青森駅
青森駅 | |
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東口駅舎と東口広場 | |
あおもり Aomori | |
所在地 | 青森県青森市柳川一丁目1-1 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) 青い森鉄道 |
電報略号 | アオ←アホ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面6線 |
乗車人員 -統計年度- |
7,246人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1891年(明治24年)9月1日 |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■奥羽本線(JR東日本) |
キロ程 | 484.5 km(福島起点) |
◄新青森 (3.9km) | |
所属路線 | ■津軽線(津軽海峡線)(JR東日本) |
キロ程 | 0.0 km(青森起点) |
(6.0km) 油川► | |
所属路線 | ■青い森鉄道線(青い森鉄道) |
キロ程 |
121.9km(目時起点) 東京から739.2 km |
◄東青森 (5.8km) | |
備考 |
共同使用駅 両社とも直営駅(管理駅) JR東日本:みどりの窓口 有 函館まで青函連絡船運航。 (1908年就航・1988年廃止) |
青森駅(あおもりえき)は、青森県青森市柳川一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・青い森鉄道の駅である。
概要
青森県の県庁所在地・青森市の中心駅である。
「北海道との連絡口としての役割から、三内丸山遺跡や世界遺産白神山地への玄関口とその機能は変貌を遂げる駅」として、東北の駅百選に選定されている。
かつては東京から伸びる鉄道幹線であった東北本線、および東北地方内陸部・日本海側を経由する奥羽本線の双方の終着駅であり、当駅から津軽海峡を横断して北海道の函館駅へ渡る青函連絡船との乗換駅でもあった。
しかし、1988年(昭和63年)に青函トンネルが開通すると、青函連絡船はその役目を新たに開業した津軽海峡線に譲って廃止され、当駅は東北・奥羽本線と津軽海峡線の列車との乗換駅となった。さらに2010年(平成22年)に東北新幹線が新青森駅まで開業すると、首都圏から北海道への列車の乗換駅の役目は新青森駅に譲ることとなった。またこの新幹線新青森駅開業により、並行在来線であった東北本線は第三セクター鉄道の青い森鉄道に経営移管され、路線名は青い森鉄道線となった。これに伴い、在来線における所属線は東北本線から奥羽本線に変更された[1]。
2012年現在乗り入れている路線は、JR東日本の奥羽本線と津軽線、青い森鉄道の青い森鉄道線の合計3路線であり、いずれの路線も当駅が起終点となっている(津軽線のみ起点、他の2路線は終点)。なお、津軽線中小国駅から北海道旅客鉄道(JR北海道)の海峡線を経由して北海道方面へ向かう運転系統は「津軽海峡線」の愛称で案内されており、当駅はその青森側の起終点である。
駅構造
島式ホーム3面6線を有する地上駅。ホームの有効長は13両編成分である。かつては、1・2番線に東北本線、3 - 5番線に奥羽本線、6番線に津軽線の列車が主に発着していたが、2012年3月時点では青い森鉄道線が発着する1・2番線を除くすべてのホームよりJRの各路線が発着する。例外として、臨時特急「つがる」と一部の奥羽線普通列車は2番線から発着する。案内放送も青い森鉄道仕様となっている。2011年には1・2番線の線路に車止めが設置され、輪止め設置箇所付近のホームには柵も設置された。
線名は、1番線から順に青い森鉄道線上り線、青い森鉄道線下り線、中線、奥羽本線上り線、奥羽本線下り線、津軽線となっている。
上野駅地平ホームのような頭端式ホームではないものの、すべての路線が行き止まりに突き当たるようになっており、各路線から他の路線に直通する列車はスイッチバックで運行する。また、当駅発着の機関車牽引列車(臨時寝台特急「日本海」、寝台特急「あけぼの」、急行「はまなす」)は出入庫の際に、DE10形ディーゼル機関車が青森車両センター - 当駅間を牽引している。
各ホーム間を連絡する跨線橋は2か所あるが、北側のものは青函連絡船の乗り換えのために使用された。連絡船廃止後は長らく道路上に放置されていたが、のちに改修されて八甲田丸・青い海公園と青森マリーナを結ぶ「青い海公園連絡橋」として使用されている。なお、駅ホームからこの連絡橋への階段は閉鎖されている。そのため、すべての列車は現在の改札口がある南側の跨線橋に合わせて停車位置目標が設定されている。よって八戸・弘前・函館方寄りの車両が最も出口に近い。
JR東日本の駅は直営駅となっている。管理駅として津軽線の油川駅 - 後潟駅間の各駅を管理している。かつては奥羽本線の新青森駅も管理していたが、2010年12月4日の東北新幹線全線開業に伴い単独の管理駅となったため、当駅の管理下から外れた。
青い森鉄道も直営駅となっているが、改札業務はJRに管理委託しており業務内容は出札に限られる。管理駅であり、小湊駅 - 東青森駅間の各駅を管理している。
のりば
1 | ■青い森鉄道線 | 野辺地・三沢・八戸方面 陸奥横浜・大湊方面(JR大湊線直通) |
---|---|---|
2 | ■青い森鉄道線 | 野辺地・三沢・八戸方面 陸奥横浜・大湊方面(JR大湊線直通) |
■奥羽本線 | 新青森・弘前・大館方面 | |
3 - 6 | ■奥羽本線 | 新青森・弘前・大館・秋田方面 |
■津軽線 | 蟹田・三厩方面 | |
■津軽海峡線 | 函館・札幌方面 |
各番線の発着できる方面は下記の通り。
運転番線 | 営業番線 | 東京方面着発 | 福島方面着発 | 三厩方面着発 | 備考 |
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東上 | 1 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 不可 | 6両限界、引上不可 |
東下 | 2 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 不可 | 6両限界、引上不可 |
中 | 3 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | |
奥上 | 4 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | |
奥下 | 5 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | |
津本 | 6 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 |
- 1・2番線は青い森鉄道管理、3 - 6番線はJR管理となっている。1・2番線は青い森鉄道移管後、6両停車位置目標付近に車止めが設置され、海側への引き上げが不可能となった。また津軽線の発着もできなくなった。
- ホームの案内放送は1・2番線が青い森鉄道CTCセンター、3 - 6番線はJR青森駅輸送本部が担当している。
- 1・2番線ホームには待合室がある。その他、KIOSK、そば処 八甲田(日本レストランエンタプライズ (NRE) )があったが閉店した(前者は2012年1月、後者は2011年6月30日)。2000年(平成12年)頃まではホーム上にもう一軒KIOSKがあった。
- 3・4番線にはNEWDAYS(JR東日本リテールネット運営)、そば処 八甲田、待合室があるほか、東京寄りには東日本アメニテック事務所がある。
- 5・6番線にはKIOSK・待合室がある。
東口
2階には駅長室・内勤事務室とJR東日本盛岡支社青森支店がある。
2002年までは、駅舎上部左側の看板はNational・Panasonicと表記された時刻・温度を電光表示する看板[2]が設置されていた。その後、日本たばこ産業 (JT) の広告を経て東日本電信電話(NTT東日本)のものとなった。JTの広告が掲載されていた時は電光板がなかったが、2005年(平成17年)ごろにNTTに変更された際に追加された。その他にも、シャイニーやサンポットの看板も設置されていたが、シャイニーはかつて、現在のラビナの土地にあった「りんご市場」の解体工事に伴い、サンポットは2008年(平成20年)冬に撤去された。
おもな施設
- JR東日本
- 青い森鉄道
- 自動券売機(営業時間:5時30分 - 23時00分)
- 出札窓口(営業時間:6時00分 - 22時40分)
- NEWDAYS青森東口待合店
- ぐるっと遊
- ドトールコーヒーショップ青森駅店
- 青森宝くじ売店
- 駅の駅青森
- 駅なか食堂・つがる路
JRの自動券売機では青い森鉄道の乗車券およびJR大湊線・JR八戸線への連絡乗車券を購入することはできない。ただし、JR大湊線内までの連絡乗車券を臨時快速「リゾートあすなろ下北」の指定席券と同時に購入する場合のみJRのみどりの窓口での購入が可能[3]。
青い森鉄道の自動券売機では、目時までの各駅およびJR大湊線各駅、JR八戸線鮫駅までの連絡乗車券が購入できる。いわて銀河鉄道線各駅までの乗車券は連絡運輸範囲外のため購入できない。青い森鉄道の企画乗車券は窓口での発売となる。
入場券はJRの自動券売機とみどりの窓口でのみ購入できる。
2006年(平成18年)3月9日に東口改札口に自動改札機が導入された。ただしSuica非対応で自動精算機も設置されていない。しかし、一部駅構内の店舗ではSuica電子マネーが使用可能である。
駅スタンプは、インフォメーションセンターに設置されている。
西口
ジャスターに業務委託されている。みどりの窓口(営業時間:5時30分 - 20時50分)、自動券売機が設置されている。
青い森鉄道の乗車券はJR自動券売機、窓口での発売となる。
駅弁
ウェルネス伯養軒青森支店が販売する主な弁当は下記の通り[4]。
- 野辺地とりめし
- 鶏照焼
- 津軽の笹寿司
- むつ湾産帆立釜めし
- 鮭いくら釜めし
- 大人の休日津軽物語
- 豚弁当
- 青森味づくし
- 三彩味くらべ
- 八甲田牛しぐれ煮
- 津軽海峡弁当
- 十和田湖産牛めし
- 八戸小唄寿司
- 津軽の宿 女将弁当
- 津軽の幕の内
- 祭り弁当 逸杯辣星
利用状況
- JR東日本 - 2010年度の1日平均乗車人員は7,246人である。
乗車人員推移[5] | |
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年度 | 一日平均乗車人員 |
1935 | 1,766 |
2000 | 8,649 |
2001 | 8,517 |
2002 | 8,646 |
2003 | 8,660 |
2004 | 8,380 |
2005 | 8,350 |
2006 | 8,348 |
2007 | 8,407 |
2008 | 8,173 |
2009 | 7,905 |
2010 | 7,246 |
駅周辺
東口
駅前
- ラビナ(駅ビル) ラビナ
- 青森市観光交流情報センター
- ホテルルートイン青森駅前
- 東横イン青森駅正面口
- 青森警察署 青森駅前交番
- ミッドライフタワー青森駅前
- 青森市民ホール - 旧・ぱ・る・るプラザ青森
- JRバス東北青森支店
新町通り周辺
新町通りでは、毎年ゴールデンウィークに「AOMORI春フェスティバル」が開催される。
- フェスティバルシティアウガ
- 青森グランドホテル
- パサージュ広場
- ハイパーホテルズパサージュ
- ウェディングプラザ・アラスカ
- ホテルアベスト青森
- さくら野百貨店
- みちのく銀行青森支店
- みずほ銀行青森支店
- 秋田銀行青森支店
- 青森銀行県庁通り支店
- 野村證券青森支店
- 大和証券青森支店
ニコニコ通り周辺
安方通り周辺
- 青森ウォーターフロント
- 青森競輪場場外車券売場(安方前売サービスセンター)
- ホテルJALシティ青森
国道4号・国道7号沿い
- 青森県庁舎
- 青森市役所
- 青森県警察本部
- 青森中央郵便局
- 青森古川一郵便局
- 日本銀行青森支店
- 青い森信用金庫 古川支店
- 青森地域広域消防事務組合 中央消防署
- 岩手銀行青森支店
- 青森センターホテル
- 青森まちなかおんせん
西口
- 国道280号
- 青森市役所柳川庁舎
- 青い森鉄道本社屋
- JR東日本青森乗務員宿泊所
- JR東日本青森総合事務所
- JR東日本青森運輸区
- JR東日本青森地区指導センター
- JR東日本テレフォンセンター(ジャスター)
- JR東日本リテールネット盛岡支店青森営業所
- 東北交通機械盛岡支店青森営業所
- はれやま旅館
- ホテル台由
- 県民生協・アカシア館
- イエローグローブ
当駅から接続する温泉地・観光地
- 三内丸山遺跡 - 青森市営バス免許センター行に乗車約30分、「三内丸山遺跡前」下車。
- 酸ヶ湯 - JRバス酸ヶ湯温泉・十和田湖行に乗車約60分、「酸ヶ湯温泉」下車。
- 十和田湖 - JRバス十和田湖行に乗車約180分、終点「十和田湖」下車。
バス路線
東口
2010年12月4日現在。同じ行先でも経由地によってのりばが異なる。
番線 | 運行事業者 | 路 線 名 | 行 先 |
---|---|---|---|
1 | JRバス東北 | 横内線 | ねぶたの里・青森公立大学・モヤヒルズ |
2 | 青森市営バス | 本線 | 県病前・東部営業所 |
浅虫線 | 浅虫温泉駅・浅虫水族館 | ||
矢田線 | 矢田・アリーナ | ||
滝沢線 | 上滝沢 | ||
築木館線 | 上築木館 | ||
小柳線 | 岡造道経由小柳団地→県病前・東部営業所 | ||
3 | 青森市営バス | 横内環状線 | 横内環状(右回り)→青森駅 |
幸畑団地線 | 幸畑団地 | ||
流通団地線 | 中筒井経由流通団地 | ||
田茂木野線 | 田茂木野・田茂木沢 | ||
桑原線 | 桑原・昭和大仏 | ||
戸山団地線 | 戸山団地 | ||
沢山線 | 沢山 | ||
小柳線 | 桜川・南佃経由小柳団地→県病前・東部営業所 | ||
4 | 青森市営バス | 市民病院線 | 市民病院 |
問屋町線 | 第二問屋町 | ||
荒川線 | 八甲田大橋経由青森朝日放送 | ||
県土整備事務所線 | 学校教育センター | ||
青森公立大学線 | 八甲田大橋経由青森公立大学 | ||
モヤヒルズ線 | モヤヒルズ | ||
浪岡線 | 空港経由浪岡駅 | ||
横内環状線 | 横内環状(左回り)→青森駅 | ||
浜田循環線 | 浜田循環(右回り)→青森駅 | ||
浪館・中央循環線 | (右回り)青森駅 | ||
流通団地線 | 八甲田大橋経由流通団地・南部工業団地 | ||
5 | 青森観光バス | あおもりシャトルdeルートバス 「ねぶたん号」 |
右回り/左回り |
6 | 青森市営バス | 新城線 | 西部営業所 |
浪岡線 | 浪岡駅・道の駅なみおか | ||
三内丸山遺跡線 | 三内丸山遺跡→免許センター | ||
慈恵会病院線 | 慈恵会病院 | ||
細越線 | 細越・青森変電所 | ||
浪館・中央循環線 | (左回り)青森駅 | ||
野木和団地線 | 野木和団地 | ||
奥内・後潟線 | 後潟 | ||
南高校線 | 南高校 | ||
高田線 | 高田中学校 | ||
浜田循環線 | 浜田循環(左回り)→青森駅 | ||
荒川線 | 南旭町経由青森朝日放送 | ||
青森公立大学線 | 南旭町経由青森公立大学 | ||
流通団地線 | 南旭町経由南部工業団地 | ||
八甲田霊園線 | 八甲田霊園 | ||
サンドーム線 | スケート場前 | ||
浪館・中央循環線 | (左回り)青森駅 | ||
7 | 青森市営バス(降車専用) | 本線 | 八甲田丸 |
8 | JRバス東北 | ラ・フォーレ号 | 東京駅(日本橋口) |
JRバス東北 弘南バス 宮城交通 十和田観光電鉄 |
ブルーシティ号 | 仙台駅前 | |
9 | 弘南バス | マエダシャトルバス | ガーラタウン |
五所川原線 | 五所川原駅 | ||
黒石線 | 黒石駅 | ||
青森線 | 青森矢田前 | ||
津輕号 | 東京駅(日本橋口) | ||
スカイ号 | 上野駅前 | ||
パンダ号 | 上野駅前 | ||
弘南バス 岩手県北バス |
あすなろ号 | 盛岡駅西口 | |
10 | 十和田観光電鉄 | 十和田市線 | 三本木営業所・新青森駅 |
下北交通(降車専用) | 青森線 | 観光物産館 | |
11 | JRバス東北 | 十和田北線 | 十和田湖 |
青森空港線 | 青森空港 |
- 2010年12月4日に新バスプールが完成、運用開始。従来事業所ごとに分散していたのりばが集約された。集約前の状況は以下のとおり。
- 弘南バス・下北交通停留所は駅前交番付近に設置していたが、駅前広場工事に伴い、市営バス降車場と下北交通停留所は駅前交番付近、市営バス八甲田丸行乗り場と弘南バス停留所はラビナ前へとそれぞれ配置換えされていた。
- 十和田観光電鉄バス停留所は小田島ビル前(旧・十鉄青森総合案内所前)に設置していた。
西口
- 青森市営バス
- 野木和団地線(駅西口経由)
歴史
当駅は古くは青函連絡船の本州側玄関口であり、北海道と本州をつなぐ、全国的な交通網の要であった。その情景は歌謡曲「津軽海峡・冬景色」の歌詞にもなった。
1988年(昭和63年)に青函トンネルが開通すると、青函連絡船はその役目を新たに開業した津軽海峡線に譲って廃止され、津軽海峡線の快速「海峡」の始発・終着駅の役割を果たしていた。
そして2002年(平成14年)の東北新幹線盛岡 - 八戸間開業時に快速「海峡」が廃止され、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」の停車駅(一部始発および終着あり)となったことから、昼間の当駅始発・終着列車は減った。札幌駅発着の寝台特急列車のうち「カシオペア」は運転停車のみで「北斗星」と「トワイライトエクスプレス」は奥羽貨物線経由のため運転停車もない。
さらに2010年に東北新幹線が新青森駅まで開業した際に、東北本線八戸 - 当駅間は青い森鉄道に経営移管された。
かつては1番線側に青函連絡船の岸壁があり、連絡船の車両甲板につながる可動橋があった。また、当駅から安方を経て埠頭方面への臨港線(青森県公用臨港線)もあり、貨車の入れ替え作業がホームから頻繁に見られた。連絡船への貨車積み込みのため、構内の線路は岸壁に向かって北側に伸びた構造になっている。
年表
- 1891年(明治24年)9月1日 - 日本鉄道の駅として開業。この当時は、玄関が安方通りに面していた。
- 1906年(明治39年)9月 - このころの駅舎改築により、玄関が新町通り側に移動する(『新青森市史』資料編6 口絵解説による)。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 国有化。
- 1908年(明治41年)3月7日 - 青函連絡船運航開始。
- 1948年(昭和23年) - 西口設置。
- 1959年(昭和34年)12月25日 - 現東口駅舎が竣工。
- 1965年(昭和40年)10月1日 - みどりの窓口設置。
- 1970年(昭和45年)7月1日 - 駅レンタカーみちのく青森営業所開設(現・ジェイアール東日本レンタリース青森営業所)。
- 1970年(昭和45年)11月10日 - 青森駅旅行センター開業。
- 1984年(昭和59年)12月 - 西口駅舎新築。
- 1986年(昭和61年)5月23日 - 青森駅ビル「ラビナ」開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄民営化、東日本旅客鉄道の駅となる。ただし、青函連絡船青森桟橋は北海道旅客鉄道函館支店管轄となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日 - 青函連絡船廃止。JR北海道青森トラベルセンターが開設される(ただし、すでに廃止されている)。
- 1990年(平成2年)3月10日 - びゅうプラザ青森開業。
- 1990年代前半 - 西口にマルス端末を設置し、みどりの窓口化(それまでは兼掌POSによる発売)。
- 1998年(平成10年)頃 - 自動券売機をボタン式からタッチパネル式(EV2型)に更新。
- 2002年(平成14年)4月1日 - 駅西口の業務が「ジャスター」に委託される(それ以前は東口出札担当と改札担当が交代で業務をしていた)。
- 2002年(平成14年) - 東北の駅百選に選定される。
- 2005年(平成17年)3月1日 - 東口に指定席券売機導入。
- 2006年(平成18年)3月9日 - 東口在来線改札口に自動改札機導入。
- 2007年(平成19年)11月 - 東口・西口ともに、タッチパネル式の自動券売機を新機種(EV4型)に更新。
- 2008年(平成20年)8月 - 東口外のトイレを全面改装。
- 2009年(平成21年)10月 - 東口改札の有人通路をカウンター化。インフォメーションセンターを東口改札併設とする。
- 2009年(平成21年)12月 - 東口のみどりの窓口、びゅうプラザを改装。
- 2010年(平成22年)11月14日 - びゅうプラザにおける海外旅行及び航空機利用商品の販売を終了(びゅうプラザ新青森駅への機能一部移転のため)。
- 2010年(平成22年)12月1日 - 東口の青い森鉄道定期券発売窓口が稼動開始。
- 2010年(平成22年)12月4日 - 東北本線当駅 - 八戸駅間が青い森鉄道に移管され、JR東日本と青い森鉄道の共同使用駅となる。所属線を東北本線から奥羽本線に変更。
- 2011年(平成23年)8月15日 - 青森駅構内連動分離工事を実施。これまで構内をすべて青森駅輸送本部から制御していたが、1・2番線を青い森鉄道CTCセンターからの制御に分離。
東北新幹線新青森開業に向けた取り組み
東北新幹線の新青森駅延伸で現在の中心街が衰退することを防ぐため、青森市などによる青森駅前再開発がさかんに進められている。再開発の一環としてまず「アウガ」、「ミッドライフタワー」、「青森駅前公園」が整備された。
駅前のバスターミナルの利便性を図るための大規模な工事が行われた。その主な内容は、バスプールの集約化、バス・タクシー・自家用車の車の流れを区分する工事、「青森市観光交流情報センター」の開業、駅舎前シェルターの取り付け工事、駅前駐車場の整備、文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」の開業とそれに伴うJRバスのバスプールの移設である。
駅構内も、みどりの窓口やびゅうプラザの改修、旧待合室跡地への青い森鉄道の窓口の整備、駅舎外にあったNEWDAYSやドトールコーヒーショップを駅舎内に移転させるなどの大規模な改修工事が行われた。
駅舎の改築・移転に向けた動き
青森市市長を務めていた佐々木誠造は青森駅の改築に伴い青森市役所の窓口機能を青森駅に移転する計画を模索しており、調査費も2009年度の青森市の予算に組み込まれていたが、2009年の市長選挙で鹿内博が勝利し市長に就任したため白紙撤回となった[6]。
駅舎の老朽化にともない、改築・橋上化を青森市が計画しており、北海道新幹線の開業に合わせ2015年度の完成を見込んでいる。橋上化にあたっては、東正面口に公共公益施設を含む複合施設を整備、東西自由通路の整備をする計画。JR側も協力姿勢を示している[7]。
東北新幹線新青森開業後は、青い森セントラルパーク(青森操車場跡地)に新駅が設置されることが予定されており、同地へ青森駅を移転する構想や、駅舎を少し南の古川跨線橋北隣に移転させる構想などがあったが、実現に向けての動きは今のところ見えない。
滝内信号所
駅構内扱いで、奥羽本線と青森信号場から伸びる貨物支線が合流する地点に通称「滝内信号所(たきうちしんごうじょ)」が設置されている。かつては滝内信号場(たきうちしんごうじょう)だったが、駅構内扱いとなり「信号所」と呼ばれるようになった。所在地は青森県青森市千刈。なお、奥羽本線・津軽線を運転する列車の運転士および車掌の運転時刻表には「青森滝内」という名称で当信号所の通過時刻が記載されている。
滝内信号所の構造
北側から順に津軽線、青森車両センターへの小運転線、奥羽本線の3線が並ぶ。信号所東側(千刈踏切)で貨物支線と奥羽本線が分岐しており、奥羽本線と青い森鉄道線を通過する貨物列車は青森駅には乗り入れない。青森駅を経由する津軽線と小運転線の間にも津軽海峡線開業と前後して渡り線が設けられており、津軽海峡線方面からの貨物列車は青森駅を経由せず、直接青森信号場に進入することが可能になった。
青森駅発の奥羽・津軽線は、それぞれ奥羽貨物支線進入列車が滝内信号所を通過するまで発車できない。そのため青森駅で列車交換をしない場合でも貨物列車の影響で発車が遅れることがある。また奥羽線は、津軽線(津軽海峡線)からの貨物列車が奥羽線の線路を跨いで奥羽貨物支線へと進入するため、津軽海峡線貨物列車が当信号所を通過するまで発車できないことがある。
なお当信号所構内にあたる千刈踏切近くに津軽線1キロポストと奥羽貨物支線0キロポストがある。
滝内信号所の歴史
その他
当駅と構内扱いの滝内信号所、青森信号場を頂点とするデルタ線が形成されている。客車時代の特急「はつかり」は、展望車こそ連結されていなかったが、三等車の座席は進行方向に固定されていたため、青森到着後はデルタ線を使った「三角回し」で編成の向きを変えていた。
上記のデルタ線のなかで、南側の底辺にあたるのが奥羽本線の貨物支線である。貨物列車はこの線路を通過するため、通常は当駅に貨物列車が入線することはない。貨物列車の機関車交換は、手前の青森信号場で行う。かつては、本州から北海道方面に向かう寝台特急「カシオペア」・「北斗星」・「トワイライトエクスプレス」は、青森駅で機関車交換を実施するために運転停車している。2006年(平成18年)3月から2012年(平成24年)3月の間は青森駅構内改良工事のため「北斗星」・「トワイライトエクスプレス」の機関車交換は青森信号場で行い、当駅を経由していなかった。
なお、青い森鉄道線は青森信号場から当駅構内近くまで単線高架化されている。
青い海公園には国鉄キハ56系気動車が3両、さらに北寄りに車掌車と控車各1両が放置されている。本来、キハ56系は公園整備に伴い休憩室用として設置されたものであったが、ホームレスの滞在と車両自体の老朽化により車内に立ち入ることはできない。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- ■奥羽本線
- 特急「つがる」・寝台特急「あけぼの」始発駅、特急「白鳥」「スーパー白鳥」停車駅
- ■津軽線(津軽海峡線含む)
- 特急「白鳥」「スーパー白鳥」停車駅、急行「はまなす」始発駅
※なお、各種リゾート快速(臨時快速)の停車駅は各列車記事を参照。
かつて存在した路線
- 日本国有鉄道
- 東北本線(旧線)
- 浦町駅 - (青森操車場) - 青森駅
脚注・参考文献
- ^ JR東日本:会社要覧2011 - 付表(奥羽本線の駅数でカウントされていないのは福島駅のみ)
- ^ 主要ターミナル駅や一部空港などでも設置されている。
- ^ ただし、「リゾートあすなろ下北」は青い森鉄道線内のみの利用はできないため、実質陸奥横浜以遠のみ購入可能となる。
- ^ JR時刻表2010年12月号(交通新聞社刊)657ページ
- ^ 1935年の数値は、鉄道省・編『改版日本案内記・東北篇』、博文館、1937年、208頁による。
- ^ “県都の顔づくりしっかり/青森駅の整備計画”. 東奥日報社 (2011年6月18日). 2011年7月21日閲覧。
- ^ “青森駅舎を橋上化/市が整備素案”. 東奥日報 (東奥日報社). (2011年6月14日)
関連項目
外部リンク
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