ALL TOGETHER (プロレス興行)
ALL TOGETHER(オール・トゥギャザー)は、東京スポーツが主催するプロレス興行。正式名称はALL TOGETHER 東日本大震災復興支援チャリティープロレス(オール・トゥギャザー・ひがしにほんだいしんさいふっこうしえんチャリティープロレス)。
概要[編集]
- 2011年3月11日に起こった東日本大震災に対し、『より大きな支援の輪にするため、団体の垣根を越えて力を合わせ、ビッグ・チャリティーマッチを行なうべきではないか』という東京スポーツの考えのもと[1]、復興支援チャリティー興行として、新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアと日本のプロレス界におけるメジャー3団体による初の合同興行として第1回武道館大会が開催された。
- 2011年4月18日、第1回開催地である日本武道館にて、江幡幸伸(東京スポーツ社長)、菅林直樹(新日本プロレス社長)、武藤敬司(全日本プロレス社長)、田上明(プロレスリング・ノア社長)、及び各団体の代表選手として棚橋弘至、諏訪魔、杉浦貴が出席して開催発表の共同会見が行われた。
- 第1回大会終了後に、2012年2月19日に第2回興行を宮城県仙台市での開催を発表した。
第1回武道館大会[編集]
ALL TOGETHER 東日本大震災復興支援チャリティープロレス | ||
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イベント詳細 | ||
シリーズ | ALL TOGETHER | |
主催 | 東京スポーツ新聞社 | |
開催年月日 | 2011年8月27日 | |
開催地 | ![]() | |
会場 | 日本武道館 | |
開始時刻 | 16:00 | |
試合数 | 全10試合 | |
放送局 | PPV テレビ朝日/日本テレビ サムライTV/GAORA | |
入場者数 | 17,000人(超満員札止め) |
5月20日、アリーナS席の前売券が完売。
6月10日には、公式テーマソング「ALL TOGETHER」の製作、CD発売が発表される[3]。
7月15日、CS放送では、PPVでの生中継のほか、収録放送でテレ朝Ch、G+、サムライTV、GAORA、地上波でもテレ朝で「ワールドプロレスリング」内、日テレは、特別番組枠(関東地区、他での放送が決定した)[4][5]。
8月9日、全対戦カードが発表(後に追加、変更)。参戦しているフリー参戦選手、健介オフィス勢、飯伏幸太(DDTプロレスリング)などが参加。出場選手は総勢82名となった。主力選手である丸藤正道、中西学、小島聡、力皇猛などはケガのため欠場。
8月29日、公式DVDが2社から販売されることが発表。当日会場で募金額102万6,141円を日本赤十字社へ振り込む。
10月25日、当日のチケット、PPV、グッズ販売の他、大会以降に各団体で販売した関連グッズ等の売上げ、総額5,827万3,560円を日本赤十字社へ受け渡す。
試合結果[編集]
第1試合 ALL TOGETHER オープニングマッチ SUNRISE OF J 30分1本勝負 | ||
大和ヒロシ BUSHI ○石森太二 飯伏幸太 |
10分05秒 450°スプラッシュ →エビ固め |
リッキー・マルビン× 近藤修司 カズ・ハヤシ タイガーマスク |
レフェリー:佐藤健太、リングアナ:大川正也 | ||
第2試合 FIGHTING FOR FUTURE 30分1本勝負 | ||
谷口周平 ○真田聖也 内藤哲也 |
11分10秒 ムーンサルトプレス →体固め |
高橋裕二郎× 征矢学 モハメド・ヨネ |
レフェリー:中山真一、リングアナ:阿部誠 | ||
第3試合 OVER THE BORDER 30分1本勝負 | ||
○真壁刀義 齋藤彰俊 |
9分55秒 キングコング・ニードロップ →体固め |
後藤洋央紀 太陽ケア× |
レフェリー:ボンバー斉藤、リングアナ:尾崎仁彦 | ||
第4試合 JUNIOR ONE NIGHT CARNIVAL 30分1本勝負 | ||
○KAI 中嶋勝彦 鈴木鼓太郎 田口隆祐 プリンス・デヴィット |
15分07秒 スプラッシュ・プランチャ →片エビ固め |
平柳玄藩× KENTA 金丸義信 稔 金本浩二 |
レフェリー:マーティー浅見、リングアナ:大川正也 | ||
第5試合 ONE NIGHT REUNION 30分1本勝負 | ||
佐野巧真 ○船木誠勝 獣神サンダー・ライガー |
12分47秒 スタンディング片羽締め |
青木篤志× タイチ 鈴木みのる |
レフェリー:村山大値、リングアナ:阿部誠 | ||
第6試合 デストロイヤー杯争奪 ALL TOGETHER スペシャルバトルロイヤル 時間無制限 | ||
○志賀賢太郎 | 11分54秒 外道クラッチ |
外道× |
ヒデオ・サイトー、石井智宏、渡辺高章、高橋広夢、KUSHIDA、キング・ファレ、本間朋晃、SSマシン、李在炅、征矢匠、曹駿、中之上靖文、BLACK BUSHI、MAZADA、渕正信、レネ・デュプリ、ジョー・ドーリング、西川潤、梶原慧、宮原健斗、ザック・セイバー・ジュニア、井上雅央、小川良成、田上明 | ||
特別立会人:ザ・デストロイヤー | ||
レフェリー:福田明彦、サブ:マーティー浅見、ボンバー斉藤、神林大介、リングアナ:木原文人 | ||
第7試合 MIDSUMMER ENCOUNTER IN BUDOKAN 30分1本勝負 | ||
×西村修 永田裕志 井上亘 天山広吉 |
11分20秒 バックドロップ →体固め |
吉江豊 森嶋猛○ 浜亮太 曙 |
レフェリー:福田明彦、リングアナ:阿部誠、尾崎仁彦 | ||
第8試合 NO FEAR! GO AHEAD!! 30分1本勝負 | ||
秋山準 ○佐々木健介 |
15分44秒 ノーザンライトボム →片エビ固め |
大森隆男× 高山善廣 |
レフェリー:レッドシューズ海野、リングアナ:大川正也 | ||
第9試合 BELIEVE THE POWER OF "Prowrestling!" 60分1本勝負 | ||
○小橋建太 武藤敬司 |
14分58秒 ムーンサルトプレス →体固め |
飯塚高史× 矢野通 |
レフェリー:西永秀一、リングアナ:木原文人 | ||
第10試合 ALL TOGETHER NOW! 60分1本勝負 | ||
潮﨑豪 諏訪魔 ○棚橋弘至 |
22分50秒 ハイフライフロー →片エビ固め |
中邑真輔 KENSO× 杉浦貴 |
レフェリー:和田京平、リングアナ:仲田龍 |
主催団体等[編集]
- 主催:東京スポーツ新聞社
- 後援:ベースボール・マガジン社「週刊プロレス」
- 提供:新日本プロレスリング/全日本プロ・レスリング/プロレスリング・ノア
DVD[編集]
- 「東日本大震災復興支援チャリティープロレス ALL TOGETHER 2011.8.27 日本武道館」
- 今回はテレビ朝日による「ワールドプロレスリング」版と、日本テレビによる「NTV version」版が、各社より発売される。これは今大会に両社のカメラが入っており、それぞれ収録映像・実況などが異なる。
- 共に2011年10月19日発売で2枚組。
- 「ワールドプロレスリング版」(TCED-1293)[1]
- 発売元:ビデオ・パック・ニッポン
- 販売元:TCエンタテインメント
- 試合+試合後インタビュー、特典映像には新日本選手が被災地へ訪れたドキュメントなどが収録。
- 「NTV version」(VPBH-13617)[2]
- 発売元:日本テレビ
- 販売元:バップ
- 試合+試合後インタビュー、特典映像にはザ・デストロイヤーなどスーパースターから応援メッセージなどが収録。
第2回仙台大会[編集]
ALL TOGETHER〜もう一回、ひとつになろうぜ〜 | ||
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イベント詳細 | ||
シリーズ | ALL TOGETHER | |
主催 | 新日本プロレスリング(株) 全日本プロ・レスリング(株) (株)プロレスリング・ノア | |
開催年月日 | 2012年2月19日 | |
開催地 | ![]() | |
会場 | 仙台サンプラザホール | |
開始時刻 | 16:00 | |
試合数 | 全8試合 | |
放送局 | PPV G+ テレ朝チャンネル FIGHTING TV サムライ GAORA | |
入場者数 | 3,500人(超満員札止め) |
第1回武道館大会終了後、次回大会[6]を2012年2月19日に宮城県・仙台サンプラザホールで開催することが決定した[7]。
チケットは一般販売が特RSとRS席2種類のみとなり、2階スタンド席は宮城県・岩手県・福島県在住者対象の招待席の形式となる。
1月10日、各団体の先行予約にて特別リングサイド席の前売券が完売。
2月6日、全対戦カードが発表された。参戦しているフリー参戦選手、DIAMOND RING勢、みちのくプロレス勢などが参加。また第1回よりバトルロイヤルを無くしと試合数を減らしたため、各団体から厳選された選手によるマッチメークになる。
主力選手である中西学、船木誠勝、KENTAはケガのため、KENSOはSMASH参戦のため欠場。タイトルホルダーでもある、オカダ・カズチカ(IWGPヘビー級王者)・青木篤志(GHC Jr.タッグ王者)は欠場。ケニー・オメガ(世界ジュニア王者)はDDT出場のため、海外勢のプリンス・デヴィット(IWGP Jr王者)、オズ・クエルボ組(世界タッグ王者組)も欠場する。
CS放送では、PPVでの生中継での放送が決定した。
試合結果[編集]
第1試合 ALL TOGETHERオープニングマッチ CHEER UP NIPPON 20分1本勝負 | ||
石森太二 田口隆祐 タイガーマスク ○ザ・グレート・サスケ |
11分12秒 サスケスペシャル10ver10.2セグウェイ(ものまね禁止)→片エビ固め |
野橋太郎× 拳王 邪道 外道 |
レフェリー:佐藤健太、リングアナ: | ||
第2試合 HERO IS COMING!! 20分1本勝負 | ||
志賀賢太郎 小島聡 ○天山広吉 |
10分27秒 アナコンダバイス |
キャプテン・ノア キャプテン・オールジャパン キャプテン・ニュージャパン× |
レフェリー:ボンバー斉藤、リングアナ: | ||
第3試合 SHINE ON TOMORROW 30分1本勝負 | ||
鈴木鼓太郎 ×KAI 田中稔 獣神サンダー・ライガー |
14分38秒 キングコングラリアット→片エビ固め |
中嶋勝彦 金丸義信 近藤修司○ カズ・ハヤシ |
レフェリー:中山真一、リングアナ: | ||
第4試合 BRAVE NEW WORLD 30分1本勝負 | ||
×征矢学 真壁刀義 |
11分46秒 オリンピック予選スラム →片エビ固め |
高橋裕二郎 杉浦貴○ |
レフェリー福田明彦:、リングアナ: | ||
第5試合 SUN PLAZA QUARREL FESTIVAL 45分1本勝負 | ||
丸藤正道 ○曙 永田裕志 佐々木健介 |
13分58秒 ランニングボディプレス →片エビ固め |
河野真幸 タイチ× 高山善廣 鈴木みのる |
レフェリー村山大値:、リングアナ: | ||
第6試合 BE STRONG JAPAN 45分1本勝負 | ||
新崎人生 齋藤彰俊 ○後藤洋央紀 |
13分30秒 昇天・改 →片エビ固め |
飯塚高史× 矢野通 中邑真輔 |
レフェリーマーティー浅見:、リングアナ: | ||
第7試合 ダブルメインイベントI THIS IS "PROWRESTLING" 60分1本勝負 | ||
小橋建太 ○武藤敬司 |
20分20秒 ムーンサルトプレス →体固め |
大森隆男 秋山準× |
レフェリー:、リングアナ: | ||
第8試合 ダブルメインイベントII FIGHTING TOGETHER NOW 60分1本勝負 | ||
○森嶋猛 諏訪魔 棚橋弘至 |
23分13秒 バックドロップ →片エビ固め |
潮﨑豪× 真田聖也 内藤哲也 |
レフェリーレッドシューズ海野:、リングアナ: |
主催団体等[編集]
- 主催:新日本プロレスリング/全日本プロ・レスリング/プロレスリング・ノア
- 後援:東京スポーツ新聞社/ベースボール・マガジン社「週刊プロレス」
公式テーマソング[編集]
- 参加選手
- 【新日本プロレス】
- 棚橋弘至、天山広吉、永田裕志、真壁刀義、後藤洋央紀、キング・ファレ、プリンス・デヴィット、田口隆祐、獣神サンダー・ライガー、KUSHIDA、小島聡
- 【全日本プロレス】
- 諏訪魔、船木誠勝、浜亮太、KAI、大和ヒロシ、征矢学、真田聖也、BUSHI
- 【プロレスリング・ノア】
- 杉浦貴、秋山準、潮崎豪、森嶋猛、モハメドヨネ、谷口周平、石森太二、青木篤志、金丸義信、KENTA、鈴木鼓太郎
チャリティーTシャツ[編集]
- 参加ブランド&アーティスト
- マッドバーバリアンズ
- アートジャンキー
- パンクドランカーズ
- 日高誠
- ハオミン
- ヤマグチノリカズ
- バンバンビガロ
- ローリングクレイドル
その他[編集]
- 本興行では全日本プロレスのリングが使用され、リングマットは本興行のためにデザインが新規に設えられた。
- 第一回興業が開催された2011年8月27日には他の会場でもプロレス・格闘技関連の興行が行われた。
- IGFは、チャリティー興行「INOKI GENOME 〜Super Stars Festival 2011〜」を両国国技館にて開催[8]。同大会に出場した鈴川真一は試合後、会場に乗り込むことを示唆したが実現しなかった。同じく出場したケンドー・カシン(元新日本・全日本)は入場曲に『ALL TOGETHER』の一部を使用。
- ZERO1による「橋本真也7回忌記念大会」が、橋本真也の出身地である岐阜県土岐市で開催された。
- 宮城県仙台市では、総合格闘家の長南亮と光岡映二の二人が発起人となり、震災チャリティー格闘技興行「STAND UP」が開催された[9]。本興行にはDEEP及びDREAMが協力[10]。
- 大阪府大阪市の大阪府立体育会館第二競技場では元FMWの南条隼人が中心となって「FFFプロレスリング」旗揚げ戦が行われた。
- 第二回興業が開催される2012年2月19日も他会場でプロレス興行が開催された。
脚注[編集]
- ^ プロレスで元気を! 新日本&全日本&ノアが「東日本大震災復興支援チャリティープロレス ALL TOGETHER」を開催! - ALL TOGETHER公式サイト内
- ^ “被災地思い3団体30人集結!魂の激唱”. デイリースポーツ (2011年6月10日). 2011年8月9日閲覧。
- ^ “あなたの購入したPPVがチャリティーになります!「ALL TOGETHER」をスカパー!でPPV完全生中継!!”. ALL TOGETHER 東日本大震災復興支援チャリティープロレス (2011年7月15日). 2011年8月9日閲覧。
- ^ “テレビ中継も「ALL TOGETHER」!! テレビ朝日&日本テレビ&GAORA&サムライTVで8.27日本武道館大会を視聴しよう!”. ALL TOGETHER 東日本大震災復興支援チャリティープロレス (2011年7月15日). 2011年8月9日閲覧。
- ^ 「被災者に試合を見てもらうには東北地方での大会が必要」との観点から、当初より本大会の第2弾も検討され、開催地としてはクリネックススタジアム宮城が浮上していた。東京スポーツ・2011年4月20日付 1面
- ^ 東京スポーツ・2011年8月28日付 28面
- ^ 8.27 INOKI GENOME大会開催決定!!! - IGF イベント情報 2011年6月17日
- ^ 【STAND UP】8・27仙台で長南亮と光岡映二がチャリティーイベントを開催 - GBR・2011年7月29日
- ^ DREAM戦士が無償で復興を後押し - 日刊スポーツ・2011年8月17日
外部リンク[編集]
- ALL TOGETHER公式サイト
- YouTube公式映像配信
- ALL TOGETHER PROMOTION VTR - 大会プロモーションVTR
- 2011.08.26 ALL TOGETHER - 前日記者会見
- 2011.07.08 PRESS CONFERENCE ALL TOGETHER OFFICIAL THEME SONG - 公式テーマソング完成会見
- 2011.04.18 PRESS CONFERENCE ALL TOGETHER - 開催会見