日本通信

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日本通信株式会社
Japan Communications Inc.
種類 株式会社
市場情報
東証プライム 9424
2005年4月21日上場
略称 JCI、j-com
本社所在地 日本の旗 日本
105-0001
東京都港区虎ノ門四丁目1番28号
虎ノ門タワーズ オフィス
設立 1996年平成8年)5月24日
業種 情報・通信業
法人番号 4010701007776 ウィキデータを編集
事業内容 ワイヤレスデータ通信事業
代表者 福田尚久代表取締役社長
三田聖二代表取締役会長
資本金 45億2,844万885円
(2021年10月31日現在)
発行済株式総数 1億6,425万8,239株
(2021年10月31日現在)
売上高 連結:34億97百万円
単独:33億71百万円
(2021年3月期)
営業利益 連結:▲2億48百万円
単独:▲3億29百万円
(2021年3月期)
経常利益 連結:▲2億42百万円
単独:▲2億1百万円
(2021年3月期)
純利益 連結:▲2億73百万円
単独:▲2億5百万円
(2021年3月期)
純資産 連結:3億41百万円
単独:2億99百万円
(2021年3月期)
総資産 連結:18億57百万円
単独:20億88百万円
(2021年3月期)
従業員数 連結:107名 単独:93名
(2021年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 MLPFS CUSTODY ACCOUNT 7.98%
NATIONAL FINANCIAL SERVICES LLC 7.87%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 6.05%
(2021年3月31日現在)
外部リンク https://www.j-com.co.jp/
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日本通信株式会社(にほんつうしん、: Japan Communications Inc.)は、東京都港区に本社を置く、ワイヤレスデータ通信事業を行う仮想移動体通信事業者(MVNO)。主にb-mobileブランドを展開している。略称はJCI

概説[編集]

日本通信はウィルコムからPHS回線のリセール(回線領域買い取り)で事業を始め、MVNOとして日本では第一号の会社となった。このMVNOとしてのメリットは、携帯電話PHS通信事業者のように巨額資本を投下して、自前の通信施設網を準備することなく、小資本で大手通信事業者からローコストで回線リセール(回線領域買い取り)が出来ることである。ベンチャー企業の日本通信はこのMVNO制度を利用して、個人・法人向けにデータ通信サービス事業を行っている。2008年からはNTTドコモFOMAハイスピード網(FOMA網含む)を利用したMVNOサービスを開始している。

MVNOとしての経験を生かして、2008年10月にMVNOを開始したNTTPCコミュニケーションズMVNE(Mobile Virtual Network Enabler)となった[1]2009年3月に開始された、WILLCOM CORE 3Gも当社の協力体制にて開始[注釈 1]されている。

MVNOの黎明期には一定のシェアがあったものの、競争の激化からシェアを減らし続け、2016年3月期には19億の赤字を計上、2016年8月にはMVNOを他社へ引き継ぎ、MVNOから撤退する基本合意に至ったと正式に発表を行った。しかしながら、2021年現在も撤退の撤回も行わずMVNO事業を継続している。

沿革[編集]

  • 1996年(平成8年)
  • 1997年(平成9年)1月 - 法人向け携帯電話サービスを提供開始
  • 2000年(平成12年)6月 - 各コンテンツ事業「bモバイル」の商標で開始
  • 2001年(平成13年)
  • 2003年(平成15年)3月 - PHSと公衆無線LANの統合サービスを開始
  • 2004年(平成16年)3月 - 本社を東京都品川区北品川から東京都品川区南大井に移転
  • 2005年(平成17年)
  • 2008年(平成20年)6月 - NTTドコモFOMA網(FOMAハイスピード網)を使ったMVNO事業の合意 bモバイル3Gをスタート
  • 2009年(平成21年)
    • 3月 - NTTドコモのFOMAハイスピード網初のレイヤー2接続での7.2M通信と15000箇所の公衆無線LANの双方の通信を時間課金のチャージ式データ通信サービスで提供するbモバイルDoccicaスタート
    • 6月 KDDI沖縄セルラー電話(各auブランド)3G回線レイヤー3でのMVNOサービスを開始
  • 2010年(平成22年)
    • 4月 - SIM単体を購入することにより、NTTドコモの3Gデータ通信サービスが一定期間利用できるようになるb-mobile SIM販売開始。以降、SIM製品の販売に注力。
    • 5月 - モバイルWiFiルータb-mobile WiFi販売開始。
    • 7月 - 音声通話にも対応するスマートフォン用SIM製品talking SIM販売開始。
    • 12月 - SIMロックフリーのスマートフォンIDEOS販売開始。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月 - SIMロックフリーのタブレット端末Light Tab販売開始。
    • 4月 - 通信量(1GB)単位で利用できるSIM製品b-mobile Fair販売開始。
  • 2012年(平成24年)
    • 2月 - 法人直販データ通信サービス事業を会社分割により新設会社に継承。同時に新設会社の株式の60%を丸紅株式会社に譲渡し、商号を丸紅無線通信株式会社とする[広報 1][広報 2]
    • 3月 - LTE対応のSIM製品カメレオンSIM販売開始。
  • 2015年(平成27年)5月 - 東京証券取引所第一部に市場変更。
  • 2016年(平成28年)8月 - MVNOからの撤退とMVNEへの転換を発表。[広報 3][広報 4]
  • 2017年(平成29年)
    • 3月22日 - ソフトバンクの通信網を使った格安SIMサービスを開始[2]
  • 2018年(平成30年)
  • 2020年(令和2年)
    • 7月14日 - 日本通信 SIMブランドから合理的な携帯料金プランを発表[広報 6]

主な事業[編集]

  • データ通信サービス
    1. 個人・中小企業向け「bモバイル」サービス、ワイヤレスデータ通信ガード・プリペイドカードのパッケージ販売。
    2. 法人向け「インフィニティケア」サービス、データ通信・構築・開発などを行う(携帯電話ネットワークによるサービスは40%出資の丸紅無線通信により提供)。
    3. ノートパソコン・PDA類などに内蔵する通信サービスモジュールの提供、販売。日本通信では「通信電池」と言う名称を利用している。
    4. 「MVNEサービス」、MVNO向けにモバイル通信ネットワーク・技術・ノウハウ等を提供するサービス。
  • 法人向け携帯電話サービス(テレコム・サービス)
    1. 大手移動体通信事業者各社から通信回線リセール(回線領域買い取り)、及び移動体通信端末を調達し、通話料金の公務・私用区分請求や部門別個別集計等の付加価値を付けての法人向けに提供する携帯電話(PHS音声通信を含む)サービス事業。

取扱商品[編集]

日本通信SIM[編集]

2022年時点の主力商品。(かけほプランを除く)全プランで音声通話が30秒あたり11円と、通常のMVNOの半値となっている。いずれもドコモ回線。

合理的シンプル290プラン
基本料金290円、基本データ通信容量は1GB(以降、1GBごとに220円を加算)。
合理的みんなのプラン
基本料金1390円、基本データ通信容量は6GB(以降、1GBごとに275円を加算)。音声通話は月あたり70分まで無料。
合理的20GBプラン
基本料金2178円、基本データ通信容量は20GB(以降、1GBごとに275円を加算)。音声通話は月あたり70分まで無料。
合理的かけほプラン
基本料金2728円、基本データ通信容量は3GB(以降、1GBごとに275円を加算)。音声通話は基本的に無料(一部特番除く)。
Wスマートプラン
基本料金1738円、基本データ通信容量は3GB(以降、1GBごとに275円を加算)。音声通話は月あたり70分まで無料。健康管理アプリ「FiNCプラス」と連携し、万歩計で月あたり6万歩を計測すると無料データ通信容量が1GB加算される。

bモバイル[編集]

かつての主力商品であり、日本通信では月額課金プラン利用者に対し日本通信SIMへの移行を促している。他社のMVNOではあまり見られないプリペイド用プランを複数用意している。音声通話は「b-mobile電話アプリ」を利用した場合に30秒あたり11円となる。MVNO回線はドコモ回線とソフトバンク回線が存在する。

月額課金[編集]

b-mobile S 990ジャストフィットSIM
基本料金1089円、基本データ通信容量は1GB(以降、1GBごとに220円を加算)。
b-mobile S 990ジャストフィットSIM(5段階定額)
基本料金1089円、基本データ通信容量は1GB。上記プランとは違い、通信容量の課金境界が4段階(3GB、6GB、10GB、上限15GB)となっている。
b-mobile S 190 Pad SIM
データ通信専用。基本料金209円、基本データ通信容量は100MB。通信容量の課金境界は5段階(1GB、3GB、6GB、10GB、上限15GB)となっている。ドコモ版のみSMS付きプランを選択可能。
START SIM
ドコモ回線専用。基本料金1518円、データ通信容量は1.5GB(追加不可)。

プリペイド[編集]

10GB プリペイドSIM
データ通信容量10GB(30日)。
b-mobile Biz 30GB プリペイド
データ通信容量30GB(360日)
7GB プリペイドSIM
データ通信容量7GB(30日×1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月)。
VISITOR SIM
データ通信容量5GB(10日)、または7GB(21日)。

過去のプラン[編集]

b-mobile3G・4G 1GB定額
NTTドコモのFOMAハイスピード網及びXiでの通信ができるプリペイド型データ通信サービス。初回は3480円で1GBの通信が可能(有効期間30日)。追加チャージは通信量1GBで3100円(有効期間30日)となる。microSIM版も用意される。
b-mobile3G・4G Fair
NTTドコモのFOMAハイスピード網及びXiでの通信ができるプリペイド型データ通信サービス。初回は9800円で1GBの通信が可能(有効期間120日)。追加チャージは通信量1GBで『8350円・有効期間120日』と『3100円・有効期間30日』(1GB定額のオートチャージ)の2種類が選択可能。microSIM版も用意される。
b-mobile3G・4G U300(ユー300)
コンシューマ向けとしては初となる、「通信電池」製品。NTTドコモFOMAハイスピード網及びXiを利用し、約300kbps(上下)の速度で6ヶ月(1ヶ月も選択可能。1ヶ月ものは、上述の抱き合わせ販売を除き、自社オンラインのみでの販売)使い放題のUIMカード単体パッケージ。利用者が自前で用意したSIMフリー端末(ただし、UMTSバンド1/6/9に対応したもの)、ドコモのFOMA端末(音声・データ両端末)、あるいは同社の3G対応端末(UIMカードが期限切れで無効となったものを差し替えて利用する形態を想定)を利用した、国内データ通信が可能(音声利用は不可だが、USBケーブルを接続した形でのPCデータ通信は可能である。また、スマートフォンであれば、アクセスポイントの設定等で、通信可能なPDAライクな利用も可能)。なお、Android OSの端末は、HT-03Aなど、初回出荷時点でOSのバージョンが1.5の端末の場合、OSの仕様上の理由により、1.6にバージョンアップしたものでは利用できない端末もある。海外でのデータ通信は不可。microSIM版も用意される。
イオン専用b-mobile SIM[広報 7]
日本通信とイオンリテールの提携で提供されるサービス。プリペイド型ではなく月額課金のポストペイド型(クレジットカード決済のみ)で、通信速度に合わせてプランXA(150kbps)、プランXB(400kbps),、プランXC(Mbpsクラス)の3種類の料金体系から成る。当初はイオンの一部店舗のみの取り扱いだったが、現在、42都道府県のイオン店頭で販売中[広報 8]
b-mobile4G カメレオンSIM
NTTドコモFOMAハイスピード網及びXiでの通信ができるプリペイド型データ通信サービス。初回は5800円で3GBの通信が可能(有効期間21日)。追加チャージはU300定額(有効期間30日)・高速定額(有効期間30日)・オートチャージ Fair(有効期間120日)の3種類から選択可能。microSIM版も用意される。
b-mobile スマートSIM 月額定額
NTTドコモFOMAハイスピード網及びXiでの通信ができる月額課金のポストペイド型(クレジットカード決済のみ)の通信サービス。料金月単位で低速・高速の使い分けが可能。アマゾン専用版・ヨドバシカメラ専用版もある。microSIM版も用意される。
b-mobile3G・4G 基本料0円 SIM
NTTドコモFOMAハイスピード網及びXiでの通信ができる月額課金のポストペイド型(クレジットカード決済のみ)の通信サービス。100MBまでは使用量に応じた料金となり、1GBまで使用可能。
Doccica U300
NTTドコモのFOMAハイスピード網で約300kbps(上下)の通信と、NTTコミュニケーションズの公衆無線LANが300日間利用できるUSBスティック型端末。
b-mobile・もしもしDoccica
下記DoccicaにIP電話機能を持たせたもの。050番号が付与されているため、「発着信が可能」とされている。ただし、公式サイトや紹介記事では明記がないものの、本機以外にネット接続回線がない状態では、IP電話の発信(有料)は可能だが、着信を受けるためには、着信前からネット接続(有料)をしている必要がある。
b-mobile・Doccica
1分10円の通信料のプリペイド型データ通信サービス。NTTドコモのFOMAハイスピード網に加え、全国15000箇所の公衆無線LANが利用可能である。購入時には5000円分(500分)のチャージ金額が利用でき、1000円(100分)単位でチャージができる。公衆無線LANの利用料は1日300円で課金される。
b-mobile・HOURS 3G
利用時間が150時間まで使用出来るデータカードパッケージ(bモバイル3G対応)
talking SIM U300
b-mobile SIM U300に音声通話機能を付加したもの。1050円の無料通話が付加される(無料通話分や課金単位はドコモの「タイプSS」のプランに相当)。本契約は、クレジットカード払いによるポストペイ契約である。有料オプションで、MNOであるドコモ契約でも提供される一部サービスが利用可能。MNPの利用も可能。ただし、プッシュメールは提供されないため、メールの利用を希望する場合は、自身でメールアドレスの準備が別途必要。端末は別途必要で、現在は日本通信での販売は行っていないが、ドコモがサポートするFOMA周波数帯(UMTSバンド1/6/9)に対応している技適表示のなされているSIMフリー端末か、ドコモからリリースされたFOMA端末であれば利用可能としている。テザリングにも公式対応を明言している。なお、海外では音声ローミング(WORLD WINGに準拠)には対応しているが、データローミングは不可である。申し込みは、「My b-mobile」経由であり、支払用クレジットカードの登録と同時に本人確認書類をデジタルカメラ等で撮影した物をアップロードする。専用UIMカード佐川急便飛脚宅配便受取人確認配達サービスにより送付され、受取の際に本人確認書類を提示する。
talking SIM Platinum Service
SIMフリーのiPhone 3GSの仕様に特化したtalking SIM。操作アプリ等に応じて通信速度を各々最適化するサービスであるため、talking SIM U300より高めの基本料金設定となっている(通話部分については、一般のtalking SIM U300同様の料金設定)。なお、テザリング機能は、一般のtalking SIM U300同様の速度で提供される。端末は、ユーザが自前で調達する必要がある。申し込み方法自体は、talking SIM U300と同様、店頭では申し込みできず、「My b-mobile」経由となる。
talking b-microSIM Platinum Service
SIMフリーのiPhone 4iPhone 4Sの仕様に特化したmicroSIM版talking SIM。操作アプリ等に応じて通信速度を各々最適化するサービスであるため、talking SIM U300より高めの基本料金設定となっている(通話部分については、一般のtalking SIM U300同様の料金設定)。なお、テザリング機能は、一般のtalking SIM U300同様の速度で提供される。端末は、ユーザが自前で調達する必要がある。申し込み方法自体は、talking SIM U300と同様、店頭では申し込みできず、「My b-mobile」経由となる。
talking Fair
b-mobile Fairに音声通話機能を付加したもの。1365円の無料通話が付加される(無料通話分や課金単位はドコモの「タイプSS」のプランに相当)。音声通話についてはポストペイ契約、データ通信についてはプリペイド契約となる(ともにクレジットカード払い)。データ通信は通信量1GBにつき初回9800円、追加チャージ8350円(ともに有効期間120日)。2ヶ月以内での解約は解約金5250円(2012年9月10日改定)が必要。microSIM版もある。
talking 1GB定額
b-mobile 1GB定額に音声通話機能を付加したもの。1365円の無料通話が付加される(無料通話分や課金単位はドコモの「タイプSS」のプランに相当)。音声通話についてはポストペイ契約、データ通信についてはプリペイド契約となる(ともにクレジットカード払い)。データ通信は通信量1GBにつき初回3480円、追加チャージは3100円(ともに有効期間30日)。2ヶ月以内での解約は解約金5250円(2012年9月10日改定)が必要。microSIM版もある。
音声通話付イオン専用b-mobile SIM
イオン専用b-mobile SIMに音声通話機能を付加したもの。無料通話分と通話料金の異なる3種類の音声プラン(S, M, L)と、通信速度の異なる3種類のデータ通信プラン(A, B, C)を自由に組み合わせて利用できる。1年未満での解約は手数料10500円が必要。
スマホ電話SIM
NTTドコモのFOMAハイスピード網を利用。音声通信は無料通話分と通話料金の異なる3種類の音声プラン(S, M, L)があり、オプションでスマートSIM 月額定額に相当するデータ通信を自由に組み合わせることができる。月額課金のポストペイド型(クレジットカード決済のみ)。アマゾン専用版・ヨドバシカメラ専用版もある。microSIM版もある。
スマホ電話SIM LTE
NTTドコモのFOMAハイスピード網及びXiの双方を利用。音声通信は無料通話分は設定されておらず、1つのプランしかない。オプションでスマートSIM 月額定額に相当するデータ通信を組合わせることができるのは上記と同様。月額課金のポストペイド型(クレジットカード決済のみ)。アマゾン専用版・ヨドバシカメラ専用版もある。microSIM版もある。

関連項目[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 2010年10月より、ソフトバンクモバイル3G ハイスピード網を利用したサービスを開始したことに伴い、本協力体制にて開始されたサービスは、2010年9月30日を以って新規受付が終了されている[要出典]

出典[編集]

  1. ^ NTTPCがHSDPA利用の企業向けリモート接続サービス,端末は日本通信から調達 - 日経コミュニケーション・2008年9月17日
  2. ^ “ソフトバンク通信網利用へ 日本通信”. 朝日新聞 (朝日新聞社): pp. 朝刊 8. (2017年2月2日) 

広報資料・プレスリリースなど一次資料[編集]

外部リンク[編集]