mi2)が陸地で62km2(23.9 mi2)が水地域である。総面積の4.53%が水地域となっている。

気候

ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候(Cfa)に属する[10]。短く緩やかな冬と温暖な夏がある。一般的に冬と春が湿潤で最も乾燥するのが秋である。月ごとの平均気温は1月の37.7 °F (3.2 °C)から7月の79.4 °F (26.3 °C)まで差があり、日中の気温差は18.2 °F (10.1 °C)から23.0°F(12.8 °C)である。冬の降雪量はそれほど多くなく平均降雪量は6.3インチ (16 cm)で、、1月と2月、そして時折3月と12月に降雪がある[11]。2000年以降の最高降雪記録は2003年1月16日で一度の暴風雪による7インチ(18cm)で、それ以前も含めると1892年3月17日の17インチ(43cm)が最高である[12]。11月、12月、春に降水量が多く、8月から10月はあまり雨が降らない。春と秋は過ごしやすく暖かいが、激しい雷雨が起こる可能性があり、時折竜巻をもたらす。近年の大きな竜巻は1998年4月16日、2006年4月7日、2008年2月5日、2009年4月10日、2010年5月2日である。相対湿度はアメリカ南東部の平均的な穏やかな湿度である朝の83%、午後の60%であり[13]、南東部の平均程度とされている[14]。ここ数十年、都市開発のためヒートアイランド現象を引き起こしており、特に涼しい夜に郊外よりも都心の方が最高10°C高い。アメリカ合衆国農務省による植物耐寒性区分は7aである[15]

ナッシュビルの長い春と秋は多種多様な草木によりアレルギーを引き起こすことがある[16]。2008年、ナッシュビルはアメリカ喘息アレルギー財団より、アメリカで最もアレルギーを引き起こしやすい都市18位にランク付けされた[17]

最低気温は1985年1月21日の−17 °F (−27 °C)、最高気温は2012年6月29日の109 °F (43 °C)である[18]

ナッシュビル(ナッシュビル国際空港)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 26
(78)
29
(84)
32
(89)
33
(91)
36
(96)
43
(109)
42
(107)
41
(106)
41
(105)
34
(94)
29
(85)
26
(79)
43
(109)
平均最高気温 °C°F 8.3
(46.9)
11
(51.8)
16.1
(61.0)
21.4
(70.5)
25.7
(78.2)
30
(86.0)
31.8
(89.3)
31.7
(89.0)
28
(82.4)
22.1
(71.7)
15.7
(60.3)
9.7
(49.5)
20.9
(69.7)
平均最低気温 °C°F −2
(28.4)
−0.2
(31.6)
3.9
(39.0)
8.6
(47.5)
13.8
(56.8)
18.6
(65.4)
20.8
(69.5)
20.2
(68.4)
15.9
(60.7)
9.4
(48.9)
4.1
(39.4)
−0.4
(31.3)
9.4
(48.9)
最低気温記録 °C°F −27
(−17)
−25
(−13)
−17
(2)
−5
(23)
1
(34)
6
(42)
11
(51)
8
(47)
2
(36)
−3
(26)
−18
(−1)
−23
(−10)
−27
(−17)
降水量 mm (inch) 95.3
(3.75)
100.1
(3.94)
104.4
(4.11)
101.6
(4.00)
139.7
(5.50)
105.2
(4.14)
92.2
(3.63)
80.3
(3.16)
86.6
(3.41)
77.2
(3.04)
109.5
(4.31)
107.4
(4.23)
1,199.5
(47.22)
降雪量 cm (inch) 6.1
(2.4)
5.3
(2.1)
2
(0.8)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1.3
(0.5)
14.7
(5.8)
平均降水日数 (≥0.01 in) 10.3 10.3 10.7 10.8 11.7 10.0 10.2 8.4 7.5 8.0 9.8 11.2 118.9
平均降雪日数 (≥0.1 in) 2.1 2.1 0.6 0 0 0 0 0 0 0 0 0.9 5.7
平均月間日照時間 139.5 146.9 192.2 231.0 260.4 279.0 279.0 263.5 225.0 217.0 147.0 130.2 2,510.7
出典:NOAA(extremes 1873−present)[11]Hong Kong Observatory (sun only, 1961−1990)[19] Weather.com[20]

景観

ナッシュビルのダウンタウン

ナッシュビルのダウンタウンにはエンタテイメント、レストラン、文化、建築を楽しめる様々な施設がある。ブロードウエイと2番通りにはエンタテイメント施設、ナイトクラブ、多様なレストランなどがある。ブロードウエイ北にはビジネスの中心地、レジスレイティヴ・プラザ、キャピトル・ヒル、バイセンテニアル・モール州立公園がある。町中に文化、建築を楽しめる施設がある。

ダウンタウン近くには州間高速道路40号線、65号線、24号線が通り、近隣への運転が可能である。

ナッシュビルの最初の高層ビルライフ&カジュアルティ・タワーが1957年に完成し、その後ダウンタウンにさらに高層ビルが建設されるようになった。通称「バットマン・ビル」として知られるAT&Tビルが1994年に完成すると、2000年代中期までダウンタウンでは続々と建設が行なわれた。現在ナッシュビル内外に多くの新たな大型アパートが建設または計画されている。近年ではピナクルが2010年に完成し[21]、2017年にはブリヂストン・アメリカ本社がダウンタウンのスカマホン・シンフォニー・センター向かい、カントリー殿堂博物館隣に完成予定である[22]

多くの公共施設が計画、建設、完成している。電車のミュージック・シティ・スターの試験場であった場所に、近年、新たな市営バスのハブがダウンタウンに完成した。パブリック・スクエアなどのいくつかの公立公園が建設されており、リバーフロント・パークは拡大が計画されている。120万平方フィート(11万m2)の土地に、展示面積37万平方フィート(34,000,2)のコンヴェンション・センターのミュージック・シティ・センターが2013年5月に開業した。

人口動勢

人口推移
人口
18101,100
18203,410210.0%
18305,56663.2%
18406,92924.5%
185010,16546.7%
186016,98867.1%
187025,86552.3%
188043,35067.6%
189076,16875.7%
190080,8656.2%
1910110,36436.5%
1920118,3427.2%
1930153,86630.0%
1940167,4028.8%
1950174,3074.1%
1960170,874−2.0%
1970448,003162.2%
1980477,8116.7%
1990510,7846.9%
2000569,89111.6%
2010626,68110.0%
2013(推計)658,602[2]5.1%
Sources:[2][23][24][25]
Notes:[26]
人種構成 2010[27] 1990[28] 1970[28]
白人 60.5% 73.8% 80.1%
—ヒスパニック以外 56.3% 73.2% 79.5%[29]
アフリカ系アメリカ人 28.4% 24.3% 19.6%
ヒスパニックまたはラテン 10.0% 0.9% 0.6%[29]
アジア 3.1% 1.4% 0.1%

この項のデータはベル・ミードベリー・ヒルなどの独立行政都市を含むデータである。

2009年現在、この都市は人口628,434人が暮らしている。人口密度は464.9/km²(1,204.2 /mi²)である[30]。216.4/km²(560.4/mi²)の平均的な密度に282,452軒の住宅が建っている。

2010年の国勢調査GR2で、この都市の人種的な構成は白人60.5%(ヒスパニック系以外の白人56.3%)、アフリカ系アメリカ人28.4%、先住民0.3%、アジア3.1%、太平洋諸島系0.1%、混血2.5%である。人口の10.0%はヒスパニックまたはラテン系である[31]。1970年、ヒスパニック系以外の白人は79.5%であった[28]

2000年国勢調査による人口密度

254,651世帯および141,469家族(世帯の55.6%)が暮らしている。家族と暮らしている者のうち、37.2%が結婚および同居している夫婦、14.1%が夫のいない女性世帯主、4.2%が妻のいない男性世帯主である。全世帯のうち27.9%が18歳以下の子供がおり、18.8%が1人以上の65歳以上の者と同居している。世帯の44.4%は家族との同居ではなく、36.2%が独居で8.2%が65歳以上の独居である。平均世帯人数は2.38人で、平均家族人数は3.16人である[32]

この都市内の住民は22%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が10%、25歳以上44歳以下が33%、45歳以上64歳以下が24%および65歳以上が11%にわたっている。中央値年齢は34.2歳である。女性100人ごとに対して男性は94.1人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は91.7人である[33]

この都市の世帯ごとの平均的な収入は46,141米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は56,377米ドルである。男性は41,017米ドルに対して女性は36,292米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入(per capita income)は27,372米ドルである。人口の18.2%および家族の13.9%は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の29.5%および65歳以上の9.9%は貧困線以下の生活を送っている[34]。25歳以上の住民の33.4%が学士以上の学位を持っている[2]

物価の安さや求人率の高さから、ナッシュビルは移民に人気となっている[35]。1990年からの10年間で移民人口は12,662人から39,596人へ3倍以上になった。最も多い人種はメキシコ人、クルド人[36]ベトナム人ラオス人アラブ人ソマリ族である。またアンティオークには小さいながらもアフガニスタンパキスタンからのパシュトゥーン人のコミュニティがある[37]。ナッシュビルには約11,000人のクルド人が住んでおり、アメリカ最大のクルド人コミュニティとなっている[38]。2009年、約6万人のブータン難民がアメリカにやってきて、一部がナッシュビルへの定住を希望した[39]。2005年、イラクの選挙の際、ナッシュビルは数少ない海外選挙の地の1つとなった[40]。ナッシュビルのユダヤ系アメリカ人の歴史は150年前までさかのぼり、2002年には7,800人となった[41]

都市圏

2013年現在、ナッシュビル都市圏は13郡1,757,912人のテネシー州最大の都市圏となっている[3]。ナッシュビルの大都市統計地域は中部テネシー41郡のうち13郡、キャノン郡チータム郡、デイヴィッドソン郡、ディクソン郡ヒックマン郡メイコン郡ロバートソン郡ラザフォード郡スミス郡サムナー郡トラウスデール郡ウィリアムソン郡ウィルソン郡を包括している[42]。2013年のナッシュビル・デイヴィッドソン郡・マーフリーズボロ・コロンビア広域都市圏の人口は1,876,933人である[6]

市の境に設置されている標識には「ミュージック・シティ」「グランド・オール・オープリーの本拠地」と表示されている

経済

「カントリー・ミュージックの本拠地」として、ナッシュビルはレコーディングやプロデュースの主要地となっている。大手レコード会社4社同様、多くのインディペンデント・レーベルがナッシュビル、主にミュージック・ロウに事務所を構えている[43]。1984年からギブソンの本社がある。1960年代より、ニューヨークに続き全米で2番目の音楽産業の街となっている[44]2006年現在、ナッシュビルの音楽産業は地域から19,000人を雇用し、年間64億ドルの経済効果を生み出している[45]

ナッシュビルは音楽産業や観光地として知られているが、最大の産業は医療である。ナッシュビルには世界最大の民間病院経営者のホスピタル・コーポレーション・オブ・アメリカ(HCA)など300以上の医療会社がある[46][47]。2012年現在、地域で20万人を雇用し、年間300億ドルを生み出している[48]

中部テネシーにおいて自動車産業の重要性が高まっている。2006年に日産自動車の本社がカリフォルニア州ガーデナからナッシュビル南西のフランクリンに移転した。また日産は北米最大の工場をスマーナに所有している。1992年よりブリヂストンの本社がナッシュビルにあり、2017年にはダウンタウンへの社屋移転と業務拡大が行なわれることとなった。日産やブリヂストンなどの発展に伴い、ナッシュビル近辺に日系企業が増えたことから、ルイジアナ州ニューオリンズから日本総領事館がナッシュビルのパルマー・プラザに移転した。

ナッシュビルの他の主な産業は、保険、金融、出版(主に地域的な出版)などがある。またナッシュビルにはユナイテッド・メソディスト教会、南部バプテスト連盟、ナショナル・バプティスト・コンヴェンション・USA、福音バプテスト宣教団などのプロテスタント系宗派の本部がある。

1912年にナッシュビルで創業したグー・グー・クラスターなど、人気のある南部の菓子で知られている[49]

フォーチュン500』に掲載されたナッシュビルの企業は、デル[50]、HCA、ダラー・ジェネラルである。

2013年、『フォーブス』誌はビジネスやキャリアに良い場所としてナッシュビルを第5位にランク付けした[51]

雇用数

2010年のファイナンシャル・リポートによる従業員数を以下に示す:[52]

# 雇用主 従業員数
1 ヴァンダービルト大学および大学病院 20,968
2 ナッシュビル・デイヴィッドソン郡政府および公立学校 20,162
3 テネシー州政府 20,000
4 連邦政府 11,496
5 セント・トーマス病院 6,500
6 日産自動車 5,850
7 HCA 5,447
8 ウォルマート 4,500
ゲイロード・エンタテイメント 4,500
9 クラッカー・バレル 4,189
10 デル 3,200

文化

20世紀初頭、ヴァンダービルト大学ジョン・クロウ・ランサムアレン・テイトロバート・ペン・ウォーレンなどが所属した文筆グループであるフュジティヴズ、アグラリアンズで知られていた。

カントリー関連以外での人気のある観光地は植民地時代の住居を再現したナッシュボロ砦、南北戦争の戦場であるフォート・ネグリーテネシー州立博物館アテネパルテノン神殿の等身大レプリカのパルテノン神殿などである。またテネシー州会議事堂は現在も稼働している全米最古の会議事堂の1つである。アンドリュー・ジャクソンの邸宅ハーミテージは一般公開されている大統領の邸宅で最古のものの1つである。

飲食

ナッシュビルは音楽で最もよく知られているが、名物料理でも有名である。最も人気のある名物料理にはホットチキン、ホットフィッシュ、バーベキュー、メインと3種のサイド・メニューのミート・アンド・スリーがある。ナッシュビルの美食文化は『トラベル+レジャー』誌で第13位にランク付けされた[53]

エンタテイメントおよびパフォーミング・アーツ

「カントリー・ミュージックの母教会」ライマン公会堂

ナッシュビルは様々なジャンルの音楽やエンタテイメントにあふれている。テネシー・パフォーミング・アーツ・センターはパフォーミング・アーツの主要な公演地であり、テネシー・レパートリー・シアター、ナッシュビル・オペラ、ナッシュビル・バレエの本拠地となっているほか、ブロードウエイミュージカルの全米ツアーが上演される。2006年9月、ナッシュヴィル交響楽団の本拠地としてスカマホン・シンフォニー・センターが開業した。

「ナッシュビル」という言葉自体がカントリー・ミュージック業界を表すように、カントリー・ミュージック殿堂博物館ベルコート・シアターライマン公会堂などカントリー・ミュージック関連施設が観光客に人気である。1974年にダウンタウンから9マイル (14 km)東に移転するまでライマン公会堂から『グランド・オール・オープリー』が生中継されていた。現在『グランド・オール・オープリー』はオープリー・ミルズ隣のグランド・オール・オープリー・ハウスで週に何回か生中継されているが、毎年冬にはライマン公会堂から生中継される。

ダウンタウンには多くのライヴ・ハウスやホンキートンクのバーがあり、このロウワー・ブロードウエイ、2番通り、プリンターズ・アレイは「ディストリクト」と呼ばれる[54][55]

毎年CMAミュージック・フェスティバル(旧ファン・フェア)が行なわれ、何千ものカントリー・ファンがナッシュビルを訪れる。毎年9月にはテネシー・ステート・フェアが行なわれる。

1960年代から1980年代、ナッシュビル・ネットワーク(現RFD-TV)から『[[::en:Hee Haw|Hee Haw]] 』、『[[::en:Pop! Goes the Country|Pop! Goes the Country]] 』などカントリー関連のテレビ番組が全米放送されていた。現在もケーブルテレビのカントリー・ミュージック・テレビジョングレート・アメリカン・カントリーが全米に放送されている。1972年から1997年、遊園地オープリーランドUSAが操業されていたが、閉園後撤去されて巨大ショッピング・モールのオープリー・ミルズとなった。

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック業界も近隣のウィリアムソン郡の影響を受けつつナッシュビルのミュージック・ロウを基盤としている。このジャンルのレコード会社にはEMIクリスチャン・ミュージック・グループ、プロヴィデント・レーベル・グループ、ワード・レコードなどがある。

ミュージック・ロウの16番通りおよび17番通りにはコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック以外にも多くのゴスペル関連会社がある。

2007年、リバーフロントの観客席で演奏するカーク・ウェイラム

ジャズの街としては知られていないが、デイヴ・コンヴァース率いるナッシュビル・ジャズ・マシンやその後のジム・ウイリアムソン率いるナッシュビル・ジャズ・オーケストラ、ビリー・アデア率いるエスタブリッシュメントなど多くの素晴らしいジャズ・バンドが存在している。1929年から1945年、ザ・ハーミテージ・ホテルのオーク・バー・アンド・グリル・ルームでフランシス・クレイグ・オーケストラが客を楽しませた。クレイグのオーケストラはローカル・ラジオのWSM-AMのみならず、NBCラジオに12年間出演し続けた。1930年代後期、彼はヒューム・フォグ高等学校とヴァンダービルト大学を卒業した地元出身の新人ダイナ・ショアを紹介した。

マーフリーズボロ近くのラジオ局WMOT-FMはかつてジャズ専門局であったが、現在週末のみジャズを専門に流しており、近年のナッシュビルでのジャズ復興を助け、非営利団体ナッシュビル・ジャズ・ワークショップは北部のジャーマンタウンにある改装した建物内でコンサートや講座を行なっている。フィスク大学もジャズ専門局WFSKを所有している。

舞台公演も盛んで、複数のプロ劇団やローカル・シアターが活動している。ナッシュビル・チルドレンズ・シアター、テネシー・レパートリー・シアター、ナッシュビル・シェイクスピア・フェスティバル、ダンス・シアター・オブ・テネシー、テネシー・ウーメンズ・シアター・プロジェクトなどが主なプロのカンパニーである。ローカル・シアターのサークル・プレイヤーズは60年以上活動を続けている。

観光

音楽の町(Music City)とニックネームが付いている通り、アメリカのカントリー&ウェスタン・ミュージックの本拠地である。多くの観光客が世界最長寿ライヴ番組『グランド・オール・オープリー』のライヴを観に行く。カントリー・ミュージックのファンに人気のカントリー・ミュージック殿堂博物館も目玉の1つである。ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンション・センターやショッピングモールのオープリー・ミルズジェネラル・ジャクソンショウボート乗り場は全てミュージック・ヴァレイにある。

南北戦争史もナッシュビルの観光に重要な出来事の1つである。ベル・ミード・プランテーションカーントンベルモント・マンションなどナッシュビルの戦いや近郊の第二次フランクリンの戦いストーンズリバーの戦いのゆかりの地が随所にある[56]

またフリスト・センター・フォー・ヴィジュアル・アーツチークウッド・ボタニカル・ガーデン・アンド・ミュージアム・オブ・アートテネシー州立博物館ジョニー・キャッシュ博物館、フィスク大学のヴァン・ヴェクトゥン・アンド・アーロン・ダグラス・ギャラリー、ヴァンダービルト大学のファイン・アート・ギャラリーやサラット・ギャラリー、等身大レプリカパルテノン神殿など、美術館や博物館も豊富である。

毎年行われるイベント

イベント名 時期および場所
ナッシュビル・フィルム・フェスティバル 4月、何百ものインディペンデント映画が上映される。アメリカ南部最大の映画祭の1つである。
ナッシュビル・ファッション・ウィーク 主に3月または4月、地元内外のデザイナーに焦点をあて、市内各地でファッション・ショーを行なう。[57]
カントリー・ミュージック・マラソン 4月、マラソンおよびハーフ・マラソンが開催され、世界中から参加者が集まる。2012年の参加者は約3万人であった。
イロコイ・スティープルチェイス 5月、パーシー・ワーナー・パークにて競馬障害競走が行なわれる。
CMAミュージック・フェスティバル 6月の4日間に亘るイベントでカントリー・ミュージックのスターたちが集まり、コンサートだけでなくサイン会や交流会のほか様々なイベントが行われる。
ナッシュビル・プライド 6月、パブリック・スクエア・パークにて中部テネシーのLGBTの啓発イベントが行われる。
レット・フリーダム・シング! 7月4日の独立記念日、リバーフロント・パークにて祭、ライヴ、花火が行なわれる。
トマト・アート・フェスティバル 8月、イースト・ナッシュビルにてトマト関連のアートのイベントが行われる。
アフリカン・ストリート・フェスティバル 9月、テネシー州立大学のキャンパスで行われる。
ライヴ・オン・ザ・グリーン・ミュージック・フェスティバル 8月と9月、ローカル・ラジオ局ライトニング100主催でパブリック・スクエア・パークにて無料コンサートが行われる。
テネシー・ステート・フェア 9月の9日間、ステート・フェアグラウンドにて祭、遊園地、ロデオ、トラクター引き大会などのステート・フェアが行なわれる。
セレブレート・ナッシュビル・カルチュラル・フェスティバル 10月、センテニアル・パークにて、音楽、舞台、飲食物、売店などがある中部テネシー最大の入場無料の国際文化イベント。日本のブースでは浴衣の試着、折り紙、書道、伝統玩具展示などが行なわれる。
ナッシュビル・オクトーバーフェスト 10月、ジャーマンタウンにてドイツのビールや飲食物の売店のある入場無料イベントが行われる。
サザン・フェスティバル・オブ・ブックス 10月、朗読、パネル展示、作者サイン会、書籍販売会などのイベントが行われる。
CMAアワード 11月、ブリヂストン・アリーナにてカントリー・ミュージック最大の授賞式が行われ、全米にテレビ中継される。
ヴェテランズ・デイ・パレード 11月11日11時11分11秒から、ブロードウエイにて1951年からパレードが行われている。第101空挺師団(ヘリボーン)、テネシー州兵、昨今の退役軍人、軍用航空機上空飛行、タンク、バイク、緊急救援車、マーチング・バンドに焦点をあてている[58]

ニックネーム

様々な視点によりニックネームがつけられている:

  • ミュージック・シティUSA: 1950年、ラジオ局WSM-AMのアナウンサーであるデイヴィッド・コブが使い始めて定着した。現在ナッシュビル観光局により正式に使用されている。ナッシュビルはライヴ放送『グランド・オール・オープリー』の本拠地であり、カントリー・ミュージック殿堂、その他多くのレコード会社がある[59]。語源は1874年にまでさかのぼり、フィスク・ジュビリー・シンガーズの演奏を聴いたイギリスヴィクトリア女王が「この若者たちはきっと音楽の街(ミュージック・シティ)から来たのでしょう」と語ったことから始まったとされる[60]
  • 南部のアテネ: 1897年、州制100周年記念万博のため等身大レプリカのパルテノン神殿が建てられ、また市内にクラシックな建物が多いことからこのニックネームがつけられた[61]ナッシュビル大学学長フィリップ・リンズリー(1786-1855)によりこの呼び名が広まったが、最初に名付けたのかどうかは定かではない。
  • プロテスタント・バチカン[62]またはバイブル・ベルトのバックル: 市内に700ヶ所以上の教会[63]、 いくつかの神学校、多くのクリスチャン・ミュージック関連会社、南部バプテスト連盟(ライフウエイ・クリスチャン・リソースィズ)、ユナイテッド・メソディスト教会(ユナイテッド・メソディスト・パブリッシング・ハウス)、ナショナル・バプティスト・コンヴェンション(サンデイ・スクール・パブリッシング・ボード)などクリスチャン関連出版社本社がある。またナショナル・バプティスト・コンヴェンション、ナショナル・アソシエーション・オブ・フリー・ウイル・バプティスツ、国際ギデオン協会、ゴスペル・ミュージック・アソシエーション、世界最大聖書出版社トーマス・ネルソンの本部がある[64]
  • キャッシュビル: ナッシュビル出身ヤング・バックのラップのアルバム『[[::en:Straight Outta Cashville|Straight Outta Cashville]] 』がヒットし、若い世代にこのニックネームが広がった[65]
  • リトル・カーディスタン: クルド人が約11,000人おり、全米一クルド人の人口が多い[38][66]
  • ナッシュ・ベガスまたはナッシュベガス: ダウンタウンでは毎日ライヴ・ミュージックが演奏され、多くの観光客が訪れることからラスベガスになぞり名付けられた[67]

他にホット・チキンで知られることから[68][69]「ホット・チキンの首都」ともいわれている[70]。毎年ミュージック・シティ・ホット・チキン・フェスティバルが行なわれ、多くのレストランで南部のフライドチキンの辛い版であるホット・チキンを提供している[71]

スポーツ

1938年にアメリカン・フットボール・リーグにナッシュビル・レベルズが参加した。アリーナフットボールリーグには2つのナッシュビル・キャッツがあり、1つは1997年から2001年に活動し、その後アトランタに売却されジョージア・フォースと改名した。もう1つは2005年から2007年に活動していたが解散した。全米で2番目に最古のサーキットであるフェアグラウンド・スピードウェイがある。リトルリーグのチームが3球団あり、しばしばリトルリーグ・ワールドシリーズに進出しており、2012年にグッドレッツヴィルのリトルリーグがワールドシリーズに進出してから3年連続でナッシュビル都市圏から出場している。ちなみに2012年は決勝戦まで進出し、東京北砂に敗退した。

プロ

LPフィールド

ナッシュビルにはいくつかのプロ・スポーツのチームがあり、代表的なものはNFLテネシー・タイタンズNHLナッシュビル・プレデターズである。またMLBナッシュビル・サウンズマイナーリーグ)の本拠地である。他にNASCARのウィレン・オール・アメリカン・シリーズのサーキット場のフェアグラウンズ・スピードウェイも所有している。

チーム名 ジャンル リーグ 施設 創立年
テネシー・タイタンズ フットボール ナショナル・フットボール・リーグ LPフィールド 1960年
ナッシュビル・プレデターズ アイスホッケー ナショナルホッケーリーグ ブリヂストン・アリーナ 1997年
ナッシュビル・サウンズ 野球 パシフィック・コーストリーグ ファースト・テネシー・パーク 1978年
ナッシュビル・ヴェノム インドア・フットボール プロフェッショナル・インドア・フットボール・リーグ ナッシュビル・ミュニシパル・オーディトリアム 2013年
ナッシュビルFC サッカー ナショナルプレミアサッカーリーグ ヴァンダービルト大学サッカー場 2013年

大学

全米大学体育協会(NCAA)ディヴィジョンIのチームが4つある。またナッシュビルはNCAAカレッジフットボールミュージック・シティ・ボウルを主催している。

2004年、ヴァンダービルト大学対海軍兵学校
チーム名 ディヴィジョン カンファレンス 主な施設
ヴァンダービルト大学

ヴァンダービルト・コモドアズ

ディヴィジョンI

([[::en:Football Bowl Subdivision|FBS]] )

サウスイースタン・カンファレンス ヴァンダービルト・スタジアム (フットボール)
メモリアル・ジムナジウム (バスケットボール)
ホウキンス・フィールド (野球)
テネシー州立大学

テネシー・ステート・タイガーズ

ディヴィジョンI

([[::en:Football Championship Subdivision|FCS]] )

オハイオ・ヴァレイ・カンファレンス LPフィールド (フットボール)
ジェントリー・センター (バスケットボール)
ベルモント大学

ベルモント・ブリュインズ

ディヴィジョンI

([[::en:NCAA Division I-AAA|non-football]] )

オハイオ・ヴァレイ・カンファレンス カーブ・イベント・センター
リプスコム大学

リプスコム・バイソンズ

ディヴィジョンI

([[::en:NCAA Division I-AAA|non-football]] )

アトランティック・サン・カンファレンス アレン・アリーナ

公園およびガーデン

ギリシャのパルテノン神殿の、センテニアル・パークにある等身大レプリカ

ナッシュビル公園局はデイヴィッドソン郡総面積の3%以上にあたる10,200エーカー (4,100 ha)の99ヶ所の公園や遊歩道を所有および操業している。

ワーナー・パークスには5,000-平方フート (460 m2)のラーニング・センター、20マイル (32 km)の景観道路、12マイル (19 km)のハイキング・トレイル、10マイル (16 km)の馬用トレイルのある2,684エーカー (1,086 ha)の公園である。また毎年イロコイ・スティープルチェイスが行なわれる。

アメリカ陸軍工兵司令部オールド・ヒッコリー湖パーシー・プリースト湖を操業している。これらは釣り、ウォータースキー、セイリング、ボートなどに使用される。ハーバー・アイランド・ヨット・クラブはオールド・ヒッコリー湖を、ヴァンダービルト・セイリング・クラブはパーシー・プリースト湖を本拠地としている。

他にセンテニアル・パークシェルビー・パーク、カンバーランド・パーク、ラドナー湖州立自然区などがある。

2013年8月27日、カール・ディーン市長はダウンタウンのカンバーランド川沿い西と東の2つの新たな公園計画を発表した。2013年秋に東側の工事が始まり、2015年に西側が完成した。どちらの公園にも野外音楽堂が設置されることとなった。西側の12-エーカー (4.9 ha)の公園の音楽堂は以前発電所のあった場所に建てられることとなった。座席数2,500席、最大収容人数6,500名となる予定である。4.5-エーカー (1.8 ha)の東側の公園からはカンバーランド川の船着場に降りることができる。市長は「もし完成すれば発電所だった場所が代々市民にとって楽しめる、誇れる場所となるだろう」と語った(WKRN-TV Nashville)。

政府

テネシー州議事堂

1963年、スプロール現象を解消するため、デイヴィッドソン郡とナッシュビル市は合併した。合併後の政府は「Metropolitan Government of Nashville and Davidson County 」と名付けられ、住民からは「メトロ・ナッシュビル」または「メトロ」と呼ばれている。警察、消防、電気、上下水道を供給している。1963年にメトロが創設されてから、供給は当初の市境内の約72平方マイル (190 km2)「アーバン・サービス・ディストリクト」と[72]、郡内の他の地域「ジェネラル・サービス・ディストリクト」の二層に分かれていた。メトロ内にはベル・ミードベリー・ヒルフォレスト・ヒルズオーク・ヒルグッドレッツヴィル(一部)、リッジトップ(一部)の6ヶ所の独立都市があり、警察は独自で供給するが、他はメトロが供給する二層政府で行われている。以前はレイクウッドも二層政府であったが、2010年と2011年の投票により、独立行政を解消してメトロ一本になることが決まった[73]

ナッシュビルの市政は市長、副市長、40名の議会議員で執り行われる[74]。現在の市長はカール・ディーン、副市長はダイアン・ネイバーズである。議会議員は35名が小選挙区から、5名が全体から選出される。議会は毎月第一、第三火曜日午後6時から行われる。

中部テネシーのテネシー州最高裁判所がある。

政治

テネシー州が共和党支持であっても、ナッシュビルは遅くともレコンストラクションから民主党支持である。市内の一部の富裕層は共和党支持であるが、市民の大多数は民主党支持である。

大統領選において、レコンストラクション以降デイヴィッドソン郡で民主党候補が選出されなかったのは3回のみである。1968年、第三政党候補ジョージ・ウォレスが35.1%の支持を得た。1972年、リチャード・ニクソンが61%の支持を得てレコンストラクション以降初の共和党候補となった。1988年、共和党候補ジョージ・H・W・ブッシュが52%の支持を得た。

2000年アメリカ合衆国大統領選挙ではテネシー州の民主党候補アル・ゴアがナッシュビルで59%を獲得したにも関わらず、テネシー州では共和党候補ジョージ・W・ブッシュが選ばれた。2004年アメリカ合衆国大統領選挙では民主党候補ジョン・ケリーがナッシュビルで55%を獲得したが、テネシー州では共和党候補ジョージ・W・ブッシュが選ばれた。2008年アメリカ合衆国大統領選挙では民主党候補バラク・オバマがナッシュビルで60%を獲得したが、テネシー州では共和党候補ジョン・マケインが選ばれた。

教育

大学

ベルモント大学のフリーマン・ホール

ナッシュビルが「南部のアテネ」と呼ばれる理由の1つには大学が多いことが挙げられる[61]。ナッシュビルにある大学、カレッジを以下に示す:

大学名 提携先 入学者数
アメリカン・バプティスト・カレッジ
アクイナス・カレッジ ローマン・カソリック
ベルモント大学 6,647
デイマー・カレッジ
フィスク大学 ユナイテッド・チャーチ・オブ・クライスト (歴史的黒人大学) 800
ジョン・A・ガプトン・カレッジ
リプスコム大学 チャーチズ・オブ・クライスト 4,278
メハリー医科大学 ユナイテッド・メソディスト・チャーチ (歴史的黒人大学) 700
ノシ・カレッジ
ナッシュビル法律学校
ナッシュビル・オート・ディーゼル・カレッジ ([[::en:NAFTC|NAFTC]]トレーニング・センター)
ナッシュビル州立コミュニティ・カレッジ 9,853
テネシー州立大学 歴史的黒人大学 10,389
トレヴェッカ・ナザレン大学 ナザレン 2,345
ヴァンダービルト大学 12,714
ワトキンス・カレッジ・オブ・アート、デザイン&フィルム 400
ウェルチ・カレッジ フリー・ウィル・バプティスツ 338

ナッシュビルから約30マイル (48 km)のマーフリーズボロにはミドルテネシー州立大学(MTSU)があり、テネシー州内の公立大学で最も学生数が多い。例年ナッシュビルでの中等教育以降の入学者は約43,000人である。MTSU、カンバーランド大学(レバノンボランティア州立コミュニティ・カレッジ(ギャラティン、デイマー大学、オモア・カレッジ・オブ・デザイン(フランクリン)も含めてナッシュビル大都市統計地域の入学者数は74,000人である。約40マイル (64 km)のオースティン・ピー州立大学(クラークスビル)、コロンビア州立コミュニティ・カレッジ(コロンビア)の入学者数は13,600人である。

ナッシュビルにはフィスク大学、テネシー州立大学、メハリー医科大学、アメリカン・バプティスト・カレッジの4つの歴史的黒人大学がある[75]

メディア

テネシアン本社

ナッシュビルの日刊紙は『テネシアン』である。1998年まで、同じビル内で共同経営していた『ナッシュビル・バナー』と競合していた。2013年までは無料の日刊紙『シティ・ペーパー』も読まれていたが、現在『テネシアン』が最も広く購読されている。オンラインの『NashvillePost.com』は紙媒体の日刊紙と競合している。週刊の冊子『ナッシュビル・プライド』、『ナッシュビル・ビジネス・ジャーナル』、『ナッシュビル・シーン』、『テネシー・トリビューン』も発行されている。歴史的に『テネシアン』は政治的にリベラルであり、『バナー』は保守的であって『シティ・ペーパー』に受け継がれた。『シーン』は娯楽記事を扱っており、『プライド』は地域の発展や企業関係者に向けている。

ナッシュビルにはテレビ局が11局ある。多くの家庭ではケーブルテレビを視聴しており、コムキャストがデイヴィッドソン郡の大多数を占めるが全てではない。ナッシュビルは全米で29番目に大きいテレビ市場の地である[76]

ナッシュビルにはカントリー・ミュージック・テレビジョン(CMT)などのケーブルテレビ局がある。CMTの主調整室はニューヨークのバイアコムにある。『トップ20カウントダウン』、『CMTインサイダー』などはナッシュビルのスタジオで撮影される。ショップ・アット・ホーム・ネットワークは一時期ナッシュビルを拠点としていたが、2008年に閉鎖した。

大学ラジオや短波コミュニティ放送を含み、何十ものFM、AMのラジオ局があり、全米で44番目に大きいラジオ市場の地である。95.5FMのWSM-FMはカムラス・メディアが所有している。オープリーランドから放送しているWSM-AMはゲイロード・エンタテイメント・カンパニーが所有しており、全米で650AMまたはオンラインWSM Onlineで聴くことができる。WSMは『グランド・オール・オープリー』を放送していることで知られている。1510AMのWLACはクリア・チャンネル所有のトーク局で、かつて保険会社ライフ・アンド・カジュアルティ・インシュアランス・カンパニー・オブ・テネシーがスポンサーであった。その競合相手のWWTNはコミュラス・メディアが所有している。

グリーンマイル』、『ラスト・キャッスル』、『ガンモ』、『愛と呼ばれるもの』、『[[::en:Two Weeks|Two Weeks]] 』、『歌え!ロレッタ愛のために』、『ナッシュビル[77]、『カントリー・ストロング』など著名な映画がナッシュビルで撮影された。またテレビではABCで市内各地で撮影されている連続ドラマ『ナッシュビル』が全米で放送されている。

交通

シェルビー・ストリート・ブリッジ下を通るミュージック・シティ・スター

道路

ナッシュビルは州間高速道路40号線、24号線、65号線の交差点中心地に位置している。ダウンタウンより南で440号線がそれぞれと接続している。州道155号線ブライリー通りが北側を囲むように通っている。クラークスビル・パイク、ギャラティン・パイク、レバノン・パイク、マーフリーズボロ・パイク、フランクリン・パイクなど市内の中心部から放射線状に延びる主要な道路には近隣の都市名に「パイク」がつけられている。

バス

ナッシュビル・メトロ交通局は、近年新築されたダウンタウンのハブから市内にMTAバスを走らせている。バス・ラピッド・トランジットにより新たなルートの拡大を計画し、将来的には新たな電車の新設も検討している。

ナッシュビルはパイドモント・アトランティック・メガリージョンの1つとされている[78]

航空

ナッシュビル国際空港(BNA)は、1986年から1995年までアメリカン航空のハブとして機能していたが、現在サウスウエスト航空に焦点をあてている。2011年、搭乗4,673,047人で全米で34番目の搭乗者数となった[79]。アメリカン航空、デルタ航空フロンティア航空、サウスウエスト航空、ユナイテッド航空USエアウェイズエアカナダなど主要な航空会社が乗り入れている[80]。またエアトラン航空が試験的に運航している[要出典]

現在日本との直行便はないが、日産およびブリヂストンの業務拡大および多数の日系企業の進出に伴い直行便が検討されている[81]

電車

アムトラック

CSXトランスポーテーションの主要なハブとなっているが、ナッシュビルは現在アムトラックを運航していない[82]。アムトラックがかつて運行していた、ケンタッキー州ルイビルおよびナッシュビル経由でシカゴとフロリダを結んでいたフロリディアンは1979年10月9日までナッシュビルのユニオン・ステーションを使用していた。

ナッシュビルでアムトラックの再開を望む声はあっても具体的になることは長らくない[83]。ルートが拡大されれば集客を見込めるかもしれないが、テネシー州政府の経済的理由により再開の見込みはないとされる[83]

通勤電車

2006年9月18日、通勤通学用電車ミュージック・シティ・スターの運行が始まった。レバノンとナッシュビルのダウンタウンにあるナッシュビル・リバーフロントを結んでいる。現在、クラークスビル、マーフリーズボロ、ギャラティンと接続の可能性を検討している。

ナッシュビルの主な橋を以下に示す:

正式名称 別名 長さ 開業時期
ゲイトウエイ・ブリッジ 朝鮮戦争退役軍人記念橋 1,660フィート (510 m) 2004年5月19日
ケリー・ミラー・スミス・ブリッジ ジェファーソン・ストリート・ブリッジ 1994年3月2日
オールド・ヒッコリー・ブリッジ 1929年
マーティン・ルサー・キング・ジュニア・ブリッジ ボードー・ブリッジ 1980年9月18日
シェルビー・ストリート・ブリッジ シェルビー・アヴェニュー・ブリッジ 3,150フィート (960 m) 1909年7月5日
シリマン・エヴァンズ・ブリッジ 2,362フィート (720 m) 1963年
ヴィクトリー・メモリアル・ブリッジ 1956年7月2日
ウイリアム・グッドウィン・ブリッジ ホブソン・パイク・ブリッジ 2,215フィート (675 m)
ウッドランド・ストリート・ブリッジ 639フィート (195 m)

出身者

ナッシュビル出身者(居住経験があるだけの者も含む)を以下に示す。姓またはグループ名等の五十音順。

姉妹都市

ナッシュビルは姉妹都市プログラムに積極的に参加しており以下の都市と提携している:[84]

パートナー・シティ
国際友好都市
ミュニシパル・ユナイテッド・イン・フレンドシップ

関連事項

注釈

  1. ^ Consolidated refers to the population of Davidson County; Balance refers to the population of Nashville excluding other incorporated cities within the Nashville-Davidson boundary.

脚注

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外部リンク

公式
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観光
その他