コンテンツにスキップ

オダギリジョー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Tugumaru (会話 | 投稿記録) による 2016年4月6日 (水) 21:13個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

オダギリ ジョー
オダギリ ジョー
本名 小田切 譲
生年月日 (1976-02-16) 1976年2月16日(48歳)
出生地 日本の旗 日本岡山県津山市[1]
身長 176cm[2]
血液型 O型[2]
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1999年 -
配偶者 香椎由宇(2008年 - )
事務所 鈍牛倶楽部
主な作品
映画
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
蟲師』『ゆれる
メゾン・ド・ヒミコ』『血と骨
あずみ』『アカルイミライ
テレビドラマ
仮面ライダークウガ
時効警察シリーズ』
新選組!
ビギナー
サトラレ
 
受賞
日本アカデミー賞
新人俳優賞
2004年:『あずみ
最優秀助演男優賞
2005年:『血と骨
優秀主演男優賞
2007年:『ゆれる』)
優秀主演男優賞
2008年:『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
優秀助演男優賞
2013年:『舟を編む
ブルーリボン賞
助演男優賞
2005年:『血と骨
その他の賞
エランドール賞新人賞
石原裕次郎新人賞
キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞
ACC CM FESTIVAL 演技賞
高崎映画祭最優秀助演男優賞
2010年『空気人形
テンプレートを表示

オダギリ ジョー1976年2月16日[2] - )は、日本俳優ナレーターである。本名、小田切 譲[3]岡山県津山市出身[1]鈍牛倶楽部所属[2]。身長176cm[2]オダジョーオダギリと略されることもある[4]。妻は女優香椎由宇。血液型はO型。

来歴

母子家庭だったため、幼少時は映画館に預けられて育った。このことが映画監督を目指すきっかけとなる[5]

カリフォルニア州立大学フレズノ校で演劇学を専攻[6]し、その後休学。1999年に舞台『DREAM OF PASSION』で俳優デビューを果たした。

その後、『仮面ライダークウガ』(2000年)の主人公・五代雄介(ごだい ゆうすけ)役にオーディションで選ばれる。幼少期より特撮番組とは馴染みが薄く、「リアルな芝居がやりたくて俳優になったから、特撮はやりたくない」と発言していたが、彼自身の個性を高寺成紀に認められ、抜擢された[7]

映画初主演を果たした2003年公開の映画『アカルイミライ』は、カンヌ国際映画祭に正式出品された。この作品は、日本映画プロフェッショナル大賞で作品賞を受賞しオダギリ自身も主演男優賞を受賞。

2004年公開の映画『血と骨』ではビートたけし演じる金俊平の息子、朴武を演じた。この映画における出演の時間は極めて短かったが、ビートたけしとの過激な喧嘩シーンを中心に演じ、同年度の国内の映画賞の助演男優賞を多数獲得した。

2005年公開の映画『オペレッタ狸御殿』ではチャン・ツィイーと共演。『メゾン・ド・ヒミコ』ではゲイの青年を演じ、前年度に続き主演での男優賞を複数獲得した。

2007年には自らの脚本・監督による『さくらな人たち』を撮影。第38回ロッテルダム国際映画祭に出品された(2009年にDVDが発売)。

2015年、主演作品『FOUJITA』が、第28回東京国際映画祭コンペティション部門に出品される[8]

人物・エピソード

  • 小学校ではお笑いコンビ次長課長河本準一と同級生だった。河本曰く「クラスの人気はオダギリ君が1位で、自分が僅差の2位だった」との事。
  • 高校ではお笑い芸人グループ・バンドの超新塾タイガー福田と同級生。
  • 尊敬するミュージシャンは、フランク・ザッパトム・ウェイツ[9]。トム・ウェイツのアルバム『オーファンズ』(2006年)の日本盤CDでコメントを書き下ろし、トムを「音楽の神」と讃えている。
  • 雑誌のインタビューや自身の著書「オダギリズム」によると好きな映画監督はジム・ジャームッシュフェデリコ・フェリーニコーエン兄弟黒澤明勝新太郎北野武ヴィンセント・ギャロなどで、特にジャームッシュの『ダウン・バイ・ロー』をベスト1にあげることが多い。
  • 2007年12月27日、女優の香椎由宇との結婚を発表。映画『パビリオン山椒魚』での共演が交際のきっかけとなった。そして2人の誕生日の2月16日に婚姻届を提出[10]2010年9月5日に第一子の妊娠が報道され、2011年2月に男児誕生[11]。2014年4月、第二子となる次男が誕生。しかし、次男は1歳の誕生日を迎えた直後の2015年4月に絞扼性イレウスによって急死した[12]
  • 子供のころからずっとサッカー少年だったこともあり、サッカーが上手で、映画『プラスティック・シティ』の共演者アンソニー・ウォンからは「ジョーは俳優にならなくてもサッカー選手になれば、スターになれる」と、その腕前を絶賛された[13]
  • 自身の出世作である『仮面ライダークウガ』は、終了後もプロデューサーだった高寺成紀とも番組終了から数年が経過した時点でもなお、交友が続いている。『HYPER HOBBY PLUS vol.5』(2008年)でのインタビューでは、『クウガ』の共演者だった葛山信吾がオダギリを含めた『クウガ』のキャストと交流があることを話している。また、2008年8月に行われた『クウガ』同窓会にも出席し[14]、2009年11月には『クウガ』の共演者・千崎若菜の結婚式ではスピーチの「大トリ」として参加[15]し、髙寺が角川移籍後に初めてプロデュースした『大魔神カノン』の最終回に巫崎フーガ役で特別出演した。一方、プロフィールに作品名を掲載していない理由として、「厳密にはデビュー作ではないので、そういう特別扱いができないから。『クウガ』を載せるとなると、他にも載せなければならない作品がでてきてしまう」[16]と述べている。プロフィールの件もあり、クウガがオダギリの中で黒歴史になっていると噂されていたが2015年10月30日に出演したラジオで黒歴史の事を否定している[17]
  • 映画『マイウェイ 12,000キロの真実』で役作りのために、マラソンランナーの谷川真理にフォームの矯正をしてもらい、猫ひろしと一緒に練習していた[18]
  • 2014年4月15日に行われた主演ドラマ『リバースエッジ 大川端探偵社』の会見で「すごい低視聴率を取って、もうゴールデンの時間嫌だな、テレビをやるなら深夜かWOWOWだなと思っていた。深夜枠しかやるつもりないというような感じになっていた」[19]と語った。

出演

主演は太字で示す。

映画

テレビドラマ

オリジナルビデオ

  • TERRORS 闇夜〜DARKNESS〜(2001年1月フジテレビ映像企画部、DVD作品) - 後藤慎一 役

インターネットテレビ

ドキュメンタリー

  • 世界遺産 第3代ナレーター(2005年10月 - 2006年3月、TBS) - ナレーション
  • 星野道夫 アラスカ 星のような物語(感受編・思索編・希望編)(2006年) - ナレーション
  • 映画『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』(2012年) - ナレーション
  • 旅する音楽(2013年3月30日 - 、BSフジ) - ナビゲーター
  • ラストデイズ「勝新太郎×オダギリジョー」(2014年5月1日、NHK) - ナビゲーター

バラエティ

教養番組

CM

舞台

  • DREAM OF PASSION(1999年)
  • Runner(1999年)
  • SLAPSTICKS(2003年)

アニメ

ゲーム

ミュージック・ビデオ

  • 井上陽水「傘がない」(2008年7月16日「弾き語りパッション」)
  • ANA「WEST」(メゾン・ド・ヒミコDVD収録オリジナル・ショートムービー「懲戒免職」より)
  • 大橋トリオ「1人でもトリオ」のはずが… 「本物の大橋トリオを探せ」(クイズ)
  • 勝手にしやがれ「タクシー・ソング」(2014年9月10日「パンドーラー」)

音楽

シングル

  • “t”(2000年11月18日)
  • HAZARD(2003年、ファンクラブ内限定発売)
  • チェリー・ザ・ダストマン(2006年8月23日「勝手にしやがれ+オダギリジョー」名義)

アルバム

  • WHITE(2006年10月4日)
  • BLACK(2006年10月4日)

曲提供

  • 「ゼチェ・プラジナイズド」勝手にしやがれアルバム「パンドーラー」

その他

  • 悲しくてやりきれない」『パッチギ! サウンドトラック』(2005年1月19日)
  • 「恋する炭酸水」「古今和歌」「霊峰・快羅須山のララバイ」『オペレッタ狸御殿 オリジナル・サウンドトラック』(2005年5月11日)
  • 「母の教え給いし歌」『メゾン・ド・ヒミコ』(2005年8月24日)

書籍

  • オダギリジョー セーターブック(2000年、日本ヴォーグ社)
  • 実写 オダギリジョー写真集(2000年、ビブロス)
  • オダギリズム(2001年、美術出版社)
  • four years ago(2006年、リトルモア)

受賞歴

アカルイミライ
日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞(2003年)
高崎映画祭 最優秀主演男優賞(2004年)
あずみ
日本アカデミー賞新人俳優賞(2004年)
エランドール賞 新人賞(2004年)
血と骨
日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞(2005年)
日刊スポーツ映画大賞 石原裕次郎新人賞(2004年)
東京スポーツ映画大賞 助演男優賞(2005年)
キネマ旬報ベストテン 助演男優賞(2005年)
ブルーリボン 助演男優賞(2005年、含『この世の外へ クラブ進駐軍』)
毎日映画コンクール 男優助演賞(2005年、含『この世の外へ クラブ進駐軍』)
メゾン・ド・ヒミコ
ヨコハマ映画祭 主演男優賞(2005年、含『スクラップ・ヘブン』『SHINOBI』『オペレッタ狸御殿』)
キネマ旬報ベストテン 主演男優賞(2006年、含『オペレッタ狸御殿』『SHINOBI』)
日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞(2006年、含『スクラップ・ヘブン』)
ゆれる
高崎映画祭 最優秀主演男優賞(2007年)
日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(2007年)
東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(2008年)
東京スポーツ映画大賞 主演男優賞(2008年)
空気人形
高崎映画祭 最優秀助演男優賞(2010年)
舟を編む
日本アカデミー賞 優秀助演男優賞(2014年)
FOUJITA
高崎映画祭 最優秀主演男優賞(2016年)
その他
ACC CM FESTIVAL 演技賞(2006年)
ソウルドラマアワード 2015 アジアスター大賞(2015年)[30]

脚注

  1. ^ a b 新島襄とオダギリジョーの意外な共通点”. 同志社校友会 岡山県支部 (2012年11月22日). 2015年2月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e PROFILE / オダギリジョー”. 鈍牛倶楽部. 2014年3月15日閲覧。
  3. ^ オダギリジョー - KINENOTE
  4. ^ ドラマ大川端探偵社、大根仁のオダジョー評は「いい枯れ」コミックナタリー
  5. ^ Invitation』2002年10月号(ぴあ)インタビューより[要ページ番号]
  6. ^ オダギリジョー - KINENOTE
  7. ^ 調布FM『高寺成紀の怪獣ラジオ』第27回より
  8. ^ 日本映画3本!東京国際映画祭コンペティション部門16作品決定”. SANSPO.COM (2015年9月16日). 2015年9月16日閲覧。
  9. ^ CDjournal.com リサーチ
  10. ^ オダギリジョーさん、香椎由宇さんと結婚へ 朝日新聞 2007年12月27日
  11. ^ 香椎由宇さんが男児出産 夫は俳優のオダギリジョーさん エンタメ総合 全国のニュース:福井新聞
  12. ^ オダギリジョー・香椎由宇の次男が死去 モデルプレス 2015年4月24日
  13. ^ オダギリジョー、サッカーの腕前を共演者から絶賛される 2009年2月3日 スポーツ報知[リンク切れ]
  14. ^ 木戸美歩の Dog Live blog 〜女優&ドッグウェアデザイナー奮闘中〜 (2008/08/02)
  15. ^ 大魔神カノン オフィシャルブログ (2009/11/04)
  16. ^ 調布FM『高寺成紀の怪獣ラジオ』第27回より
  17. ^ オダジョー ライダー“黒歴史説”否定(2010/10/31) - デイリースポーツ
  18. ^ 男の履歴書 オダギリジョー編|インライフ
  19. ^ オダギリジョー :低視聴率ドラマがトラウマ? 「もうゴールデンは嫌」
  20. ^ オダギリジョー - KINENOTE
  21. ^ オダギリジョーのおかっぱ頭!?仏が愛した画家・藤田嗣治演じる『FOUJITA』11月に公開”. シネマトゥデイ (2015年6月10日). 2015年6月10日閲覧。
  22. ^ オダギリジョー×蒼井優×松田翔太!山下敦弘監督『オーバー・フェンス』に豪華キャスト集結”. シネマトゥデイ (2015年9月10日). 2015年9月10日閲覧。
  23. ^ 宮沢りえ主演作にオダジョーと松坂桃李!宮沢×オダジョーで夫婦演じる”. シネマトゥデイ (2016年4月6日). 2016年4月6日閲覧。
  24. ^ オダギリ、ジョー識破る TBS10月スタート豪華すぎる深夜ドラマ”. スポーツ報知 (2015年8月31日). 2015年8月31日閲覧。
  25. ^ ドラマ「重版出来!」4月よりTBSで放送、キャストに黒木華やオダギリジョーら”. コミックナタリー (2016年2月3日). 2016年2月3日閲覧。
  26. ^ オダギリジョーがEテレ『ムジカ・ピッコリーノ』に出演、謎の男役”. cinra.net (2016年3月25日). 2016年3月25日閲覧。
  27. ^ CMナレーションは政宗一成が担当
  28. ^ オダギリジョー、CM撮影中に西島秀俊と遭遇「ドラマの撮影してた」”. ORICON STYLE (2015年11月18日). 2015年11月18日閲覧。
  29. ^ “オダギリジョー:洋服のリメークにハマリ中 CM衣装にもこだわり”. MANTANWEB. (2016年3月18日). http://mantan-web.jp/2016/03/18/20160318dog00m200012000c.html 2016年3月18日閲覧。 
  30. ^ 「ソウルドラマアワード」今年最高のドラマ&男女俳優を発表!”. K-STYLE (2015年9月11日). 2015年9月11日閲覧。

外部リンク