Google TV (オペレーティングシステム)
製造元 | Google、インテル、ソニー、ロジクール |
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種別 | デジタル・メディア・レシーバー |
発売日 | 2010年10月6日 |
OS | Android |
グラフィック | OpenGL ES |
オンラインサービス | Netflix, HBO Go, Amazon VOD, Android Market |
ウェブサイト |
tv |
Google TV(グーグル ティーヴィー)は、インテル、ソニー、ロジクールが共同開発した、Googleのスマートテレビ向けOS。2014年6月にAndroid TVに引き継がれたが、2021年より再びGoogle TVに引き継がれた。
概要
[編集]2010年10月に発売され、当初はソニーとロジクール製の公式デバイスが用意されていた。Google TVは、Android OSとGoogle Chromeウェブブラウザを統合し、既存のオンラインビデオサイトの上にインタラクティブなテレビのオーバーレイを作成し、10フィートのユーザーインターフェースを追加することで、スマートテレビの体験を可能にした。
Android TVは、Androidプラットフォームとの連携を強化し、ナレッジグラフの統合やモバイル端末からのキャスティングに対応するなど、ユーザーエクスペリエンスを刷新した新しいプラットフォームである[1]。2014年6月現在、Google TV SDKは提供されておらず、既存のデバイスに対する今後のソフトウェア開発は終了し、事実上、非推奨のプラットフォームとなっている[1]。
Googleがインテル、ソニー、ロジクールと共同展開したスマートテレビのプラットフォームである。GoogleのAndroid OSとLinuxバージョンのGoogle Chromeを統合し、既存のインターネットテレビやウェブテレビ・サイトに10-foot UIを搭載した双方向テレビの機能を付加した[2]。2010年6月にソニーとロジクールからGoogle TVを搭載するの初めての公式端末が発売された[3]。
ロジクールは営業利益で1億ドル以上の損失を計上したことを理由に、Google TV搭載端末の生産を継続しないことと、同社が生産していたGoogle TV搭載端末「Revue」の生産を打ち切ると2011年11月に発表した。同社から今後の計画についての発表はない[4][5]。しかしながら新しいパートナーにLGやサムスン、VIZIOが加わっており、中には3次元映像の開発能力を有する企業もある[6]。
Google TVにはGoogleが提供する既存のサービスが多く盛り込まれている。GoogleのAndroid OSは、開発者に対してシステムの機能性を拡張するアプリケーションの開発を可能とするプラットフォームとなっている。GoogleのChromeブラウザはインターネットへの入り口となっており、利用者はウェブサイト閲覧とテレビ視聴を同時に行うことができる。Chromeブラウザを通じてHBOやCNBCなどの放送局にアクセスし、番組を視聴することも可能である。また、パートナー企業はそれぞれが提供するコンテンツにアクセスできるように、利用者に対して独自のアプリケーションを提供している。Netflixを例に挙げれば、同社の豊富な映画、テレビ番組の品揃えにアクセス可能なアプリケーションを提供している。Google TVの端末にはQWERTY配列のフルキーボードが同梱されているが、AndroidとAppleのスマートフォンをGoogle TVのリモコンとして利用することもできる。2011年11月に行われたアップデートでAndroid Marketへのアクセスが可能となり、テレビ放送、Netflix、YouTube、HBO GO、その他からコンテンツを検索することができるようになった[7]。
パートナー企業
[編集]Google TVのプラットフォームは、Googleからパートナー企業にOEM供給されている。
- 第1世代
- 以下のパートナー企業によってコンシューマ向け端末の第1世代が生産された。プラットフォームはx86ベース。
- ロジクール
- ソニー
端末
[編集]- Sony Internet TV – 24インチ、32インチ、40インチ、および46インチモデル(NSX-24GT1、NSX-32GT1、NSX-40GT1、およびNSX-46GT1)[11][12] – 2012年2月に製造終了
- Sony Internet TV Blu-ray Disc (NSZ-GT1)[11][13]
- Logitech Revue (PN 970-000001)[14] – 2011年11月に製造終了[4][5]
競合するサービス
[編集]ケーブルテレビ局や他のコンテンツ配信事業者は、Google TVに対してさほど積極的ではない。NBCやABC、CBS、Huluなどは、Google TVの発売以降、自社が提供するコンテンツをGoogle TV搭載端末によるアクセスからブロックしている[15]。また2010年11月22日現在、Google TV搭載端末はバイアコム傘下の全番組へのアクセスを遮断されている[16]。ケーブルテレビ局に関しては、ディッシュ・ネットワークが唯一Google TVを容認しており、Logitech Revueの割引サービスも展開している[17]。
Roku、Boxee、AppleもGoogle TVと同様の機能を有するハードウェアを販売している。また、Google TV公式プラットフォームと同様の機能性を持ったAndroid搭載マートテレビ端末も数多く存在するが[18][19]、HDMIパス・スルーやテレビを使用したユーザー・インターフェイスがないことが特徴的である。
バージョン履歴
[編集]ファームウェア・バージョン | ビルド番号 | リリース | Androidのバージョン | サポートする端末 | 改善点 |
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2.1 | 2010-10 | 2.1 | Sony Internet TV。 | オリジナル・バージョン。 | |
2.1 - Update 1 | 2011102306 | 2011-10-23 | 2.1 | Sony Internet TV NSZ-GT1、NSX-24GT1、NSX-32GT1、NSX-40GT1、NSX-46GT1。 | |
3.1 update [20] | 2011-12-12 | 3.1 | Logitech Revueに対応。 | Android 3.1にアップデート[20]。 | |
3.2[21] | 2012022201_WWV_ORSC.201202220101419 | 2012-03-06 | 3.1 | Sony Internet TV NSZ-GT1、NSX-24GT1、NSX-32GT1、NSX-40GT1、NSX-46GT1。 | Android OSの安定性とパフォーマンスの向上。Android 3.1プラットフォームにシステムをアップデート。NSZ-GT1向けにBlu-ray 3Dをサポート[22]。 ChromeとFlashをアップデート[21]。 |
脚注
[編集]- ^ a b Opam, Kwame (2014年6月25日). “Google officially unveils Android TV” (英語). The Verge. 2021年11月13日閲覧。
- ^ “Industry Leaders Announce Open Platform to Bring Web to TV” (May 20, 2010). December 4, 2010閲覧。
- ^ “Here comes Google TV” (October 4, 2010). December 4, 2010閲覧。
- ^ a b “Logitech Axes Google TV Efforts”. Eweekeurope.co.uk (2011年11月14日). 2011年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月13日閲覧。
- ^ a b “Logitech's new CEO sees the failures of the Revue clearly in hindsight and doesn't plan a sequel”. Engadget.com (2011年11月11日). 2012年1月13日閲覧。
- ^ “Samsung Plans Blu-ray Disc Google TV Release”. Googletv.blogspot.com (2011年1月7日). 2011年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月13日閲覧。
- ^ “Frequently Asked Questions – Google TV – Google Developers”. Code.google.com. 2011年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月13日閲覧。
- ^ “Samsung To Sell Google TV”. Wall Street Journal. 17 April 2012閲覧。
- ^ “Sony outs 2nd-Gen Google TV boxes with streamlined remote”. SlashGear. 17 April 2012閲覧。
- ^ Bishop, Bryan. “Vizio introduces Google TV-powered VAP430 media streamer”. The Verge. 17 April 2012閲覧。
- ^ a b Sony Electronics, Inc.. “Sony Internet TV announce letter”. Sony eSupport. 2012年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月5日閲覧。
- ^ Sony Electronics, Inc.. “NSG-MR1 – Model Home”. Sony eSupport. 2010年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月18日閲覧。
- ^ “Sony eSupport – NSZ-GT1 – Model Home”. Esupport.sony.com. 2010年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月13日閲覧。
- ^ “Logitech Revue With Google TV”. Logitech.com. 2010年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月13日閲覧。
- ^ “Big Networks Block Web Shows From Google TV”. New York Times. (October 21, 2010). オリジナルの2010年10月22日時点におけるアーカイブ。 December 4, 2010閲覧。
- ^ “Comedy Central, MTV now blocking Google TV”. CNET.com (2010年11月22日). 2010年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月4日閲覧。
- ^ “Dish Network Google TV Overview” (2010年). 2010年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月4日閲覧。
- ^ “Geniatech Enjoy TV”. Geniatech. 2011年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月17日閲覧。
- ^ “Flexiview Android TV”. Flexiview. 2011年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月17日閲覧。
- ^ a b “Logitech Revue Update”. 2012年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月5日閲覧。
- ^ a b “Sony Internet TV NSZGT1 OGM V3.2_2012022201 Update”. 2012年5月5日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “Sony Internet TV NSZGT1 Update Imrpovements”. 2015年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月5日閲覧。