埼玉県立浦和高等学校

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埼玉県立浦和高等学校
Saitama Prefectural Urawa High School.JPG
過去の名称 埼玉縣第一尋常中學校
埼玉縣第一中學校
埼玉縣立浦和中學校
埼玉縣立敬和中學校
国公私立の別 公立学校
設置者 埼玉県の旗 埼玉県
校訓 「尚文昌武」
設立年月日 1895年6月18日
共学・別学 男女別学(男子校)
課程 全日制課程
定時制課程
単位制・学年制 単位制(全日制)
学年制(定時制)
設置学科 普通科
学期 3学期制
高校コード 11101F
所在地 330-9330
公式サイト 埼玉県立浦和高等学校
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埼玉県立浦和高等学校(さいたまけんりつ うらわこうとうがっこう)は、埼玉県さいたま市浦和区領家五丁目に所在する県立高等学校。埼玉県の進学指導重点推進校

埼玉県立高校では最古で[1]東大合格者数が公立高校のみならず全国的に上位の進学校として知られている。2014年スーパーグローバルハイスクール指定校。通称「浦高」(うらこう)。

概要[編集]

1895年明治28年)、埼玉県第一尋常中学校として創設された旧制浦和中学校を前身とし、戦後、新制埼玉県立浦和高等学校となった。開学以来男子校である。埼玉県立高等学校では最古の歴史を有し[1]、これまで各界に卒業生を送り出している。

国内有数の公立進学校として知られ、毎年東大合格者数の上位校となっている。近年でも2012年(40人合格)と2013年(46人合格)に公立学校としては全国1位となった。私立高校を含めた順位では過去に6位(1952年)、7位(1951年)、8位(1958年)、9位(1974年1976年1984年1985年)、10位(1956年1975年1979年1983年)を記録したことがある。私立高校の躍進から近年では10~20位前後となることが多い。最多合格数は1990年の60人である。 1950年から2009年までの東大合格者総数で見ると、国内13位(2407人)であり、公立高校では都立日比谷西戸山に次ぐ4位である[2]

全国高等学校クイズ選手権の出場常連校であり、同番組の第25回と第26回で史上初の連覇を達成している。第35回(2015年)では3回目の優勝となり開成高校の記録と並んだ。

制服は男子校の伝統でもある金ボタン5個の黒詰襟学生服(標準学生服)。以前には学帽も存在していたが、現在は廃止されている。麗和会館に食堂も設置。

交通[編集]

電車
バス
  • 埼玉県道35号(第一産業道路)「領家」交差点を北浦和駅方向へ曲がり、左側
  • 国道17号(旧中山道)「北浦和駅前」交差点を駅と反対方向へ曲がり、右側

沿革[編集]

旧制浦和中学記念碑

授業[編集]

3学期制・隔週土曜授業。50分授業で6時限まで(週1日は7時限。土曜は4時限まで)。2年生より文系・理系別。現役での進路実現のため、3年間のプログラムを構築して指導。「浦和高校新世紀構想」として学力育成・進学指導を中心とした教育改革に取り組んでいる。

その一つが、高大連携教育である。2000年(平成12年)より埼玉大学での聴講制度が開始され、加えて現在では通信衛星を利用した東京工業大学一橋大学の講義視聴制度も行っている。また、卒業生による特別講義「麗和セミナー」は、進路志望研究の場として利用されている。

授業では単位制の特性を生かし、各自の志望や興味・関心、習熟度に合わせて科目を選択できるようになっている。受験対応の授業をはじめ、ウィトゲンシュタインを読んだ上で各自のテーマで論文を作成する「倫理講読」、「近現代文学研究」、「解析学入門」、「探究化学」など大学での学問・研究の入門的な授業や少人数授業による討論、論文作成なども多く取り入れている。

進路[編集]

毎年、早慶東大をはじめとした難関大学に多くの合格者を輩出している。

2016年は、東京大学22名(現役4名、浪人18名)で公立校の中では全国6位[3]。また、東大以外では京都大学(現役7名、浪人6名)、一橋大学17名(現役5名、浪人12名)、東京工業大学9名(現役3名、浪人6名)、慶應義塾大学71名(現役17名、浪人54名)、早稲田大学152名(現役37名、浪人115名)など国公立私立の難関大学に多くの合格者を輩出している[4]

学校行事[編集]

1学期
2学期
3学期

神奈川県立湘南高校とは定期戦(「湘南・浦和定期交歓戦」(浦和高校では「湘南戦」、湘南高校では「浦高戦」と呼ばれる)が毎年5月に開催されていた。全校を挙げた1956年以来の伝統行事であったが、2002年をもって廃止となった。最終通算成績は31勝15敗であった[5]

施設[編集]

グラウンドやテニスコート2面、弓道場、体育館(2003年(平成15年)8月まで2棟存在した)、開閉式ドーム付きプール施設などがある。開閉式ドーム付きプール施設にはソーラーパネルが取り付けられている。校舎はA棟、B棟、C棟、芸術棟(通称、「D棟」)、家庭科棟などに分かれる。A棟とB棟の間の中には旧校舎の表玄関があり、パルテノンと呼ばれる。他には、同窓会館である麗和会館や運動部室棟、文化部室棟(通称、「長屋」)などが設置されている。麗和会館内には学食も設置。

学生生活・学風[編集]

「尚文昌武」を校是とし、自由な校風である。唯一の校則として、制服(学ラン)を着用することと、在学時にバイク運転免許は取らない旨の覚書を入学時に提出することである。ただし後者は埼玉県立高校共通である。その他、細かな規制は存在せず、校規検査も行われない。

また、学校行事では「雨天決行の原則」が存在し、台風襲来時の臨海学校遠泳を除き、雨天時の行事中止はない。

部活動[編集]

文化部
同好会
専門委員会

水泳部やカヌー部、ボート部、弓道部、ラグビー部などの全国大会出場も多く、部活動も盛んである。過去には、サッカー部が全国高等学校サッカー選手権大会にて1952年(昭和27年)、1954年(昭和29年)、1955年(昭和30年)と3度の優勝経験がある。

2013年、ラグビー部が埼玉県立深谷高校を破り54年ぶりに2度目の全国大会出場を決めた[6]

全国高等学校クイズ選手権の全国大会へは、第15回および、第25回から第31回の8度出場。これらのうち2005年(平成17年)の第25回と2006年(平成18年)の第26回はともに優勝、2006年は世界決戦にも優勝(日・韓・米の3カ国で開催予定だったが、テロ事件の影響でアメリカは未出場のため、日・韓の2カ国のみでの対戦)。続く第27回は準優勝(優勝はラ・サール高校)。第28回と第29回はベスト4。第30回は準優勝(優勝は開成高校)。第31回はベスト8。そして、第35回大会で3度目の優勝を果たした(開成高校と並ぶ全国最多タイ記録)。

全国高等学校サッカー選手権大会と全国高等学校クイズ選手権の両方で、優勝を達成したのは栃木県立宇都宮高校に次いで2番目である(後に2014年京都府立洛北高校[7]も達成している)。

国際交流[編集]

浦高はイギリスホイットギフト校と姉妹校関係にある。

短期交換留学やラグビー部、室内楽部などの部活動短期派遣に加え、長期交換留学制度もある。この長期交換留学制度は、基準を満たせば公費留学が可能であり、また国際的な大学入学資格である国際バカロレアを取得するコースがある。これによって、2008年(平成20年)には交換留学生がケンブリッジ大学に合格。その他にもインペリアル・カレッジ・ロンドンロンドン・スクール・オブ・エコノミクスエディンバラ大学へ進学した生徒もいる。

学校関係者一覧[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 学校公式サイトによる。なお、1886年には現埼玉県立不動岡高等学校が(私立)埼玉英和学校として創立され、1921年に県立不動岡中学校となっている。
  2. ^ 小林哲夫 『東大合格高校盛衰史 60年間のランキングを分析する』 光文社新書2009年9月17日ISBN 978-4334035235
  3. ^ サンデー毎日2016年4月17日号
  4. ^ サンデー毎日2016年4月17日号、県立浦和高等学校公式HP
  5. ^ 湘友会(湘南高等学校同窓会)公式サイト内のフォトグラフィー「浦高戦」より
  6. ^ 浦和高校ラグビー部が執念の打倒深谷で花園へ”. 東京スポーツ (2013年11月17日). 2013年11月20日閲覧。
  7. ^ 全国高等学校サッカー選手権大会での優勝は私立山陽高校広島県)との同時優勝であった。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 少なくとも三兎を追え―私の県立浦和高校物語 関根郁夫 さきたま出版会 2014年
  • 名門校とは何か? 人生を変える学舎の条件 おおたとしまさ 朝日新書 2015年

外部リンク[編集]