ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
| ヴェルヴェット・アンダーグラウンド | |
|---|---|
| 基本情報 | |
| 別名 | ヴェルヴェッツ |
| 出身地 | ニューヨーク州 ニューヨーク |
| ジャンル | アート・ロック エクスペリメンタル・ロック ノイズロック サイケデリック・ロック フォーク・ロック |
| 活動期間 | 1965年 - 1973年 1990年 1992年 - 1994年 1996年 |
| レーベル | ヴァーヴ・レコード、MGM、アトランティック・レコード、ポリドール |
| 旧メンバー | |
| ルー・リード (ボーカル、ギター) ジョン・ケイル (ヴィオラ、ベース) スターリング・モリソン (ギター) モーリン・タッカー (ドラムス) ダグ・ユール (オルガン、ベース) |
|
ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド (The Velvet Underground) は、1965年に結成されたアメリカのロックバンド。ヴェルヴェッツという略称でも呼ばれる。
商業的な成功を手にすることなく解散したが、その極めて前衛的なサウンドと、性におけるタブーや薬物など人間の暗部を深く鋭く見つめる歌詞は、デヴィッド・ボウイやセックス・ピストルズなど後進のアーティストに多大な影響を与え、ロックの芸術性の向上に大きな役割を果たした。
目次 |
[編集] 来歴
[編集] 結成
1963年、大学を中退したルー・リードはニューヨークに移り、レコード会社の雇われソングライターをしながら自分名義のレコード契約の機会をうかがっていた。1964年のある日、リードはウェールズ出身で現代音楽を学ぶためにアメリカに来ていたジョン・ケイルと出会う。共通の音楽的アプローチを有していた二人は意気投合し、バンドの結成を模索。1965年頃にはスターリング・モリソン(ギター)、アンガス・マクリーズ(パーカッション)の二人が加わるが、半年ほどでアンガスが脱退。後任にモーリン・タッカー(ドラムス)が加入すると、「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」名義で本格的な活動を始める。このバンド名は道端に落ちていたペーパーバックのSM小説のタイトルから付けられた。
[編集] デビュー前夜
初期のヴェルヴェッツはグリニッジ・ヴィレッジのカフェ・ビザールを拠点として演奏していた。ある晩、彼らの演奏を目にしたアンディ・ウォーホルは大いに気に入り、自身が企画していた音楽・ダンス・フィルム・照明・そして聴衆をも巻き込むマルチメディア・イベント「エクスプローディング・プラスティック・イネヴィタブル」での演奏を要請する。同イベントで演奏を行ったヴェルヴェッツは、ニューヨークのヒップな文化人たちに熱狂的に受け容れられた。これがきっかけで、ウォホールのプロデュースの下でのデビューアルバムの制作が決定する。
[編集] ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
アルバムの制作に先立ち、ウォーホルの提案により、ファクトリー(ウォーホールのスタジオ)に出入りしていたドイツ生まれのニコがヴォーカルとして加入する。こうして5人組となったヴェルヴェッツは1967年に、ウォーホルによるバナナのジャケットで有名なアルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』でデビューを飾ることになる。このアルバムは商業的には成功することはなかったが、後に再評価され、今日では歴史的な名盤とされている[1]。
[編集] ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート
ウォーホルとの関係を断ち、ニコが脱退した後に発表された1968年のセカンド・アルバム『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』では、より前衛色を強め、ホワイトノイズを多用した17分に及ぶ大作「シスター・レイ」が並ぶなどリードとケイルの音楽性が激しいぶつかり合いと融合を重ねた結果といえるアルバムであった。
しかし、音楽的なぶつかり合いの激しさが頂点に達した結果、ケイルはヴェルヴェッツの中で居場所を失い、このアルバムを最後にグループを脱退する。だが、ケイルの脱退に関してはリードが決めたという。
[編集] セルフタイトルとローデッド
新たにダグ・ユールを迎えて制作された1969年のサード・アルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』(『Ⅲ』とも表される)は、ケイルが脱退したこともあって、リードの音楽性が前面に出たアルバムである。全体に叙情的な面が目立つが、前作のような過激さも併せ持っている。また、このアルバムに関しても、リードは後になって、次作と同じように、会社側に勝手にリミックスされたと主張している(リードの言う所のオリジナル・ミックスはボックスセットに収録されている)。
続く4枚目のアルバム『ローデッド』は、「スウィート・ジェーン」や「ロックンロール」といったリードが現在でも演奏する曲を含むオーソドックスなロックンロール・アルバムである。ただし、リードは会社側で勝手にリミックスしたと主張しておりこのアルバムを評価していない(ただし、ダグ・ユールは、会社側が勝手にリミックスしたというリードの主張に対して異論を唱えている。彼によると、リミックスはリードによる物であり、リードが何故後になってこのような主張をするようになったのかについては分からないと語っている)。後年になって、リードの望んだ選曲、リミックスを含む"Fully Loaded Edition"がリリースされた。『ローデッド』のリリース前にリードが脱退。
[編集] 解散へ
1973年にヴェルヴェッツ名義のラストアルバム『スクイーズ』がリリースされたが、すでにユールを除く全てのメンバーが脱退しており、既に名前だけの一人バンドとなっていた。このアルバムがリリースされて程なくバンドは解散した。
[編集] 再結成から現在
その後、ヴェルヴェッツのメンバーは1990年代に何度か再結成を行ったが、1995年にモリソンが死去したことでオリジナル・メンバーでの活動は出来なくなってしまった。
[編集] メンバー
- ルー・リード(Lou Reed、1942年3月2日 - )- ボーカル、ギター、ピアノ、キーボード、作詞、作曲
- ヴェルヴェッツの中心的存在。殆どの楽曲の作詞作曲を担当。1970年に脱退して以降はソロとして活動。
- ジョン・ケイル(John Cale、1942年3月9日 - )- ヴィオラ、ヴァイオリン、ギター、ベース、ボーカル、作曲
- ダグ・ユール(Doug Yule、1947年2月25日 - )- ギター、ベース、ボーカル
- ケイルの脱退に伴い1969年加入。1973年に解散するまで参加。後半では中心人物として活躍。
- スターリング・モリソン(Sterling Morrison、1942年8月28日 - 1995年8月30日)- ギター、ベース、コーラス
- モーリン・タッカー(Maureen Tucker、1944年8月26日 - )- ドラムス、コーラス
- アンガス・マクリーズ(Angus MacLise、1938年3月4日 - 1979年6月21日)- ドラムス
- 1965年の結成時に参加、同年脱退。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] スタジオアルバム
- ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ - The Velvet Underground and Nico (1967年3月12日)
- ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート - White Light/White Heat (1968年1月30日)
- ヴェルヴェット・アンダーグラウンド - The Velvet Underground (1969年3月)
- ローデッド - Loaded (1970年9月)
- スクイーズ - Squeeze (1973年2月)
[編集] 関連書籍
- 『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』(2010年、ブルース・インターアクションズ) ジョー・ハーヴァード (著)、 大鷹俊一 (解説) ISBN-10:4860203771
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク