ウーゴ・レオナルド・シルバ・セレージョ

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レオ・シルバ
名前
本名 ウーゴ・レオナルド・シルバ・セレージョ
Hugo Leonardo Silva Serejo
愛称 レオ・シウバ
カタカナ レオ シルバ
ラテン文字 Léo Silva
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
生年月日 (1985-12-24) 1985年12月24日(38歳)
出身地 マラニョン州サン・ルイス
身長 181cm
体重 76kg
選手情報
在籍チーム ブラジルの旗 モト・クルブ
ポジション MF
背番号 8
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2006-2010 ブラジルの旗 クルゼイロ 19 (0)
2008 ブラジルの旗 イパチンガ (loan) 17 (0)
2009 ブラジルの旗 ボタフォゴ (loan) 18 (0)
2010-2011 ブラジルの旗 グアラチンゲタ 52 (2)
2012 ブラジルの旗 ポルトゥゲーザ 36 (3)
2013-2016 日本の旗 アルビレックス新潟 122 (16)
2017-2021 日本の旗 鹿島アントラーズ 135 (8)
2022 日本の旗 名古屋グランパス 33 (1)
2023 ブラジルの旗 モト・クルブ
代表歴
2004 ブラジルの旗 ブラジル U-20
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

レオ・シルバ(Léo Silva)ことウーゴ・レオナルド・シルバ・セレージョ(Hugo Leonardo Silva Serejo、1985年12月24日 - )は、ブラジルマラニョン州サン・ルイス出身の元プロサッカー選手。ポジションは守備的ミッドフィールダー

経歴[編集]

15歳でプロクラブのテストに合格[1]。プロテストに合格する以前はフットサルをプレーしていた。2004年には20歳以下ブラジル代表に選出され、静岡県で行われたSBSカップに出場した。2012年はポルトゥゲーザに所属し、セリエA36試合に出場。ゲームキャプテンも務めた[2]

2012年12月22日、翌シーズンのアルビレックス新潟への入団内定が発表された。獲得にあたっては、かつて新潟に所属したアンデルソン・リマの「レオ・シルバは間違いない」との助言があったという[3]。リマはポルトゲーサのコーチとしてレオ・シルバを指導していた。彼の出身地であるサン・ルイスの地方紙 O Imparcial のウェブ版は、新潟との契約期間を5年と報じている[4]。2013年シーズン開幕前には既に柳下正明監督の信頼を得、「レオはやりたいプレーがはっきりしている。だから周りも動かせる」と評価された[2]

移籍初年度の2013年シーズンはリーグ戦32試合に出場。中盤の底で攻守にわたって抜群の存在感を見せ、ボール奪取数はリーグ最高を記録し[5]、前年「奇跡の残留」とも言われて辛うじて15位でJ1に残留した新潟の7位躍進に大きく貢献した。シーズン終了後のJリーグアウォーズでは優秀選手賞を受賞[6]大宮アルディージャ柏レイソルからの興味が報道されるが、2014年も新潟との契約を更新し[7][8]、累積警告での欠場を除くリーグ戦33試合に出場。直接FKからの4得点を含む6得点を記録した。Jリーグアウォーズでは2年連続で優秀選手賞を受賞し、全選手中の最多得票を集めてベストイレブンに選出された[9]

2015年5月、肝機能数値に異常が見つかり、精密検査の為にブラジルへ一時帰国。急性胆嚢炎と診断され、この時点での1stステージの残りの試合を全休。現地で胆嚢摘出手術を受けた[10]。7月11日、2ndステージ開幕戦の鹿島アントラーズ戦(デンカビッグスワンスタジアム)で復帰を果たした。

2016年12月30日、鹿島アントラーズに加入することが発表された[11]。2017シーズンは一時ケガで離脱も、中盤の底に君臨。ゴールやアシストといった目に見える結果はそれほど残せなかったが、豊富な運動量とボール奪取で違いを作り出し、優秀選手賞を受賞した。

2022年は名古屋グランパスでプレーし、同年契約満了となった。

2023年は母国ブラジルの地元クラブモト・クルブ・ジ・サン・ルイスに加入した。1シーズン限りで現役引退する予定だとしている[12]

プレースタイル[編集]

中盤の底、ボランチのポジションでプレーする。新潟入団の際には「豊富な運動量で攻守両面においてチームを牽引できるボランチ。正確な技術と高い戦術センスでゲームを構築するだけではなく、フィニッシュの局面にも絡むことができる」と紹介された[13]

名波浩は「ボールアプローチのセンスが抜群」と評し、「相手ボールに対して、自分が奪える、奪えない、もしくは周りの味方選手が奪える、奪えない、というジャッジが非常に優れている。ゆえに、味方と横にスライドしながら対応するときでも、前後でタテ関係を築いたときでも、周囲とスムーズな連係を見せて相手ボールを奪取することができる。フィジカル能力も高くて、危ないところには必ず顔を出している」と分析した[14]

2013年〜2015年までの3年間新潟で監督として指導した柳下正明は守備能力についても「後ろから追いかけて取るというのが上手い。一度はかわされるかもしれないが、その後にすぐリカバーして奪う。これはなかなかできる選手はいないので、そこはJでも一番じゃないかな」と述べ、同時にキックの精度についても新潟入団後の成長に言及している[15]

私生活[編集]

夫人との間に2子。2013年9月27日に生まれた第2子の名前は、祖父と自らの名前からとられたブルーノ・レオナルド[1][16]。来日1年目は単身新潟で生活していたが、2014年に家族も来日した[17]

亀田製菓が製造販売する揚げ菓子ハッピーターン」が大好物で、新潟のクラブ公式サイト上の「美味しくて感動した新潟の料理」と「好きな新潟のお菓子」というアンケートには、ともにこの洋風せんべいの名を挙げている。自ら決勝点をあげて勝利した2014年3月23日のサガン鳥栖戦では、マッチスポンサーの亀田製菓からハッピーターン1年分を贈られ、満面の笑みを見せていた[18]。2015シーズン終了後にはスカパー!で放送されたクラブオフィシャル番組の企画としてハッピーターン製造工場を息子と見学。出来立てのハッピーターンに大量に粉を付けて食べるなど愛好ぶりを披露した。

個人成績[編集]

[19][20][21]

国内大会個人成績
年度 クラブ 背番号 リーグ 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯 州選手権 期間通算
2007 クルゼイロ セリエA 13 0 13 0
2008 イパチンガ 11 0 11 0
2009 ボタフォゴ 18 0 16 0 34 0
2010 グアラチンゲタ セリエB 21 1 21 1
2011 31 1 18 1 49 2
2012 ポルトゥゲーザ 8 セリエA 36 3 5 0 18 2 59 5
通算 ブラジル 130 5 5 0 52 3 187 8
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2013 新潟 8 J1 32 1 5 1 2 1 39 3
2014 33 6 6 0 1 0 40 6
2015 25 4 6 0 1 1 32 5
2016 32 5 4 1 2 0 38 6
2017 鹿島 4 27 1 2 0 1 0 30 1
2018 20 2 4 0 2 1 26 3
2019 27 4 2 0 4 0 33 4
2020 32 1 2 0 - 34 1
2021 29 0 4 0 2 0 35 0
2022 名古屋 16 33 1 7 0 3 0 43 1
通算 日本 J1 290 25 42 2 18 3 307 29

その他国内公式戦

国際大会個人成績 FIFA
年度 クラブ 背番号 出場 得点 出場 得点
CONMEBOLスダメリカーナ杯クラブW杯
2009 ボタフォゴ 3 0 -
AFCACLクラブW杯
2017 鹿島 4 6 1 -
2018 11 2 3 0
2019 8 0 -
2020 1 0 -
通算 CONMEBOL 3 0 -
通算 AFC 26 3 3 0

その他の国際公式戦

タイトル[編集]

チーム[編集]

鹿島アントラーズ

個人[編集]

脚注[編集]

出典
  1. ^ a b アルビレックスタイムズ2013年11月号
  2. ^ a b 2013年3月1日 新潟日報 『あす開幕J1特集』2面
  3. ^ アルビレックス新潟モバイルサイト 広報ダイアリー 2012年12月22日
  4. ^ Com vontade de jogar no Moto, maranhense se destaca no Japão”. O Imparcial (2014年1月12日). 2014年12月14日閲覧。
  5. ^ シルバ 王国魂で奪取王/日刊アウォーズ”. 日刊スポーツ (2013年12月26日). 2014年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月12日閲覧。
  6. ^ 優秀選手賞 アルビレックス新潟:レオ シルバ ”. Jリーグ. 2014年1月12日閲覧。
  7. ^ 週刊サッカーダイジェスト 2013年12月3日号 日本スポーツ企画出版社 2013年11月19日
  8. ^ 契約更新選手のお知らせ(1月12日)”. アルビレックス新潟 (2014年1月12日). 2014年1月12日閲覧。
  9. ^ Jリーグアウォーズ開催、MVP・ベストイレブンなど各賞が決定”. ゲキサカ (2014年12月9日). 2014年12月14日閲覧。
  10. ^ レオ・シルバ選手の経過について”. アルビレックス新潟 (2015年6月2日). 2015年6月3日閲覧。
  11. ^ レオ シルバ選手が加入』(プレスリリース)鹿島アントラーズ、2016年12月30日https://www.antlers.co.jp/news/release/579702016年12月30日閲覧 
  12. ^ Shota (2023年2月3日). “元鹿島・名古屋レオ・シルバが新天地デビューへ!今年現役引退の意向明かす”. Football Tribe Japan. 2023年3月5日閲覧。
  13. ^ ブラジル・ポルトゲーザからレオ シルバ選手 加入内定のお知らせ
  14. ^ 2013年Jリーグ、名波浩が選んだ「ベスト11」”. web Sportiva (2013年12月10日). 2023年5月11日閲覧。
  15. ^ 柳下正明監督 2014シーズン総括会見”. アルビレックス新潟 (2014年12月11日). 2014年12月14日閲覧。
  16. ^ 新潟MFレオ・シルバに第2子誕生 | ゲキサカ[講談社]
  17. ^ [新潟愛する家族の支えが活力に。レオ・シルバ、昨季以上の活躍に期待]”. エル・ゴラッソweb版 BLOGOLA (2014年2月28日). 2014年12月14日閲覧。
  18. ^ レオ・シルバにハッピーターン1年分贈呈。1年分ってどれぐらいなの?”. フットボールチャンネル (2014年4月3日). 2014年12月14日閲覧。
  19. ^ Léo Silva - Leistungsdaten - transfermarkt.de
  20. ^ Léo Silva :: Hugo Leonardo Silva Serejo :: Portuguesa :: Statistics
  21. ^ Brasil - Léo Silva - Dados do jogador, novidades e estatísticas da carreira - Soccerway

関連項目[編集]

外部リンク[編集]