特警ウインスペクター

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メタルヒーローシリーズ
通番 題名 放映期間
第8作 機動刑事
ジバン
1989年1月
- 1990年1月
第9作 特警
ウインスペクター
1990年2月
- 1991年1月
第10作 特救指令
ソルブレイン
1991年1月
- 1992年1月
特警ウインスペクター
ジャンル 特撮テレビドラマ
放送時間 日曜 8時00分 - 8時30分(30分)
放送期間 1990年2月4日 - 1991年1月13日
(全49回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 テレビ朝日
監督 東條昭平
原作 八手三郎
脚本 杉村升
プロデューサー 宇都宮恭三(テレビ朝日)
堀長文(東映)
出演者 山下優
中西真美
宮内洋
小栗さちこ
大林勝
山本亮
佐藤信一
オープニング 「特警ウインスペクター」
歌:宮内タカユキ
エンディング 「今日のおれから明日のきみへ」
歌:宮内タカユキ

特記事項:
メタルヒーローシリーズ」 第9作
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特警ウインスペクター』(とっけいウインスペクター)は、1990年(平成2年)2月4日から1991年(平成3年)1月13日までテレビ朝日系で毎週日曜日8時00分から8時30分(JST)に全49話が放送された、東映制作の特撮テレビドラマ。「メタルヒーローシリーズ」の第9作にあたる。

概要[編集]

特徴[編集]

大きな特徴としては、従来のように大規模かつ明確な敵組織が存在せず、民間の犯罪や災害等から人々を救うという、これまでにあまり類をみないコンセプトが挙げられる。

当時、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の影響によって漫画・アニメはおろか特撮も批判の対象にされていた[1]。そのため、「悪を倒すだけが正義ではない」というメッセージを視聴者に伝えるためにいわゆる「怪人」キャラや「レギュラーとしての悪の組織」をあえて登場させず、犯人を倒さず逮捕するという内容や、人命救助を重点においたりした。その結果として、設定面ではヒーロー番組らしいSF的要素を取り入れているが、ストーリーは東映とテレビ朝日が作ってきた一般の刑事ドラマに近い現実的かつハードな作風のものが非常に多くなっており、『ジバン』を含め過去の警察組織に所属するヒーローとは異なる独特のリアリティを持っている。

ファイヤー、ウォルター、バイクルのデザインは『ジバン』のパワーアップ時に検討されていたサポートロボットのデザインを流用したものである。[要出典]

この他、メタルヒーローシリーズとしては初めてとなる、全篇を通しての集団ヒーロー体制が導入されている。それ以前にも途中参入による集団ヒーロー化はあったものの、当初から集団ヒーローとして登場したのは本作品が初となる。これ以降、メタルヒーローシリーズはこれまでの単独ヒーロー体制から、集団ヒーロー体制へと方向転換することとなる。

犯人逮捕後は基本的にハッピーエンドとなるが、稀に犯人が死亡したり事件解決後も悲しみが残る場合がある。

評価[編集]

バンダイの林田伸一は、「厳しかった中でも大型武器のギガストリーマーのようなものは好調で新規需要を開拓・拡大できた」と述べている[2]

また、視聴率も好調であり、日曜朝8時に放送された特撮番組の中では平均・最高と共に最高の視聴率を記録しており、2011年現在も未だ破られていない。

備考[編集]

前作まで石井ゴシック体だったOP・EDのクレジットテロップが、本作品より明朝体(東映特撮作品では先に『仮面ライダーBLACK RX[注 1]で使用)となり、3作後の『特捜ロボ ジャンパーソン』まで使用されている。

また、『巨獣特捜ジャスピオン』初期より省略されていたアイキャッチ映像が復活した。

本作からCDアルバムの「ヒット曲集」が2枚リリースされるようになり、挿入歌が前作までの倍近くに増えた。

仮面ライダー電王』などの脚本家・小林靖子は、本作の第25話「雨に泣くロボット」を見て脚本家になろうと決意したと語っている。

雑誌展開では、『宇宙刑事シャリバン』以来しばらく掲載しなかった小学館の「てれびくん」が復活。以後『平成仮面ライダーシリーズ』に移行するまでのシリーズ最終作の『テツワン探偵ロボタック』まで1990年代以降のシリーズの全作品を掲載した。

ストーリー[編集]

特警ウインスペクターとは、平和を愛し、友情を信じ、人の命を守る為犯罪に立ち向かう、「警視庁特別救急警察隊」のことである!(オープニングナレーションより)

1999年、発達した科学技術は人々の生活を豊かにしたが、それが犯罪に悪用されたり、制御不能に陥って暴走した時に起こる被害も大きくなっていた。そんな事態に対処するために設立されたのが「警視庁特別救急警察隊」特警ウインスペクターである。彼等の目的は犯罪捜査と容疑者逮捕のみならず、犯罪や災害に巻き込まれた人々の命を救うことなのだ。

登場人物[編集]

ウインスペクター[編集]

香川 竜馬(かがわ りょうま) / ファイヤー
警視庁特別救急警察隊隊長。警視正の23歳。一人称は「僕」、ごく稀に「俺」になる。
スポーツ万能(放送当時、元オリンピック強化選手だったとの紹介記事あり)で、5ヶ国語を操れる秀才。性格は熱血漢で向こう見ずだが、正義を愛し人命を大切にする人間臭さも兼ね備えている。またゴキブリを見ると驚くなど、虫は苦手なようである。幼い頃に火災で両親を亡くしている。
身長187cm、体重70kg[3]
着化後はファイヤーと呼ばれ、パワーは生身の30倍、耐熱温度は4000℃、ジャンプ力は30m、走行速度は100mを2.8~3.6秒。身長197cm、体重150kg[3]
バイクル
荒地や難所での作業を得意とする重機動型パワータイプのサポートドロイド(ロボット)で、両肩を回しながら歩くのが特徴。
組み立てた西田のおやじさん[注 2]が喋る名古屋弁を聞きながら作られたため、名古屋弁で会話をする(第36話で判明)。
性格は明朗で非常に人間臭く、第7世代コンピューター、及びタンパク質を原料としたバイオチップを内蔵し、「あいまい」の概念を理解できる。また事件の犯人である、一目惚れした女性に手錠をかけた際に涙を流した事もある(第25話)。構造上、体をバラバラにされても意識はあり、頭部だけでも動き回ることができる(第14話)。
ジャンプ力は15m、走行速度は100m3.5秒。また、胸部に備えられたタイヤで自走する事も可能だが、小回りが利きにくく自力で方向転換出来ないため前方の障害物を回避出来ずにそのまま突っ込んでしまうという欠陥がある。
ウォルター
空中からの捜査、救助活動を主に担当する機動性を重視したサポートドロイド(ロボット)で、両腕を大きく振り上げる独特の歩き方が特徴。沈着冷静で理論的な性格の持ち主。
バイクルと同様に第7世代のコンピューターが内蔵されている他、爆弾探査機能を持つ。
ジャンプ力は50m、走行速度は100mを1.8秒。
サポートドロイド達の電子頭脳はセーフティシステムにより守られており、無理に解体しようとすると自爆するようになっている(第16話)。
藤野 純子(ふじの じゅんこ)
美人情報捜査官、警部補の20歳。
性格は男勝りだが、困った人を放っておけない一面もあり、正木本部長から「お人好し純子」と呼ばれたこともある。警視庁一の拳銃の名手(愛銃はオートマグ)。事件の際は、竜馬たちと共に駆けつける。
正木 俊介(まさき しゅんすけ)
ウインスペクター本部長、警視監[注 3]の41歳。「特別救急警察隊」を創設した中心人物。
仕事には厳しいが隊員想いな面もあり、ピンチの時には自ら駆けつけ現場指揮を執る他、時には自ら犯人制圧にもあたる。
デミタス
偵察型ミニサポートドロイドで通常はシリンダーの形をしており、活動を始めるとロボットに変形する。
元々は野々山のチェスの相手として作成されたが、あまりに高性能だったためにウインスペクターのメンバー入りを果たす。主にバイクル、ウォルターの故障時の応急処理、秘密の捜査活動を務める。
体内にシークレットメダルを内蔵しており、これをバイクルが投擲して犯人を怯ませた事もある(第16話)。気取り屋で口は悪いが憎めない性格である。
小山 久子(こやま ひさこ)
秘密捜査官、警部補の22歳。
普段は、近所の喫茶店「チャコ」を経営している。亡き実父で刑事だった小山正信は正木の親友であり、彼の存在がウインスペクター設立の発端となった(第9話で判明)。
野々山 真一(ののやま しんいち)
メカニック担当の警部補。主にバイクル・ウォルターのメンテナンスを担当するほか、デミタスとウインチェイサーを製作した。
マドックス
ウインスペクター本部のスーパーコンピューター。あらゆる犯罪者のデータを保有し、与えられた情報を瞬時に分析することが可能。

支援者[編集]

六角 虎五郎(ろっかく とらごろう)
警視庁捜査一課刑事で警部の27歳。名前の通り強面の風貌で、ウインスペクターをライバル視しつつも協力する。物語のコメディリリーフ的存在。意外と昆虫採集が趣味。昭和48年6月5日生まれ。
香川 優子(かがわ ゆうこ)
竜馬の妹で13歳。工場廃液で汚染された花園を蘇らせようと奮闘する。
小山 良太(こやま りょうた)
久子の弟。竜馬を兄のように慕う。素直な性格で、竜馬の前で「竜馬さん程度の大人にならなれる」と言ったり(第6話)、不良の高校生に絡まれた時に「煙草なんか吸って馬鹿だなぁ」と言う(第7話)など、強気な一面も。

その他[編集]

黒田 鬼吉
第1話と第49話(最終回)に登場。科学者。
高沢俊夫博士と共にNASAに勤務、その頭脳を使わねば世界の損失と考える自信家。高沢博士の才能と名声に嫉妬し、R24を使って高沢の孫を誘拐、孫もろともタンクローリーを高沢邸に突っ込ませようとするが、ウインスペクターの活躍により失敗に終わる。
その後刑務所を脱獄、精神治療用の電磁波を悪用してウインスペクターへの復讐を目論んだ。
彼のその執念が、正木本部長に犯罪者の心をも救う新組織の結成を誓わせることになった。
R24
第1話に登場。黒田博士が使用した月面探索用ロボット。人間に擬態している。尋常ならざる力を発揮し、正体を現すと眼からビームを発射する。さらに右手の五指からもビームを発射でき、手だけになっても独自に動くこともできる。
R24-2
第49話(最終回)に登場。黒田博士が予てより用意していたR24の二号機。博士のウインスペクターへの復讐のために香川優子を拉致する。マックスキャリバーに対抗するように右手から剣を迫り出すほか、被っている帽子は鉄柱をも切断する。
死神モス
第13、14話に登場。世界中で指名手配されている国際的犯罪者。
狙いを定め、死神のような執念深さで犯罪を遂行することから「死神モス」と呼ばれる。食糧危機を乗り越えることができるハイブリッド種子を狙い、大勢の部下たちとともに専用のスーパーカーで研究所を襲撃したが失敗。追跡するウインスコードをスーパーカーのミサイルで爆破し、香川竜馬を瀕死の状態に陥れる。
その後、誘拐した所長の里村博士を人質に、研究所に貯蔵されている七万種の種子を手に入れようとした。更には追跡中のバイクルとデミタスを襲撃・拉致してバイクルを解体したり、所員の竹田を次期所長の座で釣って寝返らせるなどの悪辣さも見せた。最後は激しい銃撃戦やカーチェイスの末、手下共々逮捕される。
広崎 雄一
第31、32話に登場。警視庁電子工学研究所の朝比奈博士の部下だった優秀な科学者。
バイクによるひき逃げで娘のゆかりを失ってしまい、そのトラウマから復讐の鬼となってバイクに乗る人間を激しく憎む。アメリカからメンテナンスのために帰国したブライアンを利用し、バイクを無差別に襲撃させてバイカーの若者たちを多数殺害させただけに留まらず、天国にいるゆかりを不憫に思った為か朝比奈の娘である夏美を誘拐し、殺害しようと目論んでいた。
ブライアンを破壊された後は警察への復讐を開始。警察官僚に変装して警視庁に侵入し、ウインスコードを強奪。追跡してきたウォルターとバイクルを拉致し、ウインスコードの端末に自ら開発したスーパーコンピュータを接続してマドックスをクラッキングしてこれを掌握。警視庁を攻撃しその機能を停止させた。やがて広崎の狂気は、警察から娘の命を奪った科学技術全般に対する憎悪へエスカレートし、日本中のコンピュータにクラッキングを仕掛けようとしたが、「悪いのは科学」と吹き込まれた事で自己の存在を否定されたスーパーコンピュータの銃砲に射殺された。
ブライアン
第31話に登場。アメリカFBI(連邦警察)の要請により、警視庁電子工学研究所の朝比奈博士によって開発されたロボット刑事。
胸の20ミリバルカン砲4基、右腕の新型ジャイロピストル、指の殺人ガスが主武装であり、またバックパックによって軟着陸が可能となっている。
当初はバイクルやウォルターと同じく人間の心を持つロボット(武装無し)だったが、凶悪事件に対応するためにFBIで大幅な改造を受け、上記の武装の他、パワーも制作時の5倍を誇る戦闘ロボットとなり、同時に頭脳も改造されたために本来持っていた優しい心も失ってしまった。また、その無理な改造の影響によって制御プログラムに重大な欠陥が発生し、改造のために大幅にセーフティシステムが外されてしまっている。その欠陥を突かれ、アメリカからメンテナンスのために日本に戻って来た際に広崎の誘導電波に操られ、バイク乗りの若者を無差別に襲撃した。その際にはファイヤー、バイクル、ウォルターでも軒並み歯が立たなかった。最後はギガストリーマーの攻撃を受けて致命傷を負い、夏美の必死の叫びが届いたのか人間の心を持っていた頃を思い出し爆発、散っていった。
次回作『特救指令ソルブレイン』第21話では、正木本部長の回想シーンに登場している。

メカニック・装備[編集]

基本装備[編集]

クラステクター
いかなる災害現場でも対処可能な特殊スーツ。人間の約30倍のパワーを出すことができ、高熱や有毒ガスにも耐えられるように設計されている。朝比奈博士率いる警視庁電子工学研究所の精鋭達の手で作られた。
普段はウインスコードに搭載されており、竜馬が車内でスイッチを押すことで「着化」する。全てが竜馬に合わせて作られているため、他の人間では着化不可能。肉体強化は着用者に負担を掛けることもあって活動時間は5分に設定されており、それを過ぎると竜馬の身体が傷ついてしまう。「スパーク!」と叫ぶことで高速移動も可能だが、これを使用すると活動時間が大幅に減ってしまう。
ヘルメット部分のロックを解除するとスーツの機能が停止する仕組みになっており、大抵は事件解決後に竜馬が手動で解除してヘルメットを取るが、スーツもしくは着用者が多大なダメージを受けた時に自動で解除された事もある。ヘルメットを取った時の竜馬は大抵の場合汗だくになっている[注 4]ロックを外すとジョイント部分から「プシュー」という音と共に水蒸気(より正確には湯気)らしきガスが出るため、固定には空気圧ロックが併用されていると思われる。[独自研究?]
デイトリックM-2
WSP3人が右腰のホルスターに収納している、多用途に使用可能な特殊拳銃。レーザーガン(単発)、レーザーパルスガン(連射)、 ディジェスティブビーム(消火ビーム) シグナルナパーム(信号弾) ウエルドビーム(溶解ビーム)を発射する。銃形態のバスターモードから警棒形態のパイルモードに変形可能で、パイルモードではショックウェイブを発射可能。
特警手帳
ウインスペクターの身分証明書となる電子手帳。通信機能を持っており、本部やサポートドロイドとの連絡が可能。
ハンドワッパー
WSPが使用する手錠。エレベーターの切れたワイヤーを止めるために使用した事もある(第2話)。「ワッパ」とは、警察の隠語で「手錠」を意味する。

ファイヤー専用[編集]

マックスキャリバー
ファイヤー専用装備。剣とガントレットを合体させたような武器で、クリスタルバイオファイバー製のエレクトロブレードと、厚さ70cmのコンクリートに直径60cmの穴を空けるレーザーパルスガンで構成されている。
ブレードには、直径50cmの鉄柱をも一撃で切り裂くソード機能、剣先から超エネルギーパルス弾を発射するレーザーパルス機能、超振動レーザーを用いた削岩機能の超振動レーザーソード機能がある。
ギガストリーマー
ウインスペウター最強のレスキューツール。アメリカで開発された合金「ジルコナイト21」が軍需産業市場に出回り、これまでの装備が通用しなくなる事を懸念した正木本部長が、警視庁電子工学研究所の朝比奈博士に依頼した結果、開発された。
先端部のパーツを交換する事でスピナーモードとマキシムモードに切り替えが可能。
武器同士が合体して1つの新しい武器になるという画期的な手法は、後のメタルヒーローや平成仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズにも引き継がれた。[独自研究?]
のちにウインスペクターが次作『ソルブレイン』にゲスト出演した際、竜馬によってソルブレインのソルブレイバー / 西尾大樹に継承される。
スピナーモード
マニピュレーター型のパーツを装着した形態で、爪先に内蔵された触感センサーによりドリル、マニピュレーター、パワーアーム等の機能を持ち、超伝導モーターにより毎分最高5500回転[注 5]する。ブレード部には「ジルコナイト21」を、マニピュレーターの先端にはダイヤモンドの3倍の硬度を誇る「ジルコナイト32」を使用している。
マキシムモード
ガトリングガン型のパーツを装着した形態で、そこにマックスキャリバーをジョイントする事により、1発で50cm四方の鋼鉄の塊を蒸発させるプラズマ光波弾を毎秒60発発射する事が可能となる。複合装甲を施したアメリカ陸軍M1エイブラムスを5秒間で消滅させる威力。
しかし、発射時に生じる反動圧力は最大20Gにも及ぶため、マキシムモードの使用時はクラステクターの出力を最大にしなければならないが生身で使用したこともある(第32話)。 主に強力な兵器の破壊や、犯人の車両の破壊などに使用される。

バイクル専用[編集]

バイスピア
バイクルの背中に2本収納されている、3段階に収縮可能な2本の特殊警棒。通常はスティックモード、伸ばした状態をロッドモード、2本を繋げた状態をランスモードと呼ぶ。ウインチェイサーの左右ハンドル兼始動キーも兼ねている。

ウォルター専用[編集]

ディスライダー
ウォルターの背中に装着される飛行用の翼。これにより時速750kmで飛行可能。翼の部分はカッターにもなる。翼を閉じた状態で腕に装着し、盾としても使用される。

その他の装備[編集]

クラッパー
腕に装備するツール。液体窒素弾、アンカーユニット等の特殊カセットを発射する。
スピンクロー
右手に装備するツール。通常のドリルモードから、先端が3つに分かれたマニピュレーターモードに変形する。ダイヤの2倍の硬度を誇るジルコナイト21で出来たブライアンの装甲には歯が立たず、先端部分が折れてしまった。
マルチパック
背中に装備するツール。消化剤を発射するファイヤーバージョン、粘着弾を発射するコーキングバージョン、エアマスクで酸素を供給するエアバージョンの3つの使い方がある。

本編未使用の装備[編集]

以下の装備は本編には登場せず、バンダイから発売された「着化指令シリーズ」や、丸大食品から発売されたソーセージに付属のミニモデルにて立体化されたのみである。「特警ウインスペクター超全集」では、アンカーとスピックを開発中のメカと記載している[6]

アンカー
腕に装備するツール。2本のワイヤーをあらゆる角度に発射可能。
パワーリフター
腕から背中にかけて装備するバイクル専用ツール[7]。怪力を発揮する大型マジックハンド。
スピック
腕に装備するツール。登坂用の鉤爪。
ガイガーカウンター
腕に装備する、放射線やガスの分析をするツール。
ピストンボンバー
両手で持って使用する、削岩用のツール。

車輌[編集]

ウインスコード
全長:515cm / 車幅:199.5cm / 車高:184.5cm / 最高速度:400km/h(パトロールスコード時)、850km/h(ファイヤースコード時)
竜馬が乗るスーパーパトカー。ベース車は3代目シボレー・カマロ。死神モスの手下のスーパーカーのミサイル攻撃により一度破壊されたが、後に修理され[注 6]、SPカードと呼ばれる専用カードを装填することで通常のパトロールスコードから赤いファイヤースコードに約10秒で変形する機能が追加された。
動力はジェネシスベルリネッタV8トライターボエンジンとメガチャージャータービンエンジンを併用。ボディはクラステクターと同じ素材を4枚圧縮プレスし、さらにクリスタルファイバーをダブルコーティングしたものである。ドアの開閉時に「プシュー」と音がすることから、ドアの固定に空気圧ロックが使用されていると思われる。
全方位探知レーダー、消火剤を噴射するケミカルディスチャージャー、障害物除却用レーザーレールガン4門、赤外線暗視カメラ、ウォーニングハイフラッシュパトライト、強制熱空冷放出フィンを装備。
ウインスコードに採り入れられている「車両が別の形態に変形する」というギミックは、1980年代にポピーから発売されていた玩具シリーズ「チェンジマシン」をリバイバルしたものである。
ウインチェイサー
現場への移動手段が不便なバイクルのために作られた専用の高機動型オフロードバイク(白バイ)。ベース車はスズキ・TS200。バイスピアをハンドルとして取り付けることで起動する。フロントカウル内には特殊弾を打ち出すランチャーを装備。
マツダ・ルーチェ 4ドアHT(HC)
おもに正木が乗る捜査用覆面パトカー。初期は白色だったが、後期からマイナーチェンジ型の茶色が使われた。
マツダ・RX-7(FC3S) GT-X
おもに藤野純子が乗る捜査用覆面パトカー。色は赤。
後に特救指令ソルブレインで同型車が「ナイトカスタム」のベースとして使用された。

キャスト[編集]

本作のキャスティングの目玉が、宮内洋の起用である。1970年代に幾多のヒーローを演じてきた宮内にとって初の司令官ポジションの役となった。

犯人役には刑事ドラマ常連の役者が多数登場。その中には当時無名だった渡部篤郎もいた。

※各話のゲストは放映リストを参照。

声の出演[編集]

スーツアクター[編集]

スタッフ[編集]

それまでシリーズの土台を形成してきた吉川進折田至の両プロデューサーに代わり、前作中盤よりシリーズ参加を果たした堀長文プロデューサーが本作品よりメインプロデューサーに昇格。以降『重甲ビーファイター』終了に至るまでの6シリーズに亘り本シリーズを手がけることとなった。

メイン・サブライターには杉村升宮下隼一高久進など、刑事ドラマの執筆歴があり、かつ東映特撮でも活動していた面々が起用されている。

パイロット監督はスーパー戦隊シリーズから一時的に移ってきた東條昭平が4本を担当し、物語序盤の作品世界を構築。その他前作から引き続き小笠原猛三ツ村鐵治小西通雄といった実績あるベテラン陣が監督として参加している。

音楽は『超人機メタルダー』を手がけた横山菁児が担当。また本作品では『メタルダー』の音楽も多数流用されている。

主題歌[編集]

オープニングテーマ
「特警ウインスペクター」
作詞:山川啓介 / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
エンディングテーマ
「今日のおれからあしたの君へ」
作詞:山川啓介 / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ / コーラス:森の木児童合唱団
挿入歌
  • 一部挿入歌は後番組「特救指令ソルブレイン」でも使用された。
「太陽の勇者ファイヤー」(第9、11話)
作詞:杉村升 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:宮内タカユキ
第12話ではインストゥルメンタル版、第20話では前後奏のみが使用された。
「ヒーローはやってくる」(第17話)
作詞:鷺山京子 / 作曲・編曲:金森隆 / 歌:水木一郎
第12、14話では前後奏のみが使用された。
「燃やせ瞳を!」(第7、15話)
作詞:宇都宮恭三 / 作曲:横山菁児 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:宮内洋、中西真美
第5、8、11、20、24、25、42話ではカラオケ版、第9、13、32、最終話ではインストゥルメンタル版、
第14、17、21、28、31、33、38、39、43~45、48話では前後奏、第23話では前奏のみが使用された。
「激走!レスキューマシン」(第8、13話)
作詞:八手三郎 / 作曲・編曲:金森隆 / 歌:水木一郎
「君が幸せなら」(第16、20話)
作詞:山川啓介 / 作曲:矢野立美 / 編曲:安西史孝 / 歌:山下優
第16話ではインストゥルメンタル版と併用された。
「ファイヤーハリケーン」(第7話)
作詞:宮下隼一 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:水木一郎
「この命 永遠に」
作詞:八手三郎 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:宮内タカユキ
第16話では前後奏のみが使用された。
「愛する大地、愛する海よ」
作詞:杉村升 / 作曲:西木英二 / 編曲:有澤孝紀 / 歌:宮内タカユキ、森の木児童合唱団
「夢もひとつの仲間たち」(第48話)
作詞:山川啓介 / 作曲:矢野立美 / 編曲:安西史孝 / 歌:水木一郎
第14話ではインストゥルメンタル版、第15話では前後奏、第20話ではカラオケ版が使用された。
「炎は未来へ」(第48話)
作詞:松本一起 / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:有澤孝紀 / 歌:宮内タカユキ
「レッツゴー!ファイヤースコード」(第38、43話)
作詞:八手三郎 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:宮内タカユキ
第37話ではインストゥルメンタル版が使用された。
「勇者ウインスペクター」(第37、40話)
作詞:鷺山京子 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:水木一郎
「ジャスト・ギガストリーマー」
作詞:杉村升 / 作曲:瑞木薫 / 編曲:埜邑紀見男 / 歌:水木一郎
第38、42、46、最終話では前後奏、第45話では前奏のみが使用された。

放映リスト[編集]

  • 1990年11月4日は駅伝の為休止。
  • 月刊ニュータイプ誌上のコーナー「ANIME LAND」では当時特撮番組(スーパー戦隊、メタルヒーロー)の枠が存在し、各エピソードのサブタイトルが紹介された。しかし月刊誌の発行サイクルの関係上一部のエピソードについては紹介し切れなかったり、仮タイトルで紹介されるといったこともあった。39、40、41、43、44、45話がこれに該当する。
放送日 話数 サブタイトル ゲスト登場人物、メカなど 脚本 監督
1990年
2月4日
1 赤ちゃん暴走! 杉村升 東條昭平
2月11日 2 笑うラジコン弾!
  • 安達徹(演:粟津號
  • ラジコン爆弾
2月18日 3 友情に乾杯! 宮下隼一 小笠原猛
2月25日 4 命を運ぶドロボウ
3月4日 5 襲う! 巨大怪鳥 高久進 三ツ村鐵治
3月11日 6 子供に戻った両親 扇澤延男
3月18日 7 幸せ祈る聖少女 藤井邦夫 東條昭平
3月25日 8 脱線! 親子救急隊 扇澤延男
4月1日 9 爆弾じかけの犬 高久進 小西通雄
4月8日 10 大人をやっつけろ 杉村升
4月15日 11 良太の初恋急行便 宮下隼一 小笠原猛
4月22日 12 僕の友達ロボット 鷺山京子
4月29日 13 竜馬が死んだ!? 高久進 三ツ村鐵治
5月6日 14 死神モスの逆襲!!
5月13日 15 竜馬! 正木を射て 宮下隼一 小西通雄
5月20日 16 大好きウォルター 杉村升
5月27日 17 怖い宇宙の贈り物 小笠原猛
6月3日 18 超能力! 孝行少女 鷺山京子
6月10日 19 愛と勇気の父子(おやこ)橋 宮下隼一 三ツ村鐵治
6月17日 20 熱いKOパンチ! 扇澤延男
6月24日 21 涙に散った銃弾! 山田隆司 小西通雄
7月1日 22 殺人犯は二度死ぬ 杉村升
7月8日 23 父のマンガはがき 鷺山京子 小笠原猛
7月15日 24 私のピーコちゃん 高久進
7月22日 25 雨に泣くロボット 扇澤延男 三ツ村鐵治
7月29日 26 薄幸少女の旅立ち 山田隆司
8月5日 27 星を呼ぶ百歳美女
  • カルラ / 深野ミユキ(演:高畑淳子
  • 春野草堂(演:相沢治夫
  • 秘密結社Q、ミザー彗星
鷺山京子 小西通雄
8月12日 28 飛べ! 優子号 杉村升
8月19日 29 昆虫採集の妖!?怪 高久進 小笠原猛
8月26日 30 ママ…ママ助けて 荒木憲一
9月2日 31 哀しみの最強ロボ 杉村升 三ツ村鐵治
9月9日 32 警視庁を占拠せよ
  • 広崎雄一
9月16日 33 目覚めた浦島太郎 扇澤延男 新井清
9月23日 34 逆転ばあちゃん 山田隆司
9月30日 35 母と子のSOS! 宮下隼一 小笠原猛
10月7日 36 バイクルのパパ 鷺山京子
10月14日 37 アマゾネス来襲 増田貴彦 三ツ村鐵治
10月21日 38 選ばれた男 扇澤延男
10月28日 39 悲しい老怪盗 新藤義親
宮下隼一
新井清
11月11日 40 瀬戸大橋の怪人I
  • 村田三郎(演:福田健次
  • 大谷真吾(演:神崎允
  • 村田のクローン軍団
  • 木下専務(演:穂高稔
  • 高山工場長
  • TX-3
  • バイオ溶液
杉村升 小西通雄
11月18日 41 瀬戸大橋の怪人II
  • 村田三郎
  • 大谷真吾
  • 村田のクローン軍団
  • 木下専務
  • 大谷一郎(演:森一
  • TX-3
  • バイオ溶液
11月25日 42 裏切りの捜査官 高久進 小笠原猛
12月2日 43 爆弾になった少年 宮下隼一
12月9日 44 一日だけの晴舞台 扇澤延男 新井清
12月16日 45 爆破0秒前の愛 山田隆司
12月23日 46 一日一悪の少年 扇澤延男 小西通雄
12月30日 47 億ションの甘い罠
  • 手塚専務(演:清水幹雄
  • 手塚葉子(演:吉田愛歩
  • 手塚律子(演:五十嵐美鈴
  • 里中
  • 催眠ガス、新型エンジンの設計図、緊急コードダブルX
鷺山京子
1991年
1月6日
48 特警を壊滅せよ! 杉村升 小笠原猛
1月13日 49 翔べ希望の空へ!
  • アンドロイドR24
  • 黒田鬼吉博士

視聴率[編集]

  • 平均視聴率:12.8%(メタルヒーローシリーズ歴代3位)
  • 最高視聴率:16.7%(同上)

ビデオリサーチ調べ、関東地区

放映ネット局[編集]

映像ソフト化[編集]

  • ビデオVHS、セル・レンタル共通)は傑作選として、1994年4月 - 9月にかけて6巻・24話分を収録したものが東映ビデオよりリリースされている。
  • テレビシリーズを再編集したHEROクラブのビデオ(全3巻)がリリースされている。
  • 本作の1・2話と前作ジバンの51・52話を再編集したHEROクラブのビデオ『ウインスペクター&ジバン!緊急出動・スーパー刑事!』がリリースされている。内容はジバンからウインスペクターへの引き継ぎを兼ねたものとなっている。
  • 本作の第48話・最終話と次作『特救指令ソルブレイン 』の1・2話を再編集したHEROクラブのビデオ『特救指令ソルブレイン レスキューポリス大作戦!』がリリースされている。内容はウインスペクターからソルブレインの引き継ぎを兼ねたものとなっている。
  • 初の全話ソフト化となるDVDが2010年5月21日 - 同年9月21日にかけて東映ビデオより発売された。全5巻で10話(最終巻のみ9話)収録。また、最終巻には次回作であるソルブレインの新番組予告も収録されている。

ネット配信[編集]

漫画版[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 主題歌歌手・ナレーターも本作に引き継がれている。
  2. ^ バイクルの声を演じた篠田自身が西田の役も演じた。
  3. ^ 「全怪獣怪人大事典」では、警視正と記載している[4]
  4. ^ この演出は後のレスキューポリスでも共通である。
  5. ^ 「特警ウインスペクター超全集」では55000回転と表記している[5]
  6. ^ 「特警ウインスペクター超全集」では、新型と記載している[8]
  7. ^ 車種はポンティアック・トランザムベースの「Pontiac Tojan」。
  8. ^ 書籍によっては、名称を「バイオ植物」と記載している[11][12]
  9. ^ オープニングクレジットでは「文夫」と誤って表記されている。

出典[編集]

  1. ^ 『スーパーヒロイン画報』 竹書房、1998年8月。ISBN 4-8124-0388-X
  2. ^ 『トイジャーナル1991年2月号』、トイジャーナル編集局、1991年10月。
  3. ^ a b 超全集 1991, p. 10
  4. ^ 全怪獣怪人 中 2003, p. 155.
  5. ^ 超全集 1991, p. 12.
  6. ^ 超全集 1991, p. 57.
  7. ^ 超全集 1991, p. 58.
  8. ^ 超全集 1991, p. 19.
  9. ^ a b c d e 超全集 1991, p. 63
  10. ^ a b c d e 特選!!思い出の名場面「第二回 株式会社バンダイ キャラクタートイ事業部 野中剛のチョイス」”. 東映ヒーローネット. 2011年4月27日閲覧。
  11. ^ 超全集 1991, p. 41.
  12. ^ 全怪獣怪人 中 2003, p. 157.

参考文献[編集]

テレビ朝日 日曜8時台前半
前番組 番組名 次番組
機動刑事ジバン
(1989年4月2日 - 1990年1月28日)
特警ウインスペクター
(1990年2月4日 - 1991年1月13日)
特救指令ソルブレイン
(1991年1月20日 - 1992年1月26日)