マーシャル (アンプ)

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マーシャルのギターアンプ
マーシャル・スタック (3×6)

マーシャル (Marshall) は、イギリスのマーシャル・アンプリフィケーション (Marshall Amplification) 社が保有する、エレクトリックギターベースアンプなどのブランド。

創業者ジム・マーシャルにちなむ。

本社はバッキンガムシャーミルトン・キーンズ

特徴[編集]

プロ向けからアマチュア向けと、幅広い価格帯と用途に合わせたアンプを製造している。特に2段・3段に積み上げられた大型アンプ(スタックアンプ)の製造メーカーとして知られている。アンプの他にも、エフェクターも製造している。アンプの特徴としては、暖かみのあるディストーション系の歪みが得意。また、高音と低音に伸びがあり、中域が豊かな傾向がある。大音量アンプの代名詞的存在で、多くのミュージシャンに愛用されている。

国際展開[編集]

日本における輸入代理店は、ヤマハ・ミュージック・トレーディング。

マーシャル社公認の博物館「マーシャル・ミュージアム・ジャパン」が山口県柳井市に2012年5月3日開館した。

歴史[編集]

1960年に、ジム・マーシャルが小売店「マーシャル・ショップ」を開業。1962年に、最初の自社製作アンプ「JTM45」を発表し、アーティスト達の注目を浴びる。その後、ロックミュージックの大衆化によってアンプの大音量、大型化の要求が強まった。特に熱心だったのが、ザ・フーピート・タウンゼントで、彼は最初、直径12インチ(約30cm)のスピーカーを8個入れたキャビネットの製作を提案した。しかし、それは重量が重く大型のため、機材の運搬に手間が掛かり、不評であった。その解決策として、マーシャル社は12インチスピーカーを4個入れたキャビネットを2台重ねて使うことを発案する。これにより、同等の効果が得られ、運搬や設置の労力も減らされることとなった。さらに、その上にアンプ部を重ね、3段積みとした独特のスタイルは「マーシャル・スタック」とも呼ばれ、自社のトレードマークになった。

その後、ジミ・ヘンドリックスジミー・ペイジリッチー・ブラックモアなど、著名なミュージシャンが次々とマーシャル社のアンプを使用し、ステージ後方に壁のように置かれたアンプ群は、ロックバンドの一つのスタイルとして定着した。

マーシャルは2012年4月5日に88歳で死去した。

エピソード[編集]

  • 1983年8月24日、ALFEE(現在のTHE ALFEE)の初の日本武道館公演で、ステージバックにマーシャルのキャビネットを積み上げたので(マーシャルウォールとも呼ばれた)、日本中の楽器店から、マーシャルのキャビネットが消えたと言われた。ライブの模様は、ライブDVDや書籍にて確認することができる。

参考文献[編集]

  • デイヴ・ハンター『真空管ギター・アンプ実用バイブル ベスト・サウンドを手に入れるために 歴史と仕組み、選び方と作り方』(DU BOOKS、2014年)ISBN 978-4-925064-73-6

外部リンク[編集]