Chromebook

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Chromebook Pixel (2015)から転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動
サムスンのChromebook

Google Chromebook(グーグル クロームブック)は、Googleが開発しているオペレーティングシステムGoogle Chrome OS」を搭載しているノートパソコンのシリーズである。Chromebox(クロームボックス)及びChromebase(クロームベース)は、そのデスクトップのシリーズ。

概要[編集]

Chromebookを操作する学生

日本語フォントでは、標準フォントとサンセリフゴシック体)フォントにNoto Sans CJK JP、セリフ明朝体)フォントにモトヤG04明朝 (MotoyaG04Mincho)、固定幅フォントにNoto Sans Mono CJK JPが設定されている。ユーザー自ら新しいフォントのインストールはできないが、他のOSのChrome同様あらかじめインストールされているフォントの中から別のものに変更することはできる。

更新速度の違いによってStable版・Beta版・Dev版が存在し、ユーザーの目的や嗜好によって設定の概要からバージョンの変更がである。

2017年8月には企業向けの「Chrome Enterprise」も選択できるようになっている[1]。一括管理のための管理コンソールが提供されており[2]、端末の集中管理がしやすいため、学校[3] や会社[4] での導入を Google は紹介している。

特徴[編集]

Chromium OSのデスクトップ
  • HTML5 (JavaScript) やAdobe Flash[注 1] などで構成されたWebアプリが動作する[注 2]。一方で、Linuxアプリケーションを実行することも可能。
    • ChromeウェブストアではChromeアプリ・拡張機能が配布されているが、これらの中身は単に既存のWebアプリサイトへのショートカットである場合と、Chrome固有のAPIを用いたローカル動作する
  • 同じアカウントでログインしたデスクトップChromeやChrome OS機との間で、アプリ・拡張機能・テーマ・自動入力・パスワードなどが同期される[注 3]
  • OSアップデートは完全にバックグラウンドで実行される。またOSはユーザーストレージ空間から切り離されている(スマートフォンに近い)。

上記の特徴により、新品のChromebookを購入した直後やPowerwash (端末初期化) 直後でも、数分で元の環境に戻る。

  • 同スペックのWindows機と比較して動作が軽い。
  • ユーザー側でウイルス対策する必要がない。
  • Android端末とBluetoothペアリングしていればログイン時パスワード入力を省略できる(Smartlock)。
  • HID準拠のマウス・ヘッドセット等、USBマスストレージクラス準拠のUSBメモリ・外付けHDD等はそのまま使える。
  • キーボードはChrome OSに特化した固有のファンクションキーなどを備えている。
  • プリンタを直接接続することはできない。Google Cloud Print対応プリンタやChromeインストール済みのWindows/Mac/Linux機経由で印刷する必要がある。
  • Wi-Fiまたは有線ネットワーク接続のプリンタを使用できる[5] が、印刷にCUPS (旧称Common Unix Printing System) を利用するため、日本国内メーカーのプリンタは対応していないものが多い[6]
  • Windows用ドライバのインストールが必要になる周辺機器は使えない。内蔵の光学ドライブも搭載せず、Blu-rayやDVDのビデオを再生することはできない。
  • ファイルシステムは、ダウンロードフォルダを除いてGoogleドライブそのものである。実際に使われるファイルのみ、自動的にクラウド上からローカルストレージに一時キャッシュされるため、扱うファイルの大きさによっては開くまで時間がかかる。一時キャッシュされたファイルはオフラインで扱える。手動でファイルをキャッシュさせることもできる。
  • Chromecastへのキャスト機能がOSにビルトインされている。
  • Chromeリモートデスクトップのクライアントは動くが、ホストにはなれない。
  • 2017年8月にはChrome OSの企業版「Chrome Enterprise」が発表され、プリンタ管理、OSアップデートの制御、盗難防止などの機能が追加されたほか、24時間365日のサポートも提供されるようになった。また、Microsoft Active Directoryにも対応しており、既存のActive DirectoryのIDなどを使用して、Windows PCと併せて一元管理可能になっている[1]

販売[編集]

Chromebookを導入した教室
  • 2011年5月に、Google がサムスン電子との共同開発で1号機を発表。同6月より市販されている。Chromebook は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、オランダ、マレーシア、シンガポール、スウェーデンで販売されている。日本では、法人ユーザーと教育関係機関向けに先行販売され、個人向けは2014年11月11日より発売されている。
  • 日本国内でも、2020年Microsoft Windows 7 サポート終了を機に、低価格のChromebookを採用する企業が増えている。都市型ホームセンター大手の東急ハンズエスカレーター大手のフジテックが採用するなど、企業の注目を集めている[7][8]
  • 2021年12月現在、日本の一般向けの市場では、AcerAsusHPLenovoが販売しており[9]、2021年11月には富士通クライアントコンピューティングが日本国内メーカーで初めてChromebookに参入し、発売を開始している[10]
  • GIGAスクール構想での機器導入において、2021年2月には、Chromebookが43%とトップシェアを獲得している[11]
  • インターネット上でも注目を集め、在宅勤務用に使う人が多い。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 一部Webアプリで動画が再生されない、日本語が文字化けするなど、Linux版Flash固有の問題がある。
  2. ^ Ver57以降WebAssemblyに対応した。
  3. ^ ダウンロードフォルダ、日本語の入力設定とユーザー辞書は同期されない。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]