知内駅

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知内駅
知内駅(2010年10月)
知内駅(2010年10月)
しりうち - Shiriuchi
(11.8km) 木古内
所在地 北海道上磯郡知内町字湯ノ里
所属事業者 JR logo (hokkaido).svg北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 海峡線津軽海峡線
キロ程 76.0km(中小国起点)
電報略号 リウ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
開業年月日 1988年昭和63年)3月13日信号場
1990年平成2年)7月1日鉄道駅
廃止年月日 2014年(平成26年)3月15日(鉄道駅)[1]
道の駅しりうちと旧知内駅舎
構内の様子(跨線橋から木古内方面を見る)
構内にある、北海道新幹線の青函トンネル用ロングレール組立作業所。奥に特急「白鳥」が見える(2009年8月撮影)

知内駅(しりうちえき)は、かつて北海道上磯郡知内町にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)海峡線津軽海峡線)のである[1]

2014年(平成26年)3月15日をもって駅としての営業を終了したが[1]2016年(平成28年)3月の北海道新幹線開業に伴い、湯の里知内信号場(ゆのさとしりうちしんごうじょう)として整備される予定である[2]。なお、特急「スーパー白鳥」に使用されている789系電車785系電車では、当駅跡地通過時のLED案内表示に「知内信号場(しりうちしんごうじょう)」の名称が使用されている[要検証 ]

廃止されるまでは、道内における最南端の地上駅であった。知内駅の廃止後は渡島鶴岡駅が道内最南端の地上駅となり、2014年(平成26年)5月12日江差線木古内駅 - 江差駅間が廃止された後は、木古内駅が道内最南端の地上駅となった。

概要[編集]

1988年昭和63年)3月13日青函トンネルにおける北海道側の保守基地の役割を担う新湯の里信号場(しんゆのさとしんごうじょう)として開設されたが、同年2月1日松前線廃止を受けての地元自治体の請願により、1990年平成2年)7月1日に知内駅となり、旅客駅として開業した。

2002年(平成14年)12月1日のダイヤ改正で快速海峡」が廃止され、海峡線を通過する普通列車がなくなった後は、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」が朝夕2往復停車するのみとなっていた。北海道新幹線の建設工事に伴い、知内駅は2014年(平成26年)3月15日のダイヤ改正をもって廃止された。

北海道新幹線の事業計画には、知内駅所在地への新幹線駅設置は含まれていないが[3]、信号場としての利用は想定されており、名称については当初「湯の里信号場・信号所(仮称)」[4][5]とする資料も存在した。2014年(平成26年)6月11日に行われたJR北海道の定例記者会見において、知内駅跡地に信号場が設置されることと、正式名称が「湯の里知内信号場」に決定したことが発表された[2]。知内駅廃止後、新幹線車両の走行の妨げとなるため[6]、跨線橋や在来線用のプラットホームはすべて撤去され、本線と副本線の外側に架線が張られている[7]

歴史[編集]

将来構想[編集]

青函トンネルの供用前より同トンネル活用法の一つとして挙げられているカートレイン構想に関し、同町は当駅に発着基地を設置し新たなまちづくりの核とすべく、行政やJRに対して陳情活動を行っている[11]

駅構造[編集]

中央に本線が2線、その外側に副本線が2線の、合計4線を有する。副本線は列車の待避のほか、青函トンネルが通行不能になった場合に列車を留置する目的で設置されている。

知内駅として営業していた当時は、島式ホーム2面4線を有する地上駅であったが、ホームの副本線側に欄干が設置されていたため、旅客の乗降は本線側でのみ行われていた。

ホーム有効長は7両だったため、快速「海峡」は前部6両のドアのみ客扱いを行っていた。また、通常は6両編成で運転される特急「白鳥」・「スーパー白鳥」が8両編成に増結されている場合は、最後尾車両のドアを締切扱いとしていた。

旧知内駅舎は道の駅しりうちの物産館と併設していた。なお、同施設の営業時間外は左隣に設置された出入口を使用することが可能であった。

のりば
1[要検証 ] 津軽海峡線 (下り) 木古内函館方面 (特急「白鳥」・「スーパー白鳥」
2[要検証 ] 津軽海峡線 (上り) 青森新青森方面 (特急「スーパー白鳥」)

旅客営業における特記事項[編集]

特急料金不要の特例
快速「海峡」が廃止されてから、当駅を含む海峡線の蟹田駅[注 1] - 木古内駅間には普通列車が設定されていないため、この区間に含まれる各駅相互間で特急の普通車自由席に乗車する場合には、特急料金が不要となる特例が設けられていた。
かよエールの設定
2011年(平成23年)3月16日から、通学用に限り当駅と函館駅の区間が「かよエール」の設定範囲となっていた。
特別企画乗車券の委託販売
かつて当駅と函館駅の区間に「Sきっぷ」(特急自由席利用の往復乗車券)が設定されていた頃は、併設されている「道の駅しりうち」に同きっぷの販売を委託していた。なお、2009年(平成21年)3月31日をもって同区間のSきっぷの設定がなくなった[12]ことから、これ以後は乗車券などの発売委託は行っていなかった。そのため、乗車券などは発売されず、乗車駅証明書発行機が設置されているのみだった。

駅周辺[編集]

松前線の駅で当駅から最も近くに設けられていたのは湯ノ里駅であり、当駅と類似する名称をもつ渡島知内駅(知内町中心部に所在)からはやや遠かった。

隣の駅[編集]

吉岡海底駅は長期休止駅(事実上の臨時駅、営業時点では見学者専用)、竜飛海底駅も休止駅(営業時点では見学者専用)だったが、当駅の廃止と共に廃止された。

北海道旅客鉄道(JR北海道)
海峡線(津軽海峡線)
津軽今別駅 - (竜飛海底駅) - (吉岡海底駅) - 知内駅 - 木古内駅
北海道新幹線(建設中)
奥津軽いまべつ駅 - 湯の里知内信号場 - 木古内駅

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 海峡線の本来の起点は中小国駅(JR北海道・JR東日本両社の境界は新中小国信号場)だが、同駅には三厩駅へ向かう津軽線の列車のみが停車し、北海道へ向かう列車は全て通過するため、蟹田駅が実質的な分岐駅となっている。なお、蟹田駅で三厩行き津軽線列車に乗り換えて中小国駅以北で下車する場合の運賃は、中小国駅乗り換えで計算する特例が設けられているため、蟹田駅で改札を出ない限り蟹田駅 - 中小国駅間の運賃は不要となる。

出典[編集]

  1. ^ a b c d “消えゆく駅 惜しむファン 14日廃止 津軽海峡線の知内駅 江差線と合わせた旅行も”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年3月7日)
  2. ^ a b c “北海道新幹線 新駅の駅名について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2014年6月11日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2014/140611-1.pdf 2014年6月18日閲覧。 
  3. ^ 北海道新幹線の概要”. 北海道. 2013年7月20日閲覧。
  4. ^ “青函トンネル区間における新幹線と貨物列車の共用走行について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2012年2月27日), http://www.mlit.go.jp/common/000192889.pdf 2013年8月4日閲覧。 
  5. ^ 北海道新幹線工事の概要”. 鉄建協会報. 日本鉄道建設業協会 (2008年4月). 2013年8月4日閲覧。
  6. ^ 海峡線の3駅廃止 JR北海道、新幹線運行に備え”. msn産経ニュース. 産経新聞 (2014年3月15日). 2014年4月20日閲覧。
  7. ^ 旧知内駅で工事が進む”. 鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース. 交友社 (2014年5月5日). 2014年6月19日閲覧。
  8. ^ “平成14年12月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2002年9月20日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2002/1412daiya.html 2014年6月19日閲覧。 
  9. ^ “駅の営業終了について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2013年9月13日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130913-1.pdf 2014年6月18日閲覧。 
  10. ^ “平成26年3月ダイヤ改正について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2013年12月20日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/131220-1.pdf 2014年6月18日閲覧。 
  11. ^ “平成23年第1回知内町議会定例会(2日目)” (PDF) (プレスリリース), 知内町(議事録), (2011年3月9日), http://www.town.shiriuchi.hokkaido.jp/hotnews/files/00000400/00000492/20120210173628.pdf 2013年7月20日閲覧。 
  12. ^ “「お得なきっぷ」の一部見直し等について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2009年2月12日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2009/090212-1.pdf 2014年6月19日閲覧。 
  13. ^ “道南のロマンを秘めた松前半島連絡路 - 松前街道(情報誌『北の交差点』第4号、1998年秋冬号)” (PDF) (プレスリリース), 北海道道路管理技術センター, http://www.hokuhoku.ne.jp/rmec/04pdf/04-3233.pdf 2013年8月4日閲覧。 

関連項目[編集]