仮面舞踏会 (少年隊の曲)

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仮面舞踏会
少年隊シングル
初出アルバム『BEST OF 少年隊
リリース
規格 7インチシングルレコード
8cmシングル
ジャンル ポピュラー音楽
レーベル ワーナー・パイオニア
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1986年度年間3位(オリコン)
  • 1位(6週連続、ザ・ベストテン[1]
  • 1986年上半期2位(ザ・ベストテン)
  • 1986年年間4位(ザ・ベストテン)
  • 少年隊 シングル 年表
    仮面舞踏会
    1985年
    デカメロン伝説
    1986年
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    仮面舞踏会」(かめんぶとうかい)は、少年隊デビューシングルである。

    デビュー曲ながらオリコンチャートでいきなり第1位を獲得し、1986年のオリコン年間シングル売り上げでは第3位。現時点で少年隊自身最大のセールス・ヒット曲となった。

    解説[編集]

    • 少年隊の代表曲の一曲であり、1991年に8cmCDシングルとして初CD化され、後に『青春歌年鑑1986』、本作の作曲家である筒美京平の作品をコンパイルした『HITSTORY 筒美京平 ULTIMATE COLLECTION 1967 - 97』、『少年隊 35th Anniversary BEST』に収録されている。なお、1988年発売の『BEST OF 少年隊』に収録されている同曲はミックス変更とボーカルの録り直しがされている(発売当時、ベスト盤にリミックスやボーカルを差し替えした曲を収録するのが流行っていた、前者の例では中山美穂のシングル・ベスト『COLLECTION』に収録の『「C」』や『ツイてるね ノッてるね』や後者の例では南野陽子のシングル・ベスト『NANNO-Singles』に収録の『秋のIndication』において)。
    • B面収録曲の違い(A=日本よいとこ摩訶不思議、B=春風にイイネ!、C=ONE STEP BEYOND)で3種類があり、ジャケットのデザインももそれぞれ異なる。各初回生産分15万枚のみ、カラーレコード仕様(A=黄色、B=緑、C=ピンク)であった。これらB面の楽曲は『BEST OF 少年隊』および『少年隊 35th Anniversary BEST』に「春風にイイネ!」「ONE STEP BEYOND」が収録されているが、「日本よいとこ摩訶不思議」はCDシングルのみにしか収録されておらず、CD音源の入手は困難となっている。

    エピソード[編集]

    • 作詞を担当したちあき哲也は矢沢永吉の楽曲作詞も多く手がけており、矢沢ファンである錦織一清がちあきの起用を希望したもの[2]。当初は、イントロ部分の歌詞(Tonight ya ya ya・・・tear)が書かれていなかったが、錦織のアイデアにより歌詞が付け加えられた。
    • 当初筒美京平が完成させた曲は、大サビ(「いっそX・T・C〜」)が無かったが、曲を聞いたジャニー喜多川から、『これだと足りない』『何とか付けてくれ』『どうしても必要だ』と無茶振りを言われ、筒美が急遽大サビを追加した[3]
    • 編曲を担当した船山基紀は、後日インタビューで「(仮面舞踏会の編曲は)とても大変だった」と話している[4]。ジャニー喜多川より、「ニューヨークで稽古している、これからデビューする男の子が3人いて、これはどうしても100万枚売らなければいけない。どういうイントロつけるかで売上が変わるんだから、頼むよ。」と依頼された。船山は「そのプレッシャーが凄かったが、(このイントロが)ジャニー喜多川に対する回答であり、誰にも突っ込まれないようなものを作った」のがこのイントロになったそうである[5]。誰も文句を言えない革新的な編曲をしようとの考えから、当時のアイドルの曲には極めて異質な5拍子のイントロになった[6]。尚、イントロの部分は、大谷和夫によるキーボードの手弾きで、何度も弾いて完成させた[5]。スタジオでジャニー喜多川たちスタッフの前で出来上がった曲の初披露が終わると現場は静まり返ったが、沈黙を破ったジャニー喜多川から「いいんじゃない、これ」とゴーサインをもらい、依頼を受けてからのプレッシャーから解放された船山は胸をなでおろしたとのこと[6]。また「レコードの発売が決定する直前まで決まらなかったんじゃないかな。先にタイトルがあったら、逆にああいうふうにはならなかったでしょうね。本編のメロディとまったく関係のないことをやっていますから(笑)。」と語っており、曲のタイトルが無かったからあのイントロになった、と答えている[4]
    • この曲で第37回NHK紅白歌合戦に初出場したが、白組司会の加山雄三に曲名紹介で「紅白初出場、少年隊、『仮面ライダー』です!」と思いきり間違えられた(ちなみに、『仮面ライダー』の主題歌ではない)。また、第42回NHK紅白歌合戦では「MASK'91」の曲名でアレンジされたバージョンが披露された。
    • 東山紀之主演のドラマ『GM〜踊れドクター』の中で東山が『仮面ぶどう狩り』という曲を歌っていたという設定がある。
    • 小田茜が初主演連続ドラマ「いちご白書」の番宣のイントロクイズにて「仮面舞踏会だか何だか?」と答え優勝。共演者の辺見えみりに「詳しいじゃん」と言われ「ザ・ベストテンとか観てたから」とクールに答える小田の傍らで、安室奈美恵は愛想笑いに終始していた。

    収録曲[編集]

    TYPE A[編集]

    1. 仮面舞踏会
      作詞:ちあき哲也/作曲:筒美京平/編曲:船山基紀
    2. 日本よいとこ摩訶不思議
      作詞・作曲:野村義男/編曲:船山基紀
      • ジャニーズ事務所の先輩でもある野村義男から楽曲提供された曲で、デビュー3年前からNHK「レッツゴーヤング」などで披露されていた。野村自身は同曲をアレンジし、自身の所属するバンド「THE GOOD-BYE 」のアルバム『ALL YOU NEED IS…グッバイに夢中!』(1985年2月21日発売)に「摩訶WHO SEE議」という曲名で少年隊のレコードデビューより先に収録している。
      • ジャニー喜多川による英語の別歌詞をつけた「東京シャッフルBOY」が少年隊のビデオ『LAらLAらLAら』(1986年7月7日発売)に収録されているが、こちらはCD化はされていない。

    TYPE B[編集]

    1. 仮面舞踏会
    2. 春風にイイネ!
      作詞:宮下智 /作曲:佐藤健 /編曲:中村哲
      • 少年隊主演ドラマ『少年隊のただいま放課後スペシャル』主題歌
      • デビュー前に歌番組で度々披露されていた楽曲で、レコード化より先に非売品ビデオ『少年隊 in TSUKUBA EXPO'85』に収録されていたが、レコード化にあたってボーカルやコーラス、アレンジなどが一新されている(オリジナルはこのビデオでしか聞くことができない)

    TYPE C[編集]

    1. 仮面舞踏会
    2. ONE STEP BEYOND
      作詞:アラン・オデイ/作曲:S.A.Williams/編曲:船山基紀)

    カバー[編集]

    仮面舞踏会

    日本よいとこ摩訶不思議(TYPE Aカップリング)

    • KinKi Kids
      1994年開催のSMAPのコンサートツアー「SEXY SIX SHOW」にて「近畿よいとこ摩訶不思議」として披露。テレビでも何度も披露された。後輩グループでは他にも忍者がコンサートでカバーしている。
    • 2015年発売のアルバム「Japonism」よいとこ盤特典CDに収録。

    ONE STEP BEYOUND(TYPE Cカップリング)

    • 光GENJI
      1988年8月の少年御三家(光GENJI、男闘呼組少年忍者)のコンサートで日本語詞でカバーされ、その一部がビデオ「少年武道館Ⅱ」に収録された。
    • KinKi Kids
      1994年12月31日の武道館コンサートの少年隊メドレーの中で披露。
    • 長野博
      2001年1月14日の大宮ソニック コンサートでソロで披露。

    パーソネル(A面のみ)[編集]

    以下は梶田昌史の取材によるもの。

    脚注[編集]

    1. ^ 角川インタラクティブ・メディア「別冊ザ・テレビジョン ザ・ベストテン 〜蘇る! 80'sポップスHITヒストリー〜」P11,137
    2. ^ たまむすびTBSラジオ、2013年8月1日放送
    3. ^ 東山紀之 「スニーカーぶる~す」も「仮面舞踏会」も… 筒美京平さんにムチャぶりしたジャニーさん”. スポニチANNEX. スポーツニッポン (2020年12月21日). 2021年5月2日閲覧。
    4. ^ a b 天才テリー伊藤対談「船山基紀」(2)編曲に使う時間は1曲3時間だけ!?”. アサ芸プラス. 徳間書店 (2019年11月1日). 2016年9月21日閲覧。
    5. ^ a b 船山基紀トークショー!伝説の名曲のエピソードが明らかに【イベントレポート】”. 昭和ポップスの世界. 徳間書店 (2019年11月1日). 2016年9月21日閲覧。
    6. ^ a b 週刊現代7月10日・17日号私の地図第489回・船山基紀p82

    関連項目[編集]