第76回天皇杯全日本サッカー選手権大会

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第76回天皇杯全日本サッカー選手権大会
開催国 日本の旗 日本
参加チーム数 80
優勝 ヴェルディ川崎
準優勝 サンフレッチェ広島
試合総数 79
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第76回天皇杯全日本サッカー選手権大会(だい76かいてんのうはいぜんにほんサッカーせんしゅけんたいかい)は、1996年平成8年)11月3日から1997年(平成9年)1月1日まで開かれた天皇杯全日本サッカー選手権大会である。

概要[編集]

この大会から、地区代表枠が、9地域から代表を選出する方式から47都道府県から各1チームを選出する方式に変更されたため、決勝大会出場チーム数は前回の32チームから一気に2.5倍の80チームとなった。この改革が行われたのは、第52回大会から前回大会までの20年以上にわたって同じ大会方式が続きマンネリ化していたこと、その間に日本サッカー協会に登録している第1種チームが5倍以上に増加し、出場枠が少なすぎるようになってきたことが理由であった[1]

これにより、予選参加チームは前回大会の倍以上、6,107チームに増加した。また本大会に初出場するチームも、高校3チームを含めた26チームにものぼった。

なお、Jリーグ所属16クラブは3回戦からの登場であったが、12月4日から21日までUAEで開催されたAFCアジアカップ1996の日程に配慮した結果、3回戦を11月16日に開催した後、4回戦は12月23日と1ヶ月以上間隔を開けて開催となり、それ以降は中2日での開催(準々決勝12月26日、準決勝12月29日、決勝1月1日)という、決勝進出2クラブにとっては10日間で4試合をこなす強行日程となった。

決勝では、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)が序盤に2点を奪ってサンフレッチェ広島に勝利。V川崎はJリーグ発足後初の天皇杯を獲得した[2]

出場チーム[編集]

Jリーグ[編集]

ジャパンフットボールリーグ[編集]

関東大学[編集]

関西学生[編集]

都道府県代表[編集]

出場回数に関する備考

  1. ^ 早稲田WMW(5回出場)の出場回数は含まない。
  2. ^ 茗友クラブ(3回出場)の出場回数は含まない。
  3. ^ 関学クラブ(10回出場)および全関学(4回出場)の出場回数は含まない。
  4. ^ 関大クラブ(7回出場)、全関大(4回出場)の出場回数は含まない。
  5. ^ 兵庫教員蹴球団(2回出場)の出場回数は含まない。
  6. ^ 第13回大会に出場した広島教員とは異なる。
  7. ^ 松山商大学(1回出場)、松山MUC(1回出場)、全松山商大学(1回出場)の出場回数は含まない。

試合[編集]

1回戦[編集]

  • デンソー 3-1 順天堂大学
  • ブレイズ熊本 2-1 関西学院大学
  • ワールドブリッツ小山 0-7 ヴィッセル神戸
  • 日本文理大学 1-3 三菱自工水島
  • 海邦クラブ 0-4 モンテディオ山形
  • ルネス学園甲賀SC 1(PK5-3)1 北海道教育大函館校
  • 盛岡ゼブラ 0-5 富士通川崎
  • 福岡大学 2(PK5-4)2 アルビレオ新潟
  • 川副クラブ 2-5 ヴァンフォーレ甲府
  • FC松江 0-9 国士舘大学
  • 松山大学 0-11 ブランメル仙台
  • 東海大学 1-0 大阪商業大学
  • 和歌山大学 0-3 コンサドーレ札幌
  • 五戸町役場SC 2-1 三洋電機
  • 福島FC 2-1 日立空調清水FC
  • テイヘンズ 0-4 筑波大学
  • NTT関東 2-0 同志社大学
  • YKK 0-5 早稲田大学
  • マインドハウスTC 1-5 東京ガス
  • 上田ジェンシャン 1-2 国見FC
  • セントラル神戸 0-3 鳥栖フューチャーズ
  • ソニー仙台 2-1 広島教員
  • 天理大学 0-1 コスモ四日市
  • プリマハムFC土浦 2(延長)3 駒澤大学
  • 徳島商業高校 1-5 大分FC
  • ヴォルカ鹿児島 3-1 TDK
  • 山形FC 1-7 大塚FC
  • 高知大学 8-1 宮崎教員
  • 青山学院大学 0-4 本田技研
  • 東亜大学 3-4 香川紫雲クラブ
  • 丸岡高校 0-4 西濃運輸
  • 米子東高校 0-4 関西大学

2回戦[編集]

  • デンソー 3-1 ブレイズ熊本
  • ヴィッセル神戸 4-2 三菱自工水島
  • モンテディオ山形 6-0 ルネス学園甲賀SC
  • 富士通川崎 3-0 福岡大学
  • ヴァンフォーレ甲府 1-2 国士舘大学
  • ブランメル仙台 4-1 東海大学
  • コンサドーレ札幌 4-0 五戸町役場SC
  • 福島FC 3-0 筑波大学
  • NTT関東 1-0 早稲田大学
  • 東京ガス 8-0 国見FC
  • 鳥栖フューチャーズ 5-2 ソニー仙台
  • コスモ四日市 3-0 駒澤大学
  • 大分FC 6-1 ヴォルカ鹿児島
  • 大塚FC 2-1 高知大学
  • 本田技研 3-2 香川紫雲クラブ
  • 西濃運輸 1-2 関西大学

3回戦[編集]

  • 横浜フリューゲルス 4-0 デンソー
  • 京都パープルサンガ 4-3 ヴィッセル神戸
  • ガンバ大阪 4-1 モンテディオ山形
  • ジェフユナイテッド市原 0(PK4-5)0 富士通川崎
  • 柏レイソル 1-0 国士舘大学
  • サンフレッチェ広島 2-0 ブランメル仙台
  • 清水エスパルス 1-0 コンサドーレ札幌
  • ジュビロ磐田 1-2 福島FC
  • 浦和レッドダイヤモンズ 3-0 NTT関東
  • セレッソ大阪 3-1 東京ガス
  • ベルマーレ平塚 1-0 鳥栖フューチャーズ
  • 名古屋グランパスエイト 0-1 コスモ四日市
  • ヴェルディ川崎 4-0 大分FC
  • 横浜マリノス 1(延長)2 大塚FC
  • アビスパ福岡 3-1 本田技研
  • 鹿島アントラーズ 2-0 関西大学

4回戦[編集]

  • 横浜フリューゲルス 0-1 京都パープルサンガ
  • ガンバ大阪 3-1 富士通川崎
  • 柏レイソル 1-2 サンフレッチェ広島
  • 清水エスパルス 2-1 福島FC
  • 浦和レッドダイヤモンズ 4-0 セレッソ大阪
  • ベルマーレ平塚 3-1 コスモ四日市
  • ヴェルディ川崎 4-0 大塚FC
  • アビスパ福岡 0-2 鹿島アントラーズ

準々決勝[編集]

  • 京都パープルサンガ 2-3 ガンバ大阪
  • サンフレッチェ広島 3-0 清水エスパルス
  • 浦和レッドダイヤモンズ 3-0 ベルマーレ平塚
  • ヴェルディ川崎 2-1 鹿島アントラーズ

準決勝[編集]

  • ガンバ大阪 0-2 サンフレッチェ広島
  • 浦和レッドダイヤモンズ 0-3 ヴェルディ川崎

決勝[編集]

1997年1月1日
14:00
サンフレッチェ広島 0 - 3 ヴェルディ川崎
北澤豪 3分にゴール 3分
三浦泰年 11分にゴール 11分
栗原圭介 59分にゴール 59分

脚注[編集]

  1. ^ 最新 サッカー百科大事典 (大修館書店 2002年、ISBN 978-4469062168 )334頁参照
  2. ^ サンフレ、決勝でまた涙 中国新聞 1997年1月1日付

関連項目[編集]