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CMLL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

CMLLConsejo Mundial de Lucha Libre)は、メキシコプロレス団体

歴史[編集]

1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがエルパソでプロレスの試合を見たことからプロレス興行を企画して、メキシコシティにある廃墟同然の競技場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び、アレナ・モデロを修復してアレナ・メヒコが完成。

1933年EMLLEmpresa Mexicana de la Lucha Libre)を設立。9月21日、アレナ・メヒコで旗揚げ戦が開催[1]。旗揚げ戦にはヤキ・ジョージ、ボビー・サンプソン、シクロン・マケイ、レオン・チン・アチウらが参戦[1]

旗揚げ当初はアメリカから選手を呼び寄せて興行を開催していたが、地元選手の育成が急務と判断したゴンザレスは、柔術の心得がある友人のゴンザレス・アベンダーニョ・アギーラルを呼び寄せてアレナ・メヒコでルチャリブレ教室を開校[1]

1934年、アギーラルの教え子たちがデビューして純国産ルチャドールが誕生[1]。観衆は増えて500人ほどのキャパシティしかないアレナ・メヒコは手狭だったため、ボクシング会場「アレナ・ナショナル」、闘牛会場「レオ・デ・コンデザ」でも興行を開催していた[1]

1935年6月12日、アレナ・メヒコでメキシコ初の女子プロレスの試合が行われた[2]

1940年、女子プロレス界の草分け的存在であるミルドレッド・バークが来墨[1]

1938年、個人的に買った宝くじが当選したゴンザレスは当選金で自社所有競技場の建設に着手。

1943年、メキシコシティに自社所有競技場「アレナ・コリセオ英語版」が完成[1]

1954年タルサン・ロペスが台頭すると、1942年にデビューしたエル・サントゴリー・ゲレロブルー・デモンらが台頭して、1940年代から1950年代にかけて最初の黄金期を迎えることになる[1]。この頃はメキシコにEMLLしかプロレス団体が存在しなかったため、ルチャリブレといえばEMLL、EMLLといえばアレナ・メヒコであり、大衆からはルチャリブレ、EMLLではなくアレナ・メヒコと呼ばれることが普通だった[1]

1956年、改築工事が進められていたアレナ・メヒコが完成。

1975年UWAが旗揚げされると独裁状態に嫌気が差したアンヘル・ブランコドクトル・ワグナーアニバルらが退団して大打撃を受けた[1]

1980年代、UWAの影に隠れるような停滞期に突入していた。

1990年、メキシコで禁止されていたルチャリブレのテレビ中継が解禁となり、テレビ局「テレビサ」による試合中継番組の放送が開始された[1]。テレビ放送の開始にあわせて企画部長兼ブッカーのアントニオ・ペーニャによってボラドールマスカラ・サグラダミステリオッソなどのキャラクターが誕生して、入場演出を豪華にするなど改革を行ってルチャリブレはテレビを通して爆発的なブームになった[1]

1991年、団体名をCMLLConsejo Mundial de Lucha Libre)に改称。

1992年、ペーニャが独立してAAAを旗揚げされると業界トップに躍進して、アレナ・メヒコの集客が閑古鳥が鳴くほど悲惨な状態となるが、テレビ中継による放映権料と自前の試合会場による最低限の経費で危機を乗り越えた[1]

1995年、AAAを退団してルードにターンしたエル・イホ・デル・サントを獲得して、ネグロ・カサスとの抗争で人気を博していた[1]

2004年ミスティコ(2代目)がデビューして人気となり、ドクトル・ワグナー・ジュニアらを加えたメンバーにより、人気を取り戻してアレナ・メヒコに大観衆が詰めかけるようになった[1]

国外との関係[編集]

日本[編集]

男子団体[編集]

1970年代以降、新日本プロレスと交流を持ち、グラン浜田木村健吾(パク・チュー)、佐山聡(サトル・サヤマ)ら多くの選手が武者修行のために遠征している。2009年11月23日、新日本プロレスとの業務提携を発表。2011年から毎年1月中旬頃に日本で合同興行「FANTASTICA MANIA英語版」を開催している[3]2023年9月29日、新日本プロレス、アメリカMLWとの戦略的提携を発表。

1970年代中盤から1980年代国際プロレス全日本プロレスと接点を持ち、国際プロレスのデビル紫(アキオ・ムラサキ)、鶴見五郎(ゴロー・タナカ)、全日本プロレスの百田光雄(リキドーザン・ジュニア、リキドーセン・セグンド)、越中詩郎(サムライ・シロー)、三沢光晴(カミカゼ・ミサワ)が海外武者修行のために遠征している。

1991年10月14日SWSとの業務提携を発表。

1997年2月4日、「ルチャリブレを直輸入したい」という思いから梅本和孝が総合プロデューサーとして、CMLLを団体ごと招聘するという前代未聞の試みとしてKBSホールでCMLL JAPANの旗揚げ戦を開催。1999年、CMLL JAPANスーパーライト級王座、CMLL JAPANタッグ王座、CMLL JAPAN女子王座を創設。2001年1月、CMLL JAPANが活動停止。

2001年6月2日、CMLLでDDTプロレスリングが創設したKO-Dタッグ王座の初代王座決定戦が行われた。6月、初代王者のNOSAWA(パートナーは佐々木貴)がCMLLで防衛戦を行った際、CMLLからKO-Dタッグ王座の認定を取り付けた。

女子団体[編集]

1991年10月、全日本女子プロレスとの業務提携を発表。山田敏代井上京子ブル中野北斗晶(レイナ・フブキ)、堀田祐美子みなみ鈴香アジャコング下田美馬三田英津子吉田万里子が遠征している。

2011年4月2日REINA女子プロレスとの業務提携を発表。同年、CMLL-REINAインターナショナルジュニア王座を創設。2012年CMLL-REINAインターナショナル王座を創設。

2018年2月3日、J@st(ジャスト)との業務提携を発表。本間多恵清水ひかりが遠征している。

2019年、女子プロレス専門誌「LADYS RING」の発行元であるレディースリングとの業務提携を発表。9月15日新木場1stRINGでプロモーション興行「CMLLレディースリング」の旗揚げ戦を開催。2020年1月、CMLL日本女子王座を創設。

2021年9月29日アイスリボンとの業務提携を発表。藤本つかさ春輝つくしが遠征している。

アメリカ[編集]

1952年NWAに加盟してNWA世界ライトヘビー級王座、NWA世界ミドル級王座、NWA世界ウエルター級王座の管理を一任される[1]2010年8月13日、王座名をNWA世界ヒストリック・ライトヘビー級王座、NWA世界ヒストリック・ミドル級王座、NWA世界ヒストリック・ウェルター級王座に変更。

2016年8月11日ROHとの業務提携を発表[4]

2023年9月29日MLW日本新日本プロレスとの戦略的提携を発表。

タイトルホルダー[編集]

CMLL世界王座[編集]

CMLLの王座
タイトル 保持者 歴代
CMLL世界ヘビー級王座 グラン・ゲレーロ 第22代
CMLL世界ライトヘビー級王座 アベルノ 第18代
CMLL世界ミドル級王座 テンプラリオ 第22代
CMLL世界ウェルター級王座 ティタン 第34代
CMLL世界スーパーライト級王座 スティグマ 第12代
CMLL世界タッグ王座 アンヘル・デ・オロ
ニエブラ・ロハ
第44代
CMLL世界トリオ王座 エル・テリブレ
ドラゴン・ロホ・ジュニア
バルバロ・カベルナリオ
第35代
CMLL世界女子王座 ステファニー・バッケル 第21代
CMLL世界女子タッグ王座 セウシス
ステファニー・バッケル
初代
CMLL世界ミニエストラージャ王座 ウルティモ・ドラゴンシート 第16代
CMLL世界ミクロエストラージャ王座 ミクロ・へメロ・ディアブロ1号 第2代

NWA世界ヒストリック王座[編集]

CMLLが管理している王座[5]。以前はNWAが認定していた[5]

タイトル 保持者 歴代
NWA世界ヒストリック・ライトヘビー級王座 アトランティス・ジュニア 第8代
NWA世界ヒストリック・ミドル級王座 カリスティコ 第8代
NWA世界ヒストリック・ウェルター級王座 マスカラ・ドラダ(2代目) 第11代

ナショナル王座[編集]

メキシコ連邦区ボクシング・レスリング協会が管理、認定している王座[5]

タイトル 保持者 歴代
ナショナル・ヘビー級王座 スター・ブラック 第68代
ナショナル・ライトヘビー級王座 エスフィンヘ 第69代
ナショナル・ミドル級王座 ゲレーロ・マヤ・ジュニア 第63代
ナショナル・ウェルター級王座 マヒア・ブランカ 第76代
ナショナル・ライト級王座 フトゥーロ 第52代
ナショナル・タッグ王座 マグヌス
ルヒド
第38代
ナショナル・トリオ王座 アポカリプシス
ディストゥルビオ
チョーロ
第43代
ナショナル女子王座 レイナ・イシス 第24代
ナショナル女子タッグ王座 アンドロメダ
スカディ
第7代

トーナメント戦[編集]

インターナショナル・グランプリ
  1. ラヨ・デ・ハリスコ・ジュニア
  2. ヘッドハンターA
  3. エル・イホ・デル・サント
  4. スティール
  5. ラヨ・デ・ハリスコ・ジュニア
  6. マスカラ・マジカ
  7. ドクトル・ワグナー・ジュニア
  8. アトランティス
  9. ウルティモ・ゲレーロ
  10. ウルティモ・ゲレーロ
  11. アレックス・シェリー
カンペオン・ウニベルサル
  1. ウルティモ・ゲレーロ
  2. 獣神サンダー・ライガー
  3. ラ・ソンブラ
  4. エル・テリブレ
  5. 棚橋弘至
  6. アトランティス
レジェンダ・デ・プラダ
  1. スコルピオ・ジュニア
  2. エル・イホ・デル・サント
  3. ネグロ・カサス
  4. ブラック・ウォリアー
  5. フェリーノ
  6. ペロ・アグアヨ・ジュニア
  7. アトランティス
  8. ミスティコ(2代目)
  9. ミスティコ(2代目)
  10. ミスティコ(2代目)
  11. ボラドール・ジュニア
レジェンダ・デ・アスル
  1. ブルー・パンテル
  2. タルサン・ボーイ
  3. ウニベルソ・ドスミル
  4. リスマルク・ジュニア
  5. レイ・ブカネロ
  6. エル・テリブレ
  7. ミステル・ニエブラ
  8. ディアマンテ・アスル
レイエス・デル・アイレ
  1. ボラドール・ジュニア
  2. ラ・マスカラ
  3. ボラドール・ジュニア、ヴィールス
  4. バリエンテ
  5. ボラドール・ジュニア
  6. アンヘル・デ・オロ
  7. アンヘル・デ・オロ
  8. バリエンテ
エン・ブスカ・デ・ウン・イドロ
  1. ティタン
ラ・コパ・ジュニア
  1. エミリオ・チャレス・ジュニア
  2. ショッカー
  3. ドス・カラス・ジュニア
  4. ドラゴン・ロホ・ジュニア
  5. ラ・ソンブラ
トルネオ・サングレ・ヌエバ
  1. ドラゴン・リー(初代)
  2. ソベラーノ・ジュニア
トルネオ・ナショナル・デ・パレハス・インクレディブル
  1. アトランティス & マスカラ・ドラダ(初代)
  2. アトランティス & マスカラ・ドラダ(初代)
  3. アトランティス & ミステル・ニエブラ
  4. ボラドール・ジュニア & ラ・ソンブラ
トルネオ・ラ・グラン・アルテルナティーバ
  1. ネグロ・カサス & エクトール・ガルサ
  2. シルバー・キング & ショッカー
  3. ベスティア・サルバヘ & シカゴ・エキスプレス
  4. エミリオ・チャレス・ジュニア & レイ・ブカネロ
  5. エミリオ・チャレス・ジュニア & トニー・リベラ
  6. ブルー・パンテル & ウルティモ・ゲレーロ
  7. フェリーノ & ティグレ・ブランコ
  8. オリンピコ & シコデリコ・ジュニア
  9. ビジャノ4号 & アラン・ストーン
  10. エル・イホ・デル・サント & ミスティコ(2代目)
  11. アトランティス & ラ・マスカラ
  12. ペロ・アグアヨ・ジュニア & ミステリオッソ・ジュニア
  13. ミスティコ(2代目) & ラ・ソンブラ
  14. ウルティモ・ゲレーロ & ドラゴン・ロホ・ジュニア
  15. OKUMURA & 高橋裕二郎
  16. エクトール・ガルサ & ポルボラ
  17. ウルティモ・ゲレーロ & レイ・エスコルピオン
  18. ユーフォリア & エル・テリブレ

所属選手[編集]

男子選手[編集]

女子選手[編集]

ミゼット選手[編集]

  • ウルティモ・ドラゴンシート(Último Dragoncito)
  • ショッカーシート(Shockercito)
  • バン・バン(Bam Bam)
  • ピエローシート(Pierrothito)
  • ペケーニョ・オリンピコ(Pequeño Olímpico)
  • ペケーニョ・ダミアン666(Pequeño Damian 666)
  • ペケーニョ・ビオレンシア(Pequeño Violencia)
  • ペケーニョ・ボリクア(Pequeño Boricua)
  • マスカリータ・ドラーダ(Mascarita Dorada)
  • メルクリオ(Mercurio)

試合中継[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p ベースボールマガジン社週刊プロレス』2016年2月10日号 pp56 - 57
  2. ^ ベースボールマガジン社『週刊プロレス』2021年11月10日号 p94
  3. ^ ベースボールマガジン社『週刊プロレス』2016年2月10日号 pp58 - 61
  4. ^ Johnson, Mike (2016年8月10日). “ROH-CMLL update, new name for November UK tour and more news”. Pro Wrestling Insider. 2016年8月10日閲覧。
  5. ^ a b c ベースボールマガジン社『週刊プロレス』2016年2月10日号 p67

関連項目[編集]

外部リンク[編集]