カタール航空
| ||||
法人番号 | 9700150000456 | |||
---|---|---|---|---|
設立 | 1993年 | |||
ハブ空港 | ドーハ国際空港 | |||
マイレージサービス | Privilege Club | |||
会員ラウンジ | Qatar Airways First and Business Lounges | |||
保有機材数 | 65機(200機発注中) | |||
就航地 | 83都市 | |||
本拠地 | カタール国ドーハ | |||
代表者 | Akbar Al Baker (CEO) | |||
外部リンク | http://www.qatarairways.com/jp/ |
カタール航空(カタールこうくう、アラビア語: الخطوط الجوية القطرية; al-khuṭūṭ al-jawwīya al-qaṭarīya, 英語: Qatar Airways)は、カタールのドーハを本拠地としている国営航空会社で、ナショナル・フラッグ・キャリアである。コードシェアも含め150都市以上の国際的な目的地へつながっている。ドーハを基本としてハブ&スポークネットワークの運営を行っている。カタール航空はアラブ航空会社機構の一員である。
歴史
この航空会社は1993年11月22日に設立され1994年1月20日に運航を開始した。ここは元々王族の一族が所有者であったが、CEOのアクバル・アル=バーケル[注釈 1] (أكبر الباكر; ’akbar al-bāker, Akbar Al Baker) による新しい経営チームによって1997年4月に新しく設立された。この航空会社はカタール政府(50%)及び民間投資家(50%)によって所有されている。 この10年で、毎年35%の成長率でネットワークを広げている。
2007年に行われたドバイ航空ショーにおいて、カタール石油、シェル石油、エアバス、ロールス・ロイス、カタール・サイエンス&テクノロジー・パークの5社と提携し、天然ガス由来の燃料を開発することを決定した[1]。これが実現すれば、カタール航空が世界で最初に天然ガス由来の燃料で飛行機を飛ばす航空会社になると示唆した。炭酸ガスの排出を大幅に削減し、地球温暖化の抑制を貢献できる利点があるとしている。
2007年、同社は80機のA350や30機のボーイング787など、160億ドルにも及ぶ機材を発注した。また、今後数年で、200機以上総額300億ドルに及ぶ機材発注を行う予定。 2008年12月時点で、平均機体年齢が3.2年と、世界で最も新しい機材を使用している。
サービス
機内サービス
機内サービスの評価は国際的にも非常に高い。イギリス、スカイトラックス社による「5つ星航空会社」に認定されている6社のうちの1つ。2007年にファーストクラス「世界第1位」の称号を受賞。中東地域におけるベストキャビンクルーの称号については6年連続獲得している(2008年現在)。また、保有機就航年数も平均約4年と世界の中で最も新しい飛行機を所有・運航しており、設立以来1度も重大事故を起こしていないことから、安全性も高いと言える。
機内食は豚肉を使わないムスリム食。日本路線においては、和食、ウエスタン、アラビア料理の3つのチョイスがある。事前予約が必要な特別食も充実している。また、エコノミークラスにおいてもビール、ワイン、ウイスキー、ウォッカ、ブランデーなど多様なスピリッツが無料で提供される。
客室乗務員は世界100カ国以上出身の多国籍で構成されており、日本路線には日本語話者も常時2~3人程度乗務している。また、日本就航以前から日本人客室乗務員を採用しており、日本路線のみならず就航している全路線に乗務している。
地上サービス
世界初となる、ファースト・ビジネスクラス専用「プレミアム・ターミナル」を2006年にドーハ国際空港に開設。スパ、サウナ、ジャグジ、マッサージ、仮眠室や、最先端の会議室、ビジネス施設、保育所、ビデオゲームルーム、レストラン、デューティーフリー・ショップなども設けられている。また、ドーハ国際空港にてヨーロッパ路線に乗り継ぐファーストクラス利用者には「プレミアムターミナル」から搭乗機まで新BMWシリーズ7での送迎あり。 [2]
その他
2011年から3段階で完成予定の新空港はA380機仕様にデザインされた世界初の空港となる予定。
カタール航空特典クラブは世界の中で非常に高い率でマイルを稼げるフリークエント・フライヤー・プログラムである。また、カタール航空のマイレージサービス(プリヴィレッジクラブ)は、全日本空輸、アシアナ航空、bmi、キングフィッシャー航空、ルフトハンザドイツ航空、ミドル・イースト航空、ユナイテッド航空、USエアウェイズ、ヴァージン・アトランティック航空と相互協定を結んでいる。
垂直尾翼に描かれている同社のシンボルマークは、アラビアオリックスである。機内誌『oryx』
受賞歴
- 中東ベストキャビンクルー7年連続受賞(2009年時点)
- ファーストクラス世界第1位(2007年)
- 中東ベストエアライン(2009年)
- ベストエコノミークラス(2009年)
その他、エアライン・オブ・ザ・イヤーにも毎年、上位にランクインしている。
就航都市
日本路線
毎日1便運航。全日本空輸(NH)とコードシェア。大阪(関西)と羽田空港・新千歳空港・福岡空港を結ぶコードシェア便もある。
コードシェア
保有機材
現在の旅客機材
カタール航空の機材は以下の航空機で構成される(2008年現在)。
航空機 | 保有数 | 座席数 | 注釈 |
---|---|---|---|
エアバスA300-600R型機 | 3機 | 貨物機 | |
エアバスA330-200型機 | 20機 (2機 発注) |
C24/Y248 | |
エアバスA330-300型機 | 13機 (1機 発注) |
||
エアバスA340-300型機 | 1機 | ||
エアバスA340-600型機 | 4機 | F8/C42/Y216 | |
エアバスA319-100型機 | 3機 | ||
エアバスA320-200型機 | 12機 | ||
エアバスA321-200型機 | 6機 (2機 発注) |
C12/Y165 | |
ボーイング777-200LR型機 | (6機 発注) | ||
ボーイング777-300ER機 | 4機 (13機 発注) |
C42/Y293 | |
ボーイング777-200F型機 | (2機 発注) | 貨物機 | |
ボーイング787-8型機 | (60機 発注) |
カタール航空は5機のエアバスA380型機を発注し2機のオプション契約を行った。ロンドン路線で2009年にA380型機を使いサービスを始める計画である[3]。
久しぶりにボーイング社の飛行機を導入し、シアトル - ドーハ線に使用される予定である。うち60機発注しているボーイング787のうち5機を2012年度中に導入。機内仕様は2クラス254席で、ビジネスクラスは1-2-1配列の22席でフルフラットシートを採用、エコノミークラスは3-3-3配列の232席でクレードルタイプのシートをそれぞれ採用する[4]。
注釈
- ^ 日本のメディアでは「アクバル・アル・バクル」「アクバル・アル・ベイカー」などと表記される。
参考文献
- ^ http://www.qatarairways.com/global/en/newsroom/archive/press-release-14Nov07_b.html
- ^ http://www.his-j.com/kix/aircpn/qatar-air/qatar-index2.html
- ^ Airliner World (2005年3月号)
- ^ Qatar Airways Unveils New Boeing 787 Seats At ITB Berlin