大島 僚太(おおしま りょうた、1993年1月23日 - )は、静岡県出身のサッカー選手。Jリーグ・川崎フロンターレ所属、ポジションはMF。日本代表。
プロ入り前[編集]
両親からは野球をやる事を勧められていたが、本人はサッカーをやる事を決めた。小学4年生の頃に清水FCのセレクションに合格している[1]。
中学と高校は静岡学園に在学したが目立つプレーヤーではなく、高校2年時になっても控えに回ることが多かった上に、高校3年時も怪我をしてしまいインターハイには1試合も出られなかった。2010年、全国大会で全日本ユース選手権ではレギュラーとして初出場し、青森山田高等学校や名古屋グランパスU-18、横浜F・マリノスユースを下し、ベスト4に導いた[1]。高校卒業後は大学進学の予定だったが前述の大会での活躍がスカウトの目に留まり、11月に入って川崎入りが決まった。
川崎フロンターレ[編集]
2011年シーズンは高卒ルーキーながら、5月7日のヴィッセル神戸戦で後半28分に登里享平に代わり途中出場し、Jリーグデビューを果たした。7月23日のアルビレックス新潟戦では、主力の稲本潤一・中村憲剛・柴崎晃誠が揃って欠場したこともあり、初めてスターティングメンバーに名を連ねた。2012年5月3日のジュビロ磐田戦でリーグ戦初ゴールを決めた。2016年から川崎に在籍する日本人で初めて背番号「10」を着けることが決まった。2017年もレギュラーとして出場し、クラブ初のリーグ優勝に貢献。
2018年シーズンは、ロシアW杯に選出されるものの出場は無かったが、クラブでは2年連続のリーグ優勝を果たし、自身はJリーグベストイレブンに初選出された[2]。また、同年10月20日に行われたヴィッセル神戸戦で、川崎の細かなパスワークから最後に大島が挙げた得点が年間ベストゴール賞に選ばれた[3]。
日本代表[編集]
2016年5月26日、キリンカップサッカー2016に出場するサッカー日本代表に初選出された。7月、リオデジャネイロオリンピックの日本代表に選出された。8月11日、第3戦のU-23スウェーデン代表戦では矢島慎也の得点をアシストするも、チームはグループリーグ敗退が決まった。日本代表監督のハリルホジッチからは、オリンピックでの奮闘を賞賛された[4]。9月1日、アジア最終予選のアラブ首長国連邦代表戦でA代表として初出場した[5][6]。
2018年5月31日に発表された、2018 FIFAワールドカップの日本代表に選出された。大会前は、ロシアW杯での日本代表のキーマンとして期待されていたが[7]、事前合宿のテストマッチの最後の試合でポジションが同じである柴崎岳の活躍や自身の怪我の影響もあり[8]、本大会では試合に出場する事は無くGKとDF登録以外の選手で唯一出番が無かった[9]。
類まれなパスセンスや技術の高さ、プレースタイルが似ていることから「中村憲剛2世」と称されている[10][11]。本人は理想の選手として漫画『キャプテン翼』の主人公・大空翼を挙げており、「いろんな選手の良いところを盗みたい」という姿勢や、好きな番号などは彼の影響だと発言している[12]。
静岡学園高校出身で1学年下に伊東幸敏、木本恭生、長谷川竜也、福島春樹らがいる。
所属クラブ[編集]
- ユース経歴
- プロ経歴
個人成績[編集]
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2011 |
川崎 |
30 |
J1 |
9 |
0 |
4 |
0 |
1 |
0 |
14 |
0
|
2012 |
20 |
3 |
3 |
0 |
3 |
0 |
26 |
3
|
2013 |
16 |
12 |
0 |
4 |
0 |
1 |
0 |
17 |
0
|
2014 |
28 |
0 |
4 |
1 |
2 |
0 |
34 |
1
|
2015 |
28 |
0 |
2 |
0 |
3 |
1 |
33 |
1
|
2016 |
10 |
24 |
2 |
0 |
0 |
2 |
0 |
26 |
2
|
2017 |
25 |
1 |
2 |
0 |
1 |
0 |
28 |
1
|
2018 |
29 |
2 |
0 |
0 |
2 |
0 |
31 |
2
|
2019 |
|
|
|
|
|
|
|
|
通算 |
日本 |
J1
|
175 |
8 |
19 |
1 |
15 |
1 |
209 |
11
|
総通算
|
175 |
8 |
19 |
1 |
15 |
1 |
209 |
11
|
その他の公式戦
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
期間通算
|
2015 |
J-22 |
- |
J3 |
1 |
0 |
1 |
0
|
通算 |
日本 |
J3
|
1 |
0 |
1 |
0
|
総通算
|
1 |
0 |
1 |
0
|
- 2018年
- 2019年
- FUJI XEROX SUPER CUP 1試合0得点
- 出場歴
タイトル[編集]
クラブ[編集]
- 川崎フロンターレ
- U-23日本代表
- Jリーグベストイレブン:1回(2018年)
- Jリーグ・優秀選手:4回(2014年、2016年 - 2018年)
- Jリーグ年間ベストゴール:1回(2018年)
代表歴[編集]
出場大会[編集]
試合数[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
Jリーグベストイレブン(MF) |
---|
1990年代 |
- 93: サントス, 本田泰人, ラモス瑠偉
- 94: 柱谷哲二, 北澤豪, ラモス瑠偉, ベッチーニョ
- 95: 柱谷哲二, ビスマルク
- 96: ジョルジーニョ, 前園真聖, 山口素弘, 名波浩
- 97: ビスマルク, 中田英寿, 山口素弘, 名波浩
- 98: 小野伸二, 奥大介, 藤田俊哉, 名波浩, ドゥンガ
- 99: 中村俊輔, アレックス, 伊東輝悦, 澤登正朗, 福西崇史
| 2000年代 |
00: 明神智和, 中村俊輔, 稲本潤一, 森島寛晃
01: 小笠原満男, 福西崇史, 藤田俊哉, 服部年宏, 中田浩二
02: 小笠原満男, 福西崇史, 藤田俊哉, 名波浩
03: 小笠原満男, 福西崇史, 奥大介, 遠藤保仁
04: 小笠原満男, 長谷部誠, 奥大介, 遠藤保仁
05: 小笠原満男, 阿部勇樹, フェルナンジーニョ, 遠藤保仁, 古橋達弥
06: 鈴木啓太, 阿部勇樹, 中村憲剛, 谷口博之, 遠藤保仁
07: 阿部勇樹, 鈴木啓太, ポンテ, 中村憲剛, 遠藤保仁
08: 中村憲剛, 小川佳純, 遠藤保仁
09: 小笠原満男, 石川直宏, 中村憲剛, 遠藤保仁 | 2010年代 |
10: 中村憲剛, マルシオ・リシャルデス, 藤本淳吾, ダニルソン, 遠藤保仁
11: ジョルジ・ワグネル, レアンドロ・ドミンゲス, 藤本淳吾, 遠藤保仁, 清武弘嗣
12: レアンドロ・ドミンゲス, 遠藤保仁, 青山敏弘, 高萩洋次郎
13: 中村俊輔, 山口螢, 柿谷曜一朗, 青山敏弘
14: 柴崎岳, 武藤嘉紀, レオ・シルバ, 遠藤保仁
15: 金崎夢生, 遠藤保仁, 青山敏弘
16: 阿部勇樹, 柏木陽介, 中村憲剛, 齋藤学
17: 中村憲剛, 井手口陽介, 山口蛍
18: チャナティップ, 家長昭博, 大島僚太, 中村憲剛 |
ベストイレブン(GK - DF - MF - FW) - JCB |
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