静岡学園中学校・高等学校
静岡学園中学校・高等学校 | |
---|---|
![]() | |
![]() | |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人新静岡学園 |
校訓 | 誠実、愛敬、剛勇 |
設立年月日 | 1965年12月 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 教養科学科(2011年度より) |
学期 | 3学期制 |
高校コード | 22524A |
所在地 | 〒420-0833 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
![]() ![]() |
静岡学園中学校・高等学校(しずおかがくえんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、静岡市葵区東鷹匠町にある私立中学校・高等学校。略称は、「静学」(しずがく)。
概要[編集]
開校から静岡市駿河区聖一色に所在していたが、隣接する静岡県草薙総合運動場の改修計画に伴い旧静岡県立静岡工業高等学校跡地へ移転[1]。移転に伴い、新カリキュラムを採用した全国初の教養科学科を設置している。また、サッカーの強豪校としても知られている[2]。
沿革[編集]
- 4月 - 静岡市聖一色226-3の校地に鉄骨2階建校舎120坪を新築し、静岡学園大学予備校商業科を設立(修業年限2ヶ年)
- 1964年(昭和39年)
- 1月 - 静岡高等実務学校として独立し、牧野明学校長に就任(修業年限を3ヶ年に改正)
- 1965年(昭和40年)
- 9月 - 高等学校新設を計画し、6000坪を目標とする校地の拡張に併行して、鉄筋コンクリート3階建320坪の第1期工事に着手
- 12月 - 学校法人静岡学園より校地、校舎その他の基本財産の寄附を受けて静岡学園高等学校を設立し、学校長に牧野賢一就任
- 12月28日 - 学校法人第二静岡学園寄付行為認可、静岡学園高等学校設置認可
- 1966年(昭和41年)
- 1967年(昭和42年)
- 4月 - 校旗・校歌の制定式を駿府会館において挙行
- 1971年(昭和46年)
- 4月 - 静岡学園高等学校に理数科(1クラス)新設
- 8月 - 第53回全国高等学校野球選手権大会で準々決勝に進出
- 1976年(昭和51年)
- 1月 - 第55回全国高等学校サッカー選手権大会準優勝
- 1977年(昭和52年)
- 12月26日 - 静岡学園中学校設置認可
- 1978年(昭和53年)
- 4月1日 - 静岡学園中学校開校
- 1月 - 第74回全国高等学校サッカー選手権大会優勝
- 2009年(平成21年)
- 4月 - 葵区東鷹匠町への移転概要・建設計画を住民説明会で公表。静岡県議会を経て現在地への移転が決定
- 8月 - 第40回全国中学校サッカー大会優勝
- 2011年(平成23年)
- 4月 - 法人名を学校法人新静岡学園に変更。現在地に移転。教養科学科設置
- 2015年(平成27年)
- 1月 - 第93回全国高等学校サッカー選手権大会ベスト8(4年ぶりの全国大会)
- 1月 - 第98回全国高等学校サッカー選手権大会優勝(24年ぶり2度目)
基礎データ[編集]
アクセス[編集]
象徴[編集]
- 校訓
- 誠実 - 質素、清楚、気品ある人格の形成をめざす
- 愛敬 - 学、友、和を愛し、知性豊かな人間像をめざす
- 剛勇 - 剛、健、協に富んだ機能的な人材の完成をめざす
- 孝友三心
- 一、服する心 親の気持ちに応える。先生の指導に従う。先輩のことばに耳を傾ける。道理に服する。
- 二、感謝する心 親の恩、師の恩、友のありがたさをしみじみと感ずる。生命を支える一粒の米、一杯の水にも感謝の念を持つ。
- 三、全うする心 どんな小さなこともなげやりにしない。どんな困難にあっても屈しない。責任を持って最後まで頑張る。信頼できる人になる。
- 孝友精神の表現
- 一、定められた髪形によって心身の清純を保つ。
- 二、服装を端正にし、言動を慎む。
- 三、礼儀を重んじ、挨拶を励行する。
- スクールカラー - 緑(緑と黄色を静学カラーと呼称することもある)
- 指定のカバン - 緑(SHIZUOKAGAKUENという文字は黄色)※現在は使用に生徒課の許諾が必要。茶色(2011年度より)。なし(2019年度より)
- 制服 - 男子は黒色の詰襟標準学生服で、夏は半袖(ポケットにSGマークが書かれている)。女子は紺のブレザーで夏は男子と同様。そのほか、男女共用のベストなどがある。
部活動[編集]
- 運動部
- サッカー部
- 柔道部
- 体操部
- 野球部
- 卓球部
- テニス部
- バスケットボール部
- 剣道部
- バレーボール部
- 陸上部
- ハンドボール部
- 水泳部
- 応援指導部
- 文化部
- 文芸部
- 合唱部
- 百人一首部
- 囲碁将棋部
- 茶道部
- 華道部
- パソコン部
- 写真部
- 書道部
- 演劇部
- 歴史研究部
- 吹奏楽部
- 美術部
- 理科部
サッカー部[編集]
サッカー部は、個人技をベースとしたショートパスをつなぐスタイルが伝統となっている。全国初登場となった1976年の第55回全国高等学校サッカー選手権大会ではその独特なスタイルが注目を集め、初出場ながら準優勝。プロの監督として、井田勝通が1972年から2008年まで指導していた。練習グラウンドは駿河区谷田にある静岡学園谷田グランド[3]。
1995年の第74回大会では全国制覇(鹿児島実業高等学校との両校優勝)を達成した。
また、2002年には中学にもサッカー部が作られ、U-14全国大会3位などの成績をおさめている。2008年にはJFAプレミアカップで優勝し、イングランドで行われたマンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップに出場。2009年には全国中学校サッカー大会で優勝した。
高校総体(インターハイ)は2010年沖縄大会に総体初出場。翌2011年大会も連続で出場を決め、決勝まで進出し準優勝を成し遂げた。
2020年、第98回全国高等学校サッカー選手権大会にて24年ぶりに静岡県勢として全国制覇を果たした。この優勝は、第74回大会での鹿児島実業高等学校との両校優勝より2度目で、静岡学園としては初の単独優勝であった。
事故・訴訟[編集]
2018年3月16日、男子2年生体操部員が吊り輪の練習中、セーフティマットに額から落下、外傷性頚椎損傷を負い四肢麻痺や排尿便障害の後遺症が残った。2020年5月20日、被害元生徒の19歳男性と家族が学校側が安全配慮義務を怠ったとして学校法人静岡学園に慰謝料や介護費用など約4億2千万円の損害賠償を求め、静岡地方裁判所に提訴[4]。
著名な出身者[編集]
サッカー[編集]
名前 | 出身 | 生年度 | 卒 | Pos | 進学先 | 入団クラブ | 現所属 / 代表・指導歴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
森下申一 | 静岡県 | 1960 | 1979 | GK | 東京農業大学 | ヤマハ発動機 | 現役引退・元サッカー日本代表・現FC東京GKコーチ |
杉山誠 | DF | 東京農業大学 | 日産自動車 | 現役引退・U-20日本代表(1979 FIFAワールドユース選手権) | |||
池田司信 | 1962 | 1980 | 現役引退・元サッカー日本女子代表監督 | ||||
松永英機 | 1963 | 1981 | 大阪商業大学 | 松下電器産業 | 現役引退 | ||
三浦泰年 | 1965 | 1984 | MF | サントスFC(留学) | 現役引退・元サッカー日本代表・鈴鹿ポイントゲッターズの監督兼ゼネラルマネージャー | ||
向島建 | FW | 国士舘大学 | 東芝 | 現役引退 | |||
三浦知良 | 1966 | 中退 | サントスFC | 鈴鹿ポイントゲッターズ・元サッカー日本代表 | |||
北村邦夫 | 1968 | 1987 | MF | ガンバ大阪 | 現役引退 | ||
遠藤孝弘 | FW | アビスパ福岡 | 現役引退 | ||||
鈴木正治 | 1970 | 1989 | DF | 日産自動車 | 現役引退・元サッカー日本代表・元フットサル日本代表 | ||
内藤潤 | 石川県 | 1970 | 1989 | MF | 横浜フリューゲルス | 現役引退 | |
広山晴士 | 愛知県 | 1971 | 1990 | FW | ジヤトコ | 現役引退 | |
加藤正浩 | 静岡県 | MF | 横浜F・マリノス | 現役引退 | |||
水崎靖 | 近畿大学 | セレッソ大阪 | 現役引退 | ||||
今藤幸治 | 愛知県 | 1972 | 1991 | DF/MF | ガンバ大阪 | 現役引退・元サッカー日本代表 | |
坂本義行 | 兵庫県 | 1972 | 1991 | FW | 横浜フリューゲルス | 現役引退 | |
増田忠俊 | 静岡県 | 1973 | 1992 | MF | 鹿島アントラーズ | 現役引退・元サッカー日本代表 | |
松山大地 | 北海道 | ベルマーレ平塚 | 現役引退 | ||||
橋本靖記 | 静岡県 | 浦和レッドダイヤモンズ | 現役引退 | ||||
山村博土 | 1974 | 1993 | FW | ガンバ大阪 | 現役引退 | ||
望月学 | DF | 清水エスパルス | 現役引退 | ||||
栗田泰次郎 | MF | 鹿島アントラーズ | 現役引退 | ||||
大石信幸 | DF | 横浜フリューゲルス | 現役引退 | ||||
久保山由清 | 静岡県 | 1976 | 1995 | FW | 横浜フリューゲルス | 現役引退・元サッカー日本代表・現清水エスパルスコーチ | |
向島満 | DF | 名古屋グランパスエイト | 現役引退 | ||||
牧野直樹 | 福岡大学 | ヴェルディ川崎 | 現役引退 | ||||
森川拓巳 | 1977 | 1996 | 柏レイソル | 現役引退・現コンサドーレ札幌U-15監督 | |||
深澤仁博 | MF | 横浜マリノス | 現役引退 | ||||
桜井孝司 | FW | 横浜フリューゲルス | 現役引退 | ||||
塩川岳人 | MF | モンテディオ山形 | 現役引退 | ||||
石井俊也 | 浦和レッドダイヤモンズ | 現役引退 | |||||
内藤修弘 | 1978 | 1997 | 清水エスパルス | 現役引退 | |||
倉貫一毅 | 滋賀県 | ジュビロ磐田 | 現役引退・FC琉球ヘッドコーチ | ||||
坂本紘司 | FW | 現役引退 | |||||
飯塚浩記 | 静岡県 | MF | モンテディオ山形 | 現役引退 | |||
山崎哲也 | DF | 現役引退・大分トリニータU-18監督 | |||||
南雄太 | 神奈川県 | 1979 | 1998 | GK | 柏レイソル | 大宮アルディージャ・元サッカー日本代表 | |
大石鉄也 | 静岡県 | MF | 川崎フロンターレ | 現役引退 | |||
渡辺誠 | 1980 | 1999 | MF | 国士舘大学 | ヴァンフォーレ甲府 | 現役引退・清水エスパルスU-14監督 | |
小池良平 | MF | 大分トリニータ | 現役引退・元フットサル日本代表 | ||||
菅原太郎 | 滋賀県 | 1981 | 2000 | FW | ミラソウFC | 現役引退 | |
櫻田和樹 | 静岡県 | 1982 | 2001 | MF | 静岡産業大学 | ザスパ草津 | 現役引退 |
永田充 | 1983 | 2002 | DF | 柏レイソル | 現役引退・元サッカー日本代表 | ||
谷澤達也 | 1984 | 2003 | MF | 現役引退 | |||
安藤淳 | 滋賀県 | DF | 関西大学 | 京都サンガF.C. | 現役引退 | ||
杉山浩太 | 静岡県 | MF | 清水エスパルス | 現役引退 | |||
山本海人 | 1985 | 2004 | GK | 福島ユナイテッド・元サッカー日本代表 | |||
小林祐三 | 東京都 | DF | 柏レイソル | 現役引退 | |||
松下幸平 | 石川県 | ジュビロ磐田 | 現役引退 | ||||
横山拓也 | 静岡県 | FW | 浦和レッドダイヤモンズ | 現役引退 | |||
飯塚渉 | GK | 流通経済大学 | 東京武蔵野シティFC | 現役引退 | |||
狩野健太 | 1986 | 2005 | MF | 横浜F・マリノス | 現役引退 | ||
中村友亮 | ヴィッセル神戸 | アグレミーナ浜松(日本フットサルリーグ)・元フットサル日本代表 | |||||
加門亮兵 | 大阪府 | 桃山学院大学 | ファジアーノ岡山FC | 現役引退 | |||
杉山力裕 | 静岡県 | 1987 | 2006 | GK | 川崎フロンターレ | アビスパ福岡 | |
先崎勝也 | 神奈川県 | MF | 国士舘大学 | FC町田ゼルビア | 現役引退 | ||
山本真希 | 静岡県 | 清水エスパルス | 現役引退 | ||||
國吉貴博 | 埼玉県 | 1988 | 2007 | ヴァンフォーレ甲府 | 現役引退 | ||
枝本雄一郎 | 神奈川県 | 近畿大学 | ザスパクサツ群馬 | 鹿児島ユナイテッドFC | |||
長沢駿 | 静岡県 | FW | 清水エスパルス | 大分トリニータ | |||
杉浦恭平 | MF | 川崎フロンターレ | ツエーゲン金沢 | ||||
吉野峻光 | 京都府 | 1989 | 2008 | 国士舘大学 | セレッソ大阪 | 現役引退 | |
大石治寿 | 神奈川県 | FW | 神奈川大学 | 藤枝MYFC | 同左 | ||
吉田豊 | 静岡県 | DF | ヴァンフォーレ甲府 | 名古屋グランパス | |||
戸高弘貴 | 大分県 | 1991 | 2010 | MF | 立命館大学 | FC町田ゼルビア | 沖縄SV |
中西倫也 | 和歌山県 | 1992 | 2011 | FW | 桃山学院大学 | カターレ富山 | アルテリーヴォ和歌山 |
星野有亮 | 東京都 | MF | 専修大学 | ツエーゲン金沢 | 現役引退 | ||
大島僚太 | 静岡県 | 川崎フロンターレ | 同左・元サッカー日本代表 | ||||
利根瑠偉 | 山口県 | 徳山大学 | ヴェルスパ大分 | FC大阪 | |||
柏瀬暁 | 千葉県 | 1993 | 2012 | FW | 清水エスパルス | 現役引退 | |
木本恭生 | 静岡県 | MF | 福岡大学 | セレッソ大阪 | FC東京 | ||
伊東幸敏 | DF | 鹿島アントラーズ | 大分トリニータ | ||||
福島春樹 | 愛知県 | GK | 専修大学 | 浦和レッドダイヤモンズ | 現役引退 | ||
長谷川竜也 | 静岡県 | MF | 順天堂大学 | 川崎フロンターレ | 横浜FC | ||
加納錬 | 1994 | 2013 | DF | 国士舘大学 | SC相模原 | アルテリーヴォ和歌山 | |
木部未嵐 | MF | 松本山雅FC | 現役引退 | ||||
米田隼也 | 福岡県 | 1995 | 2014 | 順天堂大学 | V・ファーレン長崎 | 同左 | |
名古新太郎 | 大阪府 | 1996 | 2015 | 鹿島アントラーズ | 同左 | ||
石渡旭 | 神奈川県 | DF | 神奈川大学 | 福島ユナイテッドFC | FC刈谷 | ||
大杉啓 | 静岡県 | GK | 日本体育大学 | ![]() |
福島ユナイテッドFC | ||
旗手怜央 | 三重県 | 1997 | 2016 | FW | 順天堂大学 | 川崎フロンターレ | ![]() |
薩川淳貴 | 静岡県 | DF | 関東学院大学 | カマタマーレ讃岐 | 鹿児島ユナイテッドFC | ||
鹿沼直生 | 埼玉県 | MF | 専修大学 | SC相模原 | ジュビロ磐田 | ||
山ノ井拓己 | 千葉県 | 1998 | 2017 | GK | アビスパ福岡 | 同左 | |
渡井理己 | 静岡県 | 1999 | 2018 | MF | 徳島ヴォルティス | ![]() | |
小澤秀充 | 青山学院大学 | ガイナーレ鳥取 | 同左 | ||||
東山達稀 | 新潟県 | 静岡産業大学 | ロアッソ熊本 | 同左 | |||
伊藤稜馬 | 静岡県 | 国士舘大学 | いわきFC | ||||
神田凜星 | 大阪府 | 2000 | 2019 | FW | リオ・ブランコEC | エスペランサSC | |
松村優太 | 2001 | 2020 | MF | 鹿島アントラーズ | 同左 | ||
田邉秀斗 | 京都府 | 2002 | 2021 | DF | 川崎フロンターレ | ジェフユナイテッド市原
・千葉(育成型期限付き移籍) | |
伊東進之輔 | 大阪府 | 2003 | 2022 | DF | ギラヴァンツ北九州 | 同左 | |
玄理吾 | 兵庫県 | 2003 | 2022 | MF | 徳島ヴォルティス | 同左 | |
川谷凪 | 大阪府 | 2003 | 2022 | MF | 清水エスパルス | いわきFC(育成型期限付き移籍) | |
古川陽介 | 滋賀県 | 2003 | 2022 | MF | ジュビロ磐田 | 同左 |
その他スポーツ[編集]
芸能[編集]
脚注[編集]
- ^ 静岡工業高校は当時、所在地を太田町としていたが、敷地の大部分は瓦場町であるものの太田町、東鷹匠町の3町にまたがり、静岡学園は所在地を「東鷹匠町」としている(住居表示未実施地区)。
- ^ 森田将義「強い静岡学園が帰ってきた。キングカズらを輩出した技巧派集団の躍動」Web Sportiva、集英社、2020年1月6日公開。
- ^ 静岡学園サッカー部
- ^ 体操落下事故で提訴 元生徒、学校運営法人に4億円請求 静岡新聞 2020年5月21日