国際刑事警察機構

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

国際刑事警察機構(こくさいけいじけいさつきこう、ICPO:International Criminal Police Organization)は、国際的な犯罪防止のために世界各国の警察により結成された任意組織である。国際警察インターポールInterpolテレタイプの宛先略号より)などとも呼ばれる。加盟国数では国連に次ぐ。 年に1000件を越える捜査依頼があり、2008年現在6000人もの手配者を追跡している。

目次

[編集] 歴史

1923年国際刑事警察委員会(ICPC)として創設された。はじめ本部はオーストリアにあったが、1938年アンシュルスナチス・ドイツによるオーストリア併合)後には本部がベルリンに移され、以降、第二次世界大戦でのドイツの敗戦までICPCは、ゲシュタポの下部組織に過ぎなかった。ラインハルト・ハイドリヒアルトゥール・ネーベエルンスト・カルテンブルンナーなど親衛隊(SS)国家保安本部幹部たちがICPC総裁を務めていた。

1956年に現行名称に改称した。総会、執行委員会、事務総局、加盟各国の国家中央事務局で組織され、加盟国は181カ国(地域)である。事務総局は1946年に再建されてからパリにあったが、1989年以降はリヨンにある。またハラレアビジャンナイロビブエノスアイレスサンサルバドルに準地域事務局、バンコクに連絡事務所がある。

主な活動は、国際犯罪及び国際犯罪者に関する情報の収集と交換、国際会議の開催、逃亡犯罪人の所在発見と国際手配書の発行である。

日本昭和27年(1952年)に加盟し、国家中央事務局は警察庁。昭和50年(1975年)から事務総局に警察庁職員を派遣している。平成8年(1996年)から平成12年(2000年)にかけては日本警察庁長官官房国際部長兼元俊徳が総裁を務めていた。

映画・テレビ・漫画などでは、「国際警察」のような描かれ方をするが、実体はそのような大規模な組織ではなく、各国法執行機関の連絡機関・協議体としての性格が強い。たとえば「ルパン三世」の銭形警部のような、世界中で捜査活動をする「国際捜査官」は存在しない。

ただ、実際に国際犯罪の実働的捜査活動を行う部門は存在し、事務総局の内局である実働部局が担当、緊急時の確保については職員自らが行うこともある。但し最終的に犯罪者の身柄拘束を行なうのは国家主権上の問題から、その国の警察である。なお総裁や事務総長は、フランス政府より外交特権を与えられ、係官などの職員は、国際活動中に個別に外交特権を受けることがある。

[編集] ICPOが登場するメディア作品

  • バタリアン5』に登場する2人組の男。バタリアン(ゾンビ)の壊滅を目指す間抜けな二人組み。
  • デイジー』(2006年・韓国)では、ヒロインの恋人であるジョンウ(イ・ソンジェ)がインターポールに属している設定であり、財布の中の身分証が登場する場面もある。
  • ゴジラ対メカゴジラ』では、南原・柳川の2人の捜査官がブラックホール第三惑星人基地の破壊工作に活躍している。尚、続編の『メカゴジラの逆襲』には正式名称が「国際警察」という組織が登場する(上述のように「国際警察」はICPOの正式名称ではない、但し劇中ではこの組織の捜査官も「インターポール」を名乗っている)。
  • タンタンの冒険旅行』ではデュポンとデュボンが登場する。
  • ツーリング・エクスプレス』では、主人公シャルル・オージェと養父エドアール・ティリエが所属していた。
  • GS美神 極楽大作戦!!』に登場する西条輝彦はICPOのオカルトGメンに所属する。
  • 『名探偵コナン〜世紀末の魔術師〜』で、アガサ博士が国際指名手配されていたスコーピオンという犯人の特徴を、ICPOのサイトを使って調べるシーンがある。
  • 人造昆虫カブトボーグ V×V』に登場する西山はICPOに所属する少年刑事で、ワシントン条約違反を犯した山田一郎を逮捕した。
  • 西部警察』では、度々国際テロ組織及び香港マフィア等が登場し、事件を起こす際に登場している。
  • Gメン75』#307以降に登場する草賀刑事(鹿賀丈史)は、インターポール捜査官出身でGメンのメンバーに抜擢されるという設定である。インターポール本部はパリにあるという設定で、草賀がフランス語で秘書や同僚と会話する場面がある。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク