第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会

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第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会
開催国 日本の旗 日本
参加チーム数 88
優勝 鹿島アントラーズ
準優勝 清水エスパルス
試合総数 87
ゴール数 346 (1試合平均 3.98 点)
得点王 アドリアーノ
ネット・バイアーノ(5得点)
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第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会(だい90かい てんのうはいぜんにほんサッカーせんしゅけんたいかい)は、2010年9月3日から2011年1月1日に開催された天皇杯全日本サッカー選手権大会である。

鹿島アントラーズが3年ぶり4度目の優勝を果たした。

概要[編集]

前回大会同様、Jリーグ加盟チーム・JFL上位チーム・大学代表のシードチーム(大学シードを除き2回戦から登場)と47都道府県代表(1回戦から登場)を合わせた88チームにより天皇杯を争う。試合方式、優勝チームへの特典も前回と同様。

試合日程や会場の配分に前回と多少異なる点があり(後述)、特に大きく変更されたスケジュールの配分の結果、1回戦を戦ったチームは中1日でシードチームと2回戦を戦うことになり、中3日で試合となった2010Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝に出場した8チームと比較しても明らかにコンディション面で不利を被ることになり、2回戦でJFL以下の下位リーグ所属のチームがJリーグ所属チームに勝利した、いわゆる“ジャイアントキリング”はわずか2試合にとどまっている[注 1]

2回戦から準々決勝までの日程に比較的余裕があったこともあってか、ベスト8に残ったのはJ2のアビスパ福岡を除けば全てJ1勢であった(ベスト8にJ2以下のチームが1チームしか残らなかったのは第86回大会以来4年ぶり)。

スケジュール[編集]

基本的に前年までのものを踏襲しているが、2010 FIFAワールドカップで中断期間のあったリーグ戦との試合日程調整の結果、1回戦と2回戦を中1日で行う一方、2回戦から準々決勝まではそれぞれ1ヶ月近く間隔が空くという多少いびつな日程となっている[注 2]。このこともあり、1回戦と2回戦は極力近接した会場(組み合わせによっては同一会場)で行われることとなっており、2回戦はシードチームのホームスタジアム(またはその近く)で開催されることから、例年以上に試合会場がJリーグのホームタウンとその周辺に偏る結果となっている。また、4回戦は全試合が平日のナイトマッチとなり、試合会場は3回戦終了後に発表され、必要に応じてホームとアウェイのチームを入れ替える措置が採られた。

試合会場については後述の試合結果を参照のこと。( )の日付は予備日(欄外「注」参照)。

1回戦 9月3日 都道府県代表チーム、大学シードチームの出場
2回戦 9月5日 J1/J2チーム、JFLシードチームの出場
3回戦 10月9日、11日、(13日[注 3]
4回戦 11月17日
準々決勝 12月25日
準決勝 12月29日
決勝 2011年1月1日

出場チーム[編集]

Jリーグ加盟クラブが1チーム増加したことから、シード枠の配分が一部変更になっている。

J1リーグ[編集]

2010年のJ1リーグ参加の全18チーム。

J2リーグ[編集]

2010年のJ2リーグ参加の全19チーム(前回大会から1チーム増)。

JFL[編集]

第12回日本フットボールリーグの前期17節終了時点の上位3チーム(前回大会から1チーム減)。

大学[編集]

第34回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント優勝校。

都道府県代表[編集]

都道府県予選を勝ち抜いた都道府県1チームずつの全47チーム。

試合スケジュール[編集]

1回戦[編集]

2回戦[編集]

3回戦[編集]

4回戦[編集]

準々決勝[編集]

準決勝[編集]

決勝[編集]

2011年元日の決勝に勝ち残ったのは、準々決勝で2冠を目指した名古屋グランパスを下し、準決勝で初の決勝進出を狙うFC東京を延長ロスタイムぎりぎりの決勝ゴールで振り切った鹿島アントラーズと、準々決勝でモンテディオ山形PK戦の末勝利し、準決勝で史上初の3連覇を目指したガンバ大阪に快勝した清水エスパルスの2チーム。両チームの顔合わせは鹿島が年度3冠を達成した第80回大会以来10年ぶりとなった。

決勝戦は鹿島が前半26分にセットプレーから小笠原満男のコーナーキックにフェリペ・ガブリエルが頭であわせて先制点。清水は後半攻勢を仕掛け、後半15分にこの試合を最後にチームを去るフローデ・ヨンセンのループシュートで一度は追いつくが、後半32分に鹿島が再びセットプレーから野沢拓也がフリーキックを直接決めて勝ち越し点。その後も攻勢を仕掛ける清水の攻撃を鹿島がしのぎきって2-1で勝利し、鹿島が3年振りの栄冠に輝き、14個目の三大タイトルを手にした。

鹿島はリーグ4連覇こそ逃したものの、天皇杯王者として4年連続でAFCチャンピオンズリーグ2011に出場することになった。一方、清水はこの試合を最後に6年間率いたチームを去る長谷川健太監督の最後を飾ることは出来なかった。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ ちなみに2回戦で下位リーグチームが勝利した2試合はいずれも本拠地をほぼ同じにするダービーマッチであり、加えて東京ヴェルディ (J2) に勝利したFC町田ゼルビア (JFL) はJFL上位によるシード(すなわち両チームとも2回戦が初戦)、ソニー仙台 (JFL) に敗れたベガルタ仙台 (J1) はナイトマッチ後の中3日に加えてヤマハスタジアム(静岡県磐田市)から仙台への長距離移動が加わった(ソニー仙台は中1日とはいえデイマッチ後にJヴィレッジ(福島県広野町)からの近距離移動のみ)という、上位クラブにアドバンテージが少ないという事情もあった。
  2. ^ Jリーグの全日程終了から準々決勝まで3週間公式戦がなく、一方で準々決勝から決勝まで1週間で消化する過密日程に、同年J1を制した名古屋グランパス監督のドラガン・ストイコビッチは「これではモチベーションの維持が難しい」と述べている。
  3. ^ 2010Jリーグヤマザキナビスコカップ準決勝に出場するJ1チームの試合が対象
  4. ^ トヨタ自動車工業サッカー部(15回出場)の出場回数を含む
  5. ^ アローズ北陸(10回出場)とYKK APサッカー部(11回出場)の出場回数は含めず
  6. ^ 三菱化成黒崎サッカー部(4回出場)の出場回数は含めず
  7. ^ 鳥栖フューチャーズ(5回出場)の出場回数を含む
  8. ^ アルエット熊本(5回出場)の出場回数を含む
  9. ^ 佐川急便東京SC(4回出場)と佐川急便大阪SC(1回出場)の出場回数は含めず
  10. ^ TDKサッカー部(16回出場)の出場回数を含む

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]