SRWare Iron

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SRWare Iron
Iron logo.png
Iron screenshot.png
Windows Vistaで動作中の『SRWare Iron』
作者 SRWare
開発元 ドイツの旗 ドイツ
SRWare
初版 2008年9月18日 (2008-09-18)[1]
最新版
Windows
106.0.5400.0[2][3] ウィキデータを編集 / 2022年10月30日 (4か月前) (2022-10-30)
macOS
106.0.5400.0[4][5] ウィキデータを編集 / 2022年11月1日 (4か月前) (2022-11-01)
Linux
106.0.5400.0[6][7] ウィキデータを編集 / 2022年10月31日 (4か月前) (2022-10-31)
Android
102.0.5200.0[8][9] ウィキデータを編集 / 2022年7月6日 (8か月前) (2022-07-06)
最新評価版 なし [±]
使用エンジン Blink(HTML レンダリング, 28以降)
WebKit(HTML レンダリング, 27以前)
対応OS Windows XP / Vista / 7, Linux, macOS
サイズ 77.2 MB (ZIP圧縮されたPortable版)
対応言語 多言語
サポート状況 開発中
種別 ウェブブラウザ
ライセンス オープンソースライセンス(BSDライセンスほか)[10]
公式サイト SRWare Iron(英語)
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SRWare Iron(エスアールウェア アイアン)は、ドイツSRWare社製のウェブブラウザ

概要[編集]

省略して「Iron」とも呼ばれる。長らくはオープンソースフリーソフトウェアであった。SRWare Ironは、Google Chromeの抱えるプライバシーとセキュリティの問題を取り除くことを目的とし、同ソフトと同様にChromiumを土台にして開発された。Chromiumが主要な言語に対応しているため、Ironも標準で日本語を含む主要な言語に対応している。なおユーザーフォーラムは英語ドイツ語ロシア語である。現在はオープンソースではないが、無償で使用できる。

相違点[編集]

違い[11]は、以下の通り。これ以外の機能は、Google Chromeとほぼ同じである。バージョン37以降、既存の32bit版に加えて64bit版も追加された。

  • バージョンは公式のChromiumのどのスナップショットから改造したのか、番号から一切判明できなくしてある。
  • 独自広告ブロック機能を搭載していたが、ブロックリストが古くなってしまったために現在はuBlock Originほかのサードパーティーによる拡張機能が推奨されている。
  • 独自WebRTCブロック機能を追加できるようになっている[12]
  • ユーザーエージェントを設定ファイルで指定可能だが、拡張機能による変更も可能。
  • ポータブルアプリケーションが公式に配布されている。
  • 利用者情報の送信機能がない。
  • 自動アップデート機能がないので、アップデートのやり方がtxtファイルで解説されている。
  • 新バージョンの告知やバグ報告などは公式サイトではなく、フォーラム上[13]で行われている。公式サイトの更新は殆ど行われていない。
  • バグが生じた場合は、末尾番号.0が.1に変更されて、指摘されたバグが有ったことを認める。

備考[編集]

マイクロソフトヨーロッパにて競争法違反で訴えられていたが、これに関連して2010年、欧州経済領域Windowsユーザーに対して選択肢として12のウェブブラウザを提示することとした。2010年8月より、その選択画面であるBrowserChoice.euにSRWare Ironが含まれていた。

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]