ジャック・ホワイト

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ジャック・ホワイト
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基本情報
出生名 John Gillis
出生 1975年7月9日(39歳)
ジャンル オルタナティブ・ロック
ガレージ・ロック
ブルーグラス
ブルース
活動期間 1990 – 現在
共同作業者 ザ・ホワイト・ストライプス
ザ・ラカンターズ
ザ・デッド・ウェザー

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ジャック・ホワイトJack White, 出生名John Anthony Gillis, 1975年7月9日 - )は、アメリカ合衆国ギタリストボーカリスト音楽プロデューサー

「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第17位、2011年の改訂版では第70位。

Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第50位[1]

概説[編集]

1975年7月9日、アメリカ生まれ。その類稀な音楽的価値観と才能から、音楽界では不思議な存在とされており、アメリカのルネッサンス的な人物と評されている。

1997年、メグ・ホワイトとザ・ホワイト・ストライプスを結成。初期のデルタブルースを愛し、音楽に対してミニマリズムなアプローチをとり、アメリカ全土で一躍話題となる。

2005年、2つ目のバンドとなるザ・ラカンターズをブレンダン・ベンソン、ジャック・ローレンス、パトリック・キーラーと共に結成。 “旧友たちによる新しいバンド”であるザ・ラカンターズの最初のシングル、「Steady as she goes」はたちまち大ヒット。デビューアルバム「Broken Boy Soldiers」は、ビルボードのアルバムチャートに初登場7位で入り、グラミー賞2部門でノミネートされた。2006年の世界ツアーでは、ボブ・ディランと同じスケジュールでアメリカを回り、ディランとはお互いにコンサートで数回ゲストパフォーマンスを行なっている。ザ・ラカンターズの2年目のアルバム、「Consolers Of The Lonely」(2008)も初登場7位を記録し、グラミー賞を受賞した。

2011年、ザ・ホワイト・ストライプス解散。現在は2009年に新たにザ・デッド・ウェザーを結成し、活躍の場を更に広げている。2012年、デビュー15年で初の完全ソロ・アルバム「Blunderbuss」をリリースした。

映画にも出演しており、2003年にアカデミー賞を受賞した『コールドマウンテン』で、アンソニー・ミンゲラ監督は音楽監督T・ボーン・バーネットのアドバイスに従い、ジャックをジョージア役に抜擢。作品の中ではアパラチアの歌を数曲演奏している。 同年、ザ・ホワイト・ストライプスのメンバー2人が、ジム・ジャーミッシュ監督の『コーヒー&シガレッツ』に出演。ジャックとメグは、「Jack Shows Meg His Testla Coil」と名付けられたエピソードで本人の役で出演した。その後、シンプソンズのエピソード“Jazzy And The Pussycats”(06/未)で再びスクリーンに姿を現し、ジャド・アパトー製作のコメディ『ウォーク・ハード ロックへの階段』(07/未)にエルビス・プレスリー役で特別出演。2008年には、マーティン・スコセッシ監督のドキュメンタリー映画『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』で、ストーンズとビーコン・シアターで「Loving Cup」をセッションした。

ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』で共演したレッド・ツェッペリンジミー・ペイジは、『NME』誌のインタビューにおいてジャックに対し「最近のギタリストの中ではNo.1の存在」といった賛辞を送っている。

人物[編集]

中学卒業後、ブライアン・ムルドゥーンの下、家具職人の見習いとして働く。 ブルースカントリー・70年代以前のロックンロールを愛好し、それらへの造詣は非常に深い。徹底的なアナログへの拘りを持っており、ライブやレコーディングで使用する楽器・機材はほぼすべてアナログ製品を使用している。ジャックと同世代のミュージシャンと比べると、異例とも言えるほどフィジカルな音楽を志向しており、特にセールスや派手さを重視しすぎて全く現実感のないような、過剰なマスタリングが施された現代的ポピュラーミュージックを嫌う(「普通にアンプにギターを繋いで、普通にギターを演奏して、普通に歌を歌ったら、あんなおぞましいキラキラとした音は出ない」と『Bigread』誌において語っている)。ちなみに、ジャックは一貫して、音楽をデータでもなくCDでもなくレコードで聴くことをファンに勧めている(ポピュラー音楽は、ディスクジャケットブックレットなども含めた総合アートである、というジャックの理念から来るもの。ジャックが関わったほぼすべての音源は、アナログレコード盤でも発売されている)。

ジョーク好きな人柄ながら、しばしば奇人・変人ともメディアに書き立てられる。特に、2005年からのツアーでは、"Three Quid"(3個の1ドルポンド)と改名し、話題を振りまいたが、ツアー終了時にすぐ元の名前に戻し、イギリスのラジオでそれら理由を尋ねられた際、ジャックは「それはすべてお金に関することだよ」と答えた。

尊敬するアーティストは、ボブ・ディラン(デトロイトでの公演にジャックが出演したことがあり、メグも非常に熱心なファンである)やロバート・ジョンソン。また、最近は同じデトロイト出身のアリス・クーパーに影響を受けた扮装をしている。彼は、地元デトロイトのミュージシャンが音楽的土壌を作ってくれたのを感謝しており、特にイギー・ポップのファンで、ストゥージズのアルバム『ファンハウス』を「今までに作られた最高のロック・アルバム」と言っている。特に、ブルース歌手のサン・ハウスを敬愛しており、ジャックのボーカルスタイルは彼の影響によるところが大きい。

妻はイギリススーパーモデルカレン・エルソン。2006年に娘、2007年に息子を授かった。

プレイスタイル[編集]

ブルースカントリーなどの近代的音楽からの影響が色濃いながらも、絶妙な現代性を散りばめたギタープレイを展開する。それらは多くがジャックの生み出した独創的なリフを主体として演奏されるため、1970年代のブルース色を多大に残していた頃のハード・ロックレッド・ツェッペリンディープ・パープルブラック・サバスフリー)とよく比較され、ジャック自身もそれらからの影響を公言している。使用するギターやエフェクター類は、オーソドックスでシンプルかつチープなものばかりだが、突然ファズで強烈な歪みを加えたり、ハウリングペグを弛緩させたベンド奏法によるノイジーなプレイを始めたりなど、そのセンスは他のギタリストとは一線を画す。ホワイト・ストライプス時代はメロディを一手に引き受けていたため、「Seven Nation Army」「Blue Ochid」などではオクターバーでベースラインを形成している。

ヴォーカルでは高音を多用し、歌うというよりも「叫ぶ」もしくはブルース的に「語る」ような趣の楽曲が多い。また、ギターだけに止まらず、オルガンピアノマリンバドラムなど、様々な楽器を演奏するマルチプレイヤーである。しかし、テクノロジー色が強いプログラムコンピューター系の楽器は演奏しない、という志向は貫いている。

ディスコグラフィー[編集]

  • ブランダーバス(2012/4/23)
  • ラザレット(2014/6/10)

出典[編集]

  1. ^ Rocklist.net...Q Magazine Lists..”. Q - 100 Greatest Singers (2007年4月). 2013年5月21日閲覧。