エピフォン
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エピフォン(Epiphone)はギブソン社傘下のギターブランド。1940年代までギブソン社の対抗馬とされたが、1957年、ギブソン社に買収された。
現在は主にギブソン社のモデルの廉価版を販売しており、この点でフェンダー社の廉価ブランド、「スクワイア(Squire)」に似た位置づけになっているが、買収以前から続くエピフォン独自のモデルも販売しているところが異なる(スクワイアはもともと弦メーカーであり、「買収以前から」のギターモデルは存在しない)。
ロゴの書体は現在では親会社のギブソン社に似たものとなっているが、従来のロゴもカジノなど一部機種で存在する。
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[編集] 概要
トルコのイズミル出身のギリシャ人アナスタシオス・スタトポウロが、アメリカニューヨークに工房を開いた事が起源。当初はバイオリンやリュートを製作していたが、20世紀初頭からマンドリンの製作を開始し、アナスタシオスは時期を同じくして息子であるエパミノンダスを事業に参加させる。その後ジャズが流行しバンジョー製作が盛んになると、自らもミュージシャンであったエパミノンダスはその知識を生かしテナーバンジョー等の製作を開始し成功。バンジョーの設計に関する米国特許も取得した。
1928年、社名が「エピフォン」となる。これはエパミノンダスの愛称である「エピ」とギリシャ語で「音」の意味の語「フォン」を組み合わせたものが由来。その頃からエピフォンはギター製作を開始。「レコーディング・シリーズ」、「マスタービルド・シリーズ」等を発表。この頃からエピフォンはギブソン社の対抗馬とされ、ギブソンとのライバル関係は1940年代まで続いた。
エピフォンはギター製作を通し、トーンコントロールの初採用、初のダブルネック弦楽器やトラスロッド、トーン・エクスプレッサー(ワウペダルの前身)、電子チューナー、ボリューム・ペダルなどの開発など、多くの革新的な機能や機器を世に送り出す。1941年にはレス・ポールがエピフォンの工場でソリッドギターの試作品の開発を開始。ポールが製作したソリッドギターとして有名な「ログ」は、彼がエピフォンギターのパーツを多用し完成させた物である。
1945年、エパミノンダスは病に倒れ、同年の6月6日に死去。その後、エピフォンは労働争議やConn Companyによる買収や工場の移転等のダメージを受け、1957年にギブソン社に買収される。そしてエピフォンギターはギブソン社のカラマズー工場で、「ギブソン社の製品のライバル・モデル」という位置付けで生産され始める。
1970年代、エピフォンの生産拠点は日本に移される。1982年頃アジア諸国での生産も開始。1986年にヘンリー・ジャスコヴィッツ、デイヴ・ベリーマンによりギブソン社が買収され、現在はギブソン社直系の廉価版ブランドとしてエピフォン及びギブソン社のギターやエレクトリックベースを主に韓国や中国で生産する「Epiphone」、日本で生産する「Epiphone Elitist(エリーティスト・旧名称は『Epiphone Elite{エリート}』。旧来の日本製造エピフォン)」の2つのブランドが存在する。その他にも日本製造・限定販売、ラッカーフィニッシュの「Japan Limited Line(LQ)」シリーズが存在した。また、後述の代理店契約が終了するまで販売されていた日本向けのElitistと、LQシリーズで売られていたギブソンコピーモデルには、ギブソンと同仕様のヘッド形状が奢られている。製造はOEMで一時期、品質が安定しない時期があったが、ギブソン社は中国の青島に自社工場を設立し、エピフォンブランド製品を一部直接製造するようになり品質の向上を図っている。
2006年12月末日、日本国内の輸入総代理店であった山野楽器と米国ギブソン社との輸入代理店契約が終了。現在は米ギブソン社直属の日本法人、ギブソン・ギター・コーポレーション・ジャパンが日本向けにモデルを供給している。
[編集] 特徴
- 創業当時より箱物(フルアコなど)と呼ばれるギターが得意だと言われてきた。
- ヘッドやピックガードにEpiphoneの頭文字を表す“E”の文字が付けられており、ヘッドはプリント、ピックガードはインレイ(古い時代に多い)または立体エンブレム(近年に多い)仕様となっている。ちなみに他社製のアコースティックギターのピックガードには、通常ロゴ等は付けない事が多い。
- Epiphone Elitist(過去にはフジゲンなどが製作を担当)は韓国・中国製のEpiphoneの上位モデル扱いとなっている。
[編集] 代表機種と使用ミュージシャン
ギブソンES-330のブランド違いのギブソン工場制作機種であり、ビートルズのポール・マッカートニー、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスンが使用した「カジノ」等が有名。ポール・マッカートニーはアコースティックギター「テキサン」[1]も名曲「イエスタデイ」の作曲・録音・ステージで使用している。
カジノはその他にもデビュー当時のキース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)やポール・ウェラー、ノエル・ギャラガー(オアシス)、かつてはB.B.キングやオーティス・ラッシュ等のブルースマンも使用していた。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
- ギブソン (楽器メーカー) - 親会社であるギター・メーカー。
- 山野楽器 - 2006年12月末まで日本における輸入代理店であった。
- エピフォン・カジノ - ビートルズが使用したことで知られるエレクトリック・ギター。
[編集] 外部リンク
- Epiphone Musical Instruments (英語版公式サイト)
- (日本向け公式サイト)
- Epiphone Serial Numbers - シリアルナンバーによる個体モデル情報検索
- Epiphone SG Models
- Classic Epiphones

