消耗戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
戦争

Ramses II at Kadesh.jpgGustavus Adolphus at the Battle at Breitenfeld.jpgM1A1 abrams front.jpg
軍事史

ポータル    

消耗戦(しょうもうせん[1]英語: Attrition warfare)とは、戦争時における交戦状態のひとつ。戦闘の決定的な主導権をどちらも握れないまま、長期継続的に同一地点に戦力を投入し続けて損害を出し続ける状態、あるいは強固に防衛された要塞など一地点の攻略のために、攻撃側が長期継続的に多大な損害を出しながら攻撃を続けることを言う。

消耗戦の発生[編集]

消耗戦は、戦略的に重要な都市や、高地・丘など有利な地形をめぐる戦闘で発生する可能性が高い。

通常、攻撃軍はこうした地点に対しては機動的に包囲し、防御軍の兵站線を断ったうえで攻撃、防御軍を壊滅・降伏せしめて占領し、次目標に向かって進攻を再開する、索敵・包囲・殲滅・進攻の反復をもって運動する。包囲が完成した時点で防御軍は持久戦を強いられ、味方が攻撃軍の包囲を突破して救援に訪れるか、何らかの形で人員・武器・弾薬・食料の補給が行われるまで抵抗を続けなければならない。

その過程で一時的に攻防の膠着状態が現出するが、防御軍の兵站線が切れている状態では、持久戦においての防御軍有利の原則があっても、陥落までの時間が短期か長期かの時間の問題となる。消耗戦は、この「包囲」が不完全な状況において、もっとも発生の可能性が高くなる。

脚注[編集]

  1. ^ ただし「消耗(しょうもう)」は慣用読み。もとは「しょうこう」と言ったが、現代では『広辞苑』(第四版の時点でも)を紐解いても「しょうもう」の項が正式な項目名となっている。

関連項目[編集]