ガンヘッド

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ガンヘッド
GUNHED[1][2]
監督
脚本
  • 原田眞人
  • ジェームス・バノン
製作
出演者
音楽 本多俊之
主題歌 永井真理子
TIME -Song for GUNHED-
撮影
編集 黒岩義民
制作会社 東宝映像美術
製作会社
配給 東宝
公開 日本の旗 1989年7月22日
上映時間 100分[1][2]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
製作費 15億円[3]
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ガンヘッド』 (GUNHED) は、1989年7月22日に公開された日本映画。配給は東宝[2]。カラー、ビスタビジョン、ドルビーステレオ[2]

概要[編集]

本作品は、『機動戦士ガンダム』などアニメによる巨大ロボットものを得意としたサンライズと、実写特撮ものにかけては長い歴史と経験を持つ東宝映画がタッグを組み、実写で巨大ロボットの活躍を描くという、公開当時は他に類を見なかった「巨大ロボットによる屋内劇」が展開するSF特撮映画作品である[1][3]。また、出資者によるメディアミックス展開が図られた。

公開当時は「史上初の実写巨大ロボットムービー」を宣伝文句にしていた[4][5][注釈 1]

キャストとして日本人俳優だけでなく外国人俳優も多数出演し[3]、劇中では登場人物がそれぞれキャストの自国語(日本語と英語)のみを使って翻訳を介さず意思疎通を行い、英語のセリフには字幕スーパーがついていた。TBSでの地上波放送版では、制作を担当したグロービジョンの吉田啓介のもと、上述の仕様がゴールデンタイムの地上波に馴染まないと判断された結果、ナレーションも含めたすべての台詞が日本語に吹き替えられ、ニムは戸田恵子が演じた[6]。また、音質を揃えるために日本人俳優の声もすべて再録されており[7]、主役の髙嶋政宏の演技力が向上していること、一部の台詞が変更されて明解になっていること、放送時の画質が良好だったことから、劇場公開版より地上波放送版を支持する声もある[8]。なお、台詞を変更したことは連絡の行き違いで原田に伝わっていなかったため、放送直前に吉田は原田から抗議の電話を受けて必死に意図を説明し、一応の了解を得たという[6]

タイトル[編集]

『ガンヘッド』の綴りは「GUNHED」であり、「GUN unit of Heavy Eliminate Device」の略称という設定になっている[9]。また、「ガンヘッド」という名称はメカニカル・デザインを担当した河森正治がデザイン画に書き込んでいた仮称が、そのまま採用されたものである。ただし、綴りは「GUN-HEAD」であり、そのままだと直訳で"銃頭"と受け取られてしまうため、海外展開を考慮して「GUNHED」が代用されるようになった。こういった経緯から映画公開以前は「GUNHEAD」、映画公開以降は「GUNHED」となっている。

河森は「GUN-HEAD」を名称未定メカの仮称としてたびたび使用しており、OVA『破邪大星ダンガイオー』の主役ロボットであるダンガイオーのデザイン画にも「GUN-HEAD」と書き込んでいた[10]

ストーリー[編集]

2025年、無人島8JOで全自動のロボット工場を司る巨大コンピュータ「カイロン5」が人類に宣戦を布告した。人類は鎮圧のために自動戦闘ロボット「ガンヘッド」の部隊を送り込むが、守護ロボット「エアロボット」の前に全滅し、島は封鎖された。

2039年、カイロン5のCPUを盗むべく島に侵入したトレジャーハンター「Bバンガー」の面々は、世界連邦政府の研究所から超電導物質「テキスメキシウム」を奪って逃亡していた生体ロボット「バイオドロイド」に襲撃される。生き残ったのはメカニックに強い青年のブルックリンと、バイオドロイドを追ってきた女性レンジャーのニムのみであり、彼らは島に生き残っていた子供2人(セヴンとイレヴン)に助けられる。やがてカイロン5の陰謀を知ったブルックリンは、ロボット墓場の中で廃棄されていたガンヘッド507号機を有人型に修復・改造し、カイロン5とエアロボットに戦いを挑む。

登場人物[編集]

ブルックリン
Bバンガーで最年少メンバーの日系人。メカに強く、Bバンガーではメカニックとして活躍していた。あだ名は「ブルックリン・ドジャース」のロゴ入りシャツを愛用していることに由来する(ドジャースがロサンゼルスへ移ったのは1957年)。
日本・大阪に生まれたが、大阪が連邦政府の居住ゾーン指定から外れ、廃棄された都市「ドーム・プリズン」となったため、両親と共にビバリーヒルズに移住し、そこでハイスクールを卒業する。連邦政府とその政策に反対する勢力の抗争で両親を失った後、連邦政府軍海兵隊に入隊して特殊パイロットコースを進んで有人型ガンヘッドのパイロットとなるが、北海道攻防戦の際に行動不能となった自機のコクピットに10日間閉じ込められたことから、コクピット恐怖症(=一種の閉所恐怖症)を発症して不名誉除隊となる。その後、バンチョーに拾われてBバンガーに入った。手持ち無沙汰になったり切羽詰まったりすると銃を弄ぶ癖があり、バンチョーに「ツキが落ちるからやめろ」とたしなめられている。
身体は筋骨隆々であり、銃器の扱いにも長けている。基本的に陽気でタフな性格だが、追い込まれるとやや意固地になるところがある。好物は生のニンジン[注釈 2]。スティック状にカットしたニンジンを、バンチョーが愛飲している葉巻ブランドのシガレットケースに入れて持ち歩いている。
嫌煙家ではあるものの、そばで他人に喫煙されることについては特に気にしない様子。実際、バンチョーのタバコに火をつけることも多かったようで、ライターを持ち歩いていた。
休眠状態にあったガンヘッド507号機を有人型に改修し、カイロンに立ち向かう。
漫画版では少年時に父と潜水中の潜水艇が事故に遭って座礁した際、救援艇が到着するまで残存酸素が2人分には到底足りなかったため、父はブルックリンだけでも生き残らせようと、彼の就寝中に遺書を残して拳銃で自殺する。その後、救助されたブルックリンは父の友人のバンチョーに引き取られた[注釈 3]。また、左利きと設定されており、前述の癖の際にも左手で銃を弄んでいる。
愛銃はカスタムバレルをつけたS&W M586、漫画版では父の形見でもあるS&W M645
ニム
テキサス・エア・レンジャーズ[注釈 4]所属の女レンジャー。階級は軍曹だが、実質的には伍長。
連邦政府の首都ダラスにある研究所からテキスメキシウムを奪ったバイオドロイドを追い、8JOへやってきた。その際、搭乗していたヘリコプターを撃墜され、相棒のメイを失っている。
上流階級の出で、Bバンガーのようなアウトローを侮蔑的な意味で「バンディッツ」(無法者)呼ばわりするなど、やや頭の固いところがあるが、紆余曲折を経たラストシーンでは「我らバンディッツが勝った」とつぶやくなど、砕けた様子も見せている。行動力に富み、目の前の困難は自力で打破する力強さを持つ。また、コクピット恐怖症を理由にガンヘッド507号機への搭乗を拒むブルックリンを、「アマエンジャナイヨ!(甘えんじゃないよ!)」と叱咤激励するという心優しい一面も見せる。愛煙者であり、バンチョーと同じ銘柄の細巻きタイプの葉巻(シガリロ[注釈 5])を好む。
愛銃はステアーAUGとダットサイトつきのH&K VP70。前者は、登場時からはしごから転落して気絶するまで携行している。後者は、オリジナルにダットサイトが取り付けられないので、劇中のタイプは金属板を加工したマウントをビス止めなどで取り付けている。
漫画版や小説版ではブルックリンの容姿や性格が映画版よりやや若く変更されたことに合わせてニムのそれらも同様に変更され、執筆当時の菊池通隆による典型的な美女として描かれている。また、漫画版のニムは愛煙者である様子がいっさい見受けられないほか、チューブトップとうかがえる服を着てアーミーナイフ弾帯を携えた姿が月刊ニュータイプ1989年7月号の表紙を飾り、単行本に内表紙として収録されている。
セヴン
無人のはずだった8JOの生存者で、天真爛漫な11歳の少年。ロボット戦争後に生まれた。8JOにいた人間はカイロン5の保守整備を担当する企業・サイボテック社のスタッフとその家族であり、ロボット戦争勃発前後に全員処刑されていたが[注釈 6]、セヴンとイレヴンだけはカイロンのある思惑によって生かされていた。幼いころ、カイロンの防衛システムに引っかかって負傷した左足がやや不自由となっており、顔にも傷が残っている。
愛銃はM3サブマシンガン、通称グリースガン
漫画版ではセブンと表記されている。
イレヴン
セヴンとともに8JOで生き延びていた少女。8JOで最初に誕生した人間で、セヴンよりも年上の17歳。やや引っ込み思案な性格。言葉を失っているが、その理由はバイオドロイドに狙われることと関係がある。また、イレヴンだけはカイロンの防衛システムに探知されない。
愛銃はVz 61 スコーピオン。お守り代わりに持っているだけという設定なので発砲シーンもないが、プレスシートなどのキャラクター紹介写真ではしっかり所持している。
漫画版ではイレブンと表記されている。
セヴンとイレヴンの名前は、コンビニセブン-イレブン」の看板からセヴンが付けたらしい。
  • 脚本第3稿では、13年前に人質にされた技術団リーダーの娘であるという設定が記されていた[11]
バンチョー
Bバンガーのリーダー。伸ばした白い顎鬚と飛行帽[注釈 7]がトレードマークの、根っからの自由人。バンチョーが愛飲する葉巻に火をつけるのは、ブルックリンの役割だった。
元々Bバンガーは軍用機を改装した愛機メリーアンで世界中を巡るサーキットレーサーの集団だったが、チームの面々が政府の方針に従って火星へ移住する中、リーダーのバンチョーだけは地球に残り、それ以後はトレジャーハンターとしてのBバンガーを結成して地球上を駆け巡っていた。軍を除隊した後にあても無くさまよっていたブルックリンを拾い、コクピット恐怖症を無理やりにではあるが直そうとするなど、彼のことを息子のように可愛がっている。一方、漫画版では前述の経緯を経て少年時のブルックリンを引き取っていることから、彼の養父に近い立場でもある。
愛銃はピストルグリップ・折りたたみ銃床タイプのレミントンM31散弾銃。
8JOへ潜入した後、移動中のエレベーターでバイオドロイドの強襲に遭って死亡する。その場に残った飛行帽(軍帽)はブルックリンに受け継がれ、漫画版ではさらに物語終盤でガンヘッド507号機との別れに際して再会を約束するブルックリンからコクピットへ託されることとなった。
「銃で遊ぶと、ツキ(運)が落ちる」というポリシーを持っており、それに反するブルックリンを叱る。そのポリシーもまたブルックリンへ受け継がれ、カイロンドーム進行中にマシンガンを打つ真似をするセヴンにブルックリンが「ツキが落ちるぞ」と語るシーンがある。
ベベ
Bバンガーのサブリーダー。20代の日本人と思われる、元傭兵の女傑。連邦政府機甲隊少尉というエリートだった当時に無能な上官を殴って伍長へ降格された後、軍を除隊して傭兵となった。この時代、おおよその外傷は痕を残さずに治療することが可能だが、戦闘時に負傷した右目を治さず、顔の半分を覆うほど大振りのマスク状の視力補強メカを装着している。メンバーの中では比較的ブルックリンに優しい方であり、よく面倒を見ていた。
愛銃は弾倉をL字型にセットしたワルサーMPLを2丁所持。1丁は背中に背負っている。
ブルックリンやニムと共にカイロン5の本体があるドームまでたどり着いてテキスメキシウムを奪うが、カイロンによって冷却水のプールへ叩き落されてしまう。まもなく、破損して戻ってきたバイオドロイドに取り込まれてその一部と化してしまうが、ベベの意識はバイオドロイド内に残っており、最終的にはブルックリンたちを危機から救うべくバイオドロイドに抵抗して自爆する。
漫画版ではバイオドロイドに取り込まれた際に視力補強メカがその頭部に露出しており、これが元でブルックリンがベベと気づくこととなる。最後には8JOから脱出する途中のブルックリンの前に現れ、破損個所からベベとしての顔も露わに自我を取り戻していたが、ガンヘッド507号機とエアロボットの戦闘でバイオドロイドが押し潰されていたこともあってすでに満身創痍となっており、共に脱出を促すブルックリンに別れを告げて力尽きる。なお、漫画版のみ視力補強メカを左目に装着しているが、漫画版の単行本巻末に掲載されている小説版の解説によれば、これは漫画版の設定を菊池が作成した時点で映画版の衣装合わせが行われていなかったことから生じた混乱であるという。
ボンベイ
ブルックリンが来るまではBバンガーの最年少だった東洋系の青年。普段は兄貴風を吹かせてブルックリンにつっかかり、虚勢を張って英語で話すが、動揺した際や思わず本音を吐露する際には日本語が混じる小心者である。連邦政府海兵隊を不名誉除隊となった元兵士でもあり、ベレー帽と丸眼鏡がトレードマーク。ロレックスをコレクションしており、愛用のコートの中にずらりとぶら下げている。
愛銃はM203 グレネードランチャー付きM16で、チューリップ型フラッシュハイダーにA2タイプのハンドガードを取り付けた日本映画にはよく登場するプロップ銃である。
カイロンドームへの侵攻中にバイオドロイドと交戦し、死亡する[注釈 8]
小説版ではブーメランなど弱い立場の女性には乱暴に接する狂暴な性格を、丸眼鏡で隠している。ブルックリンやニムとの同行中、ニムとは対立を繰り返した果てに絞殺を目論んだところをナイフで刺殺される。
バラバ
バンチョーがトレジャーハンターとして活動を始めてまもないころ、ドーム・プリズンとなっていたマンハッタン島にメリーアンで不時着したのを助けたことが縁で、トレジャーハンター・チームとしてのBバンガー最初のメンバーとなった黒人の巨漢。正規の軍歴はないが、あらゆる武器を使いこなす。カイロン侵入時には自作の大型マシンガンを所持。カイロンドームに着陸した後は真っ先に降り立ち、周辺警戒に当たった際にはショートバレルモデルのM60E3を使用する。その後は自作マシンガンに持ち替え、弾帯と共に背中に背負っていた。
バンチョーが殺害された直後、エレベーターの外からバイオドロイドに鉄の棒で串刺しにされたうえ、そのまま高熱を流し込まれて焼殺される。
漫画版では色黒の青年で髪型は角刈りとなっており、殺害される際には高圧電流を流し込まれる。ブルックリンたちに逃げるよう吐血しながら言い残し、串刺しのままエレベーターの扉が閉まっていく最期は、彼らを驚愕させる。
ボクサー
元傭兵で、ベベとは幾多の戦場でパートナーとして一緒に戦ってきた縁から、Bバンガーに参加する。外見の特徴としては、サングラスとオールバックにした髪が挙げられる。クールかつ好戦的な性格で、コクピット恐怖症のブルックリンには良い感情を持っていない。だが、胸に「No Smoking」と書かれたバッジをつけるほどの嫌煙家で、その部分は唯一の共通点でもある。
愛銃はL字型にセットした弾倉にサプレッサー装備のイングラムM10(通称マック10)。
カイロンタワーのエアポートへ着陸したメリーアンとブーメランの警護に残っていたところをバイオドロイドに襲撃され、最初の犠牲者となる。
漫画版ではメリーアン内に明色の短髪の後ろ姿が、8JOへ到着した直後にも後述の死体がそれぞれ描かれるのみで、詳細な設定は不明。バイオドロイドによって半ば肉塊と化した惨殺死体が、ブーメランを絶句させることとなる。
  • 映画版の担当俳優の斎藤洋介は、撮影に先駆けて出演者一同で銃火器の扱いの訓練を数日受けており、東宝撮影所に通って実物と同じ重さの小道具を着けたりしていたが、撮影が始まると銃を撃たない間に死んでしまったことから、その報われなさを後年に明かしている[16]
ブーメラン
元連邦政府のコンピュータ技師。職にあぶれてドーム・プリズンに入れられていたがそこを脱出し、Bバンガーに助けられてそのままメンバーとなった。東洋系で、黒いロングヘアと褐色の肌の持ち主。
愛銃はS&W M36チーフススペシャルのステンレスモデル・M60。
8JOへ到着した後、カイロンタワーへ潜入するバンチョーたちのバックアップを行うためにメリーアンに残るが、バイオドロイドに襲撃されて死亡する。
漫画版では人種は不明だが、明色のセミロングヘアに色白の肌の持ち主。バンチョーたちのバックアップを開始してまもなく目撃したボクサーの惨殺死体に絶句した直後、背後に現れたバイオドロイドに殺害されたことが示唆されている。
小説版でも映画版や漫画版と同様の末路を辿るが、漫画版の単行本巻末に掲載されている小説版の解説によれば、容姿は菊池が映画版担当俳優のドール・ヌィーンの容姿を気に入ったため、映画版と漫画版を足したようなもの(黒いロングヘアと色白の肌の持ち主)へ変更されている。足が不自由な身体でメリーアンのパイロットを務める一方、日頃はBバンガーのセックスシンボルとしてボンベイやボクサーの性欲の捌け口も務めている模様。

登場メカ[編集]

諸元
ガンヘッド507
形式番号 MBR-5RA2C[17]
動力源 MTU3804型ハイパーリキッド・ジェネレーター
スタンディングモード
全高 5.3m[17](5.28m[11][18]
全長 6.1m[17](6.12m[出典 1]
全幅 5.8m(5.76m[18]
最高速度 140km/h[18]
タンクモード
全高 2.5m(2.47m[9][18]
全長 8.7m[17][18]
全幅 5.4m[18]
全備重量 43.7t[出典 2](標準装備)
最高速度 180km/h[出典 3]
ガンヘッド507
ガンヘッド(制式名:MBR-5RA2C)[注釈 9]は、世界連邦政府軍がロボット戦争に投入した局地戦用可変装甲戦闘車両。変形機能を有しており、機体左右の腕部マニピュレーターを用いる格闘戦・汎用性に優れたスタンディングモード(立ち型、G1モードとも呼称)と、各種火器を用いる射撃戦・防御力に長けたタンクモード(戦車型、G2モードとも呼称)を主に用いるほか、機体下部を前後四方に展開しての縦移動に優れた坑道モード(G3モードとも呼称)も用いる。動力源はMTU3804型ハイパーリキッド・ジェネレーター。
世界連邦政府のメインコンピューター「タイタン」が『枢軸および監察的立場による長期星間戦争のシナリオ』において「歩行型および走行型を兼ね備えた車体を持つMBT」として提唱したプランで、高い地対空戦能力を有する昇降式プラットホーム、市街地や不整地においても高い走破性と射撃姿勢保持能力を保つ二足歩行四点支持駆動システムを組み合わせたほか、悪化する地球の治安維持における威圧的陸戦兵器としての需要から、ゲルマン・スカンジナビア・ホンシューの連合チームがそれぞれ機関部、メインフレームと統合、車体制御システムを担当することにより、開発された。実戦型の開発段階において、同プランの製造に失敗していたアメリカが新たに合流し、搭載火器の開発を担当した。試作機は兵装交換の自在さと、正規採用への期待を込めた世界連邦の略称をかけて「Utility-Head」と呼ばれていたが、2023年の正式採用に伴って「GUN-HED」と命名された。そしてカイロン5の反乱「ロボット戦争」が勃発した2025年当時、ロボットの生産はバイオドロイドのような有機アンドロイドを含めてそのほとんどがカイロン5に委ねられ、あるいはカイロン5とリンクしたタイタンが関与していたが、唯一の例外がガンヘッドに代表されるUHED系列の戦闘ロボットであった。かくして無人化改修を施された250機のガンヘッドは、ガンヘッド大隊としてアイランド8JOへ投入された。
ユニットナンバー507は、強行偵察などを主任務とするサージェント[注釈 10]タイプの無人型ガンヘッド。その頭脳は時々の状況を分析したうえで一番確率の高い、すなわち一番有利な解答をアウトプットとして採用する推論型コンピュータである。細部まで含めて機体自体は主力戦闘型ガンヘッドと同一であり、武装はもとよりパーツまでが転用可能。
サージェントタイプにはメインとサブの2つのコンピュータが搭載され、メインコンピュータが主な機体制御と判断を、サブコンピュータが状況分析などを行っている[注釈 11]。さらに、ユニットナンバー500〜506のみメインコンピュータは常温超伝導素材で作られたが、資材の不足から507〜509はサブコンピュータのみに常温超伝導素材が使用されたと設定されており、500〜506は世界連邦政府のメインコンピュータ「タイタン」とセンサーヘッドを介して常時リンクすることでサブコンピュータの性能を補っていたと設定されている。だが、507〜509はサブコンピュータの性能が高かったため、そうした措置を取らず結果として独立戦闘や判断能力に長けた機体になったと設定されている。
ロボット戦争の際は標準型ガンヘッド508、509の2機、そして若干名のサイボーグ手術を施された攻撃兵を従える小隊長として活動した。この戦闘ではカイロンの電波妨害によって大多数のガンヘッドが本部との交信を絶たれてしまい、何もできないまま撃破されたほか、溶鉱炉などへの誘導を経て破壊されたが、サージェント・ガンヘッドは推論型コンピュータによって独自の判断を行えたため、小隊を指揮して戦闘を継続する。373日におよぶ戦いの中、唯一カイロンドーム目前までたどり着いたのが507率いる小隊だったが、カイロン5の投入したエアロボットのビーム兵器は想定外のものだったことから508と509は破壊され、507もメインコンピュータを破壊されたことで自立的な行動が行えなくなり[注釈 12]、活動を停止してタワー下層のロボット墓場へ放逐され、ブルックリンたちと遭遇するまでスクラップに埋もれて永い眠りに就いていた。
エアロボットを破壊してカイロンタワーから脱出するにはガンヘッドが必要だと考えたブルックリンはロボット墓場を探索し、主動力源であるハイパーリキッド・ジェネレーターが稼働状態にあった507を発見する。セヴンと共にガンヘッドタイプのスクラップを利用して機体を再生させたうえでコクピットを新造し、無事だったサブコンピュータを利用する形で有人型として作り変えた。こうして復活した507はブルックリンの軽口に応じるなどコンピュータらしからぬフランクさを見せ、良きパートナーとして活躍し、時にはたび重なる困難にくじけそうになるブルックリンを叱咤激励したりもする。ブルックリンがついに困難きわまって戦闘継続を断念しかけた時などは、自らは確率を重視するコンピュータであるにもかかわらず「“確率なんてクソ喰らえ”でしょう!?」と諭したうえ、何かにつけては人類が地球で自由を謳歌していた古き良き時代の野球に絡めた物言いをし、特にブルックリン・ドジャースのファンとしてそのスコアをすべて記憶していることを明かす。脚本ではロボット戦争中のカイロン5との決戦において「人間の声援が無ければ戦えないのか」と嘲笑を受けながらも野球のBGMによって奮起し、カセットブック第2巻でも13年前の大敗の理由を話した後、ブルックリンとのチームワークが非常に良かったと、チームワークを重んずる傾向をうかがわせた。
有人型への改装作業中にバイオロイドの襲撃を受けてハイパーリキッド・ジェネレーターを破壊されてしまうが、アルコール類を代謝できるリアクターを装備していたため、代用燃料として室温調整用の空調機に取り付けられていた燃料タンクを脚部に括り付け、タワー内の各所に残っている同様のタンクを補給しながら作戦を敢行した。やがてカイロンドーム手前でその燃料も尽きかけた時には、2001年産のビンテージウイスキー(物語序盤で、バラバが「ロボットが飲むと踊りだす代物」という台詞がある)の樽を発見して補給した後、最後の決戦に挑んだ。ウイスキーを補給した後には「死ぬ時は直立モード(スタンディングモード)で」と酔っているかのような少々饒舌になっていたが、これはインカ帝国の格言「ひざまずいて生きるより、立ったまま死ぬ方がいい」[注釈 13]にちなむらしい。また、ガンヘッドたちにとって通常の戦車に不可能な「立つ」ことは誇りであると設定されている。漫画版では大破したガンヘッド大隊の残骸をリアクター[注釈 14]に突っ込むことで燃料に変換し、エネルギーカプセルの方が効率が良いためにギリギリまで提案しなかったことを美食家だと揶揄された時には、「雑食家(小市民)です」と返答している[22]
カイロンドームでの戦いにおいてはかつて敗北したエアロボットに対し、ブルックリンと共に奮闘して撃破する[注釈 15]と、カイロン5の自爆寸前には単独でメインコンピュータに突貫してカウントダウンを遅延させ、ブルックリンたちの脱出を助けた。最後は、ブルックリンたちが搭乗して飛び立ったメリーアンに "THE GUNHED BATTALION HAS COMPLETED ITS MISSION"[注釈 16] のメッセージを送り、アイランド8JOの大爆発に消える。
なお、設定上ではロボット戦争におけるガンヘッド大隊の活躍と最終的な全滅から、以後も開発と改良が続けられた結果、有人型や高速型のHSR、ビーム兵器への対策および搭載など、多くの派生系ガンヘッドが世界連邦の主力陸戦兵器として活躍している。
  • メディアによってデザインや武装が異なる。武装は頭部20mmチェーンガン、5.56mmマシンガン、75mm(ソフトリコイル)キャノン、6連装地対地ミサイル、スポットライフル[注釈 17]など。それらのほか、一部ムックでは火炎放射器や120mm8連装無反動砲を装備していると設定されている[11]。小説版では、頭部装備が作中最強のレーザー兵器である自由電子レーザーキャノンと設定されている。漫画版では75ミリキャノン、8連装ミサイル、頭部レールガン、腹部25ミリチェーンガン、スモークディスチャージャーに加え、四肢に相当する箇所や背部にロケットブースターを搭載しており、カイロンタワーのエレベーターで咄嗟に浮遊する際[25]やエアロボットとの肉弾戦に挑む際[26]に用いている。また、後部ウェポンラックの左側には強力な大型ビームキャノンを搭載しているが、エアロボットのアームによる防御には通用せず[27]、本編での肉弾戦の際にはそのエネルギーを本体へ回せというブルックリンの指示で、ラックごとパージされている[26]。そのほか、全作品に共通して腕部マニピュレーターを用いた「パンチ」も、肉弾戦の際には十分な威力を発揮する[注釈 18]
ガンヘッド508
ロボット戦争当時、ガンヘッド507の小隊に所属していた主力戦闘型ガンヘッド。エアロボットとの対戦で破壊されたが、その直前にエアロボットに向けて射出するもアームによって弾かれたノーズセンサーだけが天井部に食い込んで生き残っており、ブルックリンによる改造後のガンヘッド507がエアロボットを奇襲攻撃する際に利用された。
諸元
メリーアン
全長 20.7m
全幅 33.8m
重量 32.5t
最高速度 912km/h
メリーアン
Bバンガーの移動基地でもある航空機。2020年代から退役の始まった軍用機「ボーイングVC-24A」の垂直離着陸輸送機の払い下げ品で、外観は第二次世界大戦のアメリカの爆撃機ボーイングB-17に似ている[11]が、これはクラシックに装う後付けキットを装着しているためである。
  • デザインは、監督の原田によるB-17にスペースシャトルの後部を組み合わせるという案を河森が図案化した[29]
  • 冒頭の雲海上空の飛行シーンやカイロンタワーへの着陸シーンに使用されたミニチュアのほか、実物大の機首部分も作られた。これは冒頭の雲海を飛ぶメリーアンの機首部分アップや、Bバンガーの面々がタワーへ侵入するシーンで使用されている。
ヘリコプター
テキサスエアレンジャーズの移動手段。Bバンガーがカイロンタワーに到着した時、タワーの近くで墜落して燃えていた。
ロボコーラ(ペプシタイプ)
2023年アイランド8JO製、移動式自動販売機。ブルックリンがボンベイをからかうのに使った。
知性地雷 Type9 R2
2010年製造。音声に反応して爆発する浮遊地雷。ブルックリンに不良品呼ばわりされるが、捨てた直後に爆発した。
漫画版では知性地雷 タイプR2として登場。こちらでは音声ではなく生命体に反応すると設定されており、ベベのもとへ駆けつけようとするブルックリンとニムの前に現れ、彼に「不良品だよ」と侮られた直後に爆発するが、負傷には至らず動揺に留まったその煙は結果的にベベとの合流の目印となった[33]
バイオドロイド[注釈 19]
アイランド8JO製。超原子核研究所の所員。バイオドロイド暴動の際、テキスメキシウム鉱石を盗んでアイランド8JOに逃亡し、追跡してきたテキサスエアレンジャーズのヘリコプターを撃墜した。武器はハッキングや光魚雷。
人間の細胞を利用して蘇生することが可能で、カイロンドームで倒された後にベベの身体を利用して蘇生した。
  • 映画版と漫画版で大きくデザインが異なる。映画版では着ぐるみで演じるという制約上、無数の部品で構成される昆虫の双眼のようで大きな頭部を持つが、その制約がない漫画版では人間よりはるかに長身で細身の手足や髑髏のようで前後に伸びた小さな頭部を持ち、前述の逃亡を経て帰還した後にカイロン5による再生処理で究極の殺人兵器に変貌したと設定されている[34]
カイロン5
巨大コンピュータ。アイランド8JOでロボット製造を行っていた人工知能。モニターにCYBO TECH CORPORATIONとの表示がある。自我を持っており、世界を破滅させるために人類を刺激してテキスメキシウム鉱石を作らせたと推測される。ガンヘッド507による1937通りの推測のうち、オススメの1つ。
諸元
エアロ・ボット
KV-3bis[35][11]
全高 8.6m[出典 5](アーム含まず)
全長 16.3m[出典 6]
重量 189.7t[出典 7]
最高速度 67km/h[35][37]
エアロ・ボット[出典 8][注釈 20]
アイランド8JO製。カイロンドームの警備用ロボットで[17]、別名「カイロンの守護神」。対ガンヘッド兵器でもある。巨大な2本パワーアームと、最大の弱点でもある赤く光る3連センサーアイ[注釈 21]が特徴。ロボット戦争当時、ガンヘッド507率いる最後のガンヘッド小隊を全滅させた。カイロンタワー内での行動のみが想定されており、金属製の床を利用した磁気フローティング方式で移動しながら、ガンヘッドの数倍(体積にして約3倍)はある巨体のパワーと強固な電磁装甲で、ガンヘッド507とブルックリンを苦しめる。
主な武装は、電磁ブレードや火炎放射器を備えた大小2本のパワーアーム、体当たりに用いられる本体下部のパワーブレード、センサーアイから発射する荷電粒子砲、本体側面のリニアレールキャノン。小説版では重力波放射能力を持ち、攻防共にガンヘッド507とブルックリンを苦しめる。漫画版では三連荷粒子砲とアーム先端の放電ブレードを主武装としているうえ、背部にガンヘッド507を上回る出力を持つ高速突撃用のロケットブースターを装備している[34]ほか、機体の左右にリニアガンも1門ずつ装備しており[注釈 22]、一撃でガンヘッド507の下半身を大破させて移動不可能に追い込んでいる[38]
  • ガンヘッドと同様、メディアによってデザインや武装が異なる。最初に設定された電磁アーム3本のデザインは立体化が不可能という判断から却下され、映画版ではほぼ上下動のみの2本アームとなっている。漫画版ではセンサーアイに相当する箇所が単眼センサーとなっているほか、映画版を上回る巨体(比較図ではガンヘッド507の約4倍)の装甲が曲面で構成されているうえにアームが1本増やされて4本アームとなっており[34]、正面に並べると巨大な盾のようになるそれが突撃や防御に利用された。小説版では2体存在しており、文面からエアロボット1は映画版に準拠したデザインであることがうかがえるが、エアロボット2はガンヘッド同様にスタンディングモードへの変形機能も有しており、さらなる巨体で立ちふさがる挿絵が描かれている。
  • 形式番号は、ソ連の戦車KV-1およびKV-2に由来する[35]
トラック
詳細不明。セブンとイレブンがいた場所からタワーを登れる場所まで移動するのに使った。ブルックリンは修理の際、狭い運転席を忌避して車体後部に自分が座るためのオープンシートを増設した。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 特殊視覚効果
    • IMAGICAグループ
      • CROWD
      • 3D
      • SpFX STUDIO
      • Qプロダクション
      • ツドー工房
    • オプチカルエフェクト - 中村正視、関口正晴、平岡正明
    • スペシャルエフェクト - 渡辺登、高須一輔
    • モーションコントロール - 稲葉貞則、灰原光晴
    • ビデオエフェクト - 相沢眞人、石田延哉
    • レーザーシネマ - 福原康平
    • タイミング - 大見正晴
    • エフェクトアニメーション - 雨宮慶太橋本満明
    • アニメーション - 升沢達也、津田輝王
    • コンピュータグラフィックス - 土屋裕、大塚竹男
    • マットペインティング - 古賀信明、金子雪生、各務修司
    • マットペインター - 開田裕治、松島洋
    • コーディネート - 山口博司、伏木秀明
    • プロデュース - 西康夫、市橋耕治
  • 協力
  • 特技監督 - 川北紘一
  • 監督 - 原田眞人


制作[編集]

1987年ごろより本作品に登場するロボットのキャラクターをサンライズ側が打ち出し、東宝に持ち込む形で企画された[41]。当初の監督候補は長谷川和彦だった[出典 9]が企画段階で降板し、アメリカで映画を学んで『スター・ウォーズ』の日本語版演出でSFの経験を持つ原田眞人を起用された[45][17]。特技監督は、1984年にSF映画『さよならジュピター』を手がけ、後に『ゴジラ』シリーズの特撮を長く任されることになる川北紘一である[3]

主役ロボットのガンヘッドのデザインについては、『超時空要塞マクロス』などアニメのメカニックデザインで知られる河森正治が担当した[9][3][17]。企画当初は河森と同業でさらに知られる大河原邦男によるデザインが提案されるも没となり(詳細はフォーミュラ計画#ガンタンクR-44を参照)、大河原稿と初期企画案『機動戦都市コマンドポリス』や『モビルファイター・ゼロ(戦闘機兵0)』のストーリーを元に、アニメーター吉田徹がイメージボードを数点描き起こしている。その後も吉田により、サンライズの山田哲久プロデューサーやブレーンスタッフのアイデアを河森の準備稿デザインで描いたイメージボードも制作された。河森のデザイン決定稿を元にしたイメージボードはイラストレーターの幡池裕行により、映画本編のシナリオを元に描かれた。[要出典]川北は、実写での表現のために2足歩行より現実的な車輪走行になったと証言している[44]

ガンヘッドは高さ6メートルの実物大全身プロップも製作されたことでも話題になったが[9][17]、これは作品宣伝のほか、劇中で登場人物と共に映るシーンの撮影に使用されている[46][注釈 24]。制作費は9000万円[47]

プロップの製作は『さよならジュピター』に続いて小川正晴率いるオガワモデリングが担当し、実物大モデルをはじめ各種サイズが製作された[47][9]。撮影には主に1/8スケールモデルが使用され、戦車形態、直立形態、変形用モデルがシーンにより使い分けられている[9]。1/8モデルは、外装はFRPだが骨格に鉄骨を用いているため、総重量は40キログラムにおよぶ[47]。戦車形態は、自走可能であったが撮影ではあまり用いられなかった[48]。変形シーンは、支柱で本体を上昇させ、各部は操演で動かしている[48]。1/3相当スケールのガンヘッドの上半身のみの着ぐるみ[9]はクライマックスのエアロボットとの格闘戦シーンで使用されており[44][45]、DVD収録のメイキングで確認できる。

エアロボットのデザインについては、河森が担当した初期稿がギミックや構造が操演面で難があると判断されたため、河森稿で提示されたコンセプトをスタジオOXが受け継いでラフデザインを数点起こしている[35]。さらにスタジオOX稿を一部継承する形で美術デザイン担当の大澤哲三がデザインし[35]、最終デザインはプロップ製作と共に東宝美術部が担当した。造形物は操演による1/8サイズ(約2メートル)1体のみで[35][36]、当初は後部のピストンからエンジンの排気ガスを排出していたが効果が出ず、液体窒素でガスを噴出する形に改めたところ、火炎放射器の炎と混ざって有毒ガスが発生してしまうなどのトラブルが相次ぎ、川北は思うように動かせなかったことを述懐している[45]

ミニチュアセットは、従来の怪獣映画のような基準の寸法ではなく、ガンヘッドのミニチュアスケールに合わせ1メートル四方で制作された[49]。ガンヘッドが壁を登るシーンがあることから、壁面は鉄骨で造られ、撮影もセットを横にして行われた[49]

冒頭で描かれる過去の場面に登場する銃器類には、『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』に登場する悪の組織「赤イ竹」用のプロップが使用されている[要出典]

制作当時は特撮作品にCGIが導入される前だったこともあり、特撮はスタッフの手作業によるアナログ特撮が大半を占めている。ロボットアニメの実写版を期待したサンライズ、SF映画を意図した原田、特撮ものならではのロボットものにしたかった川北とそれぞれの狙いが異なったが、結局は東宝のプロデューサーもサンライズのプロデューサーも川北の方向性で撮影中にシナリオを直していった[50]

評価・影響[編集]

興行は芳しくなく、映画雑誌『キネマ旬報』では「惨敗」「企画の失敗」とまで言われた[51]

内容についても「分かりづらい」「印象が薄い」「画面が暗くて何をやっているか分からない」と不評の声が挙がった一方[注釈 25]、特撮を評価する声も挙がった[出典 10]

本作品公開当時、東宝はすでに1984年版『ゴジラ』に続くゴジラ映画の新作を製作中であり、公募されたストーリーの候補の一つには、ゴジラと巨大コンピュータと戦い、コンピュータが戦車もどきのメカになるという案があった。しかし、本作品が興行面で失敗したことから却下され、最終的にはもう一つの案である新しい怪獣を登場させることで落ち着き、後の『ゴジラvsビオランテ』となった[57][注釈 26]。同作には、川北をはじめとする本作品の特撮スタッフの多くがそのまま参加した[59][49]。川北は、本作品や『さよならジュピター』のチャレンジの延長線上に『vsビオランテ』は存在していると述べている[60]

本多俊之による音楽は公開終了後もニュースワイドショー、ドキュメンタリー番組といった報道番組全般で使われ続けている。

映像ソフト化[編集]

DVDが2007年2月23日に東宝より発売された。品番はTDV-17037D。片面2層の本編ディスクに映像がビスタサイズで収録されており、映像特典として予告編やメイキング、静止画資料集も収録されている。音声は劇場公開版のみ、字幕も公開時の手書きのもので、地上波放送版は収録されていない。封入特典はサウンドトラックCDの復刻版。解説書も付属している[61]。これを記念し、発売当日には新宿ロフトプラスワンにて川北特技監督らの登壇イベントが開催された[62]

1990年代にアメリカでもVHSが発売されたが、アメリカ人のテイストに合わないと大幅に再編集されている。これに憤慨した原田は、監督のクレジットから自分の名前を除去し、DGA(全米監督協会)が定める偽名「アラン・スミシー」に変更している。2004年にはADVフィルムからアメリカ版DVDが発売されたが、その本編はタイトル・スタッフクレジットの違いと日本語字幕が無いこと以外は日本版と同一である。

Blu-rayは2022年6月15日に東宝より発売された[40]。品番はTBR-31316D。本編(100分)を2層に収録した本編ディスクと地上波放送版などの特典ディスクが付いた全2枚組。本編ディスクは音声がDolby TrueHD、字幕がバリアフリー日本語、特報や劇場予告編も特典映像として収録されている。特典ディスクは地上波放送版(92分・テレビ用吹替音声に合わせてHD素材を編集)の他、『Making of GUNHEAD』やモニター内映像素材、スチールギャラリー、コトブキヤ製プラモデル(後述)のプロモーション映像『ガンヘッド2025』も収録されている[63][40]

オリジナルサウンドトラック[編集]

1989年7月22日に『ガンヘッド Soundtrack』のタイトルで発売され[64]その後廃盤となり、2007年2月23日に東宝より発売された映像DVD『ガンヘッド』に完全復刻盤として同梱されている[65]

トラックリスト
全作曲: 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.TIME(歌:永井真理子、作詞:亜伊林、作曲:馬場孝幸、編曲:根岸貴幸) 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
2.「ISLAND 8JO」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
3.「GUNHED #1」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
4.「INSIDE OF THE DOME #1」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
5.「HAVE A PARTY GUNHED」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
6.「DON'T GO AWAY」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
7.「CHARGE」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
8.「THE PARTY IS OVER」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
9.「GUNHED #2」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
10.「INSIDE OF THE DOME #2」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
11.「AFTER THE WAR」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
12.「SOMEWHERE BEFORE」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
13.「PRE PRODUCTION」 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)
14.「あなたを見てると」(歌:永井真理子、作詞:亜伊林) 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)

メディアミックス[編集]

ゲームソフト[編集]

ガンヘッド 新たなる戦い(ファミリーコンピュータ、バリエ)
1990年4月13日発売。映画版を経て活動を停止したはずのカイロン5が復活した8JOで、映画版に登場した強行偵察型サージェント・ガンヘッドや主力戦闘型ガンヘッドのほか、河森正治によって設定・デザインされた偵察型サーチヘッドや火力支援型キャノンヘッドといったガンヘッド・バリエーションを駆使してカイロン5の撃破および超伝導物質テキスメキシウムの奪取を目指す、戦術シミュレーションゲーム。ボスキャラクターとして登場するエアロボットとの戦闘パートは、シューティングゲームとなる。
GUNHEDPCエンジン、発売:ハドソン、制作:コンパイル
1989年7月7日発売。映画版より未来の世界の物語で、自機ガンヘッドは宇宙用に改造された機体と設定されているが、実際には映画版とのつながりはなく、海外で発売された際には『Blazing Lazers』と改題されている。ゲームシステムは、コンパイル製作の高速縦スクロールシューティングゲーム『ZANAC』や『アレスタ』の流れを汲んでいる。
スーパーロボット大戦X-ΩiOS / Android、開発:セガゲームス、配信:バンダイナムコエンターテインメント
2020年4月16日から同年4月23日まで開催されたコラボイベントにて、本作品のブルックリンとガンヘッド507が期間限定でゲーム内に登場した[66]。グラフィックはアニメ調に描かれており、ブルックリンのボイスは映画版の担当俳優である髙嶋政宏が新規収録している[67]

漫画[編集]

麻宮騎亜『GUNHED』(角川書店『月刊ニュータイプ』連載、ニュータイプ100%コミックス
キャラクターデザインは菊池通隆(麻宮騎亜の本名)。ブルックリンの年齢層がハイティーンとうかがえるほか、彼のコクピット恐怖症が幼少時の父の死に起因するものとなっており、物語も若干変更されている。
登場人物の容姿については、#登場人物で述べたように映画版を踏襲していない箇所が存在する。メカニックについては、映画版で未使用となったり没となったデザインをいくつか採用している。無人機時のガンヘッド507号機に増設されたセンサーユニット(映画版で未使用)や、エアロボットの4本アーム(構造の複雑さから操演に向かないと判断されて没)が該当する。ガンヘッド507号機の主力兵装も、20mmチェーンガンが電磁レールガンに換装されている、背部や脚部にスラスター(背部のものは加速用や接近戦用、脚部のものは跳躍補助用)が増設されているなど、映画版から変更されている。
『月刊ニュータイプ』では漫画版の連載のほか、麻宮(菊池名義含む)の描き下ろしセルイラストや映画本編のスチルなどを交えた関連記事を展開した。イラストについては、後述のムックにも掲載されている。
なお、麻宮が後年に自身のTwitterで明かしたところによれば、映画の初コミカライズにしてエンドテロップに名前が出た初作品であるが、執筆当時は映画版を見られなかったため、手元の準備稿と設定を見ながら描いていたという[68]

小説[編集]

  • 會川昇『ガンヘッド1 銀光の狂獣』(角川スニーカー文庫、1989年2月発売、ISBN 9784044702038
  • 會川昇『ガンヘッド2 朱き荒野の狩人』(角川スニーカー文庫、1989年5月発売、ISBN 9784044702045
  • 會川昇『ガンヘッド正伝 蘇る機神』(角川スニーカー文庫、1989年6月発売、ISBN 9784044702052
  • 會川昇『【合本版】ガンヘッド 全3巻』(角川スニーカー文庫、2016年9月発売、電子書籍版のみ)

世界設定や時代設定は後述のように、映画版とは大きく異なる。『正伝』が映画版のノベライズに相当し、『1』と『2』はその前史に相当するため、主人公も映画版とは異なる。また、エログロ描写も盛り込まれている。

『正伝』の後には『完結編』が発売される予定だったが、映画版の興行成績の不振を受けて見送られた。會川の弁によると、『完結編』は『2』と『正伝』の間に位置するエピソードで、ガンヘッド大隊がカイロン5と戦うという、映画版における「ロボット戦争」に相当する物語だったそうである。

発売から27年後の2016年9月16日にはKADOKAWAから電子書籍化され、BOOK☆WALKERをはじめとする各所での配信が開始された[69][70]。合本版には、特典として「會川昇による長いあとがき」と「山田哲久・會川昇による初めての対談」が書き下ろされている[71]

ガンヘッド1 銀光の狂獣/ガンヘッド2 朱き荒野の狩人[編集]

『1』『2』はそれぞれ前編・後編の続きもの。ガンヘッドは活躍シーンが少なく、物語のカギの1つでもある「ゼロタイプ」に至っては敵メカとして登場するうえ、それを巡ってアウトローの主人公「ライナー・真島」が立ち回るハードボイルドの物語が描かれる。

舞台は、人類が移住した惑星の1つ「出雲」。この時代、人類はコンピュータネットワーク「ステーション」によって事実上の統治・管理下に置かれている。人種や思想の違いを人類が争いを起こす根源の1つと判断したステーションは人種隔離政策を進めており、「出雲」には日系人が多く住む。

真島は、揉め事などの処理を生業とする私設警察官である。謎の美女「ユウ・砂時」の依頼を受け、出雲正規軍の開発した新兵器「ゼロタイプ」奪取に関わった真島は、出雲を巡る陰謀に巻き込まれていく。

ゼロタイプはガンヘッドのプロトタイプであり、戦闘力に優れるばかりかあらゆる攻撃の威力を軽減する特殊装甲を持つなど、人機を超越した圧倒的な存在として描かれている。また、ステーションに依存しない(映画版でカイロン5にもタイタンにも影響されない意味での)独立戦闘兵器としてのガンヘッドが、独自の側面から描かれている。

本作品のガンヘッドは味方ではなく、一貫して敵側の機体である。武装はレーザーなどを多く搭載する。

ガンヘッド正伝 蘇る機神[編集]

『正伝』は映画版のノベライズに当たるが、上記の『1』『2』の世界観を継承しているため、背景設定やキャラクター描写が一部異なる。

人類が出雲などの移民惑星へ大挙して移住したことにより、結果的に荒廃した地球が舞台。地球も移民惑星同様ステーションの管理下にあり、カイロン5もステーションを構成するスーパーコンピュータの1つだったという設定である。

ステーションの存在意義は「地球にとってもっとも良い環境保護を実施する」ことであるため、人間は本質的には地球にとって有害性を持つ存在でしかない。ステーションは、人類を「食糧供給から思想統制におよぶ幅広い分野で管理しなければならない種である」との結論に基づき、彼らを抑圧している。また、人類の暴力性を危険視しているが、基本的には「人類の敵」ではなく「地球の味方」である。

人類はステーションの目を逃れて隠れ住みながら、その一部はレンジャーズなどのレジスタンスを組織し、ステーション端末へのゲリラ戦を続けている。基本的にはレンジャーズの人類解放戦は限定的に成功しているが、ステーションからの食糧供給能力なども破壊することで慢性的な食糧不足といった問題も噴出しているため、人類の中でもレンジャーズの活動の功罪については微妙な位置付けとなっている。

小説版の世界ではあらゆるコンピュータがステーションの管理下に置かれているため、人類の使用可能な戦闘兵器は大幅に制限されているが、ガンヘッドシリーズは偶然にもステーションの管理から外れる存在として製造されたため、反ステーション組織レンジャーズたちは抗戦に利用していた。そのような個体が存在する理由は説明されていないが、『2』の終盤でその謎の一部について明かされる描写がある。

レジスタンスの攻撃でいくつものエネルギー源を失い、スタンバイ状態で眠っていたカイロン5は、Bバンガーがテキスメキシウムを奪取したため、異常を察知して目覚める。エネルギーの低下によって他ステーション端末との通信が失われた結果、人類による他ステーション端末の破壊活動で残ったのは自分だけであると誤認したカイロン5は、人類を管理不可能な存在であると判断して人類壊滅プログラムの起動を決定する。ブルックリンたちは生き残るため、ガンヘッドと共にカイロン5と戦いを繰り広げる。

ブルックリンは幼いころに遭遇したある出来事による銃器恐怖症というトラウマを抱えているうえ、カイロン5や8JOとは非常に強い関わりを持っている。ニムはレンジャーズに所属して映画版同様の戦闘能力を持つ一方、ビジョネイル(キーボードなどのデバイスを介さずにコンピュータとリンクし、対話できる能力の持ち主。漫画版を担当した麻宮の代表作『サイレントメビウス』にも、同様の呼称を持つ能力者が登場する。)という設定になっている。

Bバンガーの面々は映画版の俳優陣に準じた外見で、挿絵に描かれている。ただし、ベベの外見だけはやや漫画版寄りとなっているほか、ボクサーが臆病な面を覗かせたりボンベイが非常に凶暴な性格で描かれるなど、作中ではその役割や性格描写に若干の差異がある。

セブンとイレブンは登場せず、代わりに2人の特徴を併せ持った「キーワード」と呼ばれる子供が登場するが、彼女にはブルックリンの妹と解釈できるような描写や、カイロンタワーのメンテナンス技術者の娘との描写がある。「キーワード」の意味は作中で重要な意味を持っているが、カイロン5から基本的に手厚く保護養育されていることとも関係がある。

エアロボットは映画版や漫画版での機体に相当する1号機(エアロボット1)だけでなく、さらに凶悪な外見と機能に加えてスタンディングモードへの変形機構すら備えた2号機(エアロボット2)も登場する。

カセット文庫[編集]

ガンヘッド Part1』 (ISBN 4-0490-5030-7) と『ガンヘッド Part2』 (ISBN 4-0490-5031-5) の全2巻構成で、1989年に角川書店より発売された。キャストは劇場版と違って声優たちで占められているが、音楽は劇場版のサウンドトラックがそのまま使用されている。

キャスト
スタッフ
  • 脚色 - 遠藤明範
  • 演出 - 鈴木久尋
  • 音楽 - 本多俊之
  • 音響制作 - 青二企画

ゲームブック[編集]

ガンヘッド コンピュータ・クライシス
バンダイ文庫のゲームブックシリーズ第7弾。制作はスタジオ・ハード、挿絵は加藤礼次朗が担当。1989年7月発売。ISBN 4891890290
物語については、大筋は映画版に準じているものの終盤に差しかかるにつれて異なり、最後はゲームブック独自のエピローグで締めくくられている。キャラクターについては、ボクサーがブルックリンの良き兄貴分風に描かれている、ボンベイが博識なインテリ風に描かれている、ブルックリンに突っかかる役回りがバラバとなっている、ロボット墓場では装備・装甲・状態の異なるガンヘッド3機から1機を選ばなくてはならない、それゆえに映画版・漫画版・小説版でのようなブルックリンとガンヘッドのやり取りは見られないなど、細部における違いが非常に多い。一方、ニムのフルネームがブレンダ・ニムとなっているなど、映画版のキャスティングをもじった設定が見られる。

その他[編集]

書籍
劇場公開に合わせ、角川書店からは映画版を中心に小説版や漫画版の紹介も含めたムック『ガンヘッド』(ニュータイプ100%コレクション、ISBN 4047051160)、ホビージャパンからは映画版の紹介に加えて独自のメカニック解析・解説を主体としたムック『ガンヘッド・メカニクス』(ホビージャパン・スーパーメカニズム・シリーズ、ISBN 4938461498)、勁文社からはガンヘッド・バリエーションの解説などの記事も多数掲載した子供向け書籍『ガンヘッド大百科』(ケイブンシャの大百科)、バンダイからは映画版のストーリーや各種設定などの紹介書籍と特撮に関して解説したムック『ガンヘッド カタログ』(B‐CLUB VISUAL BOOK、ISBN 4891890274)が、それぞれ1989年に発売された。その後、2013年1月にはアスキー・メディアワークスから後述のプラモデルとも関連するムック『ガンヘッド パーフェクション』(DENGEKI HOBBY BOOKS、ISBN 4048913123)が発売された。
プラモデル
劇場公開当時にバンダイからガンヘッドのプラモデルの発売が告知されていたが実現せず、2013年11月にコトブキヤから1/35スケールのプラモデル『ガンヘッド2025 SPECIAL EDITION』が発売された[72]。その後、2019年2月には改修版が発売された[73]

備考[編集]

本作品の準備中の初期企画案『機動戦都市コマンドポリス』は、アメリカ映画『ロボコップ』や日本のアニメ『機動警察パトレイバー』と設定が競合するために没となった[74]

『ガンヘッド』と同時期公開になったアニメ映画『機動警察パトレイバー the Movie』の劇中の方舟のシーンが、本作品の「閉鎖空間からの敵中突破」という状況に類似していることを、『パトレイバー』側のスタッフの出渕裕は心配したが、映画館で本作品を鑑賞した結果、その出来に「これなら大丈夫」と安堵したという逸話がある[75]

ガンヘッドのコックピット内の操縦シーンはブルックリンのアップが多いが、これは撮影中にブルックリン役の高嶋政宏がコックピット内の操作アームを壊してしまったためである(壊してしまうシーンがそのまま収録されている)。修復も試みられたが、完全な修復は困難だったために操縦シーンは大幅にカットされ、その後は高嶋をアップで映しながらコックピット内の撮影が続行された。

原田監督は、ブルックリンの属するトレジャーハンター集団の名称を映画『ワイルドバンチ』のタイトルにもなった無法者一味をイメージして《Bバンチ(B-Bunch)》にしようと考えていたが、諸事情からその名称は使われなかった。結果的にはバンチョー役のミッキー・カーチスが歌手活動中にリーダーとして率いたバンド「バンガーズ」にちなみ、《Bバンガー(B-Banger)》となっている。

エフェクトアニメーションを担当した雨宮慶太は、ガスの科学館花博などの展示映像を制作していたことからIMAGICAと繋がりがあり、同社が本作品に携わることになった際に参加を持ちかけられたという[76]

1992年11月25日には、TBSの水曜ロードショーでテレビ初放送された。内容はテレビ放送用にブルックリンとセブンの会話や、ブルックリンとニムの言い争いなど約8分がカットされており、放送時間は92分になっている。ナレーションと英語の台詞はすべて日本語に置き換えられ、吹き替えはニムを戸田恵子[40]、ガンヘッドやナレーションを郷里大輔が担当した。ラストにはメリー・アンが上昇するカットが挿入されているが、これはアバンのメリー・アンが着地するシーンを逆再生したものである。

関連作品[編集]

  • ランナバウト2 - PlayStation用ドライブアクションゲーム。隠し車種として「G・TANK」の名でガンヘッドが登場する。変形や攻撃も可能。
  • ゴジラvsメカゴジラ - 特報に本作品の映像を使ったものがある。
  • GODZILLA (アニメ映画) - 前日譚を描く小説版『GODZILLA 怪獣黙示録』に、「G-HED」の名でガンヘッドが登場する。分類上は「電磁砲塔式多脚戦車」と設定されている。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ プロップや原寸大モデルを用いた映画としては、翌年アメリカで公開された『ロボ・ジョックス』の制作発表がわずかに先行していた。
  2. ^ 当初はキュウリの予定だったが、担当俳優の高島政宏が苦手としていたため、変更された。
  3. ^ このエピソードは、脚本第2稿で記述されていた[11]
  4. ^ 略称はTAR。劇中の字幕では「テキサス空域警備隊」と表記されている。漫画版では「テキサス州治安維持軍」を意味し、世界連邦所属と表記されている[12]
  5. ^ スペイン語で「小さな葉巻」を意味する[13]
  6. ^ セヴンの両親は彼の誕生後、イレヴンの両親はカイロンの宣戦と同時に。
  7. ^ 漫画版では映画版ほど長くない黒い顎鬚と軍帽。
  8. ^ 漫画版では交戦した際に水中へ引きずり込まれて行方不明となり[14]、ブルックリンは救助を提案するもニムとベベに却下される[15]
  9. ^ MBRはMain Battle Robot=主力戦闘ロボットの略。現代におけるMBT(Main Battle Tank=戦車)のもじりである。
  10. ^ 和訳すると「軍曹」であるが、一部の子供向けムックでは「指揮官」となっている。また、劇場公開時のパンフレットには「指揮戦闘型」という区分が紹介されている。なお、漫画版での小説版紹介ページでは「サージント」となっている[20]
  11. ^ 劇場公開時のパンフレットでは、機体解説の項でメインが戦闘頭脳に相当する部分、サブが動作・行動を司る部分と解説されている一方、ストーリー紹介の項ではメインが自律的な判断を下し、サブが各種センサーや機体の制御を担っていると解説されている。
  12. ^ 映画版ではカットされたが、脚本や漫画版ではメインコンピュータを破壊される直前にカイロン5から降伏勧告を受けており、507がカイロン5から高く評価されていたことが示唆されている。脚本では「突撃(チャージ)!」の一言と共に最後の攻撃を行い、漫画版では無言のまま自分の左腕を引きちぎってエアロボットに投げつけることで拒絶している[21]
  13. ^ ドロレス・イバルリを参照。
  14. ^ ブルックリンの台詞では、「原子炉」と書いて「オナカ」とも読まれている。
  15. ^ とどめの一撃は映画版・小説版・漫画版でそれぞれ異なっており、映画版では擱座させられたガンヘッドから脱出したブルックリンが脱落したチェーンガンを用いているが、小説版ではハイパーリキッドに着火することで床を溶解させてエアロボットを擱座させてから自由電子レーザーを用いているほか、漫画版ではエアロボットにアームで押し潰されながらも超至近距離からレールガンを用いている[23]
  16. ^ 日本語字幕では「ガンヘッド大隊 ミッション完了せり」、漫画版では "THE GUNHED BATTALION 507 HAS COMPLETED ITS MISSION" 〈ガンヘッド大隊 ユニット507は 作戦を 完了せり〉[24]
  17. ^ チェーンガンの照準用レーザーセンサーの出力を一時的に上げることで、レーザーライフルとして使用。キューブと呼ばれる反射鏡を使うことで、死角にいる相手への曲射攻撃も可能となる。劇中ではカイロンタワー381階での燃料タンクを確保する際、ブルックリンの援護に使用された。
  18. ^ 漫画版ではエアロボットとの肉弾戦の際にパンチの一撃で三連荷粒子砲を使用不能にする威力を発揮しているが、その直後にアームによる反撃で腹部25ミリチェーンガンを使用不能にされている[28]
  19. ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、名称をバイオロイドと記述している[19]
  20. ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、名称をエア・ロボットと表記している[19]
  21. ^ それぞれ固体撮像素子レーダーレーザーによる形状識別センサーと音源センサーと熱源センサー。よって、1つでも破壊されると物体認識能力を喪失するうえ、すべて破壊されると正常に稼働できなくなり、爆発する。
  22. ^ ブルックリンの質問に答えるガンヘッド507の台詞によるが、正確な位置は不明。
  23. ^ a b c クレジット表記なし。
  24. ^ 撮影には分割した状態でも用いられた[44]。実物大プロップについて川北は、宣伝効果は高かったが、大きさゆえに特撮班では使用しておらず、少しもったいなかったと述懐している[44]
  25. ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、伏線の複雑さから一般観客向けの娯楽作品にはならなかったと記述している[52]
  26. ^ 一方で、同作品監督・脚本の大森一樹は、東宝プロデューサーの田中友幸が最初から『vsビオランテ』の案に決めていたとも証言している[58]

出典[編集]

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出典(リンク)[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]