豊島岡女子学園中学校・高等学校

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豊島岡女子学園中学校・高等学校
Toshimagaoka-Joshigakuen Junior and Senior High School.JPG
過去の名称 女子裁縫専門学校
東京家政女学校
牛込高等女学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人豊島岡女子学園
校訓 道義実践
勤勉努力
一能専念
設立年月日 1892年5月1日
創立者 河村常
共学・別学 男女別学(女子校)
中高一貫教育 併設型(外部混合有)
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学期 3学期制
高校コード 13693A
所在地 170-0013
東京都豊島区東池袋一丁目25番22号
公式サイト 豊島岡女子学園 中学校・高等学校
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豊島岡女子学園中学校・高等学校(としまがおかじょしがくえんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、東京都豊島区東池袋に所在し、中高一貫教育を提供する私立の女子中学校高等学校。高等学校において、中学校から入学した内部進学の生徒と高等学校から進学した外部進学生徒との間で、3年生でクラスが混合する併設型中高一貫校である[1]

概要[編集]

1892年5月1日、河村常が東京府東京市牛込区(現・東京都新宿区下宮比町に女子裁縫専門学校を設立。1898年に校舎を牛込区新小川町に移転、1904年に東京家政女学校と改称。1923年に牛込区弁天町において牛込高等女学校を併設する。しかし東京大空襲で牛込の校舎が全焼し、1948年に現在地へ移転。豊島岡女子学園と校名変更して、今日に至る。

都内の女子校で東京大学合格者を毎年10人以上出すなど、難関大への進学実績を出している都内有数の進学校である。進学実績としては中学受験の世界における「女子御三家」(桜蔭女子学院雙葉)と併せて語られることもある。高校からも生徒募集をしている学校としては唯一である。

年間授業料はおよそ40万円と、都内の私立中学・高校の中で比較的安い方である。寄付金制度が無い。

試験のとき以外は毎朝5分間の「運針」がある(#毎朝の運針参照)。

日本経済新聞STOCKリーグ部門賞(2005年)受賞[2][3]やコーラス部の全日本合唱コンクールNHK全国学校音楽コンクールにおける全国大会出場など、生徒の自主性も高い。

沿革[編集]

  • 1892年(明治25年)5月1日 - 河村常が東京府東京市牛込区下宮比町に女子裁縫専門学校を創設
  • 1898年(明治31年) - 校舎を牛込区新小川町に移転
  • 1904年(明治37年) - 東京家政女学校に校名変更
  • 1924年(大正13年)4月 - 牛込区弁天町に牛込高等女学校を併設
  • 1948年(昭和23年)4月 - 現校地に移転、 豊島岡女子学園に校名変更
  • 2012年(平成24年) - 創立120周年

教育方針[編集]

  • 道義実践
    いつの時代、どこの国民も、皆、道義正しい人間でなければならないことは言うまでもないことであります。生徒に道徳を実行することの大切さ尊さを諭し、更にこれを実行する習慣と喜びを体得させたいものです。
  • 勤勉努力
    物事をなすに当たって勤勉努力することほど尊いものはありません。これこそ事の成敗の鍵と言えましょう。日常の学習やクラブ活動を通じて、真面目に努力を積み重ねていくことを目標とします。
  • 一能専念
    人間には、必ずその人特有の才能があるものと信じております。今それを「一能」といってみましょう。まだはっきり表われていないかも知れない生徒たちのすぐれた才能を発見し、育成し、磨かせることこそ、人を生かす所以であると信じております。

毎朝の運針[編集]

長さ1メートル程度の細長い白さらし木綿布を二つ折りにし玉止めしない赤い糸でひたすら運針し、最後まで行ったら引き抜くというもの。

その理念は

  1. 無心になる
    一つのことに無心になって集中する。
  2. 基礎の大切さを知る
    物事にはすべ基礎が大切。一枚の布、一本の針を通して、「基礎の大切さ」を悟らせる。
  3. 努力の積み重ねの大切さを知る
    物事は地味な努力を積み重ねてこそ、他の追随を許さないものに大きく伸びてゆく。毎朝5分間の運針、3年乃至6年の間、入学当初の自分と現在の自分を比較し、それがいかに大切なものであるかを体得させる。
  4. 特技を持つ
    個人はみなめいめい特技を持っている。これを持たなければならないし、伸ばさなければならない。運針も豊島岡女子学園にとって他校にない特技でもある。

実際に、大学受験の試験場で自らを落ち着かせるため「運針」をしたという卒業生がいるとの逸話もある。

その他特色ある教育としては、礼法・マナー教室がある。

進学実績[編集]

2018年度の大学合格者数は、東京大学が18名、慶應義塾大学が78名、早稲田大学が72名、上智大学が43名などである[4]

活動[編集]

部活動[編集]

特に剣道部・テニス部・書道部・囲碁部などが活躍を見せている。

文化系では、コーラス部が毎年夏の全日本合唱コンクールNHK全国学校音楽コンクールの東京都大会で金賞・銀賞、全国大会の出場実績がある。

  • 全日本合唱コンクール
    • 中学校部門
      • 2003年度同声合唱の部銅賞[5]
      • 2006年度同声合唱の部銀賞[6]
      • 2010年度同声合唱の部金賞[7]
      • 2011年度同声合唱の部 金賞・文部科学大臣賞[8]
      • 2015年度同声合唱の部銀賞[9]
      • 2016年度同声合唱の部金賞[10]
    • 高等学校部門
      • 2010年度Aグループ 金賞・文部科学大臣賞[7]
      • 2015年度Bグループ銀賞[9]
      • 2016年度Bグループ銀賞[10]
  • NHK全国学校音楽コンクール
    • 中学校の部
      • 2013年度 金賞・内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞
      • 2014年度銅賞
      • 2016年度 金賞・内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞
      • 2017年度銀賞
    • 高等学校の部
      • 2010年度銅賞
      • 2013年度銅賞
      • 2017年度銅賞

囲碁部が2006年度[11]、2014年度[12]全国高校囲碁選手権大会団体女子の部で優勝を果たしている。2012年度全国高等学校囲碁選抜大会女子の部で団体優勝している[13]

書道部が日本書道美術院教育部展で入賞する一方、吹奏楽部も東京都高等学校吹奏楽コンクールで金賞を受賞している。

体育系では、全国の女子高の中で唯一、桃李連部(阿波踊り部)がある。毎年8月には豊島区大塚でのお祭りに参加するほか、ラジオ・新聞への出演もしている。

また、剣道部が過去にインターハイ出場の経験がある。ダンス部の桃李祭(文化祭)での講堂における公演は毎年入場制限になるほどの人気を博す。

文化祭[編集]

『桃李祭』といい、毎年文化の日前後に行われる。これは「桃李(とうり)言(い)わざれども下(した)自(おの)ずから蹊(みち)を成(な)す」『史記・李将軍・賛』(スモモは何も言わないが、実が美味しいので人が集まってきてその下に自然と道が出来るの意)の故事成語による。来場者は毎年1万数千人を誇る。

制服[編集]

夏冬ともに基本デザインが同じ伝統的なデザインのセーラー服(中高共通)。夏は上着の色が白、冬は紺。セーラーカラーと袖口には白い3本線が入っており、スカートは紺色の前ひだである。胸元のリボン(本校では、ネクタイと称されている)の形が特徴的である(大妻高校のセーラー服と類似)。これは校章ともなっている「ハト」をかたどったもので、新入生にネクタイの結び方を上級生が教えるのも伝統になっている[16]

交通機関[編集]

豊島岡女子学園中学校・高等学校の位置(東京都区部および多摩地域内)
豊島岡女子学園中学校・高等学校

学校施設[編集]

著名な出身者(関係者含む)[編集]

脚註[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]