ジ・エッジ

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ジ・エッジ
ジ・エッジ(2009年)
ジ・エッジ(2009年)
基本情報
出生名 David Howell Evans
出生 1961年8月8日(52歳)
イングランドの旗 イングランドロンドン
ジャンル ロックポスト・パンク
オルタナティヴ・ロック
職業 ミュージシャン作曲家
担当楽器 ギター
ヴォーカル
ピアノ
スティール・ギター
活動期間 1978年-
レーベル アイランド・レコード
共同作業者 U2, パッセンジャーズ
公式サイト U2.com
著名使用楽器
ギブソン・エクスプローラー
フェンダー・ストラトキャスター
ギブソン・レスポール
フェンダー・テレキャスター
グレッチ・カントリー・ジェントルマン
エピフォン・カジノ
リッケンバッカー・330/12

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ジ・エッジThe Edge1961年8月8日 - )は、イングランド生まれアイルランド育ちのロックミュージシャンで、U2ギタリストである。本名はデヴィッド・ヒューウェル・エヴァンス(David Howell Evans)。

「ジ・エッジ」というステージネームの由来は、本人の説明によれば、顔や鼻の形が角立っているからだという。

ローリング・ストーン誌の2003年8月号のカバーストーリー、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第24位、2011年の改訂版では第38位。

来歴[編集]

ロンドンで生まれ、幼い頃にアイルランドダブリンに引っ越す。ギターピアノを習い始め、手先が器用なためギターを自作したこともあった。高校時代、兄ディックと共にアマチュアバンド結成に加わり、1979年にU2としてシングル・デビューする。なお、ディックはデビュー前に脱退し、ヴァージン・プルーンズのメンバーになっている。以後もU2のメンバーとして活動を続ける。演奏法や器材の研究を重ね、空間的な音作りを追求。1980年代後半の『ヨシュア・トゥリー』『魂の叫び』などで、独自の演奏スタイルを確立した。『ZOOROPA』ではプロデュースにも参加している。

私生活では、1983年に結婚して、その後3人の子どもが生まれるが、1996年に離婚。2002年に再婚し、2児をもうけている。2人目の妻、モーリー・スタインバーグは振付師で、U2の「ZOO TV TOUR」にベリーダンサーとして出演している時に知り合った。

U2以外の音楽活動[編集]

演奏[編集]

ギター[編集]

エフェクター
最大の特徴は、ディレイを駆使したプレイである。ヴォックス・AC30に付点八分のディレイを組み合わせ、カッティングアルペジオハーモニクスを多用して高音を強調したサウンドはU2の代名詞となっており、『』、『ヨシュア・トゥリー』等で特に顕著にみられる。また、ハーディムのピックを横向きにしてピッキングしていることも独特の音色に影響を与えているとされる。その後も多様なエフェクターを使った音作りに熱心に取り組み、「ミステリアス・ウェイズ」や「エレヴェイション」等、数々の独創的な音色を生み出している。
U2のヴォーカルであるボノは、エッジのプレイスタイルについて次のように述べている。「ほとんどのリードギタリストはスケールを練習する。家で指板相手にトレーニングするんだ。でもエッジの場合は、毎日、何時間もアンプやギター・エフェクターのつまみをいじくり回してる。エッジのエフェクター次第で、尋常なサウンドが尋常じゃないサウンドへと変貌するんだ。安っぽい金属から黄金を作り出す錬金術的な要素が含まれているのさ」[1]
その他
初期の頃にはコードに工夫を加え、3度の音を弾かず、ルート音と5度の音のみのコードを弾いていた。これは、キー自体を曖昧にし、いろいろなメロディが乗るようにするためだという[2]。また、シンプルでクリアな響きにするためにコードから特定の音を取り除くという工夫も行っていた。

ヴォーカル[編集]

U2の多くの曲でバック・コーラスとして重要な役割を果たしている。また、「セカンズ」では一部のパートでリード・ヴォーカルを担当した。その後、「ヴァン・ディマンズ・ランド」「ナム」といった、エッジがメイン・ヴォーカルの曲も生まれた。

ピアノ[編集]

キャリアの初期から、ピアノも演奏してきた。「ニュー・イヤーズ・デイ」、「焔(ほのお)」、「ユア・ブルー・ルーム」、「モーメント・オブ・サレンダー」をライヴで演奏する時、ギターとピアノを交互に弾く。

ベース[編集]

WAR(闘)』収録の「40」では、アダム・クレイトンに代わりベースを担当している。

使用機材[編集]

ライブ映像やインタビューなどで使用が確認されているものを挙げる。また、一時的に使用していたものを含む。

ギター[編集]

ギブソン
18歳のときにニューヨークの楽器店で初めて購入したギター。ルックスに一目惚れしたが、音も弾き心地も気に入ったという。それ以降エッジを象徴するギターとして愛用されている。
スティーヴ・ジョーンズの『勝手にしやがれ!!』でのサウンドが欲しいため、色まで同じギターを買ったという。2007年にミュージック・ライジングのチャリティー・オークションで24万ドルで落札された。
ハリケーン・カトリーナで被災したミュージシャンを支援するプロジェクトである「ミュージック・ライジング」のためにギブソンが作った限定モデル。
ライブでは主に「夢の涯てまでも」で使用。
  • 1981年製 レスポール・スタンダード (ブルー)
  • 1983年製 レスポール・スタンダード (ゴールド)
  • 1966年製 SGスタンダード (チェリー)
ライブでは主に「エレヴェイション」で使用。
  • 1965年製 SGスタンダード (ペルハム・ブルー)
  • ソネックス 180 デラックス (ブラック)
  • 1958年製 ES-295 (ゴールド)
  • 1950年代製 ES-330 (タバコ)
  • 1961年製 ES-335 (タバコ)
  • 2008年製 SJ-200 (ブロンド)
  • 2006年製 SJ-200 ピート・タウンゼントモデル (ブロンド)
  • 2005年製 J-45 (サンバースト)
フェンダー
エクスプローラーの次に購入した生涯2本目のギター。ピックガードとピックアップカバーがブラックのものに交換されている。最近のライブでは主に「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム(約束の地)」で使用。
その他
ライブでは主に「モーメント・オブ・サレンダー」で使用。

ほか

アンプ[編集]

エッジの1964年製ヴォックス・AC30TB (U2 360° ツアー)

エフェクター[編集]

ラック
  • Furman Pro Rack Power (x2)
  • コルグ SDD 2000
  • コルグ SDD 3000
  • Line 6 DM4 Pro (カスタムメイド) (x2)
  • TC 2290 (x4)
  • Line 6 Pod Pro (x2)
  • コルグ A3 (x2)
  • Eventide H3000
  • Line 6 Echo Pro
  • Lexicon PCM80
  • Lexicon PCM70
  • Custom Audio Electronics AMS Interface
  • AMS S-DMX (x2)
  • Custom Audio Electronics Remote Wah
  • Custom Audio Electronics Dual Stereo Mixer
  • Rocktron Bradshaw DVC Pedal VCA
  • Custom Audio Electronics Amp Selector
  • Custom Audio Electronics Patch Point
  • Skrydstrup MR9 (x3)
  • Skyrdstrup System Interface
  • Electrix Filter Factory
ペダル

コントローラー類[編集]

  • Skrydstrup SC1 + SC1 エクステンション + Extension Plus
  • ジムダンロップ クライベイビー ラック・ワウ・コントローラー

[編集]

その他[編集]

  • ヤマハ CP80
  • EBOW Chrome and Plastic Electronic Bow
  • ピーターソン V-SAM チューナー
  • ボス TU-12
  • ダンドレア ミディアム・ナイロン・ピック
  • ハーディム ミディアム・ナイロン・ピック
  • ジムダンロップ ブラス・フル・スライド
  • レヴィース レザー・ストラップ

脚注[編集]

  1. ^ U2/前むつみ監訳/久保田祐子ほか訳 『U2 BY U2』 シンコーミュージック・エンタテイメント 227頁。
  2. ^ 『U2 BY U2』U2/前むつみ監訳/久保田 祐子ほか訳 シンコーミュージック・エンタテイメント 72頁より

外部リンク[編集]

  • U2.com - U2公式サイト(英語)