EdgeHTML

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EdgeHTML
Microsoft Edge logo.svg
開発元 Microsoft
最新版 14.14393 / 2016年8月3日(15か月前) (2016-08-03
最新評価版 15.14986 / 2016年12月7日(11か月前) (2016-12-07
プログラミング言語 C++[1]
種別 アプリケーションフレームワーク, ソフトウェアコンポーネント
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/microsoft-edge
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EdgeHTMLとはMicrosoft Edge向けにMicrosoftが開発したプロプライエタリレンダリングエンジンである。EdgeHTMLはInternet ExplorerのレンダリングエンジンであるTridentからフォークし、レガシーな機能を削除しWeb標準を重視し他の最新ブラウザとの互換性が確保されている。[2]EdgeHTMLはWindows 10 Technical PreviewのBuild 9879のInternet Explorer 11に実験的に搭載され初めてリリースされた。

Windowsでの使われ方[編集]

EdgeHTMLは、ソフトウェア開発者がアプリケーションにWebブラウズ機能を簡単に追加できるようにソフトウェアコンポーネントとして設計されている。 COMインターフェースによるC++や、.NETから使用することができる。C++や.NETでWebブラウザーコントロールを使用した場合、EdgeHTMLを通して表示しているWebページの要素値を取得、Webページで発生したイベントを捕捉することができる。また、Webブラウザーコントロール自身から発生したイベントについても捕捉することができる。 またWindows Bridge for Web アプリによって作成されたアプリケーションをレンダリングする為にも使用されている。

リリース履歴[編集]

EdgeHTMLバージョン Edgeバージョン リリース日 備考
12.10240 20.10240 2015/7/15 初版。Trident 7.0をベースとしている。Windows 10 Technical Preview build 10049の一部としてリリースされた。HTML5、CSS3のサポート強化、および、パフォーマンスの改善が行われた。
13.10586[3] 25.10586 2015/11/5 EdgeHTMLとしての最初のアップデート。ECMAScript 6のサポート強化、HTML5のRTCオブジェクトのサポート強化が行われている。
14.14393 38.14393 2016/8/2 Web Notifications、WebRTC 1.0、拡張機能、タブのピン止め、VP9のサポート追加。HTML5、CSS3、ECMAScript 6及びECMAScript 7のサポート強化。
15.14942 39.14942 2016/10/8  

EdgeHTML 12[編集]

2014年11月12日にWindows 10 Technical Preview build 9879の一部としてInternet Explorer 11のレンダリングエンジンとしてEdgeHTML 12は搭載された。[4]マイクロソフトは当初、互換性の為にInternet Explorer 11で使用されていたTrident 7を新たな機能をEdgeHTMLに搭載し、新たなInternet ExplorerとProject Spartan(後のMicrosoft Edge)の両方に使用する予定だった。ただし、最終的にマイクロソフトはEdgeHTMLはMicrosoft Edgeにのみ使用し、Windows 10にはWindows 8.1[5]と同じInternet Explorer 11を搭載することとした。EdgeHTMLはTridentをベースにレガシーな機能の削除、および、パフォーマンス改善が行われ、Edgeは他の最新ブラウザと同等の機能やパフォーマンスとなった。[6]EdgeHTMLはWindows 10 Mobile、及び、Windows Server 2016 Technical Preview 2にも搭載された。2015年7月29日にリリースされたWindows 10の一部として正式リリースされた。[7]

Tridentとは異なりEdgeHTMLは、ActiveXやその他の古い技術に対するサポートが削除されている。一部のページで互換レンダリングを行う為に使用されていたX-UA-Compatibleヘッダのサポートも削除されている。また、マイクロソフトは互換ビューリストによる互換レンダリングも取りやめた。[8]Edgeは正しく表示できないページではInternet Explorerで表示する機能を提供する。他の変更としてUser Agentの文字列がKHTMLGeckoSafariGoogle ChromeのUser Agent文字列を含むものに変更されている。

Microsoft EdgeHTML 12 Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0;) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/42.0.2311.135 Safari/537.36 Edge/12.10240
Internet Explorer 11 Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Trident/7.0; rv:11.0) like Gecko

EdgeHTMLではTridentに新しい技術の追加と古い技術が削除が行われ、新しいWeb標準と互換性がある。Windows 10に搭載されたEdge最初のリリースでは、4000以上の機能追加や修正が行われている。[9]

EdgeHTML 13[編集]

EdgeHTML 13は2015年8月18日にリリースされたWindows 10 Insider Prebiew Build 10525の一部としてリリースされた。HTML5とCSS3のサポートの強化が行われた。RTCオブジェクトのサポートが追加され、また、EdgeHTML 12で追加され標準では無効化されていたASM.jsがEdgeHTML 13では有効化された。変更の中心はECMAScript 6のサポートの強化であり、一部はECMAScript 7に対するサポート強化も含まれている。EdgeHTML 13に含まれるChakraのECMAScript 6に対するサポートは、Kangaxのベンチマークによると84%、試験的な JavaScript 機能を有効にすると90%となり、当時リリースされていたブラウザで次点であるMozilla Firefox 42の71%と比べ13%も広範囲に及んでいる。[3]

EdgeHTML 13は、複数のプラットフォーム向けのWindowsでリリースされた。2015年11月12日にXbox Oneの更新Internet Explorer 10の代替としてEdgeHTML 13が搭載されたEdgeが含まれた。また同日Windows 10の11月更新の一部としてリリースされた。Microsoft Windows 10 Mobile向けには2015年11月18日にリリースされた。またサーバ向けにはMicrosoft Windows Server 2016 Technical Preview 4としてリリースされた。

EdgeHTML 14[編集]

2015年12月16日、Microsoftは「Redstone」の最初のビルドをリリースした。その後2016年1月から2月にかけてRedstoneの4つのビルドをリリースし、それらに含まれる形でEdgeHTML 14の初期バージョンがリリースされている。2016年2月18日、MicrosoftはEdgeHTML 14最初のバージョンとなる14.14267をリリースした。バージョン14.14267の時点ではEdgeHTML 13から変更点は少ないが、Web Notifications、WebRTC 1.0のサポートを追加し、HTML5、CSS3、ECMAScript 6及びECMAScript 7のサポート強化が行われている。また、MicrosoftはVP9、WOFF 2.0、Web Speech API、WebM、FIDO 2.0、Beaconおよびその他多くの技術をサポートをするため作業を進めていると発表した。

EdgeHTML 14は2016/8/2にWindows 10 2016 Anniversary Updateとともにリリースされた。

EdgeHTML 15[編集]

2016年10月8日EdgeHTML15の初期バージョンがリリースされた。

パフォーマンス[編集]

また、AnandTechが2015年1月時点のWindows 10のビルドにて行ったベンチマークにおいて、JavaScriptのパフォーマンスはその時点のGoogle Chromeを上回った[10]。一方WebGL APIに焦点を当てたベンチマークにおいてはGoogle ChromeやMozilla Firefoxの方がよいパフォーマンスを示すテストがある。[11]また、バッテリーの持続時間に関しては高い性能を示している。特にムービーの再生については、Chrome、Firefox、Operaに対して2倍以上の負荷を加えた場合にも同等以上のバッテリー持続時間を示している。[12]

互換性[編集]

EdgeHTMLはGoogle Chromeを始めWebKitを使用したブラウザと完全な互換性を持つことを目指している。Microsoftは"EdgeとWebKit間のバグによる差異を修正している。"とBlogに記載している。 [13]

関連項目[編集]

出典[編集]

Further reading[編集]