特命戦隊ゴーバスターズ
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スーパー戦隊シリーズ | ||
第35作 | 海賊戦隊 ゴーカイジャー |
2011年2月 - 2012年2月 |
第36作 | 特命戦隊 ゴーバスターズ |
2012年2月 - 2013年2月 |
第37作 | 獣電戦隊 キョウリュウジャー |
2013年2月 - 2014年2月 |
特命戦隊ゴーバスターズ | |
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ジャンル | 特撮テレビドラマ |
原作 | 八手三郎 |
脚本 | 小林靖子 他 |
監督 | 柴崎貴行 他 |
出演者 |
鈴木勝大 馬場良馬 小宮有紗 松本寛也 榊英雄 高橋直人 西平風香 陳内将 水崎綾女 吉木りさ 他 |
オープニング |
「バスターズ レディーゴー!」 歌:高橋秀幸 (Project.R) 「モーフィン! ムービン! バスターズシップ!」 歌:高橋秀幸(Project.R) |
エンディング |
「キズナ〜ゴーバスターズ!」 歌:謎の新ユニットSTA☆MEN |
製作 | |
プロデュース |
佐々木基(テレビ朝日) 武部直美・若松豪(東映) 矢田晃一・深田明宏(東映エージェンシー) |
制作 | テレビ朝日 |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2012年2月26日 - 2013年2月10日(全50回) |
放送時間 | 日曜 7:30 - 8:00 |
放送分 | 30分 |
特記事項: 「スーパー戦隊シリーズ」第36作 |
『特命戦隊ゴーバスターズ』(とくめいせんたいゴーバスターズ)は、2012年(平成24年)2月26日から2013年(平成25年)2月10日までテレビ朝日系列で毎週日曜7:30 - 8:00(JST) に放送された東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第36作目に当たる。
キャッチコピーは「バスターズ レディーゴー![1]」。
概要
本作品の舞台は日本のパラレルワールド。クリーンエネルギーを巡って亜空間からやって来た悪と特別な戦闘のプロフェッショナルが戦う内容で、随所にコンピューター関連の演出が取り入られている。ストーリーは第30話で一度区切りがつき、映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』とのコラボ回を2話挟んだ後、第33話から第2章となった[2]。
ゴーバスターズは外見・アクション共に「スパイ」をモチーフとしており、ヘルメットに備わったサングラスや初期メンバーの武器となる一眼レフカメラや双眼鏡から伺える。またスーツは常時ヘルメットを着脱できる設定である。初期メンバーは3人で、それぞれのメンバーに相棒のロボットが1体ずつ付く[3]ほか、司令官やオペレーターが支援に就いている。この他、スーパー戦隊シリーズを海外向けにリメイクした「パワーレンジャーシリーズ」で使用されている用語「モーフィン」と「メガゾード」が逆輸入されているが、用語の意味に関しては本作品では若干設定が異なる。一方で本作品のパワーレンジャー版は、暗いトーン、変形するロボットの仲間、僅か5人のチーム、一眼レフカメラの武器といった要素が売りとして厳しいと判断されたため、制作されていない[4]。
前作品『海賊戦隊ゴーカイジャー』がこれまでのシリーズを総括する作品だったため、本作品では当初より「戦隊の変革」を目指している。まず、戦隊名は『救急戦隊ゴーゴーファイブ』から約13作品ぶりに「ジャー」を排したものとなり、同時に名称の最後に「ズ」と付く初の作品ともなった[5]。 また、ロボットとメカを物語の中心としており[5]、従来のシリーズで続いていた「人間サイズの敵が倒される→物語後半で巨大な敵と戦う」というオーソドックスなシナリオの流れを廃し、等身大戦と巨大戦の戦闘を平行して進める。このため、必ず合体して戦うということはなく、リーダー機(ゴーバスターエース)だけで戦ったり逆にエースを除いて合体するなど、各話によって合体形態が異なる。また、通常の怪人が巨大ロボットサイズの場合もある。従来の方式ではドラマの頂点が等身大戦に来た場合、その後の巨大戦はとってつけたような感じが拭えなかったため、本作品では巨大戦自体にドラマを持たせるようにしている[6]。武部直美プロデューサーは、近年のスーパー戦隊のロボットがメカニックではなくパイロットの気合で動くファンタジー的存在になった作品が多かったとして、実際の戦闘機風のコクピットで操縦桿やスイッチを操作して操縦することにこだわったと語り、「戦隊の(玩具の)中心はロボです。それを取り上げないのはもったいない」「特撮の人型ロボの決定版をやれたら」としている[7]。加えて、合体シミュレーションに失敗していたり、敵のクラッキングで合体システムが使用不可能になったり、50人の整備員によって整備されていたり、基地内で合体作業が行われたりなど、リアルな視点が描かれる場合もある。
本作品では従来にあった変身シーンのバンク映像が一部の例外を除いて存在せず、仮面ライダーシリーズ同様に変身シーンはほぼ新撮のものが使われている。佐々木基プロデューサーは「従来の戦隊に物足りないのはここであり、毎回違うシチュエーションで変身するところに子どもたちはワクワクする」としている[5]。
アクションでもトランポリンを用いないなどリアリティのある動きが意識されている[8]。また截拳道や映画『SPL/狼よ静かに死ね』でのドニー・イェンによる警棒アクションなども取り入れられている[8][注 1]。
『大戦隊ゴーグルファイブ』以来恒例化していたオープニングにおけるタイトルコールは当初行われていなかったが、オープニング曲が変更された第28話から行われるようになった。また、番組ロゴはオープニング終了時に登場する。
第28話の提供スーパーから、その回のエピソードの見所が両脇に表示される様になった。
商業展開
前年度に主力商品のひとつとして展開された「レンジャーキーシリーズ」は本年度も継続しており、ゴーバスターズのキーもラインナップに加わったが、作中への登場は劇場版『ゴーバスターズVSゴーカイジャー』のみに留まった。また本作品では『炎神戦隊ゴーオンジャー』以降恒例となっていた作品独自のコレクション系アイテムの発売もなかった[10]。
戦隊ロボに関しては、ゴーバスターオー登場時点では単体ロボである「DXゴーバスターエース(CB-01 チーター)」および「GT-02 ゴリラ」・「RH-03 ラビット」がそれぞれ単体販売のみ行われ、『太陽戦隊サンバルカン』以降恒例となっていた大型アイテムであるDX合体セット(ゴーバスターオー)の一般販売はなく、トイザらスでの限定販売のみとなった[11]。一方、バスターヘラクレスは、通常のDX合体セットと単品による一般販売が行われた。
この内「DXゴーバスターエース(CB-01 チーター)」とバスターマシンシリーズは、日本おもちゃ大賞2012のキャラクター・トイ部門で大賞を受賞した[12]。
全体の売上は伸び悩み、本年度のトイホビー事業の売上は上半期49億円、通期96億円[13]。ともに、上半期60億円、通期110億円の当初の見込み[14]を下回った。プレックスの田中宗二郎はコレクションアイテムに代わる展開を明確化出来なかったことを反省点として挙げており、次作『獣電戦隊キョウリュウジャー』ではコレクションアイテムが再度導入されている[10]。
あらすじ
新西暦1999年のクリスマス、転送研究センターのスーパーコンピューター内に侵入した謎のコンピューターウイルスがメインプログラム「メサイア」に感染した。ウイルスの影響で意思を手に入れたメサイアは暴走、世界の支配を提唱し、瞬く間に転送研究センターのコンピュータを乗っ取っていく。センターの研究員たちは暴走の拡大を抑えるため、施設ごと亜空間に転送する道を選ぶ。施設が亜空間へ飛ばされた直後、跡地に3人の子供と3体の作業用ロボットが転送されてくる。彼らは事件のとき施設にいた者たちで、その身にはワクチンプログラムが宿っている。
メサイアの暴走は収まったものの、それは一時的なものにしか過ぎず、時を経てまた現世に戻ってくるかもしれない。事実を知った黒木タケシは子供たちを引き取った上でいずれ訪れるメサイアたちの襲来に備え、彼らを戦士に育て上げることとなる。
13年後の新西暦2012年。そこではエネトロンと呼ばれるクリーンエネルギーが人類にとって必要不可欠な存在となっている。その現世にメサイアが率いる組織・ヴァグラスが襲来。メサイアを現世に呼び戻すため、大量のエネトロンに狙いを定めた。ヴァグラスの襲来に対抗するのは、ブルーバスター=岩崎リュウジ、イエローバスター=宇佐見ヨーコの2人で結成される、エネルギー管理局特命部所属の特殊部隊・特命戦隊ゴーバスターズ。2人は13年前の事件で難を逃れたあの子供たちである。
エネトロンを巡ってヴァグラスに立ち向かうゴーバスターズ。やがて、2人の前に同じく13年前の事件で難を逃れた男・桜田ヒロムが現れた。彼は幼い頃の約束を果たすべく、レッドバスターとなる。ゴーバスターズの3人は、3人とともに転送されてきた3体のバディロイドや、特命部の面々とともにヴァグラスに立ち向かう。
戦いの中、13年前の事件で亜空間に飛ばされていたはずのエンジニア・陣マサト=ビートバスターとバディロイドのビート・J・スタッグ=スタッグバスターが現れる。2人の登場に驚きつつも、亜空間へ転送された人々が必ずしも命を落としていないという希望を感じたゴーバスターズの3人は新たに現れた陣たちと協力し、ヴァグラスとの戦いを続ける。
登場人物
エネルギー管理局特命部
ゴーバスターズ
- 桜田 ヒロム(さくらだ ヒロム) / レッドバスター
- 新西暦1991年11月29日生まれ[注 2]。AB型。
- 20歳[16]、ID=555・913・315。ゴーバスターズのリーダー格。一人称は「俺」。
- リュウジに対しては年上ということもあり「さん」付けかつ敬語を使って接している一方、ヨーコに対しては年下ということもあり呼び捨てで接する。また陣に対しては、当初謎が多いことや真相を話そうとしない上に挑発的な言動で振舞われたこともありタメ口で接していたが、真相を知り信用するようになってからは「さん」付けかつ敬語を使って接している。
- 一見ニヒルに見える中、情熱を秘めている。反面思ったことをすぐ口にする癖があり、特命部入りしたばかりの頃はその自覚が全くなかったが、リュウジやヨーコなどと接していくうちにその癖を自覚していくようになる。また自他共に認める高いメガゾードの操縦技術を持ち、「天才パイロット」という評価に相応しく自信家で、相当負けず嫌いな一面も持つ。任務に対しては自分にも他人にも非常に厳しく、そのために言い過ぎとも取れる言動が見受けられることもあった。このような性格から、家族と離れ離れになった寂しさなどといった自分の胸の内や、特命部入りする以前の出来事を自ら進んで話すことはあまりない。そのため、やや近寄りがたい雰囲気を放ち、Mission26までは、仲村にやや敬遠されていた。
- 13年前の事件で研究員だった両親を失って以来、7歳上の姉・リカと2人暮らしだったが、事件の際にヨーコに宣言した「きっと元に戻す」という約束を果たすべく、姉のもとを離れ戦闘に加わる[ep 1]。このような経緯から実戦への参加はリュウジやヨーコよりも遅いものの、持ち前の才能と加入以前から独自に続けていた訓練により、当初から彼らと同等以上の能力を発揮している。しかしそのために当初は時として他者に任せる、頼るといったことが出来ず、それが原因で、ゴーバスターオーの合体シミュレーションの訓練で20回連続のミスをしたこともある[ep 2]。その欠点もチームとして戦う中で徐々に解消され、「仲間と支え合うのがゴーバスターズだ」と宣言するまでに成長している[ep 3]。
- 少年時代にかくれんぼをしていた時にニワトリ小屋から出られなくなり、その際にニワトリに襲われたことにより、それが苦手になる[ep 4]。中学時代は早く特命部に入りたいあまり友達も作ろうともしなかったが、当時の担任だった設楽キョウコや、彼女に誘われて入部した大道芸部のメンバーとの関わりの中で軟化していっている[ep 5]。
- ワクチンプログラムの影響でスピードに優れているが、過去のトラウマから苦手なニワトリを見ると5分間フリーズする。実物のみならずその写真を見てもフリーズしてしまう。ロウソクロイドが見せた悪夢の中で巨大なニワトリに遭遇した際は、あまりの恐怖で30分経ってもフリーズが解けない[ep 6]。また、「ニワトリ」という単語を聞いたり、ニワトリのイラストや着ぐるみ、風見鶏を見た場合でも半フリーズ状態(動きが極端に鈍くなる。いわゆる「動作不良」)になることもある。この状態も長く続くと危険で、フリーズ克服の特訓をした際は、無理をした結果フリーズを通り越して気絶してしまっている[ep 7]。固まっている間は重量が重くなる。13年に渡る訓練の賜物により焼き鳥は食べられるようになり、完全にフリーズする前ならダメージを受けることでフリーズから回復することができる。ウイークポイントが存在すること自体はヴァグラスに知られているものの、その詳細までは知られていない唯一のメンバーであった。一度スプレーロイド2に突き止められてしまったことがあるが、伝達される前に倒したので何とか秘密は守られている[ep 4]。しかし後述の理由から、復活したエンターに知られてしまうこととなった。[ep 7]。
- Mission47では、Mission33にてエンターによりメサイアカード「13」を体内に埋め込まれていることが明らかにされる[ep 7]。そのカードには他のメサイアロイドの収集したデータが蓄積されているとともにヒロムのデータも収集されており、さらにエンターのバックアップも兼ねている。そのためヒロムが存在する限り、エンターは無限に再生と進化を繰り返され、完全に削除できない状況となる[注 3]。しかし、陣の手により無事にカードは除去され、エンターもその手で倒す[ep 8]。
- ヴァグラスとの戦いを終えた後は約束通り、リカの待つ自宅に戻り、平穏な生活を送りながら、新しい道を探し始める[ep 8]。
- 岩崎 リュウジ(いわさき リュウジ) / ブルーバスター
- 新西暦1984年1月15日生まれ[注 4]。O型。28歳[16]、 ID=222・458・804。一人称は「俺」。
- メンバーの中では最年長で、年下のヒロムやヨーコを見守る立場であることを自任している。
- 気さくな兄貴分で、表には出さないが鍛錬を欠かさない努力家。ヒロムと同様冷静沈着で、洞察力に優れ、博学でもあり、エンターが口にするフランス語の単語の意味やメタロイドの正確なモチーフをヨーコに教えることが多い。
- ヒロムが正式に加入する前から一緒に戦っていたヨーコのことを「ヨーコちゃん」と呼び、兄や父親代わりとして接しており、当初はヒロムに反発する彼女を良く宥めている。尚、ゴリサキに「お父さんみたい」と言われたことに対して、本人は「お兄さんにして欲しい」と言っている。また、ヨーコの初恋の相手である長谷川に対して、黒木やウサダと共に嫉妬心を露わにしている[ep 9]。また、勝気な一方で繊細で脆い部分も持つ彼女の内面も知っているため、長い間後述の自身の熱暴走した姿を見せないよう、気遣いを重ねて隠し通している。しかし、心配し過ぎる余り、度がすぎることも少なくなく、そのことに対して彼女に「うざい」と言われた時はかなりショックを受けていた。一方、ヒロムに対しては呼び捨てで「ヒロム」と呼んでおり、バスターマシンのパイロットとしての技量を高く評価している。
- 13年前の事件に遭うまではメガゾードへの憧れからマシンエンジニアを目指しており、陣マサトに憧れて彼のことを「先輩」と呼んでいる。陣が審査員を務めたロボットコンテストに出場したときは準優勝だった。高校は風見地区総合技術高等学校に通っていた。その時の成績は、音楽以外優秀だった[ep 10]。ヒロムやヨーコとは違い両親が亜空間に飛ばされていないことから、他者のためや戦う力を有した使命感から戦っており、戦いに専念するために自身の夢を捨てていたが、陣から「誰かのためでなく、自分の戦う理由を持て」と論されたことで、「戦いを終わらせて、マシンエンジニアになる」という自身の夢への情熱を再び燃やすようになる。
- エスケイプとは熱暴走での戦いを機に何かしらの拘りを持っていたようで、エンターの手により記憶をなくした状態で空しく再生を繰り返させられるエスケイプに哀れみを覚え、倒すことで彼女を救うことを決める。最終的には自身の手でエスケイプを倒し、彼女の消滅を看取る。
- ワクチンプログラムの影響で凄まじいパワーを誇るが、常に両腕から熱を発しているため、動き続けると体温が上昇していき、まめに腕を湿布や保冷剤などで冷やしていないと、やがて熱暴走を起こし、敵味方関係なしに襲い掛かり「地獄に落ちろ!」が口癖の凶暴かつ好戦的な性格に豹変してしまう。特に夏場は少しのことでも体温が上昇しやすいため、暴走しやすい。暴走状態では短時間で力を使い果たし、倒れるまで続くため、エンターにその弱点を狙われたこともある。しかし、そのリスクを代償に相手と互角以上に戦うことが出来るほどの戦闘能力を得ることも出来るという利点もあるため、敢えて意図的にこの状態になることもある。Mission25ではエスケイプとの戦闘時に照明の光で腕を熱して熱暴走を発症させており[ep 6]、劇場版でもヒロムの作戦でバグラーの大群を一掃するために意図的に発症させている[ep 11]。
- リュウジとヨーコは主に特命部用のSUVを使って移動を行う。
- ヴァグラスとの戦いを終えた後はエンジニアとして働き始める[ep 8]。
- 宇佐見 ヨーコ(うさみ ヨーコ) / イエローバスター
- 新西暦1995年8月5日生まれ[注 5]。O型、16歳[16]→17歳[ep 12]、ID=777・117・464。一人称は「あたし」。
- ゴーバスターズの紅一点かつ最年少ながら、気が強い上に毒舌で口が悪く生意気な高校2年生。ただし、学校にはほとんど通えていない。内面的には仲間や人々を思いやる優しい心根の持ち主。また、仲間たちと過ごしている内に口の悪さも目立たなくなってきている。一方で精神的に脆く、どこか抜けた一面もある。幼少の頃から勉強が苦手で、仲間に宿題を手伝わせることもある。英語も読んだり、解釈したりすることも出来ず、毎回リュウジに意味を教えられている。
- 髪型はロングのポニーテール。隊員服はホットパンツを着用している。
- ヒロムの13年間はウサダを通して知っていたが、姉に甘えて戦いから逃げているだけと認識しており、ようやく現れたヒロムに反発し、ゴーバスターズに加入することにも否定的であったが、13年前の事件の際、泣いていた自分に対し「きっと元に戻す」とヒロムが約束したことを思い出し、またヒロムもその「約束」を守るためゴーバスターズに加わったことを知り、彼を仲間として受け入れるようになる[ep 13]。その後は彼のことも気にかけ、信頼するようになる。[注 6]一方でヒロムが加入する前から一緒に戦って来たリュウジに対しては「リュウさん」と呼び、全面的に信頼し慕っている。それだけに初めてリュウジが熱暴走した姿を見た際はショックのあまり号泣してしまった[ep 14]。
- 母親が亜空間に飛ばされた時自身が幼すぎたため、顔も覚えていないなど母親の記憶がほとんどなく、家族への憧れや、母親のことを知りたい気持ちは強いものの、ヒロム程の依存を見せる様子はない。フィルムロイドに自身の心の弱さを映し出された際にはヒロムとは違い家族は出てきていない[ep 15]。
- ワクチンプログラムの影響で跳躍力が優れているが、こまめに菓子類などを食べてカロリー摂取をしないと充電切れを起こして動けなくなってしまう。チョコレートやラムネ、ウエハース、飴玉などが主であるが、甘い物であれば樹液でも可能。戦闘中でも摂取しているせいか早い段階で敵にウイークポイントを知られており、戦闘中にカロリーを摂取しようとすれば妨害されることも多い。
- 跳躍力が優れていることの影響か、主に足技を使って戦う。
- ヴァグラスとの戦いを終えた後は地元の高校に編入[ep 8]。仲間たちから始業式後にパーティーで祝ってもらう。
- 陣 マサト(じん マサト) / ビートバスター
- Mission14から登場。ビートバスターに変身するエンジニア。新西暦1972年生まれ。B型、ID=198・662・125。一人称は「俺」。
- スーツカラーはゴールド。天才ではあるが軽い性格で、「完璧でない方が面白い」が信条の変わり者。ヒロムやヨーコからは「陣さん」と、マシンエンジニアを志すリュウジからは憧れの念から「先輩」と呼ばれ、3人の兄貴分のようなスタンスに収まっている。一方、自身は3人をファーストネームで呼ぶ。ヒロムとリュウジは呼び捨て、ヨーコはちゃん付け(時には呼び捨て)だが、ヒロムのことは稀に「ヒロムちゃん」、リュウジのことは稀に「リュウちゃん」、「リュウジ君」などと呼ぶこともある。
- 13年前の事件に巻き込まれ亜空間に飛ばされていたが、現実世界に姿を現し、転送研究センターの同期だった黒木にコンタクトしてくる[ep 16]。その外見は事件当時(27歳)から全く変化しておらず、あたかも年を重ねていないかのように見える。強い決意を秘めているが、表に出すことは好まず、いつも飄々とした物腰。しかし「厄介ごとに出会うと首をかく」「悲しい時にいつも以上にふざける」など、癖や仕草に本音が表れてしまうことがある。
- 実際は真の意味では亜空間から帰還できておらず、バディロイドであるビート・J・スタッグの機能によりアバター(分身体)を転送させているに過ぎない。本体は、亜空間内に密かに築かれた格納庫に昏睡状態で横たわっている。その件について、一時は「勝手な英雄的選択に巻き込まれて迷惑」とヒロムの両親を罵倒するような言葉も口にしていたが、後に亜空間で拾ったという彼らの13年前それぞれの両親から贈られるはずだったクリスマスプレゼントをわざわざ持参して手渡すなど、心の底では3人を案じている。
- アバターゆえ、大ダメージを受けても本体さえ無事ならJを通じて再転送が可能という利点をもつが、一方で、Jが近くにいなければビートバスターに変身できない制約も抱えている。Jが近くにいれば単独でも変身可能で、変身後にJから離れても変身解除されることはない。変身時にJの方はエネトロンを消費するらしい。加えて、アバターが損傷すると亜空間の本体にもダメージが及ぶという第2のリスクも抱えているが、陣は当初、仲間に余計な気遣いをさせまいとして秘密にしている。身体能力は概ね人間並みだが、レッドバスターを軽くあしらうほどの戦闘センスを持つ。また、他の3人のような特殊能力はなく、ウィークポイントも存在しない。ただ、亜空間の本体に危機が迫って突然の戦線離脱を余儀なくされることもあり、万能というわけではない。上記とは別に、亜空間の本体が通信設備を介して黒木と直接対話する際に用いる通信用のアバターも存在するが、こちらは白銀に光る立方体と周回する4個の三角錐からなる簡易的かつプリミティブな形状である。
- ゴーバスターズにとってあまりに想定外の登場だった上、敵地である亜空間と紐付けされた特異な存在でもあるため、登場からしばらくは基地への立ち入りが許可されていない。しかしMission20にて許可が降り[ep 15]、以降は整備スタッフとともにメカニックに携わったり、戦略を助言したりと参謀のような位置付けでサポートをしている。
- 陣の登場は「亜空間に転送された人間が必ずしも命を落としていない」という希望の実証となり、陣自身も、他の研究員の安否について、当初は「13年前の事件当時はクリスマスパーティーを欠席して別のブロックで研究に没頭していたため、確認できていない」と語っている。しかし、実際にはコンタクトを取っており、彼らがデータ化して「創造する者たち」となっていて救出不能であることを知りつつも、残酷な真実ゆえに語ることを渋る。だがメサイアと戦う以上、いつかヒロムら3人も知ることになると理解しており、彼らの心情を折に触れ、案じている。
- また、打倒ヴァグラスに協力すると同時に、本体の帰還を果たさせることも目的としている。しかしMission40にて、実は亜空間からの帰還転送はおろか、13年前の現実世界からの転送さえも不完全なまま停滞しており、本体のデータの欠落部分を回収しなければ転送自体が出来ない状態であると明かされる[ep 17]。後に欠落データが、メサイアカード「07」に含まれていることが判明。そのカードを破壊すると帰還不可能になるという事実が明らかになる。Final Missionではヒロムの中にあった「13」のメサイアカードを自身の本体に転送することでカードの除去に成功するが、同時に本体もデータのパンクにより消滅する[ep 8]。その後、データの欠落部分を保有していたエンターの撃破に伴ってアバターも消滅する[ep 8]。
- しかし、崩れ行く亜空間の中でヨウスケとともにヒロム達に「生きろ!」と呼びかけ、倉庫へ向かうようにと言い、ヒロム達を亜空間から脱出させることに成功させる。その後、黒木の前に幻の姿で現れる[ep 8]。
- 『獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ』では、Jの体内にある対ヴァグラス用の残留プログラムによって1度だけ復活する。
バディロイド
- チダ・ニック
- チーター型バディロイド。ヒロムのサポーター。一人称は「俺」。
- 通称は「ニック」[注 7]。ヒロムの兄貴分であり、前向きでポジティブな性格。また料理もこなせる。スピードに重点を置いた人工知能を持ち、スーパーコンピューター並みのデータ処理速度を誇る。
- ヒロムが直球で物を言うため、そのフォロー役に回ることもしばしばある。ヒロムの姉であるリカのことも案じており、彼女から「ヒロムの日常を奪った」という怒りの矛先を向けられた際は後ろめたさを感じていたが、Mission10での一件で彼女に認められる[ep 18]。
- バイクモードへ変形してヒロムを乗せて現地へ向かう。Mission19でJから「バイクの人」と称されており、戦闘も行えるJにコンプレックスを持っていたことも相まってかなり気にしていたが、後に「仲間から信頼されるバディロイド」と称されている。また、Mission14ではゴリサキとウサダを、Mission46ではヨーコを、Final Missionではスタッグバスターを乗せた。最新式のカーナビを搭載しているにも関わらず方向音痴という弱点がある。頭の左右にはバイクのハンドルを思わせるグリップがありバイクモード時およびバスターマシンと一体化した際にはそのまま操縦桿となるほか、後輪部分は銃として使うことも可能。状況に応じては戦闘も行い、動作はぎこちないものの、格闘技でバグラー数体を蹴散らし、前述の銃でメタロイドやエンターをも怯ます戦闘能力を見せる。バイクモード時のベース車両はホンダ・CB400スーパーフォア[18]
- ヴァグラスとの戦いを終えた後はヒロムと共にリカとの生活を再開する[ep 8]。
- ゴリサキ・バナナ
- ゴリラ型バディロイド。リュウジのサポーター。一人称は「俺」。
- 通称は「ゴリサキ」。陣からは「バナナちゃん」と呼ばれている。バックアップ機能に重点を置いた人工知能を持つ。
- 怪力の持ち主だが落ち込みやすく、直ぐに謝るという気弱な性格。その上、極度の心配性でリュウジをいつも心配しており、パートナーと幼い頃から接してきたニックやウサダとは違い、既に自我を持った大人だったリュウジとの関係に悩むこともある。顔は自動車のハンドルを模した形状でバスターマシンと一体化した際にはそのまま操縦桿となるほか、感情が昂ぶるとクルクル回転するという特徴がある。
- 基本的には基地内でメカニックを担当しているが、状況に応じては後述の理由から反対する黒木を押し切り戦闘にも参加し、高い防御力を活かしてリュウジをサポートする。
- ヴァグラスとの戦いを終えた後にエンジニアとして活動するようになったリュウジをこれまで同様に補佐する[ep 8]。
- ウサダ・レタス
- ウサギ型バディロイド。ヨーコのサポーター。一人称は「ウサダ」[注 8]。
- データ応用に重点を置いた人工知能を持ち、返事する際には「ラジャーラビット!」と言う。
- ヨーコ同様気の強いワガママな性格で、言葉の端々に皮肉と毒の入った話し方をするため、ヨーコとは喧嘩ばかりしているが、内心ではお互いを強く信頼しあっている。あまり学校に行けないヨーコの先生役をしたり、充電用のおやつを忘れないように口うるさく言うことがあるのも、彼女を気にかけてのこと。ヒロムのことをシスコン呼ばわりする。
- 普段は司令室でデータ管理を担当している。4体の中で唯一人型ベースでなく、円筒に近い胴体に車輪と腕(こちらにも車輪が付いている)がついた姿のシンプルなボディだが、意外と動きは俊敏で、ヨーコがバスターマシンをちゃんと清掃したのか確認するために高い跳躍力で周囲を飛び回っている[ep 19]。ただし戦闘能力は持ち合わせておらず、バグラーに襲われそうになった際には戦闘をニックに任せており、生身の人間に簡単に捕まったこともある。そのためMission33以前はバディロイドのまま事件現場に赴くことはほとんどない。
- 耳はレバーを模した形状でバスターマシンと一体化した際にはそのまま操縦桿となる。
- ヴァグラスとの戦いを終えた後もヨーコと一緒に生活している[ep 8]。
- ビート・J・スタッグ / スタッグバスター
- 陣の本体が開発した昆虫型のバディロイド。陣のサポーター。スーツカラーはシルバー。一人称は「俺」
- 通称は「J」で、この名称は「樹液」に由来していると本人が語っている。ヨーコやウサダからは「樹液」と呼ばれることがほとんどで、仲村は「樹液さん」と呼んでいる。ルーペロイドから「スタッグ君」と呼ばれたこともある。チューバゾード2の転送に紛れ込んで現実世界へとやってくる。
- 口調は冷静だが妙に自己主張が強く、陣が何かしようとするたびに前に割り込んで怒られたり、たびたび「俺の〜」「俺が〜する」という言い回しをしたり、挙句「俺にしか興味がない」と他者への応答を渋ったりなど、マイペースかつ天然な人格であり、ゴーバスターズのムードメーカー。しかし、彼自身はヴァグラスを倒すためなら自己犠牲も躊躇わない陣を本気で心配している。たまに特命部にエネトロンの調達を要請しに来たり、エネトロン切れを起こして倒れたりする。私生活ではクワガタムシを飼育している。
- マーカーシステムという機能を持ち、ヴァグラスがマーカーを目印にメガゾードを現実世界に転送するのと同じように、アバターやバスターマシンを亜空間から現実世界に転送することができる。
- モーフィンブラスターによって全身の装甲を切り離すことで、ゴーバスターズ5人目の戦士・スタッグバスターとなり、バディロイドでありながらも積極的に戦闘に参加するなど、ニックたち3体とは一線を画した存在でもある。
- 陣マサト / ビートバスターの要であり、Jが行動不能になるとビートバスターへの変身もバスターマシンの転送も行えない。ただし、J自身は陣がいなくてもスタッグバスターへの変身は可能。
- ヴァグラスとの戦いを終えた後は、陣がメサイアカードを取り除くための例えとして見立てた黒のジェンガを彼の形見のように携行しながら、森の管理人として日々を送る[ep 8]。
- 本作品の後日談にあたる『スーパーヒーロー大戦Z』でも、そのマイペースさは相変わらずであり、宇宙犯罪組織マドーのスペースレイダーにとどめを刺そうとした仮面ライダービーストと『獣電戦隊キョウリュウジャー』のキョウリュウゴールドに勝手に割り込んだ挙句、変身して戦うこともなく森の管理人を称している。
司令室
- 黒木 タケシ(くろき タケシ)
- 数百名から構成される特命部を束ねる司令官。新西暦1972年生まれの40歳。ID=000・139・291。一人称は「私」[注 9]。ヒロム達からは「司令官」、転送研究センター時代の同期だった陣からは「黒リン」と呼ばれている[注 10]。一方、自身はゴーバスターズの初期メンバー3人に対してはファーストネーム、森下・仲村の両オペレーターと同僚の陣に対しては姓で呼んでいる。
- 13年前の事件当時、外勤からの帰宅中で転送研究センターを離れていたために難を逃れ、上司であるセンター長の桜田ヨウスケ(ヒロムの父)に3人と後のバディロイド達を託される。リュウジとヨーコの親達とも共に仕事をしていたため、ゴーバスターズの3人を幼いころから知っている。彼等を我が子のように思い、特にヨーコに対しては親バカとも言える過保護な一面を見せることがある。しかし同時に、メサイアをシャットダウンすることこそが最優先事項であると責務を強く感じており、そのためならばゴーバスターズすら囮にするような非情な判断を下すことも躊躇わないが、内心では誰よりも彼らを心配しており、彼らの無事を祈っている。その思いやりは民間人に対しては犠牲者を出さないように心掛けていることから垣間見える。
- 冷静沈着な性格で、時には冷酷とも思えるような判断を下すこともあるが、Mission26のケシゴムロイドとの攻防や、劇場版やテレビでの作戦成功時のガッツポーズなど、時折普段の性格からは考えられないようなテンションやコミカルさを見せることがある。また、陣を失ったJを抱擁する優しさも見せる。
- 仲村 ミホ(なかむら ミホ)
- Mission1で特命部に赴任してきた新人オペレーター。一人称は「私」。主に亜空間の分析と敵メガゾードの転送完了時間の予測を担当するが、状況によっては現場にも参戦する。彼女の座る机の隅にはカエルを象った眼鏡置きがある。話数が進むごとにその周囲にある小物が増えている。
- 日頃は敬語を使い、控え目で気弱な部分もあるが、Mission26にてヒロムが手動操作によるゴーバスターオーの合体に関する計算をしつこく催促され、ヒロムに対してタメ口で怒った。[ep 20]。
- 16歳にして危険な戦いに挑むヨーコを何かと気にかけている。また、任務以外でヒロムと話すことがあまりなく少し怖がっていたが、後に彼に対しても明るく話せるようになる。
- 森下 トオル(もりした トオル)
- オペレーター。ID=888・439・520。一人称は「僕」。システム操作を主に担当している。22歳。性格はクールでマイペースだが、ギャバンやライオアタッシュの登場時に自分たちの力は必要ないと落ち込んでしまうなど弱気な一面を持つ。主にヴァグラスの情報やデータを最前線のゴーバスターズに伝達するが、仲村同様、状況によっては現場にも参戦する。また、意外と影が薄く、ヒロム達が存在を忘れてしまったこともある。
- メガゾードオタクで、フィギュアを使って作戦を説明したり、メガゾードバトルに熱く語ることもある。また、アナログ計算が得意で早いという意外な特技を持っており、Mission26ではケシゴムロイドによってコンピュータが使い物にならなくなった際、ゴーバスターオーマニュアル合体時のタイミングや誤差等の計算をかなりの速さでやってのける[ep 20]。
- その他の職員
- 主要人物以外にも、バスターマシンの整備士などの多数の職員が基地内で勤務している。
ゴーバスターズの関係者
- 桜田 リカ(さくらだ リカ)
- ヒロムの実姉。新西暦1985年生まれの27歳。職業はイラストレーター。初登場時は体調不良で入院している[ep 1]。昔から機械類が苦手なこともあり、13年前の現場には居合わせず事件には巻き込まれていない。生き残った唯一の肉親である弟・ヒロムがゴーバスターズとして戦うことに反対し、特命部に弟を渡すまいと過保護なまでに庇い続けている。またニックとも付き合いが長いのにも関わらず、機械が苦手だったことに加え、両親を奪った「科学」の象徴であることから邪険にしており、彼をヒロムのボディガードにつけることにもかなりの説得が必要だった。
- 本編での最初の任務に赴くことをヒロム本人から知らされ叱責する。ニックに対し「そそのかした」などと非難を浴びせるも、ヒロムに戦う決意を13年前から既にしていたことと13年間守ってくれたことへの感謝の意を伝えられ、任務に赴く彼を不服ながら見送ることになる。
- その後も「家族をバラバラにしたくない」とヒロムが戦うことを認めず、自身の絵の展覧会に招待するのを口実に彼を連れ戻そうとしたこともあったが、ニックの説得とヒロムたちの戦いを目の当たりにしたことから、彼の戦いが「これ以上大切な人たちがバラバラにならないため」のものだと理解し、ヒロムとニックを認めるようになる[ep 18]。その後も度々、本の授賞式[ep 4]やクリスマスパーティー[ep 21]や打ち合わせ[ep 22]で顔を合わせている。
- ヴァグラスとの戦いが終わった後は約束通りヒロム達と自宅にて過ごしている[ep 8]。
- 桜田 ヨウスケ(さくらだ ヨウスケ)/桜田 ミチコ(さくらだ ミチコ)
- ヒロムの両親。転送研究センターのセンター長と所員の間柄でもあった。13年前に黒木に全てを託しメサイアをセンターごと亜空間に転送し、消息不明となっていた。
- 実は転送の際にデータに変換されメサイアに取り込まれ、「創造する者たち」として使役されている。
- Mission29でヨウスケが特命部に通信を入れ、自分達も消えることを覚悟で息子たちにメサイアのシャットダウンを要請した。Final Missonはヨウスケのみ登場し、崩れ行く亜空間の中で陣とともにヒロム達に「生きろ!」と呼びかける[ep 8]。
- 宇佐見 ケイ(うさみ ケイ)
- ヨーコの母親で転送研究センターの所員。センターのメガゾードパイロットであり、陣とは同僚だった。
- 桜田夫妻や他の所員と同様にデータに変換され、メサイアに取り込まれている。
- 葉月 サブロー(はづき サブロー)
- Mission35に登場。かつて特命部の技術開発に携わっていた天才的科学者で、バスターマシンの基礎を築いた人物でもある。
- 研究にしか興味がなく、変人扱いされる陣本人ですら一目置く存在。ハイテンションかつ情熱的な性格で、かつての陣に対して何度も熱い物がないと言い続けたほど。しかし、根は直球な好人物であり、思いやりのある一面も持つ。
- あまりに高度な自分の技術が誰にも認められなかったことから特命部を離別。独自の理論からバディロイドとメガゾードの特性を融合した「バディゾード(タテガミライオー)」を開発したが、過労が祟ってか帰らぬ人となる。
- しかし、万が一のためにライオアタッシュにミカへのメッセージを残しており、これまで自分の研究を守り続けてきた娘への感謝の言葉と全てをゴーバスターズに託す意思を伝える。
- 葉月 ミカ(はづき ミカ)
- Mission35に登場。葉月サブローの娘。父の亡き後、その形見であるタテガミライオーとともに暮らしている。
- 当初は自分との時間を割いてまで研究に没頭し、挙げ句そのまま亡くなってしまったことから、彼の功績を認めなかったとして特命部を恨んでいる。しかし、ライオーの本当の誕生理由をリュウジたちに聞かされ、さらにサブローが密かに残したメッセージで真実を知るとゴーバスターズを認めて、ライオーを託す。
- 十文字 撃(じゅうもんじ げき) / 宇宙刑事ギャバンtypeG(タイプジー)、シェリー
- 『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』の公開に先駆けてMission31、32に登場。宇宙犯罪組織マクーの残党のライノダブラーを追って地球に現われ、ゴーバスターズと協力する。
ヴァグラス
メサイアを首領とした、悪意を持ったコンピューターによる組織。亜空間の先に漂う、荒廃し変わり果てた旧・転送研究センターを居城としている。機械が支配する世界を創るため、人間世界の侵略と支配を目論む。「ヴァグラス」とは、あくまで人間側によってつけられた通称である[ep 23]。
メサイア
- 13年前、謎のウイルスの感染により突然変異を起こし、邪悪な自我を得たスーパーコンピューターのメインプログラム。
- 転送研究センターもろとも亜空間へ追放されたが、ヴァグラスの首領として再び現実世界への侵略を開始する。
- 人間の頭蓋骨(髑髏)を思わせる外見はイメージ体[注 11]でしかなく、本体はセンターのコンピュータールームに設置されている。あらゆる無機物に自我を持つ生命を与える能力を持ち、メタウイルスもその能力の一部である。
- 短気で気性が荒く、一刻も早く現実世界に戻りたいという渇望からしばしば暴走しかかり、その都度エンターに嗜められている。また、侵略と支配の野望に加え、人間の苦しむ姿に快楽を見出しており、時にはエネトロン強奪よりも人間への虐待行為を優先した作戦を命じることもある。後にエンターが行った作戦を境に快楽嗜好が一層高まり、エスケイプを誕生させる一因ともなる。
- エンターに生体プログラム研究所のデータをインストールされたことで進化が加速し、本格的な侵攻に乗り出すために自らが生命体になろうとする[ep 24]。最終的には自身の力を転換することで地球全土の物体と融合し、最凶最大の肉体を得ようと画策したが、亜空間に現れたゴーバスターズに圧倒され、ゴーバスターエースに撃破されたメガゾードεの爆発によって本体を破壊されたことで消滅する[ep 25]。しかし、そのデータの一部はエンターにより13枚のメサイアカードとして密かに複製・保存され、メサイアロイドが生み出されることになる。
- メサイアセル
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- 身長:203cm / 体重:287kg
- Mission28にてメサイアが無数の無機物を生きた細胞と融合し、有機的な肉体を手に入れた姿。メサイア本体と意識を共有した分身体で、その頭部はイメージ体の髑髏を模した形状をしている。
- 吸収した無機物を肉体の一部にする能力を持ち、無限に増殖する事ができる。これにより肉体の欠如部分の修復やバスターギアを使用不可にすることが可能。戦闘力も高く全身から衝撃波を放ち、これまでのメタロイド製造データからメタロイドを複製することも可能。ただし、本体と意識を共有しているため、本体がダメージを負うと自身も同じくダメージを負うという弱点を持つ。
- メサイア・リブート
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- 全高:960.0m / 重量:86400t
- Mission44でメガゾードζを核に、周囲一帯の建物や自らが呼び寄せた複数のメガゾードなど、あらゆる無機物と融合を繰り返し、完全復活を果たした姿。
- その姿はかつてメサイアが亜空間にて転送研究センターをベースに創りだそうとしたボディデータを元にしており、ゴーバスターキングを遥かに凌ぐとてつもない巨体を有している。出現当初は頭部がバイザーで覆われていたが、変形によりツインアイを持つ素顔を露出させた。武器は左手から放つ強力な電撃と右腕のドリル状のクロー、そして全身から放つ衝撃波などだが、何よりその巨大な体とそれに基づく強固な装甲により要塞の如き戦闘力を誇る。
- 最期はゴーバスターライオーのブーストバスターソードで胸を突かれ、更に初期メンバー3人と3体のバディロイドのワクチンプログラムを収束させた決死のイグニッショントルネードを注ぎ込まれたことで爆散し、メサイアの人格も完全消滅する。
アバター
- エンター
- 現実世界から隔離されたメサイアが生み出したアバター。設定では、複数が社会に潜伏している。若い男性の容姿をもつ。
- 一定量のエネトロンを確保したヴァグラスが本格的に活動を始めるために送り込まれる。あくまで現実世界に投影される存在となっているため、バックアップが倒されない限り、瞬時に何度でも復活する。通常は人間の姿で社会に暗躍し、亜空間にいるメサイアを人間界に出現させるために必要なエネトロンの奪取を狙う。専用のノートパソコン型端末を所持しており、ディスプレイ横のスロットにメタウイルスカードを読み込ませ、無機物にウイルスプログラムをインストールすることで、メタロイドの作成とデータの転送を行う。
- 陣と同様にアバターであるため耐久力は低く、当初はメタロイドの誤射で容易く破壊される程度のものだったが、反面、本体が無傷である限り何度でも転送されて再生する。戦闘では指を金属質の触手に変質させて自在に操ることで、相手を撹乱する戦法を得意とするほか、袖口に隠し持ったブレードを使うこともある。
- 極めて知略に長けており、メタロイドやメガゾードを主目的にではなく、ブラフや時間稼ぎに用いる作戦を好む。序盤戦では毎回のようにエネトロン強奪を成功させた他、基地格納庫を自爆に追い込んだり、BC-04の設計図と必要素材を立て続けに奪うなど、目覚ましい活躍を見せる。怜悧な合理主義者で、人間相手でも約束事を守るほど律儀だが、やや気取った言い回しや芝居がかった振る舞いを好む。常に慇懃な丁寧語で話し、度々「サバ?」「トレビアン」などフランス語を織り交ぜる。必要に応じてさまざまな服装に変化でき、時にコケティッシュな装いでも登場する。主であるメサイアをマジェスティ(=陛下)と敬っているが、自身の合理的提案にほとんど耳を貸さない理不尽さに辟易した顔を覗かせることもある。他にも、ゴーバスターズの抵抗に強い怒りを露わにするなど、稀に人間臭い一面も見せる。また、自身と相性の悪いエスケイプの窮地を救ったり、敵対する陣に対して同情を見せるなど、アバターに対して一種の同胞意識のようなものを持っている事を窺わせる。特に自身と誕生経緯を同じくするエスケイプについては、その反抗的態度に度々計画を狂わされながら、逆に愛着さえ抱くようになっていった。そのため終盤では、自身に従順になり過ぎた彼女を逆に許せず、衝動的に殺害したり、再生成前の人格を取り戻させようと模索したりするまでになる。エンター自身もこの理由を明瞭には理解できておらず、「エスケイプが集めたアムール(愛)のデータの影響」と自己分析している。
- メサイア消滅後、一時は消息不明となっていたが、ほどなくメサイアのバックアップデータから作り上げたメサイアカードを携えて再襲来。それらから生み出した「メサイアロイド」の自発的に進化しようとする性質を利用し、新たなメサイアの誕生を画策する。さらにメサイアカードの1枚「04」を自身に取り込んだことで、後述のユナイトへと進化。その力でエスケイプを屈服させ、暫定的にヴァグラスの意思決定を司る最高権力を持つに至る。以前は障害や嗜虐対象としか考えていなかった人間に対し、合理を超えた底力を見せる存在として興味を抱くようになり、拡散させたメサイアカードに「進化に際して人間のデータを集める」という方向付けを施す。中でも、自らを破ったヒロムの力には個人的にも強い興味を示すようになり、相手の感情を喚起するため、以降の戦いを合理的侵略ではなく「この世界を賞品にしたゲーム」と称して余興のように楽しむようになる。しかし、手段を選ばぬやり方が予想を超えた早さで人間的感情を得ていたエスケイプの怒りに触れ、ついには裏切りに遭い、彼女の操るメガゾードに握りつぶされる[ep 26]。
- しかし、自身のバックアップデータを内包した特別なメサイアカード「13」をヒロムの体内に仕込むという大胆な策を事前に講じていたことにより付近の無機物を触媒に再生できる能力を得ていたため、メサイア・リブートの消滅後に再び復活を遂げる。その際に、陣の欠損データを含むメサイアカード「07」をも取り込み、それまでに集めた「人間のデータ」と合わせることで、メサイアですら融合し得なかった有機物にメタウィルスを流す力までも獲得。メタロイドのみならずエスケイプすらも従順な下僕として再生成させることが可能となる。これらの力により名実ともにヴァグラスの頂点に君臨し、自らを「新たなメサイア」と豪語。やがては本物の人間とすら融合し、より完全な存在、人間を上回る「完全なる人間」になろうと目論むようになる。
- 最終的にその圧倒的な融合能力によって、街中のエネトロンタンクを一気に繭のようなドームに作り変え、そこを基点に人間を含む世界全てを取り込もうと企て、さらには全バスターマシンの能力への対処策をもつメガゾードωを繰り出し、ゴーバスターズのみならず全世界を窮地に陥れたものの、自らの肉体を消滅させた陣の自己犠牲に打たれたヒロムの機転によってメガゾードωも撃破されてしまう[ep 8]。
- 名前の由来はエンターキーから。
- エンター・ユナイト
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- 身長:186cm / 体重:162kg
- Mission40から登場。メサイアカード「04」を取り込んだエンターが進化した姿。
- 細身の剣とマントを帯びた中世の剣士風のいでたちで、顔も完全に装甲で覆われるが、通常時のゴーグルの意匠が所々に残っている。
- レッドバスターパワードカスタムのボルカニックアタックを弾き返すなど、パワードモーフィンしたゴーバスターズを圧倒。他にもメタロイドと融合したメサイアカードを破損なしで切り離すなど、超越的な力を持つ。さらに体内のメサイアカードの力によって傷を瞬時に回復できる。
- 後にメサイアカード「13」をヒロムに埋め込んだことで、倒されてもヒロムのデータを取り込んで強化復元されるようになる。必然的に能力はレッドバスターのものに近づいてゆき、遂には本人の超高速移動能力やボルカニックアタックまでもコピーできるようになり、最終的にダークバスターに変身できるようになる。
- 単身で一騎打ちを挑み互角以上に渡り合うが、最後は5人のボルカニックオールバスターズアタックの前に敗れ、削除される[ep 8]。
- ダークバスター
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- 身長:183cm / 体重:160kg
- Mission49、Final Missionに登場。エンターが、メサイアカード「13」により得たヒロムのデータを使い、変身した姿。
- レッドバスターのパワードカスタム形態に酷似しているが、オリジナルに比べてシルエットが鋭角的で禍々しく、スーツカラーも沈んだダークレッドである。また、トランスポッドやベルトにあるべきゴーバスターズのエンブレムが、ヴァグラスのものに置き換わっている。ユナイト形態とは異なり、通常時と同じブレードを武器とするが、剣捌きはレッドバスターのそれと酷似したものになる。
- バックアップがヒロムと融合しているため、削除・再生を繰り返す度にレッドバスターの最新データを基にして能力が更新され、ついにはバスタースーツの装着能力までもコピーすることで、ダークバスターへの変身能力まで獲得する。
- パワードカスタム形態の初期メンバーを含む5人全員を同時に相手にできるほどの高い戦闘力に加え、ヒロムから得た「不屈の闘志」のデータによりゴーバスターズの必殺技の数々にも耐え切る高い耐久性を併せ持つ。さらにはヒロムの記憶をもとにすることでレッドバスター以外の能力さえも模倣して使用可能。
- だが、切り札として奪ったはずのカード「07」を決死の覚悟の陣に逆利用され、土壇場で「13」のカードがヒロムから分離、破壊されてしまう。それによりバックアップとダークバスターへの変身能力を一挙に喪失する。
- エスケイプ
- Mission22から登場。メサイアが作り出した新たなアバター。若い女性の容姿をもつ。
- エンターとは異なり、侵略の進展よりもメサイアを「満足させる」(=人間を苦しめる)ことを主眼に行動している。
- 専用のタブレット型端末を所持し、メタロイド作成の際はタッチパネル上のカードをスライドさせウイルスプログラムをインストールする。戦闘の際は、多様な能力を持つ二丁拳銃・ゴクとマゴクを駆使して闘う。黒がゴク、白がマゴク。名前は複合したデータの中にあった、ヒロムの母親が大切にしていた犬の置物の名前から取られている。
- 性格はエンターより享楽的かつ好戦的で、「強い者」を「いいモノ」と考える概念を持っている。当初はゴーバスターズを軽く見ていたが、彼らの底知れぬ強さに考えを改めている。特に最も軽く見ていたリュウジには、熱暴走を起こした彼との戦いから強い拘りを持つようになる。メサイアのことを「パパ」と呼び慕うほど忠誠心が強く、時には身を呈してでも守ろうとするなど、メサイアのために尽力する。逆にメサイアの態度に不満を持つエンターとは相性が悪い。
- 後にエンターがメサイアカードをばら撒くと彼を咎めるが、彼の体内に取り込まれたカードにより反抗できず、行動を制限されることになる。それでもエンター1人にメサイアの成長を任せられないと、独断でゴーバスターズに勝負を挑む。しかし、新たな力を得た彼らには歯が立たず、エンターやゴーバスターズを超えるべく、リスクを承知の上で自らに新たなデータをインストールし、後述のエボルブへの進化を果たす。
- 後に度重なる彼への鬱憤に加え、彼の真意がメサイアを復活させることが直接の目的ではなかったことを知ると遂に決別。メタロイドからエンターが回収した2枚のメサイアカードを奪いメガゾードζに吸収した後、エンターを怒りのまま握りつぶす[ep 26]。しかし、メサイアにとっては、彼女も単なるデータでしかなく、メサイアの完全復活と共にデータの一部として、吸収された[ep 21]。
- Mission46からは「新たなメサイア」となったエンターにより花を触媒に復元された個体が登場。以前の記憶は完全に失われており、ただ純粋に「いいモノ」と戦うことだけを求めている。また、エンターのことを「パパ(エンター)」と呼ぶようになり、従順な態度を見せる。何度倒されてもエンターの手によって復元されるが、バックアップデータが古く復元されるたびに記憶がリセットされるため毎回ゴーバスターズに自己紹介していた。最終的には度重なる復元とリセットによりバックアップに欠陥が生じたことで、それまで慕っていた筈のエンターにも「いいモノ」と牙を向けるなど「データの残骸」と呼ばれるまでに人格が破綻し、エンターからも見放される。彼の一言で自身が目指す「いいモノ」になろうと暴走し始め、夜な夜な彷徨してはさまざまな生物と融合を重ねて行き、最後には両腕をそれぞれ「ゴク」と「マゴク」と呼ぶなど錯乱状態に陥ってしまう。
- 名前の由来はEscキーから。
- エスケイプ・エボルブ[19]
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- 身長:165cm / 体重:145kg
- Mission37から登場。エスケイプがエンターやゴーバスターズを超えるべく自らの体に新たなデータをインストールし、進化を遂げた姿。
- ゴクとマゴクの鎖部分を鞭の様に使う能力が追加され、戦闘能力もパワードモーフィンしたゴーバスターズと互角以上に渡り合うほどに上昇している。しかし、進化により存在そのものが不安定になるリスクを負っており、長くこの姿ではいられない。
- テレビ朝日公式サイトのMission37では、「ロイド形態」とも呼ばれている。
- エスケイプ・エボルブ(有機物融合態)
- Mission46から登場。エンターにより復元されたエスケイプが有機物と融合することで、新たな進化を遂げた姿。
- 最初は花と融合した花融合態(身長:165cm / 体重:158kg)で登場。両腕に無数の花を咲かせ、左腕の巨大な花弁状の装備から猛火を放つことができるように進化し、この攻撃でブルーバスターを強制的な熱暴走に追い込む[ep 27]。
- バックアップの欠陥によりエンターに見放されてからは、暴走によりさまざまな生物との融合を重ね、犬やカラスなどの要素が混じり合った歪な姿の獣融合態(身長:174cm / 体重:169kg)へと進化を果たす[ep 28]。
- レッドを除くゴーバスターズと交戦し、4人の一斉射撃を受けるが、それによりさらに暴走し、エスケイプζに変貌する。
- エスケイプζ(ゼータ)
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- 身長:44.5m / 体重:1770t
- Mission48に登場。かつてのメサイアのように、周囲一帯の建物と融合し、巨大化した姿。エスケイプの専用機だったメガゾードζのデータが悪影響をおよぼしたため、ζを元にした姿をしている。
- 頭部には巨大なカラスの羽根、胸部にはヘビの鋭い牙、右腕にはイヌやカラスの爪などが混在した巨大な獣の腕・ゴクアーム・獣(けもの)、左腕にはエボルブ時の物と同じく猛火を放つ花弁状のマゴクアーム・花(はな)を持つ。
- ゴーバスターキングのエミッションブレイクによってシャットダウンされた後、元の姿に戻り、リュウジに見守られ消滅する。
その他
- メタロイド
- メサイアのアバターが、メタウイルスを無機物や生物ではない有機物にインストールすることで作成するロボット。基本的には人間大であるが、元と大きさの変わらない微小サイズや、人間大より大きな物体に融合した個体のような例外もある。また、破壊的衝動の強い個体が多く、エンターからは「もう少し利口であれば」と評価され、ゴーバスターズ側からも大体の個体が「頭が悪そう」と思われている。
- 誕生する際には「○○○ロ・イ・ド」というメタロイドの名前の電子コールが3回鳴る。素材を見つけた場所で即座に作られる割に知性は高く、誕生直後から声を発し、意思疎通と作戦行動ができる。また、エンターやエスケイプのことを「ムッシュ」、「ミス」と呼んでおり、新たなメサイアとなったエンターに対しては「マジェスティ(陛下)」と呼んでいる。エンターのことを「エンター様」と呼ぶ個体もまれに存在する。
- それぞれベースとなった器物と送り込まれたウイルスに含まれる「齧る」「燃やす」などの属性に合わせた能力を有している。また、各個体が誕生すると同時に、その素体となった器物の情報がヴァグラスの本拠地に転送され、メガゾードの改造が行われる[注 12]。名称は「○○(モチーフ名)+ロイド」となっており、識別ナンバーはモチーフ名とそれを表す特徴を意味している。
- 生成には大量のエネトロンを使用するため、その際は、事前に所持している小型のエネトロンタンクか、ジャックした施設のエネトロンを使用する。そのため街を監視している特命部のデバイスから誕生を感知される。
- 共通の特徴は身体の一部に識別ナンバーとメタウイルスの名称が記されており、顔面となる部分に4つ眼(カメラアイ)が備えられている。
- 同系機のメタロイドが登場することもある。基本的に同系機の製造モチーフとメタウイルスは同じものであるが、Mission28に登場したスプレーロイド2はMission6に登場したスプレーロイドと素体及びメタウイルスの種類が異なっており、スプレーロイドがモチーフが消火器、メタウイルスが「溶かす」だったのに対しスプレーロイド2はモチーフが塗装用のスプレー、メタウイルスが「塗る」だった。Mission31にて魔空空間内では戦闘能力が3倍になることが明らかになった。
- 終盤ではエンター自身が進化したことで、今までは製造できなかった「生命体を基にした新世代のメタロイド」を作り出す能力を会得。生命体と無機物に融合データをインストールし、それにより製造された強化型メタロイドが登場した。メサイアロイド同様、メタウイルスのような動詞に基づいた固有の属性は持たないため、ベースとなった生物特有の能力を有する。
- デザインでは4つある目に当たる部位が共通ディテールとして取り入れられ、表情を出さないことが意識されている[20][21]。
- メサイアロイド
- Mission33以降から登場、メサイアカードによって生み出される新種のメタロイド。
- メタウイルスのような動詞に基づいた固有の属性は持たないため、ベースとなった器物の機能や性質をそのまま発展させた能力を有するが、身体の一部にメサイアの力を宿しており、メサイアの力を宿した個所は赤くなっている。時折メサイアの人格が元々のメタロイドの人格を上書きするようにして現れる。エンターによると、このタイプのメタロイドは人間の各種データを取り込むことで進化を続け、最終的に新たなメサイアのボディになるとされている。さらに、通常のメタロイドの自動生成よりもエネトロンを必要としないため、「異常消費反応」が出ず、管理局側も出現を観測し難い。ただし、ライオアタッシュを導入してからはその探知もある程度可能になった。
- また、メタウイルスで生成したメタロイドにメサイアカードが融合した場合もあり、形態も元のメタロイドから多少変化し、Mission40に登場したパラボラロイド2の場合は両腕に自動追尾ミサイルが追加装備されていた。エンターによればその相性は悪く異物が混ざってしまってデータが役に立たない上にメサイアが完全に意識を乗っ取った形となっている[22]。なお、完全に侵食されているわけではなく、メサイアカードを切り離せば元のメタロイドに戻る。逆にメガゾードに融合した場合には暴走することもなく、メガゾード級のボディとメタロイドとしての意思を持ち合わせたメガゾードロイドが誕生した。
- バグラー
- バグラーカードによって、付近のコンセントなどから出現する戦闘員。
- 主にアバターやメタロイドの補佐を行う。また、亜空間の転送研究センターでは、メガゾードのメンテナンスを行っている。
- 武器は2枚の刃が付いたクローとしても使えるハンドガン[注 13]。
- 人間に変身することも可能。言葉は発しないが、「ジー…」「ザー…」と機械的な声を発する。また、感情は読めないが行動によって、コミカルな面を表す事がある。
- 創造する者たち
- メサイアに使役され、メガゾードの研究と開発を行う者たち。
- その正体は13年前の亜空間への転送によってデータへと変換されたときに、メサイアに取り込まれたセンター所員たちである。
- 一部の者達はまだ人間としての意識を保っており、メサイアやエンターへの従順を装いつつも、裏では同じく亜空間に転送された陣と連絡を取り合い、協力していた。
- ヒロムの父であるヨウスケも人格を保っている1人であり、ゴーバスターズにヴァグラスの本拠地である転送研究センターの座標を送って彼らを亜空間へと導いた。最後はメガゾードの撃破とともにメインコンピューターが破壊されたことでメサイアもろとも消滅する[ep 25]。
ゴーバスターズの装備・戦力
共通装備
- バスタースーツ
- ゴーバスターズの強化服。スーツを着用して発揮可能な身体能力は常人の15倍に及ぶ。ヘルメットは着脱が可能。ヘルメット・スーツはブレスを再度起動することで新しい物を再び装着し直すことも可能。スーツを装着するタイムは0.5秒。
- 追加戦士の物は機能は初期メンバーの物と同様だがデザインが異なる。パーソナルカラーはビートバスターが金色、スタッグバスターが銀色。ビートバスターのスーツはJの装甲の一部が複製される形で装着されている。またヘルメットの着脱はなく、スタッグバスター以外は黒いゴーグルの上に各々のパーソナルカラーに対応したサングラスが装着されている(スタッグバスターは銀色ではなく水色)。
- スーパー戦隊シリーズでは初めてレザー素材のスーツが採用された。
- トランスポッド
- ゴーバスターズのジャケットの上に装備する装置。変身前はハーネス型ベスト[23]に備え付けられており、緊急時はこれのみを私服の上に装備することもある。変身後は装着位置は変わらず、スーツの一部に装備される。マークの部分を押すことで、「Transport!」の電子音声と共に基地からイチガンバスター・ソウガンブレードを手元に転送可能な他、ボイスチェンジャー機能も備える。
- ブーツにも小型のポッドが装着されており、こちらも武器を転送することが可能[24][25]。
- 追加戦士の物は外見・機能は初期メンバーの物と同様だがカラーが異なる。各装備は亜空間から転送される。変身前後の装着位置が変わらぬ3人とは異なり、変身時にバスタースーツと共にビート・スタッグの左胸に装着される。陣は変身前は腰の後ろにガンベルト[26]でモーフィンブラスターと共に吊り下げている。
初期メンバーの装備品
- モーフィンブレス
- 3人が左手首に装備する変身ブレス。ディスプレイ部分のダイヤルを操作してボタンを押す事で、「It's morphin time!」の電子音声と共にグラスが展開し、バスタースーツが転送され、展開したグラスを目の位置に合わせて「レッツ、モーフィン!」の発声と共に再度ボタンを押すことでヘルメットが転送され、ブレスのグラスがヘルメットに装着されて変身完了する。通信・分析・ワイヤー射出・バスターマシンの呼び出し・敵メガゾードの転送完了時間の表示などの様々な機能も備える(通信起動時は「Call mode」の電子音声が発声される)。
- GBカスタムバイザー
- Mission33より投入された強化用のパワーアップツール。
- モーフィンブレスの側面に装着(その際「Set!」と発声される)して、「Are you ready?」の電子音声と共にパートナーのバディロイドをデータ化して取り込み、モーフィンブレス・カスタムバイザーのボタンを同時に押すと両者のグラスが展開し、「Powered custom! It's morphin time!」の電子音声と共に強化アーマーが生成され、「パワードモーフィン!」の発声と共に再度ボタンを押す事でアーマーが装着されて変身完了する。
- この強化アーマーはMission23でヨーコ・陣が使用したプロテクターの完成形であり、当初はパワー不足が問題視されていたが、スナドケイロイドにニックが取り込まれる様子を見ていたゴリサキがバディロイドのパワーを利用する案を思い付き実用化に至った。データ化して一体化したバディロイドにはかなりの負荷が掛かるという。
- ゴーバスターズ パワードカスタム
- 3人がGBカスタムバイザーで変身した強化形態。各自がバディロイドのデータを利用した強化アーマーを装着しており、ヘルメットのゴーグル部分にも銀色の縁が追加されている。人間とバディロイドの連携によって強さを発揮する形態であり、バディとの息が合わなかったりバディが変身認証を拒否しているとバイザーを起動してもアーマーが転送されない。
- レッドは完全に姿を消し去るほどスピードが強化される。得意技はブレスのスイッチを押すことで、「It's time for buster」の電子音声と共にニックのパワーをバスターアニマルCB-01チーターを模したエネルギーの塊として具現化して突進する「ボルカニックアタック」。最終決戦では5人全員でエンターに突っ込んだ「ボルカニックオールバスターズアタック」を披露してエンターを倒した。
- ブルーは腕力・瞬発力が強化され、触った物質をデータに変換・再構成することで武器とする能力を備える。得意技はエネトロンを集中させることで右腕をゴリサキの腕状に変化させ、強烈なパンチを叩き込む「ゴリラージパンチ」。
- イエローはジャンプ力が強化され、空中にデータの足場を生み出し移動する能力を備える。得意技は空高くジャンプした状態から右足にエネトロンを集中させてドリル状に具現化してキックを叩き込む「ラピッドキック」。
- またこれまでの作品に登場した強化形態とは異なり、パワードカスタムには専用の共通装備は用意されていない。
- イチガンバスター
- 一眼レフカメラから変形するビームガン。コンクリートの壁もぶち抜くビームを発射する。カメラとして使用するとレンズを通した者をヴァグラスかどうか判別可能。姿が見えない敵を見つけ出す透視機能も備える。ホログラムを投影することも可能で、この機能を応用して敵を惑わすことも可能。
- ピント部分を合わせることで、「It's time for buster!」の電子音声と共にエネトロンがチャージされ、メタロイドを破壊するほどの威力を持つ強力なビームを放つ。
- ソウガンブレードをレンズ部分に合体させることで、「It's time for special buster!」の電子音声と共に強化形態のスペシャルバスターモードとなり、より強力なビームを発射する。
- ソウガンブレードと同様に生身でも使用可能であり、基地内には破損した時のための予備が複数丁ストックされている。Mission29では黒木達が手にして基地を襲撃して来たエスケイプ・バグラーと交戦した。
- ソウガンブレード
- 双眼鏡から変形する剣。硬い鉄板を切り裂く程の切れ味を誇る。双眼鏡として使用するとエネトロンの流動を視認可能。
- スイッチを押すことで、「It's time for buster!」の電子音声と共にエネトロンがチャージされ、メタロイドを破壊するほどの威力を持つ強力な斬撃を放つ。
- 監視カメラ
- 掌大の球体型カメラで、屋外など既設の監視カメラがない場所でのゴーバスターズの戦闘状況を司令室のモニターへ中継する。
- ライオブラスター
- ヒロムがタテガミライオーの操縦席から持ち出した新たなバスターギア。タテガミライオーの操縦桿としてセットされていたが、取り外して持ち運び用のアタッシュ形態(劇中ではライオアタッシュと呼称)に変形させることが可能。さらにブラスター型の武器に変形可能で、トリガー部にあるボタンを押すと必殺モードに移行し、「It's time for buster!」の電子音声と共にエネトロンがチャージされ、トリガーの解放と共に超強力なビームで攻撃する。反動がかなり大きいため、パワードカスタム状態でないと使用出来ないが、『獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ』ではレッドバスターが通常形態で使用した。ソウガンブレードを合体させる事で、「It's time for final buster!」の電子音声と共に強化形態のファイナルバスターモードとなり、より強力なビームを発射する。戦闘時のタテガミライオーから一時的にではあるが、武器として転送・使用することも可能。またエネトロンの消費反応、メタロイド・メガゾードの出現、リュウジの体温上昇、ヨーコのエネルギー残量低下にも感知し、電子音声で通知する。エネトロン異常消費反応時には「エネトロン流出、発見!」、メタロイド出現時には「メタロイド反応、キャーッチ!」、メガゾード転送時には「メガゾード転送、ドドドドドーン!」、ヒロムのフリーズ時は「ヒロム サクラダ、チキン反応マックス!」、リュウジの体温限界時には「クールダウン、ダウーン!」、ヨーコのエネルギー残量低下時には「エナジーチャージ、チャーージ!」の電子音声を発声する。この音声は開発者である葉月博士の肉声を元にした電子音声であり、音声の内容にもセリフの中で擬音を多用する博士の特徴が反映されている。
追加戦士の装備品
- モーフィンブラスター
- 陣・Jが所持する変身アイテム。通常の携帯モード・中央から折り曲げたブラスターモードの2形態をとる。携帯モードは通信・バスターマシンの発進に使用される。ブラスターモードではグラスを展開してトリガーを引くことで亜空間からバスタースーツが転送され、直後に「レッツ、モーフィン!」の発声を音声入力することでヘルメットが転送され、ブラスターのグラスがヘルメットに装着されて変身完了する(その際に発せられる電子音声・変身コードは初期メンバーと同様である)。内蔵する高性能ジェネレーターで生成された破壊力抜群の光線を発射する武器としても使用される。
- ブラスターモード時にトリガーを引くことで、「Boost up for buster!」の電子音声と共にエネトロンがチャージされ、「Come on!」の発声を音声入力することでさらに強力な光弾を発射する。光弾の色はビートバスターが金色、スタッグバスターが水色となっている。
- ドライブレード
- 陣・Jが使用する武器。長剣形態のブレードモード・ハンドル形態のドライブモードの2形態をとる。ドライブモードではバスターマシンの操縦に使用される。ブレードモードでは内蔵する強力なエネトロン増幅機によって鋼鉄も紙の様に切り裂く程の切れ味を発揮する。スイッチを押すことでビートの場合は「It's time for beet attack!」、スタッグの場合は「It's time for stag attack!」の電子音声と共にエネトロンがチャージされ、それぞれのマークの斬撃を繰り出す。また中央のスイッチ(ハンドルにおけるクラクション部分)を押すことで、「Boost up for buster!」の電子音声と共にエネトロンがチャージされ、ビート・スタッグの技を同時に発射し、アスタリスク状の合体斬撃を放つ。
合体技
- ボルカニックビートスラッシュ
- レッドバスター パワードカスタム・ビートバスターとの合体技。
- ボルカニックオールバスターズアタック
- エンター・ユナイトとの最終決戦に5人全員で行った技。
バスターマシン
ゴーバスターズが操縦する、エネトロンを動力源とした巨大マシン。01・02・03の3機は各バディロイドがコクピットの一部となる形で同乗しており、戦闘中もリアルタイムでパートナーへのサポートを行う他、バディロイドがマシンと一体化する事で機体前部に機体名の動物を模した頭部が出現したバスタービークル形態・バスターアニマル形態への変形が可能となる。上記の3機はバディロイド単独でも行動が可能だが、変形・合体時にはコクピット右側にあるマルチコンソールパネルからコードを入力する必要があるため、バディロイドのみではバスターアニマル形態への変形が不可能。戦闘の他、救助活動・大型作業にも使用される。ちなみに頭のアルファベット2文字はモチーフの動物・乗り物の頭文字である。
- CB-01チーター
- レッドバスターの専用バスターマシン。単独でメガゾード形態に変形可能。劇中の描写から13年前には既に開発されていた模様。CBは「チーター」と「バギー」である。ビークル・アニマル間の変形コードは「GB1」、ゴーバスターエースへの変形コードは「GB4」。発進口は道路に擬装されたビークル形態用、ビルに擬装されたゴーバスターエース用の2箇所が備えられている。
- バスタービークルCB-01チーター
- 高速移動に特化したスーパーカー型のビークル形態。武装は機体側面に内蔵された機関砲の他、ゴーバスターエースのバスターソードとなるリアウイングを突き出し、敵を切り裂くことも可能。
- バスターアニマルCB-01チーター
- 瞬発力・運動性に優れるチーター型の動物形態。武装はビークル時のヘッドライトに搭載されたビーム砲の他、鋭い爪・牙で敵に襲い掛かる。
- ゴーバスターエース
- 人型のメガゾード形態。武装はビークル時のリアウイング(アニマル時は尻尾)が分離変形したブレード・バスターソードと両肩のミサイル。バスターソードは本部に予備が複数あり、必要に応じて手元に転送される。バーニアによって低空飛行・高速移動が可能。単機でメガゾードと戦うことが可能なため、合体しない、または最強形態までならないで戦うことが多い。
- 最終決戦ではレッドバスターの閃きによって全エネルギーを両足に集中させることで、レッドバスターと同様の高速移動が可能になった。
- 必殺技はブレスのスイッチを押すことで、「It's time for buster!」の電子音声と共にエネトロンがヒロムの両腕から操縦桿を通してチャージされ、バスターソードで敵メガゾードを一刀両断するレゾリューションスラッシュで、Misson30で初めて呼称した。
- ゴーバスターエースは50人もの整備員の手で整備がされている。ヒロム・他の隊員からは「エース」と略して呼ばれる。
- 本形態ではニックが合体しなくても胸の顔が出現したままとなっている。Misson44ではニックが単独で操縦可能なように要望し、改良した。
- 『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』ではゲキトージャキーでゲキトージャに、フラッシュキングキーでフラッシュキングに、龍星王キーで気伝武人形態の龍星王に姿を変えた。
- GT-02ゴリラ
- ブルーバスターの専用バスターマシン。最大出力ではCB-01を上回る。変形コードは「GB2」。GTは「ゴリラ」と「トラック」である。発進口はコンテナ集積場に擬装されている。
- RH-03ラビット
- イエローバスターの専用バスターマシン。他2機と比べて格段に小さい分偵察に向く。変形コードは「GB3」。RHは「ラビット」と「ヘリコプター」である。発進口は飛行場の地下に隠されている。
- BC-04ビートル
- ビートバスター専用のバスターマシン。単独でメガゾード形態に変形可能。発進コードは「ラジャーBC-04、シフトアップ!」。Jによって亜空間にある格納庫から発進・転送される。BCは「ビートル」と「クレーン」である。ドライブレードをドライブモードに変形させて運転する。
- BC-04は元々ゴーバスターズのために開発されていたが、Mission8で設計図をエンターに奪われ、後述のメガゾードδの開発に使われてしまった。
- Mission17にてBC-04・SJ-05は元々は陣が設計した物であり、彼によって亜空間で建造されたことが明らかになっている。格納時・発進時はビークル形態のBC-04のクレーン上にビークル形態のSJ-05が乗った状態で合体しており、発進時には通常ビートバスター・スタッグバスターがそれぞれのマシンに搭乗しているが、Mission38ではビートバスターはタテガミライオーを操縦していたため、スタッグバスターがこの形態を単独で操縦していた。
- バスタービークルBC-04ビートル
- クレーン車型のビークル形態。走行中は常時パトライトを点灯させ、サイレンを鳴らす。20階建てのビルよりも高く伸びる巨大なクレーンを装備し、クレーンを使用して打撃を加えたり、敵をフックで吊り下げて振り回すなどトリッキーな戦法を取ることが可能。両側面には機関砲を装備している。前述の通り発進時にはクレーンの後部にSJ-05を積載している。
- バスターアニマルBC-04ビートル
- カブトムシ型の昆虫形態。標的に取り付いてエネトロンを吸引することが可能で、クレーンが変形した角を武器に戦う。
- ゴーバスタービート
- 人型のメガゾード形態。武装は両脛に装備されるビートキャノン、アニマル形態時の後脚が分離変形した二本のブレード・ビートソード。角(クレーン)が変形した腕は右側に大きく伸ばすことが可能。必殺技は腕を敵に伸ばした状態でその腕をカタパルトとしてビークル形態のSJ-05を突進させるビートカタパルトアタック、ビートキャノンを最大出力で発射するビートキャノンバースト。
- SJ-05スタッグビートル
- スタッグバスター専用のバスターマシン。発進コードは「オーケーSJ-05、テイクオフ!」。SJは「スタッグビートル」と「ジェット」である。BC-04と同様にドライブレードをドライブモードに変形させて操縦する。
- LT-06タテガミライオー
- エネルギー管理局に所属していた葉月サブロー博士が独自に研究開発していた新型バスターマシン。発進コードは「タテガミライオー見参!」。LTは「ライオン」と「トライク(三輪バイク)」である。
- これまでのマシンとは異なり最初からバディロイド・メガゾードを一体化させたバディゾードと呼ばれるコンセプトを元に設計された。ある程度の自我を持っており無人で戦闘することが可能で、ゴーバスターエースの実力を試すべくゴーバスターズの前に立ちはだかった。その後ヒロムの実力を認めて彼に操縦されるようになる。Mission38ではドームロイド内に閉じ込められたレッドバスターの代わりにビートバスターが手こずりながらも操縦し、それ以降は難なく操縦している。Mission48ではブルーバスターが操縦していた。
- バディアニマルLT-06タテガミライオー
- ライオン型の動物形態。鋭い牙・爪を武器に猛攻を仕掛ける他、タテガミを回転させることでビームを発射可能。ゴーバスターエースを背中に乗せて戦うことも可能。
- バディビークルLT-06タテガミライオー
- トライク型のビークル形態。機動力に優れており、どんな悪路をも突き進んでいく。ゴーバスターエース・ゴーバスタービートを騎乗させることが可能。ゴーバスタービートはMission45にて初騎乗。陣曰く「正月だから特別バージョン」。エースが持つライオンサーガンから放つ射撃ライオバーストが得意技。『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』ではゴーカイレッドが操縦した。
- バディゾードLT-06タテガミライオー
- 人型のメガゾード形態。槍と銃に変形可能な武器・ライオンサーガン、ビームも発射可能な盾・タテガミシールドを装備する。必殺技はライオンサーガンにエネルギーをチャージして敵を切り裂くライオインパクト。
- FS-0Oフロッグ
- テレビシリーズに先立ち映画で初登場した、陣が開発した初期型バスターマシン。FSは「フロッグ」と「サブマリン」である。
- スペック[注 14]
バスタービークル/バディビークル 名称 全高 全幅 全長 重量 スピード 出力 CB-01チーター 45m 12.8m 19.2m 1300t 350km/h 500万馬力 CB-01チーター(ニック未搭乗時) 38.7m 1282t 330km/h 493万馬力 GT-02ゴリラ 40m 18.7m 16m 1600t 280km/h 600万馬力 GT-02ゴリラ(ゴリサキ未搭乗時) 36.3m 1582t 250km/h 593万馬力 RH-03ラビット 29m 17.4m 22.8m 800t 350km/h 300万馬力 RH-03ラビット(ウサダ未搭乗時) 27m 782t 350km/h 293万馬力 BC-04ビートル 57.7m 18.7m 19m 1600t 250km/h 600万馬力 SJ-05スタッグビートル 37m 7m 29.7m 800t マッハ1 300万馬力 LT-06タテガミライオー 75.3m 30m 31m 2400t 500km/h 900万馬力 FS-0Oフロッグ 27.6m 29m 28.7m 800t バスターアニマル/バディアニマル 名称 全高 全幅 全長 重量 スピード 出力 CB-01チーター 61.3m 23.3m 17.4m 1300t 300km/h 500万馬力 GT-02ゴリラ 27.1m 25m 32m 1600t 250km/h 600万馬力 RH-03ラビット 28.7m 21.1m 17.3m 800t 300km/h 300万馬力 BC-04ビートル 63.4m 24.2m 26.6m 1600t 950km/h 600万馬力 SJ-05スタッグビートル 41.8m 21m 25.5m 800t 900km/h 300万馬力 LT-06タテガミライオー 86.7m 39m 31m 2400t 450km/h 900万馬力 FS-0Oフロッグ 23.5m 29m 25.7m 800t メガゾード/バディゾード 名称 全高 全幅 胸厚 重量 スピード 出力 ゴーバスターエース 38m 30m 14m 1300t 330km/h 500万馬力 ゴーバスタービート 41.3m 23m 10.4m 1600t 280km/h 600万馬力 LT-06タテガミライオー 53m 20.4m 23.7m 2400t 350km/h 900万馬力
合体メガゾード
- ゴーバスターオー
- コンバインオペレーションを発動後、エースを中心に02・03の3機のバスターマシンが合体コード「GB5」で特命合体した巨大メガゾード形態(ロボ)。合体後の掛け声は「ゴーバスターオー、レディーゴー!」。ゴーバスターエースを中心に02・03が複数の強化パーツに分離して装着され完成する。合体時はエースを囲むように浮遊する02・03のパーツがシールドを展開し、敵メガゾードの攻撃から無防備なエースを守る。通常は合体コードを入力すれば自動的に合体するが、Mission26の様な緊急の場合にはオペレーターの指示による手動での合体も可能。
- エースのバスターソードと03のブースター部分が合体した大剣・ブーストバスターソードを武器とし、左腕に装着したラビットの回転翼の間に扇形の電磁バリヤーを発生させることも可能。しかしパワーの代償としてエネトロンを大量に消費するため戦闘可能時間が短く、加えて必殺攻撃に積載エネトロンの大半を要するコンセプトであるため、事前に合体してから出動する余地はないとされる。合体の際にコクピットは全員頭部に移動するが、従来のスーパー戦隊ロボのように1つのコクピットへ集合することはなく、各コクピットは分離したままとなっている(他の合体メガゾードも同様)。
- 必殺技は02のタイヤが変形したライトから発する疑似亜空間フィールドに敵メガゾードを拘束し、ブレスのスイッチを押して「It's time for buster!」の電子音声と共にエネトロンがチャージされたブーストバスターソードで敵メガゾードを斬り裂くディメンションクラッシュ、敵メガゾードを疑似亜空間にホールドすることを放棄し全エネトロンを左足に集中させ、空中高くから跳び蹴りを叩き込むエクスプロージョンキック。ディメンションクラッシュは擬似亜空間フィールドの効果によって地中などのこちらが満足に攻撃不可能な場所にいる敵メガゾードに対してもピンポイントでダメージを与えることが可能。その威力は個々のバスターマシンが持つ攻撃手段のそれを大きく凌駕しており、メガゾードδに初めて破られるまで全ての戦闘においてほぼ一撃のもとに撃破していた。ただし大半のエネトロンを消費するため、これを破られるとその後の戦闘が困難になってしまうという弱点も抱えている。エクスプロージョンキックはディメンションクラッシュの通じないメガゾードδに対してニックによる考案で編み出された。
- 『スーパーヒーロー大戦』にて、仮面ライダーフォーゼの持つアストロスイッチの力を借りたロケットゴーバスターオー・ロケットドリルゴーバスターオーといった形態が登場した。
- バスターヘラクレス
- ビート・05の2機のバスターマシンが合体コード「GB7」で特命合体した巨大メガゾード形態。ビートの胸部・両手足に05のパーツが装着され、ビートの顔が展開しているのが特徴で、ゴーバスターオーとは異なりJ単独での合体・操縦も可能。Mission43ではビートバスターが途中でタテガミライオーに乗り換えたため、スタッグバスターが1人で操縦している。
- 装備はビートと同様のビートキャノンに加え胸部のガトリングバズーカ、右腕に持つ05のビークル時の機首が変形したスタッグランチャーにバスターアニマル時の頭部が変形した攻撃にも使用可能な盾・スタッグシールドと、ゴーバスターオーに比べ火力面に特化している。
- 必殺技はこれら全装備の砲門から一斉射撃を放つヘラクレスクライシス。
- 『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』ではマジキングキーを使用してマジキングに変身した。なおこのとき搭乗していた陣は「なんか、落ち着くなぁ...これ」と初めてなのに妙になじんだ感覚を得ていた。テレビシリーズでも、ビークル搭乗時に「マジで決めるぜ!」と度々発言している。
- ゴーバスターエース スタッグカスタム
- エースの両腕・背中に05が特命合体した05のもう1つの巨大メガゾード形態。陣曰く「とっておきの合体」、J曰く「俺の合体2」。バスターヘラクレス時の武器を使用して空中を飛行可能。Mission44にも登場した。
- Mission26でケシゴムゾードによってゴーバスターオー・バスターヘラクレスの合体プログラムが消された際に、オペレーターがマニュアル操作でゴーバスターオーを合体させるための計算を行う時間稼ぎとして使用された。
- 必殺技はブレスのスイッチを押して「It's time for buster!」の電子音声と共にスタッグシールドにエネトロンを収束し、急降下して敵メガゾードを斬り裂くエースタッグラッシュ[注 15]。
- グレートゴーバスター
- コンバインオペレーションを発動後、ゴーバスターオーとバスターヘラクレスが特命合体した巨大メガゾード形態。単なる武装強化ではなく、03までのバスターマシンでは困難とされる亜空間戦闘に対応するための特別なフォーメーションで、陣がチューンナッププログラムを設定した。野戦合体は行わずに基地内で全機合体を済ませて出撃する、合体ロボとしてはスーパー戦隊シリーズ史上でも稀有な存在と言える。ただしMission44では戦闘中だったためレッド抜きで野戦合体を行っている他、Final Missionでも野戦合体を行なっており、詳細な合体シーンは描かれなかった。メインコントロールを担うレッドバスターへの負担が大きいため、ゴーバスターオー以上に短期決戦を目指す必要がある。後にオーバーライドシステムと呼ばれる機能が搭載され、亜空間を一時的に消滅させて戦うことも可能となった。
- バスターヘラクレスも使用するスタッグランチャー、ブーストバスターソード・ビートのクレーン・ゴーバスターオーのフェイスパーツが合体した大槍・バスターランスを武器とし、遠近両方に高い戦闘能力を誇る。また巨体ながら足裏のブースターで上空へ浮上も可能で、Mission22ではこれを利用した落下圧殺攻撃も披露した。
- 必殺技はブレスのスイッチを押して「It's time for buster!」の電子音声と共にバスターランスにエネトロンを収束し、ドリルのように渦巻くエネトロンを纏ったバスターランスで敵を貫く、またはすれ違いざまに斬り裂くデモリションスラスト。
- ゴーバスターライオー
- コンバインオペレーションを発動し、「ゴーバスターライオー ガンガンガギーン!」の電子音声の後、タテガミライオーを中心に02・03の3機のバスターマシンが合体コード「GB5」で特命合体した巨大メガゾード形態。基本的には初期メンバー3人で操縦を行うが、エースとの連携を行う場合はブルー・イエローのみで操縦する他、Mission44では短時間だったがヒロム達が生身の状態で操縦し、メサイア・リブートにとどめを刺している。
- 武器はゴーバスターオーと同様のブーストバスターソード・ラビットの回転翼によるシールドであるが、タテガミライオーが核となったことでワイルドな格闘スタイルとなり、δタイプのメガゾードを簡単に撃破するなどのパワーアップを果たしている。
- 必殺技は「Lock lock lock on!」の電子音声と共に敵メガゾードをロックオンし、「It's time for buster!」の電子音声と共に胸部に取り付けられたタテガミシールドの口からエネルギー波を放つイグニッショントルネード。メサイア・リブート戦ではブーストバスターソードを使用し初期メンバー・ニック・ゴリサキ・ウサダのワクチンプログラムを送り込む技を披露している。
- 『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』ではガオキングキーを使用してガオキングに変身した他、ガオケンタウロスにも変身した。
- ゴーバスターキング
- コンバインオペレーションを発動し、「ゴーバスターキング ガンガンガギーン!」の電子音声の後、ゴーバスターライオーとバスターヘラクレスが特命合体した巨大メガゾード形態。同じ5機合体のグレートゴーバスターと異なり野戦合体を行う。
- パワーに特化している分、スピードは低い。武器はグレートゴーバスターと同様のバスターランス・05のハサミを分離させたブレードで、ブレードによるX字斬りのツインブレードスラッシュが得意技。胸のタテガミシールドからたてがみを回転させることで竜巻を起こして敵を攻撃するライオハリケーンも使用可能。
- 必殺技はバスターランスにエネトロンを収束し、敵メガゾードを三連続で斬り裂くエミッションブレイク。
- 初登場時はメガゾードの他、巨大なメタロイドとの戦闘・レッドバスター抜きでの合体と、それまでになかったデビュー戦を行った。Mission44ではレッドバスターがライオーを操縦したままで合体し、ニックも搭乗した他、短時間だったがJ以外の4人がバスタースーツ未装着の状態で操縦しているが、これはメサイア・リブートの猛攻によって変身が解除したからである。
- ゴーバスターケロオー
- テレビシリーズに先立ち映画で初登場。コンバインオペレーションを発動後、エースを中心に02・0Oの3機のバスターマシンが特命合体した巨大メガゾード形態。
- スペック[注 14]
名称 全高 全幅 胸厚 重量 スピード 出力 ゴーバスターオー 53.5m 46.3m 22.3m 3700t 300km/h 1400万馬力 バスターヘラクレス 41.3m 23m 21m 2400t 350km/h 900万馬力 ゴーバスターエース スタッグカスタム 38m 30m 14m 2100t 340km/h 800万馬力 グレートゴーバスター 60.5m 46.3m 30m 6100t 400km/h 2300万馬力 ゴーバスターケロオー 52m 28.8m 26m 3700t ゴーバスターライオー 65.8m 49.6m 46.6m 4800t 500km/h 1800万馬力 ゴーバスターキング 82.6m 50.1m 56.3m 7200t 650km/h 2700万馬力
ヴァグラスの戦力
- メガゾード
- 素体メガゾードにメタロイドのデータを取り込み、そのメタロイドをマーカーとしてヴァグラスの本拠地の在る亜空間から現実空間へ転送されてくる巨大ロボ。当初転送される場所は不確定だったが、後にマーカーとなるメタロイドから半径3km以内に転送されるように修正されている。
- メタロイドの誕生後、データの受信、分析、改造、メガゾードの転送という手順から出現には若干のタイムラグがあり、なおかつそのラグも数十秒から数分程度で終わる時もあれば場合によっては何時間もかかる時もあるなど幅が激しい。特命部はその異常なエネルギー反応を感知してメガゾードの出現予測時間を特定することができ、作中では場合によって画面端に転送完了までの時間がリアルタイムでカウントダウンされる。
- 主に3タイプ(α・β・γ)の素体メガゾードのいずれかをベースとしている。基本は自立稼働で、エネトロンの略奪やゴーバスターズの制圧などインプットされた行動を取る事が多く、稀にゴーバスターズ基地の破壊やバスターマシンの解体やあらゆるデータの消去、ゴーバスターズの殲滅、撹乱などのインプットされた命令コマンドにより行うのだが、エンターが自身のノートパソコンを使い遠隔操作をすることも可能。また、擬似亜空間生成機能が搭載されたメガゾードも登場しており、疑似亜空間の生成を行う。
- Mission38で登場したドームロイドは1体でα・β・γ・δの4体のドームゾードを転送している。ただし、ドームロイドの意匠があるのはγ(脚)とδ(腕)のみで、αは右腕がフォーク(物自体はフォークゾードの腕のリデコ)になっており、βはバーベル(バーベルを含む本体の装備品はダンベルゾードの装備のリデコ)を持っている。また、実況ではすべてメガゾードと呼ばれている。
- 初期から登場したタイプは単独のバスターマシンにすら撃墜されることがあったが、中盤以降は寄生型のδタイプやアバターが直接搭乗する専用タイプなどが登場し素体状態でも合体メガゾードを追い込むようになる。
- 意思を持つメタロイドとは違い、インプットされた行動を取る為、単純な行動しかできない。例外的にMission38では、入場の際にポーズをとったり、ゴーバスターエースを挑発するなど、人間臭い一面が多かった。通常は機械音を発するが、タイプδや一部のメガゾードなどは奇声音を発することもある。Mission38では、人間のような声を発した。
- 同じ物から生まれたメタロイドでもメガゾードの素体が異なるケースが存在する。チューバゾード(1:タイプα、2:タイプβ)やスプレーゾード(1:タイプβ、2:タイプα)、パラボラゾード(1:タイプα、2:タイプγ)がこれに当たる。逆にドリルゾード、デンシャゾード(両機体とも素体はタイプα)、ダンガンゾード(両機体とも素体はタイプγ)は1、2共に同タイプの素体が使われている(ただし、ドリルゾード2の場合はさらにパーツが追加、ダンガンゾード2とデンシャゾード2は追加パーツの色が異なる)。
- Mission30でヴァグラス基地は失われたが、メガゾードの製造や転送は引き続き可能となっている模様。終盤ではメタロイド同様、有機物のデータをダウンロードした機体が登場した。
- デザインではどのタイプも目に当たる部位が一つであるのが特徴[20][21]。
- タイプα(アルファ)
-
- 全高:50.5m / 重量:1400t
- スピードに特化した細身のメガゾード。本来は転送研究センターの作業用ロボットとして使われていた。
- 後述のバグゾードを複数格納しており、連携戦が可能。通常は2機であるが、Mission18に登場したドリルゾード2は自身の護衛用のため倍の4機バグゾードを搭載していた。
- メタロイドのデータをダウンロードして改造される際には高い攻撃力と特殊能力が持ち合わせる固体が選ばれており、両腕と胸部、或いは頭部にメタロイドを彷彿とさせる部位が見られる。そのため、メタロイドの特性、能力を生かして戦うことが多い。また、α本来の機動力を初めて発揮した機体も存在する。
- タイプβ(ベータ)
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- 全高:43.0m / 重量:2300t
- パワーに特化した大柄のメガゾード。α同様、転送研究センターの作業用ロボットだった[30]。巨大な両腕を使った肉弾戦を得意とし、頭部からはミサイルを発射する。
- 機動力は低いが、素体となったメタロイドのデータを大いに活用した強靭な技を繰り出す。メタロイドのデータをダウンロードして改造される際にはメタロイドもパワータイプの個体が選ばれることが多く、タイプα同様、メタロイドを彷彿とさせる部位が多い。
- 機動力が低く、そこを突かれることもあるが、それを補うように高い飛行能力を持つ機体や素早い動きとパワーを持ち合わせた機体も登場している。
- タイプγ(ガンマ)
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- 全高:47.0m / 重量:1400t
- 強化戦闘に特化したスマートな形のメガゾード。αとβのデータを元に開発された当機体で、ゴーバスターズ側もその存在を知らなかった。過去の回想ではゴーバスターエースと同時開発されていた模様で、実質的にはエースの姉妹機といえる。
- 運動性およびパワー自体も他の素体とは比べ物にならないほどに高く、さらに頭部のカメラアイから吸収したエネトロンや物質を亜空間へ転送する機能も持つなど、単独で物体を亜空間転送する能力も併せ持つ。両肩に2本の剣を装備としており、使用することもある。エネルギーシールドの展開機能を基本性能として持ち、両腕からはミサイルを発射する。
- 基本スペックが高いために他のメガゾードに比べ、メタロイドの特性が反映される部分は基本的に左右どちらかの腕だけの場合が多く、改造元となるメタロイドは攪乱能力などのような直接的攻撃力が低い個体が選ばれることも多い。なお、ドームゾードγは両足が反映されている。メタロイドの特性を最大限に生かし、バスターマシンを幾度も追い詰めた。
- 初期の頃は滅多に転送されなかったが、序盤において「もっとも厄介」と言わしめるほどの高い戦闘力を持っているため、タイプγとの戦闘ではゴーバスターオーが投入されることがほとんどだった。また、ゴーバスタービートやタテガミライオーなどの新型バスターマシンが登場しても圧倒する面が度々ある。
- タイプδ(デルタ)
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- 全高:48.0m / 重量:2100t
- 寄生戦闘に特化した新型メガゾード。今までの3種類の素体を遥かに上回る性能を誇り、斧状の右腕、単眼からのレーザー光線、電撃状のエネルギー波、ダーツ状の弾体、肉眼では捉えられない高速移動を武器としている。
- ヴァグラスがBC-04の設計図、デルタニウム39、カメラアイ製造のためのクリスタルなどを元に生み出したため、フォルムはゴーバスタービートに酷似している。ただし変形などはせず、設計者である陣は「ただのモドキ」と本機体のことを称している。主に、他のタイプのメガゾードの内部に寄生した状態で転送されるが、通常転送は可能である模様。さらに、直接メガゾードの内部に転送、寄生する『寄生転送』という特殊な転送方法もある。他の素体に寄生した状態では、通常より質量が遥かに高くなり、ゴーバスターエースの必殺技に耐えるほどの耐久力を持つ。また、寄生するメガソードのはタイプγであるケースが多く、相性がいい面が目立つ。Mission38ではドームロイドのヴァグラスドーム内で、お互い胸を小突き合い、肩を組んで共にヒールのポーズしたり、互いに拳をぶつけ合った。
- 基本スペックはこれまでの3タイプ以上で、初戦ではゴーバスターオーのディメンションクラッシュを破り初めてゴーバスターオーを敗退に追い込んだ。しかし、二度目の戦いでは、ニックによる考案で編み出された「エクスプロージョンキック」を受け、倒された。その特性上、当初は常に素体状態で登場していたが、Mission36で初の改造機体が登場しており以降に登場した改造機は主に腕が改造されていることが多い。
- タイプε(イプシロン)
- 劇場版で先行登場したメガゾード。有人操縦型のメガゾードでエンターが搭乗する。Mission30以降、たびたび登場してゴーバスターエースと戦っている。
- タイプζ(ゼータ)
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- 全高:44.5m / 重量:1600t
- メガゾードロイド(デンシャゾード2)が転送し、それに寄生していたタイプδが、同様にデンシャゾード2と融合していたメサイアカード「06」の力により進化したメガゾード。エスケイプが搭乗する。
- 胴体にはメサイアのイメージ体を彷彿とさせるドクロのような意匠があり、両肩に飛行用のジャイロウイングが装備されている。タイプεと同様に有人操縦型のメガゾードだが、内部にはメサイアの意思を有しており、実質的なメサイアの新たなボディと言える。また、高性能の空間光学迷彩によって姿を消すステルス戦闘に特化し、その身を完璧に隠して、秘密裏に行動することに適している。
- ウイングで空中を飛行し、エスケイプ・エボルブのように腕から伸ばす「ゴクロー」と「マゴクロー」というワイヤークローを武器にしている。また、タテガミライオーとバスターヘラクレスの必殺技を同時に受けてもビクともしないバリアを張ることも可能。さらに高度なステルス機能も搭載しているため、管理局もその動きを掴みづらい。
- 後に「09」・「12」の2枚のカードも取り込んで両腕が変化し、さらにMission44で周辺の建造物や転送された多数のメガゾードを吸収することで成長を続け、最終的にはメサイア・リブートへの進化を遂げた。吸収したメガゾードはα•β•δの3体。
- 後にそのデータがエスケイプのデータに悪影響をおよぼすことになる。
- タイプω[注 16](オメガ)
-
- 全高:65.0m / 重量:2500t
- 劇場版で先行登場した、エンター専用の最新型メガゾード。TV本編ではMission49にてエネトロンタンクそのものと融合したエンターが、そこに勤務していた作業員や周辺住人も取り込んで生み出した。
- 今までのメガゾードを凌ぐ戦闘力をもつ超銃火器武装戦闘に特化したメガゾードで、全バスターマシンの能力に対処策をもち、ゴーバスターズを窮地に追い込む。
- Final MIssonでは奇策で懐に飛び込んで来たエースのバスターソードでボディを貫かれた後、イグニッショントルネードとヘラクレスクライシスの同時攻撃に敗れる。
- バグゾード
- タイプαのメガゾードから射出される、バグラーを模したメガゾード。バグラーが装備した強化服ともいえる。Mission9では前の話にて地下で倒されたドリルゾードに搭載されていた物がエンターの遠隔操作で地面から飛び出してきた。
- 背中に装着した二門のキャノン砲や右手のハンドガンを武器とするが大型のメガゾードと違い特化した能力を持たないため、その戦力はバディロイドのみが搭乗しているバスタービークルと互角に戦える程度となっている。しかし、タイプαや他のメガゾードとの連携戦や物量戦法ではバスターマシンでも苦戦させるほどの力を発揮する。
設定・用語
- 新西暦
- 物語の舞台世界の年号。N.Cとも[32]。作中はテレビ放映時の西暦と同じ2012年から2013年の世界となっている。
- エネトロン
- 新西暦に発見された新なる超エネルギー。数量の単位は「トロン」。
- 微量でも爆発的なエネルギーを生み出す上に人体への悪影響も一切ないクリーンエネルギーで、電気・ガス・ガソリンなどのさまざまな資源にとって代わる新西暦の世界ではなくてはならないエネルギー源となっている。
- 新西暦の地底3000mには、エネトロンの原石が存在している。
- 街中のあらゆる地区に高層ビル大サイズの「エネトロンタンク」が設置されており、ヴァグラスはメサイア復活のために大量のエネトロンを狙っていた。応用次第では、電磁石としての働きも持つ。
- エネルギー管理局
- エネトロンを中心とするエネルギーの管理や調査をする組織。
- ゴーバスターズの所属する「特命部」は、その中でも特に危険とされるヴァグラス対策を専門とする部署。
- ゴーバスターズ
- エネトロンに関わるミッションに挑む特命チーム。陣とJ以外のメンバーには13年前の事件の際に対抗手段としてワクチンプログラムが移植されており、各々人間離れした長所と短所(ウイークポイント)を持っている。素の状態の人間は転送には耐性がなく、無事だったのはプログラムを移植した者のみと確認されている。メンバーは変身前・変身後とも本名で呼び合っている。
- ヴァグラスと対峙する際は、それぞれのコードネームを名乗った後「バスターズ、レディー…、ゴー!」の台詞と共に戦闘を開始する。「○○戦隊」と名乗らない例は過去にも存在したものの、本作品ではさらに一歩進んで「特命戦隊ゴーバスターズ」とは名乗らない形を取っている。なお、『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』及び『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』、『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』、『獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ』登場時には名乗っている。また、メタロイドを倒した際は「削除完了」、メガゾードを倒した際は「シャットダウン完了」と述べるが、『キョウリュウジャーVSゴーバスターズ』ではキョウリュウシルバーが「シャットダウン、ブレイブに完了」と述べた。
- バディロイド
- ゴーバスターズを支えるロボット達で元は動物型作業ロボット。Jは当初から人格を持っており、それ以外の3体は13年前の事件でメタウイルスに感染したがワクチンプログラムをインストールされることで人格を持った。5体いて内エネたんを除く4体の人格は♂(オス)である。
- J以外はバスターマシンの心臓部ゆえにバディロイドのままでの出撃は控えられているが、パワードカスタムが採用されてからは鎧状態とはいえ等身大でも戦闘を行うことが多くなった。
- ゴーバスターズ基地
- 都市の地下70mに設置されたエネルギー管理局特命部の基地で、頭脳となる司令室を中心に、各部署や居住区、各バスターマシンを収納する格納庫が置かれている各エリアが東西3.5km、南北2.7kmに渡って点在する。CB-01の格納庫は司令室の後方に置かれている。司令室から都市の随所には「シューター」と呼ばれる通路で繋がっており、メンバーやバスターマシンの出入口が隠されている。複雑な通路で繋がる蟻の巣状の構造であるのは、敵が襲撃してきた時などの万が一に備えてのことである。具体的な人数は不明だが、多くの作業員や職員が勤務している。
- 亜空間
- 13年前に転送研究センターが転送された、別次元の空間。現在はヴァグラスの拠点となっているほか、BC-04とSJ-05の格納庫が存在する。
- 通常の空間よりも圧力が高く、生物は満足に呼吸すらできない環境となっている(陣曰く「ゼリーの中」)。前記の通り圧力が高いため、活動には高いパワーが必要となる。実際に亜空間に突入した際には、オーバーライドシステムを作動させる事で、一定時間空間の能力の影響を受けずに済み、メットオフも可能になる。転送に耐えうる身体を持つ3人に移植された、ワクチンプログラムの影響とも言われている。
- メサイアセルとの決戦後はヴァグラスも弱体化したため陣の本体の安全は確保されたが、激しい戦いの影響で空間が不安定になり、必然的に双方の不可侵状態に移行した。Final Missionでエンターを倒した後、消滅した。
- 疑似亜空間
- 主に撹乱系の技を得意とするメガゾードが人工的に作り出す亜空間。
- 現実世界で巨大なドーム状に展開され、その中の人間に絶大な苦しみを与え、それと同時にメサイアに快楽を与える事ができる。本物の亜空間ではないものの精巧に作り出され、外側から破壊されても元通りになり、この中ではゴーバスターズ側のメガゾードも活動不能に陥る。亜空間同様、中が全ての重量が重く、人間が満足に生きていくこともできない環境になっており、息をすることも困難となる。この中で活動するにはかなりの力が必要とされ、唯一耐えられるのがグレートゴーバスターとなる。
- 当初はフィルムゾードの能力によって生成されたが、後のメガゾードにも同様の能力として生成データがダウンロードされるようになる。Mission27ではムシカゴゾードの能力によって圧縮され、重量もさらに重くなり、ゴーバスターズにかなりのダメージを与えたが、モーフィンブレスのデータとの混合でグレートゴーバスターの補助プログラムがインストールされ、制限時間付きで空間の効力が薄くなった。
- 転送研究センター
- 黒木やヒロムの両親、ケイ、陣らが勤めていた研究施設。13年前にメサイアによって占拠された際に、センター長である桜田ヨウスケの手によって施設全体が亜空間に転送された。
- 現在はメサイアの一部と化しており、巨人が地中に埋まっているような外見をしている。 ヴァグラスはこの施設を拠点とし、転送設備を利用して現世に襲来した。
- Mission30でメサイアの本体であるメインコンピューターが爆発したことによって崩壊した。なおメサイアが真に復活した暁にはその肉体の中枢として機能するはずだったようで、たびたびイメージ映像としてメサイアの肉体として蠢いている姿が描かれており、それが後に登場するメサイア・リブートの姿のモデルとなった。
- センターは崩壊したが空間転送設備とメガゾード生産設備は今だ健在なようで、それ以降もゴーバスターズとの戦いにおいてメガゾードの製造と転送は続けられている。
- メタウイルスカード
- エンターやエスケイプが所持するメタウイルスのカード。メタウイルスによってスピード、パワー、強化バトル3タイプと赤、青、黄、緑、紫の5色に分けられている。カードには「VER.2」もあり、全く同じ個体、色違いの個体などの同型の個体を生み出すこともできる。ただし、「錆びる」のようなピンク色の特殊なタイプのカードや「引きずり込む」のようにメタロイドの製造以外の目的に使われることがある。
- メタウイルス
- メタウイルスカードから送り込まれるコンピューターウイルス。
- 「齧る」・「燃やす」など動詞が元になっており、これを専用端末で、無機物にインストールすることでその物体をメタロイドへと作り変える。これを基に生成されたメタロイドや改造されたメガゾードの体表には動詞がローマ字(大文字)で表記されている。その正体は、「無機物に生命を与える」というメサイアの力の一部。各個のメタロイドに個性豊かな自我ができるのもそのためである。
- Mission32ではマクー怪人に使用して巨大化させた。
- 専用デバイス
- メタウイルスをインストールするための専用端末。エンターはノートパソコン型、エスケイプはタブレット型の物を所持している。Mission45で、消滅したエスケイプが遺したデバイスをバグラーが回収し、勝手にデバイスを動かしていた結果、偶然お餅にメタウイルスがインストールされ、オモチロイドを製造してしまった。
- メサイアカード
- エンターがメサイアのデータの一部をバックアップしたカードで全部で13枚存在する。メタウイルスとは違い動詞ではなく「01」などの数字で分類され、カード自体には数字と対応する数字の本数の溝(「01」なら1本、「03」なら3本)が刻まれている。カードは自らモチーフを選んで無機物と融合しメタロイドを生成する能力を持ち、メガゾードの改造・転送も自動的に行われる。
- 生成されたメタロイドはエンターの意向により、メサイアを進化させるために人間のデータを集める行動にでる。収集するデータは人間に関連したものに限られるが、「頭脳」や「強さ」と言った身体的・能力的な物から、「怒り」や「後ろ向きな気持ち」と言った感情的な物、「愛」や「欲望」などの概念的なものなどさまざまである。
- エンターはメサイアカードの成長を植物の種になぞらえてメサイアの種とも呼んでいる。なおこのカードが融合して出来たメタロイドが撃破されれば、同時に体内にあるメサイアカードも破砕して消滅するが、完全に破砕する前に回収されたり、近くにある他の物体に移ったりすると消滅しない。
- なお、ヒロムの体内にある「13」のカードは、これまでのメサイアカードが集めた全てのデータを持っており、エンターのバックアップ元でもある。ヒロム自身はこのカードを消そうと試みるも、カードそのものがヒロムを守ってしまい消す事は出来なかった。
- メガゾード
- ゴーバスターズが使用するバスターマシンのロボ形態やヴァグラスが使用する巨大ロボの総称。ただし、ゴーバスターズ側のメガゾードは合体後もバスターマシンとしか呼称されない。
- デルタニウム39
- 架空のレアメタルで、メガゾードの心臓部に用いられている。コンテナ1台分の量で500kgの重さとなる。亜空間には存在しない。
- クリスタル
- 架空の鉱石で、メガゾードのカメラ・アイに用いられている。日本国内及び亜空間には存在しない。
- アバター
- データの構成によって生み出された分身。エンター、エスケイプ、陣がこれに当たる。本人に代わって目的を代行させるために動くデータだけの存在なので心臓音を発しない模様(Mission14より)。ただし、食事をとるなど一般的な動作はできる[注 17]様子。陣のアバターは本人の容姿から性格までを完全にコピーした形で構築されているが、エンターおよびエスケイプの容姿と人格は当時転送研究センターに居た複数の局員達のデータを統合して生み出された独自のものとされている。
- ワクチンプログラム
- ゴーバスターズ初期メンバー3人とバディロイドが持っている特殊なプログラムで、13年前の事件の際に対抗手段として移植された。これによりバディロイド達に人格が生まれ、ゴーバスターズ3人は人間離れした能力を発揮出来るようになるが、弱点となるウイークポイントも存在する。ワクチンプログラムには未知の部分が多く、万一バディロイドのワクチンプログラムが破損しても、自我の修復までは出来ないため、作業用ロボットとしての機能(ナビゲート音声等)しか持たなくなる[33]。ただし、3人の感情が高ぶることでそれが進化する。なおバディロイドの持つワクチンプログラムは、バスターマシンと一体化することでマシンをメタウイルスから守る働きも併せ持つ。
キャスト
レギュラー・準レギュラー
- 桜田ヒロム / レッドバスター(声):鈴木勝大 / 13年前:橋爪龍[34]
- 岩崎リュウジ / ブルーバスター(声):馬場良馬 / 13年前:松岡広大[35]
- 宇佐見ヨーコ / イエローバスター(声):小宮有紗 / 13年前:平澤宏々路[34]
- 陣マサト / ビートバスター(声):松本寛也(15 - 50)
- 黒木タケシ:榊英雄
- 森下トオル:高橋直人
- 仲村ミホ:西平風香
- 桜田リカ:吉木りさ / 13年前:水本凜[36]
- 桜田ヨウスケ:山中聡
- 桜田ミチコ:細越みちこ
- 宇佐見ケイ:上野なつひ
- エンター / エンター・ユナイト(声)/ ダークバスター(声):陳内将
- エスケイプ / エスケイプ・エボルブ(声):水崎綾女(22 - 48)
声の出演
- チダ・ニック:藤原啓治
- ゴリサキ・バナナ:玄田哲章
- ウサダ・レタス:鈴木達央
- ビート・J・スタッグ / スタッグバスター:中村悠一(15 - 50)
- GBカスタムバイザー、ライオブラスター音声:水木一郎[37]
- メサイア / メサイアセル / メサイア・リブート:佐々木誠二
- ナレーション:宗方脩
ゲスト
- 小山守:川隅美慎 (7)
- 高石:真島公平 (7)
- 本村カズヤ:橋爪遼 (8)
- 丸山:まいど豊 (9)
- 三田:松本実 (9)
- アンジー・スー[注 18]:小宮有紗 (12)
- 司会者:森本のぶ (12)
- コピーロイドが変装したOL:由梨乃(12)
- 瀬川ショウタ:渡辺隼斗 (22)
- リン:小嶋一星 (22)
- カイト:坂本大河 (22)
- 設楽キョウコ:内田もも香 (24)
- 工藤ミサキ:広瀬玲奈 (27)
- 工藤博士:遠山俊也 (27)
- 十文字撃 / 宇宙刑事ギャバンType.G(声):石垣佑磨 (31, 32)
- シェリー:森田涼花 (31, 32)
- 葉月サブロー博士:水木一郎 (35)
- 葉月ミカ:於保佐代子 (35)
- 長谷川マモル:孔大維(コン・テユ) (37)
- 花嫁:渡部みずき (37)
- 花婿:花田俊(37)
- 沢井ケンタ:橋本仰未 (39)
- ケンタの父親:甲斐将馬 (39)
- 早乙女レイカ / 怪盗ピンクバスター:新川優愛 (41)
- 美術品収集家:岡田正典 (41)
- ブランド好きの女:森野美咲 (41)
- 絵画商:龍坐 (41)
- 河合ナミエ:秦瑞穂 (43, 44)
- 佐藤レナ:石原あつ美 (45)
スーツアクター
- レッドバスター:押川善文[38][39]
- レッドバスター(代役):福沢博文[40]
- ブルーバスター[38][39]:竹内康博
- イエローバスター[41][39]:蜂須賀祐一
- ビートバスター[42][39]:清家利一
- ビート・J・スタッグ[38][39] / スタッグバスター[43][39]:佐藤太輔
- チダ・ニック[44][39]、ゴーバスターエース[43]、レッドバスター(最終話バトンタッチ)[45] :浅井宏輔
- ゴリサキ・バナナ[44][39]:岡元次郎
- ゴーバスターオー、グレートゴーバスター、ゴーバスターライオー、ゴーバスターキング[46] :日下秀昭
- バスターアニマルGT-02ゴリラ[47]:田中宏幸
- バスターヘラクレス[38]、メタロイド:矢部敬三
- エンター・ユナイト[38]:藤井祐伍
- エスケイプ・エボルブ[19]:野川瑞穂
スタッフ
長年東映特撮に資料担当として関わっていた企画者104の葛西おとが2012年3月に急逝した[48][49]。なお、葛西が最後にクレジットされたのはMission14である。
- 原作:八手三郎 (連載「テレビマガジン」「てれびくん」)
- プロデュース:佐々木基(テレビ朝日)、武部直美・若松豪( - Mission14)(東映)、矢田晃一・深田明宏(東映エージエンシー)
- 脚本:小林靖子、毛利亘宏、下山健人
- 監督:柴崎貴行、中澤祥次郎、渡辺勝也、竹本昇、加藤弘之、金田治(JAE)、舞原賢三、佛田洋
- 音楽:大橋恵
- 音楽プロデューサー:Project.R
- 音楽制作:日本コロムビア
- 撮影:松村文雄、大沢信吾、いのくままさお
- 美術:大谷和正
- 助監督:須上和泰、近藤孔明、荒川史絵、茶谷和行、作野良輔、斉藤克康ほか
- MA・選曲:宮葉勝行
- 音響効果:小川広美(大泉音映)
- ダンス振付:彩木エリ
- プロデューサー補:望月卓
- ラインプロデューサー:道木広志、青柳夕子
- 視覚効果:沖満
- 特撮コンテ:なかの★陽
- 絵コンテ:チュウチュウコンビナート
- キャラクターデザイン[50][20]:出渕裕(バグラー、バグゾード、エンター・ユナイト[38])、篠原保(エネトロンタンク、メタロイド、エスケイプ・エボルブ[19])、原田吉朗(メガゾードα、メタロイド、メサイア空間)、森木靖泰(メガゾードβ、メガゾードγ、メタロイド、ゴーバスターズ基地の司令室)、K-SuKe(コックピット)
- 企画協力:企画者104
- 資料担当:葛西おと( - Mission14)、松井大、原昴生(Mission25 - )
- イラスト:唐橋充
- デザイン協力:プレックス
- 造型:レインボー造型企画
- アクション監督:福沢博文(レッド・エンタテインメント・デリヴァー)
- 特撮研究所
- 撮影:鈴木啓造、岡本純平、内田圭
- 照明:安藤和也、関澤陽介
- 美術:松浦芳、長谷川俊介、花谷充泰
- 操演:中山亨、和田宏之
- 特殊効果:船越幹雄(ライズ)
- 助監督:小串遼太郎
- 製作:三松貴
- 特撮監督:佛田洋
- オートバイ協力:本田技研工業、クリエイティブ・オフィス ヤップ
- 技術協力:東映ラボ・テック、アップサイド、ブル、M・SOFT、西華産業、五藤光学研究所
- 制作:テレビ朝日、東映、東映エージエンシー
音楽
本作品では、例年より早い段階で出演者歌唱によるキャラクターソングが順次リリースされた。ミニアルバムにはメインキャラクター1人ずつ各アルバムに収められている。
- 主題歌
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- オープニングテーマ
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- 「バスターズ レディーゴー!」(Mission1 - 27・Final)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:大石憲一郎(Project.R)/ 歌:高橋秀幸(Project.R)
- オープニング映像の使用はMission2からで、Mission1は本編中に挿入された。またこれまでOPの最初に出るのがほとんどだったタイトルロゴはオープニングの最後だけに表示され、上記の通りタイトルコールもない。また「スーパー戦隊シリーズ」のロゴは、従来のオープニング前ではなく番組開始時に表示されるようになった。
- Mission5ではアバンタイトルなしで使用された。
- 劇中ではMission7, 10, 19, 30, 33, 36, 44,劇場版でボーカル版が、Mission12, 22でインストゥルメンタル版が使用された。
- 太鼓の達人シリーズにも収録されている[51]。
- タイトルが番組名でない主題歌は過去にも存在するが、本曲では「○○戦隊」を除いた戦隊名すら含まれていない。ただし、「ゴー」と「バスターズ」が分かれて含まれている。
- Mission17からオープニング冒頭のナレーションが変更された。
- Final Missionではエンディングテーマとして使用された。
- 「モーフィン! ムービン! バスターズシップ!」(Mission28 - 49)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:大石憲一郎(Project.R) / 歌:高橋秀幸 (Project.R)
- 過去にもオープニングテーマが原曲のアレンジバージョンへ変更されたケース[注 19]はあったが、本作品では全く別の曲へと変更された。変更に合わせオープニング映像も刷新された他(一部前期OP映像からの流用もある)、オープニング冒頭のナレーションが廃され、ラストの番組ロゴに合わせてタイトルコールが入るようになった。また前期オープニングテーマとは異なり、歌詞中には「(特命戦隊)ゴーバスターズ」という戦隊名は含まれず、戦隊の略称(バスターズ)が含まれているのみである。また、サビの部分は2番の歌詞が使用されている。
- 当初は挿入歌用に発表された楽曲であり[52]、楽曲自体は『ミニアルバム 特命戦隊ゴーバスターズ(3)』と『特命戦隊ゴーバスターズ コロちゃんパック ブルー盤』(いずれも2012年8月22日発売)に収録されている。挿入歌としてはMission41, 43, 46で使用された。
- CDシングルでのリリースの予定はなく、シングルとしては配信のみのリリースとなった[53]。
- エンディングテーマ
-
- 「キズナ〜ゴーバスターズ!」
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:大石憲一郎(Project.R)/ 歌:謎の新ユニットSTA☆MEN
- エンディング映像ではゴーバスターズを含むエネルギー管理特命部の職員がダンスをしており、Bパート終了前のテロップも「CMのあと、みんなでうたっておどろう!」となっており、これは次作『キョウリュウジャー』にも踏襲される[注 20]。Mission28からのエンディング映像は陣マサト、ビート・J・スタッグも加えた「フルダンスバージョン」となっている。
- 「One wish,One day」(Mission9, 10, 24)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:鈴木盛広(Project.R)/ 歌:桜田ヒロム&チダ・ニック(CV:鈴木勝大&藤原啓治)
- 「心配 ハニー♡バニー」(Mission23)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:浅田将明 / 歌:宇佐見ヨーコ&ウサダ・レタス(CV:小宮有紗&鈴木達央)
- 「Blue Banana Moon」(Mission25)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:高木洋 / 歌:岩崎リュウジ&ゴリサキ・バナナ(CV:馬場良馬&玄田哲章)
- 「キズナ〜ゴーバスターズ!(2012 summer MOVIE MIX)」(Mission26, 27)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:大石憲一郎(Project.R)/ 歌:謎の新ユニットSTA☆MEN
- 「キズナ〜ゴーバスターズ! 豪快にアレンジver」(Mission45 - 49)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:大石憲一郎(Project.R)/ 歌:謎の新ユニットSTA☆MEN
なお、東映特撮公式ファンクラブにおける配信版では、これらの曲はすべて通常のエンディング曲に差し替えられている。
- 挿入歌
-
- 「バスターマシン、発進せよ!」(Mission9, 23, 26, 44)
- 作詞:八手三郎 / 作曲・編曲:大橋恵 / 歌:山形ユキオ
- 一部歌詞を変更した「ゴーバスターオーVer」も制作され、劇中ではMission23で使用された。
- 「Boost Up! ビートバスター」(Mission15)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲:高取ヒデアキ / 編曲:川瀬智 / 歌:高取ヒデアキ(Project.R)/ 演奏:Z旗
- 第17話ではインストゥルメンタル版が使用された。
- 「Brand New Spark!」(Mission17)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲:黒田晃太郎 / 編曲:黒田晃太郎、平木LAGGY宏隆 / 歌:高取ヒデアキ(Project.R)
- 「Perfect Mission」(Mission18, 24)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲:NoB / 編曲:河野陽吾 歌:NoB(Project.R)
- 第29話ではインストゥルメンタル版が使用された。
- 「ライオー! 見参! チャンピオン!」(Mission35, 36)
- 作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:大橋恵 / 歌:水木一郎
- 一部歌詞を変更した「ゴーバスターキングVer」も制作された(劇中未使用)。
- 上記の他、Mission31では『宇宙刑事ギャバン』の挿入歌「チェイス!ギャバン」のインストゥルメンタル版と『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』の挿入歌「宇宙刑事ギャバン-type G-」(歌:串田アキラ)が、Mission32では『ギャバン』挿入歌「輝く王者ドルギラン」のインストゥルメンタル版が使用された。また、Mission42ではヨーコが「手のひらを太陽に」を、Mission43ではニックが「ジングルベル」をそれぞれ歌っている。
- キャラクターソング
放送日程
本作の話数の単位は「Mission」(最終話は「Final Mission」)とされている。
放送日 | 放送回(Mission) | サブタイトル | 登場怪人 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
2012年 | 2月26日1 | 特命戦隊、集結せよ! | 小林靖子 | 柴崎貴行 | |
3月 4日 | 2 | 13年前の約束 | |||
3月11日 | 3 | GT-02アニマル、出撃! | |||
3月18日 | 4 | 特命と決意 | 中澤祥次郎 | ||
3月25日 | 5 | キケンな熱暴走! | |||
4月 1日 | 6 | 合体!ゴーバスターオー | 渡辺勝也 | ||
4月 8日 | 7 | エース整備不良?! | 毛利亘宏 | ||
4月15日 | 8 | マシン設計図を守れ! | 小林靖子 | 柴崎貴行 | |
4月22日 | 9 | ウサダ奪還作戦! | ― | ||
4月29日 | 10 | 戦う理由 | 竹本昇 | ||
5月 6日 | 11 | ねらわれたウイークポイント | 下山健人 | ||
5月13日 | 12 | 変装はお好き? | 毛利亘宏 | 加藤弘之 | |
5月20日 | 13 | サプライズな休日 | 小林靖子 | 中澤祥次郎 | |
5月27日 | 14 | サバ? 救出作戦 |
| ||
6月 3日 | 15 | 金の戦士と銀のバディ | 金田治 | ||
6月10日 | 16 | 亜空間から来た男 | |||
6月17日 | 17 | その名はゴーバスタービート! | 竹本昇 | ||
6月24日 | 18 | 地底3000メートルの共同作戦 |
|
毛利亘宏 | |
7月 1日 | 19 | 俺の合体!バスターヘラクレス | 下山健人 | 舞原賢三 | |
7月 8日 | 20 | 5体結集! グレートゴーバスター! | 小林靖子 | ||
7月15日 | 21 | さらば ブルーバスター | 渡辺勝也 | ||
7月22日 | 22 | 美しきアバター エスケイプ | |||
7月29日 | 23 | 意志を継ぐ者 | 加藤弘之 | ||
8月 5日 | 24 | トレビアンな夏祭り | 毛利亘宏 | ||
8月12日 | 25 | アバターの謎を追え! | 小林靖子 | 竹本昇 | |
8月19日 | 26 | 小さな強敵! 司令室SOS | 下山健人 | ||
8月26日 | 27 | 暴走コンビで迷宮脱出! | 毛利亘宏 | 柴崎貴行 | |
9月 2日 | 28 | ニワトリに注意せよ! | 小林靖子 | ||
9月 9日 | 29 | 亜空間への突入! |
|
佛田洋 | |
9月16日 | 30 | メサイア シャットダウン | |||
9月23日 | 31 | 宇宙刑事ギャバン、現る! | 下山健人 | 渡辺勝也 | |
9月30日 | 32 | ギャバンとの友情タッグ! |
| ||
10月 | 7日33 | モーフィン! パワードカスタム | 小林靖子 | 加藤弘之 | |
10月14日 | 34 | 敵はビートバスター?! | |||
10月21日 | 35 | タテガミライオー 吼える! | ― | 下山健人 | 竹本昇 |
10月28日 | 36 | ゴーバスターライオー ガギーン! | |||
11月 | 4日37 | 黒と白の花嫁 | 小林靖子 | 渡辺勝也 | |
11月11日 | 38 | 実況! エースデスマッチ | |||
11月18日 | 39 | 必殺! メサイアの拳 | 金田治 | ||
11月25日 | 40 | カブるJとメサイアロイド |
| ||
12月 | 2日41 | 怪盗ピンクバスター! | 毛利亘宏 | 加藤弘之 | |
12月 | 9日42 | 突撃! メガゾードの中へ | 小林靖子 | ||
12月16日 | 43 | 決意のクリスマス | 竹本昇 | ||
12月23日 | 44 | 聖夜・使命果たすとき |
| ||
2013年 | 1月 6日45 | 謹賀新年 小さな強敵、再び | 下山健人 | 渡辺勝也 | |
1月13日 | 46 | 新たな融合と熱暴走! | 小林靖子 | ||
1月20日 | 47 | リセットとバックアップ | |||
1月27日 | 48 | 仕掛けられていた罠 |
|
加藤弘之 | |
2月 3日 | 49 | 覚悟と選択 |
|
柴崎貴行 | |
2月10日 | Final | 永遠のキズナ |
他媒体展開
各作品における詳細は当該項目を参照。
映画
- 『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』
- 2012年1月21日公開。前作『海賊戦隊ゴーカイジャー』と『宇宙刑事ギャバン』の共闘をメインにした作品で、テレビ本編に先駆けてゴーバスターズの3人が登場している。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
- 2012年4月21日公開。本作品も含めたスーパー戦隊シリーズと仮面ライダーシリーズのクロスオーバー作品。また公開時期にあたるTVシリーズ(本放送)第7話から第11話までの間、同作品の映像がEDに使用されている。
- 『特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!』
- 2012年8月4日公開。同時上映は『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』。また公開時期に当たるTVシリーズ(本放送)第23話から第27話までの間、同作品の映像がEDに使用されている。
- 『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』[38]
- 2013年1月19日公開。また公開時期に当たるTVシリーズ(本放送)第45話から第49話までの間、同作品の映像がEDに使用されている。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』
- 2013年4月27日公開。本作品の後日談にあたる作品。宇宙刑事シリーズも登場する。
- 『獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ』
- 2014年1月18日公開。
オリジナルDVD
- 『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』[55]
- スーパー戦隊Vシネマ。2013年6月21日発売。
- 『特命戦隊ゴーバスターズVSビートバスターVS J』
- テレビマガジン10月号ふろくDVD。雑誌のふろくDVDとしては初のオリジナルエピソードである。レギュラー出演者はヒロム、リュウジ、ヨーコ、陣、エンターのみでバディロイドはJのみ登場。
- ゲストキャラ
-
- エンタービートバスター(声:陳内将)
- エンターが陣から奪ったモーフィンブラスターで変身した姿。従来のビートバスターのデザインにエンターの服装が反映されている。ドライブレードとエンターが普段使う触手を武器にする。
- ジャンクロイド(声:勇吹輝[54])
- 過去に倒されたメタロイドのデータを使い生み出したメタロイド。「ウイーッス」としか話さない。頭部がニードロイド、体がデンシャロイド、足がタイヤロイドで構成されており状況に応じて腕を換装して戦う。劇中では右腕をスプレーロイド→カッターロイド→ショベルロイド、左腕をチューバロイド→スパナロイドにしている。なお、ジャンクゾードは未登場。
- 宇宙刑事ギャバン
- ジャンクロイドがJにダイブ中の陣を狙った際に現れた戦士。レーザーZビームでジャンクロイドを圧倒した。なお、リュウジは噂程度であるがその存在を知っていた。
- スタッフ
-
- プロデュース - 武部直美、望月卓、加藤寛士
- 監督 - 加藤弘之
- 脚本 - 毛利亘宏
- 制作・発行 - 講談社
- 制作協力 - 東映
- ビデオ制作 - 東映ビデオ
映像ソフト化
- 『特命戦隊ゴーバスターズ』
- 本作品のTVシリーズのDVD及びBlu-ray Discは、2012年7月21日より順次発売。全12巻で、10巻までは4話、11巻・12巻は5話収録。
- TVシリーズの第1話と第2話の再編集版である「ヒーロークラブ」は2012年5月21日発売。第4話と第6話の再編集版は6月21日発売。全2巻。
- また同年11月21日に、Mission15(第15話)「金の戦士と銀のバディ」とMission16(第16話)「亜空間から来た男」に、それぞれ未公開シーンを追加した「ライジングニューヒーロー ディレクターズカット版」のBlu-rayおよびDVDが発売。
ゲームソフト
- 『特命戦隊ゴーバスターズ』
- 発売元はバンダイナムコゲームス(バンダイレーベル)。
- 2012年9月27日発売、ニンテンドーDS(ニンテンドー3DS対応)用ソフト。スクロールアクションゲーム。
- 同作品ではゴーバスターズを演じる俳優(声優含む)たちのボイスが入る。
- 日本国内では最後のニンテンドーDS用新作パッケージソフトとなった。なお、2013年8月8日発売の韓国版を以て全世界のニンテンドーDS用パッケージソフトのリリースは終了となった。
CS放送
- 2015年4月4日よりCS放送局・テレ朝チャンネル1にて複数回に亘り再放送が行われている。
脚注
- 注釈
- ^ アクション監督の福沢博文はどちらも本作品開始前に香港アクションに詳しい坂本浩一から手ほどきを受けている[9]。
- ^ 『特命戦隊ゴーバスターズ超全集』では生年を新西暦1992年と記載している[15]。
- ^ 仮にヒロムが自ら命を断とうとしても、埋め込まれたメサイアカードが自動的に彼を守るため、自身の死でカードを消すという方法もできない。
- ^ ただしMission15では、彼の高校時代の生徒手帳に「1983年1月15日生」と表記されている。
- ^ 『特命戦隊ゴーバスターズ超全集』では生年を新西暦1996年と記載している[17]。
- ^ 特に、Mission20では自身の寂しさを表に出さないヒロムを誰よりも心配し、「いつも一人で我慢しないで」という言葉をかけている。
- ^ Jからは「バイク(の人)」、スパナロイドからは「チダ君」と呼ばれたこともある。
- ^ たまに「僕」という時もある。
- ^ Mission49にて1度だけ「俺」と言ったシーンがある。
- ^ Mission49で陣がヒロムからカードを除去する手段を話す時に1回だけ「黒木」と呼んでいる。
- ^ 陣曰く『飾り』。
- ^ 劇場版のスチームロイドの場合は、データは転送されていない。
- ^ 『宇宙船 YEAR BOOK 2013』では、「ビームガン内蔵の特殊カッター」と解説している[21]。
- ^ a b 特記のない限り数値はテレビ朝日公式サイトの記述に基づく[27]。バディロイド未搭乗時の数値は『特命戦隊ゴーバスターズ超全集』による[28]。
- ^ 『特命戦隊ゴーバスターズ超全集』では名称をエースタッグスラッシュと記載している[29]。
- ^ テレビ朝日公式サイトや関連書籍での表記[31][21]。東映公式サイトではΩと表記。
- ^ 作中エンターがピザ(Mission4)やステーキ(Mission17)、ケーキ(劇場版)を食べているシーンがある。
- ^ 次作の『獣電戦隊キョウリュウジャー』ではポスター写真に載っている。
- ^ 『激走戦隊カーレンジャー』では第14話から別アレンジバージョンに変更されている。
- ^ 下記の曲が流される場合は、「CMのあともおたのしみに!」になっている。
- 参照話数
- ^ a b Mission1
- ^ Mission6
- ^ Mission9
- ^ a b c Mission28
- ^ Mission24
- ^ a b Mission25
- ^ a b c Mission47
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o Final Mission
- ^ Mission37
- ^ 『ライジングニューヒーロー』ディレクターズカット版より。
- ^ 劇場版
- ^ Mission23
- ^ Mission2
- ^ Mission5
- ^ a b Mission20
- ^ Mission14
- ^ Mission40
- ^ a b Mission10
- ^ Mission11
- ^ a b Mission26
- ^ a b Mission44
- ^ Mission45
- ^ Mission1のエンターによる。
- ^ Mission27
- ^ a b Mission30
- ^ a b Mission43
- ^ Mission46
- ^ Mission48
- 出典
- ^ テレビ朝日公式サイトより。
- ^ Mission31「宇宙刑事ギャバン現る!」(東映公式サイトあらすじ)
- ^ 『HYPER HOBBY』徳間書店、2011年12月。ASIN B006JOY3PE。
- ^ “Saban Skipping ‘Go-Busters’ For ‘Kyoryuger’ Localization, ‘Power Rangers Dino Charge’ In 2015”. COMICS ALLIANCE (2014年2月10日). 2016年3月14日閲覧。
- ^ a b c 36LEGENDS 2012, pp. 16
- ^ 36LEGENDS 2012, p. 19.
- ^ 『グレートメカニクスDX22』、双葉社、P.115-116
- ^ a b キョウリュウジャー公式完全読本 2014, pp. 82–83, 「action director INTERVIEW 福沢博文」
- ^ キョウリュウジャー公式完全読本 2014, pp. 64-65、83.
- ^ a b キョウリュウジャー公式完全読本 2014, pp. 101–108, 「character/toys designer TALK 植田真弘[バンダイ]×田中宗二郎[PLEX]」
- ^ “トイザらス-トイザらス限定 特命戦隊ゴーバスターズ 特命合体 DXゴーバスターオーセット”. 2012年6月27日閲覧。
- ^ “「日本おもちゃ大賞2012」発表、仮面ライダーフォーゼ変身ベルトほか9点 マイナビニュース”. 2013年6月13日閲覧。
- ^ “バンダイナムコホールディングス2013年3月期(平成25年3月期)決算短信補足資料”. 2013年6月13日閲覧。
- ^ “バンダイナムコホールディングス2012年3月期(平成24年3月期)決算短信補足資料”. 2013年2月2日閲覧。
- ^ 超全集 2013, p. 52.
- ^ a b c 『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』公式パンフレットより。
- ^ 超全集 2013, p. 56.
- ^ “特命戦隊ゴーバスターズ マシン特別展示&キャラクターショー”. Honda ウェルカムプラザ青山 (2013年2月16日). 2016年3月6日閲覧。
- ^ a b c “Mission39「必殺!メサイアの拳」”. 特命戦隊ゴーバスターズ 東映公式サイト. 2012年11月13日閲覧。
- ^ a b c 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』グライドメディア、2012年10月16日、215-217頁。ISBN 978-4-8130-2180-3。
- ^ a b c d 宇宙船YB 2013, p. 14
- ^ “パラボラロイド2(メサイアロイド)”. 特命戦隊ゴーバスターズ テレビ朝日公式サイト. 2012年11月26日閲覧。
- ^ “プレミアムバンダイ|こどもから大人まで楽しめるバンダイ公式ショッピングサイト”. バンダイ. 2012年8月7日23:44閲覧。
- ^ 愛蔵版 特命戦隊ゴーバスターズ完全ずかん (てれびくんデラックス)(小学館)より。
- ^ 超全集 2013, p. 51.
- ^ “プレミアムバンダイ|こどもから大人まで楽しめるバンダイ公式ショッピングサイト”. バンダイ. 2012年8月7日23:44閲覧。
- ^ “バスターマシン”. 2016年2月24日閲覧。
- ^ 超全集 2013, p. 66.
- ^ 超全集 2013, p. 71.
- ^ 超全集 2013, p. 82.
- ^ 超全集 2013, p. 81.
- ^ テレビ朝日版ゴーバスターズ公式サイト・イントロダクション
- ^ 『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』より
- ^ a b “所属タレント情報”. テアトルアカデミー. 2012年3月30日20:06閲覧。
- ^ “松岡 広大 - アミューズ オフィシャル ウェブサイト”. 2012年6月27日閲覧。
- ^ “水本凜のブログ、水本凜オフィシャルブログ「リンリン♪こちら凜です!”. 2012年6月27日閲覧。
- ^ “Mission34「敵はビートバスター!?」”. 特命戦隊ゴーバスターズ 東映公式サイト. 2012年10月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g “Mission40「カブるJとメサイアロイド」”. 特命戦隊ゴーバスターズ 東映公式サイト. 2012年11月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 宇宙船YB 2013, p. 12
- ^ 『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』パンフレットより
- ^ 『ハイパーホビー』 2012年3月号、徳間書店。
- ^ “Mission15「金の戦士と銀のバディ」”. 特命戦隊ゴーバスターズ 東映公式サイト. 2012年6月20日閲覧。
- ^ a b 『HERO VISION』Vol.144、東京ニュース通信社、2012年6月。
- ^ a b 「小宮有紗インタビュー」、『東映ヒーローMAX』第40号、辰巳出版、2012年
- ^ 東映HM53 2016, pp. 86–91, 「東映ヒーロー仮面俳優列伝 浅井宏輔」.
- ^ 『孫といっしょ!』 幼稚園 12月号増刊、小学館、2012年
- ^ 『ハイパーホビー』 2012年5月号、徳間書店。
- ^ 2012年3月13日 @daisukepro 小林義明のツイートより。
- ^ 葛西さんのことTAMOTSU SHINOHARA'S TESTAMENT 2012年3月15日 2012年8月17日閲覧
- ^ “Mission7「エース整備不良?!」”. 特命戦隊ゴーバスターズ 東映公式サイト. 2012年11月10日閲覧。
- ^ 太鼓の達人 バージョンアップ内容発表!2011年5月6日観覧
- ^ 高橋秀幸オフィシャルブログ「「モーフィン!ムービン!バスターズシップ!」」より(2012年8月30日閲覧)
- ^ 高橋秀幸のTwitterより(2012年8月30日閲覧)
- ^ a b “Twitter / @IBUKI_VOICE: おっと、忘れてた。テレマガ10月号付録ゴーバスターズ ...”. 2012年10月21日閲覧。
- ^ 東映ビデオ、2013年1月26日閲覧。
参考文献
- 『スーパー戦隊 36LEGENDS』日之出出版、2012年2月。ISBN 978-4-89198-862-3。
- 『特命戦隊ゴーバスターズ超全集』小学館編(てれびくんデラックス愛蔵版) - 『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ 超全集版』(東映ビデオ)封入特典
- 「宇宙船vol.140特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2013」『宇宙船』vol.140(2013.春号)、ホビージャパン、2013年4月1日、ISBN 978-4798605944。(ページ数は別冊のもの)
- 『獣電戦隊キョウリュウジャー公式完全読本』ホビージャパン、2014年6月20日。ISBN 978-4-7986-0828-0。
- 『東映ヒーローMAX』VOLUME 53(2016 WINTER)、辰巳出版、2016年3月10日、ISBN 978-4-7778-1651-4、雑誌コード:66117-07。
外部リンク
- テレビ朝日内公式サイト
- 激写戦隊現場スターズ - ブログ
- 東映内公式サイト
- スーパーせんたいネット
- 日本コロムビア - 主題歌特設サイト
テレビ朝日系 日曜7時台後半 (スーパーヒーロータイム1枠) |
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
海賊戦隊ゴーカイジャー
(2011年2月13日 - 2012年2月19日) |
特命戦隊ゴーバスターズ
(2012年2月26日 - 2013年2月10日) |
獣電戦隊キョウリュウジャー
(2013年2月17日 - 2014年2月9日) |