山川出版社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
山川出版社
Yamakawa Shuppansha Ltd. (headquarters).jpg
正式名称 株式会社 山川出版社
英文名称 Yamakawa Shuppansha Ltd.
現況 事業継続中
種類 株式会社
市場情報 非上場
出版者記号 634
取次コード 8515
設立日 1948年8月25日
代表者 代表取締役 野澤伸平
本社郵便番号 101-0047
本社所在地 東京都千代田区内神田1−13−13
資本金 1,050万円
従業員数 36名(2014年4月現在)
ネット販売 自社サイト、オンライン書店
主要出版物 「世界歴史大系」(全24巻)、 「新版世界各国史」(全28巻)、 「世界史リブレット」(全120巻、刊行中)、 「新版県史」(全47巻、刊行中)、『日本史広辞典』、教科書・学習参考書他
出版以外の事業 オーディオブック(音声教科書)、「新課程版 日本史地図・図解ソフト」「新課程版 世界史地図・図解ソフト」、「新課程版 日本史テストデータ集」「新課程版 世界史テストデータ集」等のデータベースソフト制作・販売。
得意ジャンル 歴史、教育
外部リンク http://www.yamakawa.co.jp/
テンプレートを表示

山川出版社(やまかわしゅっぱんしゃ)は、高校教科書(地歴公民科)・参考書歴史関係の一般書などを刊行する日本の出版社である。

概要[編集]

野澤繁二(1914-94)が1948年に創業。野澤は東京生まれ、慶應義塾大学卒、川島屋商店(のち日興証券)勤務、46年退社。

日本史世界史の教科書は有名。用語集やワークノート、受験生向けの小事典など参考書・副読本も刊行している。近年では教材の電子化や受験生以外にも向けたサービス開発にも取り組んでいる。

歴史書の分野でも老舗で、「日本史広辞典」「○○県の歴史散歩」シリーズなど、専門書から一般書まで手がけている。1889年明治22年)創刊の雑誌『史學雜誌』(史学会編)も刊行する。

教科書を含めたほとんどの出版物のブックデザインを、菊地信義が担当している。

教科書・教材[編集]

  • 文部科学省検定済教科書の発行者番号は81。
  • 高等学校向け検定教科書を2教科地理歴史公民)にかけて発行している。ただし、その中で地理のみは手がけていない。
    • 特に日本史に強みを持つ。2011年度教科書採択では「日本史A」(31.6%)・「日本史B」(67.8%)とも発行者別占有率は第1位である。
    • 同様に世界史も強い。2011年度教科書採択では「世界史A」(30.1%)・「世界史B」(56.0%)とも発行者別占有率は第1位である。
    • 同社の「日本史」「世界史」は1951年に史学会の編集により初めて作成され、1952年に文部省(現文部科学省)の検定済み教科書として採用された[1]。以後、同社の歴史教科書は全国の学校で広く採用され、かつての社会科時代から現在の歴史科に至るまで、歴史教育の基盤となってきた。
  • 任天堂が2004年に開発した携帯型ゲーム機、ニンテンドーDSに対しては2007年に「山川出版社監修 詳説日本史B 総合トレーニング」と同「世界史B」[1]、2010年にはその改訂版となる「新・総合トレーニングPLUS」を日本史Bと世界史Bの両方で製作・監修し、現在はバンダイナムコエンターテインメントより発売している[2]
  • それ以外にも、各教科の用語集や教職員向けのデータベース、読み上げ教材となるオーディオブック等も販売している。

一般向け書籍[編集]

一般読者向けに高校教科書を再編集した「もういちど読むシリーズ」を刊行している[3]。2015年4月時点で累計100万部を突破[4]するベストセラーとなっている[5]

現行の教科書の1つ前の版を再構成し、表紙とレイアウトを変更した上で[6]、地図や資料を加えたり[7]、注釈を本文中に組み込み太字装飾も解除するなど、一般向けに読みやすく変更されている[8]

2009年8月30日に発売された「もういちど読む山川世界史」と「もういちど読む山川日本史」は、歴女を含め幅広い客層に受け入れられ、異例のヒットとなった[9]。これを受け、数研出版とコラボレーションし、理系科目でも同シリーズを展開している。

  • また、教科学習にも利用できる用語辞典類の他、全18巻の通史である「日本歴史大系」シリーズ、全47都道府県について各巻を発行した「新版県史」シリーズ、いくつかの国の詳細な歴史を全24巻でまとめた「世界歴史大系」シリーズ、地球上の全ての地域の国を全28巻でカバーした「新版世界各国史」シリーズ等、各分野の歴史について長期間のシリーズを精力的に発行している。一方、小冊子である「リブレット」シリーズも出版している。
  • また、騎馬民族征服王朝説を提唱した江上波夫の文化史論集や、近代ドイツ史の研究者として後に東京大学の総長も務めた林健太郎の著作集なども同社が出版している。

脚注[編集]

  1. ^ a b 山川出版社公式サイト、「ごあいさつ」、2015年6月1日閲覧。
  2. ^ バンダイナムコエンターテインメント社サイト内商品紹介、[1]
  3. ^ もういちど読む山川倫理”. 朝日新聞 BOOK TiMES. 2016年3月1日閲覧。
  4. ^ もういちど読むシリーズ”. 山川出版社. 2016年3月1日閲覧。
  5. ^ 『もういちど読む 山川政治経済』山崎広明編 世界を見る目がレベルアップ”. 琉球新報 (2010年5月31日). 2016年3月1日閲覧。
  6. ^ 『もういちど読む』を、改めて読む 始まりは「もったいない」@「日本史の山川」本社”. 日経ビジネスONLINE (2014年10月16日). 2016年3月1日閲覧。
  7. ^ 山川出版社の『世界史』『日本史』がヒット中”. 日経トレンディネット (2010年1月26日). 2016年3月1日閲覧。
  8. ^ 大人の教養は「教科書」で身につけよう!下手なハウツー本よりずっと使える (p.2)”. 東洋経済ONLINE (2015年6月23日). 2016年3月1日閲覧。
  9. ^ もう一度読む「山川歴史教科書」「歴女」や若手ビジネスマンに人気”. J-CASTニュース (2010年2月14日). 2016年3月1日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]