クレージーの大爆発
| クレージーの大爆発 | |
|---|---|
| 監督 |
古澤憲吾(本編) 中野昭慶(特撮) |
| 脚本 | 田波靖男 |
| 製作 |
大森幹彦 田波靖男 |
| 音楽 | 萩原哲晶 |
| 撮影 |
永井仙吉(本編) 真野田陽一(特撮) |
| 編集 | 黒岩義民 |
| 製作会社 | |
| 配給 | 東宝[1][2] |
| 公開 |
|
| 上映時間 | 83分[出典 2][注釈 1] |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語 |
| 前作 | クレージーのぶちゃむくれ大発見 |
| 次作 | だまされて貰います |
『クレージーの大爆発』(クレージーのだいばくはつ)は、1969年(昭和44年)に公開された日本の映画。クレージーキャッツ主演のクレージー作戦シリーズ第13作[5]。カラー、シネマスコープ[1][7][注釈 2]。同時上映はザ・ドリフターズ主演の『ドリフターズですよ!全員突撃』(監督:和田嘉訓)[8]。
概要
[編集]『大冒険』(1965年)の路線を受け継ぐ本格特撮を用いたSF仕立てのコメディ作品[出典 3]。本作品がメンバー全員での歌唱シーンがある最後のクレージー映画である。
中野昭慶の特技監督デビュー作でもある[出典 4]。富士山の噴火や水爆の爆発など、後に中野が特異と評される爆発シーンが取り入れられている[11]。本作品では、ナンセンスな作風の中に挿入されるリアルな特撮がギャグになっている[10]。
三億円事件やアポロ11号の月面着陸など、当時の世相を取り入れている[10][5]。水爆搭載機の発進シーンには、実物大モデルを用いている[3]。
ストーリー
[編集]三億円事件の犯人、大木健太郎は、競馬場に通いつめて札束減らしをしていた[11]。そんな大木の前に、毛利エリ子という女性が現れ、三億円強奪現場のフィルムを見せてきた。彼女は秘密組織GIBから、三一銀行に預けられている金塊を大木に盗ませるように仕向けるという指令を受けていた[10][8]。宇宙真丸教のご本尊のお告げで金塊の奪取を決めた大木は[11]、6人の仲間を集めて後楽園球場を借り切り、巨人 - 阪神戦の最中に作戦会議を開く[10]。映画撮影と称して金庫までのトンネルを掘り、見事金塊を入手[出典 5]。7人は金塊を積んだ輸送機に乗ってGIB本部へと赴くが、受信機が捉えた自衛隊の情報によると、何とこの輸送機には水爆が搭載されているというのだ。そして輸送機は富士の乱気流に巻き込まれる。
キャスト
[編集]- 大木健太郎[2][7]:植木等
- 立花五郎[2][7]:ハナ肇
- 中谷宏[2][7]:谷啓
- 赤塚[2]:犬塚弘
- 土井[2]:桜井センリ
- 三橋[2]:石橋エータロー
- 松田[2]:安田伸
- 毛利エリ子[2][7](X14号[2]):松岡きっこ
- 立花房子[2][7]:悠木千帆(現・樹木希林[2])
- 立花敏子[2]:岡田可愛
- 立花六郎:黒川俊成
- 坂内澄江[2][7]:高橋紀子
- 志村[2][7]:人見明
- ガードマン[2]:玉川良一
- ビルの管理人[7]:由利徹
- W[2]:平田昭彦
- Z[2]:アンドリュー・ヒューズ
- X18号[2]:桐野洋雄
- GIB情報部員:草川直也、荒木保夫、大前亘
- 総理大臣[2][7]:藤田まこと
- 官房長官[2][7]:藤村有弘
- 大臣:高田稔、田武謙三、北竜二、森野五郎
- 自衛隊隊長:石田茂樹
- 金塊の責任者:松本染升
- 三一銀行行員:徳永礼子
- 銀行のガードマン:木村豊幸
- デモ学生[2]:なべおさみ
- 文化人代表[2]:ミッキー安川
- ロケ撮影の歌手:いしだあゆみ
スタッフ
[編集]- 東宝・渡辺プロ作品
- 製作:大森幹彦、田波靖男
- 監督:古澤憲吾
- 脚本:田波靖男
- 撮影:永井仙吉
- 美術:小川一男
- 録音:増尾鼎
- 照明:金子光男
- 整音:下永尚
- 音楽:萩原哲晶
- 監督助手:渡辺邦彦
- 編集:黒岩義民
- 現像:東京現像所
- 製作担当者:鈴木政雄
- 特殊技術
挿入歌
[編集]- 「いっぽんどっこの唄」
- 作詞:星野哲郎 / 作曲:富侑栄 / 歌:植木等(東芝EMI[13])
- 植木がアカペラで歌っているが、水前寺清子のオリジナルとは微妙に歌詞が異なる。
- 「恋はそよ風」
- 作詞:橋本淳 / 作曲:筒美京平 / 歌:いしだあゆみ(日本コロムビア)
- 「悪気じゃないんだ」
- 作詞:青島幸男 / 作曲:萩原哲晶 / 歌:クレージーキャッツ(東芝EMI)
- 「キンキラキン」
- 作詞:田波靖男 / 作曲:萩原哲晶 / 歌:クレージーキャッツ(東芝EMI)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 東宝特撮映画全史 1983, p. 548, 「東宝特撮映画作品リスト」
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 大特撮 1985, p. 306, 「戦後日本特撮映画作品リスト」
- ^ a b c 東宝写真集 2005, p. 39, 「クレージーの大爆発」
- ^ a b 中島春雄「作品紹介および解説」『怪獣人生 元祖ゴジラ俳優・中島春雄』洋泉社、2010年7月31日、358頁。ISBN 978-4-86248-589-2。
- ^ a b c d 超常識 2016, p. 223, 「Column 東宝特撮冒険映画の系譜」
- ^ a b 東宝ゴジラ会 2010, p. 298, 「円谷組作品紹介」
- ^ a b c d e f g h i j k l m 小林淳 2022, p. 431, 「付章 東宝空想特撮映画作品リスト [1984 - 1984]」
- ^ a b c d e 小林淳 2022, pp. 255–257, 「第七章 多彩なファンタジー映画をきらめかせる声調 [1966 - 1969] 一『クレージーだよ 奇想天外』『空想天国』『クレージーの大爆発』『奇々怪々 俺は誰だ?!』」
- ^ 東宝特撮映画全史 1983, pp. 435–436, 「一般映画の中の特撮」
- ^ a b c d e 大特撮 1985, pp. 153–154, 「第八章 特撮ファンタジー」
- ^ a b c d e 東宝配給作品 1994, p. 99, 日野ヨシロウ「コメディー映画の中の特撮」
- ^ a b 石井博士ほか『日本特撮・幻想映画全集』勁文社、1997年、201頁。ISBN 4766927060。
- ^ 現・ユニバーサル ミュージック Virgin Music。「恋はそよ風」以外の本作挿入歌は当時レコード化されず、後に東芝EMIよりCDで発売された。
出典(リンク)
[編集]参考文献
[編集]- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- コロッサス 編『大特撮 日本特撮映画史』監修 本多猪四郎(改訂初版)、朝日ソノラマ、1985年1月31日(原著1979年1月31日)。ISBN 4-257-03188-3。
- 『東宝配給作品 特撮映画大全集』近代映画社〈スクリーン特編版〉、1994年8月20日。雑誌コード:65429-63。
- 竹内博 編『東宝特撮・怪獣・SF映画写真集』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション〉、2005年8月30日。ISBN 4-257-03716-4。
- 東宝ゴジラ会『特撮 円谷組 ゴジラと東宝特撮にかけた青春』洋泉社、2010年10月9日。ISBN 978-4-86248-622-6。
- 『ゴジラの超常識』[協力] 東宝、双葉社、2016年7月24日(原著2014年7月6日)。ISBN 978-4-575-31156-3。
- 小林淳『東宝空想特撮映画 轟く 1954-1984』アルファベータブックス〈叢書・20世紀の芸術と文学〉、2022年5月14日。ISBN 978-4-86598-094-3。