東海中学校・高等学校

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東海中学校
東海高等学校
東海中学校・高等学校正門
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人東海学園
校訓 勤倹誠実
設立年月日 1888年明治21年)11月7日
共学・別学 男子校
中高一貫教育 併設型(外部混合有)
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科(高等学校)
学期 3学期制
高校コード 23514J
所在地 461-0003
公式サイト 学校法人東海学園【東海中学校・東海高等学校】
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東海中学校・高等学校(とうかいちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、愛知県名古屋市東区に所在し、学校法人東海学園が運営する私立男子中学校高等学校。高等学校は、中学校から内部進学した生徒と外部から入学した生徒を第2学年から混合してクラスを編成する、併設混合型中高一貫校(詳細は#その他を参照)。浄土宗教校の一つである。

概要[編集]

Camera-photo Upload.svg 画像提供依頼:講堂の画像提供をお願いします。2017年10月
東海学園講堂
情報
設計者 酒井勝、大脇勲、宮川只一[1]
建築主 学校法人東海学園
構造形式 SRC造[2]
建築面積 909 m² [2]
階数 地下1階、地上3階[2]
着工 1930年(昭和5年)[3]
竣工 1931年(昭和6年)7月[3]
所在地 461-0003
愛知県名古屋市東区筒井1-202-4
座標 北緯35度10分48秒 東経136度55分46.02秒 / 北緯35.18000度 東経136.9294500度 / 35.18000; 136.9294500座標: 北緯35度10分48秒 東経136度55分46.02秒 / 北緯35.18000度 東経136.9294500度 / 35.18000; 136.9294500
文化財指定 国の登録有形文化財
指定日 1998年9月2日[2]
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1888年明治21年)浄土宗学愛知支校として名古屋市に設立された中高一貫の男子校である。東海中学第二代校長は仏教学者で政治家の椎尾弁匡で、新制高校2代校長は後に浄土宗大本山百万遍知恩寺法主となった林霊法である。浄土宗に基づき仏教教育や情操教育を行う。

生徒の自主性を尊重する校風で、進学校[4]として実績が高い[5]。同一法人下に東海学園大学を擁すが、本校から内部推薦制度はなく一般入試の進学者もほぼ皆無である。

1931年昭和6年)に、昭和天皇御大典記念事業の一環として[3]建てられた講堂は、国の登録有形文化財に登録され[2]1992年平成4年)に名古屋市都市景観重要建築物等に指定されている[6]。歴史的建造物からなる「文化のみち」の1施設として、ウォークラリーなどイベント時限定で公開されている。

国際科学オリンピック全国高等学校囲碁選抜大会などで全国優勝している(詳細は#活動を参照)。

沿革[編集]

  • 1888年明治21年) - 当時の日野霊瑞浄土宗管長が、浄土宗教校の「浄土宗学愛知支校」として創立する。
  • 1898年(明治31年) - 「第四教区修学教校」と改称する。
  • 1901年(明治34年) - 明照殿の前身、忠魂祠堂を設立する。
  • 1909年(明治42年) - 「私立東海中学校」に改称する。
  • 1935年昭和10年) - 夜間中学校を併設するが、戦後に学校再編とともに廃止する。
  • 1947年(昭和22年) - 新制東海中学校が発足する。
  • 1948年(昭和23年) - 新制東海高等学校が発足する。

宗教教育[編集]

生命尊重の仏教精神に基づく教育の下で、広く生命を尊重する「共生(きょうせい・ともいき)」の心を培うことを目指している。東海中学第2代校長の椎尾弁匡は、大正から昭和の初めにかけて共生の大切さを説いて共生運動を展開した。卒業生の、梅原猛は共生に関して多数著述し、黒川紀章は共生の思想を建築の領域で展開して最晩年に共生新党を結成して政界へ進出を試みた。

中学校は高校に比して宗教教育に力を入れており、阿弥陀仏を中心に学園関係者の御霊を祀る殿堂で学園の象徴の一つとされる明照殿(めいしょうでん)で、「宗教」が授業される。平成の初期に全国の中学校でカリキュラムの偽装が問題視された時期は、一時的に「宗教」の科目は閉講された。

4時限目終了後に、行事など校外の際も「食作法(じきさほう)」を実施し、法要法話など浄土宗の教えに基づく行事が年間で行われる。

進学先[編集]

国公立大学医学部医学科の合格者は、2008年平成20年)以来11年連続して最多で[7]、2018年度は東京大学30名、京都大学38名、国公立医学部医学科130名であった。ほかに名古屋大学、早稲田大学、慶應義塾大学などへ進学する者が多い。

通学圏[編集]

東は豊橋市浜松市から新幹線で、西は岐阜県大垣市越えて滋賀県米原市付近、南は三重県津市、下宿生を加えれば尾鷲市、北は岐阜県中津川市付近、で名古屋から半径約50キロメートルが目安[8]となる。

年間行事[編集]

サタデープログラムと九月祭、記念祭が二大行事で来校者が多く、ほかに学外へ出向く行事が多い。

サタデープログラム[編集]

毎年6月と2月の2回にOBや学外の人材を招く土曜公開講座で、「サタプロ」と俗称される。学内の生徒のほかに誰でも無料で受講できる。一部は有料・要申込。2002年6月の開始以来2018年6月で第33回となる。各分野の第一線で活躍する人物を招聘し、愛知県名古屋市の後援の下、企画・交渉の多くを100名程の生徒実行委員会が運営している。これまでに林修鳩山由紀夫枝野幸男岡田克也蓮舫加藤一二三田中康夫前原誠司加藤紘一亀井静香田原総一朗池上彰藤岡弘山本昌ピーター・フランクル柳田理科雄益川敏英ドクター中松神野直彦塩見美喜子安冨歩、らが講演した。

水練会[編集]

毎年7月末頃に、三重県伊勢市二見町で中学1年生が全員参加する臨海学校である。担任のくじ引きでクラス別に色分けたふんどしで、事前の泳力テストで好成績を示した生徒は75分、あまり泳げない生徒でも1キロメートル、をそれぞれ完泳することを目標としている。泳げる順に白、白赤、赤白、赤、特赤となっている。長距離を泳ぐこともある。初開催は1911年(明治44年)で、その後戦争による中断や開催日時・場所の変更が度々行われた。

九月祭・創立記念祭[編集]

どちらも毎年9月の最後の土日に2日間開催される。高校は「創立記念祭(記念祭)」、中学は「九月祭」だが文化祭と総称することもある。以前はそれぞれ別日程であったが2001年から同時開催し、現在は同日程で併記されることが多い。

数字は学校創立来の年数で記念祭の開催回数ではない。初回は1951年昭和26年)で、2018年平成30年)は創立第130周年記念祭となる。来場者数はほぼ毎年1万人を超える。

高校生が2003年から始めた、宝塚歌劇団になぞらえた「カヅラカタ歌劇団」の演劇が好評[9]を得てテレビドラマの題材となり、2012年にTBS系列で大東俊介が主演して単発ドラマ『ハイスクール歌劇団☆男組』が放映された。現在は九月祭・記念祭とは別の日に公演しており、2018年度から新人公演が開催される。

部活動[編集]

文化部の大半と運動部の一部が、中高共に活動を行っている。

運動部
文化部

活動[編集]

国際科学オリンピック
その他

近年は以下の大会で全国優勝している。

2016年に、青羽悠が史上最年少で小説すばる新人賞を受賞した。

著名な卒業生[編集]

政官界[編集]

政治[編集]

行政[編集]

法曹界[編集]

  • 白木勇(最高裁判所判事)- 平成28年度旭日大綬章受章
  • 三宅俊一郎[33](元岐阜地方裁判所所長)- 平成27年度瑞宝中綬章受章
  • 平谷正弘[34](元福島地方裁判所所長)- 平成28年度瑞宝中綬章受章[35]
  • 高須宏夫[36](元中部弁護士会連合会理事長[37]

研究者[編集]

経済界[編集]

週刊朝日(2006年10月20日号)日本の社長東証1部上場企業500人出身高校ランキングで全国8位。

文化人[編集]

スポーツ界[編集]

著名な教員[編集]

  • 長谷川昇(社会科歴史) - 故人。歴史学者。もと東海学園女子短期大学教授。
  • 久田光政(国語科) - NPO法人被災者応援愛知ボランティアセンター理事長。サタデープログラム、カヅラカタ歌劇団顧問。
  • 小田忠市郎(社会科地理) - 「モノで学ぶ日本地理」「モノで学ぶ世界地理」著者。中日新聞の「達人に訊け!」に連載を持つ。
  • 島田尚幸(理科) - あいち妖怪保存会共同代表。「やりなおし高校の生物」著者。
  • 伊東達矢(国語科) - 旺文社古語辞典執筆。
  • 西村尚登(英語科) - 元教員、非常勤講師。2012年名古屋マーラー音楽祭の主催団体であるNPO法人名古屋音楽の友代表。東海学園交響楽団元顧問。
  • 広瀬正浩(国語科) - 元教員。日本文学・アニメ研究者で、現在は椙山女学園大学准教授。

兄弟校[編集]

系列校[編集]

その他[編集]

宗教
施設
  • 校舎の一部に創建当時の教室が埋め込まれている。
  • 第二次世界大戦中は校庭に防空壕が掘られた。
象徴(校章・制服・校歌)
  • 制服は冬服が黒の詰襟学生服、夏服がグレーの開襟シャツに霜降ズボンとなっている(ただし、高校はシャツが白地のカッターシャツまたはポロシャツとなり、指定品等は存在しない)。この制服は制鞄、制帽共に100年近くほとんど変わっていない。
  • 学年によって備品の色が違う。この色は3年周期で決められており、2018年度は、黄が中高の3年生を、緑が2年生を、青が1年生を表している。
  • 中学では制服の他に制帽なども指定されている(白色の肩掛け鞄と濃紺の補助鞄。考査および式典時には補助鞄のみでの登校が認められる。制帽に関しては大半の生徒が被っていない)。対して高校では生徒の自主性を尊重しており、靴・鞄などが自由になっている(ただしクロックス、サンダル、下駄、草鞋は禁止)他、携帯電話の持ち込みが許可されている。
教育課程
  • 高校2年生から全ての生徒が理系A群(理A)、文系A群(文A)、理系B群(理B)、文系B群(文B)の4種類のクラスに分けられ、成績上位者がA群に入れられる。学年によって違うこともあるが大抵の場合、2年生はA組からF組までが理B、G組が文B、H組が文A、I組からK組までが理Aと、3年生はA組からC組までが理A、D組が文A、E・F組が文B、G組からK組までが理Bとなっている。
  • 高3年2学期末の時点で不認定単位がある場合はセンター試験直後期に追試が行われるが、この追試において単位の取得に失敗した場合、卒業式への出席が認められない。そのため、センター試験後の追試に落ちた生徒たちを対象に行われる小規模の卒業式が"本来の"卒業式の後に何度か開催される。
行事
  • 高校の卒業式には30年前、50年前の卒業生がそれぞれ招待され、オーケストラ部の演奏の中荘厳な雰囲気で始まるが、卒業生自身は12月に行われる宗教行事である卒業授戒会を「真面目な卒業式」、卒業式そのものを「ふざける卒業式」と認識しているため、卒業証書授与の際にズボンが落ちる、他校の女子制服を着てくる、送辞答辞に無数の冗談を仕込むなど、笑いと野次の絶えない非常に明るいものとなる。
活動
沿革
  • 1960年代に全国で相次いだ学園紛争の際には、他校とは打って変わり「(そのような行為の内)暴力を伴わなければ、自主的な参加は認める」というスタンスを取っていた[107]

脚注[編集]

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  1. ^ 名古屋市:東海学園講堂(観光・イベント情報)
  2. ^ a b c d e 東海学園大講堂”. 国指定文化財等データベース(文化庁). 2017年1月23日閲覧。
  3. ^ a b c 東海学園大講堂(とうかいがくえんだいこうどう)”. 愛知県. 2017年1月23日閲覧。
  4. ^ 医学部合格者数が日本一 東海中高、実は個性派ぞろい|出世ナビ|NIKKEI STYLE
  5. ^ 学校法人東海学園【東海中学校・東海高等学校】/学校案内/進路”. 学校法人東海学園 東海中学校・高等学校. 2013年7月12日閲覧。
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  7. ^ 【親も知らない今どき入試】“医学部を目指すなら東海”は地元で定着 国公立大医学部に強い高校ランク (1/2ページ) - zakzak
  8. ^ 「名古屋の勢力範囲」 ~東海中高生徒の通学範囲~ | 達人に訊け! | 中日新聞プラス
  9. ^ “名古屋:女性になりきる男子高校生「カヅラカタ歌劇団」”. 毎日新聞. (2012年10月27日). http://mainichi.jp/select/news/20121027k0000e040167000c.html 2012年11月10日閲覧。 
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  107. ^ 荒川晃 『旭丘高校VS東海高校―名門校ライバルものがたり』 風媒社、2011年8月ISBN 978-4833110907

関連項目[編集]

外部リンク[編集]