日本誕生

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日本誕生
The Three Treasures
監督 稲垣浩
脚本 八住利雄
菊島隆三
製作 藤本真澄
田中友幸
出演者 三船敏郎
司葉子
音楽 伊福部昭
撮影 (本編) 山田一夫
(特撮) 有川貞昌
編集 平一二
配給 日本の旗 東宝
公開 日本の旗 1959年10月25日
上映時間 182分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 3億4432万円[1]
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日本誕生』(にほんたんじょう)は、1959年(昭和34年)10月25日公開の日本映画。製作、配給は東宝カラー東宝スコープ。併映作品は『燃えろ聖火』(日本映画社製作・東宝配給)[2]東宝映画1,000本製作記念作品

概要[編集]

東宝映画1,000本目の記念作品として、三船敏郎をはじめとする豪華キャストで製作された[2]。上映時間が180分と長かったため、途中休憩が入った。

元々はゴールデンウィークでの公開を予定していたが製作準備が間に合わず、急遽代替作品として『或る剣豪の生涯』が同じスタッフ・キャストにより撮影され、その間特撮班も作業を中断して『孫悟空』などの特殊技術を手掛けている[2]

2005年稲垣浩監督生誕100周年を記念して、他の名作も含め、ニュープリントで再上映された。

特撮[編集]

  • 円谷英二が自ら設計し、6200万円の製作費で造られたカラー・シネスコ合成機「バーサタイル・プロセス」が初めて使用された作品で[2]、日本映画技術賞を受賞している。
  • 倭姫の語りによる劇中劇として須佐之男による八岐大蛇退治が登場するが、この場面は円谷による特殊撮影が活用された。
  • 湖から現われる八岐大蛇は、水底にレールを敷いて動かした。頭部は内蔵したゴムチューブに圧搾空気を送ることで操作するものと、スタッフが腕を入れて操るギニョールが併用された[2]
  • 神罰によって大伴の軍勢が洪水や溶岩流に追われ、逃げる途中で巨大な地割れが起こって大勢の兵が落ちる場面では、人形などを使うと迫力に欠けるため、1200本の丸太にトラック百台分の土砂を載せて人工的に造った地面を引っ張って地割れを起こし、実際に人間を落として迫力ある場面とした[2]
  • 火山噴火のシーンでは7トン以上の熔鉄が[2]、洪水のシーンでは10トンの水が用いられている[3]

あらすじ[編集]

語り部の媼が話す伊邪那岐伊邪那美の両神の国産みを中心に日本神話の幻想的な映像から始まり、主題である日本武尊の物語に入る。

小椎命(おうすのみこと)は、兄を追放するという勇猛な性格を父(景行天皇)に警戒され、九州の熊曽征伐を命じられる。大伴建日連が一族出身で天皇の後添いの子・若帯を皇位につけようと画策しているのである。伊勢のおばの倭姫の所で巫女の弟橘姫に出会う。女装して近づくという巧みな計略で見事に熊曽を討ち取った小椎は熊曽の弟タケルから兄の非道の報いだが、兄を討ってもいいと思っていたと告白される。そして日本武尊を名乗ってくれと頼まれる。大手柄を立てて都に帰った日本武尊に、天皇は休む間もなく東国の征伐を命じる。父は自分を嫌っているのか、と沈痛な気分になる。

語り部の媼は天照大神高天原にいた時、弟の須佐之男 が悪戯を繰り返し、天岩戸に隠れてしまい、災いが起こった話をする。倭姫は須佐之男が父の伊邪那岐から疎まれていた話をして、日本武尊は天皇からという一振りの剣(天叢雲剣、別名・草薙の剣)と私からという万が一に開けるべき袋を与えられて力づけられる。その剣の由来は神代の昔、須佐之男命八岐大蛇を退治して奇稲田姫を助けた際に手に入れたものであったが、天皇ではなく倭姫がくれたものであった。尾張で美夜受姫に招かれ、殺されそうになるが、心が通じる。相模国に入り、焼津でだまし討ちにあって猛火に囲まれた日本武尊の命を救い、「草薙(くさなぎ)の剣」と呼ばれるようになる。天皇の悪意を確信し、征伐の無意味さを知り、大和に引き返すことにする。途上の船で、大嵐で遭難しそうになる。この時、弟橘姫が人身御供となって海の中に飛び込み、皆を助ける。

日本武尊は戦いは無益と倭姫と熊襲の弟に教えられたからもはや大和には帰らぬという。しかし、大伴一派に父が討伐を止める命令を出し、日本武尊を待っていると騙され、敵の総攻撃に遭い、命を落とす。が一羽の白鳥となって空に向かい、大伴の一味と手勢は神罰により洪水溶岩流に飲まれて全滅。白鳥は倭姫の館を旋回した後、高天原に向かって飛んでいく。

エピソード[編集]

このときの阿蘇でのロケ中に、撮影スタッフの食費が抑えられていたので、三船はスタッフを気遣い、食事を作っている。悪天候で撮影不可能なときには、ダンスパーティを開いた[4]

スタッフ[編集]

本編[編集]

特殊技術[編集]

出演者[編集]

ノンクレジット出演者[編集]

映像ソフト[編集]

2001年2月21日に、東宝ビデオより発売された[6]
2007年2月23日に、再発売された。
2014年2月7日に、<期間限定プライス版>として再発売された。
2015年7月15日に、<東宝DVD名作セレクション>として再発売された。

脚注[編集]

  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)158頁
  2. ^ a b c d e f g 『東宝特撮映画大全集』 ヴィレッジブックス2012年、38 - 41頁。ISBN 9784864910132 
  3. ^ 『日本特撮・幻想映画全集』 勁文社1997年、100頁。ISBN 4766927060 
  4. ^ 松田美智子「三船敏郎の栄光とその破滅」(月刊文藝春秋 2013年11月号) より、改訂され『サムライ 評伝三船敏郎』(文藝春秋、2014年)
  5. ^ a b 本作DVD映像特典「東宝俳優名鑑 (オールキャスト紹介)」
  6. ^ 「綴込特別付録 宇宙船 YEAR BOOK 2002」、『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ2002年5月1日、 170頁、 雑誌コード:01843-05。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]