トーンモバイル

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トーンモバイル(TONE MOBILE)は、ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)が仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供する通信サービスである。

概要[編集]

「すべてのヒトに、安心品質。」をコンセプトに、初めてスマートフォンを手にする初心者や子供、シニア層を主なターゲットとし、家族で安心して使えるスマートフォンサービスを目指す。

  • 通信端末「TONE」(トーン)の開発を自社で行う
  • 親会社であるフリービットMVNEを担当し、端末と通信用SIMを一括で提供する

などにより、すべてのサービスを自社グループ内で「垂直統合型」で提供。また、これにより、家族向け見守りサービス「TONEファミリー」や、遠隔で端末を操作してサポートができる「遠隔サポート」など、利用者のニーズに応えた独自のサービスを展開している[1]

沿革[編集]

  • 2013年11月13日 - ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)によりfreebit mobileサービス開始[2]、スマートフォン「PandA」発売。トータルプロデューサーとして建築デザイナーの迫慶一郎を迎え、端末や店舗のデザインを一任[3]
  • 2013年12月7日 - 直営販売店「ATELIER」1号店を福岡市天神にて開店[4]
  • 2014年3月11日 - 「PandA 2nd lot」発売。
  • 2014年4月 - 小型移動店舗「STAND freebit」、マリノアシティ福岡にて初運用[5]
  • 2014年6月15日 - 日本初となるスマートフォンのテレビショッピングを行う。同年7月31日には日本初となるスマートフォンのラジオショッピングを行う。
  • 2014年8月20日 - エイブルと業務提携。
  • 2014年10月 - グッドデザイン賞を受賞[6]
  • 2015年1月16日 - フリービットモバイル株式会社設立[7]
  • 2015年3月1日 - DTIのfreebit mobile事業をフリービットモバイル株式会社に譲渡。フリービットモバイル株式会社の社名をトーンモバイル株式会社に変更[7][8]
  • 2015年3月12日 - トーンモバイル株式会社がカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に第三者割当増資を実施(増資後の出資比率:CCC 51%、フリービット 49%)[7][8]
  • 2015年5月5日 - サービス名を「TONE」に変更、TSUTAYA店頭での販売を順次開始。
  • 2015年11月17日 - スマートフォン「TONE m15」を発売開始[9]
  • 2016年11月 - 「TONE m15」が、MVNOとして初めて「全国子ども会連合会」の推奨商品に認定される[10]
  • 2017年3月 - 「TONEファミリー」がスマートフォンとして初めて、東京都を含む九都県市の推奨機能に認定される[11]
  • 2017年8月1日 - スマートフォン「TONE m17」発売開始[12]
  • 2018年4月26日 - iPhone専用SIM「TONE SIM (for iPhone)」の販売を開始[13]
  • 2019年3月1日 - スマートフォン「TONE e19」発売開始[14]
  • 2019年12月1日 - トーンモバイルの全事業をDTIに譲渡の上、フリービットが所有するトーンモバイル株式会社の株式をCCCへ1円で売却。これに伴い、フリービットとCCCの資本・業務提携を解消[15]
  • 2019年12月18日 - トーンモバイル株式会社がTMC株式会社に商号変更。
  • 2020年7月1日 - CCCがTMC株式会社を合併し、TMC株式会社の法人格が消滅。
  • 2021年11月30日 - TONE SIM (for iPhone)の新規契約を終了。
  • 2021年12月22日 - 株式会社トーンライフスタイルが、NTTドコモの「エコノミーMVNO」に準拠した「TONE for iPhone」のサービスを開始[16]
  • 2022年1月1日 - TONE SIM (for iPhone)の基本使用料(1500円→1000円)、090音声オプション(950円→0円)を値下げ。

サービス概要[編集]

端末[編集]

トーンモバイルでは、Androidスマートフォン「TONE」を販売している。2021年時点では「TONE e21」が最新となる[17]。TONEはSIMフリー端末だが、トーンモバイル以外では販売しておらず、端末の単体販売もしていない。

なおサービス開始からTONEへの移行時まで、機種名はいずれも「PandA」で、ロット表記で区分していた。一時は「PandA 2」のように別の機種名とする案もあったが、フリービット社外取締役の出井伸之から指摘を受けて踏みとどまった[18]

機種一覧
  • PandA (2013年11月発売)
    • Android4.1.1搭載
    • 外寸・重量:147×76.5×9.7mm、164g
    • CPU:デュアルコア 1GHz
    • ディスプレイ:480×854ピクセル(5.0インチ)
    • フロントカメラ:800万画素
  • PandA 2nd Lot(2014年3月発売)
    • Android4.2.1搭載
    • CPU:クアッドコア 1.2GHz
    • その他の仕様はPandAと同じ
  • PandA 3rd Lot → TONE m14(2014年8月発売)
    • Android4.2.2搭載
    • 外寸・重量:151×77.5×9.5mm、189g
    • CPU:クアッドコア 1.3GHz
    • ディスプレイ:540×960ピクセル(5.5インチ)
    • フロントカメラ:800万画素、サブカメラ:約300万画素
  • TONE(m15)
    • Android 5.1搭載
    • 外寸・重量:147×74.5×8.6mm、165g
    • CPU:MediaTek MT6735(4コア・1.3GHz)
    • ディスプレイ:720×1280ピクセル(5.5インチ)
    • フロントカメラ:約1200万画素、サブカメラ:約500万画素
  • TONE(m17) (2017年発売、富士通コネクテッドテクノロジーズ製)
    • Android 7.1搭載
    • 外寸・重量:147×71×8.0mm、148g
    • CPU:Snapdragon410(4コア・1.2GHz)
    • ディスプレイ:720×1280ピクセル(5インチ)
    • メインカメラ:約1310万画素、サブカメラ:約500万画素
    • おさいふケータイ対応
  • TONE e19 (2019年発売、中国・Wiko社製)
    • Android 8.1搭載
    • 外寸・重量:153.6×73.2×8.6mm、166g
    • CPU:Snapdragon450(8コア・1.8Ghz)
    • ディスプレイ:720×1512ピクセル(約6インチ)
    • メインカメラ:約1200万+約500万画素、サブカメラ:約800万画素
  • TONE e20 (2020年発売、中国・Wiko社製)
    • Android 9搭載
    • 外寸・重量:159×76.5×8.2mm、175g
    • CPU:MediaTek Helio P22(8コア・2.0Ghz)
    • ディスプレイ:720×1520ピクセル(約6.3インチ)
    • メインカメラ:約1300万+約1200万+約200万画素、サブカメラ:約800万画素
  • TONE e21 (2021年発売)
    • Android 10搭載
    • 外寸・重量:162.4×77×8.85mm、185g
    • CPU:MediaTek Helio P35(8コア)
    • ディスプレイ:1080×2430ピクセル(約6.5インチ)
    • メインカメラ:約4800万(メイン)+約800万(広角)+約200万(マクロ)+約200万画素(深度測定)
    • サブカメラ:約800万画素

通信サービス[編集]

NTTドコモ網を利用し、基本プランではLTE・FOMA網での通信が可能で、通信量の制限はないが、通信速度は最大3Mbpsとなる[19]。ただし動画の再生は通信制限がかかるため、動画視聴時は動画チケットオプション(1GBあたり300円~445円)を購入する必要がある。

音声通話は、当初は別料金のオプションサービスだったが、2021年4月1日(Android)・2022年1月1日(iPhone)より基本プランに含まれるようになった。

料金プラン[編集]

基本プラン

トーンモバイルのAndroid端末「TONE」を購入する契約。Android端末の「持ち込み新規」はできないため、端末の購入は必須となる。

基本料金は1000円で、IP電話・一般の通話(090等の番号)どちらも可能となっている。いわゆる「かけ放題プラン」はIP電話用(10分以内)・一般の通話用(5分以内)それぞれに用意されている。

最低契約期間は24か月で、期間内の解約は違約金9800円が発生する。

TONE SIM for iPhone

(2021年11月30日で新規契約の受け付けを終了)
iPhone専用SIMを購入する契約。基本プランとは逆に、トーンモバイルではiPhoneを販売していないため端末を自分で用意する「持ち込み新規」のみとなる。基本プランとの相違点として、最低契約期間がない点、一般の通話サービスはオプション扱い(無料)で、新規契約から3ヶ月間は付加できない点がある。

TONE for iPhone

NTTドコモの「エコノミーMVNO」に準拠したiPhone専用の通信サービスで、申し込み拠点はドコモショップのみとなる。サービス内容はTONE SIM for iPhoneとほぼ同一(一部サービスの料金が異なる)だが、利用料金100円につき1dポイントが付与される。ドコモショップ店頭では契約に必要なiPhoneの販売やMNP転出のサポートを受けることができるが、契約後のサポートは基本的にトーンモバイルが受け持つ。

サービス[編集]

TONEファミリー[編集]

子供などに「TONE」を持たせた際のペアレンタルコントロールが可能になる家族向け見守りサービス。被保護者が利用する「TONE」に対し、保護者によるアプリ利用状況の管理や、現在地・移動状況の確認などの行動把握が可能。スマホの利用を「制限」するのではなく、家族でコミュニケーションをとりながら子供の成長や環境にあわせた柔軟なコントロールができる。

保護者は管理画面にブラウザからアクセスするか、「TONE見守り」アプリ(Android、iOS対応)をダウンロードすると、「TONE」以外の端末でも簡単に、現在地確認やアプリの時間制限、被保護者の行動の通知などの各種サービスが利用可能になる。

スマホの機能として初めて、青少年の健全育成に配慮した機能として東京都を含む関東の九都県市に推奨されている。また、「TONEファミリー」により、端末自体も「全国子供会連合会」の推奨商品に認定されている。

2017年7月には、女性誌「VERY」と共同開発した子供向けサービスとして、「夜は使えなくなる機能」を発表[20]

アフターサポート[編集]

オペレーターによる電話サポートや、オペレーターが「TONE」を遠隔で操作しサポートする「遠隔サポート」、初心者向けの「スマホ教室」など、無料で受けられるアフターサポートを充実させている。「TONE m15」からは、NFCチップと連動し、電源を入れたまま本体を端末の入っていた箱に置くだけで、不具合を自動的に検知・修復する「置くだけサポート」を搭載。丁寧なアフターサポートを提供することで、シニア層などの需要に応えている。

販売チャネル[編集]

基本プラン「TONE」取扱のTSUTAYA・カメラのキタムラ店頭や、オンライン、電話での新規契約が可能になっている。TONE for iPhoneは前述の通りドコモショップ店頭のみの受付となる。

freebit mobile時代は、他のMVNOに先駆けた直営店舗による販売など、多種多様な販売チャネルを活用していた。

TONEストア

フリービットによる直営の販売店(旧名:ATELIER)。店舗のデザインはトータルプロデューサーである迫慶一郎による。端末の販売だけでなく、佐賀県唐津市にあるサポートセンターを介したサポートサービスや、店内で撮影した写真を元にした端末ケースの作成も可能である。最大4店舗を展開していたが現存しない。

この他、短期間の出店を想定した可動型店舗「STAND」も用意されている[21]

テレビ・ラジオショッピング[編集]

2014年6月15日、『今日感テレビ 日曜版』(RKB毎日放送)内で日本初となるスマートフォンのテレビショッピングを放送した[22]。端末が到着後遠隔操作によりセットアップを行う方法により、購入者全員のセットアップに成功したという。

また2014年7月31日には、『PAO〜N』(九州朝日放送)内でやはり日本初となるスマートフォンのラジオショッピングを放送した[23]

パートナープログラム[編集]

2014年8月20日、賃貸住宅仲介業のエイブルとフリービットが業務提携し、フリービットがエイブルに対してPandA 2nd Lotをベースにソフトウェアをカスタマイズした「エイブルPandA」を供給することで合意した[24]。2015年10月31日をもって新規契約を終了した。

ServersMan SIM LTE[編集]

2012年にサービスを開始した通信サービスで、2015年10月にドリーム・トレイン・インターネットよりトーンモバイル株式会社へ移管され、2019年12月にドリーム・トレイン・インターネットへ戻る。

SIM単体のみ提供のサービスでLTE帯にも対応しているが、最大通信速度は500kbps~600kbpsに制限されている。料金は月600円(税抜)。

CM出演者[編集]

脚注[編集]

  1. ^ [1]子供とシニアを重視、独自路線を進むトーンモバイルの戦略 マイナビニュース 2017年7月27日
  2. ^ [2]freebit mobile (2013年11月3日)
  3. ^ [3]“フリービットが目指す“キャリア型MVNO”とは?――石田社長が事業戦略を語る”ITmedia mobile. (2014年4月24日) 2014年9月7日閲覧。
  4. ^ [4]freebit mobile (2013年12月7日).
  5. ^ [5]freebit mobile (2014年4月3日).
  6. ^ [6] ITmedia mobile. (2014年10月3日) 2014年10月3日閲覧。
  7. ^ a b c [7]フリービット (2015年2月18日).
  8. ^ a b [8]フリービット (2015年2月24日).
  9. ^ [9]トーンモバイル、LTE対応の新端末「TONE(m15)」発売——11月17日から先行販売スタート ITmedia 2015年11月17日
  10. ^ [10]トーンモバイルのスマートフォン端末「TONE」を子ども会推奨マーク認定商品に認定しました 全子連NEWS 2016年11月30日
  11. ^ [11]子供を有害情報等から守るスマートフォンの機能を初めて推奨!! 東京都 2017年3月16日
  12. ^ [12]泡ソープで洗えるMILスペックスマホ「TONE m17」が登場 日本仕様も盛り込んで8月1日発売 ITmedia 2017年7月25日
  13. ^ 「TONE SIM(for iPhone)」が4月26日発売 子どもの“抜け道”を防ぐ制御が可能”. ITmedia Mobile (2018年4月26日). 2019年11月21日閲覧。
  14. ^ トーンモバイルの新スマホ「TONE e19」登場 石田社長「iPhone1台分の価格で3世代使える」”. ITmedia Mobile (2019年2月14日). 2019年11月21日閲覧。
  15. ^ トーンモバイルが全事業を12月1日付でDTIに譲渡 フリービットはCCCとの業務提携を解消”. ITmedia Mobile (2019年10月21日). 2019年11月21日閲覧。
  16. ^ ドコモが扱う「TONE for iPhone」の狙い 料金は約50%値下げ、課題はAndroid端末”. ITmedia Mobile (2021年12月18日). 2022年1月8日閲覧。
  17. ^ トーンモバイル、AI機能/基礎性能を向上させた「TONE e21」を発売 約2万円”. ITmedia Mobile (2021年3月31日). 2021年4月5日閲覧。
  18. ^ “端末も、サービスも、ショップもやります――“異色のMVNO”フリービットの戦略を石田CEOに聞く”. ITmedia mobile. (2014年9月12日). http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1409/12/news050.html 2014年9月15日閲覧。 
  19. ^ 重要事項説明書(トーンモバイル)
  20. ^ 月額1000円の子供向けスマホ 夜間は自動で操作禁止 NIKKEI STYLE  2017年8月27日
  21. ^ freebit mobile あらゆる場所が僅か30分でATELIER(店舗)に早変わり 移動型店舗用コアモジュール「STAND freebit」の量産化に成功 小型化(従来の約60%)、パッケージ化、低価格化を実現し、今後のパートナー企業等との販売展開に向けたベーシックパッケージを完成(フリービット、2014年7月30日)
  22. ^ freebit mobile 日本初!電話一本でスマホが購入できセットアップも完了する「新しいテレビショッピング」のテスト販売を実施(フリービット、2014年6月13日)
  23. ^ freebit mobile TV/ラジオメディア等を使った制作体制を内部に構築し、 柔軟な非店舗型販売の拡大を開始。電話一本でスマホが購入でき特許技術によりセットアップも完了するスタイルを訴求。テレビショッピングの成果を活かし、ラジオショッピングの試験を開始(フリービット、2014年7月30日)
  24. ^ “賃貸仲介のエイブル、独自の格安スマホ販売に参入、月額2000円から”. INTERNET Watch. (2014年8月20日). http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140820_662881.html 2014年9月15日閲覧。 
[脚注の使い方]

外部リンク[編集]